JPH0767198A - 熱可塑性樹脂スピーカフレームを加熱溶融して振動系支持部材を接合するスピーカの製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂スピーカフレームを加熱溶融して振動系支持部材を接合するスピーカの製造方法

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JPH0767198A
JPH0767198A JP23100293A JP23100293A JPH0767198A JP H0767198 A JPH0767198 A JP H0767198A JP 23100293 A JP23100293 A JP 23100293A JP 23100293 A JP23100293 A JP 23100293A JP H0767198 A JPH0767198 A JP H0767198A
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drying
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Akira Yamato
明 大和
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円環状接合しろ部に、圧着部がスピーカ中心
から放射状に配列した複数個所に部分熱貼着されるとい
う方式によって、乾燥時間とリード時間の短縮と、 部品
コストの低減を図る。 【構成】 熱可塑性樹脂スピーカフレームの円環状接合
しろ部上に、 振動系支持部材の外周貼着部を載置し、 前
記円環状接合しろ部に上方から押圧する凸状部を放射状
に形成した加熱プレス金型を、 前記スピーカフレームの
円環状接合しろ部に、 前記振動系支持部材外周貼着部を
介して押圧することにより、 前記円環状接合しろ部を加
熱溶融して、 スピーカフレームと前記振動系支持部材外
周貼着部を接合することを特徴とする熱可塑性スピーカ
フレームを加熱溶融して振動系支持部材を接合する構
成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂スピーカ
フレームを加熱溶融して、ダンパ、エッジ等の振動系支
持部材を貼着して接合するスピーカの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ダイナミックスピーカの製造組み立て工
程を、図9の断面図を参考にして説明すると、一般的
に、磁気回路(13)は、 リング状永久磁石(13a)の上面と
下面に配置した上部プレート(13d)及び下部プレート(13
e)とセンタポール(13b)で構成されている。 上部プレー
ト(13d)とセンタポール(13b)との間に円環状磁気空隙(1
3f)が形成され、 上部プレート(13d)と上面に底面部を結
合したフレーム(1)を基体として、 磁気空隙(13f)にボイ
スコイル(11)を巻着したボイスコイルボビン(11a)を嵌
着したボイスコイルホルダ(12)をセンタポール(13b)に
冠着して仮に保持し、振動系部材であるボイスコイルボ
ビン(11a)を弾性支持するための振動系支持部材である
ダンパ(2)の内周縁とボイスコイルボビン(11a)外周が接
着され、又振動系部材である振動板(3)の内周縁が前記
ボイスコイルボビン(11a)外周に接着される。一方、 振
動板(3)外周に形成されたエッジ(3b)の貼着部(3a)、 及
びダンパ(2)の外周貼着部(2a)がそれぞれフレームに対
応箇所に接着される。そして、接着剤が乾燥した後、 ボ
イスコイルホルダ(12)を除去して、 図示しないダストキ
ヤップを接着してスピーカが完成する。
【0003】従来この種のスピーカの接合は、フレーム
にダンパ又はエッジの貼着部をそれぞれ結合するのに、
実公昭48−6670号公報(図12)に開示されてい
る考案のように、リング状の熱溶融性接着剤フィルムシ
ート5,6により接着する方式があり、 また、 実開昭5
7−34798号公報(図13)に開示されているよう
に、フレーム1の内側に突設した複数個の固定爪片14
やパッキング21を介してダンパ2を押圧して接着して
いる従来例がある。(以上符号はいずれも公報所載のも
のである。)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な従来のこの種ダンパの外周貼着部又はエッジ外周貼着
部とフレーム(主に薄鉄板製)の接合方法では、接合用
材料(溶剤系接着剤、熱溶融性接着剤等)やフレーム自
身に固定爪片の形成、 及びパッキン等が必要であり、部
品コストが高くつく欠点があった。
【0005】また、ダンパ外周貼着部又はエッジ外周貼
着部とフレームとの接合に接着剤を使用する場合は、加
工リードタイムが長くなって、接着剤を強制乾燥させる
ための乾燥装置が必要となり、 そのための設備費も嵩
み、その乾燥時間が20分前後必要となって、 広い乾燥
スペースが必要になる等の問題がある。そして、一般に
接着剤の塗布量の多い接合部分すなわち、ダンパ及び振
動板のそれぞれ外周貼着部とスピーカフレームの接合に
は、安価な有機溶剤、揮散形接着剤(ゴム系接着剤)や
水溶性エマルジョン形接着剤が使用されており、これら
接着剤は溶剤を必要とするので、自然乾燥の場合、空気
中に溶剤が揮発して乾燥する時間が半日〜1日間が必要
であるとともに作業環境上も良好とはいえなかった。
【0006】また、スピーカのダンパの中心孔及び振動
板の中心孔と、ボイスコイルボビンの接合にアクリル系
2液型接着剤を使用する場合、これら乾燥に要する時間
を比較するとダンパ又はエッジのそれぞれ外周貼着部と
スピーカフレームの接着剤乾燥時間の方が長く必要であ
り、加工リードタイムの短縮化及び乾燥設備の小型化を
図る上で、このダンパ及びエッジのそれぞれ外周貼着部
とスピーカフレームの接着時間の短縮が課題になってい
た。
【0007】更に、 フレームが熱可塑性樹脂製である場
合、加熱プレスにより、 円環状の接合しろ全体を押圧加
熱し、ダンパ又はエッジの外周貼着部等の繊維間の隙間
部に溶融した熱可塑性樹脂を流し込ませて、冷却して接
合する、 いわゆる溶着法による接合方法もあるが、この
方法の場合、被接合物(ダンパ又はエッジの外周貼着
部)を介して樹脂製フレームに熱が伝導して、 フレーム
を形成する樹脂材料が溶融して繊維間の隙間部に流れ込
むまで、数十秒必要となり、加工時間が長くなる問題が
あった。それで、貼着時間の短縮化を図るために、押圧
推力を大きくし加熱温度を高くすることが対策として考
えられている。しかし、押圧推力が大き過ぎると、樹脂
フレームの破壊や変形を起こす恐れがあり、また、加熱
温度を高くすると、被接合物に加わる温度も高くなり、
“焼け”不良が発生するおそれがあつた。
【0008】更に、 従来のこのような方法においては、
図10に示すダンパ(2)の外周部(2a)とフレーム(1)の円
環状接合しろ部(1a)を溶着する場合について説明する
と、フレーム(1)の内底部の円環状接合しろ部(1a)に溶
融用の凸条部(1c)を形成する必要があり、樹脂フレーム
(1)の成形金型が複雑になっていた。 又、エッジ(3b)の
外周貼着部(3a)とフレーム(1)外周の円環状接合しろ部
(1a')に、溶融用の凸条部(1c')を形成する必要があるこ
とは、 図11に示すように同様に言える。
【0009】そしてまた、振動系部材のダンパ(2)の外
周貼着部(2a)は、 ダンパ(2)が織布又は不織布等で形成
され、 これに樹脂材料(アクリル系樹脂、 ウレタン系樹
脂、 ゴム系樹脂等)が含浸又はコーティング等の樹脂加
工を施したものである場合は、フレーム(1)を形成する樹
脂材料が溶融して、 ダンパ(2)の外周貼着部(2a)の繊維
間の隙間への流入を、 前記の樹脂加工した樹脂材が妨げ
るために、 溶着法による接合が困難であった。
【0010】前記したこのような従来のスピーカが有し
ていた課題を解決するために、接合材料、 あるいはスピ
ーカフレームの溶融用凸条部(1c),(1c')を特に使用する
ことなく、振動板支持部材であるダンパ、及び振動板の
エッジ部を、 熱可塑性樹脂材料からなるフレームに接合
するという本発明方法が案出されたのである。これは、
円環状接合しろ部に、圧着部がスピーカ中心から放射状
に配列した複数個所に部分熱溶着されるという方法であ
って、乾燥時間とリード時間の短縮と、 部品コストの低
減を図ることを目的とし、品質を向上することができる
スピーカとその製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するための
本発明の構成を、実施例に対応する図1乃至図8を用い
て説明すると、本発明は、熱可塑性樹脂スピーカフレー
ムの円環状接合しろ部上に、 振動系支持部材の外周貼着
部を載置し、 前記円環状接合しろ部に上方から押圧する
凸状部を放射状に形成した加熱プレス金型を、 前記スピ
ーカフレームの円環状接合しろ部に、 前記振動系支持部
材外周貼着部を介して押圧することにより、 前記円環状
接合しろ部を加熱溶融して、 スピーカフレームと前記振
動系支持部材外周貼着部を接合することを特徴とする熱
可塑性スピーカフレームを加熱溶融して振動系支持部材
を接合するスピーカの製造方法である。
【0012】
【作用】従って、本発明のスピーカ製造方法において
は、円環状接合しろ部を部分加熱することで、 熱可塑性
樹脂フレームの加熱プレス型の凸状部の直下は、 凸状部
が当接する部分のみが加熱されるため、 短時間に溶融温
度以上に達することかできるので、押圧推力を弱く、 全
体的に加熱温度を低く、 かつ加熱時間を短縮することが
可能となる。
【0013】その結果、加熱プレス型の押圧部の凸状部
を放射状に配列し、 その凸状部を熱可塑性樹脂フレーム
に0.2〜1.0mm程度食い込むようにすることで、振
動板支持部材に塗布してある表面コート材は、熱可塑性
樹脂フレームよりも先に低い温度で溶融して流動状にな
り、図8のように接合部分から流出して排出樹脂として
排出される。したがって、振動系支持部材の外周貼着し
ろ部は部分的にコート材が消滅した状態となり、例え
ば、 コート材を塗布又は含浸した布エッジについても溶
着が可能となる。
【0014】このように、製造工程の簡略化に好都合な
ばかりでなく、部品が部分的高温度に曝されて“焼け”
不良を発生することもなく、その品質の向上を図ること
ができる。
【0015】
【実施例】本発明は、熱可塑性樹脂材料製のスピーカフ
レームと、ダンパ、エッジ等の外周貼着部とを熱貼着し
て接合したスピーカの製造方法である。以下本発明の構
成を実施例について図1乃至図8に基づいて説明する。
【0016】図中、図1乃至図8は、本発明の1実施例
を示す図であって、図1は、本発明を適用したスピーカ
の製造工程中のダンパとフレームの接合工程の断面図、
図2は、本発明を適用したスピーカの製造工程中のエッ
ジとフレームの接合工程の断面図、図3は、図1の工程
によるダンパとフレームの接合部分の一部拡大平面図、
図4は、図2の工程によるエッジとフレームの接合部分
の一部拡大平面図、図5は、図1及び図2の工程に使用
するプレス金型の凸状部の形状を示す断面図、図6は、
図1及び図2の工程に使用するプレス金型の凸状部の他
の形状を示す断面図、図7は、図1及び図2の工程に使
用するプレス金型の凸状部の別の形状を示す断面図、図
8は、図1及び図2の振動系支持部材の接合部のプレス
金型を押圧した断面部分の拡大図、図9は、ダイナミッ
ク型スピーカの組み立て工程を説明する断面図である。
【0017】図1及び図2において、磁気回路(13)は、
円環状永久磁石(13a)と、 上部、 下部プレート(13d),(13
e)及びセンタポール(13b)が周知の組み立て工程により、
各部材が同心状に配置して組み立てられ、 センタポー
ル(13b)と上部プレート(13d)により円環状の磁気空隙(1
3f)を形成する。 そして、 当該磁気回路(13)の上部プレ
ート(13d)に、上方に広がった截頭円錐形のABS樹脂
よりなるフレーム(1)の底部が、 磁気回路(13)と同心状
に配置され、 適宜手段により接合される。
【0018】次に、 ボイスコイル(11)を巻着したボイス
コイルボビン(11a)の内面にボイスコイルホルダ(12)を
挿入装着し、 当該ボイスコイルホルダ(12)をセンタポー
ル(13b)に冠着することにより磁気空隙(13f)内にボイス
コイル(11)が、 同心状に配置して保持される。
【0019】次に、 ポリアミド樹脂繊維の織布にフェノ
ール樹脂を含浸した後、 所定形状にプレス成形されたダ
ンパ(2)の中心穴にボイスコイルボビン(11a)が挿通する
ようにして所定位置に配置し、 ボイスコイルボビン(11
a)の外周面とダンパ(2)の内周縁を接着剤で接合する。
【0020】一方、 前記工程により所定位置に配置され
たダンパ(2)の外周貼着部(2a)はフレーム(1)の内底部に
形成した円環状接合しろ部(1a)に配置される。図1にお
いて、 (4)は外径が78mm、内径が71.5mmの円筒
状のプレス金型であり、プレス金型(4)の下面、すなわ
ち、ダンパの外周貼着部(2a)と当接する面に、 ピッチ3
°で放射状の凸条部(4a)が形成されている。
【0021】当該プレス金型(4)を金型温度290℃に
加熱保持して、押圧推力12Kg/cm2の条件で、ダ
ンパ(2)の外周貼着部(2a)を介してフレーム(1)の円環状
接合しろ部(1a)に2秒間当接押圧する。当該工程により
図3に示すように、0.3mm〜0.4mm程度の深さの
筋状溶着部(21b)によりダンパの外周縁(2a)とフレーム
(1)の円環状接合しろ部(1a)が熱融着により接合され
る。
【0022】次に、 截頭円錐形の振動板(3)の外周部
に、ポリアミド樹脂繊維の織布にフェノール樹脂を含浸
した後、 更にアクリル樹脂を両面にコーティングして、
所定形状にプレス成形して得たエッジ部(3b)の内周縁を
接合する。 そして、 エッジ部(3b)が結合された振動板
(3)の内周孔にボイスコイルボビン(11a)が挿通するよう
にして所定位置に配置し、 ボイスコイルボビン(11a)の
外周面と振動板(3)の中心孔縁を接着剤で接合する。
【0023】一方、 前記工程により所定位置に配置され
た振動板(3)の外周に接合されたエッジ(3b)の外周貼着
部(3a)は、 フレーム(1)に成形した円環状接合しろ部(1
a')に配置される。
【0024】図2において、(5)は外径が120mm、
内径が109.5mmの円筒状のプレス金型であり、プ
レス金型(5)の下面、すなわち、エッジの外周貼着部(3
a)と当接する面にピッチ2°で放射状に凸条部(5a)が形
成されている。 当該プレス金型(5)を金型温度290℃
に加熱保持して、押圧推力12Kg/cm2の条件で、
エッジの外周貼着部(3a)を介してフレームの円環状接合
しろ部(1a')に2秒間当接押圧する。
【0025】当該工程により図4に示すように、0.3
mm〜0.4mm程度の深さの筋状溶着部(22b)により振
動板(3)のエッジの外周貼着部(3a)とフレーム(1)の円環
状接合しろ部(1a')が熱融着により接合される。
【0026】上記の熱貼着するための加熱プレス型(4),
(5)の形状は、 図1に示すような円環状接合しろ部(1a),
(1a')を押圧加熱する位置において、スピーカ中心部か
ら放射状に、図5〜図7に示すような凸条部(4a),(5a)
を形成加工した熱プレス型(4),(5)の形状が効果的であ
る。
【0027】しかしながら、前記環状接合しろ部(1a),
(1a')に、スピーカ中心部から放射状に配列して部分熱
貼着する加熱プレス型(4),(5)の凸条部(4a),(5a)の形状
は、必要とする接合強度及び被接合物により異なること
もあって、図5〜図7に示す形状及び凸状の形状に限る
ものではなく、部分的に加熱プレスが達成でき得る凸条
部であれば良い。
【0028】本発明は、このような構成としたものであ
るから、上記の熱溶着においては、熱可塑性樹脂フレー
ム(1)の円環状接合しろ部(1a),(1a')に部分的に熱押圧
力が集中されるために、従来のように熱溶着のための溶
融しろ部を設けるというような特別な形状を必要としな
い。
【0029】また、振動系支持部材に含浸またはコーテ
ィングされたフェノール樹脂、 アクリル樹脂はこの発明
のプレス工程において、 先に溶融して流動状となり、 図
8に示すように凸条部(4a),(5a)と当接した部分におい
てプレス金型(4),(5)の押圧推力により流出して排出分
(7)として排出されるので、当該部分にフレーム樹脂材
料が流れ込む結果溶着が可能となる。
【0030】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構
成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下
にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施す
ることができるものである。
【0031】例えば、 実施例ではエッジが振動板材料と
別の材料で形成され振動板に接合されたフリーエッジに
ついて説明したが、 振動板材料と同一で振動板と同時に
形成されるフイックスドエッジについても実施すること
ができる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から既に明らかなように、本
発明スピーカは、フレーム(1)の材質を熱可塑性樹脂製
とし、フレーム(1)とエッジ(3a)、 又はフレーム(1)とダ
ンパ(2)との接合を、 フレーム(1)を加熱溶融して貼着し
たものであるから、接合材料(接着剤)が不要になり、
フレーム接合面についても、特別な配慮をすることな
く、フラット面へ接合可能となる。接着剤でなければ接
合出来ない種類のスピーカのフレームの共通使用が可能
となる。
【0033】また、フレームとダンパ又はフレームとエ
ッジを熱貼着することで、 それぞれの乾燥時間は不要と
なる。 したがって、 スピーカ組み立て工程編成上、 乾燥
時間が大幅に短縮され、 加工リードタイムが短縮され
る。 また、乾燥設備使用の場合に比して、 乾燥設備コス
トも安価になり、 乾燥スペース面においても、 設備がコ
ンパクトに可能となる。 その上、接合面は接着剤使用
時と同様の平面でなく、熱貼着のための特別な形状(溶融
しろを設けたり)する必要はない。
【0034】加熱プレス型凸状部直下は、 部分的に加熱
されるため、 短時間に溶融温度以上に達することかでき
るので、加熱温度を低く、 押圧推力を弱く、 加熱貼着
(押圧加熱)時間を約2秒間に短縮することができる。
【0035】このように、本発明のスピーカは、振動系
支持部材が、 紙や布又は布に樹脂コーティングしてたも
のでも熱溶融接着できるという従来のものには期待する
ことが出来ない顕著な効果を有するに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスピーカの製造工程中のダン
パとフレームの接合工程の断面図である。
【図2】本発明を適用したスピーカの製造工程中の振動
板エッジ部とフレームの接合工程の断面図である。
【図3】図1の工程によるダンパとフレームの接合部分
の一部拡大平面図である。
【図4】図2の工程によるエッジとフレームの接合部分
の一部拡大平面図である。
【図5】図1及び図2の工程に使用するプレス金型の凸
条部の形状を示す断面図である。
【図6】図1及び図2の工程に使用するプレス金型の凸
条部の他の形状を示す断面図である。
【図7】図1及び図2の工程に使用するプレス金型の凸
条部の別の形状を示す断面図である。
【図8】図1及び図2の振動系支持部材の接合部のプレ
ス金型を押圧した断面部分の拡大図である。
【図9】ダイナミック型スピーカの組み立て工程を説明
する断面図である。
【図10】従来の溶着法によるダンパとフレームの接合
部分拡大断面図である。
【図11】従来の溶着法によるエッジとフレームの接合
部分拡大断面図である。
【図12】従来例(実公昭48−6670)の断面説明
図(第2図)である。
【図13】別の従来例(実開昭57−34798)の拡
大断面図(第2図)である。
【符号の説明】
(1) スピーカフレーム (1a),(1a') 円環状接合しろ部 (2) ダンパ (2a) ダンパの外周外周貼着部 (3) 振動板 (3a) エッジの外周貼着部 (3b) エッジ (4),(5) 加熱プレス型 (4a) 加熱プレス型の押圧部の放射状凸条部 (5a) 加熱プレス型の押圧部の放射状凸条部 (6) コート材 (7) 排出樹脂 (11) ボイスコイル (11a) ボイスコイルボビン (12) ボイスコイルホルダ治具 (13) 磁気回路 (13a) 永久磁石 (13b) センタポール (13d) 上部プレート (13e) 下部プレート (13f) 磁気空隙 (21b) 溶着部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】しかしながら、前記環状接合しろ部(1
a),(1a’)に、スピーカ中心部から放射状に配列
して部分熱貼着する加熱プレス型(4),(5)の凸条
部(4a),(5a)の形状は、必要とする接合強度及
び被接合物により異なることもあって、図5〜図7に示
す形状及び凸条の形状に限るものではなく、部分的に加
熱プレスが達成でき得る凸状部であれば良い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂スピーカフレームの円環状
    接合しろ部上に、 振動系支持部材の外周貼着部を載置
    し、 前記円環状接合しろ部に上方から押圧する凸状部を
    放射状に形成した加熱プレス金型を、 前記スピーカフレ
    ームの円環状接合しろ部に、 前記振動系支持部材外周貼
    着部を介して押圧することにより、 前記円環状接合しろ
    部を加熱溶融して、 スピーカフレームと前記振動系支持
    部材外周貼着部を接合することを特徴とする熱可塑性ス
    ピーカフレームを加熱溶融して振動系支持部材を接合す
    ることを特徴とするスピーカの製造方法。
JP23100293A 1993-08-23 1993-08-23 熱可塑性樹脂スピーカフレームを加熱溶融して振動系支持部材を接合するスピーカの製造方法 Pending JPH0767198A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997007648A1 (de) * 1995-08-12 1997-02-27 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur befestigung des zentrierteils eines konuslautsprechers
US8165314B2 (en) 2008-02-26 2012-04-24 Sony Corporation Audio output apparatus and audio output method

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