JPH02169622A - ガスバリヤー性の改善された共重合ポリエステル - Google Patents

ガスバリヤー性の改善された共重合ポリエステル

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JPH02169622A
JPH02169622A JP63324482A JP32448288A JPH02169622A JP H02169622 A JPH02169622 A JP H02169622A JP 63324482 A JP63324482 A JP 63324482A JP 32448288 A JP32448288 A JP 32448288A JP H02169622 A JPH02169622 A JP H02169622A
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次史 柏村
Keiji Matsumura
松村 恵史
Makio Tokoo
万喜雄 床尾
Junichi Uemura
植村 純一
Akemasa Aoyama
明正 青山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はガスバリヤ−性に優れた共重合ポリエステルに
関するものである。
[従来の技術] ポリエチレンテレフタレート(以下PETと略称する)
はその素材の優れた力学的性質、化学的性質からフィル
ム、シートやボトル、カップ、トレイ等の各種の容器に
加工され、包装材料として広く利用されている。
しかしながらPETは酸素や二酸化炭素に対するガスバ
リヤ−性に関しては、ポリエチレンやポリプロピレンな
どに比較すれば優れているものの未だ充分ではなく、敗
多くの用途においてより一層の性能向上が要望されてい
る。例えば炭酸飲料等のように内部が加圧状態にある容
器では従来公知の程度のガスバリヤ−性能では不十分で
あり、容器内の炭酸ガスが徐々に散逸するのを防ぐこと
はできないし、また食品包装においては内部に酸素が存
在すると保管中に紫外線によって内容物が酸化され変質
が起こるなどの問題がある。このことはこれまで特に油
脂成分を含有する食品の場合極めて重大な問題となって
いたが、最近の自然食品、健康食品の拡大に伴なう「無
添加」製品や「減塩」製品の増加により一般食品用包装
材においてもガスバリヤ−性に対する要求は一段と強ま
りつつある。
包装材料としてのPETのガスバリヤ−性を改良する方
法としてはPETよりもガスバリヤ−性の優れた樹脂、
例えば、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物、ポリアミド等をコーティングあるいは
積層する方法が知られているが、かかる樹脂はいずれも
PETとの接着性が悪く、層間剥離を起したりその結果
容器の透明性が失われるばかりでなく、回収の点からし
不利である。
一方、PETに代えて、PETのテレフタル酸成分の一
部または全部をイソフタル酸で置換した重合体を用いる
方法が提案されている(特開昭59−64624号公報
、R,R,LightらPo1yo+、  Engin
Sci、、 22(14)、 857(19g2)など
)。しかしながらポリエチレンイソフタレートまたはそ
の共重合体を用いる方法によっても満足なバリヤー性は
達成できていない。
また同じ<PETのガスバリヤ−性を向上させる方法と
してイソフタル酸及び1.3−ビス(β−ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼンをPETに共重合する方法(特開昭5
8−167617号公報)、あるいは1.3−フ二二し
ンジオキシジ酢酸をPETに共重合する方法(特表昭6
0−501060号公報)等が提案されている。しかし
ながらかかる共重合ポリエステルはガラス転移温度の低
下が極めて大きく、耐熱性が全く不十分であり、実用的
であるとは言い難い。
[発明が解決しようとする課題] 高度なガスバリヤ−性を有するポリエステルは未だ見出
されていないというこのような状況に鑑み、本発明者ら
は、従来のポリエステルが達成し得ない優れたガスバリ
ヤ−性を有するポリエステルを提供すべく鋭意検討した
結果、本発明に到達した。
[課題を解決するための手段] 本発明は下記一般式[I)および[I]で示される繰り
返し単位から構成され、 (mは2から10までの整数を示す。)[I1が50〜
95モル%、[I[]が550〜5モルであることを特
徴とする共重合ポリエステルを提供するものである。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明の共重合ポリエステルはりカルボン酸成分として
イソフタル酸またはそのエステル形成性誘導体、および
スルホニルビス(p−フェニレンオキシ)ジ酢酸または
そのエステル形成性誘導体を、グリコール成分として上
記一般式[I]におけるm h’ 2〜10の整数であ
る直液状脂肪族グリコールを構成成分としている。
ジカルボン酸のうちイソフタル酸またはそのエステル形
成性誘導体が50〜95モル%、スルホニルビス(p−
フェニレンオキシ)ジ酢酸またはそのエステル形成性誘
導体が50〜Sモル%であるが、ポリエステルの成形性
や該ポリエステルより得られる成形品の物理的強度等を
考慮した場合、前音が50〜80モル%、後者が20〜
50モル%であるのが好ましい。スルホニルビス(p−
フェニレンオキシ)ジ酢酸またはそのエステル形成性誘
導体か5モル%未満の場合、該ポリエステルより得られ
る成形品のガスバリヤ−性能が実質的に改善されず、ま
た50モル%を越えて共重合させても、ガスバリヤ−性
はそれ以上改善されないばかりでなくコストパフォーマ
ンスの点において好ましくない。
本発明の共重合ポリエステルにおいて、イソフタル酸、
スルホニルビス(p−フェニレンオキシ)ジ酢酸または
それらのエステル形成性誘導体以外のジカルボン酸とし
て10モル%以下の割合で、例えばコハク酸、アジピン
酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸またはそのエス
テル形成性誘導体、テレフタル酸、フタル酸、ナフタレ
ンジカルボン酸、4.4′−ジフェニルジカルボン酸、
1.2−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4
°−ジカルボン酸、フエニレンジオキシジ酢酸、ビス(
4−カルボキシメトキシフェニル)プロパン等の芳香族
ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体、シクロ
ヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸またはそ
のエステル形成性誘導体、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロ
キシナフトエ酸、ヒドロキシ酢酸、3−ヒドロキシプロ
ピオン酸等のオキシカルボン酸またはそのエステル形成
性誘導体などを共重合成分として使用することができる
。以上のジカルボン酸またはオキシカルボン酸のエステ
ル形成性誘導体としてはメタノールやエタノールの如き
低級アルコールとのエステルが一般的に使用されるが、
エチレングリコールのようなグリコールとのエステルら
使用してもよい。
数である直鎖状脂肪族グリコール、例えばエチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、オクタメチレングリコール等を挙げることが
できるが、好ましくはmが2〜4の整数であるグリコー
ル、特に好ましいのはmか2であるエチレングリコール
である。
それ以外のグリコール成分として、10モル%以下の割
合で、例えばジエチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール等の脂肪族グリコール、1.4シクロヘキサンノ
メタノール等の脂環族グリコール、1.3−ビス(β−
ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビス(β−ヒドロキシ
エトキシ)ビスフェノールS等の芳香族グリコール、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の
高分子グリコールなどを共重合成分として使用すること
ができろ。
また、本発明の共重合ポリエステルには、例えばグリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
、トリメリット酸、トリメシン酸、八゛ ピロメリット酸等の3価以上の多官能化合物÷、溶融成
形が可能な範囲で共重合されてもよい。
本発明の共重合ポリエステルは、従来のポリエチレンテ
レフタレートの製造に際して確立された方法で製造する
ことができる。例えばジカルボン酸とグリコールとをエ
ステル化反応したあと重縮合反応する方法、ジカルボン
酸エステルとグリコールとをエステル交換反応したあと
fflal合する方法等によって得られる。また、ジカ
ルボン酸成分のうち、スルホニルビス(p−フェニレン
オキシ)ジ酢酸−一またはそのエステル形成性誘導体を
エステル化反応あるいはエステル交換反応後に添加する
ことら可能である。
その際エステル化触媒、エステル交換触媒、重縮合触媒
、安定剤等を使用することが好ましいが、これらの触媒
、安定剤等は、ポリエステル、特にポリエチレンテレフ
タレートの触媒、安定剤等として知られているものを用
いることができる。例えば、これらの反応を促進する触
媒としては、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、
亜鉛、マンガン、錫、タングステン、ゲルマニウム、チ
タン、アンチモンなどの金属化合物か、また安定剤とし
てはリン酸、リン酸エステル類、亜リン酸、亜リン酸エ
ステル類などのリン化合物を例示することができる。さ
らに必要に応じて他の添加剤(着色剤、紫外線吸収剤、
光安定化剤、帯電防止剤、難燃剤等)、充填剤(シラン
、ウオラストナイト、タルク、炭酸カルシウム、マイカ
等)、強化剤(ガラス繊維等)を添加することらできろ
以北の方法によって得られる本発明の共重合ポリエステ
ルはフェノールとテトラクロルエタンの混合溶媒中で3
0°Cで測定した極眼粘度が0.3〜1.5、好ましく
は0.4〜1.2の範囲であることが望ましい。
また、ガラス転移温度が70℃以上、好ましくは80℃
以上であることが該共重合ポリエステルの成形性の点に
おいて望ましい。
本発明の共重合ポリエステルは、溶融成膜などの溶融成
形が可能であり、それによってンートやフィルムなどの
成形品を得ることができる。
また、ダイレクトブローと呼ばれる押出吹込成形やイン
ジェクションブロー成形、二輪延伸ブロー成形などによ
り中空成形体を得ることらできる。
さらに、本発明の共重合ポリエステルは、その池のポリ
マー 例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン等
のポリアミド樹脂等と積層することも可能であり、共押
出し、ドライラミネーション、サントイ゛ソチラミネー
ションなどによりフィルム状、シート状、チューブ状な
どの積層体とし、さらに射出成形、ブロー成形、二軸延
伸ブロー成形、真空成形、圧縮成形などによりカップ状
、瓶状などの積層体の容器とすることができる。
本発明の共重合ポリエステルより得られる成形品、例え
ば酸素透過係数がポリエチレンテレフタレートの約15
〜25%と小さく、ポリエチレンテレフタレートに較べ
優れたガスバリヤ−性を有し、また酸素バリヤー性の湿
度依存性がないため改善された気体遮断性を必要とする
場合のラップ、袋、容器等の包装の応用において有用で
ある。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
尚実施例中の部は重量部を意味する。
本実施例の物性値の測定は次の方法に従った。
■)極限粘度[η] フェノール/テトラクロルエタン等重量混合溶媒を用い
、10g#!の層間で30℃で測定した溶液粘度から算
出した。
2)ガラス転移温度Tg 示差走査熱量計(メトラー社製、TA−3000型)を
用いて、急冷非晶状態の試料に対し、10℃/分の昇温
速度にて測定した。
3)酸素透過1iPot ポリマーを約50℃で減圧下、少なくとも20時間以上
乾燥したのち押出機(東洋精機製作新製、ラボプラスト
ミル)を使用し、温度2110℃で押出し、直ちにチル
ロール(ロール表面温度30℃)を用いて急冷し、厚さ
75μmの無配向フィルムを得た。このフィルムを、ガ
ス透過率測定装置を(柳本製作所製、G T R−10
型)使用し、35℃の乾燥状Q(0% R,H,)で測
定した。
単位はcc40μm/ m”day−aLmである。
実施例! ジメチルイソフタレー) 10000部(95モル%)
、スルホニルビス(p−フェニレンオキシ)ジ酢酸ジメ
チルエステル1069部(5モル%)、エチレングリコ
ール7570部(エチレングリコール対ジカルボン酸成
分のモル比は2.25対1)、及び酢酸マンガン四水和
物2.7部を反応器に仕込み、撹拌下、180℃〜24
0℃まで約3時間かけて徐々に昇温し、理論量の99%
以上のメタノールを留去した。次いで亜リン酸0.9部
、及び二酸化ゲルマニウム4.3部を添加し、280℃
で0.5mm1g以下の高真空下で約2時間重縮合せし
めた。
得られたポリマーの極限粘度[η]、ガラス転移温度T
g、及び酸素透過mPotの値を表1に示す。
実施例2 実施例1において、スルホニルビス(p−フェニレンオ
キシ)ジ酢酸による変性量を5モル%から10モル%に
変更した以外は実施例1と同様にして共重合ポリエステ
ルを得た。測定物性値を表1に示す。
実施例3 実施例1において、スルホニルビス(p−フェニレンオ
キシ)ジ酢酸による変性量を5モル%から20モル%に
変更した以外は実施例1と同様にして、#:、重合ポリ
エステルを得た。測定物性値を表1に示す。
実施例4 実施例1において、スルホニルビス(p−フェニレンオ
キシ)ジ酢酸による変性量を5モル%から30モル%に
変更した以外は実施例1と同様にして共重合ポリエステ
ルを得た。測定物性値を表1に示す。
実施例5 実施例1において、スルホニルビス(p−フエニレンオ
キン)ジ酢酸による変性量を5モル%から50モル%に
変更した以外は実施例1と同様にして共重合ポリエステ
ルを得た。測定物性値を表1に示す。
比較例1 実施例1において、ジカルボン酸成分をすべてツメチル
テレフタレートで置換した以外は実施例1と同様にして
ポリエチレンテレフタレートを得た。測定物性値を表1
に示す。
比較例2 実施例1においてスルホニルビス(p−フェニレンオキ
シ)ジ酢酸による変性量を5モル%から0モル%、すな
わちジカルボン酸成分をすべてジメチルイソフタレート
にした以外は実施例1と同様にしてポリエチレンイソフ
タレートを得た。測定物性値を表1に示す。
比較例3 実施例3においてジメチルイソフタレートのかわりにツ
メチルテレフタレートを用いた以外は実施例3と同様に
して共重合ポリエステルを得た。
測定物性値を表1に示す。
これらの結果から本発明の共重合ポリエステルがすぐれ
たガスバリヤ−性を有していることがわかる。
[発明の効果] 本発明の共重合ポリエステルより得られろ成形品は、ポ
リエチレンテレフタレート並の耐熱性を保持した上、酸
素等の優れたガスバリヤ−性能を何し、改善された気体
遮断性能を必要とする包装材料として有用である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式[ I ]および[II]で示される繰り
    返し単位から構成され、 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[II] (mは2〜10までの整数を示す。) [ I ]が50〜95モル%、[II]が50〜5モル%
    であることを特徴とする共重合ポリエステル。
  2. (2)一般式[ I ]および[II]におけるmが2〜4
    の整数である請求項1記載の共重合ポリエステル。
  3. (3)70℃以上のガラス転移温度を有する請求項1又
    は2記載の共重合ポリエステル。
  4. (4)極限粘度が0.3〜1.5である請求項1〜3い
    ずれかに記載の共重合ポリエステル。
  5. (5)請求項1〜4いずれかに記載の共重合ポリエステ
    ルよりなるフィルム又はシート。
  6. (6)請求項1〜4いずれかに記載の共重合ポリエステ
    ルよりなる成形容器。
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