JPH0215721Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カーステレオ、詳述するならば音声
認識機能をもち音声等によるカーステレオの制御
を可能にしたカーステレオに関する。

そして、本考案の目的とするところは、音声に
よるカーステレオの制御が可能であると共に、外
部の警報音等を認知してカーステレオの音量を制
御し、ドライバーに警報音等を容易に認識させる
ようにした安全走行上好ましいカーステレオを提
供するものである。

最近の電子技術の発達は目ざましく、音声認識
機能を持つ種々の装置が開発されており、カース
テレオにおいても安全走行上音声で制御できる様
なシステムが開発されつつある。

本考案はこの種のカーステレオにおいて、例え
ば、走行中にカーステレオの出力を大にして聞い
ている時、緊急音（パトカー、救急車のサイレ
ン、踏切の警報音等）を聞きのがすおそれがある
のでこのような事態をふせぐようにしたカーステ
レオである。

以下、本考案を図示の実施例によつて説明す
る。図中、１は車室外に設けた集音器であり、２
は車室内の運転席近傍等所定の場所に設けたマイ
クである。３はフイルターであり、集音器１から
の外部音信号、例えばサイレン等の警報音にあつ
ては一定の距離内から発せられるサイレンの周波
数分布に見合つた複数のチヤンネルに帯域を分割
してその周波数特性に見合つた信号のみをピック
アツプし、Ａ／Ｄコンバーター５に供給する。４
は音声信号用のフイルターであり、音声信号の標
準的な情報量の分布（20Hz〜20KHz）に従つて、
例えば、16チヤンネルのフイルターで帯域を分割
しＡ／Ｄコンバーター５に信号を供給するもので
ある。５はＡ／Ｄコンバーターであり、アナログ
信号をデジタル信号に変換してRAM６に記憶さ
せる。記憶したデータが後述する比較器１３でマ
ツチングが完了するまで制御回路８からＡ／Ｄコ
ンバーター５には出力禁止の信号を出しておく、
そして、RAM６に記憶されているデータは読み
出されて、演算処理部７によつて音声信号、警報
音の発生速度の変動を正常化し、又、音声、警報
音等のレベルを捕償しながら各語句の長さに関係
なく一定ビット長のパターンに入力信号を凝縮し
て、分析データRAM９に記憶させる。

音声データRAM１１には後述するあらかじめ
記憶させたカーステレオの制御に対応する音声デ
ータが入つている。

また、ROM１２にはサイレンなどの警報音の
データが入つている。

認識モード時にマイク２から入力された音声デ
ータが分析データラム９に記憶されると音声デー
タラム１１とROM１２のデータを逐次、分析デ
ータラム９のデータと比較器１３で比較し、一致
した時に一致信号１５をカーステレオ２０のモー
ドセレクター１７に出力する。また、標本データ
部１０は所定の順序で音声データラム１１と
ROM１２のアドレス指定することにより比較器
１３にデータを出力するとともに、モードセレク
ター１７にそのときのアドレスをデータバス１４
を介して出力している。そして、比較しているデ
ータが一致したら比較器１３からの一致信号１５
により標本データ部１０のアドレスがカーステレ
オ２０のモードセレクター１７に続み込まれ、当
該アドレスにより所定の制御（PLAY、STOP、
FF等）を行なわせることができる。

また、集音器１からのデータは後述する学習モ
ード以外は常に入力可能な状態でありROM１２
の内容と比較されている。

次に、信号１６は音声データラム１１に予め認
識すべき語句を使用者が音声で記憶させる時（学
習モード）の制御信号で、カーステレオ２０の記
憶設定用のスイツチ（図示せず）を押すことによ
り出力され、さらに、スイツチ１８を押圧して、
車室内マイク２により記憶させたい音声を発する
と、音声信号用のフイルター４で音声信号の標準
的な情報量の分布に従つて、16チヤンネルのフイ
ルターで帯域を分割し、Ａ／Ｄコンバーター５で
アナログ信号をデジタル信号に変換して、RAM
６に記憶させた後、演算処理部７で処理して分析
データラム９を介して音声データラム１１に記憶
させる。この時、標本データ部１０は一旦リセツ
トされた後、アドレスに従つて音声データラム１
１にデータを格納してゆく。また学習モード時に
は制御回路８からの信号により、Ａ／Ｄコンバー
ター５に対してフイルター３からの入力が禁止さ
れており、比較器１３の演算も禁止状態にある。

以上、本考案によれば、音声により車載用音響
機器を制御するだけでなく、大きな音量で曲を聴
きながら走行していてそのままでは緊急車両の接
近に気がつかない時でも警報音を検出して速やか
にオーデイオ出力にミユートがかかり、緊急車両
の接近を確実に知ることができるので、操作性、
安全性が一段と向上する。また、音声認識により
車載用音響機器に所定の動作を行わせるのに必要
な記憶回路、制御部等の回路構成を一部兼用して
警報音を認識してミユートをかけることができる
ので、簡略な回路構成で複数の機能が可能にな
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案によるカーステレオを示すブロツク
図である。 図中、１は集音器、２は室内マイク、３，４は
フイルター、５はＡ／Ｄコンバーター、６は
RAM、７は演算処理部、８は制御回路、９は分
析データラム、１０は標本データ部、１１は音声
データラム、１２はROM、１３は比較器、１４
はセレクト信号、１５は一致信号、１６は要求信
号、１７はモードセレクター、１８はスイツチ、
１９は音声認識装置、２０はカーステレオであ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 音声データを記憶する第１の記憶回路と、サイ
   レン、踏切の警報音等の警報音データを記憶する
   第２の記憶回路と、車室内に設けたマイクと車室
   外に設けた集音器からの信号を演算処理した後に
   記憶する分析用の第３の記憶回路と、該第３の記
   憶回路のデータと前記第１の記憶回路のデータと
   を比較して一致した時に車載用音響機器に所定の
   動作を行わせると共に、前記第３の記憶回路のデ
   ータと前記第２の記憶回路のデータとを比較して
   一致した時に前記車載用音響機器のオーデイオ出
   力にミユートをかける制御部とを備えたことを特
   徴とする車載用音響機器。