JPH0545778Y2 - - Google Patents

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JPH0545778Y2
JPH0545778Y2 JP5205287U JP5205287U JPH0545778Y2 JP H0545778 Y2 JPH0545778 Y2 JP H0545778Y2 JP 5205287 U JP5205287 U JP 5205287U JP 5205287 U JP5205287 U JP 5205287U JP H0545778 Y2 JPH0545778 Y2 JP H0545778Y2
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JP
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magneto
oil
wall
cover
magnetrotor
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JP5205287U
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、クランク軸端に軸装したマグネト
を覆うエンジンマグネトのカバー装置に関する。
(従来の技術) 小型エンジンでは、点火プラグなどに電流を供
給するマグネトは、フライホイール兼用のロータ
をクランク軸端に軸支して構成するものが多い。
第3図、第4図はその1例を示すものである。
クランク軸1を軸支するクランクケース2の外
側面に椀形のマグネトカバー3を被着してマグネ
ト室4が構成される。クランク軸1はマグネト室
4内に突出し、先端部にマグネトロータ5が軸支
されて回転する。マグネトコイル6はマグネトカ
バー3の内面に固定される。7はスタータドリブ
ンギアで、ワンウエイククラツチ8を介してマグ
ネトロータ5に連係する。
マグネトは発熱によつて温度上昇すると発電性
能が低下するので、冷却を必要とされる。上記構
成のマグネトでは、マグネト室4がほぼ密閉状態
になつているのでオイル冷却が適する。すなわ
ち、クランク軸1の内芯部から供給したオイルを
軸端の噴出口9より遠心力を利用してマグネトコ
イル6などに噴射して冷却するようになつてい
る。こうして冷却に使用されたオイルは、第4図
に示すように、マグネトロータ5の開放端5aか
ら遠心力で振り払われてマグネトカバー3内面に
付着し、下方へ流れて底部に溜り、クランクケー
ス2にあけた窓10からオイルパンへ戻される。
ところが、振り払われたオイルの一部は、はね
返つてマグネトロータ5の外周に付着し、再度振
り払われる動作を繰り返す。したがつて、マグネ
トロータの負荷、メカロスが増大し、出力低下あ
るいはアイドリング運転の安全性を欠くなどの問
題がある。また、クランクケースに設けたオイル
戻し用の窓10は剛性上あまり大きくすることが
できない。
(考案が解決しようとする問題点) このように、従来のエンジンマグネトでは、マ
グネトロータに多量の冷却用オイルが付着し、マ
グネトのメカロス増大につながるという問題があ
り、この考案では、この問題点を解消し、マグネ
トロータへのオイル付着量を軽減するようにする
ことを目的としたエンジンマグネトのカバー装置
を提供する。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的をもつてこの考案のエンジンマグネト
のカバー装置は、クランクケースの外側面にマグ
ネトカバーを被着してマグネト室を形成し、室内
に突出したクランク軸にマグネトロータを軸支し
てなるエンジンマグネトにおいて、上記マグネト
カバーを内外壁の2重構造にして、内壁全周に多
数の軸方向の切欠きを配設した構成にする。
(作用) このように構成したので、マグネトロータから
飛散したオイルは、内壁の内面に付着するもの
と、切欠きを抜けて外壁内面に付着するものがあ
り、そのうち、内壁内面ではね返つたオイルはマ
グネトロータの外周に付着し、外壁内面ではねた
オイルは、内壁外周に付着するものと切欠きを抜
けてマグネトロータ外周に戻るものと分かれる。
結局はね返つたオイルの何割かは内壁外周へ付
着するので、その分マグネトロータへ付着するオ
イル量が減少し、マグネトのメカロスが軽減され
る。
(実施例) 第1図、第2図はこの考案の実施例を示す。
クランク軸1を軸支するクランクケース2外面
にマグネトカバー11を被着して、マグネト室4
を形成し、クランク軸1端にマグネトロータ5を
軸支し、マグネトカバー11に固定したマグネト
コイル6と組合わせてマグネトを構成する。
マグネトカバー11は外壁12と内壁13の2
重構造に形成され、内壁13には、軸方向の適当
巾の切欠き14が多数配設されている。また、マ
グネトカバー11の下底部にオイルパンへ通じる
オイル戻し穴15があいている。
クランク軸1の回転によつてマグネトロータ5
が回転しマグネトコイル6に起電する。一方、ク
ランクケース2の肉厚部を通るオイル供給孔16
からクランク軸1の軸心を通つて導かれたオイル
がクランク軸1端から噴出し、マグネトコイル6
を冷却する。冷却後のオイルはマグネトロータ5
内面に付着し、遠心力によつて開放端5aから放
射される。
放射されたオイルは、第2図に示すように、一
部内壁13の内面に付着し、さらにその一部がは
ね返つてマグネトロータ5外周に付着する。放射
オイルの他の一部は切欠き14を通つて外壁12
の内面に付着し、一部がはね返つて、その大部分
が内壁13の外面に付着し、一部が切欠き14を
抜けてマグネトロータ5の外周に付着する。した
がつて、はね返つてマグネトロータ5に再度付着
するオイルの量が内壁の存在によつて大巾に減少
し、マグネトロータ回転のメカロスが軽減され
る。出力性能が向上し、アイドリング運転の安定
性が得られる。
外壁12内面や内壁13内外面に付着したオイ
ルは面をつたつて下方へ流れ、マグネトカバー1
1下底部に集つてオイル戻し穴15からオイルパ
ンへ回収される。クランクケース2の剛性が確保
される。
〔考案の効果〕
以上の通り、この考案に係るエンジンマグネト
のカバー装置は、クランクケース一側外面に被着
されてマグネト室を構成してマグネトを収容する
ようにしたマグネトカバーを内、外壁の2重構造
にし、内壁に軸方向の多数の切欠きを配置したも
ので、マグネト冷却用オイルがマグネトロータか
ら放射され、はね返つて再度マグネトロータ外周
に付着することによつてメカロスにつながるオイ
ル量を抑制でき、出力向上、アイドリング運転の
安全性が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示すエンジンマグ
ネトの縦断側面図、第2図は同第1図A−A矢視
断面図、第3図は従来のエンジンマグネトを例示
した縦断側面図、第4図は第3図B−B矢視断面
図である。 1……クランク軸、2……クランクケース、4
……マグネト室、5……マグネトロータ、6……
マグネトコイル、11……マグネトカバー、12
……外壁、13……内壁、14……切欠き。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクケースの外側面にマグネトカバーを被
    着してマグネト室を形成し、室内に突出したクラ
    ンク軸にマグネトロータを軸支してなるエンジン
    マグネトにおいて、上記マグネトカバーを内外壁
    の2重構造にして、内壁全周に多数の軸方向の切
    欠きを配設したことを特徴とするエンジンマグネ
    トのカバー装置。
JP5205287U 1987-04-08 1987-04-08 Expired - Lifetime JPH0545778Y2 (ja)

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JP5205287U JPH0545778Y2 (ja) 1987-04-08 1987-04-08

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JP5205287U JPH0545778Y2 (ja) 1987-04-08 1987-04-08

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Publication Number Publication Date
JPS63160319U JPS63160319U (ja) 1988-10-20
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JP5205287U Expired - Lifetime JPH0545778Y2 (ja) 1987-04-08 1987-04-08

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008248789A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Fuji Heavy Ind Ltd エンジンの発電機冷却構造
JP4693871B2 (ja) * 2008-06-09 2011-06-01 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車用エンジン

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JPS63160319U (ja) 1988-10-20

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