JPH021500Y2 - - Google Patents

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JPH021500Y2
JPH021500Y2 JP1983201958U JP20195883U JPH021500Y2 JP H021500 Y2 JPH021500 Y2 JP H021500Y2 JP 1983201958 U JP1983201958 U JP 1983201958U JP 20195883 U JP20195883 U JP 20195883U JP H021500 Y2 JPH021500 Y2 JP H021500Y2
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oil
casing
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gas
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【考案の詳細な説明】 (技術分野) この考案は密閉形圧縮機、詳しくはモータと圧
縮要素とを密閉ケーシングに内装し、該ケーシン
グの上部に外部吐出管を接続した密閉形圧縮機に
関する。
(従来技術) 一般に密閉形圧縮機においては、圧縮要素で圧
縮された吐出ガス中に、密閉ケーシング内に装填
した潤滑油が混入し、この油分含有吐出ガスが冷
凍サイクルに供給されて、冷凍能力を低下させた
り、また前記吐出ガスへの潤滑油の混入により、
ケーシング内の油量が減少する問題があつた。
そこで従来では、例えば実公昭57−59669号公
報に示されるごとく、密閉ケーシングの内方上部
で吐出ガスの通路に抵抗体を設け、該抵抗体に吐
出ガスを衝突させることにより、吐出ガス中に含
有される油を分離除去させるごとくした圧縮機が
提案されたのである。
即ち、第4図に示すごとく、密閉ケーシング1
の内方上部で、モータMにおける駆動軸6の上端
に、円板状の抵抗体Rを設け、該抵抗体Rに、圧
縮要素Cから吐出されて前記モータMを経てケー
シング上部の外部吐出管3に至る吐出ガスを衝突
させることにより、吐出ガス中の油を分離させる
のである。
ところが前記吐出ガスに含有される油は、ミス
ト(小粒子)状であり、また前記抵抗体Rにより
前記ガスから分離される油も、ミスト状態で分離
されるため、ケーシング下方に落下しにくくて、
吐出ガスの通路に停滞するのであり、従つて再度
吐出ガスに混入し易くて、該ガスと共にケーシン
グ外部に吐出されることがあつたのである。
また前記問題に対処すべく、例えば実開昭58−
77174号公報に示されごとく、密閉ケーシングの
外部で吐出ガスの配管途中に油分離器を設けると
共に、該分離器で吐出ガス中の油を分離し、この
油を前記戻し管を介してケーシング内に還流させ
るごとくした圧縮器が提案されたのである。
ところで斯くのごとき圧縮機では、吐出ガスか
ら分離された油が、再度吐出ガスに混入する虞れ
は少なく、油の分離効率を高め得る反面、ケーシ
ング外部に油分離器を設けるため、外部構造が複
雑となり、しかも全体容積が大となつて、大きな
設置空間を必要とするなどの問題が生じたのであ
る。
(考案の目的) 本考案は以上のごとき問題に鑑みて考案したも
ので、その目的は、密閉ケーシングの内方上部に
おいて、外部吐出管に至る吐出ガス中の油を分離
させ、この油を前記ケーシングの下方にミスト状
態のままで直接落下させるのではなく、前記ケー
シングの内方上部に一旦貯溜液状化させて下方へ
導くことにより、前記油が再度吐出ガスに混入す
るのを防止して、吐出ガスからの油の分離効率を
高め、しかも外部構造が簡単でコンパクトな密閉
形圧縮機を提供することにある。
(考案の構成) しかして本考案の構成は、前記ケーシングの底
部に主油溜部を設け、かつ、前記胴体1aの上部
外周面で、かつ、上端縁より下方に、前記蓋体1
bを結合固定すると共に、前記蓋体1bに、前記
結合位置から上方位置に、外方に膨出する膨出部
1dを設けて、前記外部吐出管3に導く油分含有
吐出ガスの油分離室を形成し、かつ、該油分離室
8の下部で前記胴体1aの前記結合位置から上方
に延びる上端部とこの胴体上端に対向する前記蓋
体1bの膨出部1dとの間に、前記油分離室8と
連続する環状の補助油溜部9を設け、前記胴体上
端部における前記補助油溜部9の底部位置に、貫
通孔11を設け、前記補助油溜部9を前記主油溜
部7に、前記貫通孔11及び油戻通路10を介し
て連通させたことを特徴とするもので、前記分離
室で吐出ガス中の含有される油を分離させて、該
油を前記補助油溜部に貯溜させ、この油溜部から
前記油戻通路を介して主油溜部に還流させるごと
くしたものである。
(実施例) 以下本考案にかかる密閉形圧縮機を図面の実施
例によつて説明する。
図中1は密閉ケーシングであつて、円筒状の胴
体1aと、該胴体1aの上下間放端に気密状に取
付けた蓋体1b,1Cとから成り、前記ケーシン
グ1の内部で上下位置にモタMと圧縮要素Cとを
設けると共に、前記ケーシング1の側部に冷媒吸
入管2を、かつ上部に外部吐出管3をそれぞれ接
続して、前記吸入管2から吸入された冷媒を前記
圧縮要素Cで圧縮し、この圧縮要素Cから吐出さ
れる油混じりのガスを前記ケーシング1の内方上
部に送つて、前記吐出管3からケーシング外部に
吐出させるごとくしている。
前記モータMは、前記ケーシング1の胴体1a
に圧入したステータ4と、該ステータ4内で回転
するロータ5、及び該ロータ5に結合した駆動軸
6とから成り、この駆動軸6により前記圧縮要素
Cを作動させるごとくしており、また前記圧縮要
素Cから吐出されるガスは、前記モータMにおけ
るステータ4とロータ5との間に形成される隙
間、及び前記ステータ4と前記ケーシング1の胴
体1aとの間に形成される隙間からケーシング1
の内方に案内するごとくしている。
しかして前記ケーシング1の底部に主油溜部7
を設け、かつ前記胴体1aの上部外周面で、か
つ、上端縁より下方に、前記蓋体1bを結合固定
すると共に、前記蓋体1bに、前記結合位置から
上方位置に外方に膨出する膨出部1dを設けて、
前記外部吐出管3に導く油分含有吐出ガスの油分
離室8を形成し、かつ、該油分離室8の下部で、
前記胴体1aの前記結合位置から上方に延びる上
端部とこの胴体上端に対向する前記蓋体1bの膨
出部1dとの間に、前記油分離室8と連続する環
状の補助油溜部9を設けるのである。
具体的には、前記ケーシング1を構成する上部
蓋体1bを、胴体1aに対し半径方向外方に膨出
させて、前記蓋体1bの内部空間を大とすること
により、油分離室8を形成し、つまり前記モータ
Mの各隙間から吐出されるガスを、前記空間大の
油分離室8で急激に膨張させて、ガスから油を分
離させるごとくなすと共に、前記蓋体1bを前記
胴体1aの外周部に、蓋体1bの膨出部1dが胴
体1aの上部に対し所定間隔をおいてオーバーラ
ツプするごとく気密状に被嵌させ、この膨出部1
dと胴体1aとの間に、上部が前記分離室8に開
放する補助油溜部9を形成する。
斯くして前記分離室8で吐出ガスから分離され
たミスト状の油を、前記油溜部9に貯溜して液状
化させるのである。
そして前記補助油溜部9を、前記ケーシング1
底部の主油溜部7に油戻通路10を介して連通さ
せるのである。
即ち、前記モータMのステータ4と、前記ケー
シング1の胴体1aとの間に、前記ステータの外
周一部を平面状に切削することにより、互に対向
する2つの油戻通路10を形成すると共に、該各
通路10と対応する前記胴体1aの上部位置に、
前記補助油溜部9を開口する貫通孔11をそれぞ
れ形成して、前記油溜部9に貯溜された油を、前
記各貫通孔11から前記各通路10を介して前記
主油溜部7に還流させるごとくなすのである。
また前記ステータ4とケーシング胴体1aとの
間で、前記各油戻通路10に対し約90度偏位した
位置に、前記通路10より大きい2つのガス通路
12を形成して、該各通路12と、前記ステータ
4とロータ5間に形成される隙間tとを介して、
圧縮要素Cからの吐出ガスを前記分離室8に吐出
させるごとくしている。
前記ケーシング1の内方上部に油分離室8を形
成すべく、上部蓋体1bの内部空間を拡大するに
あたつては、前述としたごとく該蓋体1bを偏平
として半径方向外方に膨出させることが望ましい
のであり、斯くすることにより、前記ケーシング
1の高さを高くすることなく、つまり通常形圧縮
機のケーシングとほぼ同一高さでもつて、前記分
離室8が形成できるのである。
また前記補助油溜部9は、第3図に示すごと
く、上部蓋体1bの下端部を内上方に折曲げて形
成してもよく、この場合には前記折曲部の下端に
前記油戻通路10と対応する複数の貫通孔11を
形成するのである。
尚、前記ケーシング1に内装する圧縮要素C
は、シリンダ13と、該シリンダ13の上下位置
に設けたフロントヘツド14及びリヤヘツド15
と、前記シリンダ13に内装するロータ16とか
ら成り、該ロータ16を前記モータMにおける駆
動軸6の偏心軸部6aで偏心回転させることによ
り、前記吸入管2からシリンダ13内に吸入され
た冷媒を圧縮されるごとくしている。
次に以上のごとく構成された圧縮機の作用につ
いて説明する。
先ず、圧縮要素Cで圧縮された油混じりの吐出
ガスは、モータMのステータ4とロータ5間の〓
間t、及び前記ステータ4とケーシング1の胴体
1a間に形成したガス通路12を経て、前記ケー
シング上部に形成した油分離室8に吐出される。
しかして前記分離室8において、吐出ガス中の
油が分離され、このガスは前記分離室8から外部
吐出管3を介してケーシング1の外方へと供給さ
れるのであり、また前記分離室8で分離されたミ
スト状の油は、前記分離室8に設けた補助油溜部
9に収集貯溜されて液状化され、油戻通路10を
介して主油溜部7に還流されるのである。
(考案の効果) 以上説明したごとく本考案の密閉形圧縮機では
密閉ケーシングの内方上部に油分含有吐出ガスの
油分離室を形成すると共に、該分離室に補助油溜
部を設け、この油溜部を油戻通路を介して前記ケ
ーシングの底部に設ける主油溜部に連通さるごと
くしたから、即ち前記分離室で吐出ガスから分離
したミスト状の油を前記補助油溜部に貯溜させて
液状化し、この液状化した油を主油溜部に還流さ
せるごとくしたから、吐出ガスから分離された油
が再度吐出ガスに混入したりすることがなくなつ
て、油の分離効率が向上され、前記ケーシングに
設ける外部吐出管からガス成分だけを吐出できる
に至つたのである。
しかも前記ケーシングの内部で、吐出ガス中の
油を確実に分離除去できるため、従来のごとくケ
ーシング外部に別途分離器を設けたりする必要が
なくなり、圧縮機の外部構造を簡素化してコンパ
クト化できるに至つたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかゝる密閉形圧縮機の縦断面
図、第2図は同平断面図、第3図は他の実施例を
示す縦断面図であり、第4図は従来例を示す説明
図である。 1……密閉ケーシング、3……外部吐出管、7
……主油溜部、8……油分離室、9……補助油溜
部、10……油戻通路、M……モータ、C……圧
縮要素。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. モータMと、圧縮要素Cとを胴体1a,蓋体1
    b及び底部を持つた密閉ケーシング1に内装し、
    該ケーシング1の上部に外部吐出管3を接続した
    密閉形圧縮機において、前記ケーシング1の底部
    に主油溜部7を設け、かつ、前記胴体1aの上部
    外周面で、かつ、上端縁より下方に、前記蓋体1
    bを結合固定すると共に、前記蓋体1bに、前記
    結合位置から上方位置に、外方に膨出する膨出部
    1dを設けて、前記外部吐出管3に導く油分含有
    吐出ガスの油分離室8を形成し、かつ、該油分離
    室8の下部で、前記胴体1aの前記結合位置から
    上方に延びる上端部とこの胴体上端に対向する前
    記蓋体1bの膨出部1dとの間に、前記油分離室
    8と連続する環状の補助油溜部9を設け、前記胴
    体上端部における前記補助油溜部9の底部位置
    に、貫通孔11を設け、前記補助油溜部9を前記
    主油溜部7に、前記貫通孔11及び油房通路10
    を介して連通させたことを特徴とする密閉形圧縮
    機。
JP20195883U 1983-12-27 1983-12-27 密閉形圧縮機 Granted JPS60108777U (ja)

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JP20195883U JPS60108777U (ja) 1983-12-27 1983-12-27 密閉形圧縮機

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JP20195883U JPS60108777U (ja) 1983-12-27 1983-12-27 密閉形圧縮機

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JPS60108777U JPS60108777U (ja) 1985-07-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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