JPH0214992B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスタータに係り、特に内燃エンジン始
動用に適したスタータに係る。

本願の発明者が現在開発中のスタータは、内部
空間を画定する内面を有しているケーシングと、
該ケーシングの内面に対向した外周面を有してい
て該外周面とケーシングの内面との間に配備され
た弾性材料でなる防振材を介して該ケーシングに
組付けられている共通マウント部材とを有してい
る。そして、該共通マウント部材には駆動軸の一
端部が軸受を介して回転可能に支持されていると
共に、被動軸の一端部が軸受を介して回転可能に
支持されている。

そして、上記のごとくのスタータにおいては、
共通マウント部材がケーシングに相対して移動し
て駆動軸及び被動軸に芯ずれの生ずるのを阻止す
るために、防振材は共通マウント部材の外周面及
びケーシングの内面に夫々接着剤により接着固定
されていた。しかしながら、この接着剤の塗布作
業は非常にやつかいでかなりの工数を要し、それ
がためにコストがアツプしてしまうという問題が
ある。

本発明の目的は、上記のごとく接着剤の塗布作
業を廃止してコストの低減化を計ることの可能な
スタータを提供することである。

かかる本発明の目的は、ケーシングの内面と防
振材とのうちの一方に第１の突起を、また、他方
に該第１の突起に係合する第１の凹所を夫夫備え
せしめてケーシングと防振材との間の相対移動を
阻止し、また、共通マウント部材の外周面とその
防振材とのうちの一方に第２の突起を、また、他
方に該第２の突起に係合する第２の凹所を夫々備
えせしめて共通マウント部材と防振材との間の相
対移動を阻止する構成でもつて達成される。

このように、本発明によるスタータにあつて
は、突起と凹所との係合によつてケーシングと共
通マウント部材との間の防振材を介しての相対移
動が阻止されるよう構成されているので、前記本
願の発明者が現在開発中のスタータのごとき接着
剤の塗布作業を廃止することができ、スタータ全
体としての製作コスト低減を計り得るという効果
が奏される。

以下、本発明の実施例について添附図面を参照
して説明する。

第１図には本発明実施例によるスタータの全体
構造が示されており、該スタータは内部空間を画
定する内面を備えたケーシング１０を有してお
り、該ケーシング１０はセンターケーシング部材
１４と、第１の端部ケーシング部材１６と、第２
の端部ケーシング部材１８とを有している。共通
マウント部材１２はセンターケーシング部材１４
の内面に対向した外周面を有しており、該外周面
の全体とセンターケーシング部材１４の内面との
間にはゴム、樹脂等の成形可能な弾性材料でなる
防振材２２が介装されており、こうして共通マウ
ント部材１２がセンターケーシング部材１４の内
面に該防振材２２を介して組付けられている。

第１の端部ケーシング部材１６と共通マウント
部材１２とセンターケーシング部材１４とで画定
された空間内にはアーマチヤ２４が配置されてお
り、そのアーマチヤ２４の駆動軸２６の一端部は
軸受２８により共通マウント部材１２に回転可能
に支持されている。駆動軸２６の他端部は第１の
端部ケーシング部材１６の側壁に軸受組立体３０
を介して回転可能に支持されており、該軸受組立
体３０は軸受３２とそれの外側レースをカバーす
る断面Ｌ字形をした軸受カバー３４とを有してい
る。該軸受カバー３４は第１の端部ケーシング１
６の内面に対向した外周面を有しており、該外周
面の全体と該第１の端部ケーシング１６の内面と
の間には、防振材２２と同様の材料である防振材
３６が介装されており、こうして軸受組立体３０
は第１の端部ケーシング１６の内面に防振材３６
を介して組付けられている。

駆動軸２６の一端部は軸受２８から突出してお
り、その突出部にはギヤ４２が形成されている。
そのギヤ４２に噛合わされているのはアイドルギ
ヤ４４であり、そのアイドルギヤ４４は、共通マ
ウント部材１２に圧入された軸４６に軸受４８を
介して回転可能に支持されている。そのアイドル
ギヤ４４は一方向クラツチ５２の外周面に形成さ
れているギヤ５４に噛合わされており、そのクラ
ツチ５２の被動軸５６の一端部は共通マウント部
材１２の孔に嵌合された軸受５８に回転可能に支
持され、また、その被動軸５６の他端部は軸受組
立体６０によつて第２の端部ケーシング部材１８
に回転可能に支持されている。該軸受組立体６０
は軸受６２とそれの外側レースをカバーする断面
Ｌ字形をした軸受カバー６４とを有している。該
軸受カバー６４は第２の端部ケーシング１８の内
面に対向した外周面を有しており、該外周面の全
体と該第２の端部ケーシング１８の内面との間に
は、防振材２２と同様の材料でなる防振材６６が
介装されており、こうして軸受組立体６０は第２
の端部ケーシング部材１８の内面に防振材６６を
介して粗付けられている。

上記のごとく構成されたスタータの駆動時、ス
タータのモータによつて発生せしめられたアーマ
チヤ２４のトルクは、ギヤ４２，４４及び５４で
なる減速機構を介して、被動軸５６の他端に形成
されたスタータピニオン６８よりエンジンのリン
グギヤに伝達される。この時のトルク伝達系は捩
れ共振により大きく振動し、また、減速機構のギ
ヤ４２，４４，５４で噛合振動が発生する。この
振動は軸受２８及び５８を介して共通マウント部
材１２に伝達される。しかしながら、共通マウン
ト部材１２とセンターケーシング部材１４との間
には防振材２２が介装されているがため、その共
通マウント部材１２に伝達された振動は防振材２
２によつて吸収され、センターケーシング部材１
４に伝達されない。また、被動軸５６の振動は防
振材６６によつても吸収されるので、その振動は
第２の端部ケーシング部材１８に伝達されず、駆
動軸２６の振動は防振材３６によつても吸収され
るので、その振動は第１の端部ケーシング部材１
６に伝達されない。こうして、振動が外部に騒音
となつて放射されるのが防止されるようになつて
いる。

次に第２図乃至第６図を参照して各部位の詳細
構造について説明する。

第１図においてで示された部分の拡大図であ
る第２図、該第２図における−線に沿つた断
面図である第３図、及び第１図においてで示さ
れた部分の拡大図である第４図に示されているご
とく、センターケーシング部材１４の内周面には
それの周方向に互いに等間隔をなして離隔せしめ
られ且つ共通マウント部材１２に向つて内側に突
出している断面任意形状の（図示実施例では略半
円形の）複数個の突起１４ａが備えられており、
また、防振材２２の外周面にはこれら突起１４ａ
に対応した形状を有し且つこれら突起１４ａが
夫々嵌合せしめられている凹所２２ａが備えられ
ている。そして、突起１４ａのうちの或るものの
軸線方向両端は、第２図に示されているごとく、
それら突起に対応した凹所２２ａの軸線方向両端
に夫々接触せしめられている。このようにして、
センターケーシング部材１４と防振材２２との間
の軸線方向及び回転方向の相対移動がこれら突起
１４ａと凹所２２ａとの協働作用によつて阻止さ
れている。更に、共通マウント部材１２の外周面
にはそれの周方向に互いに等間隔をなして離隔せ
しめられ且つセンターケーシング部材１４に向つ
て外側に突出している断面任意形状の（図示実施
例では略半円形の）複数個の突起１２ａが備えら
れており、また、防振材２２の内周面にはこれら
突起１２ａに対応した形状を有し且つこれら突起
１２ａが夫々嵌合せしめられている凹所２２ｂが
備えられている。そして、各突起１２ａの軸線方
向両端はそれに対応した凹所２２ｂの軸線方向両
端に接触せしめられている。このようにして、共
通マウント部材１２と防振材２２との間の軸線方
向及び回転方向の相対移動がこれら突起１２ａと
凹所２２ｂとの協働作用によつて阻止されてい
る。

以上のことから理解される通り、センターケー
シング部材１４と共通マウント部材１２との間
の、防振材２２を介しての相対回転方向移動は、
突起１４ａと凹所２２ａとの間の協働作用及び突
起１２ａと凹所２２ｂとの間の協働作用によつて
阻止され、こうしてセンターケーシング部材１４
に対し共通マウント部材１２が相対回転方向移動
して駆動軸２６及び被動軸５６に芯ずれが生ずる
のが防止されるようになつている。また、センタ
ーケーシング部材１４と共通マウント部材１２と
はそれらの間の相対軸線方向移動も阻止されるよ
うになつているということは、スタータの組立て
の途中段階で、共通マウント部材１２がセンター
ケーシング部材１４から外れてしまうのを防止す
ることができ、組立作業を容易ならしめるという
点で有効である。

第１図においてＶで示されている部分の拡大図
である第５図に示されているごとく、第１の端部
ケーシング部材１６の内周面にはそれの周方向に
互いに等間隔をなして離隔せしめられ且つ軸受組
立体３０の軸受カバー３４に向つて内側に突出し
ている断面任意形状の複数個の突起１６ａが備え
られており、また、防振材３６の外周面にはこれ
ら突起１６ａに対応した形状を有し且つこれら突
起１６ａが夫々嵌合せしめられている凹所３６ａ
が備えられている。そして、これら突起１６ａの
各々の軸線方向両端はそれに対応した凹所３６ａ
の軸線方向両端に夫々接触せしめられている。こ
のようにして、第１の端部ケーシング部材１６と
防振材３６との間の軸線方向及び回転方向の相対
移動がこれら突起１６ａと凹所３６ａとの協働作
用によつて阻止されている。更に、軸受組立体３
０の軸受カバー３４の外周面にはそれの周方向に
互いに等間隔をなして離隔せしめられ且つ半径方
向外方に突出している断面任意形状の突起３４ａ
が備えられており、また、防振材３６の内周面に
はこれら突起３４ａに対応した形状を有し且つこ
れら突起３４ａが夫々嵌合せしめられている凹所
３６ｂが備えられている。そして、各突起３４ａ
の軸線方向両端はそれに対応した凹所３６ｂの軸
線方向両端に夫々接触せしめられている。このよ
うにして、軸受組立体３０の軸受カバー３４と防
振材３６との間の軸線方向及び回転方向の相対移
動がこれら突起３４ａと凹所３６ｂとの協働作用
によつて阻止されている。

以上のことから理解される通り、第１の端部ケ
ーシング部材１６と軸受組立体３０との間の防振
材３６を介しての相対回転方向移動は、突起１６
ａと凹所３６ａとの間の協働作用及び突起３４ａ
と凹所３６ｂとの間の協働作用によつて阻止され
るようになつている。しかしながら、第１の端部
ケーシング部材１６と軸受組立体３０との間に相
対回転移動が生じても、駆動軸２６の芯ずれには
それ程の影響は与えられないので、周方向に互い
に離隔せしめられた複数個の突起１６ａ，３４ａ
の代わりに、周方向に連続した一つの突起を備え
せしめて第１の端部ケーシング部材１６と軸受組
立体３０との間に相対回転方向移動を許すように
してもよい。第１の端部ケーシング部材１６と軸
受組立体３０との間の相対軸線方向移動が阻止さ
れているということは、スタータの組立ての途中
段階で、軸受組立体３０が第１の端部ケーシング
部材１６から外れてしまうのを防止することがで
き、組立作業を容易ならしめるという点で有効で
ある。

第１図においてで示されている部分の拡大図
である第６図に示されているごとく、第２の端部
ケーシング部材１８の内周面にはそれの周方向に
互いに等間隔をなして離隔せしめられ且つ軸受組
立体６０の軸受カバー６４に向つて内側に突出し
ている断面任意形状の複数個の突起１８ａが備え
られており、また、防振材６６の外周面にはこれ
ら突起１８ａに対応した形状を有し且つこれら突
起１８ａが夫々嵌合せしめられている凹所６６ａ
が備えられている。そして、これら突起１８ａの
各々の軸線方向両端はそれに対応した凹所６６ａ
の軸線方向両端に夫々接触せしめられている。こ
のようにして、第２の端部ケーシング部材１８と
防振材６６との間の軸線方向及び回転方向の相対
移動がこれら突起１８ａと凹所６６ａとの協働作
用によつて阻止されている。更に、軸受組立体６
０の軸受カバー６４の外周面にはそれの周方向に
互いに等間隔をなして離隔せしめられ且つ半径方
向外方に突出している断面任意形状の突起６４ａ
が備えられており、また、防振材６６の内周面に
はこれら突起６４ａに対応した形状を有し且つこ
れら突起６４ａが夫々嵌合せしめられている凹所
６６ｂが備えられている。そして、各突起６４ａ
の軸線方向両端はそれに対応した凹所６６ｂの軸
線方向両端に夫々接触せしめられている。このよ
うにし、軸受組立体６０の軸受カバー６４と防振
材６６との間の軸線方向及び回転方向の相対移動
がこれら突起６４ａと凹所６６ｂとの協働作用に
よつて阻止されている。

以上のことから理解される通り、第２の端部ケ
ーシング部材１８と軸受組立体６０との間の防振
材６６を介しての相対回転方向移動は、突起１８
ａと凹所６６ａとの間の協働作用及び突起６４ａ
と凹所６６ｂとの間の協働作用によつて阻止され
るようになつている。しかしながら、第２の端部
ケーシング１８と軸受組立体体６０との間に相対
回転移動が生じても、被動軸５６の芯ずれにはそ
れ程の影響は与えられないので、周方向に互いに
離隔せしめられた複数個の突起１８ａ，６４ａの
代わりに、周方向に連続した一つの突起を備えせ
しめて第２の端部ケーシング部材１８と軸受組立
体６０との間に相対回転方移動を許すようにして
もよい。第２の端部ケーシング部材１８と軸受組
立体６０との間の相対軸線方向移動が阻止されて
いるということは、スタータの組立ての途中段階
で、軸受組立体６０が第２の端部ケーシング部材
１８から外れてしまうのを防止するということが
でき、組立作業を容易ならしめるという点で有効
である。

尚、以上述べた本発明実施例においては、共通
マウント部材１２、ケーシング部材１４，１６，
１８及び軸受組立体３０，６０の軸受カバー３
４，６４に夫々突起１２ａ，１４ａ，１６ａ，１
８ａ，３４ａ，６４ａを備えせしめ、また、防振
材２２，３６，６６に夫々凹所２２ａ，２２ｂ，
３６ａ，３６ｂ，６６ａ，６６ｂを備えせしめる
として説明したけれども、共通マウント部材１
２、ケーシング部材１４，１６，１８及び軸受組
立体３０，６０の軸受カバー３４，６４に夫々凹
所を設け、防振材２２，３６，６６の方にそれら
凹所に係合する突起を備えせしめても同様の作用
が得られるものであることは理解されよう。例え
ば、第６図と同様の第７図に示すごとく、防振材
１３６の外周面及び内周面に夫々突起１３６ａ及
び１３６ｂを備えせしめ、ケーシング部材１１６
の内面及び軸受組立体１３０の軸受カバー１３４
の外周面に夫々突起１３６ａ及び１３６ｂに係合
する凹所１１６ａ及び１３４ａを備えるようにし
てもよい。

以上述べた通り、本発明によるスタータにあつ
ては、突起１２ａ，１４ａと凹所２２ａ，２２ｂ
との係合によつてケーシング１０と共通マウント
部材１２との間の防振材２２を介しての相対移動
が阻止されるよう構成されているので、前述した
本願の発明者が開発中のスタータのごとき接着剤
の塗布作業を廃止することができ、スタータ全体
としての製作コスト低減を計り得るという効果が
奏される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例によるスタータの全体を
示す一部断面正面図であり、第２図は第１図にお
いてで示された部分の拡大断面図であり、第３
図は第２図における−線に沿つた断面図であ
り、第４図は第１図においてで示された部分の
拡大断面図であり、第５図は第１図においてで
示された部分の拡大断面図であり、第６図は第１
図においてで示された部分の拡大断面図であ
り、第７図は第６図と同様の図であるが、本発明
の変形例を示す拡大断面図である。 １０……ケーシング、１２……共通マウント部
材、１２ａ，１４ａ……突起、２２……防振材、
２２ａ，２２ｂ……凹所、３０，６０……軸受組
立体、３６，６６……防振材、１６ａ，３４ａ，
１８ａ，６４ａ……突起、３６ａ，３６ｂ，６６
ａ，６６ｂ……凹所。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ スタータにして、 内部空間を画定する内面を有しているケーシン
   グと、 前記ケーシングの内面に対向した外周面を有し
   ていて該外周面と該ケーシングの内面との間に配
   備された弾性材料でなる第１の防振材を介して該
   ケーシングに組付けられている共通マウント部材
   と、 前記共通マウント部材に軸受を介して回転可能
   に支持された一端部を有している駆動軸と、 前記共通マウント部材に軸受を介して回転可能
   に支持された一端部を有している被動軸と、 前記ケーシングの内面と前記第１の防振材との
   うちの一方に備えられた第１の突起及び他方に備
   えられていて該第１の突起に係合して該ケーシン
   グと該第１の防振材との間の相対移動を阻止する
   第１の凹所と、 前記共通マウント部材の外周面と前記第１の防
   振材とのうちの一方に備えられた第２の突起及び
   他方に備えられていて該第２の突起に係合して該
   共通マウント部材と該第１の防振材との間の相対
   移動を阻止する第２の凹所と、を有していること
   を特徴とするスタータ。 ２ 特許請求の範囲第１項記載のスタータにおい
   て、前記第１の突起及び前記第１の凹所は互いに
   協働して前記ケーシングと前記第１の防振材との
   間の相対回転方向移動を阻止しており、また、前
   記第２の突起及び前記第２の凹所は互いに協働し
   て前記共通マウント部材と前記第１の防振材との
   間の相対回転方向移動を阻止しているスタータ。 ３ 特許請求の範囲第２項記載のスタータにおい
   て、前記第１の突起及び前記第１の凹所は互いに
   協働して前記ケーシングと前記第１の防振材との
   間の相対軸線方向移動も阻止しており、また、前
   記第２の突起及び前記第２の凹所は互いに協働し
   て前記共通マウント部材と前記第１の防振材との
   間の相対軸線方向移動をも阻止しているスター
   タ。 ４ 特許請求の範囲第１項から第３項までのいず
   れか一つの項に記載のスタータにおいて、前記駆
   動軸の他端部は前記ケーシングの壁に第１の軸受
   組立体によつて回転可能に支持されており、前記
   第１の軸受組立体は前記ケーシングの内面に対向
   した外周面を有していて該第１の軸受組立体の外
   周面と該ケーシングの内面との間に配備された弾
   性材料でなる第２の防振材を介して該ケーシング
   に組付けられており、前記第１の軸受組立体の外
   周面と前記第２の防振材とのうちの一方には第３
   の突起が、また、他方には該第３の突起に係合す
   る第３の凹所が夫々備えられていて該第１の軸受
   組立体と該第２の防振材との間の相対移動が阻止
   されており、前記ケーシングの内面と前記第２の
   防振材とのうちの一方には第４の突起が、また、
   他方には該第４の突起に係合する第４の凹所が備
   えられていて該ケーシングと該第２の防振材との
   間の相対移動が阻止されているスタータ。 ５ 特許請求の範囲第４項記載のスタータにおい
   て、前記第３の突起及び前記第３の凹所、及び前
   記第４の突起及び前記第４の凹所は、前記ケーシ
   ングと前記第１の軸受組立体との間の前記第２の
   防振材を介しての相対回転方向移動を阻止してい
   るスタータ。 ６ 特許請求の範囲第５項記載のスタータにおい
   て、前記第３の突起及び前記第３の凹所、及び前
   記第４の突起及び前記第４の凹所は、前記ケーシ
   ングと前記第１の軸受組立体との間の前記第２の
   防振材を介しての相対軸線方向移動をも阻止して
   いるスタータ。 ７ 特許請求の範囲第４項記載のスタータにおい
   て、前記第３の突起及び前記第３の凹所、及び前
   記第４の突起及び前記第４の凹所は、前記ケーシ
   ングと前記第１の軸受組立体との間の相対軸線方
   向移動を阻止するが、それらの間の相対回転方向
   移動を許すよう構成されているスタータ。 ８ 特許請求の範囲第１項から第７項までのいず
   れか一つの項に記載のスタータにおいて、前記被
   動軸の他端部は前記ケーシングの壁に第２の軸受
   組立体によつて回転可能に支持されており、前記
   第２の軸受組立体は前記ケーシングの内面に対向
   した外周面を有していて該第２の軸受組立体の外
   周面と該ケーシングの内面との間に配備された弾
   性材料でなる第３の防振材を介して該ケーシング
   に組付けられており、前記第２の軸受組立体の外
   周面と前記第３の防振材とのうちの一方には第５
   の突起が、また、他方には該第５の突起に係合す
   る第５の凹所が夫々備えられていて該第２の軸受
   組立体と該第３の防振材との間の相対移動が阻止
   されており、更に、前記ケーシングの内面と前記
   第３の防振材とのうちの一方には第６の突起が、
   また、他方には該第６の突起に係合する第６の凹
   所が夫々備えられていて該ケーシングと該第３の
   防振材との間の相対移動が阻止されているスター
   タ。 ９ 特許請求の範囲第８項記載のスタータにおい
   て、前記第５の突起及び前記第５の凹所、及び前
   記第６の突起及び前記第６の凹所は、前記ケーシ
   ングと前記第２の軸受組立体との間の前記第３の
   防振材を介しての相対回転方向移動を阻止してい
   るスタータ。 １０ 特許請求の範囲第９項記載のスタータにお
   いて、前記第５の突起及び前記第５の凹所、及び
   前記第６の突起及び前記第６の凹所は、前記ケー
   シングと前記第２の軸受組立体との間の前記第３
   の防振材を介しての相対軸線方向移動をも阻止し
   ているスタータ。 １１ 特許請求の範囲第８項記載のスタータにお
   いて、前記第５の突起及び前記第５の凹所、及び
   前記第６の突起及び前記第６の凹所は、前記ケー
   シングと前記第２の軸受組立体との間の相対軸線
   方向移動を阻止するが、それらの間の相対回転方
   向移動を許すよう構成されているスタータ。