JP5120387B2 - 圧縮機 - Google Patents

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本発明は、圧縮機に関する。特に、本発明は、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させる機構を有する圧縮機に関する。
従来、圧縮機内部で圧縮された冷媒から潤滑油を分離することで、油上がりの発生を抑制することができる圧縮機が提案されている。油上がりとは、圧縮機内部の潤滑油が、圧縮冷媒の流れに巻き込まれる等によって、圧縮機外部の冷媒回路へ吐出される現象である。油上がりによって圧縮機内部の潤滑油が不足すると、圧縮機内部の摺動部に摩擦熱が発生して、摺動部の焼き付き等の問題が生じる。また、油上がりによって圧縮機外部へ潤滑油が吐出され、熱交換器及び凝縮機等に潤滑油が溜まると、これらの装置の性能低下及び故障等の問題が生じる。そこで、油上がりの発生を抑制する手法として、従来、圧縮機内部で圧縮された冷媒から潤滑油を分離する機構を有するガスガイドが用いられている。
例えば、特許文献1(特開2003−286949号公報)に記載されている圧縮機は、圧縮機構によって圧縮された冷媒をケーシングの周方向に流れさせるための分流手段が設けられているガスガイドを備える。圧縮冷媒がケーシングの周方向に流れることで、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の油滴が遠心分離されて、ケーシング底部の潤滑油溜まりに落下する。この結果、潤滑油の分離効率が向上するので、油上がりの発生を抑制することができる。
また、特許文献2(特許第3750048号)に記載されている圧縮機は、整流板を有するガスガイドを備える。整流板は、圧縮冷媒がケーシングの周方向に流れる流路において、圧縮冷媒の流れを阻止する位置に設けられる。圧縮冷媒がケーシングの周方向に流れることで遠心分離された潤滑油の油滴は、圧縮冷媒が整流板に衝突すると共に、整流板に付着する。この結果、潤滑油の分離効率が向上するので、油上がりの発生を抑制することができる。
しかし、上述のガスガイドを用いて潤滑油を分離する手法は、いくつかの問題点を有する。
例えば、潤滑油をより効率的に遠心分離させるために、ケーシングの周方向を流れる圧縮冷媒の流量を単に増加させると、圧縮冷媒の流れが乱されやすくなる。その結果、遠心分離された潤滑油の油滴が冷媒の流れに再び巻き込まれ、油上がりが増加する。また、鉛直下方向へ流れる冷媒の流量を単に増加させると、冷媒流路にある駆動モータのコアカット部から上方向へ吹き返される冷媒の流量が増加する。その結果、遠心分離されて落下中の潤滑油が、吹き返された冷媒の流れに巻き込まれやすくなり、油上がりの増加につながる。
また、ケーシングの周方向の流路に整流板を設ける手法は、ガスガイドの構造が複雑になるという問題が生じる。すなわち、ガスガイドを一枚の金属薄板から一体成形できないので、複数の部品からガスガイドを組み立てる必要がある。その結果、ガスガイドの製造コストが上昇し、ガスガイドの洗浄等の保守作業も複雑になる。
さらに、近年、圧縮機の小型化及び大容量化の需要が高まってきている。なぜなら、圧縮機の小型化は、製造コストの削減及び設置場所の節約を実現でき、圧縮機の大容量化は、設置台数の削減を実現できるからである。しかし、圧縮機の小型化及び大容量化は、圧縮機内部の冷媒流量の増加を招くので、圧縮機外部の冷媒回路へ吐出される圧縮冷媒に含まれる潤滑油の量が増加する。これにより、油上がりの問題が発生する可能性が高くなる。
本発明の目的は、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることで、圧縮機の信頼性を向上させることにある。また、別の本発明の目的は、一体成形可能な部材を使用することで、圧縮機のコスト削減や保守作業の簡便化を図ることにある。
第1発明に係る圧縮機は、密閉容器と、圧縮機構と、冷媒案内板とを備える。密閉容器は、潤滑油を底部に貯留する。圧縮機構は、密閉容器の内部に配設され、冷媒を圧縮する。冷媒案内板は、密閉容器の内部に配設され、第1流路を形成する第1流路形成部材を有する。第1流路は、圧縮機構から吐出される圧縮冷媒を密閉容器の内周面に沿うように密閉容器の周方向に流すための空間である。第1流路は、圧縮機構から吐出される圧縮冷媒に含まれる潤滑油を遠心分離する。第1流路は、密閉容器の径方向における下部の平均流路幅が上部の平均流路幅より小さくなるように形成されている。
この発明では、圧縮機構から吐出された圧縮冷媒は、第1流路を密閉容器の周方向に流れる。第1流路において、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の油滴には、遠心力が作用するので密閉容器の外周側(密閉容器の内周面方向)に押し出される。潤滑油の油滴は、密閉容器の内周面に付着して、油滴同士が結合して自重によって第1流路を下方へ落下する。第1流路は、鉛直方向の断面である流路断面の水平方向の幅が、上方より下方の方が小さくなるように形成されている。以下、この幅が小さくなっている第1流路内の下方空間を、狭窄部という。また、狭窄部に比べて幅が大きくなっている第1流路内の上方空間を、冷媒流路部という。遠心分離された潤滑油は、下方へ落下して狭窄部に貯留される。
この発明では、狭窄部に貯留される潤滑油が、冷媒流路部を流れる圧縮冷媒と接する面積を小さくすることができる。そのため、圧縮冷媒の流れが衝突することによって冷媒流路部に吹き上げられる潤滑油の量を抑制することができる。すなわち、遠心分離された潤滑油が、油滴となって冷媒流路部を流れる圧縮冷媒の流れに再び乗り、圧縮冷媒と共に圧縮機外部の冷媒回路へ送られる量を抑制することができる。従って、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率が向上する。
この発明に係る圧縮機は、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることで、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
第2発明に係る圧縮機は、第1発明に係る圧縮機であって、冷媒案内板は、第2流路を形成する第2流路形成部材をさらに有する。第2流路は、圧縮機構から吐出される圧縮冷媒を密閉容器の内周面に沿うように略鉛直方向に流すための空間である。第1流路は、第2流路から分岐する。第1流路は、第1流出口を有する。第1流出口は、第2流路から分流した圧縮冷媒を密閉容器の内部空間へ流出する。第2流路は、流入口と、第2流出口とを有する。流入口は、圧縮機構から吐出される圧縮冷媒が流入する。第2流出口は、流入口から流入した圧縮冷媒を密閉容器の内部空間へ流出する。
この発明では、圧縮機構から吐出された圧縮冷媒は、第1流路を密閉容器の周方向に流れると共に、第2流路を略鉛直方向に流れる。流入口から第2流路へ流入した圧縮冷媒は、一部が第1流路へ分流して第1流出口から密閉容器の内部空間へ流出され、残りが第2流路を下方へ流れて第2流出口から密閉容器の内部空間へ流出される。すなわち、第2流路を設けることで、第1流路を流れる圧縮冷媒の量を低減することができる。これにより、狭窄部に貯留される潤滑油が、冷媒流路部を流れる圧縮冷媒から受ける影響を低減することができるので、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることができる。
この発明に係る圧縮機は、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることで、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
第3発明に係る圧縮機は、第1発明又は第2発明のいずれかに係る圧縮機であって、第1流路は、密閉容器の径方向における上部の流路幅の最大値が下部の平均流路幅より、少なくとも5倍以上大きくなるように形成されている。
この発明では、冷媒流路部の水平方向の幅の最大値が、狭窄部の水平方向の幅の平均値より5倍以上大きい。狭窄部の幅は、冷媒流路部の幅に比べて充分小さいので、狭窄部に貯留される潤滑油が、冷媒流路部を流れる圧縮冷媒から受ける影響を低減することができる。これにより、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることができる。
この発明に係る圧縮機は、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることで、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
第4発明に係る圧縮機は、第2発明又は第3発明のいずれかに係る圧縮機であって、第1流出口の断面積は、第2流出口の断面積より大きい。
この発明では、第1流路の終端である第1流出口の断面積が、第2流路の終端である第2流出口の断面積より大きい。これにより、圧縮機構から吐出された圧縮冷媒は、主に第1流路を流れるので、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることができる。
この発明に係る圧縮機は、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることで、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
第5発明に係る圧縮機は、第4発明に係る圧縮機であって、第1流出口の断面積は、第2流出口の断面積より、少なくとも3倍以上大きい。
この発明では、第1流路の終端である第1流出口の断面積が、第2流路の終端である第2流出口の断面積より3倍以上大きい。これにより、圧縮機構から吐出された圧縮冷媒は、大部分が第1流路を流れるので、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることができる。
この発明に係る圧縮機は、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることで、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
第6発明に係る圧縮機は、第2発明乃至第5発明のいずれかに係る圧縮機であって、第1流路形成部材は、密閉容器の内周面と第1流路を形成する部分であって、密閉容器の内周面との距離が上方から下方に行くに従って小さくなるように形成されている部分を有する。
この発明では、冷媒流路部の流路幅が、上方から下方へ行くに従って小さくなる部分を有するように、第1流路形成部材が形成されている。すなわち、第1流路形成部材の部分であって冷媒流路部を形成する部分は、上方から下方へ行くに従って密閉容器に近づくように傾斜している部分(以下、「傾斜部」という。)を有する。
流入口から流入して第2流路を下方へ流れる圧縮冷媒は、一部が第1流路へ分流される。第2流路から第1流路へ分流する圧縮冷媒、及び、第1流路へ分流せずに第2流路をさらに下方へ流れる圧縮冷媒は、第1流路形成部材の傾斜部に衝突する。このとき、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の油滴が傾斜部に付着する。すなわち、この発明では、遠心力によって潤滑油を分離させる他に、圧縮冷媒を第1流路形成部材の傾斜部に衝突させることによっても潤滑油を分離させることができる。
この発明に係る圧縮機は、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることで、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
第7発明に係る圧縮機は、第1発明乃至第6発明のいずれかに係る圧縮機であって、第1流路形成部材は、油排出部材を有する。油排出部材は、第1流路において分離された潤滑油を密閉容器の内部空間へ排出する。
この発明では、狭窄部に貯留される潤滑油は、油排出部材によって密閉容器の内部空間へ排出される。一般的に、潤滑油は、下方に排出されて、密閉容器の内部空間を落下して、密閉容器の底部にある油溜まりに供給される。これにより、狭窄部に貯留される潤滑油の量が減少するので、狭窄部に貯留可能な潤滑油の量が上昇する。結果的に、この発明では、潤滑油の分離効率を向上させることができる。
この発明に係る圧縮機は、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることで、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
第8発明に係る圧縮機は、第7発明に係る圧縮機であって、油排出部材は、油排出溝を形成する。油排出溝は、第1流路の底部から下方に向かって形成され、密閉容器の内部空間と連通する。
この発明では、狭窄部に貯留される潤滑油は、油排出溝を経由して下方へ排出される。油排出溝は、冷媒案内板に設けられる溝であるので、冷媒案内板を一体成形することによって形成することができる。従って、この発明では、製造コストの削減や保守作業の簡便化を図ることができる。
第9発明に係る圧縮機は、第2発明乃至第8発明のいずれかに係る圧縮機であって、冷媒案内板は、第1流路形成部材と第2流路形成部材とを一体成形することで形成される。
この発明では、冷媒案内板は、一体成形可能であるので、製造コストの削減や保守作業の簡便化を図ることができる。
第10発明に係る圧縮機は、第2発明乃至第9発明のいずれかに係る圧縮機であって、固定部材をさらに備える。固定部材は、冷媒案内板の上方に配設され、圧縮機構を載置する。固定部材は、密閉容器の内周面の全周に亘って気密状に接合される。固定部材は、冷媒供給流路を密閉容器の内周面の近傍に有する。冷媒供給流路は、圧縮機構から吐出された圧縮冷媒を下方へ供給する。第2流路は、冷媒供給流路と連通する。第2流路は、冷媒供給流路から供給された圧縮冷媒を流入口から流入する。
この発明では、圧縮機構から吐出された圧縮冷媒は、圧縮機構を載置する固定部材に設けられた冷媒供給流路を経由して、第2流路へ供給される。
この発明に係る圧縮機は、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることで、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
本発明に係る圧縮機は、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させることで、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
また、別の本発明に係る圧縮機は、一体成形可能な部材を使用することで、圧縮機のコスト削減や保守作業の簡便化を図ることができる。
本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 本発明の実施形態に係るガスガイドの正面図である。 図2の矢印IIIから視た、本発明の実施形態に係るガスガイドの上面図である。 図2の矢印IVから視た、本発明の実施形態に係るガスガイドの下面図である。 図3のV−Vにおける、本発明の実施形態に係るガスガイドの断面図である。 図3のVI−VIにおける、本発明の実施形態に係るガスガイドの断面図である。 図1のVII−VIIにおける、本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の横断面図である。 本発明の第1の変形例に係るガスガイドの正面図である。 本発明の第2の変形例に係るガスガイドの正面図である。
本発明の実施形態に係る圧縮機について、図1乃至図5を参照しながら説明する。本実施形態に係る圧縮機は、高低圧ドーム型のスクロール圧縮機である。本実施形態に係る圧縮機は、凝縮器、膨張機構、蒸発器等と共に冷媒回路を構成し、その冷媒回路を循環する冷媒ガスを圧縮する。
〔構成〕
本実施形態に係るスクロール圧縮機1の構成について説明する。スクロール圧縮機1の縦断面図を図1に示す。以下、スクロール圧縮機1を構成する各部品について、それぞれ説明する。
(1)ケーシング
ケーシング10は、略円筒状の胴部ケーシング部11と、胴部ケーシング部11の上端部に気密状に溶接される椀状の上壁部12と、胴部ケーシング部11の下端部に気密状に溶接される椀状の底壁部13とを有する。ケーシング10は、ケーシング10内外において圧力及び温度が変化した場合に変形及び破損が起こりにくい剛性部材で成型される。また、ケーシング10は、胴部ケーシング部11の略円筒状の軸方向が鉛直方向に沿うように設置される。ケーシング10内には、冷媒を圧縮する圧縮機構15と、圧縮機構15の下方に配置される駆動モータ16と、ケーシング10内を上下方向に延びるように配置される駆動軸17等が収容されている。また、ケーシング10には、後述する吸入管19及び吐出管(図示せず)が気密状に接合されている。
(2)圧縮機構
圧縮機構15は、固定スクロール部品24と、旋回スクロール部品26とから構成されている。
固定スクロール部品24は、第1鏡板24aと、第1鏡板24aに直立して形成される渦巻形状(インボリュート状)の第1ラップ24bとを有している。固定スクロール部品24には、主吸入孔(図示せず)と、主吸入孔に隣接する補助吸入孔(図示せず)とが形成されている。主吸入孔により、後述する吸入管19と後述する圧縮室40とが連通され、補助吸入孔により、後述する低圧空間S2と後述する圧縮室40とが連通される。また、第1鏡板24aの中央部には、吐出孔41が形成され、第1鏡板24aの上面には、吐出孔41に連通する拡大凹部42が形成されている。拡大凹部42は、第1鏡板24aの上面に凹設された水平方向に広がる凹部により構成されている。そして、固定スクロール部品24の上面には、この拡大凹部42を塞ぐように蓋体44がボルト44aにより締結固定されている。そして、拡大凹部42に蓋体44が覆い被せられることにより圧縮機構15の運転音を消音させる膨張室からなるマフラー空間45が形成されている。固定スクロール部品24と蓋体44とは、パッキン(図示せず)を介して密着させることによりシールされている。また、固定スクロール部品24には、マフラー空間45と連通し、固定スクロール部品24の下面に開口する第1連絡通路46が形成されている。
旋回スクロール部品26は、第2鏡板26aと、第2鏡板26aに直立して形成される渦巻形状(インボリュート状)の第2ラップ26bとから構成されている。第2鏡板26aの下面中央部には、第2軸受部26cが形成されている。また、第2鏡板26aには、給油細孔63が形成されている。給油細孔63は、第2鏡板26aの上面外周部と、第2軸受部26cの内側の空間とを連通している。固定スクロール部品24と旋回スクロール部品26は、第1ラップ24bと第2ラップ26bとが噛合することにより、第1鏡板24a、第1ラップ24b、第2鏡板26a及び第2ラップ26bによって囲まれる圧縮室40を形成する。
(3)主フレーム
主フレーム23は、圧縮機構15の下方に配設され、その外周面においてケーシング10の内壁に気密状に接合されている。このため、ケーシング10の内部は、主フレーム23下方の高圧空間S1と、主フレーム23上方の低圧区間S2とに区画されている。主フレーム23は、主フレーム23の上面に凹設されている主フレーム凹部31と、主フレーム23の下面から下方に延設されている第1軸受部32とを有している。この第1軸受部32には、上下方向に貫通する第1軸受孔33が形成されている。また、主フレーム23は、ボルト等で固定することによって固定スクロール部品24を載置し、後述するオルダム継手39を介して固定スクロール部品24と共に旋回スクロール部品26を挟持している。
主フレーム23は、主フレーム23の中心部から外周部に向かって水平方向に形成されている油戻し通路82と、主フレーム23の外周部に鉛直方向に形成されている副油戻し通路35とを有する。油戻し通路82は、主フレーム凹部31の底部及び副油戻し通路35と連通し、副油戻し通路35は、油戻し通路82及び後述する油流路92と連通する。
主フレーム23は、主フレーム23の外周部に鉛直方向に貫通して形成されている第2連絡通路48を有する。第2連絡通路48は、主フレーム23の上面において第1連絡通路46と連通し、主フレーム23の下面において吐出口49を介して後述する第2流路72bと連通する。
(4)オルダム継手
オルダム継手39は、旋回スクロール部品26の自転運動を防止するためのリング状部材であって、主フレーム23に形成される長円形状のオルダム溝26dに嵌め込まれている。
(5)駆動モータ
駆動モータ16は、主フレーム23の下方に配設されるブラシレスDCモータである。駆動モータ16は、ケーシング10の内壁に固定されるステータ51と、このステータ51の内側に僅かな間隙を備えて回転自在に収容されるロータ52とにより構成されている。
ステータ51は、ティース部に銅線が巻回されており、上方および下方にコイルエンド53が形成されている。また、ステータ51の外周面には、ステータ51の上端面から下端面に亘り、かつ、周方向に所定間隔をおいて複数個所に切欠形成されているコアカット部が設けられている。そして、このコアカット部により、胴部ケーシング部11とステータ51との間に上下方向に延びるモータ冷却通路55が形成されている。
ロータ52は、その回転中心において、後述する駆動軸17を介して旋回スクロール部品26に連結されている。
(6)副フレーム
副フレーム60は、駆動モータ16の下方に配設されている。副フレーム60は、胴部ケーシング部11に固定されていると共に、第3軸受部60aを有している。
(7)油分離板
油分離板73は、ケーシング10内における駆動モータ16の下方に配置され、副フレーム60の上面側に固定されている板状の部材である。油分離板73は、高圧空間S1内を下降する圧縮された冷媒中に含まれる潤滑油を分離する。分離された潤滑油は、ケーシング10底部の油溜まりPへ落下する。
(8)駆動軸
駆動軸17は、圧縮機構15と駆動モータ16とを連結し、ケーシング10内を上下方向に延びるように配置されている。駆動軸17は、主フレーム23の第1軸受孔33を貫通する。駆動軸17の上端部は、旋回スクロール部品26の第2軸受部26cに嵌入している。駆動軸17の下端部は、油溜まりPに浸かっている。駆動軸17の内部には、軸方向に貫通する給油路61が形成されている。この給油路61は、駆動軸17の上端面と第2鏡板26aの下面とによって形成される油室83と連通している。この油室83は、第2鏡板26aの給油細孔63を介して、固定スクロール部品24と旋回スクロール部品26との摺動部(以下、単に「圧縮機構15の摺動部」という。)に連通し、最終的に低圧空間S2に繋がる。
また、駆動軸17は、第1軸受部32、第3軸受部60a及び第2軸受部26cへ潤滑油をそれぞれ供給するための第1給油横孔61a、第2給油横孔61b及び第3給油横孔61cを有している。
(9)油戻し板
油戻し板91は、主フレーム23と駆動モータ16との間の高圧空間S1に配設され、胴部ケーシング部11の内周面に溶接等により固定される、金属薄板等で成形された部材である。油戻し板91は、油戻し通路35とモータ冷却通路55とを連通する空間である油流路92を形成する部材である。油流路92は、油戻し板91と胴部ケーシング部11の内周面とに挟まれた空間である。
圧縮機構15の摺動部を摺動した潤滑油は、主フレーム23の油戻し通路82を流れて、油戻し通路35を落下する。その後、潤滑油は、油流路92を流れて、油溜まりPに供給される。
(10)吸入管
吸入管19は、冷媒を圧縮機構15に導くための管状部材であって、上壁部12に気密状に嵌入されている。
(11)吐出管
吐出管は、高圧空間S1の冷媒をケーシング10から吐出させるための管状部材であって、胴部ケーシング部11に気密状に嵌入されている。
(12)ガスガイド
ガスガイド71は、主フレーム23と駆動モータ16との間の高圧空間S1に配設される金属薄板等で成形された部材である。ガスガイド71は、胴部ケーシング部11の内周面(以下、単に「ケーシング内周面」という)に溶接等により固定される。
ガスガイド71の正面図を図2に示す。図2の矢印IIIから視た、ガスガイド71の上面図を図3に示す。図2の矢印IVから視た、ガスガイド71の下面図を図4に示す。また、図3に示されるV−Vにおけるガスガイド71の断面図、図3に示されるVI−VIにおけるガスガイド71の断面図を、それぞれ図5及び図6に示す。図5及び図6において、それぞれ図の上側がガスガイド71の上端部に相当する。なお、図3乃至図6には、胴部ケーシング部11が描かれている。また、図1に示されるVII−VIIにおけるスクロール圧縮機1の横断面図を図7に示す。ガスガイド71は、図7に示されるように、ケーシング内周面に密着固定されている。また、ガスガイド71は、図1に示されるように、その上端部が主フレーム23の下面に接する高さに配設されている。
ガスガイド71は、図2に示されるように、水平ガイド部71aと、鉛直ガイド部71bとが一体的に形成されている。水平ガイド部71aは、ケーシング内周面と密着することで、水平ガイド部71aとケーシング内周面とに挟まれた空間である水平流路72aを形成する。水平ガイド部71aは、図5に示されるように、鉛直方向の中央部がケーシング10の内側に向かって湾曲して形成されており、上方から下方に行くに従ってケーシング内周面側に近づくように傾斜している水平ガイド傾斜部71a1を有している。また、水平ガイド部71aは、水平ガイド傾斜部71a1の下方に、油ガイド部71a2を有する。油ガイド部71a2とケーシング内周面との距離は、水平ガイド傾斜部71a1とケーシング内周面との距離に比べて小さい。以下、油ガイド部71a2とケーシング内周面とによって挟まれる空間を、油貯留空間72a2という。また、油貯留空間72a2の上方に位置し、水平ガイド傾斜部71a1とケーシング内周面とによって挟まれる空間を、上部冷媒流路72a1という。すなわち、水平流路72aは、上部冷媒流路72a1と油貯留空間72a2から構成される。
鉛直ガイド部71bは、ケーシング内周面と密着することで、鉛直ガイド部71bとケーシング内周面とに挟まれた空間である鉛直流路72bを形成する。鉛直ガイド部71bは、図3及び図4に示されるように、水平方向の中央部がケーシング10の内側に向かって湾曲して形成されている。また、鉛直ガイド部71bは、図6に示されるように、上方から下方に行くに従ってケーシング内周面側に近づくように傾斜している鉛直ガイド傾斜部71b1を有している。鉛直流路72bは、図2に示されるように、鉛直方向の中央部において水平流路72aと連通することで、時計回りに90度回転したT字型の空間であるT字冷媒流路72を形成する。水平ガイド傾斜部71a1は、鉛直ガイド傾斜部71b1と水平方向に接合している。
以下、鉛直流路72bの上端部を流入口74とし、鉛直流路72bの下端部を第2流出口75bとし、鉛直流路72bと連通していない水平流路72aの端部を第1流出口75aとする。図3及び図4に示されるように、第2流出口75bの断面積は、流入口74の断面積より小さい。すなわち、鉛直流路72bの水平方向の断面積は、上方から下方へ行くに従って徐々に小さくなっている。
最後に、本実施形態におけるガスガイド71によって形成されるT字冷媒流路72の断面積に関する具体的な比率を例示する。例えば、鉛直流路72bの上端部である流入口74の断面積に対する、鉛直流路72bの下端部である第2流出口75bの断面積の比率は、0.12である。また、図5に示される水平流路72aの断面に関しては、上部冷媒流路72a1の断面積に対する、下部の油貯留空間72a2の断面積の比率は、0.09である。なお、これらの数値は一例であって、本発明の権利範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。
〔動作〕
本実施形態に係るスクロール圧縮機1の動作について説明する。特に、圧縮機構15によって圧縮された冷媒が、T字冷媒流路72を通過する際に、潤滑油が分離される過程について説明する。
スクロール圧縮機1が起動すると、駆動モータ16によって駆動軸17が軸回転する。駆動軸17の軸回転力が第2軸受部26cを介して旋回スクロール部品26に伝わることによって、旋回スクロール部品26は自転することなく公転する。旋回スクロール部品26が公転することで、圧縮機構15の圧縮室40は体積を減少させながら、旋回スクロール部品26の外周部から中心部へ移動する。このとき、主吸入孔から圧縮室40に流入した冷媒が、圧縮室40の体積減少によって圧縮される。一方、給油路61の上端部と下端部の間に発生する圧力差によって、油溜まりPに貯留される潤滑油は、給油路61内を上昇する。その後、潤滑油は、油室83及び給油細孔63を経由して、固定スクロール部品24と旋回スクロール部品26との摺動部を摺動した後に、圧縮室40に供給される。従って、圧縮室40で圧縮された冷媒には、潤滑油が含有される。なお、潤滑油は、粒径の小さい油滴の状態で圧縮冷媒に含有される。潤滑油を含有する圧縮冷媒は、固定スクロール部品24の吐出孔41から吐出され、マフラー空間45、第1連絡通路46及び第2連絡通路48を経由して、主フレーム23下面の吐出口49から、流入口74を介して鉛直流路72bに流入する。
鉛直流路72bに流入した潤滑油を含有する圧縮冷媒は、鉛直流路72bを下方に流れて、水平流路72aが分岐する部分に到達する。その後、圧縮冷媒の一部は、水平流路72aへ流れ、第1流出口75aから高圧空間S1へ吐出される、また、残りの圧縮冷媒は、鉛直流路72bを下方へ流れて、第2流出口75bから高圧空間S1へ吐出される。鉛直流路72bから水平流路72aへ流入した圧縮冷媒は、潤滑油が遠心分離される。次に、潤滑油が遠心分離される過程について説明する。
水平流路72aを流れる圧縮冷媒は、ケーシング内周面に沿って流れる。そのため、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の油滴には、ケーシング10の外周側(ケーシング内周面)へ向かう遠心力が作用する。遠心力によって、潤滑油の油滴はケーシング内周面に付着する。ケーシング内周面に付着した潤滑油の油滴同士が結合すると、油滴は自重によってケーシング内周面を伝って下方へ落下する。その後、潤滑油の油滴は、水平流路72aの下部の油貯留空間72a2へ到達する。
また、鉛直流路72bから水平流路72aへ圧縮冷媒が流入する際に、圧縮冷媒の流れが、水平ガイド傾斜部71a1に衝突することによって、圧縮冷媒に含有される潤滑油の油滴が水平ガイド傾斜部71a1に付着する。水平ガイド傾斜部71a1に付着した潤滑油の油滴は、上述したように、互いに結合して自重で下方に落下する。これにより、潤滑油が油貯留空間72a2へ到達する。油貯留空間72a2に貯留された潤滑油は、第1流出口75aから高圧空間S1へ排出されるか、鉛直流路72bを落下して第2流出口75bから高圧空間S1へ排出される。
また、鉛直流路72bを下方に流れる圧縮冷媒が、鉛直ガイド傾斜部71b1に衝突することによって、圧縮冷媒に含有される潤滑油の油滴が鉛直ガイド傾斜部71b1に付着する。鉛直ガイド傾斜部71b1に付着した潤滑油の油滴は、互いに結合して自重で下方に落下し、第2流出口75bから高圧空間S1へ排出される。
第1流出口75a及び第2流出口75bから高圧空間S1へ排出された潤滑油は、下方に落下して油溜まりPに供給される。
〔特徴〕
(1)
本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、水平流路72aを流れる圧縮冷媒は、主に流路断面積が大きい上部冷媒流路72a1を流れるので、流路断面積が小さい油貯留空間72a2を流れる圧縮冷媒の量は少ない。そのため、油貯留空間72a2に貯留された潤滑油が圧縮冷媒の流れによって巻き上げられて、油滴となって圧縮冷媒に含有されることを抑制することができる。
従って、本実施形態に係るスクロール圧縮機1は、潤滑油の分離効率を向上させることができるので、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
(2)
本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、油貯留空間72a2の流路幅が小さいので、油貯留空間72a2に貯留される潤滑油は、上部冷媒流路72a1を流れる圧縮冷媒と接触しにくい。そのため、油貯留空間72a2に貯留された潤滑油は、圧縮冷媒の流れの影響を受けにくいので、圧縮冷媒の流れによって巻き上げられて、油滴となって圧縮冷媒に含有されることを抑制することができる。
従って、本実施形態に係るスクロール圧縮機1は、潤滑油の分離効率を向上させることができるので、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
(3)
本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、ガスガイド71は、T字冷媒流路72を流れる圧縮冷媒が水平ガイド傾斜部71a1及び鉛直ガイド傾斜部71b1に衝突しやすい形状を有している。そのため、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の油滴がこれらの傾斜部に付着して下方へ落下することで、潤滑油がより効率的に分離される。
従って、本実施形態に係るスクロール圧縮機1は、潤滑油の分離効率を向上させることができるので、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
(4)
本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、ガスガイド71は、金属薄板等によって一体成形可能である単純な形状を有している。
従って、本実施形態に係るスクロール圧縮機1は、圧縮機の製造コスト削減や保守作業の簡便化を図ることができる。
〔変形例〕
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明したが、本発明の具体的構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。以下、実施形態に係る圧縮機に対する適応可能な変形例について説明する。
(1)
本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、油貯留空間72a2に貯留された潤滑油は、第1流出口75a及び第2流出口75bから高圧空間S1へ排出されるが、専用の油排出流路を経由して高圧空間S1へ排出されてもよい。
例えば、図8に示されるように、本実施形態に係るスクロール圧縮機1は、油排出ガイド部76を有するガスガイド171を備えていてもよい。油排出ガイド部76は、水平ガイド部71aに含まれ、ケーシング内周面と共に油排出溝77を形成する。油排出溝77は、油貯留空間72a2と高圧空間S1とを連通する鉛直方向の空間である。油貯留空間72a2に貯留された潤滑油は、油排出溝77を経由して高圧空間S1へ排出されるので、潤滑油がより効率的に高圧空間S1へ排出される。
(2)
本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、ガスガイド71は、油貯留空間72a2の底部が水平になるように形成されているが、油貯留空間72a2の底部が傾斜していてもよい。
例えば、図9に示されるように、本実施形態に係るスクロール圧縮機1は、底部が傾斜した油貯留空間272a2を有するガスガイド271を備えていてもよい。油貯留空間272a2に貯留された潤滑油は、傾斜した底部を自重によって第1流出口75aへ向かって流れる。潤滑油は、第1流出口75aから高圧空間S1に排出されやすくなるので、潤滑油がより効率的に高圧空間S1へ排出される。なお、この場合、ガスガイド271は、上述した油排出ガイド部を有していてもよい。
(3)
本実施形態に係るスクロール圧縮機1において、第1流出口75aの下部近傍に油付着部材を設けてもよい。油付着部材は、例えば、駆動モータ16のステータ51のコイルエンド53に巻かれた銅線である。油貯留空間72a2に貯留された潤滑油は、銅線に付着して自重により下方へ落下するので、油溜まりPに供給される潤滑油の量が増加する。なお、油付着部材は、コイルエンド53に巻かれた銅線を絶縁するインシュレータでもよい。
本発明に係る圧縮機は、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の分離効率を向上させる機構を有するので、圧縮機の信頼性を向上させることができる。従って、本発明に係る圧縮機を冷凍サイクルに用いることで、空気調和機等の冷凍装置の信頼性を向上させることができる。
1 圧縮機(スクロール圧縮機)
10 密閉容器(ケーシング)
15 圧縮機構
23 固定部材(主フレーム)
32 軸受部(第1軸受部)
48 冷媒供給流路
71 冷媒案内板(ガスガイド)
71a 第1流路形成部材(水平ガイド部)
71b 第2流路形成部材(鉛直ガイド部)
72a 第1流路(水平流路)
72b 第2流路(鉛直流路)
74 流入口
75a 第1流出口
75b 第2流出口
76 油排出部材(油排出ガイド部)
77 油排出溝
特開2003−286949号公報 特許第3750048号

Claims (10)

  1. 潤滑油を底部に貯留する密閉容器(10)と、
    前記密閉容器の内部に配設され、冷媒を圧縮する圧縮機構(15)と、
    前記密閉容器の内部に配設され、前記圧縮機構から吐出される圧縮冷媒を前記密閉容器の内周面に沿うように前記密閉容器の周方向に流す第1流路(72a)を形成する第1流路形成部材(71a)を有する冷媒案内板(71)と、
    を備え、
    前記第1流路は、前記圧縮機構から吐出される圧縮冷媒に含まれる潤滑油を遠心分離すると共に、前記密閉容器の径方向における下部の平均流路幅が上部の平均流路幅より小さくなるように形成されている、
    圧縮機(1)。
  2. 前記冷媒案内板は、前記圧縮機構から吐出される圧縮冷媒を前記密閉容器の内周面に沿うように略鉛直方向に流す第2流路(72b)を形成する第2流路形成部材(71b)をさらに有し、
    前記第1流路は、前記第2流路から分岐すると共に、前記第2流路から分流した圧縮冷媒を前記密閉容器の内部空間へ流出する第1流出口(75a)を有し、
    前記第2流路は、前記圧縮機構から吐出される圧縮冷媒が流入する流入口(74)と、前記流入口から流入した圧縮冷媒を前記密閉容器の内部空間へ流出する第2流出口(75b)とを有する、
    請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記第1流路は、前記密閉容器の径方向における上部の流路幅の最大値が下部の平均流路幅より、少なくとも5倍以上大きくなるように形成されている、
    請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 前記第1流出口の断面積は、前記第2流出口の断面積より大きい、
    請求項2又は3に記載の圧縮機。
  5. 前記第1流出口の断面積は、前記第2流出口の断面積より、少なくとも3倍以上大きい、
    請求項4に記載の圧縮機。
  6. 前記第1流路形成部材は、前記密閉容器の内周面と前記第1流路を形成する部分であって、前記密閉容器の内周面との距離が上方から下方に行くに従って小さくなるように形成されている部分を有する、
    請求項2〜5のいずれか1項に記載の圧縮機。
  7. 前記第1流路形成部材は、前記第1流路において分離された潤滑油を前記密閉容器の内部空間へ排出する油排出部材(76)を有する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の圧縮機。
  8. 前記油排出部材は、前記第1流路の底部から下方に向かって形成され、前記密閉容器の内部空間と連通する油排出溝(77)を形成する、
    請求項7に記載の圧縮機。
  9. 前記冷媒案内板は、前記第1流路形成部材と前記第2流路形成部材とを一体成形することで形成される、
    請求項2〜8のいずれか1項に記載の圧縮機。
  10. 前記冷媒案内板の上方に配設され、前記圧縮機構を載置し、前記密閉容器の内周面の全周に亘って気密状に接合される固定部材(23)をさらに備え、
    前記固定部材は、前記圧縮機構から吐出された圧縮冷媒を下方へ供給する冷媒供給流路(48)を前記密閉容器の内周面の近傍に有し、
    前記第2流路は、前記冷媒供給流路と連通し、前記冷媒供給流路から供給された圧縮冷媒を前記流入口から流入する、
    請求項2〜9のいずれか1項に記載の圧縮機。
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