JPH0215494Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 本考案の目的 （産業上の利用分野） 椅子式マツサージ機に関するものである。

（従来の公知技術） 従来の公知技術に示す椅子式マツサージ機に於
いては背筋をマツサージするだけでなく、首筋を
マツサージ可能としたものあるが、同考案に示す
機構では、首筋を強くもんだり、または腰を強く
もむなど、もむ力の強弱の調節は不可能である。
マツサージ機を使用する人は首筋や腰の凝りの治
療を期待するものであるが従来品はこれに対応し
ているとはいえない。

（本考案で解決せんとする問題点） 本考案では上記欠点を改良するために、背筋を
マツサージするためのローラー及びその駆動装置
を支持する支持部材の上段に首筋をマツサージす
るためのローラー及びその駆動装置を支持する支
持部材を連設し、該上段部材は前方へ折曲げ可能
とし、下段支持部材は下側部を前方へ進出可能と
することにより問題点を解決せんとするものであ
る。

(ロ) 本考案の構成 （問題点を解決するための手段） 背もたれ部１の内部両側に一部断面コ状の一対
の下段支持部材２，２を縦長に対設し、該支持部
材の上下両段に回転軸３，３′を架設し、各回転
軸の両端に歯車４をそれぞれ固着し、上下の歯車
４，４間にチエーン５を無端に張架し、該両側の
チエーン間に下部マツサージローラー６，６を回
転自在に取付けた下部ローラー軸７を架設し、か
く構成した支持部材２，２の上端を上記背もたれ
部１の内壁面１′に一端を固着した１対の取付軸
８で揺動自在に懸垂し、下段に横架した下部ハン
ドル軸９に上記支持部材の下側内面を当接させ
る。該ハンドル軸に一対の突起１０，１０を突設
し、該突起で上記支持部材の下側内面を前方へ押
圧して進出可能とする。上記下部支持部材２，２
の上段内側に一対の上部支持部材１１，１１を設
け、該支持部材で上部マツサージローラー１２，
１２を回転自在に取付けた上部ローラー軸１３を
回転自在に支持させ、該上部支持部材の下端を前
記取付軸８で揺動自在に取付け、上記ローラー軸
の一側に歯車１４を固着し、該歯車と対応する歯
車１５を前記上段回転軸３に固着して両歯車間に
チエーン１６を張架して回転軸３の回転をローラ
ー軸１３に伝える。上記上部支持部材の後側下段
に上部ハンドル軸１７を横設し、該軸に一対の作
動杆１８，１８の下端を固着し、該作動杆の上端
に枢着する連結杆１９，１９の上端を上記上部支
持部材の上段に連結する。前記下部支持部材２，
２の下端に電動機の載置板２０を連設し電動機Ｍ
を設置しその原動車２１と対応する歯車２２を下
段回転軸３′に固着し、両歯車間にチエーン２３
を張架するものである。

（作用） 本考案は上記構成で示す通りであるから、電動
車２１の回転はチエーン２３を介して下段回転軸
３′に伝へ、該回転軸の回転はチエーン５を介し
て上段回転軸３に伝へ、該回転軸の回転はチエー
ン１６を介して上部ローラー軸１３に伝える。チ
エーン５，５間には下部ローラー軸７が架設して
いるので下部ローラー６，６で人体の背筋をマツ
サージし、上部ローラー１２，１２で首筋をマツ
サージする。次に腰を強くもみたい場合は下部ハ
ンドル軸９を回動させて突起１０，１０で下部支
持部材２，２の下側部を押圧前進させ前方へ突出
して行う。また上部ハンドル軸１７を回動させ作
動杆１８，１８を起立させると連結杆１９，１９
を介て上部支持部材１１，１１は取付軸８，８を
支点にして前方へ傾斜するので首筋を強くもむこ
とができる。

（実施例） 図面について実施例を述べると、１は背もたれ
部で、その内部両側に一部断面コ状の一対の下部
支持部材２，２を縦長に対設し、該支持部材の上
下両段に回転軸３，３′を架設し各軸の両端に歯
車４を固着して上下の歯車間にチエーン５を無端
にそれぞれ張架し、該両側のチエーン間に下部ロ
ーラー軸７を架設し、該軸に下部マツサージロー
ラー６，６を回転自在に軸着する。かく構成され
た下部支持部材の上端を上記背もたれ部の内壁面
１′に一端を固着した１対の取付軸８で揺動自在
に懸垂し、下段に横架した下部ハンドル軸９に支
持部材の下側内面を当接させる。該ハンドル軸に
一対の突起１０，１０を突設し、ハンドル軸の回
動により該突起で支持部材の下側内面を前方へ押
圧し進出可能とする。上記下部支持部材の上段内
側に一対の上部支持部材１１，１１を設け、該支
持部材で上部ローラー軸１３を回転自在に支持
し、該軸に上部マツサージローラー１２，１２を
偏心回転可能に軸着し、該支持部材の下端を前記
取付軸８で該軸を支点にして揺動自在に取付け、
上部ローラー軸の一側に歯車１４を固着し、該歯
車と対応する歯車１５を前記上段回転軸３に固着
し両歯車間にチエーン１６を張架する。上記上部
支持部材の後側下段に上部ハンドル軸を１７を設
け、該軸に一対の作動杆１８，１８の下端を固着
し、該杆の先端に枢着する連結杆１９，１９の上
端を上部支持部材の上段に連結して該ハンドル軸
の回動により該部材が取付軸を支点にして前方へ
傾斜可能する。２０は電動機Ｍの載置板で前記下
部支持部材の下端に連設する。原動車２１と対応
する歯車２２を下段回転軸３′に固着し両歯車間
にチエーン２３を張架する。

図面中２４は下部ハンドルで背もたれ部の側板
２５の外側に露出する。２６は上部ハンドルで、
昇降杆２７を連設し、該杆の先端に連結した操作
杆２８の回動により前記上部ハンドル軸１７を回
動する。２９は復帰バネで前記突起を起立させた
時前進した下部支持部材で復帰させる。３０は座
部で、３１は肘掛けであり、３２は脚部である。
尚電動機のスイツチや正逆回転切替装置は図示を
省略しているが公知方法による。

(ハ) 効果 本考案は上記構成から成るので、座部３０に腰
けて電動機を作動させて、下部マツサージローラ
ー６，６を昇降させて背筋をマツサージすると同
時に上部マツサージローラー１２，１２で首筋を
マツサージできるので治療効果が非常に勝れてい
る。また腰を強くもみたい場合は下部用ハンドル
２４を操作して下部支持部材２の下側部を前方へ
進出させると下部ローラー６も進出するので希望
個所を強くもむことになる。首筋を強くもむ場合
は上部用ハンドル２６を操作して上部支持部材１
１の上側部を前方へ傾斜させると上部マツサージ
ローラー１２は首筋を上方から押圧するようなも
みかたとなる。従つてマツサージ効果は一段と勝
れたものといえる。上記の通り本案品は従来品に
ない勝れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

本考案の実施例を示すもので第１図は本案品の
要部を示す正面図、第２図は同背面図、第３図は
支持部材の動きを示す側面図、第４図は本案品の
正面図である。 ２……下部支持部材、１１……上部支持部材、
８……取付軸、１７……上部ハンドル軸、９……
下部ハンドル軸、１８……作動杆、１０……突
起、１９……連結杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部マツサージローラーの駆動装置を支持する
   一対の下部支持部材は上端を取付軸で揺動自在に
   懸垂し、下段に横架した下部ハンドル軸を該部材
   の下側内面に当接し、該ハンドル軸は押圧用突起
   を設け、上部マツサージローラーの駆動装置を支
   持する一対の上部支持部材は下端を上記取付軸に
   揺動自在に取付け、該部材の下段後方に横設した
   上部ハンドル軸に一端を固着した作動杆の先端に
   連結杆を枢着し該連結杆の上端を上記上部支持部
   材の上段に連結して成ることを特徴とするマツサ
   ージ機。