JPH0217060B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の技術分野 本発明は中央処理装置で処理したアナログ値を
記録中に中央処理装置の動作が停止したとき、ア
ナログ記録計の軌跡により判断できるようにした
アナログ記録方式に関する。

(2) 従来技術と問題点 第１図に示す従来のアナログ記録方式では、遠
隔点に置かれたセンサ１による記録すべき信号
を、伝送線２を介して中央処理装置３の受信部２
０で受信し、中央処理装置３に一旦取込む。中央
処理装置３はデータ処理をしてから、アナログ出
力ユニツト４に対し書込む。このアナログ出力ユ
ニツト４はその値をアナログ記録計５により記録
する。アナログ出力ユニツト４はアドレスデコー
ダ４０、メモリ４１、Ｄ／Ａ変換器４２とを具備
している。中央処理装置３は複数のアナログ出力
ユニツト４に対しアドレスバス３１を介してアド
レスを出力する。アドレスデコーダ４０は自己宛
の書込みデータが到来したことを検知してメモリ
４１に対し書込み可の信号を発する。中央処理装
置３は前述のアドレスに引続きデータバス３２を
介してデータを送出するので、メモリ４１は書込
み可信号によりデータの書込みがされる。センサ
１からのデータが例えばダムの水位を計測した信
号であるとして、中央処理装置で処理されたデイ
ジタル値はＤ／Ａ変換器４２によりアナログ値に
変換され、水位何ｍのように記録計５に与えられ
る。アナログ記録計５では第２図のスケール５１
に示すように０ｍ〜10ｍ間の測定値を記録用紙５
２の上に記録針５３により時間経過と共に記録し
ている。中央処理装置３は所定時間の後次のデー
タを送出してくるのでメモリ４１が書替えられ、
新しいデータに基づく記録が記録用紙５２上にな
される。中央処理装置が何等かの異常のため動作
が時刻t₀において停止したとき、アナログ出力ユ
ニツト４のメモリ４１の書替えがされなくなつ
て、アナログ記録計５の指針は動作停止前の値に
保持される。そのため記録用紙５２の記録を監視
しているとき、水位変化がなく一定値のままと誤
認し、中央処理装置３の障害と気付くことが遅く
なつた。

(3) 発明の目的 本発明の目的は前述の欠点を改善し、アナログ
記録計の軌跡を変化させ、中央処理装置の動作停
止を明示するようにしたアナログ記録方式を提供
することにある。

(4) 発明の構成 前述の目的を達成するための本発明の構成は、
入力信号を中央処理装置が一旦処理し、アナログ
出力ユニツトを介してアナログ記録計に入力し、
記録を行わせるアナログ記録方式において、該ア
ナログ出力ユニツトに、パルス発振器と、前記中
央処理装置からの入力によりリセツトされ、中央
処理装置が所定時間続けて動作しない時はキヤリ
を出力するパルス計数器とを設け、該パルス計数
器のキヤリ出力により、該アナログ記録計は軌跡
を変化させ、故障を表示する位置とすることであ
る。

(5) 発明の実施例 第３図は本発明の一実施例の構成を第１図と対
応して示すブロツク図である。第３図において４
３はパルス発振器で例えば１秒間隔でパルスを発
生するもの、４４はパルス計数器を示す。その他
の第１図と同一符号は同様のものを示している。
パルス計数器４４はパルス発振器４３の出力パル
スを計数し、所定値に達したとき、キヤリ出力
COTを警報信号として出力する。所定値の定め
方は、中央処理装置３のメモリ４１の書替え間隔
より若干長い値例えば10秒とする。パルス発振器
４３からパルスが１秒間隔で出力するとき、計数
器４４のキヤリは10秒以上経過したとき出力する
ように設定する。また、計数器４４はメモリ４１
はメモリ４１の書替え間隔でリセツトされるよう
に、アナログ出力ユニツト４のアドレスデコーダ
４０の出力を印加している。中央処理装置３が正
常に動作しているときは、第１図の場合と同様に
メモリ４１は所定の書替え時間毎に書替えがされ
る。同時に第３図のパルス計数器４４がリセツト
されるから、計数器４４のキヤリ出力COTは発
生しない。若し中央処理装置３の動作に障害が発
生して停止したとき、メモリ４１の書替えがされ
ず、計数器４４のリセツトもされないから、10秒
経過すると計数器４４のキヤリ出力COTにより、
メモリ４１を零にクリアする。したがつてメモリ
４１の出力デイジタル値は零、アナログ値も零と
なる。アナログ記録計のスケール５１として第４
図に示すように、アナログ電圧値５４が零のとき
スケールが「故障」を表示させると、記録針５３
は時刻t₁において記録用紙５２上で急激に端部へ
移動する。したがつて中央処理装置３の障害発生
をアナログ記録計５の軌跡で示すことで、保守者
に警告を与えることができる。第４図に示すよう
に「故障」の位置に記録されている時間中は、中
央処理装置３が故障であつたことが判る。若し中
央処理装置３でなくセンサ１の故障のためデータ
入力がなくなつたとき、中央処理装置３はメモリ
４１に対しクリア信号を与えることはせず、所定
時間は従前の値を保持しその後は無信号のように
して、中央処理装置の停止とセンサの故障とが区
別できる。

パルス計数器４４のリセツト信号はアドレスデ
コーダ４０の出力を使用する以外に、中央処理装
置からメモリへのデータ３２を送出した次に続い
て破線で示すようにリセツト用信号３３を送出し
て貰つても良い。

(6) 発明の効果 このようにして本発明によると、簡易な構成で
中央処理装置の動作が停止したことを判断でき
る。したがつて記録対象値の変化の有無と区別が
でき有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のアナログ記録方式を示すブロツ
ク構成図、第２図は第１図中のアナログ記録計の
構成を湿す図、第３図は本発明の実施例の構成を
示すブロツク図、第４図は第３図中のアナログ記
録計の構成を示す図である。 １……センサ、３……中央処理装置、４……ア
ナログ出力ユニツト、４０……アドレスデコー
ダ、４１……メモリ、４２……Ｄ／Ａ変換器、４
３……パルス発振器、４４……パルス計数器、５
……アナログ記録計、５１……スケール、５２…
…記録用紙、５３……記録針、５４……アナログ
電圧値。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 入力信号を中央処理装置が一旦処理し、アナ
   ログ出力ユニツトを介してアナログ記録計に入力
   し、記録を行わせるアナログ記録方式において、 該アナログ出力ユニツトに、パルス発振器と、 前記中央処理装置からの入力によりセツトさ
   れ、中央処理装置が所定時間続けて動作しない時
   はキヤリを出力する計数器とを設け、 該パルス計数器のキヤリ出力により、前記アナ
   ログ記録計は軌跡を変化させ、故障を表示する位
   置とすることを特徴とするアナログ記録方式。