JPH0215643B2 - - Google Patents

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JPH0215643B2
JPH0215643B2 JP57155841A JP15584182A JPH0215643B2 JP H0215643 B2 JPH0215643 B2 JP H0215643B2 JP 57155841 A JP57155841 A JP 57155841A JP 15584182 A JP15584182 A JP 15584182A JP H0215643 B2 JPH0215643 B2 JP H0215643B2
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JP
Japan
Prior art keywords
block copolymer
glycol
parts
polyether ester
elastic
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP57155841A
Other languages
English (en)
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JPS5945350A (ja
Inventor
Takatoshi Kuratsuji
Takamasa Asano
Ichiro Okamoto
Shinji Oowaki
Kikuo Hori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP15584182A priority Critical patent/JPS5945350A/ja
Publication of JPS5945350A publication Critical patent/JPS5945350A/ja
Publication of JPH0215643B2 publication Critical patent/JPH0215643B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はポリエーテルエステルブロツク共重合
体よりなる弾性糸に関し、その目的とするところ
は永久歪が少なく、弾性的性能の優れた弾性糸を
提供するにある。 従来から弾性糸としては、ゴム、ポリウレタン
等が使用されているが、これらは弾性回復という
点ではすぐれた特性を示すが、反面伸びすぎると
か、耐熱性、耐光性等に問題があつた。 他方、樹脂用途としてポリエーテルエステルブ
ロツク共重合タイプの弾性体が近年になつて使用
されだした。このポリマーは糸にした場合、伸長
回復率においてはポリウレタンには及ばないが低
伸長下においては比較的良好な回復性を示し、又
溶融紡糸できるというメリツトもある。しかし、
ポリエーテルエステルブロツク共重合タイプの弾
性糸にあつては、ポリウレタンと異なり、ハード
セグメントの結晶によつて分子の流れをつなぎと
めているため、結晶化度によつて弾性的性能が左
右され、通常のポリエステルから成るハードセグ
メントの場合には、永久歪が大きい等の欠点があ
る。本発明者らは、かかる問題点を解決すべく鋭
意検討の結果本発明に到達した。 すなわち本発明は、芳香族ポリエステルをハー
ドセグメントとし、ポリエーテルをソフトセグメ
ントとする、ハードセグメント/ソフトセグメン
トの重量比率が15/85〜50/50のポリエーテルエ
ステルブロツク共重合体からなる弾性糸におい
て、該ブロツク共重合体には結晶核剤が配合され
ていることを特徴とする弾性糸である。 本発明においてポリエーテルエステルブロツク
共重合体のハードセグメントを構成する「芳香族
ポリエステル」とは、芳香族ジカルボン酸を主た
る酸成分とし、脂肪族グリコールを主たるグリコ
ール成分とするポリエステルをいう。ここで「主
たる」とは、通常70モル%以上、好ましくは80モ
ル%以上を指す。 「芳香族ジカルボン酸」としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジ
フエニルジカルボン酸、ジフエノキシエタンジカ
ルボン酸、ジフエニルエーテルジカルボン酸、ジ
フエニルケトンジカルボン酸、ジフエニルスルホ
ンジカルボン酸等が例示され、全酸成分の80モル
%以上は同一の酸から成ることが好ましい。 「脂肪族グリコール」としては、エチレングリ
コール、トリメチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ペンタンメチレングリコール、ヘ
キサメチレングリコール等が例示され、全グリコ
ール成分の80モル%以上は同一のグリコールから
成ることが好ましい。 これらのうち、エチレングリコール、テトラメ
チレングリコール、ヘキサメチレングリコールが
好ましく、テトラメチレングリコールが特に好ま
しい。 本発明においてポリエーテルエステルブロツク
共重合体のソフトセグメントを構成する「ポリエ
ーテル」とは、前記例示した脂肪族グリコールの
重合体を意味し、具体的にはポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコール、或いはこれらの共重合体等が
例示される。 ポリエーテルの分子量としては500〜6000が好
ましく用いられ、800〜3000が特に好ましい。 ポリエーテルエステルブロツク共重合体のハー
ドセグメント/ソフトセグメントの比率は、重量
基準で15/85〜50/50とする必要があり、この範
囲をはずれると得られる弾性糸の弾性的性能が劣
るため好ましくない。 又、該ポリエーテルエステルブロツク共重合体
の重合度は、要求する性能によつて任意に設定し
うるが、通常はオルソクロロフエノール溶液を35
℃で測定した還元比粘度として1.0〜2.5近辺のも
のが使用される。 該ポリエーテルエステルブロツク共重合体は、
通常の共重合ポリエステルの製造法にならつて製
造しうる。具体的には芳香族ジカルボン酸及び/
又はそのアルキルエステルと脂肪族グリコール及
びポリエーテルを反応機に入れ、触媒の存在下又
は不存在下で直接エステル化或いはエステル交換
反応し、更に高真空で重縮合反応を行なつて所望
の重合度まで上げる方法である。ポリエーテルは
場合によつては重合初期に添加しても共重合しう
ることもあり、添加時期は任意である。 該ポリエーテルエステルブロツク共重合体に
は、通常のポリエステルと同じく、艷消剤、顔
料..例えばカーボンブラツク等、酸化防止剤、
例えばヒンダードフエノール化合物、ヒンダード
アミン化合物等、紫外線吸収剤、例えばベンゾフ
エノン化合物、ベンゾトリアゾール化合物、サリ
シレート化合物等を含んでいても何らさしつかえ
ない。 本発明に用いる「結晶核剤」としては、通常の
有機核剤、無機核剤が挙げられる。具体的には安
息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、ステアリ
ン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、パルミチ
ン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、モン
タン酸ナトリウム、アセチルアセトンナトリウ
ム、タルク、長石、等が例示されるが、これらに
限定されるものではない。好ましい結晶核剤は、
ハードセグメントを構成する芳香族ポリエステル
によつて異なる。例えば芳香族ポリエステルがポ
リエチレンテレフタレートの場合にはモンタン酸
ナトリウム、ポリブチレンテレフタレートの場合
にはタルク、ステアリン酸金属塩等が比較的好ま
しく用いられる。 平均粒径は任意であるが、あまりに大きすぎる
と製糸性が低下するので10μ以下が好ましい。結
晶核剤の量としては結晶化促進効果をもたらす充
分な量であればよい。具体的にはポリエーテルエ
ステルブロツク共重合体に対して0.05〜5.0重量
%が通常用いられ、好ましくは0.1〜3重量%で
ある。 本発明の弾性糸は、上述のポリエーテルエステ
ルブロツク共重合体を溶融紡糸することにより極
めて容易に得ることができ、製糸した際のハード
セグメントの結晶化度が高く、その結果、瞬間弾
性回復率が高く、又永久歪が小さい、といつたよ
うに、弾性的性能がすぐれる特徴を有する。また
必要に応じて延伸及び/又は熱処理を施してもよ
い。 以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。実施例において、「部」は全て重量部を示す。
ポリマーの還元比粘度は、ポリマーの0.8g/100
mlオルソクロロフエノール溶液の35℃における溶
液粘度から算出したものである。又、弾性糸の各
性能は下記方法によつて測定した。 1 伸長回復性 (1) 瞬間伸長回復率 試料10cmに、50%又は100%伸長するに対
応する荷重をかけて素早く50%又は100%伸
長させ、5秒後に荷重を取り除き素早く試料
の長さlcmを読みとり、次式により算出す
る。 瞬間伸長回復率=10−(l−10)/10×100(%
) (2) 伸長弾性率 JIS L 1073(1977)合成繊維糸試験法の
伸長弾性率B法に定められた測定方法により
10%、50%又は100%伸長時の伸長弾性率で
示す。 (3) 長時間伸長回復率 長さ10cmの試料に、100%伸長するに相当
する荷重をかけて4時間放置し(このときの
試料長lcm)、次に荷重を取り除いて4時間
放置後の試料長l′cmを測定し、次式によつて
算出する。 長時間伸長回復率=l−l′/10×100(%) 2 永久歪 長時間伸長回復率の測定時において 永久歪=l′−10/10×100(%) 3 結晶化度 第1、2表に示した条件で得られた弾性体組
成物の芳香族ポリエステル部分の結晶化度をX
線より算出した。 実施例1〜8、比較例1〜3 ジメチルテレフタレート167.3部、テトラメチ
レングリコール105部、数平均分子量2000のポリ
テトラメチレングリコール325部、テトラブチル
チタネート0.35部、ペンタエリスリトール0.5部
を反応機に仕込み、内温170℃でエステル交換反
応を行なつた。理論量の約70%のメタノールが溜
出した時点で、第1表に示す結晶核剤を所定量添
加した。(実際には、結晶核剤は20%のテトラメ
チレングリコールスラリーとして添加した。) その後系を昇温し、減圧に引き始めた。約30分
かけて30mmHgとし、更に30分かけて3mmHgと
し、以後1mmHg以下の真空で内温245℃で240分
反応を行なつた。得られたポリマーの特性を第1
表に掲げた。 このポリマーを乾燥後、270℃で溶融し吐出量
20g/min、1100m/分の速度で巻き取つた。ま
た一部は第1表に示すように後処理を実施した。
【表】
【表】 実施例9、10、比較例4、5 実施例2に於いて、ポリテトラメチレングリコ
ールの代りに数平均分子量3000のポリエチレング
リコール325部を用いた以外は全て実施例2と同
様にポリマーを製造し、製糸した。 又、実施例2に於いて、テトラメチレングリコ
ールの代りにエチレングリコール101.7部を用い、
更にテトラブチルチタネートの代りに酢酸亜鉛
0.35部及び三酸化アンチモン0.35部を用いた以外
は実施例2と同様にポリマーを製造し、製糸し
た。得られたポリマー及び繊維の特性は第2表に
示した通りであつた。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 芳香族ポリエステルをハードセグメントと
    し、ポリエーテルをソフトセグメントとする、ハ
    ードセグメント/ソフトセグメントの重量比率が
    15/85〜50/50のポリエーテルエステルブロツク
    共重合体からなる弾性糸において、該ブロツク共
    重合体には結晶核剤が配合されていることを特徴
    とする弾性糸。 2 結晶核剤の配合量が、ポリエーテルエステル
    ブロツク共重合体100重量部に対し0.05〜5重量
    部である特許請求の範囲第1項記載の弾性糸。
JP15584182A 1982-09-09 1982-09-09 弾性糸 Granted JPS5945350A (ja)

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JP15584182A JPS5945350A (ja) 1982-09-09 1982-09-09 弾性糸

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JPS5945350A JPS5945350A (ja) 1984-03-14
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