JP2559772Y2

JP2559772Y2 - 美容健康器

Info

Publication number: JP2559772Y2
Application number: JP5676693U
Authority: JP
Inventors: 俊夫廣澤
Original assignee: 株式会社的場電機製作所
Priority date: 1993-09-27
Filing date: 1993-09-27
Publication date: 1998-01-19
Anticipated expiration: 2008-01-19
Also published as: JPH0721039U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、電動モータによって作
動する複数のローラを腹部等の身体各部に当てて血行を
促すことにより、筋肉の凝りをほぐしたり贅肉をとった
りする美容健康器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電動モータの駆動によって回転す
るローラを身体各部に当てて血行を促すようにしたマッ
サージ器が種々開発されている。このようなマッサージ
器は、いずれも回転するローラの押圧力を利用して身体
の肉部或は筋部を揉みほぐすようにしてあり、そのマッ
サージ効果を促進するために、ローラの外周に突起を設
けたり、ローラ支持体の外周に複数のローラを軸支し
て、ローラの形状に種々の工夫を凝らすようにしてあ
る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ところが、従来のロー
ラ式マッサージ器は、いずれもローラを垂直に立てた状
態で回転するようにしてあるため、その押圧効果は、身
体の肉部或は筋部を垂直方向に押圧するにどとまってい
た。

【０００４】従って、専門家の指圧にみられるように肉
部を指で掴んで揉みあげるようにしたマッサージ形態
は、従来のマッサージ器では実現し得ないものであっ
た。

【０００５】本考案は、上記のように従来のマッサージ
器がローラの回転による押圧動作に依存していたのに対
して、そのマッサージ効果及びマッサージ感をより向上
するために、ローラ同士が接近及び離間を繰り返して腹
部等の身体各部を挟圧するように動作する美容健康器を
提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の美容健康器は、ユニットホルダーの下面に
間隔を開けて平行に配設したローラ軸の両端を回動自在
に保持し、前記ローラ軸の夫々に対して一定の傾角をも
って回動自在に装着した複数のローラの夫々が前記ロー
ラ軸間で互いに隙間を開けて挟み込むように各ローラ軸
上の定位置で固定されると共に、前記ユニットホルダー
の上面に固設した電動モータの回転軸に固着した駆動ギ
ヤと前記ローラ軸の各端部に固着した駆動ギヤとをギヤ
機構を介して連結することにより前記ローラ軸を回転可
能としたうえ、前記ローラを可撓性のカバーで被包した
のである。

【０００７】また、この構成において、前記電動モータ
の回転軸に固着した駆動ギヤと前記各ローラ軸の端部に
固着した駆動ギヤとをギヤ機構を介して連結し、該ギヤ
機構に片方のローラ軸に逆回転を付与するギヤを介する
ことにより、前記ローラ軸の夫々を互いに対向方向に回
転するようにしてもよい。

【０００８】

【作用】本考案の構成において、ユニットホルダー１の
下面に平行配設されたローラ軸２、２は電動モータ４の
駆動により回転し、各ローラ軸２、２に装着したローラ
３、３…を回転させる。

【０００９】ローラ３、３…は各ローラ軸２、２に対し
て傾角をもって回動自在に装着されると共に、これらの
ローラ３、３…はローラ軸２、２間で互いに隙間を開け
て挟み込むようにした定位置に固定してあるから、ロー
ラ軸２、２が回転すると、各ローラ３、３…は横振れし
つつ隣接するローラ３、３間の隙間を拡縮しながら回転
する。

【００１０】ローラ３、３…はローラ軸２、２に対して
回動自在であるので、このローラ３、３…をカバー７を
介して身体に当てると、ローラ３、３…の回転が制止さ
れた状態で上記のような各ローラ３、３の横振れを生じ
つつ隣接するローラ３、３間の隙間を拡縮する動作、即
ちローラ３、３間に当てた身体部を反復的に挟圧及び開
放する動作が生じる。

【００１１】しかして、カバー７を介してローラ３、３
…の隙間に身体を押しつけると、ローラ３、３…の横振
れと挟圧動作によって、身体各部は、反復的に揺さぶら
れながら掴み上げるように挟圧されるというマッサージ
効果が与えられる。

【００１２】また、片方のローラ軸に逆回転を付与する
ことによって、同一のモータ駆動によりローラ軸２、２
を互いに対向方向に回転させることができる。そこで、
カバー７を介してローラ３、３…を身体に当てると、上
記のようにローラ３、３…自体の回転は制止されるもの
の、その回転力は対向方向に付勢されるので、ローラ
３、３…の挟圧動作は肉部を掴み上げる方向に付勢され
てマッサージ効果及び使用感をより良好にすることがで
きる。

【００１３】

【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
ながら説明する。

【００１４】図１は本考案による美容健康器を下方から
見た外見図である。図２は図１に示す美容健康器のロー
ラを下方にした長手方向に沿う縦断面図である。図３は
本考案におけるローラユニットの詳細図である。図４は
図３をＡ−Ａ矢示の方向に見たギヤ機構の詳細図であ
る。図５は本考案におけるローラの側面図である。図６
は図５に示したローラの断面図である。図７は本考案の
美容健康器の上側ケースカバーを取り外した状態を示す
平面図である。図８は図７の状態に上側ケースカバーを
取り付けた上部外見図である。図９は本考案の美容健康
器の側面図である。図１０は本考案の美容健康器の使用
例を示す図である。

【００１５】図１に示すように、本考案の美容健康器の
支持基盤たるユニットホルダー１の下面の長手方向の両
端にはベアリングホルダー１０、１０を夫々固設し、こ
れらのベアリングホルダー１０、１０間に２個のローラ
ユニット９、９を間隔を開けて平行に配設する。

【００１６】ローラユニット９、９について詳述する
と、図３に示す通り、後述する断面六角形に形成された
ローラ軸２（図６参照）と、該ローラ軸２の両端の円周
溝部（不図示）に夫々回動自在に嵌着したベアリング１
１、１１と、ベアリング１１、１１の抜出し防止のため
にローラ軸２の外端に嵌着した止め輪１２、１２と、ロ
ーラ軸２に装着した複数のローラ３、３…（一方のロー
ラ軸２においては２個、他方のローラ軸２においては３
個）と、ローラ３、３…の夫々をベアリング１１、１１
間にて定位置に位置決めするためにローラ軸２を外嵌し
た必要長及び必要数のカラー１３、１３…とから成り、
さらに両方のローラ軸２、２の片側端部には駆動ギヤ
６、６を固着してある。

【００１７】ベアリングホルダー１０、１０の夫々には
所定間隔で並設された半円形溝１０ａ、１０ａが形成し
てあり、この夫々に各ローラユニット９、９の両端のベ
アリング１１、１１を収嵌したうえ、該ベアリング１
１、１１上に同様の半円形溝を形成したベアリングカバ
ー１４ａ、１４ｂを被せてベアリングホルダー１０、１
０に対してネジ止めすることにより、２個のローラユニ
ット９、９が所定間隔を開けた平行状態で回動自在に保
持されることとなる。

【００１８】なお、ベアリングカバー１４ａ、１４ｂの
うち、ギヤ機構Ｇを収容するベアリングカバー１４ｂの
ほうがベアリングカバー１４ａよりも大なる幅を有す
る。

【００１９】ローラ８は、図５及び図６に示すように、
内輪を成すセンターボディー１５の円形外周に対して、
外輪を成す円形内周のサイドボディー１６を外装し、セ
ンターボディー１５の外周面とサイドボディー１６の内
周面との夫々には半円形溝１７、１７を設けてこれに複
数の鋼球１８、１８…を収嵌し、センターボディー１５
とサイドボディー１６の両外側にはリングホルダー１
９、１９を付設してサイドボディー１６側にネジ又はリ
ベット２２で締結し、サイドボディー１６の外周には輪
状のゴム製モミリング２１を装着してある。

【００２０】さらにローラ３のセンターボディー１５に
はローラ３の中心軸Ｃ１に対して傾斜角αをとった軸受
孔２２（中心線Ｃ２）を断面六角形状のローラ軸２に挿
嵌し得る内周形状に穿設してあり、ローラ軸２を軸受孔
２２に挿着すると、ローラ３は、ローラ軸２の回転に伴
って、図３に示す実線のローラ３と二点鎖線のローラ
３’が示すように横振れしながら回転することができ
る。

【００２１】ただし、ローラ３の上記ベアリング構成に
よって、モミリング２１はセンターボディー１５に対し
て回動自在であるから、ローラ軸２を回転した時でも、
このモミリング２１は回転方向に制止させた状態で横振
れ運動を生じさせることができる。この動作によって、
モミリング２１を身体に当てたとき、ローラ３の回転を
制止した状態でローラ３に横振れ動作を付与することが
できる。

【００２２】ローラ軸２、２…の夫々に対するローラ３
の配置は、図３に示すように、ローラ軸２、２間でロー
ラ３、３…が互いに隙間を開けて交互に挟み込むように
し、ローラ軸２上の各ローラ３の間隔はローラが横振れ
するときにローラ軸２、２間で隣接するモミリングが最
接近したときでも一定の隙間を保有して身体を挟圧し得
るように設定する。

【００２３】このようなローラの配置間隔によって、各
ローラ３がローラ軸２上の定位置で動作し得るように夫
々のカラー１３の長さ及び数を設定し、夫々のローラ
３、３間及びベアリング１１とローラ３間にこの夫々の
カラー１３、１３…を挿嵌するようにする。

【００２４】なお、ローラ３の傾斜角は、図３に示すよ
うに、ローラ３、３…が横触れしながら回転したとき、
ローラ３、３…の配置間隔の関係から隣接するローラ
３、３の最小離間幅ｇをどのような大きさにとるかによ
って設定すればよく、また夫々のローラ３をどの方向に
傾斜させるかは、隣接するローラ３、３同士が離間と接
近の機会を多く取るように交互に傾斜させればよい。

【００２５】また、図３においては、一方のローラ軸２
に対して２個のローラ３、３、他方のローラ軸２に対し
ては３個のローラ３、３、３を装着してあるが、このよ
うなローラ３の装着数はこれに限定されず、ローラ３、
３間の離間幅とローラ軸２の長さによって設定すればよ
い。

【００２６】そして図４に示すように、各ローラ軸２、
２の片側端部にネジ止めした駆動ギヤ６、６と電動モー
タ４の回転軸４ａにネジ止めした駆動ギヤ５とをギヤ機
構Ｇによって連結する。

【００２７】このギヤ機構Ｇは、電動モータ４の駆動ギ
ヤ５と一方のローラ軸の駆動ギヤ６（図４において左方
の駆動ギヤ６ａ）との間にネジ止めして噛合させた２個
のギヤ２５、２６を介して、電動モータ４の駆動ギヤ５
の右回転をギヤ２５によって左回転にし、次いでギヤ２
６によって右回転にして左方の駆動ギヤ６ａを左回転さ
せると共に、ギヤ２６と他方のローラ軸２の駆動ギヤ６
（図４において右方の駆動ギヤ６ｂ）との間にギヤ８を
介して、右回転のギヤ２６をギヤ８で左回転にすること
によって右方の駆動ギヤ６ｂに右回転を付与し、これに
より左回転の左方の駆動ギヤ６ａと右回転の右方の駆動
ギヤ６ｂとの間に互いに対向方向への回転を付与するよ
うにしてある。従って、電動モータ４を右回転すること
によって、図３の矢符Ｂで示すようにローラ軸２、２を
互いに対向方向に回転させつつローラ３、３…に横振れ
動作を生じさせて、隣接するローラ３、３同士の隙間を
拡縮させることができる。

【００２８】ローラ３、３…は、布製による可撓性カバ
ー７で被包する。このカバー７の裾部外周に紐（不図
示）を装着し、この紐をベアリングホルダー１０、１０
の窪み部１０ｂ（図１参照）又はユニットホルダー１の
引っ掛け部１ａ（図４参照）に掛止してローラ３、３…
全体の外方露出部全体を被包することができる。

【００２９】電動モータ４は、図２及び図７に示すよう
に、ユニットホルダー１の上面に設けた制御盤３０に接
続して、この制御盤３０には図７に示すようにリード線
３１を接続して外方の電源コード３２と接続３３し、そ
の途中をコード押さえ３４で保持する。制御盤３０には
ノブ３５が設けられ、このノブ３５の回動調整によって
電動モータ４の回転速度調整を行うようにする。

【００３０】ユニットホルダー１は、図７に示すよう
に、下側ケースカバー３６に固設すると共に、その上面
には図８に示す上側ケースカバー３７を覆って電動モー
タ４と制御盤３０等を被包し、図９に示すように下側ケ
ースカバー３６に対してビス３８で止める。このユニッ
トホルダー１の上面には、図８に示すようにノブ３５の
端部を露出させると共に、その近傍に電源スイッチ、使
用時間調整等のスイッチ銘板３９を設けてある。

【００３１】さらに、図９等に示すように、下側ケース
カバー３６の長手方向の片端部にはベルト４０の片側を
固設し、下側ケースカバー３６の他端には雄バックル４
１ａを固設して、ベルト４０の他端に付設した雌バック
ル４１ｂを雄バックル４１ａに嵌着するようにし、ベル
ト４０の途中には中間バックル４１ｃを介してベルト４
０の長さ調整を行うようにしてある。

【００３２】図１０に本考案の美容健康器の使用例が示
してある。この図は腹部等の身体胴部５０をマッサージ
する例であり、ローラ３、３…側をカバー７を介して腹
部５１側に向け、長さ調整したベルト４０を身体胴部５
０の全周に掛止して手放しでこの美容健康器の使用がで
きるようにしてある。

【００３３】ただし、図８及び図９に示すように、この
美容健康器の上側ケースカバー３７の上面には窪み部３
７ａ、３７ａを並設してあって、上記のようにベルト４
０を使用せずにこの窪み部３７ａ、３７ａを把持するこ
とによってこの美容健康器の取扱いができる。

【００３４】本考案の美容健康器の使用効果は、上記し
たように、ローラ３、３…の相互の隙間を拡縮する横振
れ回転によって、ローラ３、３間に進入した身体各部を
指で掴むように揺さぶりながら挟圧して血行を促進し、
特に腹部等に対してはその挟圧動作によって贅肉をとる
ためのマッサージ効果を発揮するものである。

【００３５】また、上記したように、ローラ３、３…を
ローラ軸２、２間で互いに対向方向に回転させることが
できるが、各ローラ３は回動自在であるので、ローラ
３、３…自体の回転は制止されるものの、その回転力は
対向方向に付勢されるので、ローラ３、３…の挟圧動作
は肉部を掴み上げる方向に作用してマッサージ効果及び
使用感をより良好にすることができる。

【００３６】

【考案の効果】以上説明したように、従来のマッサージ
器がローラの回転による押圧動作に依存していたのに対
して、本考案の美容健康器は、個々のローラが傾斜した
状態で横振れ動作をするようにしてあるので、ローラ同
士が接近及び離間を繰り返して腹部等の身体各部を掴み
上げるように挟圧するため、従来のものに比べて美容健
康、特に腹部の贅肉を取ったりするシェイプアップ効果
に極めて良好なマッサージ効果及びマッサージ感を提供
することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案による美容健康器を下方から見た
外見図である。

【図２】図２は図１に示す美容健康器のローラを下方に
した長手方向に沿う縦断面図である。

【図３】図３は本考案におけるローラユニットの詳細図
である。

【図４】図４は図３をＡ−Ａ矢示の方向に見たギヤ機構
の詳細図である。

【図５】図５は本考案におけるローラの側面図である。

【図６】図６は図５に示したローラの断面図である。

【図７】図７は本考案の美容健康器の上側ケースカバー
を取り外した状態を示す平面図である。

【図８】図８は図７の状態に上側ケースカバーを取り付
けた上部外見図である。

【図９】図９は本考案の美容健康器の側面図である。

【図１０】図１０は本考案の美容健康器の使用例を示す
図である。

【符合の説明】

１…ユニットホルダー、２…ローラ軸、３…ローラ、４
…電動モータ、４ａ…電動モータの回転軸、５…電動モ
ータの駆動ギヤ、６…ローラ軸の駆動ギヤ、７…カバ
ー、８…（逆回転付与のための）ギヤ、Ｇ…ギヤ機構。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ユニットホルダー１の下面に間隔を開けて
平行に配設したローラ軸２、２の両端を回動自在に保持
し、前記ローラ軸２、２の夫々に対して一定の傾角をも
って回動自在に装着した複数のローラ３、３…の夫々が
前記ローラ軸２、２間で互いに隙間を開けて挟み込むよ
うに各ローラ軸２、２上の定位置で固定されると共に、
前記ユニットホルダー１の上面に固設した電動モータ４
の回転軸４ａに固着した駆動ギヤ５と前記ローラ軸２、
２の各端部に固着した駆動ギヤ６、６とをギヤ機構Ｇを
介して連結することにより前記ローラ軸２、２を回転可
能としたうえ、前記ローラ３、３…を可撓性のカバー７
で被包したことを特徴とする美容健康器。
【請求項２】前記電動モータ４の回転軸４ａに固着した
駆動ギヤ５と前記各ローラ軸２、２の端部に固着した駆
動ギヤ６、６とを連結するギヤ機構Ｇに、片方のローラ
軸２に逆回転を付与するギヤ８を介することにより、前
記ローラ軸２、２の夫々を互いに対向方向に回転するよ
うにしたことを特徴とする請求項１記載の美容健康器。