JP4693871B2 - 自動二輪車用エンジン - Google Patents

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本発明は、フライホイールマグネトウのコイルをエンジンオイルで冷却する構造の自動二輪車用エンジンに関するものである。
従来、自動二輪車用エンジンは、クランク軸の一端部にフライホイールマグネトウを設けている。このフライホイールマグネトウは、クランク軸とともに回転する有底円筒状のロータと、このロータの内側に臨ませたステータとから構成している。
前記ロータは、円筒部の内側に永久磁石を設け、クランク軸におけるクランクケースの側壁からケース外に突出する端部に固定している。また、前記ステータは、コイルがロータ内に収容されるようにクランクケースに支持させている。これらのロータとステータは、クランクケースの側壁と、この側壁に取付けた有底円筒状のフライホイール用カバーとによって形成される空間に収容している。
従来の自動二輪車用エンジンにおいては、前記フライホイールマグネトウおよび前記カバーが車幅方向の外側に大きく突出するため、このエンジンを搭載した自動二輪車のバンク角を大きくとることができるように、前記フライホイールマグネトウをクランク軸の軸線方向および径方向に可及的小さく形成することが要請されている。
フライホイールマグネトウを単に小型化しただけでは出力が低減してしまうため、従来では、コイルを強制的に冷却することによって、小型化しても出力を維持できるようにしている。前記コイルを冷却する装置は、エンジンオイルをコイルに散布することによって前記コイルを冷却し、このコイルから滴下したエンジンオイルをフライホイールマグネトウ用カバーで受け、クランクケース側壁のオイル戻り通路に導く構造を採っている。
本発明に係る自動二輪車用エンジンは、クランク軸が貫通した側壁を有するクランクケースと、前記クランクケースに突き当てられる縁部を有し、前記クランクケースの側壁の外側から前記クランクケースに接続され、前記側壁との間にフライホイールマグネトウ室を区画するカバーと、前記フライホイールマグネトウ室に収容されたフライホイールマグネトウと、前記カバーの縁部から離間した位置において前記クランクケース内から前記カバー内に渡って形成された潤滑油通路と、を備え、前記クランク軸の軸方向から見て、前記カバーの縁部は、前記フライホイールマグネトウの半径方向外側に膨出する膨出部分を有し、前記クランク軸の軸方向から見て、前記潤滑油通路は前記カバーの前記膨出部分の内側に配置されているものである。
第1の実施の形態
以下、本発明に係る自動二輪車用エンジンの一実施の形態を図1ないし図3によって詳細に説明する。図1は本発明に係る自動二輪車用エンジンの側面図、図2はフライホイールマグネトウ用カバーの側面図で、同図は要部を破断して描いてある。図3はフライホイールマグネトウの断面図で、同図は図2におけるIII−III線断面図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による自動二輪車用エンジンである。このエンジン1は、水冷式DOHC4気筒型のもので、クランクケース2の車体前側の上部にシリンダ3を前上がりに起立するように取付けた構造を採っている。図1において、符号4はエンジン1を搭載する自動二輪車用車体フレームを示し、5は気化器、6はラジエータ、7は水冷式のオイルクーラを示す。
前記クランクケース2は、この実施の形態では下側クランクケース半部8と上側クランクケース半部9とから構成し、クランク軸10を軸線方向が車幅方向を指向するように回転自在に支持している。下側クランクケース半部8は、車体前側の端部に前記オイルクーラ7を取付け、車体左側の端部であって前記クランク軸10より車体の後側にオイルポンプ11を取付けている。
このエンジン1の潤滑系は、クランクケース2の下端に取付けたオイルパン12の内側にエンジンオイルを貯留し、このエンジンオイルをオイルポンプ11によって吸上げて前記オイルクーラ7で冷却してから各被潤滑部に圧送する構造を採っている。
前記クランク軸10は、車体左側の端部を前記クランクケース2からケース外に突出させ、この突出端部に図3に示すようにフライホイールマグネトウ13を装着している。このクランク軸10が回転する方向は、図1および図2において反時計方向である。
フライホイールマグネトウ13は、クランク軸10の軸端部に固定用ボルト14によって固定した有底円筒状のロータ15と、このロータ15の内側に臨むように設けたステータ16とから構成し、下側クランクケース半部8および上側クランクケース半部9の車体左側の側壁17,18と、これら側壁17,18の外側に取付けたフライホイールマグネトウ用カバー19とによって囲まれたフライホイールマグネトウ室に収容している。
この実施の形態では、前記フライホイールマグネトウ13と前記側壁17,18との間にスタータ用歯車20を配設している。このスタータ用歯車20は、クランク軸10に軸受21を介して回転自在に支持させるとともに、このスタータ用歯車20の回転のみがクランク軸10に伝達される構造の一方向クラッチ22を介してクランク軸10に接続している。また、このスタータ用歯車20は、クランク軸10の上方に位置する減速用歯車23を介してスタータモータ24の出力歯車25に歯車結合させている。
前記減速用歯車23は、上側クランクケース半部9と前記フライホイールマグネトウ用カバー19とに挟持させた円筒状の支軸26に回転自在に支持させている。この実施の形態では、前記支軸26の中空部26aを、後述するフライホイールマグネトウ13のコイルを冷却するエンジンオイルの通路として利用している。
フライホイールマグネトウ13の前記ロータ15は、内周部に永久磁石15aを固着し、車体左側に向けて開口するようにクランク軸10に固定している。前記ステータ16は、円環状に形成した鉄心27にコイル28を周方向に間隔をおいて並設した構造を採り、前記フライホイール用カバー19の内側底部(車体左側の内部)に一体に形成した取付座29に前記鉄心27の内周部を固定用ボルト30によって固定している。
エンジン1は、前記コイル28をエンジンオイルによって冷却する構造を採っている。ここで、エンジンオイルをコイル28に供給する構成およびエンジンオイルをカバー19内から排出する構成について説明する。
コイル28に供給するエンジンオイルは、下側クランクケース半部8の下端部に形成したメインギャラリ31(図3参照)から圧送される。このメインギャラリ31の上流端は、前記オイルクーラ7のオイル出口(図示せず)に接続している。
メインギャラリ31からコイル28までエンジンオイルを導くオイル供給系は、メインギャラリ31から下側クランクケース半部8の前記側壁17内をクランク軸用軸受32まで延びるクランクケース側下部オイル通路33と、前記軸受32およびクランク軸10を貫通するように形成した連通路34と、この連通路34から上側クランクケース半部9の側壁18内を前記支軸26の中空部26aまで延びるクランクケース側上部オイル通路35と、前記支軸26の中空部26aと、この中空部26aからフライホイールマグネトウ用カバー19内をコイル28と対向する部位まで延びるカバー側オイル通路36とから構成している。
前記カバー側オイル通路36の下流端は、クランク軸10より上側に位置するコイル28と対向する位置に開口している。なお、この実施の形態では、前記連通路34からスタータ用歯車20を支持する軸受21やスタータ用一方向クラッチ22にエンジンオイルを圧送する構造を採っている。
すなわち、前記メインギャラリ31に圧送されたエンジンオイルは、上述した供給系の各オイル通路を通ってコイル28に供給される。図3において上側に位置するコイル28に供給されたエンジンオイルは、一部がステータ用取付座29の外周面を伝って下方に流下し、残りの多くは回転するロータ15によって吹飛ばされてロータ15とカバー19との間で回転するようになる。このようにエンジンオイルがロータ15によって吹飛ばされることによって、他のコイル28にもエンジンオイルが供給される。
一方、カバー19内からエンジンオイルをクランクケース2内に戻すオイル戻り系は、下側クランクケース半部8の側壁17を貫通するように形成したオイル戻り通路37によって構成している。なお、この実施の形態では、上側クランクケース半部9の側壁18に図2および図3中に符号38で示す連通口を形成し、カバー19内でミスト状になって飛散するエンジンオイルをクランクケース2内に排出することができる構造を採っている。
前記オイル戻り通路37は、図2に示すように、前記側壁17に車体の前後方向に間隔をおいて四箇所に形成している。言い換えれば、下部オイル通路33および下側クランクケース半部8を上側クランクケース半部9に固定する固定用ボルト39を避けることができる部位にオイル戻り通路37を形成している。これらのオイル戻り通路37は、カバー19を接続するクランクケース側凹部40(図3参照)と下端が同一平面上に位置するように形成し、円環状の前記鉄心27の内周縁と対応する位置まで上方に延設している。前記上側クランクケース半部9の連通口38も前記固定用ボルト39を避けることができる部位に形成している。
前記カバー19は、前記スタータモータ24の出力歯車25および減速用歯車23などを覆う上部19aと、フライホイールマグネトウ13を覆う下部19bとから有底円筒状に形成している。このカバー19の前記下部19bは、このエンジン1を搭載した自動二輪車のバンク角が可及的大きくなるように、外周部をロータ15に接近させている。すなわち、カバー19の内周面をロータ15から僅かに離間した状態でロータ15に沿って延びるように形成している。なお、バンク角が最大になるときの路面の位置を図3中に二点鎖線Lで示す。
また、このカバー19の下部は、図2に示すように、下端よりクランク軸の回転方向の前側および後側の部位に径方向の外側へ突出する膨出部41を形成している。このエンジン1を車体フレーム4に搭載した状態での鉛直方向は、図2中の一点鎖線Aと平行な方向である。
前記膨出部41は、カバー19の内周面とロータ15との間の隙間が他の部位より広くなるように形成している。膨出部41での前記隙間を図2中に符号Dで示し、他の部位での前記隙間を図3中に符号dで示す。これらの膨出部41と対応する位置に、前記四箇所のオイル戻り通路37のうち最も車体前側のオイル戻り通路37と、最も車体後側のオイル戻り通路37とを形成している。
なお、前記膨出部41は、カバー19の下端を避ける位置に形成しているので、この膨出部41をカバー19に形成することによってバンク角が小さくなることはない。
上述したように構成したエンジン1は、運転時にエンジンオイルが下側クランクケース半部8のメインギャラリ31からフライホイールマグネトウ13のコイル28に圧送され、このエンジンオイルによって前記コイル28が冷却される。すなわち、エンジンオイルが前記メインギャラリ31からクランクケース側下部オイル通路33→連通路34→クランクケース側上部オイル通路35→支軸26の中空部26a→カバー側オイル通路36などからなるオイル供給系を通って上側のコイル28に直接散布され、このコイル28がエンジンオイルによって冷却される。また、この上側のコイル28に当たって跳ね返ったエンジンオイルがロータ15により吹飛ばされることによって、他のコイル28もエンジンオイルが散布されて冷却される。
上述したようにカバー19内に供給されたエンジンオイルは、カバー19の内側底部を伝って重力によりカバー最下部に流下し、このカバー最下部に連なる内周面上をオイル戻り通路37側へ向けて流れる。このようにエンジンオイルが流れるのは、この実施の形態ではカバー19をアルミダイキャスト法によって形成しており、カバー19の内周面は抜き勾配を形成するために僅かに傾斜しているからである。
カバー19の前記内周面上をエンジンオイルが流れるときには、エンジンオイルは、カバー19の内周面とロータ15との間の隙間が狭いためにロータ15に接触し、ロータ15によって吹飛ばされてカバー19の内周面に沿ってロータ15の回転方向(図2において反時計方向)に移動するようになる。
このようにカバー19内で移動するエンジンオイルは、カバー19の膨出部41まで送られたときに遠心力および慣性によって径方向の外側に流れ、ロータ15から離間する。膨出部41内は、ロータ15が回転することによって生じる空気流の流速が相対的に遅いから、上述したように径方向の外側に流れた前記エンジンオイルは膨出部41内に留まるようになる。そして、このエンジンオイルは、膨出部41内からカバー19の内周面を伝って下側クランクケース半部8の側壁17のオイル戻り通路37に流入し、このオイル戻り通路37を通ってクランクケース2内に排出される。
したがって、バンク角が大きくなるようにフライホイールマグネトウ13の小型化を図りながら、コイル28を冷却したエンジンオイルを円滑にクランクケース2内に戻すことができる。
また、鉛直方向を示す一点鎖線Aを挾んで回転方向前側に較べ後側のオイル戻り通路37の開口面積を大きくとっているため、エンジン運転時のオイル戻りが円滑になる。しかも、この実施の形態においては、回転方向後側の膨出部41では、前側の近接位置にある膨出部41にて一旦オイルの流速が弱められているので、流速は更に遅く、前記開口面積の関係も絡みオイル戻りにとって更に有利になる。
さらに、この実施の形態では、減速用歯車23の支軸26の中空部26aにコイル冷却用のエンジンオイルが流れる構造を採っているので、既存の部材を利用してオイル通路を形成することができ、エンジンオイルをクランクケース2からカバー19の車体左側の端部までパイプによって導く構造を採る場合に較べて部品数が少なくてよい。しかも、支軸26の両端から外周面側にエンジンオイルが浸入するため、減速用歯車23の潤滑性が向上する。この結果、耐摩耗性を高くするために支軸26の外周面に施す表面処理が不要になる。
第2の実施の形態
フライホイールマグネトウのコイルにエンジンオイルを供給するためには、図4および図5に示す構造を採ることができる。
図4はロータ側からエンジンオイルを供給する他の実施の形態を示す断面図、図5はロータ固定用ボルトからエンジンオイルを供給する他の実施の形態を示す断面図である。これらの図において、前記図1〜図3で説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
図4に示すエンジン1は、有底円筒状のロータ15の底部にここを貫通するようにオイル孔51を穿設し、スタータ用一方向クラッチ22に圧送されたエンジンオイルを前記オイル孔51からコイル28に散布する構造を採っている。なお、前記オイル孔51は、ロータ15の底部に周方向に間隔をおいて複数穿設している。
前記オイル孔はロータとともにコイルに対して回転するので、この構造を採ることにより、全てのコイルに均等にエンジンオイルを散布することができる。
図5に示すエンジン1は、ロータ15をクランク軸10に固定する固定用ボルト14にねじ部14aの先端面から頭部14bの側面まで延びるようにオイル通路52を形成し、このオイル通路52をクランク軸10内のオイル通路53に連通させている。
この構造を採ることにより、エンジン運転時にエンジンオイルが前記固定用ボルト14の頭部14bから径方向の外側に向けて圧送され、コイル28に散布される。固定用ボルト14はクランク軸10とともに回転するので、図4に示す構造を採る場合と同様に、全てのコイル28に略均等にエンジンオイルを散布することができる。図4および図5に示した構造でも第1の実施の形態を採るときと同等の作用効果を奏する。なお、上述した各実施の形態によるオイル供給系の構成を組合わせることも可能である。
<他の発明>
従来の自動二輪車用エンジン、すなわち、エンジンオイルによってフライホイールマグネトウのコイルを冷却する構造の自動二輪車用エンジンは、コイルを冷却した後のエンジンオイルをクランクケース内に戻すことが問題であった。これは、フライホイールマグネトウの小型化を図るためにロータとカバーとの間の隙間が狭くなることが原因である。
すなわち、コイルから滴下したエンジンオイルがクランクケース側壁のオイル戻り用通路に流入する途中でロータによって吹飛ばされ、カバーの内周面とロータとの間をロータとともに回転してしまうからである。この結果、エンジンオイルが前記オイル戻り通路に到達し難くなり、カバー内のエンジンオイル量が増加してしまう。カバー内のエンジンオイルの量が必要以上に多くなると、ロータが回転するときの抵抗が大きくなり、エンジンの出力が低下してしまう。
他の発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、フライホイールマグネトウの小型化を図りながら、フライホイールマグネトウのコイルを冷却したエンジンオイルをクランクケース内に円滑に戻すことができるようにすることを目的とする。
この目的を達成するために他の発明に係る自動二輪車用エンジンは、フライホイールマグネトウのコイルにオイルがクランク軸側のオイル供給通路から供給される構造とし、フライホイールマグネトウを覆うカバーの下部であって下端よりクランク軸の回転方向の後側の部位に、径方向の外側に突出する膨出部を形成し、この膨出部と対応するクランクケース側壁に、カバー内側のフライホイールマグネトウ室からクランクケース内にオイルを戻すオイル戻り通路を形成したものである。
この発明によれば、ロータとカバーとの間をロータによって吹飛ばされて移動するオイルは、前記膨出部で遠心力および慣性によって径方向の外側に流れ、ロータから離間する。膨出部内は、ロータが回転することによって生じる空気流の流速が遅いから、上述したように径方向の外側に流れた前記オイルは、膨出部内に留まり、ここからカバーの内周面を伝ってクランクケース側壁のオイル戻り通路に流入し排出される。また、前記膨出部は、カバーの下端を避ける位置に形成しているので、膨出部をカバーに形成することによってバンク角が小さくなることはない。
以上説明したように上記他の発明によれば、フライホイールマグネトウのロータとカバーとの間をロータによって吹飛ばされながら回転するオイルは、前記カバーの膨出部で遠心力および慣性によって径方向の外側に流れ、ロータから離間する。膨出部内は、ロータが回転することによって生じる空気流の流速が遅いから、膨出部で径方向の外側に流れた前記オイルは、膨出部内に留まり、ここからカバーの内周壁を伝ってクランクケース側壁のオイル戻り通路に流入し排出される。また、前記膨出部はカバーの下端を避ける位置に形成しているので、膨出部を形成することによってバンク角が小さくなることはない。
したがって、バンク角が大きくなるようにフライホイールマグネトウの小型化を図りながら、コイルを冷却したオイルを円滑にクランクケース内に戻すことができる。
本発明に係る自動二輪車用エンジンの側面図である。 フライホイールマグネトウ用カバーの側面図である。 フライホイールマグネトウの断面図である。 ロータ側からエンジンオイルを供給する他の実施の形態を示す断面図である。 ロータ固定用ボルトからエンジンオイルを供給する他の実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1…エンジン、2…クランクケース、8…下側クランクケース半部、9…上側クランクケース半部、10…クランク軸、13…フライホイールマグネトウ、15…ロータ、16…ステータ、17,18…側壁、19…フライホイールマグネトウ用カバー、28…コイル、41…膨出部。

Claims (8)

  1. クランク軸が貫通した側壁を有するクランクケースと、
    前記クランクケースに突き当てられる縁部を有し、前記クランクケースの側壁の外側から前記クランクケースに接続され、前記側壁との間にフライホイールマグネトウ室を区画するカバーと、
    前記フライホイールマグネトウ室に収容されたフライホイールマグネトウと、
    前記カバーの縁部から離間した位置において前記クランクケース内から前記カバー内に渡って形成された潤滑油通路と、を備え
    前記クランク軸の軸方向から見て、前記カバーの縁部は、前記フライホイールマグネトウの半径方向外側に膨出する膨出部分を有し、
    前記クランク軸の軸方向から見て、前記潤滑油通路は前記カバーの前記膨出部分の内側に配置されている、自動二輪車用エンジン。
  2. 前記クランク軸の軸方向から見て、前記膨出部分は前記クランク軸よりも上方に形成されている、
    請求項に記載の自動二輪車用エンジン。
  3. 前記クランク軸の軸方向から見て、前記膨出部分の内側に配置されたスタータモータの出力歯車をさらに備えている、
    請求項に記載の自動二輪車用エンジン。
  4. 前記潤滑油通路は、前記クランクケースおよび前記カバーとは別体の部材によって構成されている、
    請求項1に記載の自動二輪車用エンジン。
  5. 前記クランクケースは、前記側壁よりも外側に突出する第1のボス部を有し、
    前記カバーは、前記縁部から離間した位置において、前記クランクケースの第1のボス部に対向するように当該第1のボス部に向かって突出する第2のボス部を有し、
    前記潤滑油通路は、前記第1のボス部と前記第2のボス部とに架け渡された中空部材により構成されている、
    請求項に記載の自動二輪車用エンジン。
  6. 前記中空部材によって回転自在に支持された歯車をさらに備えている、
    請求項に記載の自動二輪車用エンジン。
  7. スタータモータをさらに備え、
    前記歯車は、前記スタータモータの駆動力を前記クランク軸に向かって伝達する歯車である、
    請求項に記載の自動二輪車用エンジン。
  8. 前記カバーの内部に形成され、前記潤滑油通路から前記フライホイールマグネトウのコイルと対向する位置にまで延びるカバー側オイル通路をさらに備えている、
    請求項1に記載の自動二輪車用エンジン。
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