JPH0545778Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0545778Y2 JPH0545778Y2 JP5205287U JP5205287U JPH0545778Y2 JP H0545778 Y2 JPH0545778 Y2 JP H0545778Y2 JP 5205287 U JP5205287 U JP 5205287U JP 5205287 U JP5205287 U JP 5205287U JP H0545778 Y2 JPH0545778 Y2 JP H0545778Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magneto
- oil
- wall
- cover
- magnetrotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 6
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 1
- 239000007858 starting material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の目的〕
(産業上の利用分野)
この考案は、クランク軸端に軸装したマグネト
を覆うエンジンマグネトのカバー装置に関する。
を覆うエンジンマグネトのカバー装置に関する。
(従来の技術)
小型エンジンでは、点火プラグなどに電流を供
給するマグネトは、フライホイール兼用のロータ
をクランク軸端に軸支して構成するものが多い。
第3図、第4図はその1例を示すものである。
給するマグネトは、フライホイール兼用のロータ
をクランク軸端に軸支して構成するものが多い。
第3図、第4図はその1例を示すものである。
クランク軸1を軸支するクランクケース2の外
側面に椀形のマグネトカバー3を被着してマグネ
ト室4が構成される。クランク軸1はマグネト室
4内に突出し、先端部にマグネトロータ5が軸支
されて回転する。マグネトコイル6はマグネトカ
バー3の内面に固定される。7はスタータドリブ
ンギアで、ワンウエイククラツチ8を介してマグ
ネトロータ5に連係する。
側面に椀形のマグネトカバー3を被着してマグネ
ト室4が構成される。クランク軸1はマグネト室
4内に突出し、先端部にマグネトロータ5が軸支
されて回転する。マグネトコイル6はマグネトカ
バー3の内面に固定される。7はスタータドリブ
ンギアで、ワンウエイククラツチ8を介してマグ
ネトロータ5に連係する。
マグネトは発熱によつて温度上昇すると発電性
能が低下するので、冷却を必要とされる。上記構
成のマグネトでは、マグネト室4がほぼ密閉状態
になつているのでオイル冷却が適する。すなわ
ち、クランク軸1の内芯部から供給したオイルを
軸端の噴出口9より遠心力を利用してマグネトコ
イル6などに噴射して冷却するようになつてい
る。こうして冷却に使用されたオイルは、第4図
に示すように、マグネトロータ5の開放端5aか
ら遠心力で振り払われてマグネトカバー3内面に
付着し、下方へ流れて底部に溜り、クランクケー
ス2にあけた窓10からオイルパンへ戻される。
能が低下するので、冷却を必要とされる。上記構
成のマグネトでは、マグネト室4がほぼ密閉状態
になつているのでオイル冷却が適する。すなわ
ち、クランク軸1の内芯部から供給したオイルを
軸端の噴出口9より遠心力を利用してマグネトコ
イル6などに噴射して冷却するようになつてい
る。こうして冷却に使用されたオイルは、第4図
に示すように、マグネトロータ5の開放端5aか
ら遠心力で振り払われてマグネトカバー3内面に
付着し、下方へ流れて底部に溜り、クランクケー
ス2にあけた窓10からオイルパンへ戻される。
ところが、振り払われたオイルの一部は、はね
返つてマグネトロータ5の外周に付着し、再度振
り払われる動作を繰り返す。したがつて、マグネ
トロータの負荷、メカロスが増大し、出力低下あ
るいはアイドリング運転の安全性を欠くなどの問
題がある。また、クランクケースに設けたオイル
戻し用の窓10は剛性上あまり大きくすることが
できない。
返つてマグネトロータ5の外周に付着し、再度振
り払われる動作を繰り返す。したがつて、マグネ
トロータの負荷、メカロスが増大し、出力低下あ
るいはアイドリング運転の安全性を欠くなどの問
題がある。また、クランクケースに設けたオイル
戻し用の窓10は剛性上あまり大きくすることが
できない。
(考案が解決しようとする問題点)
このように、従来のエンジンマグネトでは、マ
グネトロータに多量の冷却用オイルが付着し、マ
グネトのメカロス増大につながるという問題があ
り、この考案では、この問題点を解消し、マグネ
トロータへのオイル付着量を軽減するようにする
ことを目的としたエンジンマグネトのカバー装置
を提供する。
グネトロータに多量の冷却用オイルが付着し、マ
グネトのメカロス増大につながるという問題があ
り、この考案では、この問題点を解消し、マグネ
トロータへのオイル付着量を軽減するようにする
ことを目的としたエンジンマグネトのカバー装置
を提供する。
(問題点を解決するための手段)
上記目的をもつてこの考案のエンジンマグネト
のカバー装置は、クランクケースの外側面にマグ
ネトカバーを被着してマグネト室を形成し、室内
に突出したクランク軸にマグネトロータを軸支し
てなるエンジンマグネトにおいて、上記マグネト
カバーを内外壁の2重構造にして、内壁全周に多
数の軸方向の切欠きを配設した構成にする。
のカバー装置は、クランクケースの外側面にマグ
ネトカバーを被着してマグネト室を形成し、室内
に突出したクランク軸にマグネトロータを軸支し
てなるエンジンマグネトにおいて、上記マグネト
カバーを内外壁の2重構造にして、内壁全周に多
数の軸方向の切欠きを配設した構成にする。
(作用)
このように構成したので、マグネトロータから
飛散したオイルは、内壁の内面に付着するもの
と、切欠きを抜けて外壁内面に付着するものがあ
り、そのうち、内壁内面ではね返つたオイルはマ
グネトロータの外周に付着し、外壁内面ではねた
オイルは、内壁外周に付着するものと切欠きを抜
けてマグネトロータ外周に戻るものと分かれる。
飛散したオイルは、内壁の内面に付着するもの
と、切欠きを抜けて外壁内面に付着するものがあ
り、そのうち、内壁内面ではね返つたオイルはマ
グネトロータの外周に付着し、外壁内面ではねた
オイルは、内壁外周に付着するものと切欠きを抜
けてマグネトロータ外周に戻るものと分かれる。
結局はね返つたオイルの何割かは内壁外周へ付
着するので、その分マグネトロータへ付着するオ
イル量が減少し、マグネトのメカロスが軽減され
る。
着するので、その分マグネトロータへ付着するオ
イル量が減少し、マグネトのメカロスが軽減され
る。
(実施例)
第1図、第2図はこの考案の実施例を示す。
クランク軸1を軸支するクランクケース2外面
にマグネトカバー11を被着して、マグネト室4
を形成し、クランク軸1端にマグネトロータ5を
軸支し、マグネトカバー11に固定したマグネト
コイル6と組合わせてマグネトを構成する。
にマグネトカバー11を被着して、マグネト室4
を形成し、クランク軸1端にマグネトロータ5を
軸支し、マグネトカバー11に固定したマグネト
コイル6と組合わせてマグネトを構成する。
マグネトカバー11は外壁12と内壁13の2
重構造に形成され、内壁13には、軸方向の適当
巾の切欠き14が多数配設されている。また、マ
グネトカバー11の下底部にオイルパンへ通じる
オイル戻し穴15があいている。
重構造に形成され、内壁13には、軸方向の適当
巾の切欠き14が多数配設されている。また、マ
グネトカバー11の下底部にオイルパンへ通じる
オイル戻し穴15があいている。
クランク軸1の回転によつてマグネトロータ5
が回転しマグネトコイル6に起電する。一方、ク
ランクケース2の肉厚部を通るオイル供給孔16
からクランク軸1の軸心を通つて導かれたオイル
がクランク軸1端から噴出し、マグネトコイル6
を冷却する。冷却後のオイルはマグネトロータ5
内面に付着し、遠心力によつて開放端5aから放
射される。
が回転しマグネトコイル6に起電する。一方、ク
ランクケース2の肉厚部を通るオイル供給孔16
からクランク軸1の軸心を通つて導かれたオイル
がクランク軸1端から噴出し、マグネトコイル6
を冷却する。冷却後のオイルはマグネトロータ5
内面に付着し、遠心力によつて開放端5aから放
射される。
放射されたオイルは、第2図に示すように、一
部内壁13の内面に付着し、さらにその一部がは
ね返つてマグネトロータ5外周に付着する。放射
オイルの他の一部は切欠き14を通つて外壁12
の内面に付着し、一部がはね返つて、その大部分
が内壁13の外面に付着し、一部が切欠き14を
抜けてマグネトロータ5の外周に付着する。した
がつて、はね返つてマグネトロータ5に再度付着
するオイルの量が内壁の存在によつて大巾に減少
し、マグネトロータ回転のメカロスが軽減され
る。出力性能が向上し、アイドリング運転の安定
性が得られる。
部内壁13の内面に付着し、さらにその一部がは
ね返つてマグネトロータ5外周に付着する。放射
オイルの他の一部は切欠き14を通つて外壁12
の内面に付着し、一部がはね返つて、その大部分
が内壁13の外面に付着し、一部が切欠き14を
抜けてマグネトロータ5の外周に付着する。した
がつて、はね返つてマグネトロータ5に再度付着
するオイルの量が内壁の存在によつて大巾に減少
し、マグネトロータ回転のメカロスが軽減され
る。出力性能が向上し、アイドリング運転の安定
性が得られる。
外壁12内面や内壁13内外面に付着したオイ
ルは面をつたつて下方へ流れ、マグネトカバー1
1下底部に集つてオイル戻し穴15からオイルパ
ンへ回収される。クランクケース2の剛性が確保
される。
ルは面をつたつて下方へ流れ、マグネトカバー1
1下底部に集つてオイル戻し穴15からオイルパ
ンへ回収される。クランクケース2の剛性が確保
される。
以上の通り、この考案に係るエンジンマグネト
のカバー装置は、クランクケース一側外面に被着
されてマグネト室を構成してマグネトを収容する
ようにしたマグネトカバーを内、外壁の2重構造
にし、内壁に軸方向の多数の切欠きを配置したも
ので、マグネト冷却用オイルがマグネトロータか
ら放射され、はね返つて再度マグネトロータ外周
に付着することによつてメカロスにつながるオイ
ル量を抑制でき、出力向上、アイドリング運転の
安全性が得られる効果がある。
のカバー装置は、クランクケース一側外面に被着
されてマグネト室を構成してマグネトを収容する
ようにしたマグネトカバーを内、外壁の2重構造
にし、内壁に軸方向の多数の切欠きを配置したも
ので、マグネト冷却用オイルがマグネトロータか
ら放射され、はね返つて再度マグネトロータ外周
に付着することによつてメカロスにつながるオイ
ル量を抑制でき、出力向上、アイドリング運転の
安全性が得られる効果がある。
第1図はこの考案の実施例を示すエンジンマグ
ネトの縦断側面図、第2図は同第1図A−A矢視
断面図、第3図は従来のエンジンマグネトを例示
した縦断側面図、第4図は第3図B−B矢視断面
図である。 1……クランク軸、2……クランクケース、4
……マグネト室、5……マグネトロータ、6……
マグネトコイル、11……マグネトカバー、12
……外壁、13……内壁、14……切欠き。
ネトの縦断側面図、第2図は同第1図A−A矢視
断面図、第3図は従来のエンジンマグネトを例示
した縦断側面図、第4図は第3図B−B矢視断面
図である。 1……クランク軸、2……クランクケース、4
……マグネト室、5……マグネトロータ、6……
マグネトコイル、11……マグネトカバー、12
……外壁、13……内壁、14……切欠き。
Claims (1)
- クランクケースの外側面にマグネトカバーを被
着してマグネト室を形成し、室内に突出したクラ
ンク軸にマグネトロータを軸支してなるエンジン
マグネトにおいて、上記マグネトカバーを内外壁
の2重構造にして、内壁全周に多数の軸方向の切
欠きを配設したことを特徴とするエンジンマグネ
トのカバー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5205287U JPH0545778Y2 (ja) | 1987-04-08 | 1987-04-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5205287U JPH0545778Y2 (ja) | 1987-04-08 | 1987-04-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63160319U JPS63160319U (ja) | 1988-10-20 |
JPH0545778Y2 true JPH0545778Y2 (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=30876876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5205287U Expired - Lifetime JPH0545778Y2 (ja) | 1987-04-08 | 1987-04-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0545778Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008248789A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Fuji Heavy Ind Ltd | エンジンの発電機冷却構造 |
JP4693871B2 (ja) * | 2008-06-09 | 2011-06-01 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車用エンジン |
-
1987
- 1987-04-08 JP JP5205287U patent/JPH0545778Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63160319U (ja) | 1988-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001352702A (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
JPH0545778Y2 (ja) | ||
WO2020141571A1 (ja) | 4ストロークエンジンユニット、及び同エンジンユニットを備えた鞍乗型車両 | |
US2559079A (en) | Engine | |
ES245331U (es) | Lanzador para arrancador de motor de combustion interna | |
JPH0213171U (ja) | ||
JPS5937273A (ja) | 内燃機関 | |
JPH0235073Y2 (ja) | ||
JPH0627807Y2 (ja) | エンジンケ−ス | |
JPS6033302Y2 (ja) | 片持クランク式エンジン | |
JPH0224903Y2 (ja) | ||
JPH0727414Y2 (ja) | ガソリンエンジン | |
JPH02248653A (ja) | エンジンの始動装置 | |
JP4159492B2 (ja) | 自動二輪車用内燃機関の始動装置 | |
JPH01107644A (ja) | エンジンの磁石発電機 | |
JPS5933862Y2 (ja) | ロ−タリ−エンジン駆動チエンソ− | |
JP3840344B2 (ja) | 積層鉄心の取付構造 | |
JPH0623739Y2 (ja) | エンジンのセルスタータ取付構造 | |
JPS6332904Y2 (ja) | ||
JP3569643B2 (ja) | 液冷エンジン | |
JPH0115872Y2 (ja) | ||
JPH02275020A (ja) | バーチカルクランク軸エンジン | |
JPH084636A (ja) | 内燃機関用クランク軸及び内燃機関用点火装置 | |
JPS5650261A (en) | Internal combustion engine with starting motor | |
JPS59107028U (ja) | 内燃機関で駆動される回転機械 |