JPH02173990A - ディスク状記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、感熱型接着剤を用いてディスクのセンタコア
への貼着を行うディスク状記録媒体の製造方法に関する
。

（従来の技術） 一般に磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の
ディスク状記録媒体はフランジ部を有する円盤状の金属
製センタコアの円筒状突部に中央円孔を有するディスク
状記録媒体（ディスク）の前記中央円孔が嵌合され固定
されてなる。このような前記センタコアと前記ディスク
の接着には感熱型接着剤を用いるのが一般的であり、こ
の感熱型接む剤は前記センタコアの前記フランジ部に塗
布された後、前記ディスクを貼着する前に加熱して再活
性化をはかる必要があった。したがって、前記接着剤が
塗布された前記センタコアは前記ディスクの貼着を行う
前に電熱ヒータや熱風等により加熱されていた。

（発明が解決しようとする課題） しかし、このようにセンタコア全体を電熱ヒータや熱風
を用いて加熱する方法においては、塗布されている接着
剤自体を目的の温度に加熱するためには１０秒以上の時
間を要し、また高タクトの設備では加熱のためのステー
ション数が多くなってしまうという欠点があった。さら
にこれらの加熱方法では加熱のオンオフが短時間で・行
えないため故障による製造工程の停止の際、前記接着剤
の塗布された前記センタコアが長時間高温にさらされ前
記接着剤の品質を低下させたり、運転開始時にヒータ等
の温度上昇を待たなくてはならないという欠点もあった
。

また、電熱ヒータや熱風による加熱において前記センタ
コア全体を加熱すると、前記センタコアと前記ディスク
との組み合わせ時、前記ディスクが前記センタコアの持
つ熱の影響をうけ変形や変質を起こす危険性がある。

本発明は前述したような課題に鑑みディスク等に悪影響
を及ぼすことなく合理的な方法でフランジ部に塗布され
た接着剤を加熱することができるディスク状記録媒体の
製造方法を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明はフランジ部を有する金属製センタコアと該セン
タコアのフランジ部に感熱型の接着剤を用いて内周側が
接着されたディスクとを備えてなるディスク状記録媒体
の製造方法において、前記センタコアの前記フランジ部
に前記接着剤を塗布した後、該フランジ部に前記ディス
クを接着する前に、該フランジ部周辺に設置された加熱
用コイルを用いて高周波誘導加熱を行うことにより前記
塗布された接着剤を再活性化させることを特徴とする。

（作　　用） 本発明はディスク状記録媒体を前述したような方法で製
造するため、高周波誘導加熱によりフランジ部の所定の
部位の表層部分のみを重点に加熱することができる。

（実　施　例） 以下、図面を用いて本発明のディスク状記録媒体の製造
方法を説明する。第１図に示すように例えば３．５イン
チフロッピディスクのカートリッジ内に収納されている
ディスク１は中央円孔１ａを有し、金属製センタコア２
がこの中央円孔１ａに嵌合されフランジ部２ａの前記デ
ィスク対向面に塗布された接着剤により前記フランジ部
２ａと前記ディスク１が接着される。

このような接着においては、ホットメルト型接着剤やヒ
ートシール型接む剤の塗布後に加熱工程を必要とする感
熱型接着剤が用いられる。すなわち前記ホットメルト型
接着剤としては酢酸ビニル、ウレタン樹脂等の溶剤を含
まないタイプのものがあり、このようなタイプの接着剤
は常温では固体であるため加熱して前記フランジ部２ａ
への塗布を行うが、塗布後火工程において前記センタコ
ア２の反転および搬送を行っている間に冷却され粘度が
増す。したがって前記ディスク１との接着時には再加熱
して接着剤の再活性化をはかり粘度を低下させる必要が
ある。

また前記ヒートシール型接着剤は溶剤又は水等を含むた
め前記フランジ部２ａへの塗布後乾燥させてから次工程
における前記センタコア２の反転等を行うため前記ディ
スク１との接青時にはやはり加熱が必要である。したが
ってこの接着剤を効率よく加熱するため加熱用コイル（
発振用コイル）３を用いて高周波誘導加熱を前記センタ
コア２の前記フランジ部２ａに施す。

以下、その再加熱の方法を説明する。第２Ａ図、および
この第２Ａ図をＩＩＡ−ＩＩＡ線に沿って切断した一部
断面図である第２Ｂ図に示す前記発振用コイル３はパイ
プ中に冷却用の水を流すことが可能な銅製のパイプから
なる一部コイルがフランジ部２ａの形状に対応する円弧
状に弯曲せしめられてなり、このコイル３上方に配設さ
れたセラミック、ベークライト等の非導電体からなり耐
熱性を有する板状の支持台４を介する前記コイル３上方
に前記センタコア２が搬送される。

コノようにコイル３上方に搬送された前記センタコア２
の前記フランジ部２ａには前述したように感熱型接着剤
５が該フランジ部２ａ形状に沿って塗布されており、こ
の接着剤５は前Ｊ己コイル３より約１〜２ｍｍ上方（矢
印ｈ）のコイル対向位置に位置している。前記コイル３
に連結せしめられた高周波誘電加熱装置を用いて発信周
波数ＩＭＨｚ〜５ＭＨｚ　、出力０．５ＫＷ〜ＩＫＷの
高周波誘導加熱を施すことにより前記コイル３から磁界
が発生し０．２ｓｅｃで接着剤を１２０℃に加熱するこ
とができる。前述したように発信周波数をＩＭＨｚ〜５
ＭＨｚにすることにより、前記接着剤５の塗布されてい
る前記フランジ部２ａのみを重点的に加熱することがで
き加熱を必要としない部位は加熱されない。仮りに発信
周波数をＩＭＨｚより低（すると前記センタコア２に発
生する誘導電流が前記フランジ部２ａの深部に達するた
め不必要な部分が加熱されることになり好ましくない。

また５　Ｍ　Ｈｚより高い周波数では前記センタコア２
に発生する誘導電流と前記コイル３より発生する磁界の
間に反発力が発生し前記センタコア２の飛び上がりが発
生する危険性がある。このため発信周波数は１〜５　Ｍ
　Ｈｚが最適である。

第３図に発信周波数２ＭＨｚ　、出力ＩＫＷＯ高周波加
熱装置により前述したようなコイル３を用いて前記セン
タコア２の前記フランジ部２ａを１２０℃に加熱したと
きの前記センタコア表面の温度分布を示す。なお、前記
フランジ部２ａへの前記接着剤５の塗布幅は約１〜２ｍ
ｍであり、グラフ下方の前記センタコア２の側面図にお
ける部位を横軸が示すものとする。

このグラフから明らかなように前記センタコア２の前記
フランジ部２ａは温度が高く、中央部分の温度はこれに
比べ低い。すなわち接着剤５の塗布されている部分のみ
が加熱され、加熱を必要としない部分は温度上昇が少な
い。したがって合理的な加熱を行うことができることが
わかる。

またこのようなコイル３を用いて加熱を行うことにより
、製造工程上加熱ステーションを前記ディスク１と前記
センタコア２との接着を行う前の１ステーシヨンとする
ことができ、製造ラインが複雑化することもなく、また
加熱を必要としないときには加熱を容易に中止すること
ができる点でも合理的である。

（発明の効果） 本発明のディスク状記録媒体の製造方法はセンタコアに
塗布した感熱型接着剤の加熱において前記接着剤の被塗
布部分付近に設置したコイルを用いて高周波誘導加熱を
行うため、コイルから発生される磁界により加熱必要部
位の表層部分のみを加熱することができ加熱を必要とし
ない他の部分等に加熱による悪影響を及ぼすことがない
。このため、前記ディスクと前記センタコアとの接若時
、前記ディスクが熱の影響で変形変質することが防止で
きる。

またこのような高周波誘導加熱は前記被塗布部分の加熱
に要する時間が短いため、極めて製造工程を合理的なも
のとすることができ、製造ライン上の１ステーシヨンと
してこのような加熱を施すことができる点でも効果的で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はディスク状記録媒体を示す斜視図、第２Ａ図は
本発明のディスク状記録媒体の製造方法の一実施例の平
面略図、 第２Ｂ図は第２Ａ図をＩＩＡ−ＩＩＡ線に沿って切断し
た一部断面図、 第３図は前記実施例におけるセンタコアの温度分布を示
すグラフである。 １・・・デイ　ス　り ２・・・センタコア ２ａ・・・フランジ部 ３・・・加熱用コイル ５・・・接　着　剤

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フランジ部を有する金属製センタコアと該センタコアの
   フランジ部に感熱型の接着剤を用いて内周側が接着され
   たディスクとを備えてなるディスク状記録媒体の製造方
   法において、前記センタコアの前記フランジ部に前記接
   着剤を塗布した後、該フランジ部に前記ディスクを接着
   する前に、該フランジ部周辺に設置された加熱用コイル
   を用いて高周波誘導加熱を行うことにより前記塗布され
   た接着剤を再活性化させることを特徴とするディスク状
   記録媒体の製造方法。