JPH02167938A - 長い鋼棒による柱と梁の接合構造 - Google Patents

長い鋼棒による柱と梁の接合構造

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JPH02167938A
JPH02167938A JP32042188A JP32042188A JPH02167938A JP H02167938 A JPH02167938 A JP H02167938A JP 32042188 A JP32042188 A JP 32042188A JP 32042188 A JP32042188 A JP 32042188A JP H02167938 A JPH02167938 A JP H02167938A
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steel rod
scissor
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Yoshiaki Nakayama
中山 義昭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、中、高、超高層ビル等における柱と梁の接合
構造に関し、とくに施工が容易でしかも疲労強度の大き
い柱と梁の接合構造に関する。
〔従来の技術〕
柱と梁の接合部は、中、高、超高層ビル建築の要をなす
ものであり、従来から種々のものが考案されかつ実施さ
れてきた。柱と梁の接合構造は、以下の通り大きく3つ
に区分される。
第1は柱と梁を直接接合する構造、第2は柱から溶接ブ
ラケットを出して梁を接合する構造、3番目として柱を
貫通したブラケットを有する構造とがある。
柱と梁とを直接接合する構造は、さらに溶接によるもの
と、高張力ボルトを用いたものと、今は用いられていな
いがリベットによるものとがある。
また、柱から溶接ブラケットを出して梁を接合する構造
と、柱を貫通したブラケットを有する構造は、はとんど
が高張力ボルトを用いた接合構造となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の柱と梁との接合構造には下記のよ
うな問題が残されていた。
まず、柱と梁とを直接接合する構造のうち溶接によるも
のでは、現場で接合部の溶接が行なわれるため、つぎの
問題が生じていた。
(イ)施工管理を完璧に行なって、検査を厳重にする必
要があり、品質管理が特に重要となる。
(ロ)現場の溶接作業が多くなるので、ライセンスをも
った溶接技能工の確保が困難となる。
(ハ)高精度の開先加工が必要となり、柱と梁の接合部
の寸法精度が厳しくなる。
また、柱と梁とを直接接合する構造のうち高張力ボルト
によるものでは、つぎのような問題があった。
(イ〉高張力ボルトは、はとんど引張接合の形で使用さ
れるため、接合部の形状に起因して、基本的に存在する
ボルト位置と作用外力の偏心によって種々の問題が生じ
る。例えば接合材の剛性とからんで、てこ作用によって
接合部に生ずる力は、作用外力と同方向に作用し、その
力がボルトに付加的に働くので、見かけ上の耐力が低下
する。
(ロ)1つの接合部に多くのボルトが配置されていると
きは、締付方法、締付順序により、すでに導入されたボ
ルト軸力が大きく変動するため、1度締めによるボルト
群での軸力変動の問題がある。
(ハ)柱、梁の寸法精度が厳しくなる。すなわち、接合
される梁の端面と、柱の側面とは密着されなければなら
ないので、この寸法関係の精度がよくないと収まりが悪
くなる。
柱から溶接プラケットを出して、梁を接合する構造およ
び柱を貫通したプラケットを有する接合構造では、寸法
精度は、接合部で逃げが上述の三者よりもかなり良くと
れるので、接合が容易となるが、 (イ)柱からプラケットが四方へ突出しているので、輸
送、保管が難しくなる。
(ロ)柱とブラケットとの取付、ブラケットとはりの仕
口と、接合部が2カ所と倍増するので加工費が大となる
という問題がある。
なお、最近、特殊ボルトで鉄骨柱とはりを接合するとい
う施工法が発表されたが、この工法にも欠点がある。こ
の工法は、S造またはSRC造のラーメン骨組の鉄骨部
材に用いられる工法であり、構造的には、柱フランジを
、2本のパドルボルトと称する片側が櫂状の高張力ボル
トで剛結合するものである。この工法では、ボルトの長
さが十分でないため、接合部分に地震による低サイクル
の繰返し荷重が作用すると、ボルトの疲労が大きくなる
という問題がる。すなわちこれは、長締めボルトの効果
が期待できない構造である。
本発明は、上記の問題に着目し、接合部の加工が容易で
かつ現場での施工が容易で、しかも低サイクルの荷重に
対して疲労強度の大きく、かつ接合部の曲げモーメント
による変形に対する剛性の大なる柱と梁との接合構造を
提供することを目的とする。
(Ill!fiを解決するための手段〕この目的に沿う
本発明に係る長い鋼棒による柱と梁の接合構造は、柱と
接合される梁の端部のフランジに、咳梁の長手方向に延
び梁の端面よりもわずかに突出する中空部材を溶接によ
って固定し、該中空部材の端面と前記柱の外面との間に
、前記中空部材の横断面積よりも大きな面積を有する著
しく厚いはさみ板を介装し、少なくとも一方にねし部を
有する鋼棒を、前記中空部材とはさみ仮と柱とに串刺し
状に挿通し、該鋼棒のねじ部に螺合されるナフトの緊締
により前記はさみ板を柱の外面に強く押圧したものから
成る。
〔作用〕
このように構成された長い鋼棒による柱と梁の接合構造
においては、梁のフランジに固定された中空部材と、中
空部材と柱との間に介装されたはさみ板と、梁が接合さ
れる柱とに、ねじ部を有する鋼棒を串刺し状に挿通し、
鋼棒のねじ部に螺合されるナンドを締付けることにより
、はさみ板が柱の外面に強い力で押圧される。はさみ板
の断面積は中空部材よりも大に確保されているし厚さも
大であるので、鋼棒による大きな材間圧縮力を広い接触
面積を介して柱に伝達させることができ、柱の局部座屈
や応力集中が回避される。
また、梁の剪断力は、大きな林間圧縮力によるはさみ板
と柱の外面との接触面に発生する摩擦力で十分に受ける
ことができる。
鋼棒は、少なくとも中空部材の長さと、はさみ板の板厚
と、柱の幅とを合計した長さより長くなるので、その長
さは従来の接合構造に用いられた高張力ボルト等に比べ
て著しく長くなる。そのため、梁と柱の接合部に地震に
よる低サイクルの繰返し荷重が作用した場合でも、鋼棒
による材間圧縮力が大きく変動することはなくなり、疲
労に対して強い接合構造が得られ、接合部の剛性も大と
なる。すなわち、長締めボルトとして十分の効果を発揮
することになる。
また、現場における梁と柱の接合時は、鋼棒を中空部材
とはさみ仮と柱とに挿通し、鋼棒のねじ部にナンドを螺
合させて締付るだけであるので、溶接による接合構造に
比べて熟練工を必要とせず作業も著しく容易となる。
さらに、開先加工および高品質の溶接が不要となるので
、工場等での梁および柱の加工費も低減可能となる。
〔実施例〕
以下に、本発明に係る長い鋼棒による柱と梁の接合構造
の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
第1実施例 第1図ないし第5図は、本発明の第1実施例を示してい
る。図中、1は柱を示しており、柱1にはH型鋼が用い
られている。2.3は梁を示しており、この梁2.3も
同様にH型鋼が用いられている。柱1は中間柱であり、
梁2.3は柱lを介して互いに対向するように配置され
ている。
一方の梁2の端部のフランジ2a、2bは、柱1に対し
て上下方向に位置している。上部のフランジ2aには、
梁2の長手方向に延び梁2の端面よりも柱1側に突出す
る2個の中空部材4が溶接Wによって固定されている。
各中空部材4は、梁2の腹板2Cを中心として左右にそ
れぞれ位置している。すなわち、本実施例は鋼棒2本の
場合を例示している。
中空部材4は、横断面形状が四角形となっており、その
ほぼ中心部に貫通穴4aを有している。
中空部4の横断面積は鋼棒7の断面積に比べて著しく大
となっており、かつ後述するナフト8を十分に収めるに
足るだけの大きさとなっている。中空部材4の両端面は
、機械加工によって平坦面に形成されている。これは、
後述するはさみ板5およびナフト8との接触面を十分に
確保するためである。中空部材4の一方の端面4bは、
梁2の端面よりもたとえばlQ++m程度突出している
梁2の下部のフランジ2bには、上述と同様に2個の中
空部材4が溶接によって固定されている。
この中空部材4の一方の端面の柱1側への突出量は、上
述と同一になっている。
各中空部材4の端面4bと柱1のフランジ1aとの間に
は、長方形状のはさみ仮5が介装されている。はさみ板
5の板厚は、柱1および梁2.3のフランジの板厚より
も著しく厚くなっており、たとえば30關前後となって
いる。はさみ板5の面積は、中空部材4の横断面積に比
べて著しく大となっており、柱1との接触面積が大に確
保されている。はさみ板5には、後述する鋼棒7が挿通
される2個の孔5aが穿設されている。
他方の梁3の端部のフランジ3a、3bは、柱1に対し
て上下方向に位置している。各フランジ3a、3bには
、梁2の長手方向に延び梁3の端面よりも柱1側に突出
する2個の中空部材4が溶接によって固定されている。
各中空部材4の取付は状態は、梁2の場合に準じるので
、その説明は省略する。
梁3に固定された各中空部材4の端面4bと柱lのフラ
ンジ1bとの間には、はさみ板6が介装されている。こ
のはさみ板6は、上述のはさみ仮5と板厚のみが異なり
、その他の構成は、はさみ板5に準している。はさみ板
5.6の板厚が異なるのは、梁2.3の長さの寸法精度
を高くしなくとも、正規の位置への梁2.3の建込みを
容易にするためである。したがって、同じ板厚のはさみ
板で対応可能な場合もある。なお、柱1の各フランジ1
a、1bには、後述する鋼棒7が押通される孔1dが穿
設されている。
梁2.3の各中空部材4と、はさみ板5.6と柱1とに
は、長い鋼棒7が串刺し状に挿通されている0w4棒7
には、たとえばPC鋼棒A種2号(S B P R80
/105)が用いられている。鋼棒7は、第5図に示す
ように、両端にねじ部7aが形成されている。各ねじ部
7aは、転造によって底形されて断面積の欠損がな、い
ようになっている、一方のねじ部7aは、梁2の中空部
材4から突出しており、他方のねじ部7aは梁3の中空
部材4から突出している。
鋼棒7の両ねじ部7aには、ナフト8がそれぞれ螺合さ
れている。各ナフト8は、所定のトルクで締付けられて
おり、鋼棒には長締めボルトとしての十分な軸力が導入
されている。これによって各はさみ板5.6は、柱1の
フランジla、lbに強く押圧されて十分な材間圧縮力
を保有している。
柱1の腹板ICには、鋼棒7に沿って延びるスチフナ9
が取付けられている。スチフナ9は、フランジ1aとフ
ランジ1bを連結するものであり、鋼棒7による材間圧
縮力から各フランジla、1bの変形を防止するように
なっている。
柱lのフランジla、lbには、連結板10がそれぞれ
溶接によって取付けられている。連結板10は、各梁2
.3の腹板2C13Cと重なり合うようになっており、
両者はボルト11を介して連結されている。この連結板
10は、梁2.3の剪断力伝達のためにとくに必要なも
のではないが、組立時の位置めに用いることができ、か
つ何らかの原因で材間圧縮力が低下した場合に、梁2.
3の剪断力を柱1に伝達する機能を有する。
なお、本実施例では、柱1および梁2.3としてH型鋼
を用いたが、角管や溝型鋼への適用も可能である。さら
に、中空部材4の断面形状を角形としたが、これに限定
されないのは勿論である。
また、鋼棒7の両端にねし部を形成したが、鋼棒7の一
方を中空部材4との保合構造にすれば、他方のねし締め
だけでよいことになり、その分、接合作業時間の短縮が
可能となる。
つぎに、第1実施例における作用について説明する。
まず、中間柱の場合は、柱間に梁2.3が建込まれ、梁
2.3の腹板2c、’3cと柱1に溶接された連結板1
0とがボルト11によって連結される。
この状態では、柱lと梁2.3は仮止め状態である。つ
ぎに、梁2の中空部材4の端面4bと柱1のフランジ1
aとの間に、はさみ板5が介装される。同様に梁3の中
空部材4の端面4bと柱1のフランジ1bとの間に、は
さみ板6が介装される。
このはさみ板5.6の板厚は、梁2側の中空部材4の端
面4bと、梁3側の中空部材4の端面4bとの間の寸法
精度を考慮して選択される。したがって、接合時には、
2〜3種類の厚さのはさみ板を用意することで、かなり
の寸法誤差に対応することができる。なお、はさみ板5
.6を柱1に保持させる構造とすれば、さらに作業性の
向上がはかれる。
はさみ板5.6の介装が終了すると、鋼棒7が一方の中
空部材4、はさみ板5、柱1、はさみ板6、他方の中空
部材4に、串刺し状に挿通される。
その後、各中空部材4から突出した鋼棒7のねじ部7a
に、ナフト8が螺合され、ナフト8が所定のトルクで締
付けられる。これによって、各はさみ板5.6が柱1の
フランジla、、Lbに押圧され、柱1と各梁2.3と
の間には鋼棒7による材間圧縮力が作用する。この材間
圧縮力により、はさみ板5.6と柱1との接触面には、
大きく摩擦力が働き、梁2.3の剪断力はこの摩擦力で
十分に受は止めること力tできる。
ナフト8の緊締が終了すると、連結板10と梁2.3の
腹板2C,3Cを連結するポル)11が項線めされる。
なお、仮止め状態では、連結板10に対して各梁2.3
は長平方向に動くことが可能であるのでの、鋼棒7によ
る接合時の作業に支障をきたすことはない。
このように、長い鋼棒7を用いて柱1と梁2.3を連結
する接合構造では、柱1と梁2.3の接合部に地震によ
る低サイクルの繰返し荷重が作用した場合でも、鋼棒7
による材間圧縮力の変動を極めて小に抑えることができ
る。つまり、長い鋼棒7の場合は、短いボルトに比べて
同一の荷重に対して長さに対する弾性変形量(伸び量)
の割合が小さくなるので、外力が加わった場合でも、鋼
棒7の引張り応力が著しく大となることはなくなり、材
間圧縮力の変化は小に抑えられる。したがって、柱1と
梁2.3との摩擦力も所望の値を維持でき、しかも低サ
イクルの繰返し荷重に対する接合部の疲労強度を高め梁
から柱へ伝達すべき曲げモーメントによる接−合部の変
形もきわめて小さくすることができる。したがって、剛
度の大きな構造を得ることができる。
梁2.3のフランジに溶接Wによって固定された中空部
材4は、フランジ2a、2b、3a、3bに補強部材と
して作用するので、各フランジの局部座屈や変形を防止
することができる。
各はさみ板5.6の面積は、中空部材4の横断面積より
も大となっているため、鋼棒7による圧縮力を広い接触
面積を介して柱1に伝達することが可能となり、1本当
りの鋼棒7の引張力を大きくすることが可能となる。し
たがって、鋼棒7の本数低減による接合作業の迅速化が
はかれる。
また、柱1と梁2.3とを連結vi、10およびボルト
を介して連結しているので、何らかの原因で材間圧縮力
の低下した場合でも、連結板10と梁2.3との摩擦力
によって、梁2.3の剪断力を受けることが可能となる
。このように、連結板10はフェイル・セーフの機能を
有する。なお、連結板10は、柱1と梁2.3の仮止め
手段としても機能するので、作業能率の向上をはかるこ
とができる。
第2実施例 第6図は、本発明の第2実施例を示している。
第2実施例が第1実施例と異なるところは、中空部材の
固定位置のみであり、その他の部分は第1実施例に準じ
るので、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付すこ
とにより準じる部分の説明を省略し、異なる部分につい
て説明する。後述する他の実施例も同様とする。
第6図において、中空部材4は、梁3のフランジ3aの
内面に溶接により固定されている。中空部材4をフラン
ジ3aの内面に固定することにより、梁3の上面は第1
実施例とは異なり、平坦にすることができる。したがっ
て、梁3にデツキブレート等の床材21を直接のせる場
合でも、中空部材4が邪魔にならず、作業が円滑になる
第3実施例 第7図は、本発明の第3実施例を示している。
第1実施例は、中間柱と梁との接合構造を示したが、本
実施例では、側柱と梁との接合、または隅柱と梁との接
合に対応可能な接合構造を示している。
第7図において、柱1に接合される梁2には、中空部材
4が固定されており、この中空部材4と柱1との間には
、はさみ板5が介装されている。
柱1を介して梁2と対向する位置には、梁は存在しない
が、この部分には、はさみ仮22が位置している。はさ
み板22は、はさみ板5よりも板厚が大となっている。
中空部材4と、はさみ板5と、柱1と、はさみ板22に
は、鋼棒23が串刺し状に挿通されている。
鋼棒23は、両端にねじ部23aが形成されており、各
ねじ部23aは中空部材4の端面およびはさみ仮22か
ら突出している。各ねじ部23aにはナフト8が螺合さ
れており、ナフト8は所定のトルクで締付けられている
。これにより、各はさみ板5.22は柱1のフランジl
a、lbに押圧されている。
このように構成された第3実施例においては、長い鋼棒
23による材間圧縮力により、はさみ板5と柱1との接
触面には、大きな摩擦力が働き、梁2の剪断力はこの摩
擦力で十分に受けることが可能となる。その他の作用は
第1実施例に準じる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の長い鋼棒による柱と梁と
の接合構造によるときは、下記の効果が得られる。
(イ)少なくとも一方にねし部を有する鋼棒を、梁のフ
ランジに固定される中空部材と、この中空部材と柱との
間に介装されるはさみ仮と、梁が接合される柱とに串刺
し状に挿通し、鋼棒のねじ部に螺合されるナフトの緊締
によりはさみ板を柱の外面に押圧するよにしたので、鋼
棒の長さを長くすることができ、柱と梁との接合部に地
震などによる低サイクルの繰返し荷重が作用した場合で
も、鋼棒による林間圧縮力の変動を極めて小に抑えるこ
とができる。したがって、柱と梁との摩擦力も所望の値
を維持することができるとともに、低サイクルの繰返し
荷重に対する疲労強度が高まり、剛性が高くしかも粘り
のある接合構造を得ることができる。
(ロ)中空部材の端面と柱の外面との間に介装されるは
さみ板の面積を中空部材の横断面積よりも大としている
ので、鋼棒による圧縮力を広い接触面積を介して柱に伝
達することができる。そのため、1本当りの鋼棒の張力
を大きくでき、接合部における鋼棒の本数を少なくする
ことが可能となる。したがって、鋼棒の本数低減により
、柱と梁との接合作業を迅速化することが可能となり、
工期を短縮することができる。
(ハ)溶接のための開先加工が不要で、しかも高品質の
溶接が要求されないため、ライセンスを有する溶接工を
確保する必要がなく、現場での作業はねじ締めだけでよ
い、したがって、接合部の加工費が低減できるとともに
、現場での作業もとくに熟練工が不要となり、工費を低
減することができる。
(ニ)数本の鋼棒による接合構造のため、構造が簡単と
なり、工場における製作費を大幅に低減することができ
、かつ施工管理上の検査が容易である。
(ホ)梁の長さに若干のバラツキが生しても、板厚の異
なる複数種類のはさみ板を用いることにより、寸法精度
のバラツキを吸収することができ、高精度を要しないの
で工場製作費が低減でき、かつ現場の建て大作業が容易
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る長い鋼棒による柱と
梁の接合構造の正面図、 第2図は第1図の側面図、 第3図は第1図の部分拡大正面図、 第4図は第2図の部分拡大側面図、 第5図は第1図における銅棒の拡大正面図、第6図は本
発明の第2実施例に係る長い鋼棒による柱と梁の接合構
造の部分拡大側面図、第7図は本発明の第3実施例に係
る長い鋼棒による柱と梁の接合構造の正面図、 である。 1・・・・・・柱 2 a、2 b、3 a、3 b・・・・・−7ランジ
2.3・・・・・・梁 4・・・・・・中空部材 5.6.22・・・・・・はさみ板 7.23・・・・・・鋼棒 7a、23a・・・・・・ねじ部 8・・・・・・ナンド (1世 l るン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、柱と接合される梁の端部のフランジに、該梁の長手
    方向に延び梁の端面よりも突出する中空部材を溶接によ
    って固定し、該中空部材の端面と前記柱の外面との間に
    、前記中空部材の横断面積よりも大きな面積を有するは
    さみ板を介装し、少なくとも一方にねじ部を有する鋼棒
    を、前記中空部材とはさみ板と柱とに串刺し状に挿通し
    、該鋼棒のねじ部に螺合されるナフトの緊締により前記
    はさみ板を柱の外面に押圧したことを特徴とする長い鋼
    棒による柱と梁の接合構造。
JP32042188A 1988-12-21 1988-12-21 長い鋼棒による柱と梁の接合構造 Pending JPH02167938A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5116689A (ja) * 1974-06-24 1976-02-10 Yeda Res & Dev

Patent Citations (1)

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