JPH02155865A - アンチスキッド型液圧ブレーキ装置 - Google Patents

アンチスキッド型液圧ブレーキ装置

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JPH02155865A
JPH02155865A JP30834588A JP30834588A JPH02155865A JP H02155865 A JPH02155865 A JP H02155865A JP 30834588 A JP30834588 A JP 30834588A JP 30834588 A JP30834588 A JP 30834588A JP H02155865 A JPH02155865 A JP H02155865A
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JP
Japan
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pump
brake
reservoir
time
wheel
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JP30834588A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Masui
孝年 増井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 、産業上の利用分野 本発明はアンチスキッド型液圧ブレーキ装置に関するも
のであり、特に、リザーバ内のブレーキ液を液圧源に戻
すポンプの駆動制御に関するものである。
従来の技術 アンチスキッド型液圧ブレーキ装置の一種に、次のよう
に構成されるものがある。(a)車輪の回転を抑制する
ブレーキを作動させるブレーキシリンダと、(b)液圧
源と、(C)リザーバと、(d)ブレーキシリンダと液
圧源とリザーバとの間に設けられ、少なくともブレーキ
シリンダの減圧を許容する減圧状態と増圧を許容する増
圧状態とに切換えが可能な切換弁装置と、(e)リザー
バ内のブレーキ液を汲み上げて液圧源に戻すポンプと、
(f)そのポンプを駆動するポンプ駆動装置と、(濁車
輪の回転速度を検出する車輪回転速度センサと、(h)
その車輪回転速度センサの検出結果に基づいて切換弁装
置を制御して車輪のスリップを適正範囲に維持する切換
弁装置制御手段と、(i)ポンプ駆動装置に、それ以後
はリザーバにブレーキ液が流入しないことが保証される
時期から一定時間はポンプの駆動を継続させるポンプ駆
動装置制御手段とを含むように構成されるものである。
特開昭59−209944号公報に記載のアンチスキッ
ド装置はその一例である。このアンチスキッド装置にお
いては、ブレーキシリンダの圧力が減圧させられる減圧
制御時にリザーバに排出されるブレーキ液がポンプによ
り汲み上げられ、液圧源に戻されるようにされるととも
に、減圧制御の終了時からポンプが予め定められた一定
時間駆動されるようになっている。この液圧ブレーキ装
置においては、減圧制御の終了時が、それ以後はリザー
バにブレーキ液が流入しないことが保証される時期とさ
れているのである。
なお、−旦アンチスキッド制御が始まった後は、切換弁
装置が増圧状態、減圧状態のいずれに切り換えられても
ポンプを継続して駆動し、アンチスキッド制御終了時か
らポンプを一定時間駆動させるようにすることも考えら
れる。この場合には、アンチスキッド制御終了時が、そ
れ以後はリザーバにブレーキ液が流入しないことが保証
される時期となる。
いずれの場合においてもリザーバにブレーキ液が流入し
ない状態でリザーバ内のブレーキ液が液圧源に戻される
こととなり、リザーバの容量いっばいのブレーキ液を汲
み上げるに足る時間ポンプを駆動することによって次に
減圧制御が行われる際のブレーキ液のりザーバへの流出
を保証することができ、アンチスキッド制御の精度を向
上させることができる。
発明が解決しようとする課題 しかし、ポンプの吐出量は液圧源の圧力やポンプ駆動装
置の駆動力等によって異なるため、ポンプを常に同じ時
間作動させることは好ましいことではない。液圧源の圧
力が高ければポンプの吐出が妨げられて吐出量が少なく
なり、ポンプ駆動力が小さければ液圧源の圧力が低くて
もポンプ吐出量は少なくなるのであり、ポンプ吐出量に
よってリザーバ内のブレーキ液全部を液圧源に戻すため
に要する時間が異なるからである。ポンプの駆動を一定
時間継続させる場合、ポンプ駆動時間を長めに設定すれ
ばリザーバ内のブレーキ液全部を液圧源に確実に戻すこ
とができるのであるが、リザーバ内にブレーキ液がなく
なった後もポンプが駆動されることがあり、ポンプ駆動
力に無駄が生ずるとともにポンプおよびポンプ駆動装置
の寿命が低下する上、無駄なポンプ作動音が発生ずる問
題が生ずる。一方、ポンプ駆動時間を短めに設定ずれば
リザーバ内にブレーキ液が残る恐れがあり、次にブレー
キシリンダ圧が減圧されるとき、ブレーキ液のりザーバ
への流入が妨げられてアンチスキッド制御精度が低下す
る恐れがあり、ポンプ駆動時間を長短いずれに設定して
も不都合が生ずるのである。
特に車両停止後もポンプが作動し続ければやかましいた
め、前記特開昭59−209944号公報に記載のアン
チスキッド装置においては減圧制御以外の状態で車両が
停止させられた場合には、車両停止と同時にポンプの駆
動を停止させるようになっている。しかし、このように
した場合にはリザーバ内にブレーキ液が残る恐れがあり
、騒音の問題は解消されてもアンチスキッド制御上好ま
しくない。
本発明は、以上の事情を背景として、リザーバへのブレ
ーキ液の流入がないことが保証される時期のポンプ駆動
時間が、ポンプ吐出量が大きいと推定される場合は短く
、小さいと推定される場合は長く設定されるアンチスキ
ッド型液圧ブレーキ装置を提供することを課題として為
されたものである。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために、本発明は第1図に示すよ
うに、前記(a)ブレーキシリンダ、O))液圧源、(
C)リザーバ、(d)切換弁装置、(e)ポンプ、(f
)ポンプ駆動装置、(g)車輪回転速度センサ、(h)
切換弁装置制御手段および(i)ポンプ駆動装置制御手
段とを含むアンチスキッド型液圧ブレーキ装置において
、(イ)ポンプの吐出量に影響を及ぼす少な(とも一つ
の要因の変化を検出する要因変化検出手段と、(ロ)前
記リザーバにブレーキ液が流入しないことが保証される
時期からのポンプ駆動時間を、要因変化検出手段の検出
結果に応じて、その要因変化に伴って決まる吐出量でポ
ンプがリザーバ内のブレーキ液の全部を液圧源に戻すた
めに必要かつ十分な長さに設定するポンプ駆動時間設定
手段とを設けたことを要旨とするものである。
作用 ポンプの吐出量に影響を及ぼす要因には、前述のように
液圧源の圧力やポンプ駆動装置の駆動力等がある。これ
らポンプ吐出量に影響を及ぼす要因の変化から吐出量の
変化を推定すれば推定吐出量が得られ、その推定吐出量
でリザーバの容量を割ればリザーバに容量いっばい収容
されているブレーキ液を汲み出すために必要なポンプ駆
動時間を求めることができる。換言すれば、ポンプ吐出
量に影響を及ぼす要因の変化は所要ポンプ駆動時間と一
対一に対応しており、その要因の変化に基づいて設定さ
れた時間だけポンプを駆動すれば、無駄に長い時間ポン
プを駆動することを回避しつつ、リザーバ内のブレーキ
液全部が確実に液圧源に戻されることを保証することが
できる。
発明の効果 したがって、エネルギの無駄を低減させ得るとともにポ
ンプおよびポンプ駆動装置の寿命を延長することができ
、また、ポンプの作動による騒音を低減させることがで
きる。さらに、車両停止時にも騒音を少なく抑えつつリ
ザーバ内のブレーキ液全部を確実に液圧源に戻すことが
できる。
実施例 以下、本発明をフロントエンジン/リヤドライブ式4輪
自動車の2系統アンチロツク型液圧ブレーキ装置に適用
した場合の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
第2図において10はブレーキペダルであり、ブレーキ
ペダル10の踏込みによりマスクシリンダ12が作動さ
せられる。マスクシリンダ12は互に独立した2個の加
圧室を備えており、ブレーキペダル10の踏込み操作に
基づいてそれぞれの加圧室に同じ高さの液圧を発生させ
る。一方の加圧室に発生しだ液圧は、デュアルプロボー
ショニングバルブ14を経て主液通路から右前輪16お
よび左後輪18にそれぞれ設けられたブレーキのフロン
トホイールシリンダ20およびリヤホイールシリンダ2
2に供給される。もう一方の加圧室に発生した液圧の流
れは継手部材24により二手に分けられ、一方の液圧は
左前輪26のブレーキのフロントホイールシリンダ28
に供給され、他方の液圧はデュアルプロポーショニング
バルブ14を経て右後輪30のブレーキのりャホイール
シリンダ32に供給される。本ブレーキ装置はクロス配
管式なのである。なお、デュアルプロボーショニングバ
ルブ14はマスクシリンダ12から供給される液圧を一
定の比率で減圧するものであって2個のプロポーショニ
ングバルブから成り、右前輪16のフロントホイールシ
リンダ20に供給される液圧は減圧せず、左後輪18の
りャホイールシリンダ22.右後輪30のリヤホイール
シリンダ32にそれぞれ供給される液圧を減圧するよう
にされている。
本ブレーキ装置において各車輪16.18.2630は
それぞれ独立してアンチスキッド制御されるようになっ
ている。以下、右前輪−左後輪系統について代表的に説
明する。マスクシリンダ12と右前輪16.左後輪18
の各ホイールシリンダ20.22とを接続する主液通路
の途中には電磁液圧制御弁34.36が設けられており
、それにより主液通路はマスクシリンダ側通路38゜3
9およびホイールシリンダ側通路40.42に分かれて
いる。マスクシリンダ側通路38とホイールシリンダ側
通路40.42との間にはそれぞれ戻り通路44.46
が接続されており、戻り通路44.46にはそれぞれ、
ホイールシリンダ側通路40.42からマスクシリンダ
側通路38へのブレーキ液の流れは許容するが、逆向き
の流れは阻止する逆止弁48.50が設けられている。
電磁液圧制御弁34.36にはリザーバ通路54.56
を経てリザーバ58が接続されており、電磁液圧制御弁
34.36は、マスクシリンダ12からのブレーキ液の
供給により各ホイールシリンダ20.22の液圧を増大
させる増圧状態と、各ホイールシリンダ20.22から
リザーバ58へのブレーキ液の排出によりその液圧を減
少させる減圧状態と、各ホイールシリンダ20.22を
いずれにも連通させず、液圧を一定の状態に保つ保持状
態とに切換え可能とされ、切換弁装置を構成している。
また、本実施例においてはマスクシリンダ12が液圧源
を構成している。ホイールシリンダ20.22から排出
されてリザーバ58に貯えられたブレーキ液は、逆止弁
60を備えたポンプ62により汲み上げられ、ポンプ通
路64を経てマスクシリンダ側通路38に供給されるよ
うになっている。このポンプ62はポンプモータ66に
よって駆動されるようになっており、ポンプモータ66
がポンプ駆動装置を構成している。また、ポンプ通路6
4には、マスクシリンダ側通路38からポンプ62ヘブ
レーキ液が逆流することを防止する逆止弁68が設けら
れている。
以上、右前輪−左後輪系統について説明したが、左前輪
−右後輪系統も同様に構成されており、2個の電磁液圧
制御弁70,72.マスクシリンダ側通路74,75.
ホイールシリンダ側通路76゜7B、戻り通路80,8
2.逆止弁84.86リザ一バ通路8B、90.  リ
ザーバ92.ポンプ94、ポンプ通路96.逆止弁98
.100を備えている。なお、ポンプ94はポンプ62
と同様にポンプモータ66によって駆動される。
右前輪16.左後輪18.左前輪26.右後輪30の各
回転速度はそれぞれ、回転センサ102104.106
,108によって検出され、スリップ重環演算ユニット
110に供給される。スリップ重環演算ユニット110
は車輪の回転速度。
減速度、車体速度、スリップ率等を演算するものであり
、この演算結果に基づいてアンチスキッド制御ユニット
112が電磁液圧制御弁34,3670.72を切り換
え、車輪のスリップ率を適正範囲に保つようにされてい
る。アンチスキッド制御ユニット112は、第3図に示
すように、CPU116.ROM11B、RAM120
およびそれらを接続するバス122を備えたマイクロコ
ンピュータを主体とするものである。バス122には入
力インタフェース124が接続されており、入力インタ
フェース124にはスリップ重環演算ユニット110 
ブレーキペダル10の踏込みを検出するブレーキスイッ
チ126.マスタシリンダ12の圧力を検出するマスク
シリンダ圧センサ128、ポンプモータ66への供給電
圧の高さを検出するポンプモータ駆動電圧センサ130
等が接続されている。バス122にはまた出力インタフ
ェース136が接続されており、出力インタフェース1
36には駆動回路138,140,142.144,1
46を介して電磁液圧制御弁34゜36.70,72.
ポンプモータ66等が接続されている。RAM120に
は、第4図に示すように時間設定フラグ、モータフラグ
、第一減圧フラグ、第二減圧フラグ、設定時間メモリ、
カウンタ。
複数のレジスタがプログラム実行中の演算結果等を記憶
するワーキングメモリと共に設けられている。また、R
OM11Bには、第5図に示すメインプログラムの他、
第6図に示すポンプモータ駆動制御用のプログラム、第
7図に示すポンプモータ駆動時間設定用のプログラム等
が記憶されている。以下、第5図ないし第7図のプログ
ラムに基づいてポンプ62の駆動について説明する。
まず、メインルーチンのステップSL(以下、Slと略
記する。他のステップについても同じ。
)においてフラグ、カウンタのOFF等の初期設定が行
われ、次いでS2においてブレーキ操作が行われたか否
かの判定が行われる。ブレーキ操作が行われていない場
合には判定結果はNoとなり、S5においてプログラム
終了処理が行われて32に戻る。ブレーキ操作が行われ
た場合には、S3において推定車体速度(以下、車速と
略称する。
)■が設定値■。以上であるか否かの判定が行われる。
アンチスキッド制御は車速か一定速度以上のときに行わ
れるため、S3においてはアンチスキッド制御を行うか
否かの判定が行われるのであり、本ブレーキ装置におい
て設定値■。は10km/hとされている。車速■が1
0km/h以上であればS4においてアンチスキッド制
御が行われる。
スリップ率が設定値を超えた車輪について電磁液圧制御
弁の切換えが行われ、スリップ率が適正範囲に維持され
るようにされるのである。なお、S4では電磁液圧制御
弁をどの状態に切り換えるかの制御指令が作成されてレ
ジスタに格納されるのであり、電磁液圧制御弁の切換え
は一定時間毎の割り込みによる切換ルーチンによって実
行される。
また、アンチスキッド制御は4輪独立に行われ、各車輪
毎に作成される制御指令はそれぞれ別のレジスタに格納
される。
ポンプモータ駆動制御ルーチンは、メインルーチンに対
して5ms毎の割り込みによって実行される。まず、3
11においてモータリレーがOFFであるか否か、すな
わちポンプモータ66が作動させられているか否かの判
定がモータフラグがONか否かに基づいて行われる。S
llが1回目に行われるときポンプモータ66は起動さ
れておらず、判定結果はYESとなり、312において
アンチスキッド制御が減圧制御であるか否かの判定が行
われる。この判定は4個のレジスタにそれぞれ記憶され
た電磁液圧制御弁の制御指令が読み込まれることにより
行われ、4つの制御指令のうちいずれか一つでも減圧指
令であればS12の判定結果がYESとなる。このとき
第二減圧フラグの状態が第一減圧フラグの状態に合わさ
れた後、第一減圧フラグがONとされる。第一減圧フラ
グの状態は現在減圧制御中であるか否かを示し、第二減
圧フラグの状態は312の前回の実行時に減圧制御中で
あったか否かを表すこととなる。本アンチスキッド装置
においては、第8図に示すようにアンチスキッド制御時
にはまず保持制御が行われるようにされているため、S
l2の判定結果は当初はNOとなってプログラムの実行
はメインルーチンに戻り、ポンプモータ66は停止した
ままとされる。
次に、ポンプモータ駆動時間設定ルーチンが実行される
。このルーチンもメインルーチンに対して5IIls毎
の割り込みによって実行される。まず、S21において
今回のアンチスキッド制御が減圧制御以外、すなわち増
圧制御あるいは保持制御であるか否かの判定が前記第一
減圧フラグに基づいて行われるが、保持制御が行われて
いるため判定結果はYESとなる。このとき、第二減圧
フラグの状態が第一減圧フラグの状態に合わされた後、
第一減圧フラグが現在の制御状態を表す状態とされる。
すなわち、減圧制御であればONとされ、保持あるいは
増圧制御であればOFFとされるのである。次に、S2
2において前回減圧制御であったか否か、すなわち前回
S22が実行されたときの制御が減圧制御であったか否
かの判定が前記第二減圧フラグに基づいて行われるが、
この判定結果はNOであり、プログラムの実行はメイン
ルーチンに戻る。
アンチスキッド制御が保持制御から減圧制御に移ればS
12の判定結果がYESとなり、S13においてモータ
リレーがONにされてポンプモータ66が起動されると
ともにモータフラグがONにされ、次にSllが実行さ
れるとき判定結果はNoとなり、S14の判定結果もN
Oとなる。また、S21の判定結果がNoになって32
5が実行され、フラグ、カウンタがOFFとされる。減
圧制御中はSll、S14,321.S25が繰り返し
実行されるのみであって、ポンプモータ駆動時間の設定
は行われないのである。
その後、アンチスキッド制御が減圧制御から保持制御に
移ればS21の判定結果がYESになり、S22の判定
結果もYESになって323以下においてポンプモータ
駆動時間の設定が行われる。
アンチスキッド制御が減圧制御から保持制御に変わった
ことを以て、それ以後はリザーバ58,92にブレーキ
液が流入しないことが保証されたと判断され、ポンプモ
ータ駆動時間の設定が行われるのである。S23におい
てはポンプモータ66への供給電圧、マスクシリンダ圧
が読み込まれ、その読込みに基づきS24においてポン
プモータ駆動時間CIが設定されるとともに設定時間フ
ラグがONにされる。時間C1は予めROM11Bに記
憶されたテーブル(第9図参照)から求められる。マス
クシリンダ圧およびポンプモータ供給電圧はそれぞれ大
小2段階に分けられており、それらの組合わせによりモ
ーフ駆動時間を4種類に設定できるようにされている。
ポンプモータ供給電圧が大きく、マスクシリンダ圧が小
さいほどポンプ吐出量が多くなり、本テーブルではポン
プモータ供給電圧が大きくマスクシリンダ圧が小さいと
きのポンプモータ駆動時間をaとし、この時間aを基準
として他の場合のポンプモータ駆動時間が設定されてい
る。マスクシリンダ圧が大きくポンプモータ供給電圧が
小さいとき、マスクシリンダ圧およびポンプモータ供給
電圧がいずれも小さいとき、マスクシリンダ圧およびポ
ンプモータ供給電圧がいずれも大きいときのそれぞれに
ついて定数αO1α1.α2 (αO〉α1〉α2〉1
)が設定され、各場合においてそれぞれリザーバ58.
92の容量いっばいのブレーキ液をマスクシリンダ12
に戻すために必要かつ十分な時間が設定されているので
ある。ごのテーブルから求められたポンプモータ駆動時
間は設定時間メモリに記憶される。
ポンプモータ駆動時間が設定されればS14の判定結果
がYESとなり、ポンプ62.94がC時間継続して駆
動される。S15においてカウンタのカウント数Cが設
定(i C+以上であるか否かの判定が行われる。ポン
プモータ66が設定時間C1だけ駆動されたか否かの判
定が行われるのであるが、S15の判定結果は当初はN
oであり、316においてカウント数Cが1増加させら
れた後、プログラムの実行はメインルーチンに戻る。
そして、アンチスキッド制御が保持制御あるいは増圧制
御であってポンプモータが01時間駆動されればS15
の判定結果がYESとなり、S17においてモータリレ
ーがOFFとされ、ポンプモータ66が停止させられる
とともにカウンタ、時間設定フラグ、モータフラグ、第
一減圧フラグ第二減圧フラグがOFFとされる。そして
、以後、次に減圧制御が行われるまで311  S12
.S21、S22が繰り返し実行される。
設定時間CIが経過する前にアンチスキッド制御が減圧
制御となった場合にはS21の判定結果がNOとなり、
それによりS25においてカウンタ、時間設定フラグ、
モータフラグ、第一減圧フラグ、第二減圧フラグがOF
Fとされる。ポンプモータ66は引き続き作動させられ
るが、カウンタによる設定時間の計測は行われなくなる
のである。
なお、減圧制御中にブレーキ操作が解除されれば321
.322の判定結果がYESになり、S23においてポ
ンプモータ供給電圧、マスクシリンダ圧の読込みが行わ
れる。この時期にはマスクシリンダ圧は既に著しく低く
なっているため、ポンプモータ駆動時間は短く設定され
、ブレーキ解除後はその時間だけポンプモータ66が駆
動されてリザーバ58.92内のブレーキ液全部がマス
クシリンダ12に戻されることとなる。また、減圧制御
中に車両が停止した場合(正確には車速か設定値■。以
下となった場合)も、それに伴って行われるアンチスキ
ッド制御終了処理により電磁液圧制御弁が増圧状態に切
り換えられるためS21、S22の判定結果がYESに
なり、ポンプ62.94はC5時間駆動される。
さらに、ポンプ6294が01時間駆動されている際に
ブレーキ操作が解除された場合、あるいは車両が停止し
た場合には、S2]がYES、S22がNoになるため
S23.S24およびS25は実行されず、ポンプ62
.94はC3時間が経過するまで継続して駆動され、リ
ザーバ5892内のブレーキ液全部が確実にマスクシリ
ンダ12に戻される。
このように本実施例の液圧ブレーキ装置によれば、アン
チスキッド制御中に減圧制御が終了した場合およびブレ
ーキ操作の解除、車両の停止によりアンチスキッド制御
が終了したときからポンプモータ66が一定時間駆動さ
れ、リザーバ58゜92内のブレーキ液がマスクシリン
ダ12に戻されるが、このポンプモータ駆動時間はポン
プ吐出量に影響を及ぼすポンプモータ供給電圧、マスク
シリンダ圧に基づいて設定されるため、従来よりポンプ
の駆動時間が短くなり、エネルギの無駄や騒音を低減さ
せることができる。特に、本実施例においてはポンプ6
2.94の吐出量に影響を及ぼす2つの要因の変化を検
出して駆動時間を設定するようにされているため、駆動
時間をきめ細か(ポンプ吐出量に即した長さに設定する
ことができる。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
ROM11Bの84を記憶する部分、CPU116のS
4を実行する部分等が切換弁装置制御手段を構成し、R
AM120の時間設定フラグ、モーフフラグ、第一減圧
フラグ、第二減圧フラグ、設定時間メモリ、カウンタ、
レジスタとして機能する部分、ROM118のSll−
S17を記憶する部分、CPU116のそれらステップ
を実行する部分等がポンプ駆動装置制御手段を構成し、
マスクシリンダ圧センサ128.ポンプモータ供給電圧
センサ130.RAM120のレジスタとして機能する
部分、ROM118のS21〜S23を記憶する部分、
CPU116のそれらステップを実行する部分等が要因
変化検出手段を構成し、ROMI 18のS24を記憶
する部分およびCPU116のS24を実行する部分等
がポンプ駆動時間設定手段を構成しているのである。
本発明の別の実施例を第10図ないし第13図に示す。
本実施例はアンチスキッド制御中はポンプモータ66を
駆動し続け、アンチスキッド制御が終了したときにポン
プモータ66の駆動時間を設定し、ポンプ62.94を
一定時間継続して駆動させるようにしたものである。第
10図および第11図に示すポンプモータ駆動制御ルー
チンおよびポンプモータ駆動時間設定ルーチンに基づい
てポンプモータ66の駆動および駆動時間の設定につい
て説明する。これらのルーチンは前記実施例の場合と同
様にメインルーチンに対して5ms毎の割り込みによっ
て実行される。また、メインルーチンは前記実施例と同
様であるため説明は省略する。
まず、ポンプモータ駆動制御ルーチンの3101におい
てモータフラグがONか否かの判定が行われる。モータ
フラグはアンチスキッド制御の開始によってポンプモー
タ66が起動されることによりセットされるため、当初
はリセットされており、5101の判定結果はNoとな
る。そして、5102において減圧制御が行われている
か否かの判定が行われ、減圧制御が行われていない場合
にはプログラムの実行はメインルーチンに戻る。
また、ポンプモータ駆動時間設定ルーチンではまず51
11においてモータフラグがONか否かの判定が行われ
るが、この判定結果もNoとなり、プログラムの実行は
メインルーチンに戻る。アンチスキッド制御が開始され
て減圧制御が行われない限り、3101,3102,5
illが繰り返し実行されるのみであってポンプモータ
66は起動されず、ポンプモータ駆動時間の設定は為さ
れない。
アンチスキッド制御が開始され、減圧制御が行われれば
5102の判定結果がYESとなり、5103において
モータリレーがONとされ、ポンプモータ66が起動さ
れた後、5104においてモータフラグがONとされる
。それにより5lllの判定結果がYESになり、51
12において時間設定フラグがONか否かの判定が行わ
れる。
ポンプモータ駆動時間が設定されているか否かの判定が
行われるのであるが、まだ設定されていないため511
3が実行され、ブレーキペダル10が踏み込まれている
か否か、すなわちアンチスキッド制御が終了したか否か
の判定が行われる。ブレーキ操作が解除されていれば5
114,5l15においてポンプモータ駆動時間の設定
が行われる。ブレーキ操作が解除されていなければ、3
116において車速■が設定値■。(本実施例において
は101an/h)以上であるか否かによりアンチスキ
ッド制御が終了したか否かの判定が行われる。アンチス
キッド制御が行われるのは車速かある程度高い状態でブ
レーキ操作が行われるときであり、それらのいずれかが
充たされなくなったことを以てアンチスキッド制御の終
了を検出し、ポンプモータ駆動時間の設定が行われるよ
うにされているのである。アンチスキッド制御が終了し
ておらず、5113,116がいずれもYESとなれば
、次に3101が実行されるときYESになるとともに
8105がNoとなり、5IOI、5105.5L11
〜5113.’5116が繰り返し実行され、第12図
に示すように、アンチスキッド制御が減圧、保持、増圧
のいずれであってもポンプモータ66は継続して作動す
ることとなる。
ブレーキ操作の解除によりアンチスキッド制御の終了が
検出された場合には、5114においてポンプモータ供
給電圧が読み込まれるとともに、マスクシリンダ圧がO
に設定される。ブレーキ操作が解除されればマスクシリ
ンダ圧が0になるからである。そして、この読込みおよ
び設定に基づき、5115においてポンプモータ駆動時
間が設定されるとともに時間設定フラグがONとされる
この場合には、ポンプ吐出量に影響を及ぼずのはポンプ
モータ供給電圧のみであり、第13図のグラフに示すポ
ンプモータ供給電圧とポンプモータ駆動時間との関係を
表す複数の直線のうちから、マスクシリンダ圧が0の場
合を表す直線Aが選択され、その直線Aを表す式からポ
ンプモータ駆動時間が設定される。
また、車速Vが設定値■。より小さくなったことにより
アンチスキッド制御の終了が検出された場合には、51
17においてポンプモータ供給電圧、マスクシリンダ圧
が読み込まれ、5115においてポンプモータ駆動時間
が設定されるとともに時間設定フラグがONとされる。
この場合には、第13図のグラフに示す直線B、C,D
のうち、マスクシリンダ圧の大きさに対応する直線が選
択され、その直線を表す式からポンプモータ駆動設定さ
れる。マスクシリンダ圧の大きさが3段階に分けられ、
読み込まれたマスクシリンダ圧が最も大きい範囲に属す
る場合には直線りが選択され、中間の場合は直線Cが、
最も小さい範囲に属する場合には直線Bが選択され、ポ
ンプモータ駆動時間が設定されるのである。
ポンプモータ駆動時間CIが設定されれば5105の判
定結果がYESになり、5106において時間C8が経
過したか否かの判定が行われるが、この判定結果は当初
はNOであり、5107においてカウンタのカンウド数
Cが1増加させられた後、プログラムの実行はメインル
ーチンに戻る。
5ill、5112の判定結果がいずれもYESになり
、5106の判定結果がYESになるまで3101.5
105〜5107,5ill、5112が繰り返し実行
される。ポンプモータ駆動時間CIが一旦設定されれば
、さらに設定が行われることはないのである。時間C1
が経過すれば5106の判定結果がYESとなり、31
08においてモータリレーがOFFにされてポンプモー
タ66が停止させられるとともに、時間設定フラグモー
タフラグ、カウンタがOFFとされる。なお、01時間
が経過中に車両が停止し、あるいは加速されても電源が
OFFにされない限りポンプ6294は継続して駆動さ
れ、リザーバ58.92内のブレーキ液の全部がマスク
シリンダ12に戻される。また、01時間が経過中に再
びアンチスキッド制御が開始された場合も同様である。
本実施例においては、RAM120の時間設定フラグ、
モータフラグ、カウンタ、レジスタとして機能する部分
、ROM118の5101〜5107を記憶する部分、
CPU116のそれらステップを実行する部分等がポン
プ駆動装置制御手段を構成し、回転センサ102,10
4,106108、ブレーキスイッチ126.マスクシ
リンダ圧センサ128.ポンプモータ供給電圧センサ1
30、ROM11Bの3113,5114  S116
.5117を記憶する部分、CPU116のそれらステ
ップを実行する部分等が要因変化検出手段を構成し、R
OM118の5115を記憶する部分、CPU116の
5115を実行する部分等がポンプ駆動時間設定手段を
構成しているのである。
なお、第2図ないし第9図に示す実施例においては、ポ
ンプモータ駆動時間をマスクシリンダ圧およびポンプモ
ータ供給電圧の両方に基づいて設定する場合、それぞれ
大小2段階ずつに分けられたテーブルから設定されるよ
うになっていたが、更に細かく分けられたテーブルを設
けて駆動時間を設定するようにしてもよい。
また、駆動時間はマスクシリンダ圧のみあるいはポンプ
モータ供給電圧のみに基づいて設定してもよい。
さらに、マスクシリンダ圧に代えてブレーキペダル10
の踏力、ストローク等の踏込量に基づいてポンプモータ
駆動時間を設定してもよく、ポンプモータ供給電圧の代
わりにバッテリの電圧に基づいて設定してもよい。なお
、マスクシリンダ圧とブレーキペダル10の踏力とはい
ずれを検出しても差はあまりないが、例えばブレーキペ
ダル10がボトミングを生じたような場合にはマスクシ
リンダ圧を検出した方がポンプ吐出量を正確に決めるこ
とができる。また、バッテリの電圧は負荷変動の影響を
受けることが少ないようにされているのに対し、ポンプ
モータ供給電圧は負荷変動の影響を直接受けるため、ポ
ンプモータ供給電圧を検出した方が駆動時間をより適切
な値に設定することができる利点がある。
さらに、マスクシリンダ圧、ポンプモータ供給電圧等の
他にもポンプの吐出量に影響を及ぼす要因があれば、そ
の変化を検出して同時にポンプモータ駆動時間を設定す
ることができる。
また、本発明は、クロス配管式アンチスキッド型液圧ブ
レーキ装置に限らず、前後2系統式アンチスキッド型液
圧ブレーキ装置や、ブレーキシリンダ圧が間接的に制御
される容積式のアンチスキッド型液圧ブレーキ装置にも
適用することができる。
その他、いちいち例示することはしないが、当業者の知
識に基づいて種々の変形、改良を施した態様で本発明を
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を概念的に示すブロック図である
。第2図は本発明の一実施例であるアンチスキッド型液
圧ブレーキ装置の系統図である。 第3図はその液圧ブレーキ装置を制御する制御装置の構
成を示すブロック図である。第4図はその制御装置の主
体を成すコンピュータのRAMの構成を示す図である。 第5図、第6図および第7図はそれぞれ上記コンピュー
タのROMに記憶されたプログラムを示すフローチャー
トである。第8図は上記アンチスキッド型液圧ブレーキ
装置における電磁液圧制御弁の切換えとカウンタの作動
とポンプモータの作動との関係を示す図である。第9図
は上記ポンプモータの駆動時間を設定するためのテーブ
ルである。第10図は本発明の別の実施例であるアンチ
スキッド型液圧ブレーキ装置のポンプモータ駆動制御用
のプログラムを示すフローチャートであり、第11図は
ポンプモータ駆動時間設定用のプログラムを示すフロー
チャートである。第12図は第10図および第11図の
プログラムに従ってポンプモータが駆動される場合の電
磁液圧制御弁の切換えとカウンタの作動とポンプモータ
の作動との関係を示す図である。第13図は第11図の
プログラムにおけるポンプモータ駆動時間の設定を説明
する図である。 16:右前輪     18;左後輪 20:フロントホイールシリンダ 22:リヤホイールシリンダ 26:左前輪28:フロ
ントホイールシリンダ 30:右f&M32;リヤホイ
ールシリンダ 34.36:電磁液圧制御弁 58:リザーバ62:ポ
ンプ     66:ポンプモータ10.72:電磁液
圧制御弁 92:リザーバ94:ポンプ 第6− 第7@ 第10図 第11図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 車輪の回転を抑制するブレーキを作動させるブレーキシ
    リンダと、 液圧源と、 リザーバと、 前記ブレーキシリンダと前記液圧源と前記リザーバとの
    間に設けられ、少なくともブレーキシリンダの減圧を許
    容する減圧状態と増圧を許容する増圧状態とに切換えが
    可能な切換弁装置と、前記リザーバ内のブレーキ液を汲
    み上げて前記液圧源に戻すポンプと、 そのポンプを駆動するポンプ駆動装置と、 車輪の回転速度を検出する車輪回転速度センサと、 その車輪回転速度センサの検出結果に基づいて前記切換
    弁装置を制御して車輪のスリップを適正範囲に維持する
    切換弁装置制御手段と、 前記ポンプ駆動装置に、それ以後は前記リザーバにブレ
    ーキ液が流入しないことが保証される時期から一定時間
    は前記ポンプの駆動を継続させるポンプ駆動装置制御手
    段と を備えたアンチスキッド型液圧ブレーキ装置において、 前記ポンプの吐出量に影響を及ぼす少なくとも一つの要
    因の変化を検出する要因変化検出手段と、前記一定時間
    を、要因変化検出手段の検出結果に応じて、その要因変
    化に伴って決まる吐出量で前記ポンプが前記リザーバ内
    のブレーキ液の全部を前記液圧源に戻すために必要かつ
    十分な長さに設定するポンプ駆動時間設定手段と を設けたことを特徴とする液圧ブレーキ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05105074A (ja) * 1991-08-20 1993-04-27 Nissan Motor Co Ltd 車両用制動力制御装置
JP2017177859A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 オートリブ日信ブレーキシステムジャパン株式会社 車両用ブレーキ液圧制御装置

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JPH05105074A (ja) * 1991-08-20 1993-04-27 Nissan Motor Co Ltd 車両用制動力制御装置
JP2017177859A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 オートリブ日信ブレーキシステムジャパン株式会社 車両用ブレーキ液圧制御装置

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