JPH02161990A - 水平全回転かま - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、本縫ミシンなどに好適に実施することができ
る水平全回転かまに間する。

従来の技術 第２図は典型的な先行技術を示す垂直全回転かま１の断
面図であり、第３図は垂直全回転かま１に取付けられる
ボビン５の斜視図である。従来において、本縫ミシンな
どに備えられるたとえば垂直全回転かま１は、回転軸線
まわりに回転自在な外かま２内に、同一軸線を有する内
がま３が収納される。この内かま３内には、下糸４が巻
回されたボビン５を収納するボビンゲース６が装着され
る。このような垂直全回転かま１のボビン５には、通常
４０ｍ程度の下糸４が巻回されており、特に産業用電動
ミシンなどは駆動モータのトルクも太きく　、ｒａ製速
度が速いために、ボビン５に巻回された下糸４を短時間
で使い果たしてしまう、このボビン５の下糸４を使い果
たすと、作業者はミシンを停止させ、既に下糸が巻回さ
れた他のボビンと下糸４のないボビン５とを交換しなけ
ればならない、したがって、このようなボビンの取替え
作業を行うために、縫製作業をしばしば中断しなければ
ならない。

上述の問題を解決するために、従来では、ボビンの下糸
巻回量を増大することが所望されていた。

下糸の巻回量を増大するためには、第３図に示されるよ
うに、（ａ）ボビン５の軸線方向長さＬｌを大きくし、
または、（ｂ）ボビン５の直径Ｄ１を大きくする。この
２通りの方法が考えられる。

ボビン５の軸線方向長さＬｌを大きくするために、第４
図に示されるように、外かま２の基部側、つまり第２図
の左側へ延ばした場合には、これに応じて内かま３の底
部７が仮想線７ａによって示されるように深くなってし
まう、このような外がま３ａによって縫製を行うと、上
糸ループ８ａが外がま３ａの底部７ａの外周面に沿って
摺動する途中で、底部７ａの下端部７ｂ付近に引掛かっ
てしまう、したがって縫い針９の上下運動に同期して、
上糸ループ８ａが内がま３ａの底部７ａの外周面に沿っ
て円滑に移動することができず、縫製作業に支障をきた
してしまう。

このような問題は、前述したように縫い針９の移動方向
と外かま２の回転軸線とが互いに垂直に配置された垂直
全回転かまだけに限らず、縫い針の移動方向と外かまの
回転軸線とが平行な水平全回転かまに関しても該当する
。したがってボビンに巻回される下糸の巻回量を増大す
るために、ボビンの半径を大きくし、これに伴って外か
よと内かまの外径を大きくした水平全回転かまが必要と
されている。このように外径を大きくした水平全回転か
まを用いて縫製を行う場合、縫製速度をできるだけ大き
くするために、外がまを高速で回転しようとすれば、外
かまの軌溝と、その軌溝に嵌り込む内かまの軌条とのす
べり摩擦接触によって摩擦熱が発生し、外かまと内かよ
との焼付きが生じてしまう、したがって、外かまの回転
速度をむやみに上げることができない。

発明が解決しようとする課題 したがって本発明の目的は、外かまの外径を大きくする
ことなく、上糸ループを内かまの外周面に沿って円滑に
移動させてボビンに巻回される下糸の巻回量を増加する
ことができるようにした水平全回転かまを提供すること
である。

課題を解決するための手段 本発明は、外かまの内周面に軌溝が形成され、この軌溝
に内かまの外周面に形成された軌条が嵌り込んで外かま
が回転駆動され、前記軌条と軌溝とは外かまの回転軸線
に垂直な平面内にあるようにした水平全回転かまにおい
て、 前記内かまの軸線を、その内かまの最も針寄りの底部が
外かまの底部に近づく方向に、外かまの回転軸線に対し
て傾斜したことを特徴とする水平全回転かまである。

作　　用 本発明に従えば、内かまの軸線を、その内かまの最も針
寄りの底部が外かまの底部に近ずく方向に、外かまの回
転軸線に対して傾斜させたので、外かまの外径を大きく
することなしに、ボビンの軸線方向長さを外かまの開放
端側へ長くして、そのボビンの下糸巻回量を増大するこ
とができる。

したがって外か才の周速をむやみに高速にすることなし
に外がまを高速で回転し、縫製速度を向上することがで
きる。しかも、外かまおよび内かまの外径を大きくする
必要がないので、外かまを高速で回転しても外かまの周
速がむやみに上昇せず、外かまの軌溝とこの軌溝に嵌り
込む内かまの軌条とのすべり摩擦接触による温度の上昇
を抑制することができる。これによって外がまと内かま
との焼付けを生じない。

また内がまが傾斜することになるため、上糸が内かまの
底部の外周面を円滑に滑って糸越しを容易に行うことが
できる。これによって上糸ループにむやみに大きな張力
を生じることなく、糸玉やルーピングの発生を防止して
縫いの質を向上することができる。

実施例 第１図は、本発明の一実施例を示す水平全回転かま４０
の断面図である。水平全回転かま４０は、鉛直な回転軸
線１３まわりに回転駆動される外がま４１と、この外が
ま４１内に収納される内がま４３と、内がま４３に着脱
可能に装着されるボビンケース４８と、ボビンケース４
８内に収納されるボビン４９とを含む、前記外かま４１
の内周には軌溝４２が形成され、軌溝４２には内がま４
３の外周に形成された軌条４４が嵌り込む、外がま４１
の回転軸線１３は、上下に往復動される縫い針４７の移
動経路１５と平行であり、前記軌７１４２はこの外がま
４１の回転軸線１３とほぼ垂直な平面内に形成されてい
る。また前記内かま４３の最も針４７寄りの底部４３ａ
が、外かま４１の底部５０に近づく方向に傾斜されてお
り、したがって内がま４３の軸線１４は外がま４１の回
転軸線１３に対して角度Ｅを有する。したがって内かま
４３の底部５１の底面５１ａは、針４７の移動経路から
遠ざかるに連れて外かま４１の底部５０の底面５０ａか
ら離反する方向に傾斜している。しかも前記内がま４３
の最も針４７寄りの底部４３ａは、外かま４１の底部５
０の底面５０ａから上糸が円滑に通過することができる
程度の僅かな隙間をあけて離開している。したがって外
がま４１に備えられる図示しない剣先によって捕えられ
た上糸は、内かま４３の底面５１ａに沿って円滑に移動
して糸越し動作を行うことができる。これによって上糸
に不所望な張力が生じるおそれはなく、したがって糸玉
やルーピングの発生を防止して質のよい縫い目を形成す
ることができる。

また、このようにして円滑に上糸をループの糸越し動作
を行える状態において、ボビン４つの軸線方向長さを長
くして、そのボビン４９に巻回される下糸５２の巻回量
を増加することができる。

すなわち内かま４３内に装着されたボビン４９の軸線１
４方向の長さを内かま４３の開放端側、つまり第１図の
上方に大きくすることが可能となる。

したがってこのようにボビン４９の軸線方向長さを長く
しても、上糸ループは内かま４３の底部５１の外周面を
引掛かることなく、すべり接触を行い、これによって糸
越しを容易にかつ円滑に行うことができる。

このような水平全回転かま４０において、外がま４１が
、たとえば回転数５５００ｒｐｍで回転駆動された場合
、ボビン４９の外径を大きくすると、これに応じて内か
ま４３および外がま４１の外径も大きくしなければなら
ない、この場合、外がま４１の軌溝４２と内がま４３の
軌条４４とは大径となり、滑り接触面Ｔは、摩擦熱によ
って温度が上昇する。しかしながら本発明の水平全回転
かま４０は、ボビン４９の外径を大きくする必要がない
ため、外がま４１が高速で回転駆動されても、焼付きを
生じることなく、円滑に回転駆動することができる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、内かまの軸線を、その内
かまの最も針寄りの底部が外かまの底部に近づく方向に
、外かまの回転軸線に対して傾斜したので、上糸の糸越
し動作を円滑に行うことができるとともに、ボビンの軸
線方向長さを長くすることができ、これによってボビン
に巻回される下糸の巻回量を増加し、縫製作業の効率を
格段に向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す水平全回転かま４０の
断面図、第２図は従来の垂直全回転かま１の断面図、第
３図はボビン５の斜視図、第４図は垂直全回転かま１に
収納される内かま３の側面図である。 ４０・・・水平全回転かま、４１・・・外かま、４３・
・・内がま、４３ａ・・・内かまの部分、４７・・・縫
い針、５０・・・外かま４１の底部、５１・・・内かま
４３の底部、５２・・・下糸、１３・・・外がま４１の
回転軸線、１４・・・内かま４３の軸線、１５・・・縫
い針４７の移動経路 代理人　　弁理士　画数　圭一部 第 図 第 図 第 図 第 ４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 外かまの内周面に軌溝が形成され、この軌溝に内かまの
   外周面に形成された軌条が嵌り込んで外かまが回転駆動
   され、前記軌条と軌溝とは外かまの回転軸線に垂直な平
   面内にあるようにした水平全回転かまにおいて、 前記内かまの軸線を、その内かまの最も針寄りの底部が
   外かまの底部に近づく方向に、外かまの回転軸線に対し
   て傾斜したことを特徴とする水平全回転かま。