JPH0215585B2 - - Google Patents
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- JPH0215585B2 JPH0215585B2 JP17279585A JP17279585A JPH0215585B2 JP H0215585 B2 JPH0215585 B2 JP H0215585B2 JP 17279585 A JP17279585 A JP 17279585A JP 17279585 A JP17279585 A JP 17279585A JP H0215585 B2 JPH0215585 B2 JP H0215585B2
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- polyglutarimide
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- polyacetal
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
（産業上の利用分野）
本発明は、熱変形温度が高く、耐衝撃性および
成形性にすぐれた熱可塑性樹脂組成物に関する。 （従来の技術） ポリグルタルイミドは、耐熱性にすぐれた熱可
塑性樹脂であるが、耐衝撃性に代表される機械的
強度および流動性に劣るために、成形材料として
の用途がかなり制限されている状況にある。 これまで、ポリグルタルイミドの耐衝撃性およ
び流動性を改良する方法として、例えばポリグル
タルイミドに、(1)ABS樹脂、MBS樹脂等の衝撃
強度改良剤を添加する方法（特開昭52−63985号
公報）、(2)ポリアミドを添加する方法（特開昭59
−25836号公報）または(3)アルキルアクリレート
系ゴムを基体とする多段重合体とポリカーボネー
トを併用する方法（特開昭55−80459号公報）等
が提案されている。 （発明が解決しようとする問題点） 本発明は、ポリグルタルイミドのもつ良好な熱
変形温度を保持しつつ、しかも耐衝撃性および流
動性にすぐれた新規な熱可塑性樹脂組成物を提供
することにある。 （問題点を解決するための手段） 本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ポリグルタル
イミド１〜99重量部およびポリアセタール１〜99
重量部（合計100重量部）よりなることを特徴と
する。 本発明において用いられるポリグルタルイミド
は、次の一般式 （式中、R1，R2及びR3はそれぞれ水素、また
は炭素数１〜20の脂肪族、芳香族または脂環族で
ある炭化水素基を表わす）で示される環状イミド
単位をするものである。 本発明に用いるポリグルタルイミドは、上記式
の環状イミド単位を５重量％以上含有するもの
で、また上記式中、R1，R2がメチル基であり、
またR3が水素またはメチル基である場合が好ま
しい。 本発明に使用するポリグルタルイミドの製造法
は特に限定されないが、メタクリル樹脂とアンモ
ニアまたは第１級アミンを不活性ガス雰囲気下の
不活性溶媒中で100〜350℃の温度において反応さ
せて得る方法がよい。 この反応において、上記の環状イミド単位を少
なくとも５重量％含有せしめることが好ましい。
さらに好ましくは環状イミド単位が、20重量％以
上のものである。環状イミド単位の含有量が少な
いと熱変形温度の高い樹脂組成物は得られ難い。 また本発明で用いるポリアセタールは、数平均
分子量が10000以上1000000未満、好ましくは
15000以上200000未満のものである。数平均分子
量が10000未満の場合には得られる樹脂組成物の
熱変形温度および耐衝撃性が不十分であり、また
1000000以上の場合には得られる樹脂組成物の流
動性が低下する。本発明で用いるポリアセタール
はホモポリマーであつてもよく、またコポリマー
であつてもよい。 ポリグルタルイミドとポリアセタールの配合量
は、ポリグルタルイミド１〜99重量部およびポリ
アセタール１〜99重量部（合計100重量部）であ
る。好ましくは、樹脂組成物中にポリアセタール
が10〜90重量部、さらに好ましくは20〜80重量部
となる範囲がよい。組成物中、ポリアセタールの
量が少ないと得られる組成物の耐衝撃性および流
動性が十分でなく、また多すぎると熱変形温度が
不十分である。 本発明の組成物は、ポリグルタルイミドとポリ
アセタールとをドライブレンドして溶融押出しす
るか、あるいは溶剤を用いてブレンドすること等
の方法によつて形成できる。 本発明の組成物は、必要に応じて抗酸化剤、熱
安定剤、滑剤、強化剤、充填剤、着色剤、導電性
材料、顔料、難燃化剤等を配合することができ
る。 （実施例） 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明
する。なお、実施例において用いた測定法は次の
通りである。 (1) 熱変形温度：ASTM D648―56 (2) 耐衝撃性 ：アイゾツト衝撃強度 ASTM Ｄ―256―56A (3) 流動性 ：メルトインデツクス（MI） ASTM Ｄ 1238 230℃、荷重10Kg下でのｇ数 ポリグルタルイミドの製造例 十分に乾燥したメタクリル酸メチル重合体（数
平均分子量37000）100重量部、脱水乾燥したトル
エン100重量部、脱水乾燥したメタノール10重量
部および第１表に示すイミド化剤を、窒素下にお
いてオートクレーブに入れ、密閉して撹拌しなが
ら、230℃で２時間反応させた。得られたポリグ
ルタルイミドを押出機にかけて、ベント孔より揮
発性成分を脱気しながら樹脂温度260℃で押出し
てペレツトを製造した。 第１表に得られたペレツトの特性を示す。
成形性にすぐれた熱可塑性樹脂組成物に関する。 （従来の技術） ポリグルタルイミドは、耐熱性にすぐれた熱可
塑性樹脂であるが、耐衝撃性に代表される機械的
強度および流動性に劣るために、成形材料として
の用途がかなり制限されている状況にある。 これまで、ポリグルタルイミドの耐衝撃性およ
び流動性を改良する方法として、例えばポリグル
タルイミドに、(1)ABS樹脂、MBS樹脂等の衝撃
強度改良剤を添加する方法（特開昭52−63985号
公報）、(2)ポリアミドを添加する方法（特開昭59
−25836号公報）または(3)アルキルアクリレート
系ゴムを基体とする多段重合体とポリカーボネー
トを併用する方法（特開昭55−80459号公報）等
が提案されている。 （発明が解決しようとする問題点） 本発明は、ポリグルタルイミドのもつ良好な熱
変形温度を保持しつつ、しかも耐衝撃性および流
動性にすぐれた新規な熱可塑性樹脂組成物を提供
することにある。 （問題点を解決するための手段） 本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ポリグルタル
イミド１〜99重量部およびポリアセタール１〜99
重量部（合計100重量部）よりなることを特徴と
する。 本発明において用いられるポリグルタルイミド
は、次の一般式 （式中、R1，R2及びR3はそれぞれ水素、また
は炭素数１〜20の脂肪族、芳香族または脂環族で
ある炭化水素基を表わす）で示される環状イミド
単位をするものである。 本発明に用いるポリグルタルイミドは、上記式
の環状イミド単位を５重量％以上含有するもの
で、また上記式中、R1，R2がメチル基であり、
またR3が水素またはメチル基である場合が好ま
しい。 本発明に使用するポリグルタルイミドの製造法
は特に限定されないが、メタクリル樹脂とアンモ
ニアまたは第１級アミンを不活性ガス雰囲気下の
不活性溶媒中で100〜350℃の温度において反応さ
せて得る方法がよい。 この反応において、上記の環状イミド単位を少
なくとも５重量％含有せしめることが好ましい。
さらに好ましくは環状イミド単位が、20重量％以
上のものである。環状イミド単位の含有量が少な
いと熱変形温度の高い樹脂組成物は得られ難い。 また本発明で用いるポリアセタールは、数平均
分子量が10000以上1000000未満、好ましくは
15000以上200000未満のものである。数平均分子
量が10000未満の場合には得られる樹脂組成物の
熱変形温度および耐衝撃性が不十分であり、また
1000000以上の場合には得られる樹脂組成物の流
動性が低下する。本発明で用いるポリアセタール
はホモポリマーであつてもよく、またコポリマー
であつてもよい。 ポリグルタルイミドとポリアセタールの配合量
は、ポリグルタルイミド１〜99重量部およびポリ
アセタール１〜99重量部（合計100重量部）であ
る。好ましくは、樹脂組成物中にポリアセタール
が10〜90重量部、さらに好ましくは20〜80重量部
となる範囲がよい。組成物中、ポリアセタールの
量が少ないと得られる組成物の耐衝撃性および流
動性が十分でなく、また多すぎると熱変形温度が
不十分である。 本発明の組成物は、ポリグルタルイミドとポリ
アセタールとをドライブレンドして溶融押出しす
るか、あるいは溶剤を用いてブレンドすること等
の方法によつて形成できる。 本発明の組成物は、必要に応じて抗酸化剤、熱
安定剤、滑剤、強化剤、充填剤、着色剤、導電性
材料、顔料、難燃化剤等を配合することができ
る。 （実施例） 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明
する。なお、実施例において用いた測定法は次の
通りである。 (1) 熱変形温度：ASTM D648―56 (2) 耐衝撃性 ：アイゾツト衝撃強度 ASTM Ｄ―256―56A (3) 流動性 ：メルトインデツクス（MI） ASTM Ｄ 1238 230℃、荷重10Kg下でのｇ数 ポリグルタルイミドの製造例 十分に乾燥したメタクリル酸メチル重合体（数
平均分子量37000）100重量部、脱水乾燥したトル
エン100重量部、脱水乾燥したメタノール10重量
部および第１表に示すイミド化剤を、窒素下にお
いてオートクレーブに入れ、密閉して撹拌しなが
ら、230℃で２時間反応させた。得られたポリグ
ルタルイミドを押出機にかけて、ベント孔より揮
発性成分を脱気しながら樹脂温度260℃で押出し
てペレツトを製造した。 第１表に得られたペレツトの特性を示す。
【表】
＊） 重量部
実施例 １ 上記の如く調製したポリグルタルイミドとポリ
アセタール（デユポン社製、商品名デルリン500、
数平均分子量150000）とを第２表のように配合し
た後、押出機に通して樹脂温度270℃で押出して
樹脂組成物のペレツトを得た。 このペレツトを射出成形機に通し、シリンダ温
度270℃、金型温度80℃の条件で試験片を作製し
て物性を評価した。 得られた結果を第２表に示す。
実施例 １ 上記の如く調製したポリグルタルイミドとポリ
アセタール（デユポン社製、商品名デルリン500、
数平均分子量150000）とを第２表のように配合し
た後、押出機に通して樹脂温度270℃で押出して
樹脂組成物のペレツトを得た。 このペレツトを射出成形機に通し、シリンダ温
度270℃、金型温度80℃の条件で試験片を作製し
て物性を評価した。 得られた結果を第２表に示す。
【表】
（発明の効果）
以上のべてきた如き構成からなる本発明の樹脂
組成物は、ポリグルタルイミドの高い熱変形温度
を保持し、さらに改良された耐衝撃性と流動性を
有するために、成形材料として種々の用途へ有用
である。
組成物は、ポリグルタルイミドの高い熱変形温度
を保持し、さらに改良された耐衝撃性と流動性を
有するために、成形材料として種々の用途へ有用
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ ポリグルタルイミド１〜99重量部およびポリ
アセタール１〜99重量部（合計100重量部）より
なる熱可塑性樹脂組成物。 ２ ポリグルタルイミドが、次の一般式 （式中、R1，R2及びR3はそれぞれ水素、また
は炭素数１〜20の脂肪族、芳香族または脂環族で
ある炭化水素基を表わす）で示される環状イミド
単位を少なくとも５重量％を含有するものである
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の熱
可塑性樹脂組成物。 ３ ポリアセタールが10000以上1000000未満の数
平均分子量を有するものであることを特徴とする
特許請求の範囲第１項記載の熱可塑性樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17279585A JPS6234943A (ja) | 1985-08-06 | 1985-08-06 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17279585A JPS6234943A (ja) | 1985-08-06 | 1985-08-06 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6234943A JPS6234943A (ja) | 1987-02-14 |
| JPH0215585B2 true JPH0215585B2 (ja) | 1990-04-12 |
Family
ID=15948500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17279585A Granted JPS6234943A (ja) | 1985-08-06 | 1985-08-06 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6234943A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5179162A (en) * | 1988-12-28 | 1993-01-12 | Nippon Oil & Fats Co., Ltd. | N-substituted maleimide polymer composition |
| JP2014533770A (ja) * | 2011-11-29 | 2014-12-15 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーＥ．Ｉ．Ｄｕ Ｐｏｎｔ Ｄｅ Ｎｅｍｏｕｒｓ Ａｎｄ Ｃｏｍｐａｎｙ | イミド化アクリル樹脂でのポリオキシメチレンの改質 |
| US20130137811A1 (en) * | 2011-11-29 | 2013-05-30 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Modifying Polyoxymethylene Imidized Acrylic Resins |
-
1985
- 1985-08-06 JP JP17279585A patent/JPS6234943A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6234943A (ja) | 1987-02-14 |
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