JPH02185582A - 感圧性透明粘着材料 - Google Patents

感圧性透明粘着材料

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JPH02185582A
JPH02185582A JP443389A JP443389A JPH02185582A JP H02185582 A JPH02185582 A JP H02185582A JP 443389 A JP443389 A JP 443389A JP 443389 A JP443389 A JP 443389A JP H02185582 A JPH02185582 A JP H02185582A
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formula
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transparent
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JP443389A
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English (en)
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Naoharu Morita
尚治 森田
Toshio Nakajima
中島 登志雄
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、耐熱性、光?特性および耐湿性に優れた感
圧性透明粘着材料に関するものである。
〔従来の技術〕
感圧性粘着材料、例えば感圧性粘着テープはシート状基
体(支1.1体テープ)ゴニに粘着剤層を設りて構成さ
れたものであり、日常注油や産業上のあらゆる分野に利
用されている。この種の感圧性粘着材料は、光学特性、
すなわち、透明性が要求される分野には、支持体テープ
として、セルロースフィルム、ポリエステルフィルム等
を用い、これに粘着剤層を設けたセロハンテープやポリ
エステルテープが用いられている。また、透明性と同時
に耐熱性が要求される分野、例えば宇宙用の太陽電池の
保護フィルム等には、上記支持体テープとして特開昭6
1−170688号公報に記載されているような透明ポ
リイミドフィルムを用い、これに粘着剤層を設けた感圧
性透明粘着材料が用いられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように光学特性および耐熱性の双方が要求される
分野に使用される感圧性粘着材料は、支持体が透明ポリ
イミドフィルムであって無色透明であり、光学特性的に
も優れている。ところが、上記透明ポリイミドフィルム
支持体が吸湿すると、被保護体に悪影響をおよぼず場合
があることから、最近では、光学特性、耐熱性に加えて
耐湿性が要求されている。しかしながら、従来の感圧性
粘着材料には耐熱性と光学特性の双方に優れたものは存
在するが、これら特性に加えて耐湿性を備えたものが存
在しないのが実情であり、その開発が強く要求されてい
る。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、耐
熱性、光学特性に優れ、しかも耐湿性にも優れた感圧性
透明粘着材料の提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の感圧性透明粘着
材料は、下記の一般式(I)で表される繰返し単位、一
般式(II)で表される繰返し単位および一般式(I[
l)で表される繰返し単位からなる群から選ばれた少な
くとも一つの繰返し単位を主成分とする無色透明ポリイ
ミド成形体と、この成形体の少なくとも一面に形成され
たシリコーン系粘着剤層を備えるという構成をとる。
(以下余白) 〔作用〕 すなわち、本発明者らは、光学特性(光透過性)、耐熱
性および耐湿性に優れたポリイミドフィルム等のポリイ
ミド成形体を得るためポリイミドの構成成分である酸成
分原料とジアミン成分原料を中心に研究を重ねた結果、
フッ素を含有する特定の酸成分原料と特定のジアミン成
分原料とを使用すると、無色透明で耐湿性に優れたポリ
イミドが得られることを突き止め、これとシリコーン系
接着剤層とを組み合わせると、耐熱性、光学特性に加え
耐湿性にも優れた感圧性透明粘着材料が得られるように
なることを見いだしこの発明に到達した。
なお、ここで「主成分とする」とは、全体が主成分のみ
からなる場合も含める趣旨である。
この発明に使用する無色透明ポリイミドは、フッ素含有
テトラカルボン酸誘導体と、下記の一般式(IV)〜(
Vl)で表される芳香族ジアミノ化合物から選択された
少なくとも一つのジアミノ化合物との反応によって得ら
れる。
H2N]◇「XVoVNH2・・・(V )HzN−4
o=Xz −(シーNHz  −(V )(余  白 
 ) 上記フッ素含有テトラカルボン酸誘導体としては、例え
ば2.2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)フル
オロメタン、2.2−ビス(3゜4−ジカルボキシフェ
ニル)へキサフルオロプロパン、1,2−ビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)テトラフルオロエタン、1,
5−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)デカフルオ
ロペンクン、2.2−ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)オクタフルオロブタン、2.2−ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)ドデカフルオロヘキサン等があ
げられる。
また、上記一般式(IV)で表されるメタ位置にアミノ
基を有する芳香族三核体の代表例としては下記のものが
あげられる。
3.3“ −ジアミノベンゾフェノン 3、3“ ジアミノジフェニルエーテル ジアミノジフェニルスルホン 3、3” ジアミノジフェニルチオエーテル 3、3゜ ジアミノジフェニルメタン 2.2′−ビス(3−アミノフェニル)へキサフルオロ
プロパン Hz「I〕−ゴCFJ「−〔y−Nl2  で表される
一連のジアミン。
上記一般式(V)で表されるパラ位置にアミノ基を有す
る芳香族ジアミンの代表例としては、下記のものがあげ
られる。
F3 H2N−(シーC−(シーNH2 F3 2.2′−ビス(4−アミノフェニル)へキサフルオロ
プロパン F3 H2N−()−〇−()−C−Q−0−(シーNi+。
Fi 4.4′−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルヘ
キサフルオロプロパン H2N−Cンー→CF2カ「−(ツーNH2で表される
一連のジアミン、例えば )1□N−CF−C−()−N HZ 書 4.4′−ジアミノジフェニルジフルオロメタン。
上記一般式(Vl)で表される芳香族−核体ジアミンの
代表例としては、下記のものがあげられる。
11zN 1o7Nllz メタフェニレンジアミン 2.6 ジアミノメシチレン 4−クロルメタフェニレンジアミン 3.5−ジアミノ安息香酸 2.4 トルエンジアミン 5−ニトロメタフェニレンジアミン 上記芳香族ジアミンはそれぞれ単独で用いてもよいし、
適宜組み合わせて用いてもよい。
上記のようなテトラカルボン酸誘導体と前記−般式(I
V)〜(Vl)で表される芳香族ジアミンとを組み合わ
せることにより初めて、前記一般式(■)ないしくII
[)で表される繰返し単位の1種もしくは2種以上を主
成分とする無色透明なポリイミドが得られるのである。
この場合において、無色透明ポリイミドの主成分となる
上記一般式(I)〜(III)で表される繰返し単位の
含有量が多いほど得られるポリイミドの無色透明性およ
び耐湿性が高まる。しかしながら、上記の一般式(1)
〜(I[l)で表される繰返し単位の少なくとも一つが
70モル%以上含有されていれば、無色透明性および耐
湿性が少なくとも確保されるので、その範囲内において
、上記フッ素含有テトラカルボン酸誘導体および前記(
■)〜(Vl)で表される芳香族ジアミン以外のその他
のジアミノ化合物を用いることができる。しかし、上記
一般式CT)〜(I[I)で表される繰返し単位の少な
くとも一つの含有量の好ましい範囲は70モル%以上で
あり、最も好ましい範囲は95モル%以上である。
上記その他のジアミノ化合物としては、4,4′ジアミ
ノジフエニルエーテル、3,4′−ジアミノジフェニル
エーテル、44′−ジアミノジフェニルスルホン、4.
4’ −ジアミノジフェニルメタン、4.4′−ジアミ
ノベンゾフェノン、4.4′−ジアミノジフェニルプロ
パン、パラフェニレンジアミン、ベンチジン、3.3′
−ジメチルベンジジン、4,4′−ジアミノジフェニル
チオエーテル、3.3′−ジメトキシ−4,4′ジアミ
ノジフエニルメタン、3,3′−ジメチJL/−4,4
’−ジアミノジフェニルメタン、2゜2−ビス(4−ア
ミノフェニル)プロパン、2゜2−ビス[4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕へキサフルオロプロパン等
があげられ、単独でもしくは併せて用いることができる
この発明に用いる耐湿性に優れた無色透明ポリイミド成
形体は、例えばつぎのようにしてつくられる。すなわち
、フッ素含有テトラカルボン酸誘導体およびジアミノ化
合物を有機極性溶媒中において、80°C以下の温度で
重合させることによりポリアミド酸ン容液をつくり、こ
のポリアミド酸ン容液を用いて所望の形状の賦形体を形
成し、この賦形体を空気中または不活性ガス中において
、温度:50〜350°C2圧カニ常圧もしくは減圧の
条件下で有機極性溶媒を蒸発除去すると同時にポリアミ
ド酸を脱水閉環してポリイミドにすることにより得られ
る。また、上記ポリアミド酸をピリジンと無水酢酸のベ
ンゼン溶液等を用い、脱溶媒とイミド化を行いポリイミ
ドにすること等化学的イミド化方法によっても得ること
ができる。
上記の有機極性溶媒としては、N、N−ジメチルボルム
アミド、NN−ジメチルアセトアミドのようなアミド系
有機極性溶媒が好適である。特にNN−ジメチルアセト
アミドのような沸点170°C以下のものが好ましい。
これらの有機極性溶媒は単独で用いてもよいし、2種以
上を混合して用いても支障はない。ただし、上記有機極
性溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを用いること
は避けることが好ましい。N−メチル−2−ピロリドン
は、ポリアミド酸溶液の賦形体を加熱し、脱水閉環して
ポリイミド化する際の加熱によって一部分解し、その分
解物が残存して黒褐色を呈するようになり、これが生成
ポリイミドからなるシート状基体を黄褐色に着色する傾
向が見られるからである。有機極性溶媒として、上記に
例示したN、N−ジメチルアセトアミド等の各溶媒は、
沸点が低いため、上記の加熱によって分解する前に揮散
してしまい、N−メチル−2−ピロリドンのように無色
透明ポリイミド成形体に対する着色を生じない。しかし
ながら、重合溶媒としてNメチル−2−ピロリドンを用
い、ポリアミド酸合成後、溶媒置換により、上記例示の
好適な溶媒に生成ポリアミド酸を溶解するようにすれば
、Nメチル−2−ピロリドンの上記弊害を排除しうる。
この場合、上記例示の好適な溶媒は希釈溶媒となる。上
記ポリイミド成形体の製造に際しては、このように、重
合溶媒と希釈溶媒とを別種のものにし、溶媒置換によっ
て生成ポリアミド酸を希釈溶媒に溶解するようにしても
よい。
なお、上記に例示した好適な有機極性溶媒を使用する際
に、」二記溶媒に、エタノール、トルエンヘンゼン、キ
シレン、ジオキザン、テトラヒドロフラン、ニトロヘン
ゼン等の、透明性を損なわない貧溶媒または良溶媒を、
溶解性を損なわない範囲内において一種もしくは二種以
上適宜混合して用いてもよい。ただし、これらの溶媒は
、多量に使用すると、生成ポリアミド酸の熔解性に悪影
音を及ぼすようになる。したがって、その使用量は溶媒
全体の50重量%未満に制限することが妥当であり、最
も好ましいのは30重量%までにとどめることである。
上記のようにして、無色透明ポリイミド成形体を製造す
る際、ポリアミド酸溶液の固有粘度は0゜2〜5.0の
範囲にあることが好ましい。より好適なのは0.4〜2
.0である。上記固有粘度は、Nメチル−2−=ピロリ
ドン中0.5g/100mfの濃度で測定した値である
。この固有粘度が低すぎると得られる無色透明ポリイミ
ド成形体の機械的強度が低くなるため好ましくない。ま
た、固有粘度が高すぎるとポリアミド酸溶液を適当な形
状に賦形する際に流延させにくく作業が困難となるため
好ましくない。また、ポリアミド酸溶液の濃度も、作業
性等の見地から、5〜30重量%、好ましくは15〜2
5重量%に設定することが望ましい。
なお、上記固有粘度はつぎの式で計算されるものであり
、式中の粘度は毛細管粘度計により測定される。
この固有粘度は重合体の分子量と直接関係があることは
公知である。
ポリアミド酸溶液を用いての賦形の方法は、目的とする
成形体の形状により異なるが、例えばポリイミドフィル
ムを得る場合にはガラス板、ステア ンレス板等の鏡面に上記ポリアミド酸溶液を一定の厚の
になるように流延し、100〜350°Cの温度で徐々
に加熱して脱水閉環させ、ポリアミド酸をイミド化する
ことが行われる。ポリアミド酸溶液からのフィルム形成
における有機極性溶媒の除去およびポリアミド酸のイミ
ド化のだめの加熱は、連続して行ってもよく、またこれ
らの工程を減圧下もしくは不活性ガス雰囲気中で行って
もよい。さらに短時間であれば400 ”C前後まで最
終的に加熱することにより生成ポリイミドフィルムの特
性を向上させることができる。また、ポリイミドフィル
ム形成の他の方法は、上記のポリアミド酸溶液をガラス
板上等に流延して100〜150°Cで30〜120分
加熱乾燥して皮膜を形成し、この皮膜をピリジンと無水
酢酸のベンゼン溶液等に浸漬して脱溶剤と4ミド化反応
を行い、上記皮膜をポリイミドフィルムとする方法であ
り、この方法によってもポリイミドフィルムを得ること
ができる。
このようにして得られるポリイミドフィルムは、無色透
明であって従来のように黄色ないしは黄褐色に着色され
ていないため、厚膜であっても極めて透明性が良好であ
る。
なお、上記ポリアミド酸溶液を用いての賦形は、上記の
ようなポリイミドフィルムの形成に限るものではなく、
板状等のフィルム状以外の形状の成形体の形成にも適用
できるものであり、その場合におけるポリアミド酸のイ
ミド化も前記のような加熱イミド化および化学的イミド
化のいずれかを適宜に選択しうる。
以上のようにして、ポリアミド酸溶液をイミド化してポ
リイミドとする場合において、生成ポリイミドは、特性
の点から固有粘度(97%硫酸中0.5g/d1の濃度
で30°Cのもとで測定)を0.3〜4.0の範囲内に
設定することが好ましい。最も好ましいのは0.4以上
である。
このようにして得られたポリイミド成形体は、従来のも
のとは全く異なり、無色透明であって極めて透明度が高
く耐湿性に優れている。なお、この発明において、無色
透明とは、膜厚50±5μmのポリイミドフィルムに対
する可視光線(500nm)透過率が70%以上であっ
て黄色度(イエローネスインデックス)が40以下、白
色度〔W(Lab))が70以上のもののことをいう。
上記透過率はASPM D 1003に準して測定でき
、黄色度はJIS K 7103に準じて測定できる。
特に、透明度が借れているのは一般式(TV)で表され
る芳香族三核体ジアミンにおいて、xlがSO□である
ものを用いたものである。このものを用いて得られたポ
リイミド成形体は、透明性が極めて優れているばかりで
なく耐熱性も著しく優れている。また、一般式(IV)
および一般式(V)で表される芳香族ジアミンにおいて
、XlおよびX2が(CFz)nおよびC(CF3)2
であるものを用いて得られるポリイミド成形体は、Xl
にSO□を用いたものに比べて透明性は僅かに劣るもの
の耐湿性は極めて優れている。
なお、」1記ポリイミド成形体の形状は、通常は、フィ
ルム状もしくは板状であるが、場合によっては、円柱状
、角柱状等の立体形状であってもよい。
この発明の感圧性透明粘着材料は、上記の無色透明ポリ
イミド成形体を支持体とし、これの少なくとも一面にシ
リコーン系粘着剤層を形成することにより得られる。通
常、上記無色透明ポリイミド成形体はフィルム状である
ため、その−面にシリコーン系粘着剤層が形成され、そ
のシリコーン系粘着剤層を利用して目的とする個所に貼
着される。しかし、無色透明ポリイミド成形体の両面に
粘着剤層を形成し、これを2種類の透明部材の間に挟ん
で、2種類の透明部材を接合するという用途等にも利用
されるのであり、その場合には、シリコーン系粘着剤層
は無色透明ポリイミド成形体の両面に形成される。
上記シリコーン系粘着剤層を構成するシリコーン系粘着
剤としては、従来公知のもの、例えば、5i02単位と
(Clj3) zsioo、 s単位とのモル比がに0
゜4〜1:1である共重合体30〜70重量部とジメチ
ルポリシロキサン生ゴム70〜30重量部とよりなるも
の、あるいはこのジメチルボリシロキサン生ゴムとして
部分的にフェニル基を含むものを使用してなるものがあ
り、これには市販品として信越化学社製KR120,東
レシリコン社製5H−4280等があげられる。
上記シリコーン系接着剤層の形成は、各種有機?容媒に
溶解してなるシリコーン系粘着剤の塗布液を上記無色透
明ポリイミド成形体に対して適宜の方法でコーティング
すること等により行われる。
この粘着剤層を容易に形成するためには、上記塗布液に
過酸化ベンゾイル、過酸化ジクミル、過酸化ジーL−ブ
チル等の硬化触媒を添加しておくことが好適である。
なお、上記粘着剤層の、無色透明ポリイミド成形体に対
する投錨性を向上させることを目的として、つぎのよう
な処理を施すことが好ましい。すなわち、一般には、粘
着剤層が設けられる無色透明ポリイミド成形体の面をス
パッタリング等を用いて物理的に粗面化処理するか、あ
るいは化学的に活性化処理したのち、粘着剤を塗布する
という方法が行われる。しかし、特に大きな投錨力を得
るためには、特公昭50−29851号公報に開示され
ている処理を施すことが有効である。すなわち、Sin
□単位と、R35iOo、 s単位(Rはメチル基、エ
チル基、トリフルオロプロピル基、フェニル基、ビニル
基等の置換もしくは非置換−価炭化水素基)とのモル比
が1:0.4〜1:1である共重合体(A)を準備する
とともに、R’ zsiO単位(R’はRと同様の有機
基から選択される一価炭化水素基)からなり、分子鎖の
末端が水酸基またはビニル基からなっている粘度100
00cps  (25°C)以上のジオルガノポリシロ
キザン(B)を準備する。そして、上記A成分30〜7
0重量部とB成分70〜30重量部とを部分縮合させる
ことにより、全有機基中の0.2〜10モル%がフェニ
ル基、0.005〜5モル%がビニル基からなり、残部
が主としてメチル基からなるオルガノポリシロキサン(
C)の処理層を上記無色透明ポリイミド成形体(支持体
)の面に形成するという処理を施すことが有効である。
これにより大きな投錨効果が得られるようになり、シリ
コーン系粘着剤層が強固に支持体面に形成されるように
なる。なお、上記のようにオルガノポリシロキサンの処
理層を形成するに先立ち、支持体の表面に対して、予め
上記従来公知の一般的表面処理を施すことが望ましい。
また、上記オルガノポリシロキサンをベンゼン、トルエ
ン キシレン トリクロロエチレンパークロロエチレン
等の有機溶媒で希釈しておくと、支持体への塗布作業を
容易に行うことができるようになり好都合である。また
、上記オルガノポリシロキサンに対しても塗布後の硬化
が完全に行われるように、前記シリコーン系粘着剤にお
けると同様、過酸化ヘンジイル、過酸化ジクミル、過酸
化ジーL−ブチル等の触媒を約0.5〜lO重量%添加
しておくことが好ましい。
上記のようなオルガノポリシロキサンの塗布量は、支持
体に対して0.02g/rrl’以上、特に0.2g/
rdとし、またシリコーン系粘着剤の塗布量を上記オル
ガノポリシロキサンに対してt:o、o。
05〜1:1、好ましくは1:0.005〜1:0゜5
の範囲に設定することが好ましい。
このようにしてオルガノポリシロキサン処理が施された
感圧性透明粘着材料は、オルガノポリシロキサンがシリ
コーン系粘着剤層に対して優れたプライマリ−的効果を
示すので、シリコーン系粘着剤層の支持体への投錨性が
大きくなり、したがって、いわゆる糊剥がれを起こさな
いという優れた特徴を有するほか、種々の材質の面に対
して極めて強い接着力を示すという利点を有する。
以上のようにして得られるこの発明の感圧性粘着材料は
、従来のポリイミド粘着テープが有する耐熱性と同じ耐
熱性を持ち、また従来のポリエステル粘着テープ、セロ
ハンテープ等に匹敵する透明性を有している。さらに、
ポリイミド成形体にフッ素が含有されているため、優れ
た耐湿性を有している。したがって、耐熱性、透明性お
よび耐湿性を必要とする用途、あるいは透明性および耐
湿性を付加することによって新たな機能が得られる用途
等への応用が可能となる。これらの用途の例としては、
例えば、宇宙用太陽電池の保護、フレキシブルプリント
回路(FPC)表面保護、高温部材への印刷ラベル等の
用途があげられる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の怒圧性透明粘着材料は、フッ
素含有の特定の酸成分原料および特定のジアミン成分原
料から誘導される特殊な繰返し単位を主成分とする無色
透明ポリイミド成形体に、シリコーン系粘着剤層を設け
て構成されているため、従来のポリイミド粘着テープの
有する耐熱性と同程度の優れた耐熱性を備え、またポリ
エステル粘着テープ等の有する光学特性と同程度の優れ
た光学特性をも備えており、さらにフッ素が持つ低吸湿
性により優れた耐湿性を備えている。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
(実施例1〜8、比較例1〜3〕 1!のセパラブルフラスコに後記の第1表に示す溶媒と
ジアミノ化合物を入れてジアミノ化合物が完全に熔解す
るまで室温でよくかきまぜた。このとき、上記溶媒の使
用量は、上記ジアミノ化合物および後記の第1表に示す
フッ素含有芳香族テトラカルボン酸二無水物の千ツマー
仕込み濃度が20重量%となるようにした。
つづいて、均一となったフラスコ中に同表に示すフッ素
含有芳香族テトラカルボン酸二無水物を、発熱による温
度の上昇を抑制しながら徐々に加えた。ついで、室温で
4時間かきまぜながら反応させ、後記の第1表に示す固
有粘度(η1nh)を持つポリアミド酸の溶液を得た。
上記のようにして得たポリアミド酸の粘稠な溶液をガラ
ス板上に流延塗布して皮膜を形成し、これを熱風循環式
乾燥機中120°Cで60分間、さらに180°Cで6
0分間、ついで250°Cで6時間加熱してポリイミド
に転化させることにより厚み50±5μmのポリイミド
フィルムを作製した。なお、このフィルムについて赤外
線吸収スペクトルを測定したところ、アミド酸に特有の
吸収はみられず、1780cm−’付近にイミド基の特
性吸収が認められた。
つぎに、上記のようにして得られたポリイミドフィルム
についてYl(イエローネスインデツクス:黄色度)、
W(Lab:白色度)を測定するとともに、可視光線(
500nm)における透過率を測定し、第1表に示した
。また、24時間浸水した後の増加量を測定し、浸水前
の試験片(ポリイミドフィルム)の重さに対する吸水率
を同表に示した。なお、第1表において、6F−DAは
2.2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)へキサ
フルオロブロバンニ無水物、PMDAはピロメリット酸
二無水物、5−BPDAは3,3′、44′ −ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物、3.3’−DDSは3
,3′−ジアミノジフェニルスルホン、3 3’−DD
Eは3,3′ジアミノジフエニルエーテル、3 3’−
DDMは3,3′−ジアミノジフェニルメタン、3,3
′DSPは33′−ジアミノジフェニルチオエーテル、
3.3’−BAPSは4.4′〜ビス(3−アミノフェ
ノキシ)ジフェニルスルホン、33’−BAPPは2.
2−ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕プ
ロパン、3,3′−BAPFは2,2−ビス(4−(3
−アミノフェノキシ)フェニル〕へキサフルオロプロパ
ン、4.4’−BAPPは2,2′−ビス(4−(4ア
ミノフエノキシ)フェニル〕プロパン、DMAcはNN
−ジメチルアセトアミド、DMFはN、N−ジメチルホ
ルムアミド、NMPはN−メチル−2−ピロリドンを示
す。
(以下余白) つぎに、上記実施例1〜8で得られたフィルムのうち実
施例1.実施例2.実施例5で得られたフィルムの片面
に下記に示す塗布液Iを塗布し、乾燥して4 g/mの
処理層を形成させ、ついでこの上に下記に示す塗布液■
を塗布して膜厚0,03〜0.04 mmの粘着剤層を
形成させた。その結果、第2表に示す緒特性を有するポ
リイミド粘着テープが得られた。
塗布液I : R35iOo、 s単位と5iOz単位
とからなる(モル比0.7:1)シロキサン樹脂 50重量部(以下「部」と略す)と 単位式R25iOで示される生ゴム状オルガノポリシロ
キサン50部とを縮 合反応させて得た、全有機基の5モ ル%がフェニル基、0.3モル%がビ ニル基で、残りがメチル基であるオ ルガノポリシロキサンの60重量% キシレン溶液100部、過酸化ヘン ジイル1.2部およびトルエン200 部よりなる混合溶液。
塗布液■:信越化学社製KR120(シリコーン粘着剤
組成物)100部、過酸化 ヘンジイル1.2部およびトルエン1 00部よりなる混合溶液。
(以下余白) なお、実施例1,2.5のフィルムを用いて得られたポ
リイミド粘着テープのイエローネスインデックス、白色
度、透過率および吸湿率は、支持体となる無色透明ポリ
イミドフィルムのそれとそれ程大きな差はなかった。
このように、実施例によれば、粘着材料としての諸特性
に優れており、しかも耐熱性、光学特性および耐湿性に
優れた感圧性透明粘着材料が得られることがわかる。
特許出願人  日東電工株式会社 代理人 弁理士 西 藤 征 彦

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の一般式( I )で表される繰返し単位一般
    式(II)で表される繰返し単位および一般式(III)で
    表される繰返し単位からなる群から選ばれた少なくとも
    一つの繰返し単位を主成分とする無色透明ポリイミド成
    形体と、この成形体の少なくとも一面に形成されたシリ
    コーン系粘着剤層を備えていることを特徴とする感圧性
    透明粘着材料。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 式( I )において、Rfは−C_nF_2_n_−_
    mH_m−(nは1以上の整数であり、mは0≦m<2
    nで表される整数)であり、X_1はO、S、SO_2
    、CH_2、(CF_2)_n、C(CH_3)_2、
    C(CF_3)_2、CO、▲数式、化学式、表等があ
    ります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼または ▲数式、化学式、表等があります▼である。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II) 式(II)において、Rfは式( I )と同じ、X_2は
    (CF_2)_n、C(CF_3)_2、または▲数式
    、化学式、表等があります▼である。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(III) 式(III)において、Rfは式( I )と同じ、X_3〜
    X_6はH、F、Cl、CH_3、C_2H_5、NO
    _2またはCF_3であり、相互に同じであつてもよい
    し異なつていてもよい。
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