JPS6334710A - 磁気ヘツド - Google Patents

磁気ヘツド

Info

Publication number
JPS6334710A
JPS6334710A JP17675386A JP17675386A JPS6334710A JP S6334710 A JPS6334710 A JP S6334710A JP 17675386 A JP17675386 A JP 17675386A JP 17675386 A JP17675386 A JP 17675386A JP S6334710 A JPS6334710 A JP S6334710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
plane
magnetic head
single crystal
ferrite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17675386A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihide Sakai
酒井 邦英
Hiroshi Minami
南 寛
Katsushi Tagami
勝詞 田上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP17675386A priority Critical patent/JPS6334710A/ja
Publication of JPS6334710A publication Critical patent/JPS6334710A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、磁気ヘッドに関するものである。
【従来技術とその問題点】
従来、家庭用ビデオテープレコーダに用いられている磁
気記録媒体はCo3有γ〜FezJ磁性15)を主成分
とするものが多く、このような磁性1分の保磁力は約6
00〜700エルステツドの範囲内の乙のが多い。 ところが、最近に至り、高密度記録の要請から磁気記録
媒体に対する研究開発が盛んに行なわれ、その成果とし
て渫磁力を約800〜900エルステツドに高めた磁性
粉を用いた磁気記録媒体が提供されている。 このような高保磁力の磁性15)を用いた磁気記録媒体
を充分に磁fヒして記録を行なうには、飽和磁束密度が
約4800ガウス程度のフェライト材を用いて構成した
従来の磁気ヘッドでは不充分であり、そこで飽和磁束密
度が約5500ガウス以上のフエライ!−弔結晶材を用
いて磁気ヘッドを構成することが望まれ出した。 そして、このようなフェライト単結晶材を用いて製造さ
れた磁気ヘッドの磁路面はフエラ・イト単結晶の(11
0)面を基本とし、磁気記録媒体との店接面が(211
)面又は(110)面となるように構成されている。 このような新しいタイプの磁気ヘッドは、第10図に示
ず如く、保磁力が約800〜900エルステツドの磁気
記録媒体が用いられた場合に、低周波帯域、特に1旧1
z以下に設定されたクロマ周波数(例えば629KIl
z)の記録時のヘッド飽和による再生出力の低下が■j
止できるものの、5〜7旧1zの輝度信号帯域では逆に
再生出力が低下するようになる欠点がある。 尚、第10図中、一点鎖線で示す再生出力の特性は飽和
磁束密度が約480’0ガウスの単結晶フェライトを用
いて構成した磁気ヘッドのもの、点線で示す再生出力の
特性は飽和磁束密度が約5600ガウスめ単結晶フェラ
イトを用いて構成した磁気ヘッドのものであり、そして
いずれも磁路面の結晶方位は(110)面、磁気記録媒
体との摺接面の結晶方位は(211)面であり、磁気記
録媒体はその保磁力が約800〜900エルステツドの
ものである。 すなわち、この新しいタイプの磁気ヘッドは、クロマ周
波数略700KHz付近では従来の磁気ヘッドに比べて
約2dD程度その再生出力が向上するものの、5〜7旧
1zの輝度信号帯域では逆に約3cl[l程度も恵くな
っている。
【発明の開示] 本発明者は、以下のような観点から、FezO,を約5
4モル%以上3むフェライト単結晶を用いた磁気ヘッド
における磁路面が(113)面となるよう、又、さらに
はギャップ突き合わせ面が(111)面となるように構
成すると、前記の問題点が解決できることに気1すいた
。 すなわち、結晶構造が立方晶であるNo−Znnフシイ
)・単結晶には磁気異方性があり、そのjit位体積当
たりの結晶磁気異方性エネルギーEsはIES、:、、
に+(cz12722’+(Z2”t13”−トa、2
u、2)(但し、α1.α2.α、は立方体の各校に関
する内部磁化の方向余弦、K1は異方性定数であって、
フェライトを構成するMn01Zoo、 Fe20=の
3有比によって3図に示す如く正又は負の値になる)で
表わされる。 この場合、K1〉0であるフェライ!・単結晶において
Esの極小は< 100>方向に現われ、これが磁化容
易方向となり、そして< 111>方向が磁化困難方向
になる。 一方、K、<0であるフェライト単結晶において[Sの
極小は< 111>方向に現われ、この方向が磁化困難
方向となり、そして< ioo>方向が磁化回正方向に
なる。 そして、結局のところ、Kl>Oの場合における結晶軸
の磁化容易傾向は < 100>  >  < 110>  >  < 1
11>であり、Kl<0の場合における結晶軸の磁化容
易傾向は < 111>  >  < 110>  >  < 1
00>である。 従って、磁気ヘッドの再生出力特性を重視すると、K、
)Oのフェライト単結晶を用いた場合には、< 100
>方向のみにより閉磁路を形成できる(100)面を磁
気ヘッドの磁路面に用い、又、K1〈0のフエライ■・
単結晶を用いた場合には、< 111>方向のみにより
閉磁路を形成できる(110)面を磁気ヘッドの磁路面
に用いていたのである。。 すなわち、<100>方向や< 111)方向のいずれ
をもかまない面、例えば(211)面、(111)面、
(113)面算を磁路面とすることは避けていたのであ
る。 しかし1本発明者の研究によれば、第4図〜第9図に示
す如く1M1ドZnフェライト単結晶リングの厚さくm
気ヘッドのコアの厚みに相当)によって、磁化容易な面
、すなわち交流初透磁率の高い面が変化することを見出
したのである。 すなわち、第4図及び第5図に、Fe2O,53,0モ
ル%、Zn019.0モル%、Mn028.0モル%の
組成の飽和磁束密度が約4800ガウスのMn−Znフ
エラ(1・単結晶でIt成したリングにおける初透磁率
とリングの厚さとの関係を示す如く、又、このリング(
リング淳0.2mm)の初透磁率の周波数特性を第8図
に示す如く、リング厚が磁気ヘッドのコア厚である0、
2+a+e以下での場合には、1′1度信号のポワイト
ピーク周波数の7旧1zでは(110)面及び(113
)面が初透磁率は高く、クロマ周波数領域であるフOO
K It zでも(110)面、(113)面、(11
1)面の順で初透磁率は高い。 それ故、Fe、0.53.0モル″:36、ZnO19
,0モル%、Mn 28.0モル%の組成のようなフェ
ライト単結晶をコア材として用いた磁気ヘッドは、その
磁路面が(110)面であることが堡まれいた。 しかし、第6図及び第7図に、Fe2J 54モル%、
ZnO10モル%、MnO36モル%の組成の飽和磁束
密度が約5600ガウスのMn−ZnフェライI・単結
晶で作成したリングにおける初透磁率とリングの厚さと
の関係を示す如く、又、このリング(リング厚0.2m
1^)の初透磁率の周波数特性を第9図に示す如く、リ
ング厚が磁気ヘッドのコア厚である0 、2mm以下で
の場合には、譚度信号のホワイトピーク周波数の7旧1
1では(113)面が他の(100)面、(111)面
及び(110)面よりその初透磁率は非常に高く、又、
クロマ周波数領域である70.0KHz付近では、(1
11)面がその初透磁率は非常に高いものの、(113
)面における初透磁率も実用上は充分なものであること
がわかった。 そして、700 K II zという低周波では、磁化
機構は大部分が磁壁移動によるらのと考えられ、磁路面
の研磨加工による加工歪の受けやすさに差があり、この
fi域にあっては(111)面が加工歪の9響は少ない
ものの、加工歪を取り除く為にアルゴンガス流出雰囲気
下のもとて650℃で1時間の熱処理を行なうと、(1
11)面の初透磁率は2400程度に半減するのに対し
、(113)面では1000から2500といったよう
に向上したのである。 又、7旧1zのような高周波では、磁1ヒ機揚は磁壁移
動によるのではなく、主として回転磁化による為、リン
グ厚が薄くなると(11,3)面の初透磁144が他の
3面よりも高く、又、熱処理後にあっても<113)面
の初?i rjinA lj:約750テあルノニ対し
、(110)面、(100)面及び(11,1)面いず
れにあってもこれより小さかったのである。 それ故、Fe2O354モル%、Zn010モル?6、
MnO36モル%といたようにに1が正の値のフェライ
ト単結晶をコア材として用いた場合において、その磁路
面が(113)面であることが極めて高性能な磁気ヘッ
ドを提供できるようになる。 又、コア生木の接合によるギャップ形成時にあっては、
コア半休のギャップ形成面に加熱処理が行なわれるよう
になる。 従って、このギャップ形成(加熱処11!り後において
その初透磁率が大きくなる面を考慮すると、(113)
面の池面、すなわち(111)面は初透磁率が700 
K If zで5000から2400に低下するものの
、(100)面では580から2000に、又、(11
0)面では1000から1800になるにすぎず、又、
7旧+2において(111)面では430から700に
向上するのに対し、(100)面では550にずぎず、
又、(110)面では680に向上するにすぎないこと
から、このギャップ形成時における突き合わせ面が(1
11)面であるように選ぶことが、より優れた磁気ヘッ
ドを提供できるのである。 尚、上記の説明においては、K1が正の値の単結晶フェ
ライトの場合で述べたものであるが、例えばFe、03
が61モル%、ZnOが16モル%、MnOが24モル
%の組成よりなる飽和磁束密度が6000ガウスのMu
−Znフェライト単結晶を用いても同様であり、すなわ
ちこのフェライト単結晶を用いて磁路面が(+13)面
となるよう、又、 さらにはギャップ突き合わせ面が(
111)面となるように形成した磁気ヘッドは、その再
生出力が高いものである。 【実施例】 第1図は、本発明に係る磁気ヘッドの1実施例の斜1見
図である。 同図中、1 a 、 1 bは、例えばFezO−が5
4モル%、z
【10が10モル%、MnOが36モル%
の組成よりなる結晶磁気異方性定数に1が正の小さな値
のMn−ZnフエライI・単結晶材より構成されたコア
生木、2a、2bはトラック幅規制j14に充填した溶
融ガラス、3はl1ll気ギヤツプ、4は巻線窓55は
磁路面、6は磁気記録媒体との摺接面である。 尚、これらの構成については、従来からの磁気ヘッドと
同様なものである。 1■し、磁気へラドコアの飽1″l磁束密度を高くする
為、磁気ヘッドコアを構成するフェライト単結晶の飽和
磁束密度が高いものを用いている。すなわち、フェライ
ト単結晶のオ■或においてFe2O□の割合を多・くシ
、そしてZnOとM n Oの組成を:A竺することに
よって、結晶磁気異方性定数に、が小さなフェライI・
単結晶を選定している。 そして、本実施例の磁気ヘッドにあっては、磁路面5の
結晶面が(113)面となるよう、がっ、磁気ギャップ
突き合わせ面、すなわちコア半体1aとコア半体1bと
の突き合わせ面の結晶面が(tli)面であるように構
成したことに最大の特徴がある。 上記のように構成させた磁気ヘッドについて、その再生
出力を調べIC第2図のグラフに示す通りである。 尚、第2区中、実線は上記実施例の磁気ヘッドのものを
、点数は第10図において点線で示した磁気ヘッドのも
のである。 これによれば、本実施例のものは、500 K If 
z (・1近においては記録時におけるヘッド飽和が緩
和されたことによって、飽和磁束密度4800ガウスの
フェライト材を用いて構成した従来の磁気ヘッドに比べ
て、飽和磁束密度5600ガウスの本実施例と同じ組成
のフェライト材を用いて構成した従来の磁気ヘッドと同
様に略2dB程度の再生出力の向上が認められており、
又、輝度fご号帯域(高周波帯域)では、磁気ヘッドの
磁路面に(113)面を、さらにはギャップ突き合わせ
面に(111)面を用いたことによって、磁気ヘッドの
交流初透磁率が大巾に改善され、飽和磁束密度5600
ガウスのフェライト材を用いて構成した従来の磁気ヘッ
ドに比べて約4dll程度の再生出力の向上が認められ
た。 【効果】 本発明に係る磁気へyドは、Fe、03をQ!、 54
モル%以上含むフェライト単結晶をコア材として用いた
磁気ヘッドであって、この磁気ヘッドにおける磁路面が
前記フェライト単結晶の(113)面となるよう構成し
たので、低周波域におりる記51時のヘッド飽和が緩和
され、又、高周波域におけるヘッドコアの透磁率が改善
され、その結果クロ70号及び輝度12号の再生出力感
度及びS/N特性が共に向上し、高保磁力の磁気記録媒
体の記録再生に充分に用いられ、高密度記録・高解像度
の記録再生が得られるようになり、又、このような高品
位な記録再生を得る為の磁気ヘッドとしてその結晶口を
8七ニジて製造するのみであるから複雑になるものでも
なく、低コストで提供できる特長を有する。 又、本発明に係る磁気ヘッドは、Fe2O,を約54モ
ル%以上含むフェライト単結晶をコア材として用いた磁
気ヘッドであって、この磁気ヘッドにお+−する磁路面
が前記フェライト単結晶の(it3)面となり、かつ、
ギャップ突き合わせ面が(Lll)面となるよう構成し
たので、コア半体′同士の突き合わせ接きによるギャッ
プ形成に伴なう熱処理後の透磁、¥は高く、従って磁路
面を(113)面とした磁気ヘッドよりも一層その高周
波領域における再生出力特性が向上し、高保磁力の磁気
記録媒体の記録再生に充分に用いられ、高密度記録・高
解像度の記録再生が得られるようになり、又、このよう
な高品位な記録再生を得る為の磁気ヘッドとしてその結
晶面を考慮して製造するのみであるから複雑になるもの
でもなく、低コストで提供できる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る磁気ヘッドの1実施例の斜視図、
第2図はこの磁気ヘッドの再生出力特性を示すグラフ、
第3図はMn−Znフェライト昨結晶の組成三元図、第
4図及び第5図は飽和磁束密度が4800ガウスのフェ
ライト単結晶のリング、p7と切通磁率との関係を示す
グラフ、第6図及び第7121面は飽和磁束密度が56
00ガウスのフェライト「七結晶のリン・グ厚と初透磁
率との関係を示すグラフ、第8図は飽和磁束密度が48
00ガウスのフェライト単結晶のリングの初透磁率の周
波数特性を示すグラフ、第9図は飽和磁束密度が560
0ガウスのフェライト噴結晶のリンクの初送IJ、串の
周波数’J!t ffE 3示ずグラフ、第10図は従
来の磁気ヘッドの再生出力特性を示すグラフである。 la、lb・・・コア半体、2 a、、 2 b・・・
溶融ガラス、3・・・磁気ギャップ、4・・・巻線窓、
5・・磁路面、6・・・磁気記録媒体との摺接面。 第1図 周波数(MHz) Fez○3(モル’10) 第3図 第5図 第6図 手   続   補  正  書(自発)昭和61年9
月1日 特許庁長官 黒  1)明 雄 殿 1、事件の表示 特願昭61−176753号 2、発明の名称 磁気ヘッド 3、補゛正をする者 事件との関係 特許出願人 日本ビクター株式会社 4、代 理 人 明細書全文 6、補正の内容 明     細     書 1、発明の名称 磁気ヘッド 2、特許請求の範囲 Failsを約54モル%以上含むフェライト単結晶を
コア材として用いた磁気ヘッドであって、この磁気ヘッ
ドにおける磁路面が前記フェライト単結晶の(113)
面となるよう構成したことを特徴とする磁気ヘッド。 3、発明の詳細な説明
【産業上の利用分野】
本発明は、磁気ヘッドに関するものである。
【従来技術とその問題点】
従来、家庭用ビデオテープレコーダに用いられている磁
気記録媒体はCo含含有−Fe、03磁性粉を主成分と
するものが多く、このような磁性粉の保磁力は約600
〜700エルステツドの範囲内のものが多い。 ところが、最近に至り、高密度記録の要請から磁気記録
媒体に対する研究開発が盛んに行なわれ、その成果とし
て保磁力を約800〜900エルステツドに高めた磁性
粉を用いた磁気記録媒体が提供されている。 このような高保磁力の磁性粉を用いた磁気記録媒体を充
分に磁化して記録を行なうには、飽和磁束密度が約48
00ガウス程度のフェライト材を用いて構成した従来の
磁気ヘッドでは不充分であり、そこで飽和磁束密度が約
5500ガウス以上のフェライト単結晶材を用いて磁気
ヘッドを構成することが望まれ出した。 そして、このようなフェライト単結晶材を用いて製造さ
れた磁気ヘッドの磁路面はフェライト単結晶の(110
)面を基本とし、磁気記録媒体との摺接面が(211)
面又は(ito)面となるように構成されている。 このような新しいタイプの磁気ヘッドは、第10図に示
す如く、保磁力が約800〜900エルステツドの磁気
記録媒体が用いられた場合に、低周波帯域、特にI M
Hz以下に設定されたクロマ周波数(例えば629KI
Iz)の記録時のヘッド飽和による再生出力の低下が防
止できるものの、5〜7旧(2の輝度信号帯域では逆に
再生出力が低下するようになる欠点がある。 尚、第10図中、一点鎖線で示す再生出力の特性は飽和
磁束密度が約4800ガウスの単結晶フェライトを用い
て構成した磁気ヘッドのもの、点線で示す再生出力の特
性は飽和磁束密度が約5600ガウスの単結晶フェライ
トを用いて構成した磁気ヘッドのものであり、そしてい
ずれも磁路面の結晶方位は(110)面、磁気記録媒体
との摺接面の結晶方位は(211)面であり、磁気記録
媒体はその保磁力が約800〜900エルステツドのら
のである。 すなわち、この新しいタイプの磁気ヘッドは、クロマ周
波数略700KHz付近では従来の磁気ヘッドに比べて
約2dB程度その再生出力が向上するものの、5〜7 
Hzの輝度信号帯域では逆に約3(18程度も悪くなっ
ている。
【発明の開示] 本発明者は、以下のような観点から、Fe20=を約5
4モル%以上含むフェライト単結晶を用いな磁気ヘッド
における磁路面が(113)面となるように構成すると
、前記の問題点が解決できることに気付いた。 すなわち、結晶構造が立方晶であるMn−Znフェライ
ト単結晶には磁気異方性があり、その単位体積当たりの
結晶磁気異方性エネルギーEsはEs≠に+(ff 1
2C11” + C12’(x 32+ (1*”(X
 +”)(但し、C3,C2,α、は立方体の各校に関
する内部磁化の方向余弦、K、は異方性定数であって、
フェライトを構成するMn01ZnO1Fe20tの含
有比によって3図に示す如く正又は負の値になる)で表
わされる。 この場合、K、〉0であるフェライト単結晶においてE
sの極小は< 100>方向に現われ、これが磁化容易
方向となり、そして<111>方向が磁化困難方向にな
る。 一方、K、<Oであるフェライト単結晶においてEsの
極小は< 111>方向に現われ、この方向が磁化容易
方向となり、そして< 100>方向が磁化困難方向に
なる。 そして、結局のところ、Kl〉0の場合における結晶軸
の磁化容易傾向は < 100>  >  < 110>  >  < 1
11>であり、K、<Oの場合における結晶軸の磁化容
易傾向は < ttt>  >  < tio>  >  < t
oo>である。 従って、磁気ヘッドの再生出力特性を重視すると、K、
>0のフェライト単結晶を用いた場合には、< 100
>方向のみにより閉磁路を形成できる(100)面を磁
気ヘッドの磁路面に用い、又、K、<0のフェライト単
結晶を用いた場合には、< 111>方向のみにより閉
磁路を形成できる(110)面を磁気ヘッドの磁路面に
用いていたのである。 すなわち、< 100>方向や< 111>方向のいず
れをも含まない面、例えば(211)面、(111)面
、(113)面等を磁路面とすることは避けていたので
ある。 しかし、本発明者の研究によれば、第4図〜第9図に示
す如(、Mn−Znフェライト単結晶リングの厚さく磁
気ヘッドのコアの厚みに相当)によって、磁化容易な面
、すなわち交流初透磁率の高い面が変化することを見出
したのである。 すなわち、第4図及び第5図に、Fe2J 53.0モ
ル%、Zn019.0モル%、Mn028.0モル%の
組成の飽和磁束密度が約4800ガウスのMn−Znフ
ェライト単結晶で作成したリングにおける初透磁率とリ
ングの厚さとの関係を示す如く、又、このリング(リン
グ厚0.2mm)の初透磁率の周波数特性を第8図に示
す如く、リング厚が磁気ヘッドのコア厚である0、2m
m以下での場合には、輝度信号のホワイトピーク周波数
の7112では(110)面及び(113)面が初透磁
率は高く、クロマ周波数領域である7 00 K II
 zでも(110)面、(113)面、(111)面の
原で初透磁率は高い。 それ故、Fe2O253,0モル%、Zn019.0モ
ル%、Mn 28.0モル%の組成のようなフェライ1
へ単結晶をコア材として用いた磁気ヘッドは、その磁路
面が(110)面であることが望まれていた。 しかし、第6図及び第7図に、Fe、0.54モル%、
Zn010モル%、MnO36モル%の組成の飽和磁束
密度が約5600ガウスのMn−Znフェライト単結晶
で作成したリングにおける初透磁率とリングの厚さとの
関係を示す如く、又、このリング(リング厚0.2am
)の初透磁率の周波数特性を第9図に示す如く、リング
厚が磁気ヘッドのコア厚である0、2ms以下での場合
には、輝度信号のホワイトビーク周波数の7旧1zでは
(113)面が他の(100)面、(111)面及び(
110)面よりその初透磁率は非常に高く、又、クロマ
周波数領域である700KIIz付近では、(111)
面がその初透磁率は非常に高いものの、(113)面に
おける初透磁率も実用上は充分なものであることがわか
った。 そして、700 K If zという低周波では、磁化
機構は大部分が磁壁移動によるものと考えられ、磁路面
の研磨加工による加工歪の受けやすさに差があり、この
領域にあっては(111)面が加工歪の影響は少ないも
のの、加工歪を取り除く為にアルゴンガス流出雰囲気下
のもとて650℃で1時間の熱処理を行なうと、(11
1)面の初透磁率は2400程度に半減するのに対し、
(113)面では1000から2500といっなように
向上したのである。 又、7M)1zのような高周波では、磁化機構は磁壁移
動によるのではなく、主として回転磁化による為、リン
グ厚が薄くなると(113)面の初透磁率が他の3面よ
りも高く、又、熱処理後にあっても(113)面の初透
磁率は約750であるのに対し、(110)面、(10
0)面及び< 1.11 )面いずれにあってもこれよ
り小さかったのである。 それ故、Fe、0.54モル%、ZnO10モル%、M
n036モル%といたようにに1が正の値のフェライト
単結晶をコア材として用いた場合において、その磁路面
が(113)面であることが極めて高性能な磁気ヘッド
を提供できるようになる。 尚、上記の説明においては、K、が正の値の単結晶フェ
ライトの場合で述べたものであるが、例えばPezOi
が61モル%、ZnOが16モル%、MnOが24モル
%の組成よりなる飽和磁束密度が6000ガウスのMn
−Znフェライト単結晶を用いても同様であり、すなわ
ちこのフェライト単結晶を用いて磁路面が(113)面
となるように形成した磁気ヘッドは、その再生出力が高
いものである。 【実施例】 第1図は、本発明に係る磁気ヘッドの1実施例の斜視図
である。 同図中、la、lbは、例えばFe2O3が54モル%
、ZnOが10モル%、MnOが36モル%の組成より
なる結晶磁気異方性定数に1が正の小さな値のMn−Z
nフェライト単結晶材より構成されたコア半体、2a、
2bはトラック幅規制溝に充填した溶融ガラス、3は磁
気ギャップ、4は巻線窓、5は磁路面、6は磁気記録媒
体との摺接面である。 尚、これらの構成については、従来からの磁気ヘッドと
同様なものである。 但し、磁気へラドコアの飽和磁束密度を高くする為、磁
気ヘッドコアを構成するフェライト単結晶の飽和磁束密
度が高いものを用いている。すなわち、フェライト単結
晶の組成においてFezesの割合を多くし、そしてZ
nOとHnOの組成を調整することによって、結晶磁気
異方性定数に、が小さなフェライト単結晶を選定してい
る。 そして、本実施例の磁気ヘッドにあっては、磁路面5の
結晶面が(113)面となるように構成している。 上記のように構成させた磁気ヘッドについて、その再生
出力を調べると第2図のグラフに示す通りである。 尚、第2図中、実線は上記実施例の磁気ヘッドのものを
、点数は第10図において点線で示した磁気ヘッドのも
のである。 これによれば、本実施例のものは、500 K If 
z付近においては記録時におけるヘッド飽和が緩和され
たことによって、飽和磁束密度4800ガウスのフェラ
イト材を用いて構成した従来の磁気ヘッドに比べて、飽
和磁束密度5600ガウスの本実施例と同じ組成のフェ
ライト材を用いて構成した従来の磁気ヘッドと同様に略
2dB程度の再生出力の向上が認められており、又、輝
度信号帯域(高周波帯域)では、磁気ヘッドの磁路面に
(113)面を用いたことによって、磁気ヘッドの交流
初透磁率が大巾に改善され、飽和磁束密度5600ガウ
スのフェライト材を用いて構成した従来の磁気ヘッドに
比べて約4dB程度の再生出力の向上が認められた。
【効果】
本発明に係る磁気ヘッドは、Fe、O,を約54モル%
以上含むフェライト単結晶をコア材として用いた磁気ヘ
ッドであって、この磁気ヘッドにおける磁路面が前記フ
ェライト単結晶の(113)面となるよう構成したので
、低周波域における記録時のヘッド飽和が緩和され、又
、高周波域におけるヘッドコアの透磁率が改善され、そ
の結果クロマ信号及び輝度信号の再生出力感度及びS/
N特性が共に向上し、高保磁力の磁気記録媒体の記録再
生に充分に用いられ、高密度記録・高解像度の記録再生
が得られるようになり、又、このような高品位な記録再
生を得る為の磁気ヘッドとしてその結晶面を考慮して製
造するのみであるから複雑になるものでもなく、低コス
トで提供できる特長を有する。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明に係る磁気ヘッドの1実施例の斜視図、
第2図はこの磁気ヘッドの再生出力特性を示すグラフ、
第3図はMn−Znフェライ■−単結晶の組成三元図、
第4図及び第5図は飽和磁束密度が4800ガウスのフ
ェライト単結晶のリング厚と初透磁率との関係を示すグ
ラフ、第6図及び第71は飽和磁束密度が5600ガウ
スのフェライ1、単結晶のリング厚と初透磁率との関係
を示すグラフ、第8図は飽和磁束密度が4800ガウス
のフェライト卯結晶のリングの初透磁率の周波数特性を
示すグラフ、第9図は飽和磁束密度が5600ガウスの
フェライト単結晶のリングの初透磁率の周波数特性を示
すグラフ、第10図は従来の磁気ヘッドの再生出力特性
を示すグラフである。 la、lb・・・コア半休、2a、2b・・・溶融ガラ
ス、3・・・磁気ギャップ、4・・・巻線窓、5・・磁
路面、6・・・磁気記録媒体との摺接面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]Fe_2O_3を約54モル%以上含むフェライ
    ト単結晶をコア材として用いた磁気ヘッドであって、こ
    の磁気ヘッドにおける磁路面が前記フェライト単結晶の
    (113)面となるよう構成したことを特徴とする磁気
    ヘッド。 [2]Fe_2O_3を約54モル%以上含むフェライ
    ト単結晶をコア材として用いた磁気ヘッドであって、こ
    の磁気ヘッドにおける磁路面が前記フェライト単結晶の
    (113)面となり、かつ、ギャップ突き合わせ面が(
    111)面となるよう構成したことを特徴とする磁気ヘ
    ッド。
JP17675386A 1986-07-29 1986-07-29 磁気ヘツド Pending JPS6334710A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17675386A JPS6334710A (ja) 1986-07-29 1986-07-29 磁気ヘツド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17675386A JPS6334710A (ja) 1986-07-29 1986-07-29 磁気ヘツド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6334710A true JPS6334710A (ja) 1988-02-15

Family

ID=16019205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17675386A Pending JPS6334710A (ja) 1986-07-29 1986-07-29 磁気ヘツド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6334710A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9643236B2 (en) 2009-11-11 2017-05-09 Landis Solutions Llc Thread rolling die and method of making same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9643236B2 (en) 2009-11-11 2017-05-09 Landis Solutions Llc Thread rolling die and method of making same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6334710A (ja) 磁気ヘツド
KR910007871B1 (ko) 페라이트 코어를 가진 자기헤드
US4568993A (en) Magnetic head
JPS6374107A (ja) 磁気ヘツド
JPH03131006A (ja) 磁気ヘッド
JP2775770B2 (ja) 軟磁性薄膜の製造方法
US4731299A (en) Composite magnetic material
KR880001197B1 (ko) 자기헤드
JPS62119713A (ja) 磁気ヘツド
US4061509A (en) High permeability, long wearing magnetic head alloy
JPS63187404A (ja) 磁気ヘツド
KR920008930B1 (ko) 자기기록 재생헤드
JPH04193797A (ja) 単結晶フェライト
Yasuda et al. Newly developed sendust video head for high coercive tape
JPH02177007A (ja) 磁気ヘッド
JPS61188709A (ja) 磁気ヘツド
JPS6439612A (en) Magnetic head for high frequency
JPS62234215A (ja) 磁気ヘツド
JPS6214311A (ja) 磁気ヘツド
JPS6154009A (ja) 磁気ヘツド
JPS6257113A (ja) 磁気ヘツド
JPS63224014A (ja) 磁気ヘツド材料
JPH08255308A (ja) 複合磁気ヘッドの製造方法
JPH04102206A (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPH0253212A (ja) 接合フェライト磁気ヘッド