JP5120387B2 - 圧縮機 - Google Patents
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本実施形態に係るスクロール圧縮機1の構成について説明する。スクロール圧縮機1の縦断面図を図1に示す。以下、スクロール圧縮機1を構成する各部品について、それぞれ説明する。
ケーシング10は、略円筒状の胴部ケーシング部11と、胴部ケーシング部11の上端部に気密状に溶接される椀状の上壁部12と、胴部ケーシング部11の下端部に気密状に溶接される椀状の底壁部13とを有する。ケーシング10は、ケーシング10内外において圧力及び温度が変化した場合に変形及び破損が起こりにくい剛性部材で成型される。また、ケーシング10は、胴部ケーシング部11の略円筒状の軸方向が鉛直方向に沿うように設置される。ケーシング10内には、冷媒を圧縮する圧縮機構15と、圧縮機構15の下方に配置される駆動モータ16と、ケーシング10内を上下方向に延びるように配置される駆動軸17等が収容されている。また、ケーシング10には、後述する吸入管19及び吐出管(図示せず)が気密状に接合されている。
圧縮機構15は、固定スクロール部品24と、旋回スクロール部品26とから構成されている。
主フレーム23は、圧縮機構15の下方に配設され、その外周面においてケーシング10の内壁に気密状に接合されている。このため、ケーシング10の内部は、主フレーム23下方の高圧空間S1と、主フレーム23上方の低圧区間S2とに区画されている。主フレーム23は、主フレーム23の上面に凹設されている主フレーム凹部31と、主フレーム23の下面から下方に延設されている第1軸受部32とを有している。この第1軸受部32には、上下方向に貫通する第1軸受孔33が形成されている。また、主フレーム23は、ボルト等で固定することによって固定スクロール部品24を載置し、後述するオルダム継手39を介して固定スクロール部品24と共に旋回スクロール部品26を挟持している。
オルダム継手39は、旋回スクロール部品26の自転運動を防止するためのリング状部材であって、主フレーム23に形成される長円形状のオルダム溝26dに嵌め込まれている。
駆動モータ16は、主フレーム23の下方に配設されるブラシレスDCモータである。駆動モータ16は、ケーシング10の内壁に固定されるステータ51と、このステータ51の内側に僅かな間隙を備えて回転自在に収容されるロータ52とにより構成されている。
副フレーム60は、駆動モータ16の下方に配設されている。副フレーム60は、胴部ケーシング部11に固定されていると共に、第3軸受部60aを有している。
油分離板73は、ケーシング10内における駆動モータ16の下方に配置され、副フレーム60の上面側に固定されている板状の部材である。油分離板73は、高圧空間S1内を下降する圧縮された冷媒中に含まれる潤滑油を分離する。分離された潤滑油は、ケーシング10底部の油溜まりPへ落下する。
駆動軸17は、圧縮機構15と駆動モータ16とを連結し、ケーシング10内を上下方向に延びるように配置されている。駆動軸17は、主フレーム23の第1軸受孔33を貫通する。駆動軸17の上端部は、旋回スクロール部品26の第2軸受部26cに嵌入している。駆動軸17の下端部は、油溜まりPに浸かっている。駆動軸17の内部には、軸方向に貫通する給油路61が形成されている。この給油路61は、駆動軸17の上端面と第2鏡板26aの下面とによって形成される油室83と連通している。この油室83は、第2鏡板26aの給油細孔63を介して、固定スクロール部品24と旋回スクロール部品26との摺動部(以下、単に「圧縮機構15の摺動部」という。)に連通し、最終的に低圧空間S2に繋がる。
油戻し板91は、主フレーム23と駆動モータ16との間の高圧空間S1に配設され、胴部ケーシング部11の内周面に溶接等により固定される、金属薄板等で成形された部材である。油戻し板91は、油戻し通路35とモータ冷却通路55とを連通する空間である油流路92を形成する部材である。油流路92は、油戻し板91と胴部ケーシング部11の内周面とに挟まれた空間である。
吸入管19は、冷媒を圧縮機構15に導くための管状部材であって、上壁部12に気密状に嵌入されている。
吐出管は、高圧空間S1の冷媒をケーシング10から吐出させるための管状部材であって、胴部ケーシング部11に気密状に嵌入されている。
ガスガイド71は、主フレーム23と駆動モータ16との間の高圧空間S1に配設される金属薄板等で成形された部材である。ガスガイド71は、胴部ケーシング部11の内周面(以下、単に「ケーシング内周面」という)に溶接等により固定される。
本実施形態に係るスクロール圧縮機1の動作について説明する。特に、圧縮機構15によって圧縮された冷媒が、T字冷媒流路72を通過する際に、潤滑油が分離される過程について説明する。
(1)
本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、水平流路72aを流れる圧縮冷媒は、主に流路断面積が大きい上部冷媒流路72a1を流れるので、流路断面積が小さい油貯留空間72a2を流れる圧縮冷媒の量は少ない。そのため、油貯留空間72a2に貯留された潤滑油が圧縮冷媒の流れによって巻き上げられて、油滴となって圧縮冷媒に含有されることを抑制することができる。
本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、油貯留空間72a2の流路幅が小さいので、油貯留空間72a2に貯留される潤滑油は、上部冷媒流路72a1を流れる圧縮冷媒と接触しにくい。そのため、油貯留空間72a2に貯留された潤滑油は、圧縮冷媒の流れの影響を受けにくいので、圧縮冷媒の流れによって巻き上げられて、油滴となって圧縮冷媒に含有されることを抑制することができる。
本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、ガスガイド71は、T字冷媒流路72を流れる圧縮冷媒が水平ガイド傾斜部71a1及び鉛直ガイド傾斜部71b1に衝突しやすい形状を有している。そのため、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の油滴がこれらの傾斜部に付着して下方へ落下することで、潤滑油がより効率的に分離される。
本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、ガスガイド71は、金属薄板等によって一体成形可能である単純な形状を有している。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明したが、本発明の具体的構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。以下、実施形態に係る圧縮機に対する適応可能な変形例について説明する。
本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、油貯留空間72a2に貯留された潤滑油は、第1流出口75a及び第2流出口75bから高圧空間S1へ排出されるが、専用の油排出流路を経由して高圧空間S1へ排出されてもよい。
本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、ガスガイド71は、油貯留空間72a2の底部が水平になるように形成されているが、油貯留空間72a2の底部が傾斜していてもよい。
本実施形態に係るスクロール圧縮機1において、第1流出口75aの下部近傍に油付着部材を設けてもよい。油付着部材は、例えば、駆動モータ16のステータ51のコイルエンド53に巻かれた銅線である。油貯留空間72a2に貯留された潤滑油は、銅線に付着して自重により下方へ落下するので、油溜まりPに供給される潤滑油の量が増加する。なお、油付着部材は、コイルエンド53に巻かれた銅線を絶縁するインシュレータでもよい。
10 密閉容器(ケーシング)
15 圧縮機構
23 固定部材(主フレーム)
32 軸受部(第1軸受部)
48 冷媒供給流路
71 冷媒案内板(ガスガイド)
71a 第1流路形成部材(水平ガイド部)
71b 第2流路形成部材(鉛直ガイド部)
72a 第1流路(水平流路)
72b 第2流路(鉛直流路)
74 流入口
75a 第1流出口
75b 第2流出口
76 油排出部材(油排出ガイド部)
77 油排出溝
Claims (10)
- 潤滑油を底部に貯留する密閉容器(10)と、
前記密閉容器の内部に配設され、冷媒を圧縮する圧縮機構(15)と、
前記密閉容器の内部に配設され、前記圧縮機構から吐出される圧縮冷媒を前記密閉容器の内周面に沿うように前記密閉容器の周方向に流す第1流路(72a)を形成する第1流路形成部材(71a)を有する冷媒案内板(71)と、
を備え、
前記第1流路は、前記圧縮機構から吐出される圧縮冷媒に含まれる潤滑油を遠心分離すると共に、前記密閉容器の径方向における下部の平均流路幅が上部の平均流路幅より小さくなるように形成されている、
圧縮機(1)。 - 前記冷媒案内板は、前記圧縮機構から吐出される圧縮冷媒を前記密閉容器の内周面に沿うように略鉛直方向に流す第2流路(72b)を形成する第2流路形成部材(71b)をさらに有し、
前記第1流路は、前記第2流路から分岐すると共に、前記第2流路から分流した圧縮冷媒を前記密閉容器の内部空間へ流出する第1流出口(75a)を有し、
前記第2流路は、前記圧縮機構から吐出される圧縮冷媒が流入する流入口(74)と、前記流入口から流入した圧縮冷媒を前記密閉容器の内部空間へ流出する第2流出口(75b)とを有する、
請求項1に記載の圧縮機。 - 前記第1流路は、前記密閉容器の径方向における上部の流路幅の最大値が下部の平均流路幅より、少なくとも5倍以上大きくなるように形成されている、
請求項1又は2に記載の圧縮機。 - 前記第1流出口の断面積は、前記第2流出口の断面積より大きい、
請求項2又は3に記載の圧縮機。 - 前記第1流出口の断面積は、前記第2流出口の断面積より、少なくとも3倍以上大きい、
請求項4に記載の圧縮機。 - 前記第1流路形成部材は、前記密閉容器の内周面と前記第1流路を形成する部分であって、前記密閉容器の内周面との距離が上方から下方に行くに従って小さくなるように形成されている部分を有する、
請求項2〜5のいずれか1項に記載の圧縮機。 - 前記第1流路形成部材は、前記第1流路において分離された潤滑油を前記密閉容器の内部空間へ排出する油排出部材(76)を有する、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の圧縮機。 - 前記油排出部材は、前記第1流路の底部から下方に向かって形成され、前記密閉容器の内部空間と連通する油排出溝(77)を形成する、
請求項7に記載の圧縮機。 - 前記冷媒案内板は、前記第1流路形成部材と前記第2流路形成部材とを一体成形することで形成される、
請求項2〜8のいずれか1項に記載の圧縮機。 - 前記冷媒案内板の上方に配設され、前記圧縮機構を載置し、前記密閉容器の内周面の全周に亘って気密状に接合される固定部材(23)をさらに備え、
前記固定部材は、前記圧縮機構から吐出された圧縮冷媒を下方へ供給する冷媒供給流路(48)を前記密閉容器の内周面の近傍に有し、
前記第2流路は、前記冷媒供給流路と連通し、前記冷媒供給流路から供給された圧縮冷媒を前記流入口から流入する、
請求項2〜9のいずれか1項に記載の圧縮機。
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