JPH0218284Y2 - - Google Patents

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JPH0218284Y2
JPH0218284Y2 JP1770085U JP1770085U JPH0218284Y2 JP H0218284 Y2 JPH0218284 Y2 JP H0218284Y2 JP 1770085 U JP1770085 U JP 1770085U JP 1770085 U JP1770085 U JP 1770085U JP H0218284 Y2 JPH0218284 Y2 JP H0218284Y2
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magneto
stator
crankshaft
oil
rotor
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【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、噴射オイルとの熱交換によるエン
ジンマグネトの冷却装置に関する。
(従来の技術) エンジンは、エンジンその他に必要な電力を発
電するマグネトが組込まれている。このマグネト
は稼働中発熱があり、それにより機能低下を防ぐ
ため冷却装置を備えるのが普通である。冷却方法
は空冷、液冷などが用いられるが、発電量が大き
く、しかも、小型、軽量化を図つたマグネトで、
ほこりなどを遮断するために密閉状態のマグネト
室に収めたものでは、冷却効率のよいオイル散布
式が好適である。
その一例を第2図に示す。マグネトは、固定的
に置かれたステータaとその外周に近接して回転
するロータbとによつて構成される。ステータa
はマグネトカバーcの内面に固設され、ロータb
はマグネト室に突出するクランク軸dの先端部に
軸着される。eはロータbの軸合ボスfとクラン
ク軸dのテーパ嵌合を締付けるためロータ軸d先
端に螺合した締付ねじである。
この場合、エンジン横幅を増大させないため、
ロータbと軸合ボスfとはE字形断面に形成さ
れ、軸合ボスfはドーナツ状ステータaの内孔に
挿入される形を採つている。そしてクランク軸d
軸心にはオイル供給孔gが設けられ、締付ねじe
軸心の貫孔hによつてマグネトカバーc内に開口
する。オイルポンプによつてオイル供給孔gに圧
送されたオイルは貫孔h先端から滴下し、その点
適iがステータaを濡らし、熱交換によつて冷却
する。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記の構造では、ステータa上半部を
濡らすオイルはロータbの回転によつて飛散した
オイルの一部に過ぎないので、効果的でなく、従
つて充分な冷却を得るためには大量のオイルが必
要となり、メカロスの原因にもなつていた。
上記の点を考慮してこの考案は、オイルを広く
均等に散布して少量のオイルによつて効果的にス
テータを冷却できるようにしたエンジンマグネト
の冷却装置を得ることを目的とする。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この考案は次のよう
な構成をとる。すなわち、クランクケースの一側
にマグネトカバーを被着してマグネト室を形成
し、そのマグネト室に突出したクランク軸に、外
側面が開いた円筒状で、中心部に軸合ボスが突出
したE字形断面のロータを軸着し、マグネトカバ
ー外側内面に固定したドーナツ状ステータをロー
タ内周面と軸合ボスとの間に挿入してなるエンジ
ンマグネトにおいて、上記軸合ボスの外周に、ス
テータの内側面より内方に位置するフランジ部
と、フランジ部外端から外側方へ向つて径が細く
なるテーパ部とを形成し、クランク軸内心を通る
オイル供給孔の先端を上記テーパ部の外側小径部
の外表に開口したものである。
(作用) このようにしたので、クランク軸内心のオイル
供給孔からロータの軸孔ボスのテーパ部外側小径
部の外表に供給されたオイルは、クランク軸の回
転に伴う遠心力によりテーパ部全周に拡がりなが
ら内側大径部に伝わり、フランジ部外周から全周
域に放射される。
フランジ部はステータ内面より内方にあり、霧
状になつたオイルがステータの全周域をむらなく
濡らし、効率よくこれを冷却する。
(実施例) 第1図はこの考案の実施例になる冷却装置を備
えた自動2輪車エンジンのマグネト装置の縦断側
面図である。
クランク軸1がクランクケース2の軸受3から
外部へ突出して設けられ、この部分を覆うマグネ
トカバー9によりマグネト室が構成される。クラ
ンク軸1外端には、マグネトロータ4の軸合ボス
5がテーパ嵌合7により軸着される。6はクラン
ク軸1端に螺合した締付ねじで、上記軸合ボス5
のテーパ嵌合7を締付けるものである。軸合ボス
5とロータ4はねじ8によつて結合される。ロー
タ4は、外側面が開いた円筒状で、上記軸合ボス
5はその内心部に突出し、断面E字形に組み立て
られている。一方、マグネトカバー9の外側内面
には、ねじ10によつてドーナツ状のステータ1
1が取着けられ、ロータ4の内周面と軸合ボス5
の外周面との間に挿入される、ステータ11の外
周面とロータ4の内周面とは近接対向して相対回
転する。12は起電コイルである。こうしてエン
ジン横幅が大きくならないように抑制される。
次に、上記軸合ボス5の外周には、外端から内
側方に向つて径が増大するテーパ部13と、その
内側大径端に連続してフランジ部14が形成され
ている。フランジ部14はステータ11内面より
も内方に位置するように設定されている。
また軸合ボス5前端面に直径方向の凹溝15が
設けられる。前端面は締付ねじ6の締付座が接す
るが、この凹溝15を介してねじ挿通孔16が外
部に開通する。クランク軸1の軸心にはオイル供
給孔17が設けられる。その外端は締付ねじ6で
閉塞されるが、締付ねじ6には、ねじ先から内心
部を通つて頭部近くで外周面に抜ける通孔18が
設けられ、この通孔18を介してオイル供給孔1
7は上記ねじ挿通孔16に連通する。オイル供給
孔17には、クランクケース2の肉厚部に設けた
オイルギヤラリ19から軸受3摺動部に設けたク
ランク軸1の周溝20および周溝20底に開口し
た導入孔21を介してオイルポンプで圧送された
オイルが供給される。
こうして、オイル供給孔17に供給されたオイ
ルは通孔18、ねじ挿通孔16、凹溝15を経て
軸合ボス5のテーパ部13、外端の小径端部表面
に出て、クランク軸1の回転を伴う遠心力により
テーパ部13に沿つて全周に拡がりながら内方の
大径部へ移動し、最終的にフランジ部14外周縁
から放散される。
フランジ部14はステータ内面より内方に外れ
ているので、放射されたオイルは全周域に亘つて
広く拡散され、その霧状微粒子22が、ステータ
11や起電コイル12の全周面を濡らす。これに
よりオイルは効率よくステータ11より熱を奪
い、やがてマグネト室下底部から回収される。
したがつて少量のオイルによつて極めて効率よ
くマグネトを冷却し、オイル供給量を削減し、メ
カロスを小さくすることができる。また冷却性能
があがるので、マグネトの小型化軽量化ができ
る。テーパ部やフランジ部はロータ軸にロータを
固定する軸合ボスの表面などに簡単に形成でき、
低コストでマグネトの性能を大巾に向上する効果
がある。
〔考案の効果〕
以上の通り、この考案に係るエンジンマグネト
の冷却装置は、クランク軸端に軸着したロータと
マグネトカバー内面に固定したステータとによつ
て構成されたエンジンマグネトにおいて、ステー
タ内心部に外方へ向つて挿入されたロータの軸合
ボス外周に、ステータの内側面より内方に位置す
るフランジ部と、そこから外側方へ向つて径が細
くなるテーパ部を形成し、クランク軸内心を通る
オイル供給孔の先端をテーパ部の外側小径部の外
表に開口させたもので、オイルをマグネトの全周
域に亘つて広く均一に散布し、少量のオイルによ
つて効率よくステータの発熱を冷却できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例になる冷却装置を備
えた自動2輪車用エンジンマグネトの縦断側面
図、第2図は従来のマグネトの構成を示す縦断側
面図である。 1……クランク軸、4……ロータ、5……軸合
ボス、9……マグネトカバー、11……ステー
タ、12……起電コイル、13……テーパ部、1
4……フランジ部、17……オイル供給孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクケースの一側にマグネトカバーを被着
    してマグネト室を形成し、そのマグネト室に突出
    したクランク軸に、外側面が開いた円筒状で、中
    心部に軸合ボスが突出したE字形断面のロータを
    軸着し、マグネトカバー外側内面に固定したドー
    ナツ状ステータをロータ内周面と軸合ボスとの間
    に挿入してなるエンジンマグネトにおいて、上記
    軸合ボスの外周に、ステータの内側面より内方に
    位置するフランジ部と、フランジ部外端から外側
    方へ向つて径が細くなるテーパ部とを形成し、ク
    ランク軸内心を通るオイル供給孔の先端を上記テ
    ーパ部の外側小径部の外表に開口したことを特徴
    とするエンジンマグネトの冷却装置。
JP1770085U 1985-02-13 1985-02-13 Expired JPH0218284Y2 (ja)

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JP1770085U JPH0218284Y2 (ja) 1985-02-13 1985-02-13

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JPS61134519U JPS61134519U (ja) 1986-08-22
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JP4693871B2 (ja) * 2008-06-09 2011-06-01 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車用エンジン
JP2010065630A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Suzuki Motor Corp エンジンのオイル通路構造

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JPS61134519U (ja) 1986-08-22

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