JPH03164567A - 遊星歯車式減速スタータ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ この発明は、遊星歯車式減速スタータ装置に関し、さら
に詳しくいうと、エンジンのリングギヤに係脱するピニ
オンに、遊星歯車減速手段を経て直流電動機の回転を伝
達する遊星歯車式減速スタータ装置に関するものである
。

［従来の技術］ 第７図〜第９図は従来の遊星歯車式減速スタタ装置を示
し、スタータ装置（１）は、直流電動機（２）と、この
直流電動機（２）の電機子回転軸に結合された出力回転
軸〈３）上を摺動可能に嵌装されたオーバランニングク
ラッチ（４）と、電機子回転軸の回転力を減速してオー
バランニングクラッチ（４）のクラッチアウタに出力回
転軸（３）を介して伝達する遊星歯車減速手段（５）と
を備えている。

シフトレバ−（６）は、図示しない電磁スイッチにより
駆動され、出力回転軸（３）に装着されているピニオン
（ア）３エンジンのリングギヤに係脱させる。

遊星歯車減速手段（５）は、フロントブラケット（８）
に設けられたハウジング（９）に装着される樹脂でなる
内歯歯車（１０）と、電機子回転軸に設けられた平歯車
（１１）と、内歯歯車（１０）および平歯車（１１）の
双方に噛合う複数個の遊星歯車（１２）とからなってお
り、遊星歯車（１２）を軸支しているキャリア（１３）
が出力回転軸（３）に結合されている。　（１４）はパ
ツキンである。

以上の構成により、電機子回転軸の回転は平歯車（１１
）から遊星歯車（１２）に伝達され、遊星歯車減速手段
（５）により減速されてオーバランニングクラッチ（４
）に伝達される。このとき、オーバランニングクラッチ
（４）に係合しているピニオン（７）が回転駆動される
。

［発明が解決しようとする課題］ 以上のような従来の遊星歯車式減速スタータ装置では、
大きな荷重が遊星歯車減速手段に加わったときに、内歯
歯車が遊星歯車の数に相当する多角形に近似した形に変
形する。そのため、遊星歯車と内歯歯車の噛合が浅くな
り、面圧増大や、歯先に荷重がかかることにより歯元応
力が増大する等によって歯が破壊するという問題があっ
た。

この発明は上記の課題を解決するためになされたもので
、大きな荷重が遊星歯車減速手段にかかつても、内歯歯
車の変形が生じない遊星歯車式減速スタータ装置を得る
ことを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明の第一の発明に係る遊星歯車式減速スタータ装
置は、樹脂でなる内歯歯車の外周に多数のリブを放射状
に一体形成し、リブの外周を薄肉円筒で一体に連結させ
たものである。

また、第二の発明に係る遊星歯車式減速スタータ装置は
、内歯歯車の外周面とハウジングの内周面との間に、円
筒状の弾性体を挿着したものである。

［作　用］ この発明の第一の発明においては、リブと薄肉円筒の一
体形成により内歯歯車の剛性が大となり。

大きな荷重が加わったときの内歯歯車の変形が防止され
る。

また、第二の発明においては、挿着したバッキングによ
り内歯歯車が補強され、大荷重に対して変形を生じない
。

［実施例コ 第１図〜第４図は第一の発明の一実施例を示し、樹脂で
なる内歯歯車（２０）はその外周面に多数のリブ（２１
）が放射状に一体形成され、さらに、リブ（２１）の外
端は薄肉円筒（２２）で一体に連結されている。

その他、第７図〜第９図と同一符号は同一部分を示して
いる。

なお、半径方向のリブ（２１）の厚みは、薄肉円筒（２
２）の肉厚とほぼ等しくとり、かつ、内歯歯車ｌす＾＼
ｈｔ　値よ、？＋ｌ　　−ｆ／す１＼柑、し４　弔＾→
之÷　し　ｈ　ノ　」、匈くとる。また、薄肉円筒（２
２）外周面とハウジング（９）内面との間には、微小の
隙間があることが望ましい、この微小隙間は、例えば内
歯歯車（２０）外径０．１〜０．５％程度がよい、また
、リブ（２１）および薄肉円筒（２２）の軸方向長さは
、遊星歯車（１２）と噛合っている長さの１／２より長
くし、リブ（２１）のない段部にはパツキン（１４）が
介在するようにする。

ここで、リブ（２１）と薄肉円筒（２２）の部分全体を
樹脂で埋めてしまわない理由は、通しボルトの通る２つ
の切欠き（２３）が必要ななめ、全体を樹脂にすると切
欠き（２３）の部分の影響で内歯歯車（２０）のギヤの
真円度が出ないためである。

以上の構成により、リブ（２１）と薄肉円筒（２２）が
内歯歯車（２０）を補強し、その強度がほぼ２割方大き
くなる。そのため、電機子回転軸が回転して遊星歯車減
速手段（５）に大きな荷重が加わっても、内歯歯車（２
０）の変形が防止され、内歯歯車（２０）の破損を生じ
ない。

さらに、付加的な作用、効果として、遊星歯車妊オ＄Ｆ
７Ｌ／ｅｓ　ｌ−φノ１＼プ点ル％２崗階楯為（稈土小
空気の一部分が樹脂で置きかわっているので、熱伝導で
外部へ放出され易くなり、内歯歯車（２０）の温度上昇
が抑制されて熱による破損のおそれがなくなる。

また、内歯歯車（２０）の噛合部の外側に多くの空気孔
ができるので、この部分で音の減衰が大きくなり、騒音
低減効果が得られる。

さらに、ハウジング（９）との微小隙間は、内歯歯車（
２０）の適度の変形を許し、荷重の等配度が確保され、
荷重の分散によって局部的な破損を防止することができ
る。また、温度変化による線膨張係数の差により内歯歯
車（２０）が異常な力を受けるのを防ぐ効果もある。

第５図は池の実施例を示し、第１図〜第４図で示した実
施例において、内歯歯車（２０）のギヤ部の円筒厚さ（
１）を厚肉としたとき、通しボルトの通るスペースに相
当する複数の切欠き（２３ａ）を、円周等分に設けたも
のである。

かような構成により、前述した効果に加えて、ギヤの精
度を安定化する利点がある。

第６図は第二の発明の一実施例を示し、遊星歯車減速手
段（５）の内＠歯車（１０）が従来と同様なものにおい
て、内歯歯車（１０）とハウジング（９）の間に、円筒
状弾性体（２４）を嵌着してなるものである。

以上の構成により、大きな荷重に伴う内歯歯車（１０）
の変形が円筒状弾性体（２４）によって抑制される。

［発明の効果〕 この発明の第一の発明は、以上のように、内歯歯車の外
周に多数のリブを設け、リブの外周を薄肉円筒で連結し
た構造としたので、大きな荷重による変形、破損が防止
される。

また、熱による内歯歯車の破損が防止され、騒音の低減
の効果もある。

また、第二の発明は、内歯歯車とハウジングとの間を円
筒状弾性体で埋めたので、大きな荷重に伴う内歯歯車の
変形を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は第一の発明の一実施例を示し、第１図
は要部正面図、第２図は第１図の■−■線に沿う平面に
よる断面図、第３図は要部斜視図、第４図は一部切欠き
側面図である。第５図は他の実施例の要部正面図、第６
図は第二の発明の一実施例の要部側断面図である。 第７図〜第９図は従来の遊星歯車式減速スタータ装置を
示し、第７図は一部切欠き側面図、第８図は斜視図、第
９図は要部正面図である。 （２）　　・・直流電動機、（４）　　・・オーバラン
ニングクラッチ、（５）・・遊星歯車減速手段、（７）
ピニオン、（９）・・ハウジング、（１０）、　（２０
）・内歯歯車、（１１）・・平歯車、（１２）・・遊星
歯車、（２１）・・リブ、（２２）・・薄肉円筒、（２
４）・・円筒状弾性体。 なお、各図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。 代　　理　　人　　　　　曾　　我　　道　　照第 図 第 冑 第 ８ 図 第 図 １ ２ 手 続 補 正 書 事件の表示 特願平１−３００８１、 発明の名称 遊星歯車式減速スタータ装置 補正をする者 事件との関係　　特許出願人 住　所　　　　　東京都千代田区丸の内二丁目２番３号
名　称　　（６０１）三菱電機株式会社代表者　　志　
岐　守　哉

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）電機子回転軸に設けられた平歯車が噛合う複数個
   の遊星歯車が、内歯歯車に噛合うようにしてなる遊星歯
   車減速手段を備え、直流電動機の回転が前記遊星歯車減
   速手段で減速され、オーバランニングクラッチを介して
   エンジンのリングギヤに係脱するピニオンに伝達される
   遊星歯車式減速スタータ装置において、 歯車の外周に放射状に形成された多数のリブと、このリ
   ブの外端を連結する薄肉円筒とが樹脂により一体成形さ
   れた前記内歯歯車を備えてなることを特徴とする遊星歯
   車式減速スタータ装置。
2. （２）電機子回転軸に設けられた平歯車が噛合う複数個
   の遊星歯車が、内歯歯車に噛合うようにしてなる遊星歯
   車減速手段を備え、直流電動機の回転が前記遊星歯車減
   速手段で減速され、オーバランニングクラッチを介して
   エンジンのリングギヤに係脱するピニオンに伝達される
   遊星歯車式減速スタータ装置において、 前記内歯歯車が装着されるハウジングの内壁と前記内歯
   歯車の外周面との間に嵌着された円筒状弾性体を備えて
   なることを特徴とする遊星歯車式減速スタータ装置。