JPH0366718A - プロピレン―オレフィンブロック共重合体の製造方法 - Google Patents

プロピレン―オレフィンブロック共重合体の製造方法

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JPH0366718A
JPH0366718A JP20207589A JP20207589A JPH0366718A JP H0366718 A JPH0366718 A JP H0366718A JP 20207589 A JP20207589 A JP 20207589A JP 20207589 A JP20207589 A JP 20207589A JP H0366718 A JPH0366718 A JP H0366718A
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純 齋藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [a業上の利用分野] 本発明は、プロピレン−オレフィンブロック共重合体の
製造方法に関する。更に詳しくは、特定の触媒を用いて
、高剛性と高耐″a!I性を併有するプロピレン−オレ
フィンブロック共重合体を製造する方法に間する。
[従来の技術とその課題] 結晶性ポリプロピレンは、高い剛性、硬度、引張強度、
および耐熱性等を有するものの、耐衝撃性は不十分であ
る。
一般にプラスチック材料の剛性、硬度等と耐衝撃性とは
非両立関係にあり、前者と後者を同時に改善し向上させ
ることは極めて困難な場合が多い、結晶性ポリプロピレ
ンの用途拡大のためには、前述の耐衝撃性のみならず剛
性を今−段と向上させることが要望される。
ポリプロピレンの耐衝撃性を向上させる方法としては、
プロピレンの単独重合に引き続いて、プロピレンとプロ
ピレン以外のすレフインをブロック共重合させる方法が
ある。しかしながら、該ブロック共重合体は結晶性ポリ
プロブレンと比較して耐衝撃性は著しく向上する反面、
剛性は低下するという課題を有している。
上述のn題を改良するものとして、4.4−ジメチルペ
ンテン−1やアリルトリメチルシラン等の非直鎖オレフ
ィンを少量重合させて予備活性化処理した触媒を用いて
プロピレン−オレフィンブロック共重合体を製造する方
法(特開昭63−68,821号公報、特開昭1i3−
68,622号公報)が提案されているが、本発明者等
が該提案の方法に従ってブロック共重合体の製造を行っ
たところ、重合活性が低下するのみならず、塊状ポリマ
ーの生成や、重合器壁へのスケール付着、重合反応のコ
ントロール性不良といった運転上の課題が生じるので、
工業的な長期間の連続重合法、特に気相重合法において
は採用できない方法であった。
更に、得られたブロック共重合体を成形品に加工した場
合には剛性と耐ff1lE性のバランスにおいて一定の
改良が見られたものの、未だ不十分であり、より一層の
改良が望まれる。
また、非直鎖オレフィンを利用する同様な技術として、
プロピレン重合用遷移金属触媒成分の製造途中で、別途
非直鎖オレフィンを重合して得られた非直鎖オレフィン
重合体を添加して製造された該触媒成分を用いてプロピ
レン単独共重合体を製造する方法(特開昭63−69.
1109号公報)が提案されているが、該提案の方法は
、別途非直鎖オレフィン重合体を製造する工程が必要で
あるため、工業上の不利を伴うばかりでなく、得られる
重合体はプロピレン単独共重合体であるため、耐i撃性
が著しく低い。
また、本発明者等が該提案の方法に従って得られた遷移
金属触媒成分を用いてプロピレン−オレフィンブロック
共重合体を製造しても、得られたブロック共重合体の剛
性と耐Wi撃性のバランスは不十分なものであった。
一方、本出願人は既に特定の三塩化チタン組成物、有機
アル主ニウム化合物、および芳香族カルボン酸エステル
からなる触媒を用いて高剛性と耐衝撃性を併有するプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体を製造する方法(特
公昭62−4,402号公報、以後先願発明ということ
がある。)を提案しているが、更に剛性と耐衝撃性の向
上が望まれている。
本発明者等は、上記の従来技術が抱えている諸課題を解
決し、先願発明に優る高剛性と高耐衝撃性を併有するプ
ロピレン−オレフィンブロック共重合体を製造する方法
について鋭意研究した。
その結果、特定の方法によって非直鎖オレフィン重合体
を含有せしめた三塩化チタン組成物を見いだし、この三
塩化チタン組成物と有機アルミニウム化合物、更に特定
量の芳香族カルボン酸エステルを組み合わせた触媒を使
用してプロピレン−オレフィンブロック共重合体を製造
する場合には、既述した従来技術や先願発明の抱える諸
課題を解決することを見いだし、本発明に至った。
以上の説明から明らかなように本発明の目的は、高剛性
と高耐m撃性を併有するプロピレン−オレフィンブロッ
ク共重合体を運転上の問題を生じることなく安定して製
造する方法を提供するにある。他の目的は、高剛性と高
耐衝撃性を併有するプロピレン−オレフィンブロック共
重合体を提供するにある。
[1題を解決するための手段] 本発明は以下の構成を有する。
(1)■有機アルミニウム化合物(A1)若しくは有機
アルミニウム化合物(Al〉と電子供与体(B1)との
反応生成物(I)に四塩化チタンを反応させて得られた
固体生成物(II)を、非直鎖オレフィン、若しくは直
鎖オレフィンおよび非直鎖オレフィンで重合処理し、更
に電子供与体(B2)と電子受容体とを反応させる方法
によって得られる三塩化チタン組成物(Hl )と ■有機アルミニウム化合物(A2)および■芳香族カル
ボン酸エステル(E) とを組み合わせ、該芳香族カルボン酸エステル(E)と
該三塩化チタン組成物(In ’)  (T、i原子数
換算、以下同様)のモル比を(E)/(III)=0.
1〜10.0とし、該有機アルミニウム化合物(A2)
と該三塩化チタン組成物(III)のモル比を(A、)
/(m)謹0.1〜200とした触媒を用いて、 第1段目として全重合量の80!i量%〜95重量%の
プロピレンを重合させ、次いで第2段目として全重合量
の40!i量%〜5重量%のプロピレンとプロピレン以
外のオレフィンを共重合させて、得られるブロック共重
合体中のプロピレン以外のオレフィン含有量を3重量%
〜3o重量%とすることを特徴とするプロピレン−オレ
フィンブロック共重合体の製造方法。
(2)有機アルミニウム化合物(A1)として、−数式
がAIR’pR’1Xs−(p*11 (式中、R+、
n2はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基等の
炭化水素基またはアルコキシ碁を、Xはハロゲンを表わ
し、またp、p”はO<p+p’≦3の任意の数を表わ
す、)で表わされる有機アルミニウム化合物を用いる前
記第1項に記載の製造方法。
(3)非直鎖オレフィンとして、次式、CH2−CH−
R” (式中 13はケイ素を含んでいてもよい炭化水素の飽
和環状構造を有する、ケイ素を含んでいてもよい炭素数
3から18までの含飽和環炭化水素基を表す、)で示さ
れる含飽和環炭化水素単量体を用いる前記′!J1項に
記載の製造方法。
(4)非直鎖オレフィンとして、次式、(式中、R′は
ケイ素を含んでいてもよい炭素数1から3までの鎮状炭
化水素基、またはケイ素を表わし BS、 R@、R?
はケイ素を含んでいてもよい炭素数1から6までの鎮状
炭化水素基を表わすが R8、BS、R1のいずれか1
個は水素であってもよい、)で示される枝鎖オレフィン
類を用いる前記第1項に記載の製造方法。
(5〉非直鎖オレフィンとして、次式、(式中、nは0
.1、麿は1.2のいずれかであり、R6はケイ素を含
んでいてもよい炭素数1から6までの鎮状炭化水素基を
表わし、R9はケイ素を含んでいてもよい炭素数1から
12までの炭化水素基、水素、またはハロゲンを表わし
、朧が2の時、各Roは同一でも異なっていてもよい、
)で示される芳香族系単量体を用いる前記第1項に記載
の製造方法。
(6)有機アルミニウム化合物(R2)として、ジアル
キルアルミニウムモノハライドを用いる前記第1項に記
載の製造方法。
(7)三塩化チタン組成物(m)に代えて、三塩化チタ
ン組成物(III )と有機アル稟ニウム化合物を組み
合わせ、少量のオレフィンを反応させて予備活性化した
触媒成分を使用する前記第1項に記載の製造方法。
本発明の構成について以下に詳述する。
本発明のプロピレン−オレフィンブロック共重合体の製
造に用いる三塩化チタン組成物(■りの製造は次の通り
である。
まず、有機アルミニウム(Al)と電子供与体(B1)
とを反応させて反応生成物(I)を得て、この(1)と
四塩化チタンとを反応させて得られる固体生成物(II
)、若しくは有機アルミニウム化合物(R1)と四塩化
チタンとを反応させて得られる固体生成物(■〉を、非
直鎖オレフィン、若しくは直鎖オレフィンおよび非直鎖
オレフィンで重合処理し、更に電子供与体(B2)と電
子受容体とを反応させて得られるfi終の固体生成物と
して、本発明に用いる三塩化チタン組成物(III )
が製造される。
なお、本発明で「重合処理するjとは、直鎖オレフィン
若しくは非直鎖オレフィンを重合可能な条件下に固体生
成物(II )に接触せしめて直鎖オレフィン若しくは
非直鎖オレフィンを重合せしめることをいう、この重合
処理で固体生成物(II)は重合体で被覆された状態と
なる。
上述の有機アル主ニウム化合物(AI)と電子供与体(
at)との反応は、溶媒(Dl)中で一20℃〜200
℃、好ましくは一1O℃〜100℃で30秒〜5時間行
なう、有機アルミニウム化合物(AI)、(Bl)、(
D、)の添加順序に制限はなく、使用する量比は有機ア
ルミニウム化合物(A、)1モルに対し電子供与体CB
+> 0.1モル〜8モル、好ましくは1〜4モル、溶
媒0.5L〜5L、好ましくは0.5L〜2Lである。
かくして反応生成物(1)が得られる0反応生成物(1
)は分離をしないで反応終了したままの液状態(反応生
成液(1)と言うことがある。)で次の反応に供するこ
とができる。
この反応生成物(1)と四塩化チタンとを、若しくは有
機アルミニウム化合物(A、)と四塩化チタンとを反応
させて得られる固体生成物(II)を非直鎖オレフィン
、若しくは直鎖オレフィンおよび非直鎖オレフィンで重
合処理する方法としては、■反応生成物(I)、若しく
は有機アルくニウム化合物(R1)と四塩化チタンとの
反応の任意の過程で、非直鎖オレフィン、若しくは直鎖
オレフィンおよび非直鎖オレフィンを添加して固体生成
物(1])を重合処理する方法、■反応生成物(I)若
しくは有機アルミニウム化合物(Al)と四塩化チタン
との反応終了後、非直鎖オレフィン、若しくは直鎖オレ
フィンおよび非直鎖オレフィンを添加して固体生成物(
TI)を重合処理する方法、および■反応生成物(I)
若しくは有機アルくニウム化合物(A、)と四塩化チタ
ンとの反応終了後、濾別またはデカンテーションにより
液状部分を分離除去した後、得られた固体生成物(II
)を溶媒に懸濁させ、更に有機アルミニウム化合物を添
加後、非直鎖オレフィン、若しくは直鎖オレフィンおよ
び非直鎖オレフィンを添加し、重合処理する方法がある
また、上記の非直鎖オレフィン、若しくは直鎖オレフィ
ンおよび非直鎖オレフィンによる重合処理は、非直鎖オ
レフィン単独による重合処理でも良いが、直鎖オレフィ
ンおよび非直鎖オレフィンを用いて最初に■直鎖オレフ
ィンで重合処理し、引診続いて■非直鎖オレフィンで重
合処理することが、得られた三塩化チタン組成物(m 
)の使用時における重合運転性および得られるプロピレ
ン−オレフィンブロック共重合体の剛性と耐am性の向
上の面から好ましい方法である。
更にまた、重合処理は上記したように直鎖オレフィンお
よび非直鎖オレフィンをそれぞれ1回ずつ用いる方法の
他、2回以上、例えば非直鎖オレフィンの重合IAII
後に更に■直鎖オレフィンを添加して重合処理を行うこ
と等も可能である。
反応生成物(I)若しくは有機アルミニウム化合物(A
、)と四塩化チタンとの反応は、反応の任意の過程での
直鎖オレフィンおよび非直鎖オレフィンの添加の有無に
かかわらず、−10℃〜200℃、好ましくは0℃〜1
00℃で5分〜10時間行う。
溶媒は用いない方が好ましいが、脂肪族または芳香族炭
化水素を用いることができる0反応生成物(1)若しく
は有機アルミニウム化合物(八、)、四塩化チタン、お
よび溶媒の混合は任意の順に行えば良く、直鎖オレフィ
ンおよび非直鎖オレフィンの添加もどの段階で行っても
良い。
反応生成物(1)若しくは有機アルくニウム化合物(八
、)、四塩化チタン、および溶媒の全量の混合は5時間
以内に終了するのが好ましく、混合中も反応が行われる
。全量混合後、更に5時間以内反応を継続することが好
ましい。
反応に用いるそれぞれの使用量は四塩化チタン1モルに
対し、溶媒はθ〜3.00hIL、反応生戒物(1)若
反応生育物アルミニウム化合物(A、)は、該(り若し
くは有機アルミニウム化合物(A、)中の^1原子数と
四塩化チタン中のTI原子数の比(A1/丁l)で0.
05〜10、好ましくは0,06〜0,3である。
非直鎖オレフィン、若しくは直鎖オレフィンおよび非直
鎖オレフィンによる重合処理は、反応生成物(I)若し
くは有機アルミニウム化合物(A1)と四塩化チタンと
の反応の任意の過程で非直鎖オレフィン、若しくは直鎖
オレフィンおよび非直鎖オレフィンを添加する場合、お
よび反応生成物(N若しくは有機アル亙ニウム化合物(
A1)と四塩化チタンとの反応終了後、非直鎖オレフィ
ン、若しくは直鎖オレフィンおよび非直鎖オレフィンを
添加する場合は、直鎖オレフィン、非直鎖オレフィンに
よるいずれの重合処理においても反応温度O℃〜90℃
で1分〜lO時間、反応圧力は大気圧(Okgf/c1
G)〜10kgf/cm’Gの条件下で、固体生成物(
II ) 110g当り、直鎖オレフィン0.1g〜I
QOkg 、および非直鎖オレフィン0.013〜lO
Qkgを用いて、最終の三塩化チタン組成物(m)中に
非直鎖オレフィン単独重合処理の場合には非直鎖オレフ
ィン重合体の含有量が0.01Ji量%〜99重量%、
となるように、また直鎖オレフィンおよび非直鎖オレフ
ィンを用いる場合には、直会頁オレフィン重合体ブロッ
クの含有量が0.1重量%〜49.5!重量%、ならび
に非直鎖オレフィン重合体ブロックの含有量が0.01
1量%〜49.5Ii量となるよう&1′重合させる。
該非直鎖オレフィン重合体の含有量が0.011i量%
未満では、得られた三塩化チタン組成物(!■)を用い
て製造されたプロビレンーオレフィンブロック共重合体
の剛性の向上効果が不十分であり、また上記範囲を超え
ると効果の向上が顕著でなくなり、操作上および経済上
の不利となる。
なお、既述したように該重合処理は非直鎖オレフィンの
みでなく、直鎖オレフィンも用いることが好ましく、こ
の場合、直鎖オレフィン重合体ブロックの非直鎖オレフ
ィン重合体ブロックに対する重量比については運転性の
改善効果、および剛性と耐衝箪性の向上効果のバランス
を考慮してg872以下とすることが好ましい。
非直鎖オレフィン、若しくは直鎖オレフィンおよび非直
鎖オレフィンによる重合処理を、反応生成物(1)若し
くは有機アルミニウム化合物(Al)と四塩化チタンと
の反応終了後、濾別またはデカンテーシHンにより液状
部分を分離除去した後、得られた固体生成物(If )
を溶媒に懸濁させてから行う場合には、直鎖オレフィン
、非直鎖オレフィンによるいずれの重合処理においても
固体生成物(■) 100gに対し、溶媒100sft
〜5.000層1、有機アル主ニウム化合物0.5g〜
s、000gの存在下、反応温度O℃〜SO℃で1分〜
lO時間、反応圧力は大気圧(Okgf/cm”G) 
〜10kgf/c1Gの条件下で、固体生成物(■) 
100g当り、直鎖オレフィン0.1g〜100J 、
および非直鎖オレフィン0.01g〜100kgを用い
て、最終の三塩化チタン組成物(III )中に非直鎖
オレフィン単独重合処理の場合には非直鎖オレフィン重
合体の含有量が0.01重量%〜99重量%となるよう
に、また直鎖オレフィンおよび非直鎖オレフィンを用い
る場合には、直鎖オレフィン重合体ブロックの含有量が
0.1重量%〜49.5重量%、非直鎖オレフィン重合
体ブロックの含有量がO,01li量%〜49.5Il
量%、ならびに直鎖オレフィン重合体ブロックの非直鎖
オレフィン重合体ブロックに対する重量比が9872以
下となるように重合させる。
上述したいずれの重合処理においても、直鎖オレフィン
若しくは非直鎖オレフィンによる各段階の重合処理が終
了した後は、該反応混合物をそのまま次段階の重合処理
に用いることができる。また、共存する溶媒、未反応の
直鎖オレフィン若しくは非直鎖オレフィン、および有機
アル主ニウム化合物等を濾別若しくはデカンテーク5ン
等で除き、再度溶媒と有機アルくニウム化合物を添加し
て、次段階の非直鎖オレフィン若しくは直鎖オレフィン
による重合処理に用いてもよい。
重合処理時に用いる溶媒は脂肪族炭化水素が好ましく、
有機アル稟ニウム化合物は反応生成物(りを得る際に用
いたもの、若しくは電子供与体(at)と反応させるこ
となく直接四塩化チタンとの反応に用いたものと同じも
のであっても、異なったものでもよい。
反応終了後は、濾別またはデカンテーク3ンにより液状
部分を分離除去した後、更に溶媒で洗浄を繰返した後、
得られた重合処理を施した固体生成物(以下固体生成物
(■−A)と言うことがある)を溶媒に懸濁状態のまま
次の工程に使用しても良く、更に乾燥して固形物として
取り出して使用しても良い。
固体生成物(II −A )は、ついで、これに電子供
与体(B、)と電子受容体(F)とを反応させる。
この反応は溶媒を用いないでも行うことができるが、脂
肪族炭化水素を用いる方が好ましい結果が得られる。
使用する量は固体生成物(II−A)100gに対して
、(Bz)O9Ig〜1,000g、好ましくは0.5
g〜2001i。
(F)0.1g〜1,000g、好ましくは0.2g〜
500g、溶媒0〜3,000園角、好ましくは100
〜1.000aILである。
反応方法としては、■固体生成物(II −A ’)に
電子供与体(B2)および電子受容体(F)を同時に反
応させる方法、■(II −A )に(F)を反応させ
た後、 (82)を反応させる方法、■(II −A 
)に(B2)を反応させた後、(F)を反応させる方法
、■(B2)と(F)を反応させた後、(n −A )
を反応させる方法があるがいずれの方法でも良い。
反応条件は、上述の■、■の方法においては、40℃〜
200℃、好ましくは50℃〜100℃で30秒〜5時
間反応させることが望ましく、■の方法においては(1
! −A ) と(B2)の反応をO℃〜50℃で1分
〜3時間反応させた後、(F)とは前記■、■と同様な
条件下で反応させる。
また■の方法においては(B2〉と(F)を10℃〜1
00℃で30分〜2時間反応させた後、40℃以下に冷
却し、(n −A )を添加した後、前記■、■と同様
な条件下で反応させる。
固体生成物(■夏−A)、(lh)、および(F)の反
応終了後は濾別またはデカンテーションにより液状部分
を分離除去した後、更に溶媒で洗浄を繰返し、最終の固
体生成物として、本発明に用いる三塩化チタン組成物(
III )が得られる。
本発明に用いる三塩化チタン組成物(III )の製造
に使用する有機アル主ニウム化合物(R1)としては、
−数式が^lR’pR”1Xs−+p*p1(式中、R
1、R2はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基
等の炭化水素基またはアルコキシ碁を、Xはハロゲンを
表わし、またp、p’はO<p+p’≦3の任意の数を
表わす。)で表わされる有機アル稟ニウム化合物が使用
される。
その具体例としてはトリメチルアルミニウム、トリエチ
ルアルミニウム、トリn−プロピルアルミニウム、トリ
n−ブチルアル稟ニウム、トリl−ブチルアルミニウム
、トリn−ヘキシルアルミニウム、トリ五−ヘキシルア
ルミニウム、トリ2−メチルペンチルアルミニウム、ト
リn−オクチルアルミニウム、トリn−デシルアルミニ
ウム等のトリアルキルアル友ニクム類、ジエチルアルよ
ニウムモノクロライド、ジn−プロピルアルよニウムモ
ノクロライド、ジl−ブチルアル主ニウムモノクロライ
ド、ジエチルアル主ニクムモノフルオライド、ジエチル
アルミニウムモノブロマイド、ジエチルアルミニウムモ
ノアイオダイド等のジアルキルアルミニウムモノハライ
ド類、ジエチルアルミニウムハイドライド等のジアルキ
ルアル〈ニウムハイドライド類、メチルアルミニウムセ
スキクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド
等のアルキルアル主ニウムセスキハライド類、エチルア
ル主ニウムジクロライド、l−ブチルアルミニウムジク
ロライド等のモノアルキルアルミニウムシバライド類な
どがあげられ、他にモノエトキシジエチルアルミニウム
、ジェトキシモノエチルアルビニラム等のアルコキシア
ルキルアル淀ニウム類を用いるとともできる。これらの
有機アルミニウム化合物は2 fm類以上を混合して用
いることもできる。
本発明に用いる電子供与体としては、以下に示す種々の
ものが示されるが、 (Bl)、 (82) としては
エーテル類を主体に用い、他の電子供与体はエーテル類
と共用するのが好ましい。
電子供与体として用いられるものは、酸素、窒素、硫黄
、燐のいずれかの原子を有する有機化合物、すなわち、
エーテル類、アルコール類、エステル類、アルデヒド類
、脂肪酸類、ケトン類、ニトリル類、アミン類、アくド
類、尿素又はチオ尿素類、イソシアネート類、アゾ化合
物、ホスフィン類、ホスファイト類、ホスフィナイト類
、硫化水素又はチオエーテル類、チオアルコール類など
である。
具体例としては、ジエチルエーテル、ジn−プロピルエ
ーテル、ジn−ブチルエーテル、ジイソアよルエーテル
、ジn−ペンチルエーテル、ジn−ヘキシルエーテル、
ジl−ヘキシルエーテル、ジn−オクチルエーテル、ジ
l−オクチルエーテル、ジn−ドデシルエーテル、ジフ
ェニルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール
、ヘキサノール、オクタノール、フェノール、クレゾー
ル、キシレノール、エチルフェノール、ナフトール等の
アルコール類、若しくはフェノール類、メタクリル酸メ
チル、酢酸エチル、ギ酸ブチル、酢酸アミル、酪酸ビニ
ル、酢酸ビニル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、
安息香酸ブチル、安息香酸オクチル、安息香酸2−エチ
ルヘキシル、トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、ト
ルイル酸2−エチルヘキシル、アニス酸メチル、アニス
酸エチル、アニス酸プロピル、ケイ皮酸エチル、ナフト
エ酸メチル、ナフトエ酸エチル、ナフトエ酸プロピル、
ナフトエ酸ブチル、ナフトエ酸2−エチルヘキシル、フ
ェニル酢酸エチルなどのエステル類、アセトアルデヒド
、ベンズアルデヒドなどのアルデヒド類、ギ酸、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、修酸、こはく酸、アクリル酸、マ
レイン酸などの脂肪酸、安息香酸などの芳香族酸、メチ
ルエチルケトン、メチ・ルイソブチルケトン、ベンゾフ
ェノンなどのケトン類、アセトニトリル等のニトリル酸
、メチルアミン、ジエチルアよン、トリブチルアミン、
トリエタノールアセン、β(N、N−ジメチルアミノ)
エタノール、ピリジン、キノリン、α−ピコリン、2,
4.6−トリメチルビリジン、N、N。
N’ 、N’−テトラメチルエチレンシアくン、アニリ
ン、ジメチルアニリンなどのアセン類、ホルムアよド、
ヘキサメチルリン酸トリアミド、N、N。
N”、N’、N’−ペンタメチル−N゛−β−ジメチル
アミノメチルリン酸トリアミド、オクタメチルピロホス
ホルアよドのア主ド類、N、N、N’ 、N’−テトラ
メチル尿素等の尿素類、フェニルイソシアネート、トル
イルイソシアネートなどのイソシアネート類、アゾベン
ゼンなどのアゾ化合物、エチルホスフィン、トリエチル
ホスフィン、トリn−ブチルホスフィン、トリn−オク
チルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリフェニ
ルホスフィンオキシトなどのホスフィン類、ジメチルホ
スファイト、ジn−オクチル本スファイト、トリエチル
ホスファイト、トリn−ブチルホスファイト、トリフェ
ニルホスファイトなどのホスファイト類、エチルジエチ
ルホスフィナイト、エチルブチルホスフィナイト、フエ
ニルジフェニルホスフィナイトなどのホスフィナイト類
、ジエチルチオエーテル、ジフェニルチオエーテル、メ
チルフェニルチオエーテル、エチレンサルファイド、プ
ロピレンサルファイドなどのチオエーテル類、エチルチ
オアルコール、n−プロピルチオアルコール、チオフェ
ノールなどのチオアルコール類などをあげることもでき
る。
これらの電子供与体は混合して使用することもできる0
反応生成物(1)を得るための電子供与体(B、)、固
体生成物(II −A )に反応させる(B、)のそれ
ぞれは同じであっても異なっていてもよい。
本発明で使用する電子受容体(F)は、周期律表I11
〜■族の元素のハロゲン化物に代表される。
具体例としては、無水塩化アルミニウム、四塩化ケイ素
、塩化第一スズ、塩化第二スズ、四塩化チタン、四塩化
ジルコニウム、三塩化リン、五塩化リン、四塩化バナジ
ウム、五塩化アンチモンなどがあげられ、これらは混合
して用いることもできる。最も好ましいのは四塩化チタ
しである。
溶媒としてはつぎのものが用いられる。脂肪族炭化水素
としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−へブタン
、n−オクタン、I−オクタン等が示され、また、脂肪
族炭化水素の代りに、またはそれと共に、四塩化炭素、
クロロホルム、ジクロルエタン、トリクロルエチレン、
テトラクロルエチレン等のハロゲン化炭素水素も用いる
ことができる。
芳香族化合物として、ナフタリン等の芳香族炭化水素、
及びその銹導体であるメシチレン、デュレン、エチルベ
ンゼン、イソプロピルベンゼン、2−エチルナフタリン
、1−フェニルナフタリン等のアルキル置換体、モノク
ロルベンゼン、クロルトルエン、クロルキシレン、クロ
ルエチルベンゼン、ジクロルベンゼン、ブロムベンゼン
等のハロゲン化物等が示される。
重合処理に用いられる直鎖オレフィンとしては、エチレ
ン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、オクテン−1等の直鎖オレフィンが用いられ、特
にエチレン、プロピレンが好ましく用いられる。これら
の直鎖オレフィンは1種以上が用いられる。
重合処理に用いる非直鎖オレフィンは、■次式、 CH2講(:ll−R’ (式中 R1はケイ素を含んでいてもよい炭化水素の飽
和環状構造を有する、ケイ素を含んでいてもよい炭素数
3から18の含飽和環炭化水素を表わす、)で示される
含飽和環炭化水素JIL量体、■次式、 6 CH,菖CH−R’−R’ 7 (式中、R4はケイ素を含んでいてもよい炭素数1から
3までの鎖状炭化水素基、またはケイ素を表わし R6
,R6、R7はケイ素を含んでいてもよい炭素数1から
6までの鎖状炭化水素基を表わすが、R%、 Re、 
R?のいずれか1個は水素であってもよい、〉で示され
る枝鎖オレフィン類や、■次式、(式中、nは0,1、
+aは1.2のいずれかであり、naはケイ素を含んで
もよい炭素数1から6までの鎮状炭化水素基を表わし、
R9はケイ素を含んでもよい炭素数1から12までの炭
化水素基、水素、またはハロゲンを表わし、閣が2の時
、各R9は同一でも異なってもよい、)で示される芳香
族系単量体である。具体的に示すと、■の含飽和環炭化
水素単量体の例としては、ビニルシクロプロパン、ビニ
ルシクロブタン、ビニルシクロペンタン、3−メチルビ
ニルシクロペンタン、ビニルシクロヘキサン、2−メチ
ルビニルシクロヘキサン、3−メチルビニルシクロヘキ
サン、4−メチルビニルシクロヘキサン、ビニルシクロ
ヘプタン等のビニルシクロアルカン類、アリルシクロペ
ンタン、アリルシクロヘキサン等のアリルシクロアルカ
ン類などのほか、シクロトリメチレンビニルシラン、シ
クロトリメチレンメチルビニルシラン、シクロテトラメ
チレンビニルシラン、シクロテトラメチレンメチルビニ
ルシラン、シクロペンタメチレンビニルシラン、シクロ
ペンタメチレンメチルビニルシラン、シクロペンタメチ
レンエチルビニルシラン、シクロヘキサメチレンビニル
シラン、シクロヘキサメチレンメチルビニルシラン、シ
クロヘキサメチレンエチルビニルシラン、シクロテトラ
メチレンアリルシラン、シクロテトラメチレンメチルア
リルシラン、シクロペンタメチレンアリルシラン、シク
ロペンタメチレンメチルアリルシラン、シクロペンタメ
チレンエチルアリルシラン等の飽和環状構造内にケイ素
原子を有する含飽和環炭化水素単量体や、シクロブチル
ジメチルビニルシラン、シクロペンチルジメチルビニル
シラン、シクロペンチルエチルメチルビニルシラン、シ
クロペンチルジエチルビニルシラン、シクロペンチルジ
エチルビニルシラン、シクロヘキシルビニルシラン、シ
クロヘキシルジメチルビニルシラン、シクロヘキシルエ
チルメチルビニルシラン、シクロブチルジメチルアリル
シラン、シクロペンチルジメチルアリルシラン、シクロ
ヘキシルメチルアリルシラン、シクロヘキシルジメチル
アリルシラン、シクロヘキシルエチルメチルアリルシラ
ン、シクロヘキシルジエチルアリルシラン、4−トリメ
チルシリルビニルシクロヘキサン、4−トリメチルシリ
ルアリルシクロヘキサン等の飽和環状構造外にケイ素を
含んだ含飽和環炭化水素単量体などがあげられる。
■の枝鎖オレフィン類の例としては、3−メチルブテン
−1,3−メチルペンテン−1,3−エチルペンテン−
1等の3位枝鎖オレフィン、4−エチルヘキセン−1,
4,4−ジメチルペンテン−1,4,4−ジメチルヘキ
セン−1等の4位枝鎖オレフィン、ビニルトリメチルシ
ラン、ビニルトリエチルシラン、ビニルトリn−ブチル
シラン、アリルトリメチルシラン、アリルエチルジメチ
ルシラン、アリルジエチルメチルシラン、アリルトリエ
チルシラン、アリルトリn−プロピルシラン、3−ブテ
ニルトリメチルシラン、3−ブテニルトリエチルシラン
等のアルケニルシラン類や、ジメチルジアリルシラン、
エチルメチルジアリルシラン、ジエチルジアリルシラン
等のジアリルシラン類等があげられる。
また、■の芳香族系単量体としては、スチレン、および
その誘導体である0−メチルスチレン、p−t−ブチル
スチレン等のアルキルスチレン類、2.4−ジメチルス
チレン、2.5−ジメチルスチレン、34−ジメチルス
チレン、3,5−ジメチルスチレン等のジアルキルスチ
レン類、2−メチル−4−フルオロスチレン、2−エチ
ル−4−クロロスチレン、0−フルオロスチレン、p−
フルオロスチレン等のハロゲンfilfAスチレン類、
P−トリメチルシリルスチレン、−一トリエチルシリル
スチレン、p−エチルジメチルシリルスチレン等のトリ
アルキルシリルスチレン類、0−アリルトルエン、p=
アリルトルエン等のアリルトルエン類、2−アリル−p
−キシレン、4−アリル−0−キシレン、5−アリル−
瓢−キシレン等のアリルキシレン類、ビニルジメチルフ
ェニルシラン、ビニルエチルメチルフェニルシラン、ビ
ニルジエチルフェニルシラン、アリルジメチルフェニル
シラン、アリルエチルメチルフェニルシラン等のアルケ
ニルフェニルシラン類、また、4−(o−)−リル)−
ブテン−1や1−ビニルナフタレン等があげられ、これ
らの非直鎖オレフィンはtf!類以上が使用される。
以上の様にして得られた三塩化チタン組成物(III 
)と有機アルミニウム化合物(A2)、および芳香族カ
ルボン酸エステル(E)とを後述する所定量でもって組
み合せ、本発明に使用する触媒とするか更に好ましくは
、オレフィンを反応させて予備活性化しに触媒として用
いる。
上記の触媒を用いる本発明のプロピレン−オレフィンブ
ロック共重合の重合形式は限定されず、スラリー重合、
バルク重合の様な液相重合のほか、気相重合においても
好適に実施できる。スラリー重合またはバルク重合には
三塩化チタン組成物(III)と有機アルミニウム化合
物(A2) 、および芳香族カルボン酸エステル(E)
とを組み合わせた触媒でも充分C効果を表すが、気相重
合に使用する場合には、三塩化チタン組成物(III 
)に代えて三塩化チタン組成物(■■)と有機アルミニ
ウム化合物を組み合わせて、このものにオレフィンを反
応させて予備活性化したより高活性度の触媒成分を用い
ることが望ましい。
スラリー重合またはバルク重合に続いて気相重合を行な
う場合は、当初使用する触媒が前者であっても、気相重
合のときには既にプロピレンの反応が行なわれているか
ら後者の触媒も同じものとなって優れた効果が得られる
予備活性化は、三塩化チタン(■I)Igに対し、有機
アルミニウム化合物0.005g〜500g 、溶媒O
〜50It、水素0〜1,000mJ2、およびオレフ
ィン0.01g〜5,000g、好ましくは0.05g
〜3,000gを用い、0℃〜100℃で1分〜20時
間 、オレフィンを反応させ、三塩化チタン組成物(+
H)Ig当り0.0Ig〜2,000g、好ましくは0
.05g〜200gのオレフィンを重合させる事が望ま
しい。
予備活性化の為のオレフィンの反応は、n−ペンタン、
 n−ヘキサン、n−ヘプタン、トルエン等の脂肪族ま
たは芳香族炭化水素溶媒中でも、また、溶媒を用いない
で液化プロピレン、液化ブテン−1等の液化オレフィン
中でも行え、エチレン、プロピレン等のオレフィンを気
相で反応させることもでき、予めオレフィン重合体や水
素を共存させて行う事も出来る。
また予備活性化ドおいて、予め芳香族カルボン酸エステ
ル(E)を添加することも可能である。
予備活性化する為に用いるオレフィンとしては、例えば
エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−11ヘ
キセン−11へブテン−1、オクテン−1等の直鎖モノ
オレフィン類、4−メチル−ペンテン−1,2−メチル
−ペンテン−1等の枝鎖モノオレフィン等があげられ、
1極類以上のオレフィンが使用される。また、有機アル
ミニウム化合物としては、既述の(A1)と同様なもの
が使用可能であるが、好適には後述する(A2)と同様
なジアルキルアルミニウムモノハライドが用いられる。
予備活性化反応が終了した後は、該予備活性化触媒成分
スラリーに所定量の芳香族カルボン酸エステル(E)を
添加した触媒をそのままプロピレン−オレフィンブロッ
ク共重合に用いることもできるし、また、共存する溶媒
、未反応のオレフィンおよび有機アルミニウム化合物を
濾別またデカンテーションで除き、乾燥した粉粒体若し
くは該粉粒体に溶媒を加えて懸濁した状態とし、このも
のに有機アルミニウム化合物(A2)および芳香族カル
ボン酸エステル(E)とを組み合わせて触媒とし、プロ
ピレン−オレフィンブロック共重合に供する方法や、共
存する溶媒、および未反応のオレフィンを減圧蒸留、ま
たは不活性ガス流等により、蒸発させて除き、粉粒体若
しくは該粉粒体に溶媒を加えて懸濁した状態とし、この
ものに必要に応じて有機アルミニウム化合物(A2)を
追加し、更に芳香族カルボン酸エステル(E)とを組み
合せて触媒とし、プロピレン−オレフィンブロック共重
合に用いることも可能である。
プロピレン−オレフィンブロック共重合時においては、
以上の三塩化チタン組成物(III)、追加の有機アル
ミニウム化合物(A2)も含めた有機アルミニウム化合
物(A2)の総量、および芳香族カルボン酸エステル(
E)の使用量については、該芳香族カルボン酸エステル
(E)と該三塩化チタン組成物(fir )のモル比(
E)/(m)が1.0〜10.0.また該有機アルくニ
ウム化合物(A、)と該三塩化チタン組成物(m )の
モル比(A、)/(III )が0.1〜200、好適
には0.1〜100となる範囲で使用する。
芳香族カルボン酸エステル(E)の添加が少ないと重合
体のアイソタフティシティの向上が不十分なため、高剛
性とならず、まに多すぎると重合活性が低下し実用的で
ない、なお、三塩化チタン組成物(m)のモル数とは、
実質的に(■I)に含まれているTjグラム原子数をい
う。
三塩化チタン組成物(nt)と組み合わせる有機アルミ
ニウム化合物(A2)、および必要に応じて用いる有機
アル尖ニウム化合物(A2)としては−数式が^IRI
ORI IXで示されるジアルキルアル文ニウムモノハ
ライドが好ましい。
なお、式中BIG  R+1はアルキル基、アリール基
、アルカリール基、シクロアルキル基等の炭化水素基ま
たはアルコキシ基を示し、Xはハロゲンを表わし、具体
例としてはジエチルアル主ニウムモノクロライド、ジn
−プロピルアル主ニウムモノクロライド、ジ■−ブチル
アルミニウムそニクロライド、ジn−ブチルアルミニウ
ムモノクロライド、ジエチルアルミニウムモノアイオダ
イド、ジエチルアル主ニウムモノブロマイド等があげら
れる。
触媒を構成するもう一つの成分である芳香族カルボン酸
エステル(E)として用いることのできる具体例として
は、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチ
ル、安息香酸オクチル、安息香酸2−エチルヘキシル、
トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、トルイル酸2−
エチルヘキシル、アニス酸メチル、アニス酸エチル、ア
ニス酸プロピル、ケイ皮酸エチル、ナフトエ酸メチル、
ナフトエ酸プロピル、ナフトエ酸ブチル、ナフトエ酸2
−エチルヘキシル、フェニル酢酸エチル等である。
かくして組み合わされた触媒を用いて本発明のプロピレ
ン−オレフィンブロック共重合体は、第1段目としてプ
ロピレンの重合を実施する。
通常、重合温度は20℃〜100℃、好ましくは40℃
〜85℃である。温度が低すぎる場合は、重合活性が低
くなり実用的でなく、温度が高い場合は、アイソタフテ
ィシティを上げるのが困難になってくる。i合圧力は常
圧〜50kg/cm’Gで通常30分〜15時間程度実
施される0重合の際、分子量調節のための適量の水素を
添加するなどは従来の重合方法と同じである。
本発明のプロピレンおよびオレフィンのブロック共重合
は、既述したようにn−ヘキサン、n−へブタン等の不
活性溶媒中で行うスラリー重合、液化単量体中で行うバ
ルク重合、若しくは気体状の単量体中で行う気相重合の
いずれの形式によっても実施可能であり、またこれらの
形式を組み合わせて行うことも可能である。
第1段目のプロピレンの重合においては最終的に得られ
るプロピレン−オレフィンブロック共重合体が高剛性を
維持できる限り、たとえば5重量%以下のエチレン、ブ
テン−11若しくは4−メチルペンテン−1のようなオ
レフィンをプロピレンと併用することができる。
しかし、本発明の方法で得られるプロピレン−オレフィ
ンブロック共重合体の剛性を高く維持するためには、プ
ロピレンの単独重合が望ましくかつ実施しやすい、また
、得られるブロック共重合体の剛性と耐mN性のバラン
ス上、第1段目の重合においては、全重合体量(注、溶
媒に溶出した可溶性重合体を除く)の60重量〜95重
量%のプロピレンを重合させる。この第1段目の重合は
多段階に分けて行うことも可能である。
第1段目の重合に引き続いて、第1段目の重合混合物を
用いて、第2段目においてプロピレンとプロピレン以外
のオレフィン量共重合を第1段目と同様な範囲内の重合
条件下で、1段階若しくは多段階にて行う、なお重合の
1段階とは、単量体の連続的な若しくは一時的な供給の
一区切りを意味する。この第2段目の共重合において前
述の全重合体量の4011量〜5M量%のプロピレンと
プロピレン以外のオレフィンを共重合させる。
ただし、最終的に得られたブロック共重合体(注、溶媒
に溶出した可溶性重合体を除く)中のオレフィン含有量
は3重量〜30重量%の範囲内になければならない。
従って、第1段目でプロピレンのみを601i量%重合
させた場合には%342段目で共重合されるオレフィン
量は301i量%以下に限定されるから、その場合は、
残余の10重量%以上についてはプロピレンを共重合さ
せなければならない。
以上社説明した第2段目でプロピレンと混合して使用す
るプロピレン以外のオレフィンの具体例としては、エチ
レン、ブテン−1、ペンテン−11ヘキセン−11ヘプ
テン−11オクテン−1等の直鎖モノオレフィン類、4
−メチルペンテン−1,2−メチルペンテン−1,3−
メチルブテン−1等の枝鎖モノオレフィン類やスチレン
等があげられ、1F!以上が使用される。
かくして本発明の方法によって得られたプロピレン−オ
レフィンブロック共重合体は、高剛性と高耐衝撃性を併
有するプロピレン−オレフィンブロック共重合体であり
、公知の射出成形、真空成形、押し出し成形、プロー成
形等の技術により、各種成形品として供される。
[作 用] 非直鎖オレフィンのみによる予備活性化処理を行った触
媒を用いる従来技術の方法では、予備活性化触媒成分が
非直鎖オレフィンの反応時に超微粉化、若しくは膨潤化
されてしまい、形状が著しく悪化する。従って、該予備
活性化触媒成分を乾燥してからブロック共重合に使用す
る場合には、乾燥時に塊状に固化してしまう結果、塊状
の重合体を生成してしまったり、また該予備活性化触媒
成分をスラリー状態のままでブロック共重合に使用する
場合には、重合反応の暴走や反応器壁へのスケール付着
等の運転上の問題を引き起こす。
その結果、得られたブロック共重合体も剛性と耐?#撃
性バランスの向上が不十分なものとなってしまっていた
以上の従来技術に対して本発明に用いる三塩化チタン組
成物(III )はその製造段階から重合処理処理とい
う本発明の方法によって非直鎖オレフィン重合体を導入
しているため、従来技術のように触媒成分の形状悪化も
なく、解砕されにくい、しっかりとした三塩化チタン組
成物(TIT )を形成している。従って、該触媒成分
をブロック共重合に使用した場合には、安定して継続的
な重合運転が可能となる。
また、安定した重合運転の結果、得られるプロピレン−
オレフィンブロック共重合体の品質も安定している。
特に、本発明に係る三塩化チタン!fl戊物(III 
)の製造時における重合処理において、非直鎖オレフィ
ン以外に直鎖オレフィンも用いた場合には、多段の重合
処理によって1威した直鎖オレフィン−非直鎖オレフィ
ンブロック共重合体の直鎖オレフィン重合体ブロックが
プロピレン−オレフィンブロック共重合体と相溶性を持
つことは伴い、非直鎖オレフィン重合体ブロックのプロ
ピレン−オレフィンブロック共重合体への分散性が高度
に向上するので、非直鎖オレフィン重合体ブロックの持
つ造核作用が著しく発揮すると推定され、その結果、得
られるプロピレン−オレフィンブロック共重合体の剛性
と耐?TI!g性を向上させていると推定される。
更にまk、その詳細な機構は不明であるが、本発明に使
用する芳香族カルボン酸エステルの所定量を組み合わせ
た触媒の保有する高剛性重合体製造性能によって、本発
明の方法により得られるプロピレン−オレフィンブロッ
ク共重合体は前述の三塩化チタン組成物(rlりの製造
時における重合処理の効果とあいまって高剛性と高耐衝
撃性を併有する優れたものとなっている。
[実施例] 以下、実施例によって本発明全説明する。実施例、比較
例において用いられている用語の定義、および測定方法
は次の通りである。
(1)MFR:メルトフローレート JIS K 72
10表1の条件14による。   1位: g/10分
)(2)オレフィン含有量:赤外線吸収スペクトル法に
よった。
(3)剛 性ニブロック共重合体1001i量部に対し
て、テトラキス[メチレン−3−(3°、5゛−ジ−t
−ブチル−4゛〜ヒドロキシフエニル)プロピオネート
コメタン0.1重量部、およびステアリン酸カルシウム
0.1m量部を混合し、該混合物をスクリュー径4G+
inの押出造粒機を用いて造粒した。ついで該造粒物を
射出成形機で溶融樹脂温度230℃、金型温度50℃で
JIS形のテストピースを作成し、該テストピースにつ
いて湿度50%、室温23℃の室内で88時間放置した
後、JIS K 7203に準拠して曲げ弾性率を測定
した。
CJL位:kgf/cm’) (4)耐衝撃性: ■アイゾツト衝撃強度:(3)と同様にしてテストピー
スを調製し、JISに7110に準拠してアイゾツトi
撃強度を測定した。
(単位: kgf−cm/am) ■デュポン衝撃強度:(3)と同様にしてテストピース
を調製し、次の方法によりデュポン衝撃強度を測定した
先端の丸み(R)が0.25インチの撃心、撃心受台の
内径が1.5インチ、荷重落下高さIll、荷3110
0g〜5,000gからなるデュポン衝撃試験機を用い
て一20℃の温度下で荷重を1mの高さから落下させ、
テストピースの50%が割れたときの荷重を求め、その
荷重に落下高さ(100c+a)を乗じて衝撃強度を求
めた。         (単位:kgf−CI)実施
例1 (1)三塩化チタン組成物(■II )の調製n−ヘキ
サン6℃、ジエチルアル主ニウムモノクロライド(DE
AC)5.0モル、ジイソアミルエーテル12.0モル
を25℃で1分間で混合し、5分間同温度で反応させて
反応生成液(I)(ジイソアくルエーテル/DEACの
モル比2.4)を得た。
窒素置換された反応器に四塩化チタン40モルを入れ、
35℃社加熱し、これに上記反応生成液(1)の全量を
180分間で滴下した後、同温度に60分間保ち、80
℃に昇温して更に1時間反応させ、室温まで冷却し、上
澄液を除き、n−ヘキサン20J2を加えてデカンテー
シヨンで上澄液を除く操作を4回繰り返して、固体生成
物(II)を得た。
この(n )の全量をn−ヘキサン30J2中に懸濁さ
せ、ジエチルアルよニウムモノクロライド400gを加
え、30℃にてプロピレン1.Skgを添加し、同温度
で1時間重合処理を行った1反応時間経A後、上澄液を
デカンテーションで除いた後、30フのn−ヘキサンで
2回固体を洗浄した。
引?!続いて、n−ヘキサン30ft、ジエチルモル朶
ニウムモノクロライド400gを加えた後、温度を40
℃にし、ビニルシクロヘキサン1.9kgを加え、40
℃で2時間重合処理を行った0反応終了後、上澄液を除
きn−ヘキサン301を加えてデカンテーションで上澄
液を除く操作を4回繰り返して、プロピレン−ビニルシ
クロヘキサンによる多段重合処理を施した固体生成物(
II −A )を得た。
この固体生成物(TI −A )の全量をn−ヘキサン
9J2中に懸濁させた状態で、四塩化チタン3.5kg
を室温にて約10分間で加え、80℃にて30分間反応
、させた後、更にジイソアミルエーテル1.6kgを加
え、80℃で1時間反応させた0反応終了後、上澄液を
除く操作を5回繰り返した後、減圧で乾燥させ、三塩化
チタン組成物(In )を得た。
得られた三塩化チタン組成物(II+ )中のプロピレ
ン皿合体ブロックの含有量は25.011量%、ビニル
シクロヘキサン重合体ブロックの含有量は25.8重量
%、チタン含有量は12.81i量%であった。
(2) 予備活性化触媒成分の調製 内容積150Ilの傾釧羽根付きステンレス製反応器を
窒素ガスでIHlal、た後、n−ヘキサン 1001
1 。
ジエチルアルよニウムモノクロライド114g、(1)
で得た三塩化チタン組成物(nl ) 1.8kgを室
温で加えた後、30℃で2時間かけてエチレンを1.8
Nm’供給し、反応させた(三塩化チタン組成物(II
+ )1g当り、エチレン1.0g反応)後、未反応エ
チレンを除去し、n−ヘキサンで洗浄してから、濾過、
乾燥して予備活性化触媒成分を得た。
(3)ブロック共重合体の製造 窒素置換をした内容積1501の攪拌機を備えたL/D
−4の横型第1段重合器にMFR30のポリプロピレン
パウダー30kgを投入後、上記(2)で得た予備活性
化触媒成分にn−ヘキサンを添加し、 4.O3l量%
のn−ヘキサン懸濁液とした後、該懸濁液をチタン原子
換算で10.3@リグラム原子/hrで、ジエチルアル
ミニウムモノクロライドおよび9−トルイル酸メチルを
チタン原子に対して、モル比がそれぞれ7.0および1
.0となるように同一配管から触媒として供給した。
また重合器の気相中の濃度が18,3容積%を保つよう
に水素を、全圧が23kg/c1Gを保つようにプロピ
レンをそれぞれ供給して、第1段目のプロピレンの重合
を70℃で実施した。
該重合中は、重合器内の重合体の保有レベルが45容積
%となるように重合体を13.5kg/hrで抜き出し
た。抜き出した重合体の一部を採取して分析したところ
、 MFRは70.0であった。第1段目の重合が終了
し、抜き出した触媒および重合体からなる重合混合物を
引き続いて、第1段目の重合器と同様な内容積150i
Lの横型第2段重合器に連続的に導入した。
第2段目の重合器に上述のように重合混合物を導入する
一方、重合器内の気相中の濃度が8.5容積%を保つよ
うに水素を、またエチレンとプロピレンの気相中のモル
比が0.38を保ち、かつ全圧が5.5kg/cm”G
を保つようにエチレンとプロピレンをそれぞれ連続的に
第2段目の重合器へ供給し、60℃においてエチレンと
プロピレンの共重合を行った。該共重合中は、重合器内
のブロック共重合体の保有レベルが44容積%となるよ
うにブロック共重合体を重合器から連続的に15.7k
g/hrで抜き出した。
抜き出されたブロック共重合体を続いてプロピレンオキ
サイドを0.2容積%含む窒素ガスを用いて95℃にて
30分間接触処理後、 100℃の水蒸気で30分間接
触処理した。更に100℃の窒素ガスにより乾燥し、プ
ロピレン−エチレンブロック共重合体を得た。
以上のようにしてプロピレン−エチレンブロック共重合
を連続して168時間行ったが、運転上の問題は何等生
じなく、安定してプロピレン−エチレンブロック共重合
体が製造された。なお、得られた共重合体のVFRは2
5.0.エチレン含有量は8.5Jl量%であった。
比較例1 (1)実施例1の(り において、固体生成物(II 
)に対するプロピレンおよびビニルシクロヘキサンによ
る多段重合を省略し、固体生成物(■)を固体生成物(
TI −A )相当物とするとすること以外は同様にし
て三塩化チタン組成物を得た。
〈2)実施例1の(2)において、三塩化チタン組成物
(III )の代わりに上記(1)で得た三塩化チタン
組成物を用いる以外は同様にして予備活性化触媒成分を
得た。
(3)実施例1の(3)において、予備活性化触媒成分
として、上記(2)で得た予備活性化触媒成分を用いる
こと以外は同様にしてプロピレン−エチレンブロック共
重合を行い、プロピレン−エチレンブロック共重合体を
得た。
比較例2 実施例1の(1)において、固体生成物(II )に対
する2段目のビニルシクロヘキサンによる重合!A3I
を省略し、プロピレンのみを反応させて三塩化チタン組
成物を得た。該三塩化チタン組成物を三塩化チタン組成
物(m)の代わりに使用すること以外は実施例1の(2
)、(3)と同様にしてプロピレン−エチレンブロック
共重合を行い、プロピレン−エチレンブロック共重合体
を得た。
比較例3 (1)比較例1の(1)と同様にして三塩化チタン組成
物を得た。
(2)実施例1の(2)で使用した反応器に、n−ヘキ
サン 1001、ジエチルアルミニウムモノクロライド
300g、および上記(1)で得た三塩化チタン組成物
1.Bkgを室温で加えた後、ビニルシクロヘキサン1
.5kgを添加し40℃にて2時間反応させた〈三塩化
チタン組成物1g当り、ビニルシクロヘキサン0.5g
反応)0反応時間経通後、上澄液をデカンテーシaンで
除いてからn−ヘキサンで洗浄後、nil、乾燥して予
備活性化触媒成分を得た。
(3)実施例1の(3)において予備活性化触媒成分と
して上記(2)で得た予備活性化触媒成分を用いること
以外は同様にしてプロピレン−エチレンブロック共重合
を行ったところ、生成した塊状重合体が重合器からの重
合体抜き出し配管を閉塞してしまった為、重合開始後、
4時間でプロピレン−エチレンブロック共重合を停止し
なければならなかフた。
比較例4 (1)比較例1の(1)において、反応生成液(1)と
四塩化チタンを反応させる際に、別途、比較例1の(1
) と同様にして得た三塩化チタン組成物500gとジ
エチルアルミニウムモノクロライド12Ggを触媒とし
て用いて、n−ヘキサン 1oOJit中に1.3kg
添加したビニルシクロヘキサンを60℃にて2時間重合
した後、メタノール洗浄し、乾燥させて得られたビニル
シクロヘキサン重合体950gを容量101の振動ミル
中で室温にて5時間粉砕後、前記の四塩化チタン中に懸
濁させたこと以外は同様にして、ビニルシクロヘキサン
重合体を33.3重量%含有した三塩化チタン組成物を
得た。
(2)三塩化チタン組成物(III )の代りに、上記
(1)で得た三塩化チタン組成物を用いる以外は実施例
1の(2)と同様にして予備活性化触媒成分を得た。
(3)実施例1の(3)において、予備活性化触媒成分
として上記(2)で得た予備活性化触媒成分を用いるこ
と以外は同様にしてブロック共重合を行い、プロピレン
−エチレンブロック共重合体を得た。
比較例5 窒素置換した反応器にn−ヘキサン41および四塩化チ
タン10モルを入れ、0℃に保ち、これにジイソアルミ
ニウムモノクロライド8モルを含んだn−ヘキサン溶液
4J2を滴下後、80℃に昇温し、更に1時間反応させ
た0反応終了後、室温まで冷却し上澄液を除いてからn
−ヘキサンで生成固体を洗浄した。引き続いて該固体全
量をn−ヘキサン301中に懸濁させ、ジエチルアルミ
ニウムモノクロライド400gを加え、30℃にてプロ
ピレン1.5kgを添加後、同温度で1時間重合処理を
行った。
反応時間経過後、上澄液をデカンテーションで除いた後
、30ILのn−ヘキサンで2回国体を洗浄した0次い
で、n−ヘキサン3015 ジエチルアルミニウムモノ
クロライド400gを加えた後、温度を40℃にし、ビ
ニルシクロヘキサン1.9kgを加え、同温度にて2時
間重合処理を行った。!i合処理後、上澄液を除いた後
、n−ヘキサン5ぶを加えてデカンテーションで除く操
作を3回繰り返し、得られた重合処理を施した固体生成
物をn−ヘキサン9Ij、に懸濁させた。引き続いて、
四塩化チタン3.5kgを室温にて加え、90℃にて1
時間反応させた0反応終了後、n−ヘキサンで洗浄し三
塩化チタン組成物を得k。
該三塩化チタン組成物を三塩化チタン組成物(III 
)の代わりに使用すること以外は実施例1と同様にして
ブロック共重合を行い、ブロック共重合体を得た。
比較例6 実施例1の(3)において、P−トルイル酸メチルを供
給せず社、ジエチルアル主ニウムモノクロライドおよび
予備活性化触媒成分として比較例2で使用した予備活性
化触媒成分からなる触媒を第1段目の重合器内の全圧が
23にg7cm”Gを保つように第1段目の重合器に供
給すること、また第1段目の重合器内の気相中の水素濃
度を9,5容積%、第2段目の重合器内の気相中の水素
濃度を4.0容積%とすること以外は同様にしてプロピ
レン−エチレンブロック共重合を行った。
比較例7 実施例1の(3)において、第2段目のプロピレンとエ
チレンの共重合を省略すること以外は同様にしてポリプ
ロピレンを得た。
比較例8および実施例2.3 実施例1の(1)におて、プロピレンとビニルシクロヘ
キサンの使用量を変化させて、含有量がそれぞれ表のよ
うな三塩化チタンm酸物(III )を得た。該三塩化
チタン組成物(m)を用いること以外は実施例1の(2
)、(3)と同様にしてプロピレン−エチレンブロック
共重合体を得た。
実施例4 (1)実施例1の(1)において、固体生成物(II 
)に対する重合IA理に用いるプロピレンの使用量を0
.8kg、またビニルシクロヘキサンに代えてアリルト
リメチルシランを8.1kg使用すること以外は同様に
して三塩化チタン組成物(III )を得た。
(2)実施例1の(2)において、三塩化チタン組成物
Hn)として、上記(1)で得た三塩化チタン組成物(
III )を使用すること以外は同様にして予備活性化
触媒成分を得た。
(3)実施例1の(3)で使用した横型第1段重合器に
+4FR10のポリプロピレンパウダー30に8を投入
後、上記(2)で得た予備活性化触媒成分にn−ヘキサ
ンを添加し、4.0重量%のn−ヘキサン懸濁液とした
後、該懸濁液をチタン原子換算で9.5クリグラム原子
/hrで、ジエチルアルミニウムモノクロライドおよび
p−トルイル酸メチルをチタン原子に対して、モル比が
それぞれ7.0および1.0となるように同一配管から
触媒として連続的に供給した。
また重合器の気相中の濃度が7.9容積%を保つように
水素を、全圧が23kg/c1Gを保つようにプロピレ
ンそれぞれ供給して、第1段目のプロピレンの重合を7
0℃で実施した。
該重合中は、重合器内の重合体の保有レベルが45容積
%となるように重合体を連続的に13.5kg/hrで
抜き出した。抜き出した重合体の一部を採取して分析し
たところ、14FRは15.0であった。第1段巨の重
合が終了し、抜きだした触媒および重合体からなる重合
反応混合物を引き続いて、実施例1の(3)で使用した
横型第2段重合器に連続的に導入した。
第2段目の重合器に上述のように第1段重合器からの重
合反応混合物を導入する一方、重合器内の気相中の濃度
が22容積%を保つように水素を、またエチレンとプロ
ピレンの気相中のモル比が0.29を保ち、かつ重合器
内の全圧が5.0kg/c1Gを保つようにエチレンと
プロピレンをそれぞれ連続的に第2段重合器に供給し、
60℃においてエチレンとプロビレの共重合を行った。
該共重合中は、第2段重合器内のブロック共重合体の保
有レベルが44容積%になるようにブロック共重合体を
第2段重合器から連続的に15.5kg/hrで抜きだ
した。抜き出されたブロック共重合体について実施例1
と同様な後処理を行い、プロピレン−エチレンブロック
共重合体の製造を連続して 168時間行った。
この間、運転は安定しており製造上の問題は何等生じな
かった。なお得られたブロック共重合体のMFRは10
.0、エチレン含有量は8.O3i量%であった。
比較例9 実施例4の(1)において、固体生成物(II )に対
するプロピレンおよびアリルトリメチルシランによる多
段重合処理を省略し、固体生成物(II)を固体生成物
(n −A )相当物とすること以外は同様にして三塩
化チタン組成物を得た。該三塩化チタン組成物を三塩化
チタン組成物(III )の代わりに使用すること以外
は実施例4の(2)、(3)と同様にしてブロック共重
合を行った。
比較例10 (1)比較例1の(1)と同様にして三塩化チタン組成
物を得た。
(2)実施例1の(2)で使用した反応器に、n−ヘキ
サン 100JI 、ジエチルアルミニウムモノクロラ
イド300g、および上記(1)で得た三塩化チタン組
成物1.8kgを室温で加えた後、アリルトリメチルシ
ラン4.3kgを添加し40℃にて2時間反応させた0
反応終了後、上澄液をデカンテーシ□ンで除き、固体を
n−ヘキサンで洗浄した。
引き続いて、n−ヘキサン1ooi、ジエチルアルくニ
ウムモノクロライド300gを室温で加えた後、プロピ
レン0.5Jを添加し30℃にて1時間反応させた0反
応時間経過後、上澄液をデカンテーシBンで除いてから
n−ヘキサンで洗浄後、濾過、乾燥して予備活性化触媒
成分を得た。
(3)実施例4の(3)において予備活性化触媒成分と
して上記(2)で得た予備活性化触媒成分を用いること
以外は同様にしてプロピレン−エチレンブロック共重合
を行ったところ、生成した塊状重合体が重合器からの重
合体抜き出し配管を閉塞してしまった為、重合開始後、
15時間でプロピレン−エチレンブロック共重合を停止
しなければならなかった。
実施例5 (1)実施例1の(1)において、固体生成物(II 
)に対する重合処理に用いるプロピレンの使用量を0.
75kg、またビニルシクロヘキサンに代えて3−メチ
ルブテン−1を2.7kg使用すること以外は同様にし
て三塩化チタン組成物(III)を得た。
(2)実施例1の(2)において、三塩化チタン組成物
(III )として上記(1)で得た三塩化チタン組成
物(III )を使用すること以外は同様にして予備活
性化触媒成分を得た。
(3)実施例1の(3)で使用した横型第1段重合器に
&lFR10のポリプロピレンパウダー30kgを投入
後、上記(2)で得た予備活性化触媒成分にn−ヘキサ
ンを添加し、4.031量%のn−ヘキサン懸濁液とし
た後、該懸濁液をチタン原子換算で8.5亙リグラム原
子/hrで、ジエチルアルミニウムモノクロライドおよ
び11−トルイル酸メチルをチタン原子に対して、モル
比がそれぞれ7.0および0.5となるように同一配管
から触媒として連続的に供給した。
また重合器の気相中の濃度が4.4容積%を保つように
水素を、全圧が23kg/cm”Gを保つようにプロピ
レンをそれぞれ供給して、第1段目のプロピレンの重合
を70℃で実施した。
該重合中は、重合器内の重合体の保有レベルが45容積
%となるように重合体を連続的に13.5kg/hrで
抜き出した。抜き出した重合体の一部を採取して分析し
たところ、 VFRは10.0であった。第1段目の重
合が終了し、抜き出した触媒および重合体からなる重合
反応混合物を引き続いて、実施例1の(3)で使用した
横型第1段重合器に連続的に導入した。
第2段目の重合器に上述のように′341段重合器から
の重合反応混合物を導入する一方、重合器内の気相中の
濃度が12.5容積%を保つように水素を、またエチレ
ンとプロピレンの気相中のモル比が0.40を保ち、か
つ重合器内の全圧が3.0kg/cm”Gを保つように
エチレンとプロピレンをそれぞれ連続的に第2段重合器
に供給し、60℃においてエチレンとプロピレンの共重
合を行った。
該共重合中は、第2段重合器内のブロック共重合体の保
有レベルが44容積%となるようにブロック共重合体を
第2段重合器から連続的に14.5kg/hrで抜き出
しに、抜き出されたブロック共重合体について実施例1
と同様な後処理を行い、プロピレン−エチレンブロック
共重合体の製造を連続して 168時間行った。
この間、運転は安定しており製造上の問題は何等生じな
かった。なお得られたブロック共重合体のVFRは8.
0、エチレン含有量は4.3重量%であった。
実施例6および比較例11〜13 実施例5の(3)において、p−トルイル酸メチルのチ
タン原子に対するモル比を表のように変化させること、
また各触媒成分を第1段目の重合器内の全圧が23kg
/ci2Gとなるように供給すること以外は実施例5と
同様にしてプロピレン−エチレンブロック共重合を行っ
た。
実施例7 (1)三塩化チタン組成物(■■)の調製n−へブタン
4℃、エチルアル主ニウムモノクロライド5.0ル、ジ
イソアミルエーテル9.0モル、ジn−ブチルエーテル
5.0モルを1[1℃で30分間反応させて得た反応液
を四塩化チタノ2フ、540℃で 300分間かかって
滴下した後、同温度に1、58時間保ち反応させた後、
65℃に昇温し、1時間反応させた、上澄液を除き、n
−ヘキサン20℃を加えてデカンテーションで除く操作
を6回繰り退し、得られた固体生成物(■) 1.8K
gをn−ヘキサン40J2中に懸濁させ、ジエチルアル
稟ニウムモノクロライド5008を加え、30℃じて1
時間かけてエチレンを1.1ルm’供給し、1段目の重
合処理を行った。
反応時間経過後、未反応エチレンを除去し、反応混合物
を洗浄することなく更に4.4−ジメチルペンテン−1
を3.0kg添加し、40℃にて2時間反応させ、2段
目の重合処理を行い、エチレン−4,4−ジメチルペン
テン−1による多段重合処理を施した固体生成物(!!
−^)を得た。
反応後、上澄液を除いた後、n−ヘキサン20ILを加
えデカンテーションでく除く操作を2回繰り返し、上記
の重合処理を施した固体生成物(II−^)をn−ヘキ
サン7角中に懸濁させ、四塩化チタン1.8kg、 n
−ブチルエーテル1.11kgを加え、60℃で3時間
反応させた0反応終了後、上澄液をデカンテーションで
除いた後、20Aのn−ヘキサンを加えて5分間攪拌し
て静置して上澄液を除く操作を3回繰り返した後減圧乾
燥させて三塩化チタン組成物(III )を得た。
(2)予備活性化触媒成分の調製 三塩化チタン組成物(III )として、上記(1)で
得た三塩化チタン組成物(m)を用いること以外は実施
例1の(2)と同様にして予備活性化触媒成分を得た。
(3)ブロック共重合体の製造 窒素置換をした内容fllsOAの2段タービン翼を備
えた攪拌機付き重合器へ、上記(2)で得た予備活性化
触媒成分にn−ヘキサンを添加し、4.0 !重量%の
n−ヘキサン懸濁液としに後、該懸濁液をチタン原子換
算で19.0ミリグラム原子/hrでジエチルアルくニ
ウムモノクロライドおよびP−トルイル酸メチルをチタ
ン原子に対してモル比がそれぞれ3.0および1.0と
なるように同一配管から、また別配管からn−ヘキサン
を24Kg/hrで連続的に供給した。
更にまた重合器の気相中の濃度が18容積%を保つよう
に水素を、全圧が8 kg/cm”Gを保つようにプロ
ピレンをそれぞれ供給して、第1段目の第1段階のプロ
ピレン重合を70℃で実施した。
該重合中は、重合器内の重合体スラリー〇保有レベルが
80容積%となるように重合体スラリーを連続的に抜き
出した。抜き出した重合体スラリーを引き続いて、第1
段階に使用したものと同様な内容積l5OJ!の第1段
目の第2段階の重合器に連続的に導入した。
該重合器には、更に重合器の気相中の濃度が15容積%
を保つように水素を、全圧が10kg/cm’Gを保つ
ようにプロピレンをそれぞれ供給して第1段目の第2段
階のプロピレン重合を70℃で実施した。
該重合中は、重合器内の重合体スラリーの保有レベルが
68容積%となるように重合体スラリーを重合体として
 13.8kg/hrで連続的に抜き出した。
抜き出した重合体スラリーの一部を採取し乾燥後、分析
したところ、 VFRは50.0であった。2段階から
なる第1段目の重合が終了し、抜き出した触媒、n−ヘ
キサンおよび重合体からなる重合混合物を引き続いて、
第1段目の重合器と同様な形式の内容積100ILの第
2段重合器に連続的に導入した。
第2段目の重合器に上述のように重合混合物を導入する
一方、重合器内の気相中の濃度が15.5容積%を保つ
ように水素を、またエチレンとプロピレンの気相中のモ
ル比が0.45を保ち、かつ全圧が5.4kg/cm”
Gを保つようにエチレンとプロピレンをそれぞれ連続的
に第2段目の重合器へ供給し、60℃においてエチレン
とプロピレンの共重合を行った。該共重合中は、重合器
内のブロック共重合体スラリーの保有レベルが62容積
%となるようにブロック共重合体スラリーを重合器から
連続的に内容積401のフラッシュタンクに抜き出した
フラッシュタンクにおいて落圧し、未反応の水素、エチ
レン、プロピレンを除去する一方、メタノールを1 k
g/hrで供給し70℃にて接触処理した。引き続いて
水酸化ナトリウム水溶液で中和後、重合体の水洗、分離
、乾燥の公知の各工程を経て、プロピレン−エチレンブ
ロック共重合体をl5kg/hrで 1611時間連続
して得た。該ブロック共重合体の製造期間中、運転上の
問題は何等生じなく、生産は極めて安定していた。なお
得られた共重合体のVFRは30.0、エチレン含有量
は4.6M量%であった。
比較例14 実施例7の(1)において、固体生成物(Iりに体する
エチレンおよび4.4−ジメチルペンテン−1による多
段重合処理を省略し、筒体生成物(II )を固体生成
物(IiA)相当物とすること以外は同様にして三塩化
チタン組成物を得た。該三塩化チタン組成物を三塩化チ
タン組成物(III )の代わりに使用すること以外は
実施例7の(2)、(3)と同様上してブロック共重合
を行った。
実施例8 (1)三塩化チタン組成物(III)の調製n−ヘキサ
ン11に四塩化チタン27.0モルを加え、1℃に冷却
した後、更にジエチルアルミニウムモノクロライド27
.0モルを含むn−ヘキサン12.5j!を1℃にて4
時間かけて滴下した6滴下終了後15分間同温度に保ち
反応させた後、続いて1時間かけて65℃に昇温し、更
に同温度にて1時間反応させた。
次に上澄液を除きn−ヘキサン10フを加え、デカンテ
ーションで除く操作を5回繰り返し、得られた固体生成
物(II )  5.7Kgのうち、1.8Kgをn−
ヘキサン50J2中に懸濁させ、ジエチルアル主ニウム
モノクロライド350gを加え、更にP−トリメチルシ
リルスチレンを6.41kg 添加し、40℃にて2時
間重合処理を行った。
重合処理後、上澄液を除いた後、n−ヘキサン30文を
加えてデカンテーションで除く操作を2回繰り返した後
、得られた多段重合処理を施した固体生成物(■−^)
の全量をn−ヘキサン50J2中に懸濁し、これにジイ
ソアルミエーテル1.21および安息香酸エチル0.4
Aを添加しに、この懸濁液を35℃で1時間攪拌後、n
−ヘキサン3iLで5回洗浄し、処理固体を得た。得ら
れた!A31固体を四塩化チタン40容積%および四塩
化ケイ素lO容積%のn−ヘキサン溶液6J2中に懸濁
した。
この懸濁液を65℃(昇温し、同温度で2時間反応させ
た0反応終了後、1回にn−ヘキサン3iLを使用し、
3回得られた固体を洗浄した後、減圧で乾燥させて三塩
化チタン組成物(III )を得た。
(2)予備活性化触媒成分の調製 実施例1の(2)において、三塩化チタン組成物(10
)として上記(1)で得られた三塩化チタン組成物(I
II ) 1.1111gを用い、またエチレンに代え
てプロピレン2,5にgを使用すること以外は同様にし
て予備活性化触媒成分を得た。
(3)ブロック共重合体の製造 実施例1の(3)で使用した模型第1段重合器にMFR
Isのポリプロピレンパウダーを30Kg投入後、上記
(2)で得た予備活性化触媒成分にn−ヘキサンを添加
し、4.o I重量%のn−ヘキサン懸濁液とした後、
該懸濁液をチタン原子換算で14.9Jリグラム原子/
hrで、有機アルミニウム化合物(A、)としてジエチ
ルアル主ニウムモノアイオダイドとジ−n−プロピルア
ルミニウムモノクロライドの等モル混合物をチタン原子
に対してモル比が6.0となるように、更に芳香族カル
ボン酸エステルとしてp−アニエス酸エチルをチタン原
子に対してモル比が1.0となるように同一配管から触
媒として連続的に供給した。
また重合器の気相中の濃度が9.0容積%を保つように
水素を、全圧が23にg7cca”Gを保つようにプロ
ピレンをそれぞれ供給して、第1段目のプロピレンの重
合を70℃で実施した。
該重合中は、重合器内の重合体の保有L・ベルが45容
積%となるように重合体を連続的に13.5にg/hr
で抜き出した。抜き出した重合体の一部を採取して分析
したところ、VFRは20.0であった。第1段目の重
合が終了し、抜き出した触媒および重合体からなる重合
反応混合物は引き続いて、実施(Mlの(3)で使用し
た横型第2段重合器に連続的に導入した。
第2段毎の重合器に上述のように第1段重合器からの重
合反応混合物を導入する一方、重合器内の気相中の濃度
が31容積%を保つように水素を、またエチレンとプロ
ピレンの気相中のモル比が0.34.ブテン−1とプロ
ピレンの気相中のモル比が0、Olを保ち、かつ重合器
内の全圧が4.0Kg/c1Gを保つようにエチレン、
ブテン−1とプロピレンをそのれぞれ連続的に12段皿
合器に供給し、60℃においてエチレン、ブテン−1と
プロピレンの共重合を行った。
該共重合中は、第2段重合器内のブロック共重合体の保
有レベルが44容積%となるように、プロッり共重合体
を第2段重合器から連続的に15.8Kg/h「で抜き
出した。抜き出されたブロック共重合体について実施例
1と同様な後IA理を行い、ブロック共重合体の製造を
連続して188時間行った。
この間、運転は安定しており製造上の問題は何等生じな
かった。なお得られたブロック共重合体のVFRは15
.0、エチレンとブテン−1の含有量は合わせて5.3
重量%であった。
以上の実!例と比較例の触媒条件と結果を表に示す。
比較例15 実!g48の(1)において、固体生成物(■)に対す
るp−トリメチルシリルスチレンによる重合処理を省略
し、固体生成物(■)を固体生成物(H−^)相当物と
すること以外は同様にして三塩化チタン組成物を得た。
該三塩化チタン組成物を三塩化チタン組成物(m)の代
わりに用いて、実施例8の(2)、(3)と同様にして
ブロック共重合体を得た。
[発明の効果] 本発明の主要な効果は、高剛性と高耐衝軍性を併’fす
るプロピレン−オレフィンブロック共重合体が、製造上
の問題を何等生じることなく安定して得られることであ
る。
前述した実施例で明らかなように、本発明の方法により
得られたプロピレン−オレフィンブロック共重合体は、
通常の方法によって得られた公知のブロック共重合体や
先願発明の方法により得られたブロック共重合体に比べ
て、良好な剛性と耐衝撃性を有し、特に剛性において著
しく向上している(実施例1〜8、比較例1.2,7,
9゜14、15参照)。
従って、各種の成形方法の分野、ことに射出成形分野に
広く適用してその特性を発揮できる。
一方、非直鎖オレフィン重合体を本発明以外の方法でブ
ロック共重合体に導入する従来技術の方法によると、運
転上の問題が発生し、長期間の連続運転は不可能である
。また得られたブロック共重合体も剛性と耐衝撃性のバ
ランス向上が不十分である (比較例3゜ 4゜ lO参照)
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の詳細な説明するための製造工程図(
フローシート)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 〔1〕(1)有機アルミニウム化合物(A_1)若しく
    は有機アルミニウム化合物(A_1)と電子供与体(B
    _1)との反応生成物( I )に四塩化チタンを反応さ
    せて得られた固体生成物(II)を、非直鎖オレフィン、
    若しくは直鎖オレフィンおよび非直鎖オレフィンで重合
    処理し、更に電子供与体(B_2)と電子受容体とを反
    応させる方法によって得られる三塩化チタン組成物(I
    II)と (2)有機アルミニウム化合物(A_2)および(3)
    芳香族カルボン酸エステル(E) とを組み合わせ、該芳香族カルボン酸エステル(E)と
    該三塩化チタン組成物(m)(Ti原子数換算、以下同
    様)のモル比を(E)/(III)=0.1〜10.0と
    し、該有機アルミニウム化合物(A_2)と該三塩化チ
    タン組成物(III)のモル比を(A_2)/(III)=0
    .1〜200とした触媒を用いて、 第1段目として全重合量の60重量%〜95重量%のプ
    ロピレンを重合させ、次いで第2段目として全重合量の
    40重量%〜5重量%のプロピレンとプロピレン以外の
    オレフィンを共重合させて、得られるブロック共重合体
    中のプロピレン以外のオレフィン含有量を3重量%〜3
    0重量%とすることを特徴とするプロピレン−オレフィ
    ンブロック共重合体の製造方法。 (2)有機アルミニウム化合物(A_1)として、一般
    式がAlR^1_pR^2_p・X_3_−_(_p_
    +_p’)(式中、R^1、R^2はアルキル基、シク
    ロアルキル基、アリール基等の炭化水素基またはアルコ
    キシ碁を、Xはハロゲンを表わし、またp、p’は0<
    p+p’≦3の任意の数を表わす。)で表わされる有機
    アルミニウム化合物を用いる特許請求の範囲第1項に記
    載の製造方法。 (3)非直鎖オレフィンとして、次式、 CH_2=CH−R^3 (式中、R^3はケイ素を含んでいてもよい炭化水素の
    飽和環状構造を有する、ケイ素を含んでいてもよい炭素
    数3から18までの含飽和環炭化水素基を表す。)で示
    される含飽和環炭化水素単量体を用いる特許請求の範囲
    第1項に記載の製造方法。 (4)非直鎖オレフィンとして、次式、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^4はケイ素を含んでいてもよい炭素数1か
    ら3までの鎖状炭化水素基、またはケイ素を表わし、R
    ^5、R^6、R^7はケイ素を含んでいてもよい炭素
    数1から6までの鎖状炭化水素基を表わすが、R^5、
    R^6、R^7のいずれか1個は水素であってもよい。 )で示される枝鎖オレフィン類を用いる特許請求の範囲
    第1項に記載の製造方法。 (5)非直鎖オレフィンとして、次式、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、nは0、1、mは1、2のいずれかであり、R
    ^8はケイ素を含んでいてもよい炭素数1から6までの
    鎖状炭化水素基を表わし、R^9はケイ素を含んでいて
    もよい炭素数1から12までの炭化水素基、水素、また
    はハロゲンを表わし、mが2の時、各R^9は同一でも
    異なっていてもよい。)で示される芳香族系単量体を用
    いる特許請求の範囲第1項に記載の製造方法。 (6)有機アルミニウム化合物(A_2)として、ジア
    ルキルアルミニウムモノハライドを用いる特許請求の範
    囲第1項に記載の製造方法。 (7)三塩化チタン組成物(III)に代えて、三塩化チ
    タン組成物(III)と有機アルミニウム化合物を組み合
    わせ、少量のオレフィンを反応させて予備活性化した触
    媒成分を使用する特許請求の範囲第1項に記載の製造方
    法。
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