JPH02177007A - 磁気ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、磁気記録再生装置に用いられている磁気ヘッ
ドに係り、特にビデオテープレコーダー（以下、ＶＴＲ
と称す）に用いるビデオヘッドに関する。

（従来の技術） 従来、家庭用のＶＴＲのビデオヘッドには、例えばコバ
ルト被着γ−へマタイト（Ｃｏ−γＦ　ｅ２０３　）等
の酸化物からなる磁気テープを使用する場合には、Ｍ　
ｎ　Ｚ　ｎフェライト単結晶が用いられている。

これまで上記酸化物テープの保磁力（Ｈｃ）は６００〜
７０００ｅであり、それを実現するビデオヘッドのＭ　
ｎ　Ｚ　ｎフェライト単結晶の組成範囲はＦｅ２０３　
　（５３〜５５　ＩＩｏ１９６）　、Ｚｎ０（１７〜１
９ａｏ１％）　、Ｍｎ　Ｏ（２７〜２９　ｍｏ１％）と
されており、この時の飽和磁束密度（Ｂｓ）は略４７０
０ガウスであった。

第５図は、一般的なＶＴＲに用いられる磁気ヘッド１０
を示す斜視図であり、第６図は第５図に示した磁気ヘッ
ドの形状寸法に実質的に近い形状寸法を有するフェライ
トリング資料２ｏの平面図である。

第５図において、１１．１１’　は例えばＭ　ｎ　Ｚ　
ｎ単結晶フェライト等のフェライト磁性材等からなる磁
気コア半休であり、１２は磁気ギャップ、１３は巻線溝
、１４は巻線、１５は磁路面であり、従来（１１０）面
が使われていた。なお、ｔは磁気コアの厚みである。

第７図は、フェライトリング資料２０の初透磁率μの周
波数特性を示す図であり、各磁路面（１００）、（１１
１）、（１１０）、（２１１）ごとの初透磁率μが示さ
れている。上記フェライトリング資料２０の組成はＦ　
Ｂ２０３　　：　５４．５　ｍｏ１％、Ｚ　ｎ　Ｏ：　
１８．Ｏｍｏ１％、Ｍ　ｎ　Ｏ：　２７．５　ｍｏ１％
であり、以下全て同じ５φ−３φ−０，１５ｔのサイズ
のものを用いている。

同図より磁路面（１１０）面と（１１１）面を有するフ
ェライトリング資料はほぼ同等に高い初透磁率μを示し
ているがギャップ突き合わせ面に加工変質層のできにく
い（１１１）面を用いることができるという理由から磁
路面には（１１０）面を用いる。磁路面に（１１１，）
面を用いると、ギャップ突き合わせ面が（２１１）面、
（１１０）面となり加工変質層ができやすいため、磁路
面（１１１）にはしない。

一般的に、磁気ヘッドの再生効率は初透磁率の増加に伴
ない増加することが知られており、磁路面に初透磁率の
最も高い（１１０）面を用いることにより、他の２面（
１００）而（２１１）面を磁路面にした場合よりも、再
生出力特性が向上している。

高画質化の傾向に伴ない家庭用ＶＴＲの磁気テープの保
磁力（Ｈｃ）も８００〜９０００ｅと高くなった。

そこでこの様な高保磁力磁気テープを充分磁化するため
にはＭ　ｎ　Ｚ　ｎフェライト単結晶の飽和磁束密度（
Ｂｓ）も大きくする必要があり、略６０００ガウスにし
た磁気ヘッドができている。

一般にＭｎＺｎフェライト単結晶の飽和磁束密度（Ｂｓ
）を高くするには、成分中に含まれるＦｅｚ＋を多（し
たり、また多くしたＦｅＺ＋のうち一部をＣｏ”、Ｎｉ
”、Ｔｉ２＋などの２価の金属イオンに置換するなどの
方法がとられている。この場合、フェライト単結晶の組
成はＦ　　Ｂ２　０３　　：　　６２．ｆ３　　ｍｏ１
％、　Ｚ　　ｎ　　Ｏ：　　１３．７　　ｍｏ１％、Ｍ
　ｎ　Ｏ：　２３．７　ａ＋ｏ１％とし、高Ｂｓフェラ
イト単結晶とした。

しかしこの様に高Ｂｓフェライト単結晶を用いた磁気ヘ
ッドの場合、磁路面を従来通り（１１０）としたのでは
記録時においては、優れた記録特性を示すが、再生時に
高い再生出力が得られず、再生画質の良いものはできな
かった。

（発明が解決しようとする課題） 上述の様な組成の高Ｂｓフェライト単結晶を用い、磁路
面を（１１０）にした磁気ヘッドを用いた場合には、高
い初透磁率が得られず、Ｓ／Ｎ比の低い再生画質しか得
られなかった。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記課題を解決するためになされたものであり
、Ｆｅ２Ｏ３を略６０ｍｏ１％以上含有してなるＭｎＺ
ｎフェライト単結晶からなる磁気コアを用いた磁気ヘッ
ドにおいて、前記磁気ヘッドの磁気コアの磁路面を形成
する結晶面を（１００）に規定したことを特徴とする磁
気ヘッドを提供しようとするものである。

（実施例） 実施例１ 第１図は本発明になる磁気ヘッド３０を示す斜視図であ
り、第２図は第１図に示した磁気ヘッド３０と路間等の
磁気特性を持つフェライトリング４０である。第１図に
おいて従来の磁気ヘッド１０の構成要素と同一構成要素
には同一符号を付しである。

ＭｎＺｎフェライト単結晶からなる磁気コア゛１４体１
１と１１′は磁気ギャップ１２を介して接合され、閉磁
気回路３１を形成すると共に磁気コア半休１１．１１’
　に形成された巻線溝１３には巻線１４が巻かれている
。

本発明になる磁気ヘッド３０と従来の磁気ヘッド１０と
が異なる点は、単結晶フェライトとして、Ｆ　Ｂ２０３
　　：　Ｂ２．８　ｍｏ１％、Ｚ　ｎ　Ｏ：　ｉ３．７
　ａｌｏ１％、Ｍ　ｎ　Ｏ：　２３．７１１ｏ１％の組
成のものを用い、閉磁気回路の磁路面３２を（１００）
となる様に構成した点である。

すなわち、上記の構成とすることにより高い再生出力を
有する磁気ヘッドが得られるのである。

以下その理由を述べる。

第３図はフェライトリング４０の初透磁率μ特性を示す
図である。同図において横軸は周波数であり、縦軸は初
透磁率μ特性を示している。このフェライトリング４０
は前記したフェライトリング２０と同一形状であり、本
発明の磁気コアと同一組成の材質からできている。

同図より、上記組成のＭｎＺｎフェライト単結晶におい
ては磁路面３２を（１００）とした場合、リング初透磁
率μは他の磁路面（ｌｌ’ｌ）。

（１１０）、（２１１）よりも大きくなっていることが
わかる。

また、別の測定の結果、上記組成のＭ　ｎ　Ｚ　ｎフェ
ライト単結晶を用いた場合、今まで用いられてきた磁路
面（１１０）のフェライトリングに対し磁路面（１００
’）のフェライトリングの透磁率μｍがＩ　Ｍ　Ｈｚで
約３ｄＢ、５ＭＨｚで４　ｄＢ。

１０ＭＨｚで４．６ｄＢ向上していることが確認されて
いる。

また第４図は、本発明になる磁気ヘッドのへラドコアの
磁路面を（１１，０）とした場合と（１００）とした場
合において磁路面（１１０）を基準とした場合の磁路面
（１００）の再生出力比を示した図である。同図におい
て横軸は周波数を示し、縦軸は磁路面（１１０）に対す
る磁路面（１，００）の再生出力比を示している。また
この時のＭ　ｎ　Ｚ　ｎフェライト単結晶の組成はＦ　
６２０３６４　ｍｏ１％、Ｚｎ０１３ｍｏ１％、Ｍ　ｎ
　０２３ｍｏ１％のものを用いた。また、テープとヘッ
ドの相対速度は５．８ｍ／ｓｅｃとし、テープはＣｏ−
７Ｆｅ２０３テープ（Ｈｃ−９００００ｅ）を用いた。

同図より、少なくとも同図における周波数範囲内におい
て磁路面（１００）の方が磁路面（１１０）よりも、再
生出力比で２〜３．５ｄＢ向上していることがわかる。

これらの結果より、高い再生出力を有する磁気ヘッド３
０を得ることができる。

他の実施例 実施例１におけるＭ　ｎ　Ｚ　ｎフェライト単結晶組成
の代わりに、次表の様な組成のＭ　ｎ　Ｚ　ｎフェライ
ト単結晶のフェライトリングを作成し磁路面を（１００
）とした場合にも実施例１とほぼ同様な初透磁率が得ら
れた。

（発明の効果） 本発明になる磁気ヘッドによれば、Ｆｅ２Ｏ３を略６０
１１１１ｏ１％以上含有してなるＭ　ｎ　Ｚ　ｎフェラ
イト単結晶からなる磁気コアを用いた磁気ヘッドにおい
て、前記磁気ヘッドの磁気コアの磁路面を形成する結晶
面を（１００）に規定したことを特徴としたので磁気コ
アの初透磁率が高くなり再生出力が向上すると共に磁気
コアの飽和磁束密度が高いため保磁力Ｈｃの高い酸化物
テープ（８００〜９０００ｅ）を用いた場合にも適用可
能となり記録再生時において高画質を可能とする磁気ヘ
ッドを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明になる磁気ヘッドを示す斜視図、第２図
は第１図に示した磁気ヘッドと路間等の磁気特性を持つ
フェライトリング、第３図及び第７図はフェライトリン
グの初透磁率μ特性を示す図、第４図は本発明になる磁
気ヘッドのへラドコアの磁路面を（１１０）とした場合
と（１００）とした場合において磁路面（１１０）を基
準とした場合の磁路面（１００）の再生出力比を示した
図、第５図は一般的ＶＴＲに用いられる磁気ヘッドを示
す斜視図であり、第６図は第５図に示した磁気ヘッドの
形状寸法に実質的に近い形状寸法を有するフェライトリ
ング資料である。 １０・・・磁気ヘッド、１１．１１’・・・コア半体、
１５・・・磁路面。 特許出願人　日本ビクター株式会社 代表者　垣木邦夫

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 Ｆｅ＿２Ｏ＿３を略６０ｍｏｌ％以上含有してなるＭｎ
   Ｚｎフェライト単結晶からなる磁気コアを用いた磁気ヘ
   ッドにおいて、 前記磁気ヘッドの磁気コアの磁路面を形成する結晶面を
   （１００）に規定したことを特徴とする磁気ヘッド。