JPH02177889A - E.Coliからの異種蛋白質の排泄 - Google Patents

E.Coliからの異種蛋白質の排泄

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JPH02177889A
JPH02177889A JP1223343A JP22334389A JPH02177889A JP H02177889 A JPH02177889 A JP H02177889A JP 1223343 A JP1223343 A JP 1223343A JP 22334389 A JP22334389 A JP 22334389A JP H02177889 A JPH02177889 A JP H02177889A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、E.Coli (Escherichja
 Col+、)に適用される遺伝工学の技術に関する。
より詳細には、細胞か培養された培地中に異種蛋白質を
排出する、遺伝子操作されたE.Coli細胞に関する
〔発明の背景〕
E.Coliを包む内膜を通過し、周辺質として知られ
ている内膜および外膜間の空間に異種蛋白質を生産する
E.Coliの技術は、現在確かに確立されている。そ
の蛋白質が、E.Coli認識ペプチドまたはそのN末
端に結合された「シグナルペプチド」を有する融合蛋白
(fusion protein)として発現されると
き、その所望の蛋白質は周辺質の中へ分泌される(ジエ
ネンテツク社のEP 177.314号参照)。
幾つかのそのようなシグナルペプチドが、現在、アミノ
酸配列およびDNA配列によって同定されている(Va
tson、M、Nucleic Ac1ds Re5a
rch、Vol 12No、13.1984.pp、5
1.45−5164参照)。また、これらのシグナルペ
プチドを用いることによって、異種蛋白質をE.Col
iの周辺質中に誘導することに成功している(下記文献
参照)。
−Oka等; Proc、Natl、Acad、Sci
、USA、82.pp7212−7216.Novem
ber1985この中では、成熟E、CPをE.Col
iの周辺質中に誘導するために、ヒト表皮性成長因子(
hlEGF)がE.Coliアルカリフオスフオターゼ
のシグナルペプチドと融合されている。
φllsjung等; Bjotechnology、
Vol 4.November 19ge、p−p 9
91−995 ここでは、E.Coliの外膜蛋白質A(ompA)の
シグナル蛋白質を使用して、ヒト成長ホルモンかE.C
oliの周辺質中へ誘導されている。
周辺質中の蛋白質は、しばしば[分泌された( 5ec
reted) Jと述べられる。しかし、それらは外膜
によって細胞内に含まれており、培地中では入手できな
いから、外膜を一旦崩壊するか或いは透過性にすること
によって、周辺質成分を放出させなければ回収できない
ことを理解しなければならない。
蛋白質回収工程を容易にするために、蛋白質を生産する
E.Coli宿主を培養している間に、培地中に蛋白質
を蓄積させることが好ましい。なぜなら、比較的汚染を
少なくし且つその細胞性の供給源を傷付けることなく、
当該蛋白質を回収することができるからである。蛋白質
を培地中に排泄するシステ11を開発するために、様々
な試みが成されている。そのシステムのすべては、外膜
障壁の一体性を克服するための幾つかの方策を含んでい
る。
一つの手段は、一般にE.Coliの遺伝子操作を含ん
でいる。この遺伝子操作は、外膜の一体性に影響を与え
てこれを透過性または「漏出性(leaky)jするよ
うな清涼蛋白質と一緒に、所望の蛋白質を分泌可能な形
(シグナルペプチドを持つ)で共に発現させるためのも
のである(下記文献参照)。
・米国特許節4,595,658号 このなかでは、透過化剤としてflファージの遺伝子■
生産物が透過剤として使用される。
#KobayaShi ら; J、Bacteriol
、June 1986.pp 7このなかでは、陰性キ
ル(ki 1)蛋白質の活性化が用いられる。
・EP 140,864号 この中では、温度感受性清涼菌 か使用される。
これらの方法においては、宿主生存度を維持するために
、清涼性生産物の発現を注意深く調節することか必要と
される。さらに、共発現は本質的に宿主にとってエネル
ギーの浪費となり得るので、所望の蛋白質の収率が低下
し、また宿主細胞バイオマスが減少することになる。
別の手段では、所望の蛋白質はキメラな蛋白質として発
現される。この場合、所望の蛋白質はキャリアー蛋白質
に融合される。典型的に使用されるキャリアー蛋白質は
、天然で生産されるE.Coli蛋白質、またはそれら
の断片である。これらのE。
Co11蛋白質は排泄され得るもの(溶血素)、または
外膜に結合されるもの束縛されるもの(ompP)であ
る。例えばマックマン(Mackman)らは、溶血素
のC−末端蛋白質と融合したとき、ompPはそのシグ
ナルペプチドなしで、E.Coliの膜を通過して培地
中に引きずり出され得ることを見出だした(EMBOJ
、Vol B、No、9.pp、2385−2841.
1987)。ナガハリ(Ngahari)らは、ヒトβ
−エンドロフィンが、E。
ColCo11o蛋白質の少なくとも一つの蛋白質と融
合したときに培地中に放出されることを見出だした(E
MBOJ、Vol 4.No、13A、pI)、358
9−3592.1985)。しかしながら、そのような
技術により製造された蛋白質を回収するために、所望の
蛋白質はキャリア蛋白質から切断されなければならず、
これは単離を困難にする。
さらに別の手段では、その外膜の一体性が遺伝子レベル
で弱められたE.Coli菌株が使用される。
そのような菌株は「漏出性」の宿主として知られ、周辺
質の蛋白質を維持することができない。実際には、環境
条件の厳重な調節なしにこれらの菌株を生存条件に維持
することは困難である。
この発明の一つの目的は、異種蛋白質を生産するE.C
oliが成長している培地中に、該異種蛋白質を排出で
きるようにする方法を提供することである。
この発明の一つの目的は、DNAベクターであって、そ
の上でコードされた異種蛋白質をlE、coljから排
出することを可能とするDNAベクターを提供すること
である。
この発明の更なる目的は、E.Coli菌株が培養され
る培地に排出される所望の異種蛋白質を表現するために
遺伝手術されたE、Co目菌株を提供することである。
この発明の全体にわたる目的は、E.Coliにより生
産される異種蛋白質をE.Coliの培地中に蓄積でき
るようにすることにより、該異種蛋白質の回収を容易に
することである。
〔発明の概要〕
今や、E.Coli宿主からの異種蛋白質の排泄が、−
貫して且つ広範囲の異種蛋白質のために達成され得るこ
とが見出だされた。しかも、この異種蛋白の排出は、キ
ャリアー蛋白質または膜透過剤からの援助なしに、且つ
外膜が不完全な変異菌株ではなく健康な(health
y)宿主を使用することによって目的を達成できること
が見出だされた。さらに、以下に述べるDNAベクター
から発現された異種蛋白質は培地中に直接排泄され、比
較的に高い収率で回収できることを見出だされた。
この発明の一つの見地に従えば、異種蛋白質のE.Co
liからの排出を得ることに役立つ組み替えDNA構造
が提供される。この組み替えDNA構造は、 コープイン領域であって、その中では異質蛋白質をコー
ドするDNAが、読み取りフレーム(rea+Hng 
frame)中において、周辺質への蛋白質の分泌を可
能とするompAシグナルペプチドをコードするDNA
と共に結合されているコーディング領域と、前記コーデ
ィング領域の発現を可能とするように、コーディング領
域と実施可能に(operab l y)にリンクされ
たコントロール領域であって、該コントロール領域には
taCプロモーター 、lacオペレーターおよびコン
センサスリボソーム結合部位(consensus r
ibosome旧旧ng 5ite)が含まれるコント
ロール領域と、を含んでいる。
その組み替えDNA構造は、異種蛋白質を排泄するE.
Coli形質転換体を作るのに有用なE.Coli排泄
ベクターを形成するために、好ましくはベクタ」二に取
り込まれる。
この発明のその他の見地にしたがえば、宿主が培養され
る培地中に異種蛋白質を排泄するE.Coli宿主が提
供される。この宿主は、上記の特徴を有するこの発明の
組み替えDNAにより形質転換されたものである。本発
明のこの見地における好ましい具体例にしたがえば、哺
乳類の蛋白質またはその断片を排泄することができるE
.Coli細胞が提供される。
この発明のその他の見地にしたがえば、異種蛋白質を生
産するための方法が提供される。この方法は、この発明
の形質転換されたE.Coli菌株を培地中で培養する
ことと、次いでこの菌株が培養された培地から直接、異
種蛋白質を回収することとを含んでいる。本発明のこの
見地での好ましい具体例において、上記方法は、上皮小
体ホルモン(PTI+)、上皮成長因子(EGF)、イ
ンターロイキン6 (IL−6)および溶解性CD4 
(T−細胞蛋白質の細胞列ドメイン)のようなヒト蛋白
質の生産のために適用される。
上記に述べたシステムを使用すれば、比較的多量の異種
蛋白質が培養溶液中に排泄される。それにより、蛋白質
の回収方法が簡易化されるだけでなく、かなりの収率て
蛋白質を提供することかできる。この発明の排泄システ
ムでは、他の従来技術のシステムで知られる条件を課さ
れない。すなわち、このシステムから結果として生じる
排泄は直接的であり、細胞溶解なしに生じ、且つ以下で
説明する非限定的なパラメータの範囲内で確実に再現可
能である。
〔発明および好ましい実施例の詳細な説明〕この発明は
、E.Coli中において異種蛋白質を生産するための
システムであって、これにより当該蛋白質は宿主が培養
されている培地中に排出されるようなシステムに関する
「異種蛋白質」と言う用語は、E.Coliによって自
然には生産されないが、ゲノムDNA、cDNAおよび
合成りNAのように蛋白質をコードするDNAで好適に
形質転換されると、この宿主によって発現される蛋白質
を意味する。ここに説明するシステムを使用して生産さ
れ得る異種蛋白質の中では、自然に分泌されるヒト起源
のものを含む哺乳類の蛋白質が好ま、シく、とくに成長
因子、リンホカイン、ホルモン、インターフェロン、酵
素等のような治療的価値を有する蛋白種が好ましい。
さらに、約100 kDを超える蛋白質は、好ましいレ
ベルよりも低いレベルで排泄されるが、この発明のシス
テムを使用して排泄することができる蛋白質の大きさに
は制限的な限界がないように思える。
最も適切には、この発、明のシステムを使用して生産さ
れる蛋白質は5ないし10kDの範囲の分子量を有する
蛋白質である。
同様に、標準形(authentic form)の蛋
白質を培地から直接の単離するためには成熟蛋白質を生
産することが好ましいが、この発明に従い、ハイブリッ
ド蛋白質を標準蛋白質(authentic prot
ein)の断片として生産および排泄してもよい。ハイ
ブリッド蛋白質は、標準蛋白質の生物学的活性を促進す
るか少なくとも低下させない追加のアミノ酸残基を有す
る標準蛋白質を含むことができる。標準蛋白質の断片は
、標準蛋白質の生物学的に活性なドメインを含むことか
できる。
蛋白質が周辺質内に蓄積され、従って周辺質からの回収
が必要となることを十分に予想した上で、多重の異種蛋
白質をE.Coli宿主の周辺質に分泌できるようにす
ることを元来は意図したのであるか、驚くべきことに、
第1図に示すようなりNA構造によって、異種蛋白質は
培地中に排泄され得ることが見出だされた。事実、この
構造成分はIg、coli分泌ベクターに典型的に関連
している。即ち、プロモーター、オペレーター及びリポ
ソーム結合部位を含むコントロール領域は、E.Col
i認識シグナルペプチドをコードするDNAをもったコ
ーディング領域にリンクされている。このコーディング
領域は、周辺質への異種蛋白の分泌を可能とするために
、所望の異種蛋白質をコードするDNAの組み込みのた
めの多重クローニング部位の上流に位置している。しか
しながら、入手可能な成分のなかから優れた効率を有す
るものを選択することによって、その構造上でコードさ
れた異種蛋白質をE、Co目宿主が培養される培地中に
排泄し得るような構造が開発された。
最も好ましい組み替えDNA構造が、これから言及する
第1図に示されている。この構造を生産するために、第
1図の水平線によって示さ・れる4つの1本鎖オリゴヌ
クレオチドか、ホスホロアミダイト(phosphor
amidite)法により個々に合成された。次いで、
ゲル精製されたこれらのオリゴヌクレオチドがアニーリ
ングにより組み立てられ、ギャップをDNAシーケナー
ゼ(5equenase)を用いて満たすことにより、
図示のような二本鎖構造が提供された。こうして、例え
ばボスニック(WOsnicl)らによりGene、V
ol eo、pp ]−]1.5−127.198に記
載されている標準的な遺伝子合成の方法論を使用するこ
とにより、上記の構造が調製された。
第1図に示したように、その構造は、ハイブリッドta
cプロモーター 、lacオペレーター コンセンサス
リボソーム結合部位、ompAシグナルペプチドをコー
ドするDNA、多重クローニング部分、すべての3つの
読取りフレームの中の翻訳停止コドン、および示された
ヌクレオチド配列に従って互いに相対的に関連する転写
終結部位を含んでいる。第1図に示す構造には、E.C
oliのtrpA遺伝子の転写ターミネータが取り込ま
れている。しかし、E.Coliのthr、hisおよ
びphe遺伝子に関連するもののように、他の転写ター
ミネータをその位置に使用してもよい。これらターミネ
ータのヌクレオチド配列は、ローゼンベルグ(Rose
nberg)およびコート(Court)lこよって八
nn、Rev、Gene、t、 、 1979、Vol
、1.3,819−355において提供されている。ま
た第1図に示された構造には、適切なE.Coliまた
はM13ilplのようなファージベクター中に都合よ
く連結するための、側面に位置する制限部位が設けられ
ている。その部位において、配列および部位特異的な変
異生成が実行され得る。
蛋白質の排泄を提供するために、以下では簡単にはTa
cとして示される構造は、これをE.Coli中に導入
し且つE、coli中で安定に維持するために、商業的
に入手され得る何れかのE.Coliベクター中に導入
され得る。ファージベクターを使用できるが、プラスミ
ドベクターが好ましい。pUC系のプラスミドはとくに
適している。しかしながら、TaCカセットの多重クロ
ーニング部位内にある制限部位が独特の状態で残るよう
に、好ましくは、選択されるベクターに共通の部位が削
除される。いったん適切なベクターに取り込まれると、
得られたプラスミドはE.Coli中に増幅され、続い
て行われるクローニング処理のために十分な量が提供さ
れる。
選択された異種蛋白質をコードするDNAは、標準的な
りローニング/連結反応を用いることにより、多重クロ
ーニング部位が設けられたプラスミド上に都合よく取り
込ますると思われる。蛋白質をコードするDNAを前記
構造中に取−り込むために、クローニング部位およびク
ローニング技術は、蛋白質をコードするDNAが、om
pAシグナルペプチドをコードするDNAと共に読み取
りフレム中に取り込まれる得るように選択される。om
pAングナルペプチドおよび異一種蛋白質が発現された
とぎ、不必要なアミノ酸残基を介在することなく直接融
合されることを可能とするために、例えばKunkel
、Proc、Natl、Acad、Sci、USA、V
ol 82.pp、48]8 8−492.1985によって示される一般的な技術を
使用しで゛、その融合結合は部位特異的な突然変異誘発
により作り上げることができる。同様の技術は、例えば
蛋白質の断片の発現を可能とするために、異種蛋白質を
コードするDNAの部分を除去するためにも使用するこ
とができる。
必要な異種蛋白質をコード化するDNAがその発現ベク
ターに取り込まれたら、通常の方法を使用して、選択さ
れたE、Col i菌株が該ベクターで形質転換される
宿主として有用なE.Coli菌株には、商業的に入手
可能な「健康的な」菌株が含まれる。健康的として特徴
付けられる菌株は、普通の条件下で培養されたとき、そ
の生育した培地中に周辺質蛋白質または細胞質蛋白を放
出しない菌株である。例えば標章培地中で培養されたと
きに、適切な菌株か生育した培地には、検出可能な量の
β−ガラクトシダーゼ及びβ−ラクタマーゼ(これらの
蛋白質を、周辺質蛋白および細胞質蛋白としてそれぞれ
自然に生産する菌株について)の何れをも含まれていで
はならない。所望の異種蛋白質を発現するTac構造(
第1図)は、TacプロモーターおよにaCオペレータ
ーを使用する。従って以下で詳細に説明するように、こ
の形質転換された宿主菌株は、異種蛋白質の発現が調節
され得るように、lacl生産物を発現し、好ましくは
過剰生産することができるにちかいない。E.Coli
の形質転換体によるIacl過剰生産の必要性は、この
発明の一つの具体例にしたがって、IaC]過剰生産の
原因である、lac16遺伝子をすでに含んでいるE、
coli宿主を使用することにより満たすことができる
。宿主として使用することができるIacl過剰生産菌
株には、米国カリフォルニアのクロンチック・ラボラト
リーズ社(CIontech Laboratorie
s Lnc’、)から入手可能なE、Co1f菌株のJ
Mシリーズが含まれる。使用に適した特定の宿主菌株に
は、J旧03およびJM105が含まれる( JM10
9. recA−宿主は、細菌され得るため避けなけれ
ばならない)。ここで用いるために好ましいのは、J旧
制菌株である。
形質転換体における、lacl過剰生産の必要性は、上
記の代わりに、Tac排泄排泄ベクタ心上aelq遺伝
子を取り込むことによっても満たされる。この条件にお
いて、1aCfの生産過剰はTac排泄ベクターによっ
て媒介されるから、DIIL、RRI、C600,CM
KGO3およびEB505のような菌株を含む多くの商
業的に入手可能なE、colj菌株のうちの何れかを、
宿主として用いることができる。Tac排泄ベクターに
取り込まれる、lacl’遺伝子は、pMMB22プラ
スミドの1.2kb tlindm断片(バグダサリア
ンらによりGene2[i、273−282.1983
に記載されたもの)として得られ、次いてTac構造を
含むプラスミド媒介物の幾つかの部位に、非分裂的に取
り込まれる。
その子孫に初めて形質転換される菌株からのプラスミド
の遺伝的安定性を高めるために、E.Coli中で機能
する分割要素(partition element 
; par)もまたTac排泄ベクターに組み込まれ得
る。E、C。
jプラスミド媒介物1.01に含まれるそのような一つ
のpar要素の性質および位置は、ミラー□H] 1e
r)によってのGene 24,309−315.19
83に記載されている。
このpar要素は、380bp HincII /Av
a I遺伝子としてpscJ、01から遊離させれ、次
いてTac排泄ベクタの適切な部位にクローニングされ
得る。
形質転換に続いて、vl−泄ベクターを含んだE、C。
1菌株は、選択された宿主のために最も適した培地中で
培養される。一般的には、LBブロスまたは2YT培地
(酵母抽出物/トリプトン)が、ここで好ましい宿主の
培養に使用することができる。形質転換体を生存させる
ために必要な代謝産物を提供することにより、選択的な
圧力が維持されなければならない。例えば、pUCベー
スの排泄ベクターを使用するときは、その培地はアンピ
シリンを含んでいなければならない。アンピシリン濃度
は、およそ70μg / mlが適切である。
上記のように、前記構造におけるtacプロモーターは
、該tacプロモーターに隣接して位置するaCオペレ
ーターにIacl遺伝子を結合することによって調節さ
れる。、lacl生産物を結合することによってt’a
cプロモーターは抑制され、その支配下に、コード化D
NAの発現レベルを低下させる。
発現レベルを高くするために、この状況においては、典
型的には化学剤IPTG (イソプロピル−β−Dチオ
ガラクトピラノシド)が培地中に添加される。この] 
PTGは、lacl生産物に結合してtacプロモータ
ーの抑制を解除(de−represses)する。こ
の発明の好ましい具体例にしたかえば、形質転換体はl
 PTGの存在なしで培養される。l PTGを培地中
に使用しないとき、排泄される蛋白質の収率にさほど違
いはなく、実際には高め得ることが見出たされた。或い
は、好ましくは細胞が早期対数成長期(early l
og growth phase)に達したときに、I
 PTGを培地中に添加してもよい。
taCプロモーターは約37℃でより効果的に発現する
ことが知られているにもかかわらず、収率をさほど犠牲
にすることなく、より低い温度を用(A得ることか見出
だされた。この発明の好ましい具体例にしたがえば、形
質転換は約30℃、即ち28〜32°Cて培養される。
勿論、低い温度で作用させることの利点は、蛋白質およ
びプラスミド複写数(Copy number)の安定
性向上である。
排泄される蛋白質の最大収率を実現するために最適な培
養時間を決定するために、試行試験が行われ、実験の経
過時間に沿って排泄された蛋白質が検定される。一般に
この発明のシステムでは、培養4〜10時間後に大量の
蛋酊質が培地中に蓄積することを期待できる。しかし、
細胞が早期対数期に達したときには、適切な収率で蛋白
質を回収することが可能である。
培地への蛋白質の排泄によって、蛋白質の回収および単
離は極めて容易になる。新鮮な栄養源がシス・テムに還
流されるとすれば、所望により、培地はバイオレアフタ
−から吸い出され得る。使用済みの培地に含まれる蛋白
質は、分利り正味電荷(net charge)、等電
点などの項目に関する蛋白質の性質を反映したバイオケ
ミカル技術を用いることによって単離され得る。この培
地は、まず最初に凍結乾燥を用いる等によって濃縮され
てもよい。さらに、抗体または蛋白質のための天然リガ
ンドが入手可能なときは、アフィニティーカラムを使用
してもよい。
以下、この発明の特徴的な具体例を図面を参照して例示
する。
〔実施例〕
実施例I  E.Coli排泄ベクターの構造二つの排
泄ベクターは、第1図に図示され且つ既述のようにして
調整されたTac構造を、複製起源および選択可能な標
識を含むE.Coliプラスミド上に組み込むことによ
って構築された。第2図に示されたpETacと称され
るひとつのプラスミドベクターが、プラスミドpEのN
delの中にTac構造を組み込むことにより構築され
た。プラスミドpEは、EcoRl以外の多重クローニ
ング部位を欠いたpUci8の変種である。
pcenATacと称する二番目のプラスミドベクタは
、pU018−1.8 cenAプラスミド上のKpn
l/ llindm部位の間にTac構造を組み込むこ
とにより、第3図に図示されるように形成された。この
pUc18.−16 cenAプラスミドは、ここに参
照として組み込まれるGuoらのPEMS MierO
biol、Lett、VOl、49.pp、279−2
83記載されている。排泄ベクターpcenATac上
にも組み込まれたpU018−1.6 cenAのce
nA部分は、セイレロモナス フィミ (Cellul
omonas fimi)エンドグルカナーゼ(end
gulucanasae)を発現することができる。
Guo等によって上記文献で報告されたように、発現さ
れたエンドグルカナーゼは、E.Coliプラスミドに
より発現されたときに排泄される。その結果、E.Co
li蛋白質の周辺質から培地への放出が生じる。これら
の従来の所見に基づいて、cenA遺伝子生産物はE.
Coliによって分泌された異種蛋白質の周辺質への放
出を容易にするために使用され得るとの独創的な仮説が
提出された。これか可能である一方で、以後の実施例に
おいて示す証拠は、Tac tW造を含むベクターが使
用さるとき、E.Coli宿主からの異種蛋白質の排泄
を得るためにcenA遺伝子生産物を発現は必要とされ
ないことを示している。Tac構造は、その上にコード
化された選択された異種蛋白質を排泄するために、それ
自身で十分である。従って、この点において、上記で述
べられ且つ実施例で使用される2つの排泄ベクタは今回
の内容において実質的に同じであることが理解される。
pcenATacにcenA遺伝子が共存することは、
Tac構造の適切な機能と、並びにこれによって発現さ
れ、る蛋白質を細胞外へ放出することには無関係である
実施例 2 異種蛋白質をコードするDNAのクローニ
ング 哺乳類由来の多種の蛋白質をコードするDNAは、参照
図面に示された方策を用いて、実施例1で説明した2つ
の発現ベクターの何れかに取り込むことができる。
TH 成熟した形において、PTIIはヒトの血中のカルシウ
ムを上昇し、骨吸収を減少させる作用をもった84個の
アミノ酸ペプチドである。N末端メチオニン残基を持っ
たPTH類似体をコードするDNAが、ボスニック(W
osnick)らの上記文献に記載された一般の方法を
使用し、且つヘンデイ(He n d y)らによって
Proc、Natl、Acad、Sci、U、S、A、
、Vol、78pp、7365−7369.’1981
に発表されたヌクレオチド配列にしたがって合成された
。第4図に示されるように、合成M e t P T 
H−をコードするDNAが、pKK223− P T 
ItプラスミドからのEcoRI/1lindII[断
片として得られた。この断片は、pETacPTHプラ
スミドを形成するために、第4図で概説した方法で、鈍
端連結によって排泄ベクターpETac、のsph I
部位にクローニングされた。得られたプラスミドにおい
て、ompAシグナルペプチドおよびMet PTHO
間に、2つの人工的なアミノ酸残基かコード化されてい
る。
EGF 成熟した形において、ヒトEGFは、ベル(BeI+)
等の下記文献に示されるアミノ酸配列を有する53個の
アミノ酸ペプチドである。EGFは、胃酸分泌の阻害を
含む治療的有用性を有している。ベル等によってNuc
leic Ac1ds Re5earch、Vol、1
4.pp8427−8446.1984に発表されたヌ
クレオチド配列をに基づき、EGFをコードするDNA
のEcoRI/Xba1カセットが調製され、前もって
puc l 2中にクロニングされた。EGFをコード
するDNAをE、C。
11排泄ベクター中にクローニングするために、EGF
8 P遺伝子がpUc12から回収された。このEGF遺伝
子は、pETacEGFを生産するために、第5図に示
すように5tul/Xbalで消化されたpETac中
にクローニングされた。得られたプラスミドにおいては
、om pAシグナルペプチド及びEGFのN末端の間
に、4つの介在するアミノ酸残基がコードされる(第5
図)。
インターロイキン−6 成熟したインターロイキン−6(多数かつ広い範囲での
生理的活性を有するヒト蛋白質)をコドするDNAは、
ブリティッシュバイオテクノロジー社(British
 Biotechnology Lim1ted)から
購入した(catltBBG−17)。IL−6をコー
ド化したDNAのヌクレオチド配列は、Hjrano等
によってNature、Vol、324.1)L73−
7G、1986に報告されている(WO8870020
6も参照のこと)。次いで、pcenATac I L
6プラスミドを形成するために、この合成りNA構造は
第6図に示したpcenATacに含まれるTac構造
のNru1部位に連結された。
CD4の細胞外ドメイン CD4は、エイズウィルスによって認識されるヒトT細
胞に見出だされた膜結合蛋白質である。
従って、CD4は、ウィルスがこのヒトT細胞中にに侵
入する機構に含まれると確信されている。CD4の細胞
外ドメインは、その細胞膜から細胞外環境に延出した該
CD4分子の一部である(この領域は、[溶解性j C
D4としても知られている)。CD4細胞外ドメインの
主要蛋白質をコードするDNA1即ちCD43−369
は、Maddon等によってCel I 、 Vol、
42.pp、93−104.Augaust 1985
に発表されたCD4アミノ酸配列に基づいて得られ、酵
母分泌ベクター pMV2Adelに前もってクローニ
ングされた( Wong等のBio/Techno1o
gy4o1.6.pp、7L3−719,1988)。
pcenATaccD4を形成するため、第7図に示す
ように、CD4DNAは酵母ベクターから回収され、p
cenATac上の5phl/EcoRVにクローニン
グされた。得られたプラスミドにおいて1. ompA
シグナルおよびCD4は、CD4DNAの酵母ベクター
源から取り込まれる9個のコドンによって離間される。
上記のようにして構築されたそれぞれのプラスミドにお
いて、哺乳類の蛋白質をコードしたDNAは、該蛋白質
をE.Coli周辺質周辺付中可能にするために、om
pAシグナルと共に読み取りフレームに取り込まれてい
る。このコーディング領域は、それぞれの場合において
、taeプロモーター 1aCオペレーターおよびコン
センサスリボソーム結合部位を含むコントロール領域の
発現制御下にある。
別の実験において、プラスミドは通常の方法を用いてE
.Coli宿主J旧吋中に導入された。そしてこの形質
変換体は、発現される異種蛋白質の位置を特徴付けるた
めに、以下でより正確に示されるプロトコールに従って
培養された。
実施例 3 E.Coliによる(ヒト)異種蛋白質の排泄TH PTH排泄ベクターpETacPTI+を含むJ旧吋形
質変換体は、アンピシリンを含むLBブロス培地中にお
いて30℃で一昼夜培養され、次いで新鮮な培地中に接
種され、0D600で測定した吸光度が30に達する(
初期対数期)まで連続して30℃で培養された。次いで
、培養は誘導された( 1+nM I PTG)。2時
間の生育間隔で培地の一定量が回収され、分画されて次
のサンプルが作成された。即ち、(1)排泄された生産
物を同定するための培地;(2)周辺質の蛋白質を同定
するための浸透圧ショック溶液;(3)細胞質および周
辺質蛋白質の両者を含み、従って前記ショック溶液との
比較により細胞質蛋白質含有量の示度を提供する音波処
理された溶解質である。
とくに、PTH,β−ラクタマーゼ(天然細胞質蛋白質
)およびβ−ガラクトシダーゼ(天然細胞質蛋白質)を
検出し、かつ全蛋白質含有量を測定するために、各分画
の検定を行った。比較のために、誘導されていない培地
についても同様に試験を行った。上記の試験の結果は第
1表に示す通りである。
第1表の説明文 1標準曲線を提供するために、ウシ血球アルブミンを用
いた旧o−Rad蛋白質検定により測定された。
2ラジオイムノアッセイN−タックキット(N−tac
k kit)(Inestar $10412. Ca
talog [6065)によって決定された。
3基質としてニトロセフイン(nitorocefin
)を用い、吸光光度測定法1こより検定された(Ant
imicrob、Ag、Chemother、Vol、
l、pp、283−288.1972) 、βガラクト
シダーゼIUは、1分間あたり、ニトロセフイン酸1n
molを生産する。
4ミラー(Miller)に従って検定された( Ex
pertments in Mo1ecular Ge
netics、Co1d Spring Hab。
r Laboratory、Co1d Spring 
Habor、NY、1972) o β−ガラクトシダ
ーゼIUは、1分間あたり、0−ニトロフェノール1 
nmo Iを生産する。
5Cは、音波処理により作られる全細胞溶解質を表す。
6Pは、浸透圧ショック技術により作られる周辺質分画
を表す(J、Bjol、Chem、Vol、24+ 、
pp、305530B2.1.9[i[i)。
7Sは、培地上清を表す。
ND:  検出せず 幾つかの重要な発見が第1表で明らかにされている。第
一に、PTHが培地に排泄されることは明確である。β
−ガラクトシダーゼが培地中に検出されなかったことは
、培地中でのPTHの出現が、細胞融解の結果ではない
ことを示している。さらに、周辺質蛋白質であるβ−ラ
クタマーゼが培地中に出現することは、周辺質からのP
Tllの放出が特異的上ないことを示している。誘導さ
れていない培養、即ちl PTGを添加しない培養につ
いての同様の検定から得られた結果は、上記に示した点
において、誘導された培養についての検定と一致した。
しかし、排泄されたPTHの収率はIPTOの不存在下
で顕著に低下しないことに留意すべきである。
IPTGはIael生産物かtacプロモーターを抑制
するのを防止することが知られているなかで、上記の事
実は特に驚くべき発見である。従って、I PTGが存
在せず且つIacl生産物の存在する場合に、PTHレ
ベルは減少することが期待される。何れか一つの方法で
は比較的高収率でPTHを生産でき、培養が早期対数期
に達した後約10時間で最大収率が実現される。
EGF EGF排泄プラスミド1)ETacEGFを含むlE、
coliJM101形質変換体が、PTHのために上記
で説明した方法と実質的に同じ方法で評価された。この
結果は、第2表に示したように、PT)l形質変換体で
の結果を反映している。
3 に の表に示されたデータは、EGFは培地中に排泄された
が、β−ガラクトシダーゼのデータが示しているように
、これは細胞融解の結果生じたのではないことを明らか
にしている。l PTGによる誘導によって、4時間で
のEGF生産は顕著であり、培養が中期対数期(mid
−1og phase)に達した後約10時間で最・大
収率が実現される。また、このデータはI P’T’G
誘導が不可欠でないことを明らかにしている。l PT
G効果の不存在は、強力なtaeプロモーターと、コン
センサスリボゾーム結合部位との複合効果によって生じ
得る。このコンセンサスリボゾーム結合部位は、普通に
tacの機能を抑制するIae生産物によって中和する
にはあまりに強力すぎる。更にある所見として、周辺質
からのEGFの排泄が著しく完全であることが指摘され
る。
D4 CD4排泄プラスミドpcenATaccD4を含むE
 、 C。
11菌株JM 101が、上記に説明したのと同じ方法
で培養され、培養が早期対数期に達した後にl PTG
で誘導された。2時間おきに一定量の培地を採取し、こ
れを透析し、凍結乾燥し且っ0,02%NaN3および
1mM PMSP (プロテアーセ分解の阻害剤)を含
むリン酸緩衝生理食塩水中で再構成した後に分析した。
サンプルはザントイッチELISAフォーマットでのC
D4活性について検定された。このフォーマットでは、
商業的に入手可能なアンチCD4抗体である0KT4を
捕獲体として用い、また複合体として0KT4ウレアー
ゼを用いる。この培地を検定した結果は、次の表に示す
通りである。
第3表 CD4活性の決定 培養誘導 (30℃) 培養誘導 (37℃) 誘導後の時間 0、D、590 0.218 0.377 0.268 0.316 0.247 0.228 D、1185 0゜229 0.2111 0.278 ″δP1定値は、背景と比較して修正された。(コント
ロール・宿主/ベクターのみ) 両方の温度で、CD4が排泄されていることに留意する
のが重要である。30℃では、cenA生産物はどのよ
うな有意な程度でも漏出できない(Guo等の上記文献
参照)。従って、CD4が培地中へ漏出する原因がee
nA生産物がであるとは、合理的には考えられない。
 L−6 1L−6排泄プラスミドを含むJM lot形質変換体
の培地を検定した予備実験において、強い陽性の検定結
果が得られた。具体的には、Koj等によって1986
.J、l+nn+uno1.Methods、7B、p
p、317−327に記載されたバイオアッセイを用い
て、培地1 ml当り250単位のIL−8活性が検出
された。
上記に例示した各プラスミドによって生産された異種蛋
白質は、排泄された蛋白質のN−末端が本物ではない点
において、「成熟コしたものではなかろう。しかし、こ
れらのプラスミドは、余計なN−末端アミノ酸残基をコ
ードするDNAを除去することにより、成熟蛋白質のN
−末端が直接ompAペプチドのC−末端に融合される
ように、部位特異的に変異されることが可能であると思
われる。この処理を詳細に述べるために、Kunkel
等の上記文献が参照される。部位特異的な変異誘発を導
くオリゴヌクレオチドに向けられた変異誘発(olig
onucleotjde−derected muta
genesis)を実行するために有用なシステムが、
アマ−ジャム・インターナショナル(Amersham
 Internatiqnal plc)によりキット
の形で商業的に販売されている。PTH排泄ベクターの
特殊な場合、即ちI)ETacPT)Iでは、発現され
たときにom pAシグナルペプチドに直接融合される
種々の形のPTH分子、即ちPTHI−84およびPT
HI−34を生産するために、変異誘発技術を使用する
ことができる。
実施例 4  Tac排泄ベクタニの修飾−つの型のp
ETacPTHプラスミドが、l’ac’lq遺伝子お
よびpar成分の両方を取り込むことにより修飾された
。この型のプラスミドにおいてはPTHI−84をコー
ドするDNAが、部位特異的な変異誘発によって、om
pAシグナルをコードするDNAに直接融合されている
。前記par成分を得るために、E.Coliプラスミ
ドpsc101(M目1er等の上記文献)を旧ncI
IおよびSmalで切断することにより2.9kb断片
が放出させ、次いで該断片をAva Iによって切断し
た。こうして得られたpar成分を含む380bp11
incIIハval断片は、ゲル精製ののち、鈍端連結
によってTacカセットの直接下流にある旧ndI[の
中にクローニングされた。得られたプラスミドはpar
8と称され、その構造は第8図に示す通りである。
次いで、第9図に概略的に示された手段を用いることに
より、、lacl′I遺伝子がプラスミドpar8のな
かにクローニングされた。、laclq遺伝子を得るた
めに、広範囲宿主プラスミドpMMB22(Bagda
sarian等の上記文献に記載されている)が旧nd
mで切断された。次いで、ゲル精製されたfactq遺
伝子を含む1.2kb断片は、Pvu II制限酵素で
消化されたプラスミドparB中に鈍端連結によりクロ
ーニングされ、Tacカセットの上流に取り込まれた。
次に、上記のようにして得られたpar成分、IacI
q遺伝子およびT a c / P T Hカセットを
含むプラスミドの特性が、種々のE.Coli宿主菌株
中において検討された。修飾されたプラスミドのIac
lq成分の特性を評価するために、、laclQ遺伝形
質が欠落している野生型のE.Coli菌株が形質変換
された。
DHI、RRI、C600,CMK603およびEB5
05を含む試験された全ての菌株において、l PTG
の誘導に続いて生物活性なPTH活性が検出され、プラ
スミドにコド化された、laclq遺伝子の生産物か作
用することが示された。機能的なpar活性も、J旧0
1形質変換体で検出された。par成分を取り込むこと
により、選択的な圧力(selective pres
sure)の不存在下においてさえ、多くの世代を通し
てプラスミドの安定した遺伝性が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に有用なヌクレオチド配列および組
み替えDNA構造を概略的に説明する図、第2図は、プ
ラスミドpETacを形成するために、pEと称される
プラスミドpUc18の誘導体中にTac構造を取り込
むことを示す図、 第3図は、pcenATacを形成するために、C,f
imieemA遺伝子も組み込んだTac含有プラスミ
ドの構造を示す図、 第4図は、pETacPT’Hを形成するために、ヒト
上皮小体ホルモン(PTH)をコードするDNAをpE
Tac中に取り込むことを示す図、第5図は、pETa
cEGFを形成するために、ヒト成長ホルモン(EGF
)をコードするDNAをpETac中に取り込むことを
示す図、 第6図は、pcenATac I L6を形成するため
に、インターロイキン−6(IL−[i)をコードする
DNAをpc61ATacベクター中に取り込むことを
示す図、第7図は、pcenATaccD4を形成する
ために、CD4の細胞外ドメインをコードするDNAを
pcenATacの中に取り込むことを示す図、第8図
は、pETacPTHの変種のなかにpar成分を取り
込むことを概略的に示す図、および第9図は、第8図に
示すpar成分を含むpETacPTHの変種のなかに
、1lac遺伝子を取り込むことを概略的に示す図であ
る。 筑 図 第 図 第6 図 第 図

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)コーディング領域であって、該領域内では異質蛋
    白質をコードするDNAが、読み取りフレーム(rea
    dingframe)中において、前記蛋白質の周辺質
    への分泌を可能とするompAシグナルペプチドをコー
    ドするDNAと結合されているコーディング領域と、 前記コーディング領域の発現を可能とする ように、コーディング領域と実施可能に(operab
    ly)にリンクされたコントロール領域であって、該コ
    ントロール領域にはtacプロモーター、lacオペレ
    ーターおよびコンセンサスリボソーム結合部位(con
    sensusribosomebidingsite)
    が含まれるコントロール領域とを具備した、E.Col
    iから異種蛋白質の排泄を得るために有用な組み替えD
    NA構造。
  2. (2)異種蛋白質を排泄するE.Coliを製造するた
    めに有用なE.Coli排泄ベクタ−であって、前記ベ
    クターが請求項1に定義した組み替えDNA構造を含む
    ベクター。
  3. (3)前記ベクターによってコードされる前記異種蛋白
    質が哺乳動物の蛋白質である、請求項2に記載のベクタ
    ー。
  4. (4)前記異種蛋白質がヒトPTHまたはその断片であ
    る請求項3に記載のベクター。
  5. (5)前記異種蛋白質がヒトインターロイキン−6であ
    る請求項3に記載のベクター。
  6. (6)前記異種蛋白質がCD4の細胞外ドメインである
    請求項3に記載のベクター。
  7. (7)前記異種蛋白質がヒトEGFである請求項3に記
    載のベクター。
  8. (8)前記異種蛋白質がヒトPTHである請求項4に記
    載のベクター。
  9. (9)更にlacI^q遺伝子を具備した請求項2に記
    載のE.Coli排泄ベクター。
  10. (10)更にpar要素を具備した請求項2に記載のE
    .Coli排泄ベクター。
  11. (11)その培養の際に異種蛋白質を培地中に排泄する
    E.Coli菌株であって、請求項2に記載の排泄ベク
    ターによる形質転換によって得られた菌株。
  12. (12)その培養の際にヒトPTHまたはその断片を培
    地中に排泄するE.Coli菌株であって、請求項4に
    記載の排泄ベクターによる形質転換によって得られた菌
    株。
  13. (13)その培養の際にヒトインターロイキン−6を培
    地中に排泄するE.Coli菌株であって、請求項5に
    記載の排泄ベクターによる形質転換によって得られた菌
    株。
  14. (14)その培養の際にCD4の細胞外ドメインを培地
    中に排泄するE.Coli菌株であって、請求項6に記
    載の排泄ベクターによる形質転換によって得られた菌株
  15. (15)その培養の際にヒトEGFを培地中に排泄する
    E.Coli菌株であって、請求項7に記載の排泄ベク
    ターによる形質転換によって得られた菌株。
  16. (16)異種蛋白質を生産するための方法であって、請
    求項11に記載のE.Coli菌株を培地中で培養する
    ことと、次いでこの菌株が培養された培地から直接、異
    種蛋白質を回収することとを具備した方法。
  17. (17)宿主が約30℃で培養される請求項16に記載
    の方法。
  18. (18)宿主がIPTGの不存在下で培養される請求項
    16に記載の方法。
  19. (19)ヒトPTHを生産するための方法であって、請
    求項12に記載のE.Coli菌株を培地中で培養する
    ことと、次いでこの菌株が培養された培地から直接、ヒ
    トPTHを回収することとを具備した方法。
  20. (20)ヒトEGFを生産するための方法であって、請
    求項15に記載のE.Coli菌株を培地中で培養する
    ことと、次いでこの菌株が培養された培地から直接、ヒ
    トEGFを回収することとを具備した方法。
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