JPH021846B2 - - Google Patents

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JPH021846B2
JPH021846B2 JP3308881A JP3308881A JPH021846B2 JP H021846 B2 JPH021846 B2 JP H021846B2 JP 3308881 A JP3308881 A JP 3308881A JP 3308881 A JP3308881 A JP 3308881A JP H021846 B2 JPH021846 B2 JP H021846B2
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aliphatic
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carboxyl group
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Kenichi Sasaki
Yoshio Kizawa
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Daicel Chemical Industries Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性ポリアミド系エラストマー組
成物とこれを配合して得られるポリアミド系熱可
塑性樹脂組成物に関するものであり、カルボキシ
ル基含有ポリオレフイン系樹脂および/またはカ
ルボキル基含有ジエン系ゴムにより変性された熱
可塑性ポリアミド系エラストマー組成物すなわち
変性ポリアミド・エラストマーおよび、この変性
ポリアミド・エラストマーを相溶化剤としてメチ
レン連鎖の炭素原子数が10以上の脂肪族αω−ア
ミノカルボン酸またはそのラクタムおよび/また
は脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸の少くと
も一方がメチレン連鎖の炭素原子数10以上のジア
ミン・ジカルボン酸塩から重合して得られるポリ
アミド・ホモポリマーおよび/またはポリアミ
ド・コポリマーとポリオルフイン系共重合樹脂か
ら成るブレンド組成物に配合することにより高度
に強靱なポリアミド系熱可塑性樹脂組成物を与え
るものである。
近年各種の熱可塑性エラストマーが開発され、
その一環としてポリアミド系の熱可塑性エラスト
マーも開発されるに至つたが、その製造法から見
て価格的に高価にならざるを得ない。
またポリアミドとポリオレフイン系樹脂から成
る組成物は実用的な面から従来より数多く提案さ
れており、ポリオレフイン系樹脂の中でもエチレ
ン 酢ビ系共重合樹脂(EVA)、エチレン アク
リル酸系共重合樹脂等は分子中に極性基を含むた
めポリアミドとの相溶性は比較的改善されてはい
るが、ポリアミドと混合ブレンドして使用し得る
組成範囲は限られており組成物中にこれらポリオ
レフイン系樹脂が20重量%以上添加されると強靱
性は損われ、特に30重量%以上添加されると脆く
なり、実用的な組成分は得られなくなる。
本発明はこれらの問題に対する解決を与えるも
のであり、比較的安価な熱可塑性エラストマーと
この熱可塑性エラストマーを相溶化剤としてポリ
アミドとポリオレフイン系共重合物に加えること
により得られる強靱なポリアミド系熱可塑性樹脂
組成物を提供するものである。すなわち A (1) メチレン連鎖の炭素原子数が10以上の脂
肪族α,ω−アミノカルボン酸またはそのラク
タムおよび/または脂肪族ジアミンと脂肪族ジ
カルボン酸の少くとも一方のメチレン連鎖の炭
素原子数が10以上であるジアミン・ジカルボン
酸の塩を少くとも一成分に含むポリアミド・ブ
ロツクから成るハード・セグメント部とポリエ
ーテルおよび/またはポリエテルから成るソフ
ト・セグメント部を有するポリアミド・エラス
トマー10〜90重量%と (2) カルボキシル基含有ポリオレフイン系樹脂お
よび/またはカルボキシル基含有ジエン系ゴム
90〜10重量%をカルボキシル基を利用して溶融
混練下に反応架橋せしめて得られる熱可塑性ポ
リアミド系弾性体組成物である。また、 B (1) 上記熱可塑性ポリアミド系組成物A5〜
50重量%と (2) メチレン連鎖の炭素原子数が10以上の脂肪族
α,ω−アミノカルボン酸またはそのラククタ
ムおよび/または脂肪族ジアミンと脂肪族ジカ
ルボン酸の少くとも一方のメチレン連鎖の炭素
原子数10以上であるジアミン・ジカルボン酸塩
を少くとも一成分として重合することにより得
られるポリアミド・ホモポリマーおよび/また
はコポリマーと、 (3) ポリオレフイン系共重合樹脂と を(1)+(2)+(3)の全組成物中のポリアミド成分が40
〜95重量%になるように配合し溶融混合して得ら
れる高度に強靱なポリアミド系熱可塑性樹脂組成
物である。
上記の中、熱可塑性ポリアミド系弾性体組成物
Aは、ポリアミド・エラストマーとカルボキシル
基を含有するポリオレフイン系樹脂および/また
はカルボキシル基を含有するジエン系ゴムを溶融
混練することによりポリアミド・エラストマーの
末端水酸基や末端アミノ基と、カルボキシル基を
反応架橋せしめて得られる変性ポリアミド・エラ
ストマーであり、またBで得られるポリアミド系
熱可塑性樹脂組成物はAで得られる熱可塑性ポリ
アミド系弾性体組成物を相溶化剤としてポリアミ
ド・ホモポリマーおよび/またはコポリマーとポ
リオレフイン系共重合樹脂に配合することにより
組成物中のポリオレフイン系成分が30重量%以上
の組成になつても、なお強靱な物性を有する樹脂
組成物である。
次に本発明をさらに具体的に説明する。
Aに記載したポリアミド・エラストマーはポリ
アミド・ブロツクから成るハード・セグメント部
とポリエーテルおよび/またはポリエステル・ブ
ロツクから成るソフト・セグメント部を有し特開
昭53−119997や特開昭52−12297に見られるよう
にエステル結合により、ないしは特開昭55−
133424に見られるようにアミド結合によりハー
ド・セグメント部とソフト・セグメント部が連結
されたブロツクコポリマーであるが、ポリアミ
ド・ブロツクはポリアミド・エラストマー全体の
40重量%以上を占めることが望ましい。ポリアミ
ド・エラストマーの変性に使用されるカルボキシ
ル基含有ポリオレフイン系樹脂としてはアクリル
酸やメタクリル酸のようなα,β−不飽和カルボ
ン酸、マレイン酸、イタコン酸のような不飽和ジ
カルボン酸、無水マレイン酸のような不飽和ジカ
ルボン酸無水物をエチレン、プロピレン、ブテン
−1のようなオレフイン系モノマーの1つ以上と
共重合、またはオレフイン系ホモポリマー、オレ
フイン系ランダム・コポリマー、オレフイン系ブ
ロツクコポリマーにグラフト共重合せしめた樹脂
でありカルボキシル基含有ジエン系ゴムとして
は、アクリル酸やメタクリル酸のようなα,β−
不飽和カルボン酸、マレイン酸、イタコン酸のよ
うな不飽和ジカルボン酸、無水マレイン酸のよう
な不飽和ジカルボン酸無水物をブタジエンやイソ
プレンのようなジエン・モノマー単独またはスチ
レンやアクリロニトリルのようなジエン・モノマ
ーと共重合し得るような混合モノマーと共重合し
て得られるゴムまたは少くとも一成分としてジエ
ンモノマーを含むジエン系単独または共重合ゴム
またはブロツク共重合ゴムに、上記カルボキシル
基含有モノマーをグラフト共重合せしめて得られ
るゴムを意味する。具体的にはエチレン・アクリ
ル酸共重合樹脂、プロピレン・アクリル酸共重合
樹脂、エチレン・プロピレン・アクリル酸共重合
樹脂、一部メタクリル酸を共重合させたポリブタ
ジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、アクリ
ロニトリル・ブタジエンゴム、一部無水マレイン
酸をグラフトさせたエチレン・プロピレンゴム
(EPDM)、ポリスチレン・ポリブタジエン・ポ
リスチレン・ブロツク共重合ゴム、ポリスチレ
ン・ポリエチレン・ポリスチレン・ブロツク共重
合樹脂等がこの範疇に含まれる。
熱可塑性ポリアミド系弾性体組成物は、上記ポ
リアミド・エラストマー10〜90重量%と上記カル
ボキシル基含有ポリオレフイン系樹脂および/ま
たはカルボキシル基含有ジエン系ゴム90〜10重量
%を溶融混練することにより、ポリアミド・エラ
ストマーの末端水酸基や末端アミノ基がカルボキ
シル基と反応架橋して得られる。またポリアミド
ド・エラストマー製造の相成比によつては末端カ
ルボキシル基と末端水酸基をもつポリマーが得ら
れる。このようなポリアミド・エラストマーを用
いる場合はカルボキシル基含有ポリマーと溶融混
練することにより反応せしめ得る以外に亜鉛やナ
トリウムで代表される一価または二価の金属塩を
加えて公知の方法でカルボキシル基間にイオン結
合を生ぜしめ架橋せしめても同様な効果が得られ
る。ここでポリアミド・エラストマーを10〜90重
量%に限定したのは、10重量%以下または90重量
%以上になるとポリオレフイン系樹脂ないしはジ
エン系ゴムの特性がまたはポリアミド・エラスト
マーの特性が強く出て配合によるメリツトが生か
されないからである。
溶融混練にはバンバリ・ミキサー、コニーダ
ー、2軸押出機等公知の混練装置が用いられる。
このようにして得られた熱可塑性ポリアミド系
弾性体組成物は、それ自体エラストマーとしての
用途を持つが更にポリアミドとポリオレフイン系
共重合物の相溶化剤としての作用を持ち、ポリア
ミドとポリオレフイン系共重合物のブレンドポリ
マーにこの熱可塑性ポリアミド系弾性体組成物を
加えることにより強靱なポリアミド系熱可塑性樹
脂組成物を与えることを見出した。
すなわち組成物Bの(2)に記載したポリアミドホ
モポリマーおよび/またはコポリマーとはメチレ
ン連鎖の炭素原子数が10以上の脂肪族α,ω−ア
ミノカルボン酸またはそのラクタムおよび/また
は脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸少くとも
一方が、メチレン連鎖の炭素原子数が10以上であ
るジアミン・ジカルボン酸塩を少くとも一成分と
して、重合することにより得られるポリアミド・
ホモポリマーおよび/またはコポリマーで、具体
的にはナイロン10、ナイロン11、ナイロン12、ナ
イロン610、ナイロン612、ナイロン1010のような
ホモポリアミド、ナイロン12/6、ナイロン12/
6/66、ナイロン12/2/610、ナイロン12/
6/612、ナイロン12/11/6/66等のようなコ
ポリアミドの単独または混合物を意味する。
またBの(3)に示されたポリオレフイン系共重合
樹脂とは主成分としてエチレンおよび/またはプ
ロピレン、ブテン−1のようなα−オレフインか
ら成るオレフイン系共重合体で具体的にはエチレ
ン−酢酸ビニル・コポリマー(EVA)、エチレ
ン・アクリレート系コポリマー、エチレン・プロ ピレン系コポリマー、エチレン・α−オレフイン
系コポリマー、エチレン・プロピレン・ジエン−
モノマー系エラストマー(EPDM)、ポリエチレ
ン系アイオノマー等を意味する。
上記ポリアミド・ホモポリマーおよび/または
コポリマーとポリオレフイン系共重合樹脂から成
る系に、熱可塑性ポリアミド系弾性体組成物すな
わちカルボキシル基含有ポリマー変性ポリアミド
エラストマーが加えられるが、この場合、全組成
物中のポリアミド成分が40〜95重量%になるよう
に配合されることが必要である。ポリアミド成分
が95重量%以上になるとポリアミド自体に比し、
組成物としての特長が見られなくなるし、また40
重量%以下になると、ポリアミドの特性が失われ
るからである。また相溶化剤としてのカルボキシ
ル基含有ポリマー変性ポリアミド・エラストマー
は全組成物に対し5〜50重量%、好ましくは10〜
30重量%の範囲で加えられる。5重量%より少い
と強靱化効果が低過ぎるし、また50重量%以上加
ても特に強靱化効果が顕著になるようなことは見
られないからである。これらの混合には通常溶融
混合が行われる。すなわちポリアミド・ホモポリ
マーおよび/またはコポリマーのペレツト、ポリ
オレフイン系共重合樹脂のペレツト、およびカル
ボキシル基含有ポリマー変性ポリアミド・エラス
トマー・ペレツトを夫々上記条件を満足する割合
で配合し、ヘンシエルミキサーまたはタンブラ
ー・ミキサー等の混合機を用い、ペレツト状で混
合し、更に混練ロールや、バンバリ・ミキサーの
ような混練装置で溶融混するかより実用的には混
合ペレツトをコニーダータイプの押出機や2軸タ
イプの押出機を用いて溶融混合して最終組成物を
得る。
言う迄もなく、このポリアミド系熱可塑性樹脂
組成物にタルク、クレー、マイカ、ガラスビー
ズ、ガラス繊維、炭素繊維等の各種無機充填剤、
耐候性や耐熱性を賦与するための各種安定剤、柔
軟性を賦与するための可塑剤、成形加工性を向上
させるための滑剤、必要な着色のための染顔料な
いしは螢光増白剤等の添加剤を配合することは可
能で本発明の特長を損うものではない。
次に実施例をもつて本発明の具体的な適用を示
すが、本発明の内容はこの実施例に限定されるも
のではない。
実施例 1 ナイロン12成分50重量%、ポリテトラメチレ
ン・エーテル成分41重量%、デカメチレン・ジカ
ルボン酸9重量%から成る相対粘度1.95(0.5%m
−クレゾール溶液の25℃に於ける値、以下同じ)
のポリアミド・エラストマー40重量部と無水マレ
イン酸含有ポリエチレン(メルトフローインデツ
クス:0.5g/min)60重量部を先ずタンブラ
ー・ミキサーを用いペレツト状で混合した。
上記無水マレイン酸含有ポリエチレンは低密度
ポリエチレンを20重量%で熱キシレン(130℃)
に溶解しこの系にポリエチレンに対し1重量%の
無水マレイン酸(キシレン溶液)を添加、攪拌、
加熱下にポリエチレンに対し0.5重量%の過酸化
ベンゾイルをキシレン溶液の形で滴下し、130℃
で無水マレイン酸をポリエチレンに反応させて得
た。
混合ペレツトは30mmφ2軸押出機(異方向回転)
を用いシリンダー温度200℃、回転数33.3rpmで
押出しカルボキシル基含有ポリエチレン変性ポリ
アミド・エラストマーを得た。この押出条件では
シリンダー内の滞留時間は約9分であつた。
このようにして得られた変性ポリアミド・エラ
ストマーのJISダンベル試験片の引張破断強度は
133kg/cm2、引張破断伸度は420%(引張速度:50
mm/min)であつた。また架橋反応の程度を知る
目的でプレスシートから作成した25mm×25mm×1
mmの試験片を用いて120℃、キシレン中に於ける
膨潤度を求めた。120℃では約3時間後に平衡膨
潤に達しその値は93%であつた。膨潤度は次式に
より求めた。
膨潤度=平衡膨潤後の重量−浸漬前の重量/浸漬前の重
量×100 比較のため上と同じポリアミド・エラストマー
40重量部と低密度ポリエチレン60重量部から成る
混合ペレツトを用い同条件で溶融混練ペレツト化
して機械的性質を測定した。その引張破断強度は
160kg/cm2、引張破断伸度は30%であり膨潤度テ
ストでは120℃のキシレンに部分的に溶解し測定
することが不可能であつた。
次に上で得たカルボキシル基含有ポリエチレン
変性ポリアミド・エラストマー20重量%、相対粘
度2.10のナイロン12ホモポリマー・ペレツト45重
量%、エチレン・プロピレン系エラストマー(西 独ヒユルス社のEPラバー:ベストプレン
TP2037、メルトフローインデツクス:0.8g/
10min)35重量%をペレツト状でタンブラーミキ
サーを用い混合し、後30mmφ2軸押出機でシリン
ダー温度220℃、スクリユー回転数80rpmで溶融
合して熱可塑性ポリアミド系弾性体組成物を得
た。この組成物のダンベル試験片による引張速度
50mm/minで測定した引張破断強度は196kg/cm2
引張破断伸度は215%であつた。
実施例 2 実施例1と同じポリアミド・エラストマー40重
量部と無水マレイン酸含有SBSブロツク・コポリ
マー(シエル化学社、ポリスチレン・ポリブタジ
エン、ポリスチレン・トリブロツク・コポリマ
ー、カリフレツクスTR1102に無水マレイン酸を
反応)60重量部を実施例1と同様に同一条件で溶
融混合した。
ここに用いた無水マレイン酸含有SBSブロツク
コポリマーはSBSブロツク・コポリマー(シエル
化学社カリフレツクスTR1102)の20重量%熱キ
シレン溶液(130℃)にブロツク・コポリマーに
対し1重量%の無水マレイン酸(キシレン溶液)
を添加、攪拌下に130℃で0.5重量%(対ブロツ
ク・コポリマー)の過酸化ベンゾイルをキシレン
溶液状で滴下反応させて得た。
得られた変性ポリアミド・エラストマーの引張
破断強度は75kg/cm2、引張破断伸度は155%、120
℃における平衡膨潤度は350%であつた。
比較のため同じポリアミド・エラストマー40重
量部とSBSブロツク・コポリマー(カリフレツク
スTR1102)60重量部から得られたエラストマー
の引張破断強度は45kg/cm2、引張破断伸度は95
%、120℃における平衡膨潤度は715%で部分的に
溶出が見られた。
次に上で得たカルボキシル基含有SBS変性ポリ
アミド・エラストマー10重量%、相対粘度2.10の
ナイロン12ホモポリマー・ペレツト50重量%、ポ
リエチレン・アイオノマー(三井ポリケミカル
社、ハイミラン1652)40重量%からなる樹脂組成
物をつくりその物性を測定した。引張破断強度は
213kg/cm2、引張破断伸度は320%であつた。
実施例 3 ナイロン12成分74.2重量%、ポリテトラメチレ
ン・エーテル成分21.3重量%、デカメチレン・ジ
カルボン酸4.5重量%から成る相対粘度1.95のポ
リアミド エラストマー50重量部とエチレン ア
クリル酸共重合樹脂(UCC社 EAA9500、アク
リル酸19%含有、メルトフローインデツクス:
0.3)50重量部を180℃の混練ロールで練りながら
5重量部の酢酸亜鉛を溶解した水溶液を徐々に加
え10分間混練を行なつた。このようにして得た変
性ポリアミド・エラストマーの引張破断強度は
210kg/cm2、引張破断伸度は410%であつた。また
120℃における熱キシレン中での平衡膨潤度は395
%であつた。
このようにして得られた変性ポリアミド・エラ
ストマー:15重量%、相対粘度210のナイロン12
ホモポリマー:50重量%、エチレン・プロピレン
系エラストマー(西独ヒユルス社、EPラバーベ
ストプレンTP2037):35重量%からなるポリアミ
ド系熱可塑性樹脂組成物の引張破断強度は、175
kg/cm2、引張破断伸度は220%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1) メチレン連鎖の炭素原子数が10以上の脂
    肪族α,ω−アミノカルボン酸またはそのラク
    タムおよび/または脂肪族ジアミンと脂肪族ジ
    カルボン酸の少くとも一方のメチレン連鎖の炭
    素原子数が10以上であるジアミン・ジカルボン
    酸の塩を少くとも一成分に含むポリアミド・ブ
    ロツクから成るハード・セグメント部とポリエ
    ーテルおよび/またはポリエステルから成るソ
    フト・セグメント部を有すポリアミド・エラス
    トマー10〜90重量%と (2) カルボキシル基含有ポリオレフイン系樹脂お
    よび/またはカルボキシル基含有ジエン系ゴム
    90〜10重量%とを、カルボキシル基を利用して
    溶融混練下に反応架橋せしめて得られる熱可塑
    性ポリアミド系弾性体組成物。 2 (1) メチレン連鎖の炭素原子数が10以上の脂
    肪族α,ω−アミノカルボン酸またはそのラク
    タムおよび/または脂肪族ジアミンと脂肪族ジ
    カルボン酸の少くとも一方のメチレン連鎖の炭
    素原子数が10以上であるジアミン・ジカルボン
    酸の塩を少くとも一成分に含むポリアミド・ブ
    ロツクから成るハード・セグメント部とポリエ
    ーテルおよび/またはポリエステルから成るソ
    フト・セグメント部を有すポリアミド・エラス
    トマー10〜90重量%とカルボキシル基含有ポリ
    オレフイン系樹脂および/またはカルボキシル
    基含有ジエン系ゴム90〜10重量%とをカルボキ
    シル基を利用して溶融混練下に反応架橋せしめ
    て得られる熱可塑性ポリアミド系弾性体組成物
    5〜50重量%と (2) メチレン連鎖の炭素原子数が10以上の脂肪族
    α,ω−アミノカルボン酸またはそのラクタム
    および/または脂肪族ジアミンと脂肪族ジカル
    ボン酸の少くとも一方のメチレン連鎖の炭素原
    子数10以上であるジアミン・ジカルボン酸の塩
    を少くとも一成分として重合することにより得
    られるポリアミド・ホモポリマーおよび/また
    はコポリマーと、 (3) ポリオレフイン系共重合樹脂と を(1)+(2)+(3)の全組成物中のポリアミド成分が40
    〜95重量%になるように配合し、溶融混合して得
    られる高度に強靱なポリアミド系熱可塑性樹脂組
    成物。
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