JPH02167710A - 表皮材とパッド材との一体成形品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は表皮材とパッド材との一体成形品に関し、特に
表皮材を下型に配設し、該表皮材の内側に発泡合成樹脂
の原液を注入し、下型に上型を型合わせした状態で前記
表皮材と一体にパッド材を発泡成形して形成される表皮
材とバンド材との一体成形品に関する。

〔従来の技術〕

従来より、第４図に示す如く、表皮材とパッド材との一
体成形品として車両のシートに用いられる一体成形品ｌ
が知られている。この一体成形品ｌは表皮材２とパッド
材３とが、パッド材３の発泡成形の際に一体化されて形
成され、予めパッド材３を独立して形成した後に、この
パッド材３に表皮材２を被覆させる工程を省略でき、作
業能率を向上させている。尚表皮材２は表皮２ａと、該
表皮２ａの裏面側に接合されたワディング２ｂとから形
成されている。

また第５図に示す如く、発泡成形型２１の下型２２に表
皮材２を配設し、上型２３にサポータ材６を取付け、発
泡成形型１１の上型２３の注入口２５より注入へラド２
７を挿入し、サポータ材６の注入口６ａより下型２２に
発泡合成樹脂の原液３ａを注入し、サポータ材６及び表
皮材２と一体のパッド材３を成形し、一体成形品ｌを得
るようになされている。

〔発明が解決しようとする課題〕

然し乍ら、従来のサポータ材６と一体にパッド材３を成
形する場合には、サポータ材６を上型２３に形成したビ
ン等により仮止めし、または両面テープ等を用いて上型
２３に仮止めしなければならず、作業が煩雑で作業能率
が悪く、また下型２２に対する取付は位置がずれて、下
型２２に上型２３を型合わせした場合に下型２２の表皮
材２と位置ずれを起し易く、また上型２３よりサポータ
材６が垂下し、所望とする形状が得られなくなる欠点を
有するものであった。

本発明の目的は、サポータ材に剛性を付与することがで
き、サポータ材の発泡成形型の下型への取付作業が容易
で作業能率を著しく向上させることができ、下型に対す
るサポータ材の位置決めが容易で位置ずれや垂れ下りが
なく、剛性を有し、所望とする形状を確実に得ることの
できる表皮材とパッド材との一体成形品を提供するもの
である。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上述せる課題に鑑みてなされたもので、表皮材
を下型に配設し、該表皮材の内側に発泡合成樹脂の原液
を注入し、下型に上型を型合わせした状態で前記表皮材
と一体にバンド材を発泡成形して形成される表皮材とパ
ッド材との一体成形品において、前記発泡成形型にサポ
ータ材が配設され、前記パッド材の発泡成形により前記
バンド材の底部にサポータ材が一体に接合されていると
共に、該サポータ材には線状部材が取付けられ、該サポ
ータ材及び線状部材が線状部材の端末を、前記パッド材
の発泡成形の際に下型側の上部に係止させて保持し得る
ようになされていることを特徴とする。

〔作用〕

本発明に依れば、パッド材の底部にサポータ材が一体に
接合され、且つサポータ材に線状部材が取付けられてい
るので、サポータ材及び線状部材の配設に際し、線状部
材の端末を発泡成形型の下型の上部に配設し、下型に配
設された表皮材と位置合わせが容易に行え、サポータ材
に取付けた線状部材がサポータ材の剛性を強化し、サポ
ータ材の垂れ下がりを防止して所望とする形状を確実に
得ることのできるものである。

〔実施例〕

以下本発明に係る表皮材とパッド材との一体成形品を図
面を参照して詳述する。

第１図には本発明の一実施例の概略が示されており、本
実施例においては一体成形品１１として車両用シートの
シートクツションが示されているが、これに限定される
ものではなく、シートバンク等にも同様に本発明を適用
し得るものである。

この一体成形品１１の表皮材１２は表面側の表皮１３と
、該表皮１３の裏面側に接合されたウレタン等からなる
ワディング１４とを備えている。

前記表皮材１２と一体にバンド材１５が発泡合成樹脂よ
り形成され、またパッド材１５の底面にサポータ材１６
が一体に接合されている。

前記サポータ材１６は不織布、粗毛布または寒冷紗等よ
り厚さ３１１程度に形成されている。サポータ材１６に
は上型２３の発泡合成樹脂の原液１５ａの注入口２５に
対応して略Ｕ字状の切り込み部、または透孔により注入
口１６ａが形成され、発泡合成樹脂の原液１５ａが注入
されるようになされている。またこのサポータ材１６に
は複数本のピアノ線、ワイヤ等からなる線状部材１７が
取付けられ、この線状部材１７の端末Ｌ７ａはサポータ
材１６の端部より外方に突出している。

第２図に示す如く、発泡成形型２１は下型２２と該下型
２２に型合わせされる上型２３とを備えていると共に、
下型２２と上型２３との間に配設される中子型２４とを
備えている。前記中子型２４の端部に前記線状部材１７
の端末１７ａが係止されるようになされている。

そして発泡合成樹脂の原液１５ａを上型２３の注入口２
５及び前記サポータ材１６の注入口１６ａより下型２２
に注入する。

発泡合成樹脂の原液１５ａが発泡キュアすることにより
パッド材１５が前記表皮材１２及びサポータ材１６と一
体に接合された状態で形成され、一体成形品１１が形成
される。

尚本実施例では中子型２４に線状部材１７の端末１７ａ
を係止させたが、下型２２の上部にブラケットを形成し
、このブラケットに端末１７ａを係止させるものであっ
てもよい。

また線状部材１７を棒状に、または網目状に形成したも
のを用いてもよい。

〔発明の効果〕

以上が本発明に係る表皮材とパッド材との一体成形品の
一実施例の構成であるが、斯る構成に依れば、パッド材
の底部にサポータ材が一体に形成され、且つサポータ材
に取付けた線状部材がサポータ材の垂れ下がり及び変形
を防止することができ、サポータ材を下型または下型に
取付けた中子型に配設することができるので、下型に配
設した表皮材との位置合わせが容易で位置ずれを発生さ
せる虞れがなく、所望とする形状を確実に得ることがで
きる表皮材とバット材との一体成形品を得ることかでき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る表皮材とパッド材との一体成形品
の一実施例の概略を示す断面図、第２図は成形状態を示
す断面図、第３図はサポータ材の斜視図、第４図は従来
の一体成形品の断面図、第５図は従来の一体成形品の成
形状態の断面図である。 図中、１１・・・一体成形品、１２・・・表皮材、１３
・・・表皮、１４・・・ワディング、１５・・・パッド
材、１５ａ・・・発泡合成樹脂の原液、１６・・・サポ
ータ材、１７・・・線状部材、１７ａ・・・端末、２１
・・・発泡成形型、２２・・・下型、２３・・・上型、
２４・・・中子型、２５・・・注入口。 第１図 第４図 ！ ＋５ａ 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）表皮材を発泡成形型の下型に配設し、該表皮材の
   内側に発泡合成樹脂の原液を注入し、下型に上型を型合
   わせした状態で前記表皮材と一体にパッド材を発泡成形
   して形成される表皮材とパッド材との一体成形品におい
   て、前記発泡成形型にサポータ材が配設され、前記パッ
   ド材の発泡成形により前記パッド材の底部にサポータ材
   が一体に接合されていると共に、該サポータ材には線状
   部材が取付けられ、該サポータ材及び線状部材が線状部
   材の端末を、前記パッド材の発泡成形の際に下型側の上
   部に係止させて保持し得るようになされていることを特
   徴とする表皮材とパッド材との一体成形品。