JPH02169375A - 履帯用ブッシングおよびその製造法 - Google Patents
履帯用ブッシングおよびその製造法Info
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- JPH02169375A JPH02169375A JP63320420A JP32042088A JPH02169375A JP H02169375 A JPH02169375 A JP H02169375A JP 63320420 A JP63320420 A JP 63320420A JP 32042088 A JP32042088 A JP 32042088A JP H02169375 A JPH02169375 A JP H02169375A
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-
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、装軌車両などに用いる履帯用ブッシングの製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
[従来の技術]
装軌車輌などに用いる履帯1は第1図および第2図に示
すように、シュー2、シュー締付ボルト3、シューナツ
ト4、リング5.6、ブッシング7、ダストシール8、
ピン9をもって、その−単位が構成されている。
すように、シュー2、シュー締付ボルト3、シューナツ
ト4、リング5.6、ブッシング7、ダストシール8、
ピン9をもって、その−単位が構成されている。
腹帯に用いられるブッシングは、その内周面7aおよび
外周面7bに耐摩耗性が要求されるとともに、ブッシン
グ7に加わる負荷に耐えるため、強度、靭性が要求され
る。
外周面7bに耐摩耗性が要求されるとともに、ブッシン
グ7に加わる負荷に耐えるため、強度、靭性が要求され
る。
このような要求を満足するため、従来、次に示す(イ)
、■の履帯用ブッシングの製造方法が提案されている。
、■の履帯用ブッシングの製造方法が提案されている。
(イ)特公昭52−3486号公報に示すように、材料
に低炭素鋼であるnハ焼鋼(例えばJIS:5CH4,
15)を用い、素材の表面に浸炭を施し、その後焼入れ
し、焼戻しする方法。浸炭によって表面の硬さが得られ
、肌焼鋼の焼入れ、焼戻しによって芯部に強度、靭性が
得られる。
に低炭素鋼であるnハ焼鋼(例えばJIS:5CH4,
15)を用い、素材の表面に浸炭を施し、その後焼入れ
し、焼戻しする方法。浸炭によって表面の硬さが得られ
、肌焼鋼の焼入れ、焼戻しによって芯部に強度、靭性が
得られる。
I 特願昭63−87338号で提案したように、かつ
第3図に示すように、中程度に炭素を含む鋼から成るブ
ッシング素材に浸炭を施した後常温迄冷却する工程と、 その後、ブッシング素材を、軸線10aを中心にして回
転させつつ、その外周面10bから、外周側浸炭層を越
えて高周波焼入れを施し、有効硬さ以上の硬度にして外
周有効硬化層を形成する工程と、ブッシング素材を軸線
を中心にして回転させ、かつ、前記外周面を液冷しつつ
、その内周面10Gから内周側浸炭層を越えて高周波焼
入れを施し、該ブッシング素材に、内周有効硬化層を形
成すると同時に、内、外有効硬化層の間に、前記有効硬
さ以下の硬度を有する焼戻し層を形成する工程と、その
後、前記ブッシングを低温で焼戻しする工程と、 を有することを特徴とする、中程度の炭素を含む履帯用
ブッシングおよびその製造法。
第3図に示すように、中程度に炭素を含む鋼から成るブ
ッシング素材に浸炭を施した後常温迄冷却する工程と、 その後、ブッシング素材を、軸線10aを中心にして回
転させつつ、その外周面10bから、外周側浸炭層を越
えて高周波焼入れを施し、有効硬さ以上の硬度にして外
周有効硬化層を形成する工程と、ブッシング素材を軸線
を中心にして回転させ、かつ、前記外周面を液冷しつつ
、その内周面10Gから内周側浸炭層を越えて高周波焼
入れを施し、該ブッシング素材に、内周有効硬化層を形
成すると同時に、内、外有効硬化層の間に、前記有効硬
さ以下の硬度を有する焼戻し層を形成する工程と、その
後、前記ブッシングを低温で焼戻しする工程と、 を有することを特徴とする、中程度の炭素を含む履帯用
ブッシングおよびその製造法。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、前記(イ)の方法は、肌焼鋼の浸炭焼入
れの処理時間が長い・ので、コストがかかる。
れの処理時間が長い・ので、コストがかかる。
口の方法は、外周面からの高周波加熱を行なった後に、
内周面からの高周波加熱を行なうので、高周波加熱工程
が2工程必要で、コストが増大する。
内周面からの高周波加熱を行なうので、高周波加熱工程
が2工程必要で、コストが増大する。
本発明は、従来の(イ)の方法に比べて、浸炭焼入れの
時間を短くでき、■の方法に比べて、高周波加熱工程を
1工程削減できる、履帯用ブッシングの製造方法を提供
することを目的とする。ただし、これらの時間短縮、工
程削減によって、履帯用ブッシングの耐摩耗性、強度、
靭性を従来より低下させないようにする。
時間を短くでき、■の方法に比べて、高周波加熱工程を
1工程削減できる、履帯用ブッシングの製造方法を提供
することを目的とする。ただし、これらの時間短縮、工
程削減によって、履帯用ブッシングの耐摩耗性、強度、
靭性を従来より低下させないようにする。
[課題を解決するための手段]
上記目的を達成するだめの本発明に係る履帯用ブッシン
グの製造方法は、中程度の炭素量(重量%で0.3〜0
.5)を含む材料を素材とする履帯用ブッシング素材に
浸炭を行い、焼入れをせずに常温迄冷却する。
グの製造方法は、中程度の炭素量(重量%で0.3〜0
.5)を含む材料を素材とする履帯用ブッシング素材に
浸炭を行い、焼入れをせずに常温迄冷却する。
その後、外周面のみから高周波加熱し、冷却する、焼入
れを施す。
れを施す。
焼入れ方法としては、定置焼入れと移動焼入れの方法が
あり、何れによってもよい。
あり、何れによってもよい。
定置焼入れは、誘導加熱コイルの中で、ブッシング素材
の軸線を中心にして、ブッシング素材を回転させ、外周
面から全断面を焼入れ温度以上に高周波加熱した後、ブ
ッシングの全表面を、焼入れ液中に浸す等の適当な方法
で、焼きむらを起さない様な配慮をして冷却する方法で
ある。
の軸線を中心にして、ブッシング素材を回転させ、外周
面から全断面を焼入れ温度以上に高周波加熱した後、ブ
ッシングの全表面を、焼入れ液中に浸す等の適当な方法
で、焼きむらを起さない様な配慮をして冷却する方法で
ある。
移動焼入れは、ブッシング素材を、その軸線を中心にし
て回軸させつつ、ブッシング素材を誘導加熱コイルに対
し移動させ、外周面から全断面を焼入れ温度以上に高周
波加熱するとともに、加熱コイルに追随して移動する冷
却ジャケットによって、全断面を冷却する方法である。
て回軸させつつ、ブッシング素材を誘導加熱コイルに対
し移動させ、外周面から全断面を焼入れ温度以上に高周
波加熱するとともに、加熱コイルに追随して移動する冷
却ジャケットによって、全断面を冷却する方法である。
焼入れ後、前記ブッシング素材に低温焼戻しく温度30
0 ’C以下〉を施すことによって、履帯用ブッシング
の熱処理は完成する。
0 ’C以下〉を施すことによって、履帯用ブッシング
の熱処理は完成する。
[作 用]
上記履帯用ブッシングの製造方法では、中程度の炭素口
を含む鋼材を使用しているから、低炭素の肌焼鋼を使用
するよりも浸炭時間が短い。ざらに、外周面のみからの
高周波加熱で全断面を加熱するようにしたため、内周面
からの高周波加熱工程が不要となり、高周波加熱工数を
従来のほぼ1/2に低減できる。
を含む鋼材を使用しているから、低炭素の肌焼鋼を使用
するよりも浸炭時間が短い。ざらに、外周面のみからの
高周波加熱で全断面を加熱するようにしたため、内周面
からの高周波加熱工程が不要となり、高周波加熱工数を
従来のほぼ1/2に低減できる。
[実施例]
以下に、本発明の実施例に係る履帯用ブッシングの製造
方法を第1図〜第11図を参照して説明する。
方法を第1図〜第11図を参照して説明する。
履帯用ブッシング素材は、第3図に示すように、長さL
=212 m、外径D1=Φ88.2m、内径D2=
Φ56.Om、θ=75°、R=2、K=10のものを
使用した。
=212 m、外径D1=Φ88.2m、内径D2=
Φ56.Om、θ=75°、R=2、K=10のものを
使用した。
このブッシング素材の材料は中程度の炭素口を含む材料
(重ω%にして0.3〜0.5)であり、たとえば、E
1本自動車工業会規I ASC84ONがそれを満足す
るものである。その化学成分は第1表に示す通りでおる
。同表には従来の(イ)の方法で用いたJIS:5CH
415の化学成分も、比較のため示しである。
(重ω%にして0.3〜0.5)であり、たとえば、E
1本自動車工業会規I ASC84ONがそれを満足す
るものである。その化学成分は第1表に示す通りでおる
。同表には従来の(イ)の方法で用いたJIS:5CH
415の化学成分も、比較のため示しである。
第1表
供試材の化学成分
第2表
供試材の熱処理仕様
そしてこの鋼種から成る試験品の熱処理方法を第2表に
示す。第2表には従来の(イ)、Iの熱処理方法も併せ
示しである。
示す。第2表には従来の(イ)、Iの熱処理方法も併せ
示しである。
第2表の高周波焼入れの仕様を第3表に示ず。
第3表は従来の(2)の方法も併せ示している。
第3表
高周波焼入れの仕様
上記熱処理仕様に基づいて熱処理されたブッシング素材
の浸炭深さと断面硬さを以下に示す。
の浸炭深さと断面硬さを以下に示す。
第4図は、第2表の浸炭方法により浸炭した浸炭層の炭
素量をX線マイクロアナライザーにより測定した結果を
示す。浸炭深度で有効な浸炭層を炭素mで0.4%と仮
定すれば、本発明方法は従来の(2)の方法とほぼ同等
の深さになっている。
素量をX線マイクロアナライザーにより測定した結果を
示す。浸炭深度で有効な浸炭層を炭素mで0.4%と仮
定すれば、本発明方法は従来の(2)の方法とほぼ同等
の深さになっている。
第5図は、げ)の方法による30M415の断面硬さ、
第6図は(2)の方法によるA S CB 40 )−
1の断面硬さ、第7図は本発明方法によるASC840
Hの硬さである。
第6図は(2)の方法によるA S CB 40 )−
1の断面硬さ、第7図は本発明方法によるASC840
Hの硬さである。
JISによる有効浸炭深さを規定する硬さト1R652
,3(+−1■550 )で、(イ)の方法は2.3〜
2.4 rrvnの深さになっている。前記の炭素量0
.4%の浸炭層の深さ2.8mnに対し、いくらか浅目
になっている。
,3(+−1■550 )で、(イ)の方法は2.3〜
2.4 rrvnの深さになっている。前記の炭素量0
.4%の浸炭層の深さ2.8mnに対し、いくらか浅目
になっている。
(財)の方法は同様に、トI R652,3迄の硬さの
層の深さは3.2〜3.7mmとなっており、この炭素
10.4%の厚さ3.1mに対し深くなる。この処理法
の特徴は、特願昭63−8733号の提案に述べた様に
、浸炭層を越えて、加熱の影響が、浸炭層に隣接する素
材に及ぶため、浸炭有効硬さを得るのに充分な炭素ωが
素材にあれば、素材の部分も硬化し、浸炭層以上の硬化
層が得られることである。
層の深さは3.2〜3.7mmとなっており、この炭素
10.4%の厚さ3.1mに対し深くなる。この処理法
の特徴は、特願昭63−8733号の提案に述べた様に
、浸炭層を越えて、加熱の影響が、浸炭層に隣接する素
材に及ぶため、浸炭有効硬さを得るのに充分な炭素ωが
素材にあれば、素材の部分も硬化し、浸炭層以上の硬化
層が得られることである。
第7図でもその傾向が表われている。
本発明方法は口の方法とほぼ同一の浸炭量であるが、全
断面がトIRc52.3以上の硬さに硬化している。
断面がトIRc52.3以上の硬さに硬化している。
第8図は材質SCM415を浸炭焼入れ焼戻ししたもの
と、材質ASC840Hを本発明で処理したものを、5
ack法で測定した残留応力の比較である。肌焼鋼が表
面で圧縮、芯部で引張となっているのは当然であるが、
本発明方法は芯部が少量の圧縮になっており、浸炭がな
ければ表面が引張になっているかも知れない欠点を表面
部の浸炭でカバーし、表面に圧縮応力を付与している。
と、材質ASC840Hを本発明で処理したものを、5
ack法で測定した残留応力の比較である。肌焼鋼が表
面で圧縮、芯部で引張となっているのは当然であるが、
本発明方法は芯部が少量の圧縮になっており、浸炭がな
ければ表面が引張になっているかも知れない欠点を表面
部の浸炭でカバーし、表面に圧縮応力を付与している。
表面圧縮状態は疲労強度を向上する。
第9図は圧壊試験の方法を示している。圧壊試験は第3
図に示すブッシングからL = 30#に切断した試験
片12を使用した。試験片の長さは試験機の容量を考慮
して決められたものであって、技術的意味はない。11
.13は試験片12の押し治具を示す。またBは荷重方
向を示す。試験方法はアムスラー引張試験機14に押し
治具11.13をセラ1〜し、B方向に荷重を加えて1
5の位置に亀裂を生じさせるのである。そして亀裂発生
までの負荷のうち、最大荷重をもって圧壊荷重と定め、
その値を圧壊値と定義し、その時の試験J1の撓みを撓
み値と定義した。
図に示すブッシングからL = 30#に切断した試験
片12を使用した。試験片の長さは試験機の容量を考慮
して決められたものであって、技術的意味はない。11
.13は試験片12の押し治具を示す。またBは荷重方
向を示す。試験方法はアムスラー引張試験機14に押し
治具11.13をセラ1〜し、B方向に荷重を加えて1
5の位置に亀裂を生じさせるのである。そして亀裂発生
までの負荷のうち、最大荷重をもって圧壊荷重と定め、
その値を圧壊値と定義し、その時の試験J1の撓みを撓
み値と定義した。
上記の方法で試験をした結果を第4表に示す。
上記結果から見る限り、本発明は他の方法に比較して同
等以上の圧壊値、撓み値を得ている。これによって、本
発明方法は、強度、靭性の向上においても優れているこ
とがわかる。
等以上の圧壊値、撓み値を得ている。これによって、本
発明方法は、強度、靭性の向上においても優れているこ
とがわかる。
第10図は疲労試験の方法を示している。ブッシングは
疲労試験機に装着された支持台の上に載せて試験される
。
疲労試験機に装着された支持台の上に載せて試験される
。
図示の内容を説明すると、16は支持台、11はブッシ
ングより切り出した試験片で、試験片の長さは1=20
.とじた。試験片の長さは試験機の容量を考慮して決め
たものであって、技術的意味はない。19は押し治具を
示している。
ングより切り出した試験片で、試験片の長さは1=20
.とじた。試験片の長さは試験機の容量を考慮して決め
たものであって、技術的意味はない。19は押し治具を
示している。
以上のようにセットした後、押し治具に8方向から繰返
し荷重を加えた。繰返し荷重は応力比Rh;o、osの
片娠荷重でおる。疲れ寿命の評価は載荷点直下の内周面
の亀裂の発生を、亀裂発生を検知するプローブ18を介
して捕えて行なう。その際の荷重繰返し数を計測した。
し荷重を加えた。繰返し荷重は応力比Rh;o、osの
片娠荷重でおる。疲れ寿命の評価は載荷点直下の内周面
の亀裂の発生を、亀裂発生を検知するプローブ18を介
して捕えて行なう。その際の荷重繰返し数を計測した。
以上の内容に基づいて試験した結果を、疲労試験のS−
N曲線として、第11図に示しである。
N曲線として、第11図に示しである。
この結果によれば、本方法は(イ)の方法及び(2)の
方法とほぼ同等の値となっている。つまり、(イ)の法
は実用に供せられるので、本発明方法も充分実用に耐え
得ることを示している。
方法とほぼ同等の値となっている。つまり、(イ)の法
は実用に供せられるので、本発明方法も充分実用に耐え
得ることを示している。
[発明の効果]
本発明によれば、次の効果が得られる。
K)履帯用ブッシング素材の材料に、中程度の炭素量(
重量%にして0.3〜0.5)を含む材料を用いたので
、従来の肌焼鋼を用いる場合に比べて、同じ有効浸炭深
さを得るのに、浸炭時間を短縮できる。
重量%にして0.3〜0.5)を含む材料を用いたので
、従来の肌焼鋼を用いる場合に比べて、同じ有効浸炭深
さを得るのに、浸炭時間を短縮できる。
(2)履帯用ブッシング材料を、外周面のみから高周波
加熱で、全断面にわたって加熱し、冷却する焼入れを行
なうので、焼入れにおける高周波加熱工数を従来に比べ
てほぼ1/2に低減できる。
加熱で、全断面にわたって加熱し、冷却する焼入れを行
なうので、焼入れにおける高周波加熱工数を従来に比べ
てほぼ1/2に低減できる。
?9 しかも、強度、靭性等の機械的性質が同等かそれ
以上であるが、そのうち、特筆すべきことは従来法では
、表面硬化層と芯部層を形成し、芯部層は有効浸炭層を
規定する硬さより、はるかに低いのに対し、本発明方法
は従来法と同様に、表面の硬さの高い部分と芯部の低い
部分に分けられるが、芯部の硬さが全部有効浸炭層を規
定する硬さ以上となり、耐摩耗寿命が飛躍的に向上する
ブッシングが得られることである。
以上であるが、そのうち、特筆すべきことは従来法では
、表面硬化層と芯部層を形成し、芯部層は有効浸炭層を
規定する硬さより、はるかに低いのに対し、本発明方法
は従来法と同様に、表面の硬さの高い部分と芯部の低い
部分に分けられるが、芯部の硬さが全部有効浸炭層を規
定する硬さ以上となり、耐摩耗寿命が飛躍的に向上する
ブッシングが得られることである。
第1図は腹帯の組立図、
第2図は肌焼鋼から成る従来の履帯用ブッシングの浸炭
焼入れ焼戻し品、および中程度に炭素量を含む鋼材を使
用して、浸炭後、高周波焼入れ、焼戻しをした場合の従
来の履帯用ブッシングの断面図、 第3図は試験に供した履帯用ブッシング素材の各寸法を
表わす縦断面図、 第4図は浸炭深さと炭素量の関係図、 第5図は(イ)の方法の浸炭焼入れ、焼戻しを行なった
ときの履帯用ブッシング素材の断面硬さ、第6図は(2
)の方法で浸炭後、内周面及び外周面を高周波焼入れ、
焼戻しを行ったときの履帯用ブッシング素材の断面硬さ
、 第7図は本発明の方法を用いた後に得られた履帯用ブッ
シングの断面硬さ、 第8図は(イ)の方法と本発明の方法の熱処理後の残留
応力を示す線図、 第9図(イ)は、圧壊試験の要部正面図、第9図(2)
は第9図(イ)の側面図、第10図(至)は疲労試験の
要部正面図、第10図口は第10図(イ)の側面図、第
11図は疲労試験のS−N線図、 である。 7・・・・・・・・・・・・履帯用ブッシング7a・・
・・・・・・・内表面 7b・・・・・・・・・外表面 7C・・・・・・・・・内周と外周の表面硬化層7d・
・・・・・・・・芯部(非浸炭層)(他1名) 第3図 第9図 (イ) (=) 10図 (イ) ↓ (ロ) マ 1 ・ =
焼入れ焼戻し品、および中程度に炭素量を含む鋼材を使
用して、浸炭後、高周波焼入れ、焼戻しをした場合の従
来の履帯用ブッシングの断面図、 第3図は試験に供した履帯用ブッシング素材の各寸法を
表わす縦断面図、 第4図は浸炭深さと炭素量の関係図、 第5図は(イ)の方法の浸炭焼入れ、焼戻しを行なった
ときの履帯用ブッシング素材の断面硬さ、第6図は(2
)の方法で浸炭後、内周面及び外周面を高周波焼入れ、
焼戻しを行ったときの履帯用ブッシング素材の断面硬さ
、 第7図は本発明の方法を用いた後に得られた履帯用ブッ
シングの断面硬さ、 第8図は(イ)の方法と本発明の方法の熱処理後の残留
応力を示す線図、 第9図(イ)は、圧壊試験の要部正面図、第9図(2)
は第9図(イ)の側面図、第10図(至)は疲労試験の
要部正面図、第10図口は第10図(イ)の側面図、第
11図は疲労試験のS−N線図、 である。 7・・・・・・・・・・・・履帯用ブッシング7a・・
・・・・・・・内表面 7b・・・・・・・・・外表面 7C・・・・・・・・・内周と外周の表面硬化層7d・
・・・・・・・・芯部(非浸炭層)(他1名) 第3図 第9図 (イ) (=) 10図 (イ) ↓ (ロ) マ 1 ・ =
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、(イ)中程度の炭素量を含む鋼を素材とする履帯用
ブッシング素材に浸炭を施して常温迄冷却し、口その後
、履帯用ブッシング素材に、外周面のみから全断面を加
熱するように高周波加熱し、冷却して焼入れを施し、 (ハ)その後、焼戻しする、 ことを特徴とする履帯用ブッシングの製造方法。
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