JPH02167317A - 多段階重合によるポリプロピレンの製造方法 - Google Patents

多段階重合によるポリプロピレンの製造方法

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JPH02167317A
JPH02167317A JP13191688A JP13191688A JPH02167317A JP H02167317 A JPH02167317 A JP H02167317A JP 13191688 A JP13191688 A JP 13191688A JP 13191688 A JP13191688 A JP 13191688A JP H02167317 A JPH02167317 A JP H02167317A
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polymerization
polymer
stage polymerization
propylene
polypropylene
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JP13191688A
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Jun Saito
純 齋藤
Takeshi Shiraishi
白石 武
Toshimori Nakai
中井 利守
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリプロピレンの製造方法に関する。更に詳
しくは、多段階重合による加工性と強度バランスに優れ
たポリプロピレンの製造方法に関する。
[従来の技術とその問題点] −1)2にプラスチック材料の加工性と強度は非両立関
係にあり、両者を同時に改善するのは困難である場合が
多い。
ポリプロピレンについても同様であり、強度を改善する
ために平均分子量を増すと加工性が低下し、逆に平均分
子量を低下させると加工性は改善されるものの強度が低
下してしまう。
上記の問題点を解決する方?去として例えば2種以上の
遷移金属化合物を含有した触媒を用いて、特定の立体規
則性分布を有したポリプロピレンを製造する方法(特開
昭6l−2fl、51)号公報および特開昭61−15
1,204号公報、以後先行発明ということがある。)
が)是案されている。
該先行発明の方法によって得られたポリプロピレンは、
射出成形に用いた場合には加工性と強度のバランスにお
いて一定程度の改良が見られた。
しかしながら該ポリプロピレンを構成する高立体規則性
側重合体と低立体規則性側重合体との分散状態は不均質
なものであり、品質における不安定を示し、例えば繊維
グレード用として使用した場合には、延伸切れ等のトラ
ブルを生しるものであった。
更に該製造方法において、低立体規則性側重合体を得る
のに用いられる触媒系は、多量のアタクチック重合体や
低分子量重合体を副生ずるため、重合に際しては、粘度
上昇、重合反応熱除去の困難、流動性不良といった問題
を生しるので、工業生産上、極めて不利であった。
本発明者等は、上記先行発明の抱える問題点に鑑み、広
い立体規則性分布を有し、かつ均質なポリプロピレンを
、工業生産上の問題を生しることなく製造する方Z去に
ついて鋭意研究した。
その結果、特定の三塩化チタン組成物と特定の有機アル
ミニウム化合物を組み合わせた触媒を用いて、高立体規
則性側重合体の製造に引き続いて、特定の有機アルミニ
ウム化合物を添加後、低立体規則性III重合体を製造
し、特定の立体規則性を有したポリプロピレンを得る、
特定の多段階重合法によれば、前述の品質上および製造
上の問題点が解決されることを見い出し本発明に至った
以上の説明から明らかなように、本発明の目的は、加工
性と強度バランスに優れたポリプロピレンを、工業生産
上の問題を生しることなく製造−ぐる方l去を提供する
にある。他の目的は、加工性と強度バランスに優れた均
質なポリプロピレンを提供するにある。
[問題点を解決する手段とその作用] 本発明は以下の構成を有する。
(1)チーグラー・ナッタ触媒を用いて、第1段重合系
で高立体規則性側重合体を、第2段重合系で低立体規則
性側重合体をつくる多段階重合によるポリプロピレンの
製造方法において、 1)■有機アルミニウム化合物(Al1若しくは有機ア
ルミニウム化合物(八2)と電子供与体(B2)との反
応生成物(1)に四塩化チタンを反応させて得られた固
体生成物(II)を、α−オレフィンで重合処理し、若
しくは重合処理せずに、更に電子供与体(B2)と電子
受容体とを反応させて得られる三塩化チタン組成物(I
II )、 ■ジアルキルアルミニウムモノハライド(A2)および
必要に応じて、 ■電子供与体(B3) を組み合わせた触媒の存在下に、プロピレンの重合を行
ない、生成する重合体のアイソタクチックペンタッド分
率を0.91以上とし、全重合量の10fi量%〜gO
重量%を重合せしめて、第1段階重合を実施し、 2)第1段階重合終了後は該重合反応混合物を第2段階
重合系に導き、新たに ■トリアルキルアルミニウム(A3)をジアルキルアル
くニウムモノハライド(A2)に対して0.01〜0.
25 (モル比率)添加して、引き続いてプロピレンの
重合を行ない、生成する重合体のアイソタクチックペン
タッド分率を第1段1l1)重合系で生成した重合体の
アイソタクチックペンタッド分率よりも 0.1以上低
くし、全種含量の90重量%〜101)i量%を重合せ
しめて、第2段階重合を実施し、全重合体のアイソタク
チックペンタッド分率が0.88〜0.93であるポリ
プロピレンを得ることを特徴とする多段階重合によるポ
リプロピレンの製造方法。
(2)有機アル主ニウム化合物(A2)として、一般式
が^IR’、R’@4a−++a+、+ (式中、R1
、R2はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基で
示される炭化水素基またはアルコキシ基を、Xはハロゲ
ンを表わし、また−1°はO<ta+m’≦3の任意の
数を表わす2)で表わされる有機アルよニウム化合物を
用いる特許請求の範囲第(1)項に記載の製造方法。
(3)三塩化チタン組成物(m )に代えて、三塩化チ
タン組成物(III )と有機アルミニウム化合物(A
1)を組み合わせ少量のα−オレフィンを反応させて、
予備活性化した触媒(+V)を用いる前記第(1)項に
記載の製造方法。
以下、本発明の問題点を解決する手段とその作用につい
て詳述する。
本発明に用いる三塩化チタン組成物(III )は特定
の三塩化チタン組成物を用いるが、その製造方法は以下
の通りである。
先づ反応生成物(1)を得るための有機アルミニウム化
合物(八2)と電子供与体(B1)との反応は、溶媒 
(D)中で一20℃〜200℃、好ましくは一10℃〜
100℃で30秒〜5時間行なう。
(A1)、(B1) 、 (D)の添加順序にルリ限は
なく、使用する量比は有機アルミニウム1モルに対し、
電子供与体0.1〜8モル、好ましくは1〜4モル、溶
媒0.5〜5℃、好ましくは0.5〜2℃が適当である
。溶媒としては脂肪族炭化水素が好ましい、かくして反
応生成物(I)が得られる。反応生成物(1)は分離を
しないで反応終了したままの液状態(反応生成液(1)
と言うことがある)でつぎの反応に供することができる
次に反応生成物(I)、若しくは有機アルミニウム化合
物(八2)と四塩化チタン(C)  との反応は、0〜
200℃、好ましくは10〜90℃で5分〜8時間行な
う。溶媒は用いない方が好ましいが、脂肪族又は芳香族
炭化水素を用いることは出来る。
(八〇)若しくは(1)、(C)及び溶媒のl混合は任
意の順で行えばよく、全量の混合は5時間以内に終了す
るのが好ましい。反応に用いるそれぞれの使用量は四塩
化チタン1モルに対し、溶媒は0〜3.000m4、有
機アルミニウム化合物(A1)若しくは反応生成物(1
)は、該(A1)若しくは該(1)中の^l原子数と四
塩化チタン中のTi原子数の比(Al/Ti) テ0.
05〜10、好ましくは0.06〜[1,2である。
反応終了後は濾別又はデカンテーションによりτ夜状部
分を分離除去した後、更に溶媒で洗浄を繰り返した後、
得られた固体生成物(II)を、溶媒に懸濁状態のよ\
次の工程に使用しても良く、更に乾−瑛して固形物とし
て取り出して使用しても良い。
又、この有機アルくニウム化合物(A1)若しくは反応
生成物(1)と四塩化チタンとを反応させて得られる固
体生成物(!■)をα−オレフィンで重合処理して、次
の反応に用いることも可能である。
なお、本発明で「重合処理するJとは、少ヱのα−オレ
フィンを重合可能な条件下に固体生成物(II)に接触
せしめてα−オレフィンを重合せしめることをいう。こ
の重合処理で固体生成物(II )は重合体で被覆され
た状態となる。
α−オレフィンで重合処理する方法としては、(1)有
機アルミニウム化合物(A1)若しくは反応生成物(I
)と四塩化チタンとの反応の任意の過程でα−オレフィ
ンを添加して固体生成物(II)を重合処理する方法、 (2)有機アルミニウム化合物(A1)若しくは反応生
成物(1)と四塩化チタンとの反応終了後、α−オレフ
ィンを添加して固体生成物(II)を重合処理する方法
(3)有機アルミニウム化合物(AI)若しくは反応生
成物(1)と四温化チタンとの反応終了後、濾別又はデ
カンテーションによりイ夜状部分を分離除去した後、得
られた固体生成物(1))を溶媒に懸濁させ、更に有機
アルミニウム化合物、α−オレフィンを添加し、重合処
理する方法がある。
有機アルミニウム化合物(八2)若しくは反応生成物(
1)と四塩化チタンとの反応の任意の過程でα−オレフ
ィンを添加する場合及び有機アルミニウム化合物(AI
)若しくは反応生成物(1)と四塩化チタンとの反応終
了後、α−オレフィンを添加する場合は、反応塩度30
〜90℃で5分〜10時間、α−オレフィンを大気圧て
通すか10kg/cm2G以下の圧力になるように添加
する。添加するαオレフィンの量は、固体生成物(II
 ) loogに対し、l(1〜5.OOOg)a−オ
レフィンを用い、 0.05g〜1,000g重合させ
ることが望ましい。
α−オレフィンによる重合処理を、有機アルミニウム化
合物(A2)若しくは反応生成物(I)と四塩化チタン
との反応終了後、濾別又はデカンテーションにより液状
部分を分離除去した後、得られた固体生成物(1■)を
溶媒に懸濁させてから行う場合には、固体生成物(II
 ) 100gを溶媒100mJ2〜2,000mIl
、有機アルミニウム化合物5g〜500gを加え、反応
温度30〜90℃で5分〜10時間、α−オレフィンを
O〜lokg/cm’Gで10〜5.000gを加え、
0.05〜1.000g重合させることが望ましい。
溶媒は脂肪族炭化水素が好ましく、有機アルミニウム化
合物は(八2)に用いたものと同しものであっても、異
なったものでも良い。反応終了後は、濾別又はデカンテ
ーションにより7夜状部分を分離除去した後、更に溶媒
で洗浄を繰り返した後、得られた重合処理を施した固体
生成物(以下固体生成物(II −A )と呼ぶことが
ある)を、溶媒に懸濁状態のよ)つぎの工程に使用して
も良く、更に乾燥して固形物として取り出して使用して
も良い。
固体生成物(II)又は(II −A )は、ついでこ
れに電子供与体(B2)と電子受容体(E) とを反応
させる。この反応は溶媒を用いないでも行うことができ
るが、脂肪族炭化水素を用いる方が好ましい結果が得ら
れる。使用するヱは固体生成物(II )又は(II−
A)100gに対して、(B2)0.1g〜1.000
g、好ましくは0.5g〜200g、(E) O,1g
〜1.OQOg、好ましくは0.2g〜500g、熔’
J& O〜3.000mft、好ましくは100〜1,
000mnである。反応方法としては、■固体生成物(
II)または(II −A )に電子供与体(82)お
よび電子受容体(E)を同時に反応させる方?去、■(
II )また(ま(n −A )に(E)を反応させた
後、(B2)を反応させる方法、■(II )または(
II −A )に(B2)を反応させた後、(E)を反
応させる方法、■(B2)と(El を反応させた後、
(II)または(II −A )を反応させる方法があ
るがいずれの方法でも良い。
反応条件は、上述の、■の方!去においては、40℃〜
200℃、好ましくは50℃〜100℃で30秒〜5時
間反応させることが望ましく、■の方法においては(I
I )または(II −A )と(B2)の反応をO℃
〜50℃で1分〜3時間反応させた後、(E)  とは
前記■、■と同様12条件下で反応させる。また■の方
法においては(B2)と(E)をlO℃〜100℃で3
0分〜2時間反応させた後、40℃以下に冷却し、(I
I)または(n −A )を添加した後、前記■、■と
同様な条件下で反応させる。固体生成物(+1)または
(n −A )、(82)、および(E)の反応終了後
は濾別またはデカンテーションによりZ夜状部分を分1
)1tM去した後、更に溶媒で洗浄を繰り返し、本発明
に用いる三塩化チタン組成物(Ill )が得られる。
以上の様にして得られた三塩化チタン組成物(Ill 
)は、(Ill )中のチタン1モルに対して、0.1
モル〜200モルのジアルキルアル主ニウムモノハライ
ド(八2)および必要に応じて、0−100モルの電子
供与体(B2)を組み合わせて触媒とするか更に好まし
くは三塩化チタン組成物(Ill )に代えて、三塩化
チタン組成物(Ill )と有機アルミニウム化合物(
A2)を組み合わせ少量のα−オレフィンを反応させて
、予備活性化した触媒(IV)として、第1段階重合に
用いる。
本発明に用いる三塩化チタン組成物(Ill )の製造
に使用する有機アルミニウム化合物(八2)としテハ、
一般式カAIR’J’、X3−f+a*m)(式中、R
1、R2はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基
で示される炭化水素基または一アルコキシ基を、Xはハ
ロゲンを表わし、またm、m’はO<m+1≦3の任意
の数を表わす。)で表わされる有機アルミニウム化合物
が使用される。
その具体例としては、トリメチルアルミニウム、トリエ
チルアルミニウム、トリn−プロピルアルよニウム、ト
リn−ブチルアルミニウム、トリミーブチルアルミニウ
ム、トリn−ヘキシルアルミニウム、トリニーヘキシル
アルミニウム、トリ2−メチルペンチルアルミニウム、
トリn−オクチルアルミニウム、トリn−デシルアルミ
ニウム等のトリアルキルアルくニウム類、ジエチルアル
ミニウムモノクロライド、ジn−プロピルアルミニウム
モノクロライド、シェーブチルアルよニウムモノクロラ
イド、ジエチルアルミニウムモノフルオライド、ジエチ
ルアルミニウムモノブロマイド、ジエチルアルミニウム
モノアイオダイド等のジアルキルアルミニウムそツバラ
イド類、ジエチルアルミニウムハイドライド等のジアル
キルアルミニウムハライド類、メチルアルミニウムセス
キクロライド、エチルアル主ニウムセスキクロライド等
のアルキルアルくニウムセスキハライド類、エチルアル
主ニウムジクロライド、i−ブチルアルミニウムジクロ
ライド等のモノアルキルアルミニウムシバライド類など
があげられ、他にモノエトキシジエチルアルくニウム、
ジェトキシそノエチルアルミニウム等のアルコキシアル
キルアルミニウム類を用いることもできる。
これらの有機アルよニウムは2f!i類以上を混合して
用いることもできる。
本発明に用いる三塩化チタン組成物(Ill )を製造
するのに使用する電子供与体としては、以下に示す種々
のものが示されるが、(8,)、(B2)としてはエー
テル類を主体に用い、他の電子供与体はエーテル類と共
用するのが好ましい。
電子供与体として用いられるものは、酸素、窒素、硫黄
、燐のいずれかの原子を有する有機化合物、すなわち、
エーテル類、アルコール類、エステル類、アルデヒド類
、脂肪酸類、ケトン穎、ニトリル類、アミン類、アミド
類、尿素又はチオ尿素類、インシアネート類、アゾ化合
物、ホスフィン類、ホスファイト類、ホスフィナイト類
、硫化水素又はチオエーテル類、チオアルコール類等で
ある。
具体例としては、ジエチルエーテル、ジn−プロピルエ
ーテル、ジn−ブチルエーテル、ジイソアミルエーテル
、ジn−ペンチルエーテル、ジイソアミルエーテル、ジ
イソアミルエーテル、ジn−オクチルエーテル、ジイソ
アミルエーテル、ジn−ドデシルエーテル、ジフェニル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類、メタノール、エタノ
ール、プロパツール、ブタノール、ペンタノール、ヘキ
サノール、オクタツール、フェノール、クレゾール、キ
シレノール、エチルフェノール、ナフトール等−のアル
コール類、若しくはフェノール類、メタクリル酸メチル
、酢酸エチル、ギ酸ブチル、酢酸アミル、酪酸ビニル、
酢酸ビニル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息
香酸ブチル、安息香酸オクチル、安息香酸2−エチルヘ
キシル、トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、トルイ
ル2−エチルヘキシル、アニス酸メチル、アニス酸エチ
ル、アニス酸プロピル、ケイ皮酸エチル、ナフトエ酸メ
チル、ナフトエ酸エチル、ナフトエ酸プロピル、ナフト
エ酸ブチル、ナフトエ酸2−エチルヘキシル、フェニル
酢酸エチルなどのエステル類、アセトアルデヒド、ベン
ズアルデヒドなどのアルデヒド類、ギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、酪酸、修酸、こはく酸、アクリル酸、マレイン
酸などの脂肪酸、安息香酸などの芳香族酸、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、ベンゾフェノンな
どのケトン類、アセトニトリル等のニトリル酸、メチル
アミン、ジエチルアよン、トリブチルアミン、トリエタ
ノールアミン、β(N、N−ジメチルアミノ)エタノー
ル、ピリジン、キノリン、α−ピコリン、2.4.6−
トリメチルビリジン、NNN’ 、N−テトラメチルヘ
キサンエチレンジアミン、アニリン、ジメチルアニリン
などのアミン類、ホルムアミド、ヘキサメチルリン酸ト
リアミド、N、N、N’ 、N’ 、N”−ペンタメチ
ル−No−β−ジメチルアミノメチルリン酸トリアミド
、オクタメチルピロホスホルアミドなどのアミド類、N
、N、N’ 、N’−テトラメチル尿素等の尿素類、フ
ェニルイソシアネート、トルイルイソシアネートなどの
イソシアネート類、アゾベンゼンなどのアゾ化合物、エ
チルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリn−ブチ
ルホスフィン、トリn−オクチルホスフィン、1、リフ
ェニルホスフィン、トリフェニルホスフィンオキシトな
どのホスフィン類、ジメチルホスファイト、ジn−オク
チルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリn−
ブチルホスファイト、トリフェニルホスファイトなどの
ホスファイト類、エチルジエチルホスフィナイト、エチ
ルブチルホスフィナイト、フエニルジフェニルホスフィ
ナイトなどのホスフィナイト類、ジエチルチオエーテル
、ジフェニルチオエーテル、メチルフェニルチオエテル
、エチレンサルファイド、プロピレンサルファイドなど
のチオエーテル類、エチルチオアルコール、n−プロピ
ルチオアルコール、チオフェノールなどのチオアルコー
ル類などをあげることができる。
これらの電子供与体は混合して使用することもできる。
反応生成物(1)を得るための電子供与体(a2) 、
固体生成物(1■)または(II −A )に反応させ
る(B2)のそれぞれは同しであっても異なっていても
よい。
重合処J里に用いられるα−オレフィンとしては、エチ
レン、プロピレン、ブテン−1、ペンテンl、ヘキセン
−1、ヘプテン−1、等の直鎮モノオレフィン類、←メ
チルーペンテンー1等の枝鎖モノオレフィン類である。
これらのα−オレフィンとしては、2以上のα−オレフ
ィンを混合して用いることもできる。
本発明に用いる三塩化チタン組成物(Il! )の製造
に使用する電子受容体(E)は、周期律表III〜Vl
族の元素のハロゲン化物に代表される。具体例としては
、無水塩化アルミニウム、四塩化ケイ素、塩化第一スズ
、塩化第二スズ、四塩化チタン、四塩化ジルコニウム、
三塩化リン、五塩化リン、四塩化バナジウム、五塩化ア
ンチモンなどがあげられ、これらはτ見合して用いるこ
ともできる。】及も好ましいのは四塩化チタンである。
本発明に用いる三塩化チタン組成物(Il+ )の加造
に使用される溶媒としてはつきのものが用いられる。脂
肪族炭化水素としては、n−ペンタン、0ヘキサン、n
−へブタン、n−オクタン、l−オクタン等が示され、
また、脂肪族炭化水素の代りに、またはそれと共に、四
塩化炭素、クロロホルム、ジクロルエタン、トリクロル
エチレン、テトラクロルエチレン等のハロゲン化炭化水
素も用いることができる。
芳香族化合物として、ナフタリン等の芳香族炭化水素、
及びその誘導体であるメシチレン、アニリン、エチルベ
ンゼン、イソプロピルベンゼン、2−エチルナフタリン
、1−フェニルナフタリン等のアルキル置換体、モノク
ロルベンゼン、クロルl−ルエン、クロルキシレン、ク
ロルエチレンベンゼン、ジクロルベンゼン、ブロムベン
ゼン等のハロゲン化物等が示される。
三塩化チタン組成物(Ill )と組み合わせるジアル
キルアルミニウムモノハライドは、一般式A℃R3R’
Xで表わされるものが用いられる0式中R3、R4はア
ルキル基、アリール基、アルカリール基、シクロアルキ
ル基等の炭化水素基又はアルコキシ基を示し、Xはフッ
素、塩素、臭素及びヨウ素のハロゲンを表わす。具体例
としてはジエチルアルミニウムモノクロライド、ジn−
プロピルアルミニウムモノクロライド、ジアルキルアル
ミニウムモノハライド、ジエチルアルミニウムモノフル
オライド、ジエチルアルミニウムモノブロマイド、ジエ
チルアルミニウムモノアイオダイド等があげられる。
上記の触媒を用いるプロピレンの重合の形式は限定され
ず、スラリー重合、バルク重合の様な液相重合のほか、
気相重合においても好適に実施できる。
スラリー重合またはバルク重合には三塩化チタン組成物
(Ill )とジアルキルアルミニウムモノハライド(
A2)とを組み合わせた触媒でも充分に効果を表わすが
、気相重合に使用する場合は、ざらにα−オレフィンを
反応させて予備活性化したより高活性度のものが望まし
い。スラリー重合またはバルク重合に続いて気相重合を
行う場合は、当初使用する触媒が前者であっても、気相
重合のときは既にプロピレンの反応が行われているから
、後者の触媒と同じものとなって優れた効果が得られる
予備活性化は、三塩化チタン組成物(Il1)1gに対
し、有機アルミニウム化合物(A+) 、 0.1g〜
500g、溶媒0〜5042、水素0〜1,000mI
L及びα−オレフィン 0.05g〜5.OOog好ま
しくは0.05g〜3.000gを用い、O℃〜loo
℃で1分〜20時間、α−オレフィンを反応させ、固体
生成物(III)Ig当りQ、Ql 〜2.000g、
好ましくはo、05〜2oogノαオレフィンを反応さ
せる事が望ましい。
予備活性化の為のα−オレフィンの反応は、脂肪族また
は芳香族炭化水素溶媒中でも、又、溶媒を用いないで蔽
化プロピレン、?&化ジブテン−1の7夜化α−オレフ
ィン中でも行え、エチレン、プロピレン等を気相で反応
させる事も出来る。又、予め得られたα−オレフィン重
合体又は水素を共存させて行う事も出来る。
予備活性化する為に用いるα−オレフィンは、前述の三
塩化チタン組成物(Ill )を得る際に、重合処理に
用いられたものと同様なα−オレフィンがあげられる。
また有機アルミニウム化合物(A1)としては前述の(
A2)と同様なものが使用可能であるが、好適には(A
2)として上げたジアルキルアルミニウムモノハライド
が用いられる。
予備活性化終了後は、溶媒、有機アルミニウム化合物、
未反応α−オレフィンを減圧留去等で除き、乾燥した粉
粒体として重合に用いることも出来るし、固体生成物(
III)Ig当り、81を超えない範囲の溶媒に懸濁し
た状態で用いることも出来、又、溶媒、未反応α−オレ
フィン、有機アルミニウム化合物を濾別、デカンテーシ
ョンで除いたり、乾燥して粉粒体として用いる事も出来
る。
又、重合の前に有機アルミニウム化合物を加える事も出
来る。
また必要に応じて用いる電子供与体(B3)としては通
常のプロピレン重合の際に立体規則性向上の目的で、触
媒の第3成分として使用される公知の電子供与体が用い
られる。すなわち、酸素、窒素、硫黄、燐のいずれかの
原子を有する有機化合物、たとえば、エーテル類、アル
コール類、エステル類、アルデヒド類、脂肪酸類、ケト
ン類、ニトリル類、アミン類、アミド類、尿素又はチオ
尿索類、イソシアネート類、アゾ化合物、ホスフィン類
、ホスファイト類、ホスフィナイト類、硫化水素又はチ
オエーテル類、チオアルコール類等であり、具体的には
、既述の三塩化チタン組成物(IV )を製造する際に
用いられた電子供与体(B1)および(B2)と同様な
ものが例示できる。
かくして既述の所定量を組み合わせた触媒を用いて、第
1段階重合系で高立体規則性側重合体を引き続いて、ト
リアルキルアルミニウム(A2)を添加して、第2段階
重合系で低立体規則性側重合体をつくる多段階重合法に
よってポリプロピレンを製造する。まず、第1段階重合
は、全重合ヱの10重量%〜90重量%が重合するよう
にプロピレンを供給する。その際、生成する重合体のア
イソタクチックペンタッド分率を0.91以上とする必
要があるが、前述した触媒を用いて後述の通常のポリプ
ロピレンを製造する条件下にて、重合を行なえば、通常
091以上のアイソタクチックペンタッド分率を有する
重合体が得られる。
重合量が全重合量の10重量%未満若しくはアイソタク
チックペンタッド分率が091未満であると得られるポ
リプロピレンの強度が不足し、また重合量が90mff
1%を超えるか、若しくはアイソタクチックペンタッド
分率が0.91を超えると加工性の改善が顕著でなくな
る。
重合温度は通常40℃〜85℃、重合圧力は大気圧〜5
0kg/cm’G 、好ましくは3 kg/cm2G 
〜30kg/cm’Gで、5分〜20時間程度実施され
る。
また、重合の際、分子量制御のための適量の水素を添加
することができる。
重合形式としては、プロピレンをn−ヘキサン、n−へ
ブタン、n−オクタン、ベンゼン、トルエン等の炭化水
素溶媒中で行うスラリー重合、又は液化プロピレン中で
行うバルク重合及び気相重合で行うことができ、バッチ
式若しくは連続式いずれも可能である。更にまた、プロ
ピレンの重合は、反応器を1個だけでなく、2個以上、
並列若しくは直列に連結して用いて行うことも可能であ
る。
以上の条件下で第1段階重合が終了した後は、重合反応
混合物を第2段階重合系に導くが、重合をバッチ式に行
なう場合は、第1段階重合に用いた重合器から移すこと
なく、そのまま続けて使用してもよい。
第2段階重合系においては、新たにトリアルキルアルミ
ニウム(A2)をジアルキルアルミニウムモノハライド
(八2)に対してモル比が0.01〜025℃となる範
囲で添加する。トリアルキルアルミニウム(八2)は一
般式がAl1 R5R’R’ (式中、R5、R6、R
7はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基等の炭
化水素基を表わす。)で表わされるものが用いられる。
具体例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチル
アルよニウム、トリn−プロピルアルミニウム、トリn
−ブチルアルミニウム、トリミーブチルアルミニウム、
トリn−ヘキシルアルミニウム、トリミーヘキシルアル
ミニウム、トリ2−メチルペンチルアルミニウム、トリ
n−オクチルアルミニウム、トリn−デシルアルミニウ
ム等があげられる。
第2段階重合系においては、このトリアルキルアルミニ
ウム(A3)の添加によって低立体規則性の重合体が生
成するが、トリアルキルアルミニウム(A2)の、ジア
ルキルアルミニウムモノハライド(A2)に対するモル
比を0.01〜025の範囲で、第2段階重合系におい
て生成する重合体のアイソタクチックペンタッド分率を
第1段階重合重合系で生成した重合体のアイソタクチッ
クペンタッド分率よりも 0.1以上低くし、かつ全重
合体のアイソタクチックペンタッド分率が088〜09
3となるように選定する必要がある。モル比(A3) 
/ (A2)が0.01未満であると低立体規則性重合
体の生成が不十分で、得られたポリプロピレンの加工性
の改善がみられず、モル比(A3) / (A2)が0
.25を越えると副生ずるアタクチック重合体や低分子
社重合体の量が多くなる九、工業生産上不利となる。ま
た第2段階重合系での重合反応量は全重合量の90重量
%〜10重量%となるようにプロピレンを供給する。重
合反応量が90fi量%を越えると得られるポリプロピ
レンの強度が不足し、10重量%未満では、加工性の改
善が顕著でなくなる。その他の重合条件、重合形式、ま
た分子ri mal (61)の九に適量の水素を添加
する等は、第1段R重合と同様である。
以上のようにプロピレンの多段重合を行なってポリプロ
ピレンが得られるが、得られるポリプロピレンのアイソ
タクチックペンタッド分率は、既述したように0.88
〜0.93の範囲である必要がある。該アイソタクチッ
クペンタッド分率が088未満であると得られるポリプ
ロピレンの強度が不足し、0.93を越えると加工性の
改善が顕著でなくなる。
なお、本発明におけるアイソタクチックペンタッド分率
とは、エイ ザンベル(A、Zambel1)等によっ
てマクロモレキュールズ(Macromolecule
s)、6.925 (1973)に発表された方法、す
なわち13C−NMRを使用して測定されるポリプロピ
レン分子鎮中のペンタッド単位でのアイソタクチック分
率である。したがってアイソタクチックペンタッド分率
とは、ポリプロピレンモノマー単位が、5個連続してア
イソタクチック結合したポリプロピレンモノマー単位の
分率である。上述のNMRの測定におけるピークの帰属
決定法は、マクロモレキュールズ(Macromole
cules)、8.687 (1975)に基づいた。
後述の実施例におけるNMnによる測定は、日本電子@
製”C−NMR型名JNM−GX270を用い、0−O
CB/Cl1D8のポリプロピレン樹脂組成物溶・液を
130℃、87.8MI+、で行なった。
また、第2段階重合において生成する重合体のアイソタ
クチックペンタッド分率は直接測定することが不可能な
ので、次の式から計算して求める。
ここでI:全重合体のアイソタクチックペンタッド分率 1):第1段階重合で生成した重合体のアイソタクチッ
クペンタッド分率 ■2:第2段階重合で生成した重合体のアイソタクチッ
クペンタッド分率 a:第1段階重合での重合量 b・第2   〃 を示す。
かくして、本発明の方法により得られたプロピレン単独
重合体は公知の射出成形、真空成型、押し出し成形、ブ
ロー成形、延伸等の技術により、フィルム、シート、容
器、繊維等の製造に供される。
[発明の効果] 本発明の主な効果は、加工性と強度のバランスに優れた
ポリプロピレンが、アタクチック重合体や低分子量重合
体の副生が極めて少ない状態で得られることである。
以下に示す実施例で明らかなように、例えば繊維グレー
ド用として使用した場合、溶融紡糸時の吐出量で示す加
工性と得られた糸の引張強度とのバランスにおいて、公
知の方法によって得られたポリプロピレンに比べて著し
く優れている。
また製造上においても、溶媒可溶成分であるアタクチッ
ク重合体や低分子量重合体の副生が極めて少ない。従っ
て、本発明の製造方l去は工業生産上、極めて有利であ
る。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を説明する。実施例、比較
例において用いられている用語の定義、および測定方l
去は次の通りである。
(1)APP 溶媒可溶性重合体(アタクチック重合体および低分子量
重合体)の全重合体に占める割合を示し、次式より求め
る   (単位 重量%)注)スラリー重合、バルク重
合のときは、重合終了後の7皮相部分に溶解している重
合体の重量であり、気相重合のときは、沸騰n−ヘキサ
ンに可溶な重合体の重量である。
(2)加工性と強度 重合体にテトラキス[メチレン−3−(3’、5’−ジ
ー上ブチル−4°−ヒドロキシフエニル)プロピオネー
トコメタン0.1)ii%およびステアリン酸カルシウ
ム01重量%混合し、該混合物をスクリュー径40ff
i1の押出造粒機を用いて造粒化した。得られた造粒物
を繊維グレード用として溶融紡糸を行った。
即ち、造粒物を従来公知の、口金の内部に300メツシ
ユの金網でできたスクリーンバックを有し、ノズル孔径
0.5mm 、ノズル数450個を有する並列型溶融紡
糸機を用いて溶融紡糸した。紡糸は得られる未延伸糸の
デニールが2.5〜2.6デニルになるように300℃
で紡糸し、この時の吐出量(単位二g/分)で加工性を
また得られた未延伸糸の引張強度をJIS L 107
0に型拠して測定した。
(!#位;g/デニール) 実施例1 (1)三塩化チタン組成物(川)の調製n−ヘキサン6
1.ジエチルアルミニウムモノクロライド(DEAC)
 5.0モル、ジイソアミルエーテル12モルを25℃
で1分間で混合し5分間同温度で反応させて反応生成液
(■)(ジイソアミルエーテル/DEAf:のモル比2
4)を得た。窒素置換された反応器に四塩化チタン40
モルを入れ、35℃に加2へし、これに上記反応生成液
(1)の全量を30分間で滴下した後、同温度に30分
間保ち、75℃に昇温して更に1時間反応させ、室温迄
冷却し、上澄液を除き、n−ヘキサン21を加えてデカ
ンテーションで上澄イ夜を除く操作を4回繰り返して、
固体生成物(II ) 1.9Kgを得た。
この(II)の全量をn−ヘキサン30fL中に懸濁さ
せ、ジエチルアルミニウムモノクロライド200gを加
え、30℃でプロピレン1.OKgを加え、1時間反応
させ、重合処理を施した固体生成物(It −A )を
得た(プロピレン反応!0.6Kg ) 、反応後、上
澄液を除いた後、n−ヘキサン301を加えデカンテー
ションで除く操作を2回繰り返し、上記の重合処理を施
した固体生成物(II −A ) 2.5Kgをnヘキ
サン6Il中に懸濁させて、四塩化チタン3.5Kgを
室温にて約1分間で加え、80℃にて30分間反応させ
た後、更にジイソアくルエーテル1.6Kgを加え、8
0℃で1時間反応させた。
反応終了後、上澄液をデカンテーションで除いた後、4
01のn−ヘキサンを加え、10分間攪拌し、静置して
上澄波を除く操作を5回繰り返した後、減圧で乾燥させ
チタン含有固体触媒成分を得た。
チタン含有固体触媒成分1g中のチタン含量は192m
gであった。
(2)予備活性化触媒の調製 内容積80ILの傾斜羽根付きステンレス製反応器を窒
素ガスで置換した後、n−ヘキサン40fL、ジエチル
アルミニウムモノクロライト438、および(1)で得
たチタン含有固体触媒成分450gを室温で加えた後、
30℃で2時間かけてエチレンを0 、9 N m’供
給し、反応させた(チタン含有固体触媒成分1g当り、
エチレン2.0g反応)後、未反応エチレンを除去し、
n−ヘキサンで洗浄後、濾過、乾託して予備活性化触媒
を得た。
(3)プロピレンの多段重合 窒素置換をした内容積80℃の攪拌器のついたL/D−
3の横型重合器に公知の重合イ去で得たポリプロピレン
パウダー10Kgを没入後、上記(2)で得た予備活性
化触媒をチタン含有固体触媒成分として1.1g/hr
 、ジエチルアルミニウムモノクロライト3.5g/h
r 、およびメタクリル酸メチル22mg/hrを触媒
として連続的に供給した。
また重合器内の気相中の濃度が50容積%を保つように
水素を、全圧が22Kg/crn”Gを保つようにプロ
ピレンをそれぞれ重合器に供給して、第1段階重合を7
0℃で実施した。
該重合中は、重合器内の重合体の保有レベルが25容積
%となるように、重合体を重合器から連続的に7にg/
hrで、圧力0.5Kg/crn”Gに保たれた脱ガス
槽に抜き出し、落圧し、脱ガスした。抜き出した重合体
の1部を採取し、該重合体のアイソタクチックペンタッ
ド分率を測定したところ0.925であった。第1段階
重合が終了し、抜き出した触媒および重合体から成る重
合反応混合物を引き続いて、第1段階重合に用いたもの
と同じ形式の容量80Itの第2段階重合器に連続的に
導入した。
第2段階重合器に前述のように重合反応混合物を導入す
る一方、トリエチルアルミニウムを0 、34 g/h
「で供給し、また重合器内の気相中の濃度が2,0容積
%を保つように水素を、全圧が22Kg/crn”Gを
保つようにプロピレンをそれぞれ連続的に重合器へ供給
して、第2段階重合を70℃で実施した。該重合中は、
重合器内の重合体の保有レベルが50容積%となるよう
に重合体を重合器から連続的に14Kg/hrで抜き出
した。抜き出された重合体を続いてプロピレンオキサイ
ドを0.2容積%含む窒素ガスによって95℃にて30
分間接触処理し、本発明のポリプロピレンを得た。得ら
れた重合体のアイソタクチックペンタッド分率は0.9
03であり、前述の式から、第2段階重合で生成した重
合体のアイソタクチックペンタッド分率は0.881で
あった。
比較例1 実施例1の(3)において第2段階重合を行なわないこ
と以外は同様にしてポリプロピレンを得た。
比較例2 実施例1の(3)において第1段階重合をすることなく
、またトリエチルアルミニウムの供給量を0.10g/
hrとして第2段階重合のみを行なうこと以外は同様に
してポリプロピレンを得た。
比較例3 実施例1において、(2)の予備活性化が終了した後、
更にトリエチルアル暑ニウム1,400g、ジエチルア
ルミニウムモノクロライト1.500g、三塩化バナジ
ウム280gおよびアニス酸エチル130gを添加し、
60℃にて30分間撹拌後0℃に冷却し、触媒とした。
以上の様にして得られた触媒を三塩化チタン組成物(■
■)として0.6g/hrとなるように供給すること以
外は比較例1と同様にして気相重合を行ったところ、ア
タクチック重合体の副生量が多く、重合体の流動性不良
現象を起こした為、重合反応熱の除去が困難となったの
で反応開始後、3時間で重合を停止した。
重合器を冷却後、開放したところ、重合器内には塊状の
重合体があった他、攪拌翼や重合器壁には重合体が付着
していた。
比較例4 内容積500℃の攪拌機付き、ステンレス製重合器を窒
素ガスで置換後、室温下にn−ヘキサン200ぶおよび
触媒として比較例3で使用したものと同じ触媒スラリー
をチタン含有固体触媒成分がIOgとなる様に没入後、
更に水素を30ONJ2添加した。
続いて重合器内の温度を60℃に上げた後プロピレンを
全圧が8にg/crn’Gとなる様に供給して、1時間
60℃にて重合を行なった。重合終了後は、未反応のプ
ロピレンおよび水素を放出した後、メタノールをllt
g没入し、[1℃にて一時間処理を行なった。
メタノール処理後は冷却し、濾過、乾燥して50Kgの
重合体を得た。重合体のアイソタクチックペンタッド分
率は0.901であった。
実施例2.3および比較例5 実施例1の〈3)において、重合器内の重合体保有レベ
ルを変えて、表に示すように第1M!、階重合と第2段
1)1m合で生成する重合体危比を変更すること以外は
同様にしてポリプロピレンを得た。
実施例4 (1)三塩化チタン組成物(III )の調製n−ヘプ
タン81、ジn−ブチルアルミニウムモノクロリド16
モル、ジn−ブチルエーテル10モルを30℃で10分
間で混合し、20分間反応させて反応生成液(I)を得
た。この反応生成液(I)の全量を、45℃に保たれた
トルエン5℃、四塩化チタン64モルからなる?9 Q
&に60分間で滴下した後、85℃に昇温して更に2時
間反応させた後、室温迄冷却し上澄疲を除き、n−へブ
タン31]fLを加えてデカンテーションで上澄液を除
く操作を2回繰り返して得られた固体生成物(II )
 4.9Kgを得た。この(II )の全量をn−へブ
タン30℃中に懸濁させ、ジn−ブチルエーテル2.0
kgと四塩化チタン15に、gを室温に1約20分間で
加え、90℃で2時間反応させ、冷却後、デカンテーシ
ョンn−へブタン洗浄及び乾燥を行ない、三塩化チタン
組成物(川)を得た。
三塩化チタン組成物(III)1g中のチタン原子の含
有量は 255mgであった。
(2)予備活性化触媒の調製 実施例1の(2)において、三塩化チタン組成物(II
I )として、上記(1)で得た三塩化チタン組成物(
III )を用いる以外は同様にして予備活性化を行な
った。
(3)プロピレンの多段重合 窒素置換をした内容積500℃のタービン型攪t’l’
羽根付ステンレス!!重合器にn−ヘキサン200℃つ
いでジェルアルミニウムモノクロライド241g、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル54Bを仕込み、更
に水素を27ONfL添加した。
ついで温度を72℃に昇温後プロピレンを供給し、全圧
を10kg/crn”Gに昇圧した。72℃、10kg
/crn’Gに維持しながら2時間重合を継続後、フロ
ピレンの供給を停止し、未反応のプロピレンおよび水素
を放出し、35℃まで重合器内の温度を下げた。冷却後
、重合器内のスラリーの一部を採取して、重合体のアイ
ソタクチックペンタッド分率を測定したところ、0.9
20であった。
引き続いて、35℃においてトリエチルアルミニウムを
1.4g、および水素を13ONJ2添加した。ついで
温度を72℃に昇温後、プロピレンを全圧が10J/c
rn’Gとなるように供給して、2時間、第2段重合を
行った。
重合終了後は、比較例4と同様fl後処理を行ない、ポ
リプロピレン60kgを得た。得られたポリプロピレン
のアイソタクチックペンタッド分率は0907であった
。また、別途同様にして第1段階重合のみを行ったとこ
ろ、重合体酸B53kgであったので、これらの値を用
いて既述の式から、第2段階重合で生成した重合体のア
イソタクチックペンタッド分率は0891であることが
わかった。
比較例6 実施例4の(3)において、第1段階重合を行なわずに
第2段階重合のみを行った。
実施例5 (1)n−ヘキサン12℃に四塩化チタン27.0モル
を加え、1℃に冷却した後、更にジエチルアルミニウム
モノクロライド27.0モルを含むn−ヘキサン12.
5 J2を1℃にて4時間かけて滴下した。滴下終了後
15分間同温度に保ち反応させた後、1時間かけて65
℃に昇温し、更に同温度にて1時間反応させた。次に上
澄液を除き、n−ヘキサン1(lを加え、デカンテーシ
ョンで除く操作を5回縁り返し、得られた固体生成物(
II ) 5.7kgのうち、1.8kgをn−ヘキサ
ン1lIl中に懸τ蜀し、これにジイソアミルエーテル
1.6ftを添加した。この懸濁液を35℃で1時間攪
拌後、n−ヘキサン3flで5回洗浄し処理固体を得た
。得られた処理固体を四塩化チタン40容積%のn−ヘ
キサン溶液6fl中に懸濁した。
この懸濁液を65℃に昇7品し、同温度で2時間反応さ
せた。反応終了後、1回にn−ヘキサン2iを使用し、
3回得られた固体を洗浄した後、減圧で乾燥させて三塩
化チタン組成物(III )を得た。
塩化チタン組成物(川)1g中のチタン原子の含有量は
 265mgであった。
(2)実施例1の(2)において三塩化チタン組成物(
Ill )として上記(1)で得られた、三塩化チタン
組成物(Ill )を用いる以外は同様にして予備活性
化した。
(3)実施例1の(3)において、触媒として上記(2
)で得た予備活性化触媒を三塩化チタン組成物(III
 ) tA算で、1.65g/hr、ジエチルアルミニ
ウムモノクロライトを5.5g/hr 、ジ−n−プロ
ピルアルくニウムモノクロライドを1.4g/hrおよ
びメタクリル酸メチルを50mg/hrで供給し、第1
段重合での重合温度を65℃、重合器内の気相中の水素
濃度を8.3容積%とし、また第2段重合での重合温度
を55℃、重合器内の気相中の水素濃度を45容積%、
トリエチルアルミニウムの代わりにトリn−ブチルアル
ミニウムを0.87g/hrで添加すること以外は同様
にしてプロピレンの多段重合を行ない、ポリプロピレン
を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、 本発明の方法の工程を説明するフ ローシートである。 以  上

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)チーグラー・ナッタ触媒を用いて、第1段重合系
    で高立体規則性側重合体を、第2段重合系で低立体規則
    性側重合体をつくる多段階重合によるポリプロピレンの
    製造方法において、 1)[1]有機アルミニウム化合物(A_1)若しくは
    有機アルミニウム化合物(A_1)と電子供与体(B_
    1)との反応生成物( I )に四塩化チタンを反応させ
    て得られた固体生成物(II)を、α−オレフィンで重合
    処理し、若しくは重合処理せずに、更に電子供与体(B
    _2)と電子受容体とを反応させて得られる三塩化チタ
    ン組成物(III)、 [2]ジアルキルアルミニウムモノハライド(A_2)
    および必要に応じて、 [3]電子供与体(B_3) を組み合わせた触媒の存在下に、プロピレンの重合を行
    ない、生成する重合体のアイソタクチックペンタッド分
    率を0.91以上とし、全重合量の10重量%〜90重
    量%を重合せしめて、第1段階重合を実施し、 2)第1段階重合終了後は該重合反応混合物を第2段階
    重合系に導き、新たに [4]トリアルキルアルミニウム(A_3)をジアルキ
    ルアルミニウムモノハライド(A_2)に対して0.0
    1〜0.25(モル比率)添加して、引き続いてプロピ
    レンの重合を行ない、生成する重合体のアイソタクチッ
    クペンタッド分率を第1段階重合系で生成した重合体の
    アイソタクチックペンタッド分率よりも0.1以上低く
    し、全重合量の90重量%〜10重量%を重合せしめて
    、第2段階重合を実施し、全重合体のアイソタクチック
    ペンタッド分率が0.88〜0.93であるポリプロピ
    レンを得ることを特徴とする多段階重合によるポリプロ
    ピレンの製造方法。
  2. (2)有機アルミニウム化合物(A_1)として、一般
    式がAlR^1_mR^2_m・X_3_−_(_m_
    +_m_’_)(式中、R^1、R^2はアルキル基、
    シクロアルキル基、アリール基で示される炭化水素基ま
    たはアルコキシ基を、Xはハロゲンを表わし、またm、
    m’は0<m+m’≦3の任意の数を表わす。)で表わ
    される有機アルミニウム化合物を用いる特許請求の範囲
    第(1)項に記載の製造方法。
  3. (3)三塩化チタン組成物(III)に代えて、三塩化チ
    タン組成物(III)と有機アルミニウム化合物(A_1
    )を組み合わせ少量のα−オレフィンを反応させて、予
    備活性化した触媒(IV)を用いる特許請求の範囲第(1
    )項に記載の製造方法。
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