JPH0218062B2 - - Google Patents

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JPH0218062B2
JPH0218062B2 JP57025470A JP2547082A JPH0218062B2 JP H0218062 B2 JPH0218062 B2 JP H0218062B2 JP 57025470 A JP57025470 A JP 57025470A JP 2547082 A JP2547082 A JP 2547082A JP H0218062 B2 JPH0218062 B2 JP H0218062B2
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JP
Japan
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oxygen
carbon dioxide
less
concentration
air
Prior art date
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Application number
JP57025470A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58141779A (ja
Inventor
Takashige Nawata
Toshio Komatsu
Hideyuki Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP2547082A priority Critical patent/JPS58141779A/ja
Publication of JPS58141779A publication Critical patent/JPS58141779A/ja
Publication of JPH0218062B2 publication Critical patent/JPH0218062B2/ja
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は嫌気性細菌の培養方法に関するもので
ある。細菌は酸素の要求度から1)偏性好気性菌
2)通気嫌気性菌3)偏性嫌気性菌に分けられ、
このうち偏性嫌気性菌の中にはボツリヌス菌、ウ
エルシユ菌等の食中毒菌も多く近年、嫌気性細菌
の培養方法が注目されてきている。 しかしながら、従来嫌気性細菌の培養には特別
の器具、装置を必要とし、かつ操作にはかなりの
熟練を必要とされていた。 従来までの方法には)重層法)高層固形培
地培養法)空気置換法)化学的酸素吸収法
)還元剤等を培地に加える方法)生物学的方
法等があるが、これらはいずれも嫌気雰囲気を作
るためには操作が煩雑であつた。 最も一般的に行なわれている方法は)のうち
ガスパツク法で原理は化学的方法によりH2ガス
及び炭酸ガスを発生させ、Pd金属触媒を用いて
H2と容器内のO2とを反応させ嫌気状態を作り出
すものである。しかしながら、この方法では可
燃性のH2ガスの発生を伴い、酸素除去後も数十
%のH2ガスが残存し危険であること触媒の温
度が100℃以上の高温に達する点触媒の再生が
必要であること経済性に劣る点等の問題点が指
摘されていた。 本発明はこれらの欠点を克服したものである。
すなわち本発明は、嫌気性細菌を接種した培地を
(a)炭酸鉄または炭酸鉄とアルカリ性物質を有効成
分とする組成物をガーレー式透気度が1000秒/
100c.c.Air以下の通気性包材に密封包装してなる
密封包装体および(b)炭酸ガスを実質的に発生せず
酸素を吸収しかつガーレー式透気度が1000秒/
100c.c.Air以下の通気性包材と共に酸素透過度が
500c.c./24hr・atm以下の包材または気密容器内
に密封して嫌気性細菌を培養する方法であつて、
密封系内の酸素濃度を10時間以内に0.1%以下に
し、かつ密封系内における炭酸ガスの濃度が5〜
30%になるよう酸素を吸収し、炭酸ガスを発生す
るように(a)と(b)を調製して組合わせ、密封後10時
間以内に酸素濃度を0.1%以下にし、酸素濃度0.1
%以下、炭酸ガス濃度5〜30%好ましくは8〜20
%で保持する嫌気性細菌の培養方法である。 本発明においては密封系内の酸素濃度を10時間
以内に0.1%以下にすることが必須であり、この
条件が満足されない場合には嫌気性細菌は死滅す
る。また炭酸ガス濃度を5〜30%、好ましくは8
〜20%にすることが必要であり、炭酸ガス濃度が
5%よりも低い場合には嫌気性細菌の培養は実質
的に困難である。又、炭酸ガス濃度が30%よりも
高い場合には、密封容器に圧がかかるか、袋の場
合にはふくらんで破袋する等の危険性があり、実
用的ではない。 本発明において用いられる包装体(a)は酸素を吸
収し炭酸ガスを発生するものである。包装体(a)で
用いられる炭酸第一鉄は第一鉄塩(例えば硫酸第
一鉄)と炭酸塩(例えば炭酸ソーダ)との反応に
より製造したもの、あるいは天然に鉱石として産
出する菱鉄鉱等、製造方法には依らず使用可能で
ある。また、その原料である第一鉄塩と炭酸塩と
を粉砕、混合した状態のものも使用可能である。
なお炭酸第一鉄は通常5〜20重量%の水を含み通
常はこの様な状態で使用される。アルカリ性物質
としては、例えばアルカリ金属の水酸化物、炭酸
塩、重炭酸塩、アルカリ土類金属の水酸化物があ
げられる。包装体(a)の組成物には、さらに各種粉
末又は微粒状フイラー(例えば粉末活性炭、タル
ク、アパタラガスクレー、酸化チタン、酸化鉄
粉、ホワイトカーボン、ゼオライト、アルミナ)
などの添加物を含めることができ、これらの添加
によつても酸素吸収能、炭酸ガス発生能を調節す
ることができる。 本発明においてはさらに包装体(b)が用いられる
が、この包装体は脱酸素剤組成物を通気性包材で
密封包装したものである。脱酸素剤組成物は炭酸
ガスを実質的に発生せず酸素を吸収し固定する還
元剤であり、例えば亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チ
オ硫酸塩、亜二チオン酸塩、ヒドロキノン、カテ
コール、レゾルシン、ピロガロール、没食子酸、
ロンガリツト、ソルボース、グルコース、リグニ
ン、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロ
キシアニソール、鉄粉および第一鉄塩(炭酸塩を
除く)からなる群から選ばれる少なくとも一種を
有効成分とするものがあげられる。それらのなか
で鉄粉および電解質を含むものが好ましい。脱酸
素剤組成物には水や各種粉末又は微粒状フイラー
などの添加物を含めることができ、これらの添加
によつても酸素吸収能を調節することができる。 包装体(a)、(b)は通気性包材に包装したものであ
るが、ここで用いられる通気性包材としては嫌気
性培養のために必要な酸素吸収速度を考慮してガ
ーレー式透気度(JIS−P−8117、シリンダーの
重さ570g)が1000秒/100c.c.Air以下のもの、特
に100秒/100c.c.Air以下のものが好ましい。例え
ば有孔プラスチツクフイルムを紙などとラミネー
トしたもの、又はいわゆるマイクロポーラスフイ
ルムもしくはそれを他の通気性シートとラミネー
トしたものなどがあげられる。 本発明においては包装体(a)、(b)中の組成物の成
分、組成は包装体(a)、(b)を組合わせたものが、密
封系内の酸素濃度を10時間以内に0.1%以下にす
ることができ、かつ炭酸ガス濃度を5〜30%にし
うるよう調製される。包装体(a)、(b)は組合わせて
用いたときに、密封系内の酸素量の1〜20倍の酸
素を吸収する能力を有し、かつ密封系内における
酸素吸収量に対する炭酸ガス発生量が0.2〜0.7に
なるよう調製するのが好ましい。 本発明で使用する密封容器は通常、酸素透過度
が500c.c./m2・24hr・atm以下、好ましくは100
c.c./m2・24hr・atm以下の材質で作られたもので
あり、完成に密封可能であれば、その形態にかか
わらず使用可能である。例えば本発明で用いる最
も簡単な容器は各種塩化ビリデンコートフイルム
(KOP、KON、KPET等)、ビニロン等で例示さ
れる実質的に非通気性の透明の包材で作られた袋
であり、嫌気性菌の接種された培地を包装体(a)、
(b)と共に封入し、ヒートシール、又は封止材によ
り封止することにより密封できる。なおこのよう
な透明フイルムを用いることによつて培養中の嫌
気性菌の生育状況を観察することが可能である。
倍養温度は通常20〜40℃である。 本発明によれば触媒や特殊な器具、装置を必要
とせず、包装体(a)、(b)を嫌気性細菌を接種した培
地と共に非通気性包材または気密容器に封入、密
封することにより、きわめて簡単に嫌気性細菌を
培養することができる。 以下に実施例をあげて説明する。 実施例 Fusobacterium nucleatumをGAMブイヨンで
24時間嫌気培養した培養液の希釈液0.1をGAM
寒天培地に混合し、シヤーレに入れた。このシヤ
ーレと、炭酸第一鉄8g、水酸化カルシウム0.1
gを紙に有孔ポリエチレンをラミネートした通気
性包材で包装した炭酸ガスを発生する脱酸素剤、
および同じ通気性包材で鉄分 6g、塩化カルシ
ウム・2水塩0.7g、粉末活性炭2gと水2mlを
包装した脱酸素剤とを塩化ビリデンをコートした
延伸ポリプロピレン/ポリエチレンの積層フイル
ムからなる透明な袋に入れ、ヒートシールを行な
つた。袋内の炭酸ガスの濃度は8%になり、密封
後2.5時間で酸素の濃度は0.1%以下になつた。 37℃で48時間培養後、コロニー数を測定した。
また比較例1として同試料を大気中で培養した場
合および比較例2として炭酸ガスが存在しない嫌
気性状態で培養した場合の例を示した。 結果を下表に示した。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 嫌気性細菌を接種した培地を、(a)炭酸鉄また
    は炭酸鉄とアルカリ性物質を有効成分とする組成
    物をガーレー式透気度が1000秒/100c.c.Air以下
    の通気性包材に密封包装してなる密封包装体およ
    び(b)炭酸ガスを実質的に発生せず酸素を吸収しか
    つガーレー式透気度が1000秒/100c.c.Air以下の
    通気性包材を用いた脱酸素剤包装体と共に酸素透
    過度が500c.c./24hr・atm以下の包材または気密
    容器に密封して嫌気性細菌を培養する方法であつ
    て、密封系内の酸素濃度を10時間以内に0.1%以
    下にし、かつ密封系内における炭酸ガスの濃度が
    5〜30%になるよう酸素を吸収し、炭酸ガスを発
    生するように(a)と(b)を調製して組合せ、密封後10
    時間以内に酸素濃度を0.1%以下にし、酸素濃度
    0.1%以下、炭酸ガス濃度5〜30%で保持する嫌
    気性細菌の培養方法。
JP2547082A 1982-02-19 1982-02-19 嫌気性細菌の培養方法 Granted JPS58141779A (ja)

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