JPH0214992A - 電子制御サスペンション装置 - Google Patents

電子制御サスペンション装置

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Publication number
JPH0214992A
JPH0214992A JP16368188A JP16368188A JPH0214992A JP H0214992 A JPH0214992 A JP H0214992A JP 16368188 A JP16368188 A JP 16368188A JP 16368188 A JP16368188 A JP 16368188A JP H0214992 A JPH0214992 A JP H0214992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suspension
damping force
control
valve
oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP16368188A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Uehara
上原 憲二
Masayuki Baba
雅之 馬場
Mitsugi Iwashita
岩下 調
Shinji Takayanagi
高柳 眞二
Satoshi Honda
聡 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
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Publication of JPH0214992A publication Critical patent/JPH0214992A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 本発明は自動二輪車に好適に用いられる電子制御サスペ
ンション装置に関する。 「従来技術」 減衰力調整が行なえる自動二輪車用サスペンション装置
として、例えば、特開昭62−103215号公報に開
示されているように、サスペンションに内蔵されたシリ
ンダの圧力室から排出される流体の速度を、圧力室から
外方へ延びる流路中に介装した制御用電動弁によって調
整する構造のものがある。制御の基準となる外部因子に
は、加速や車速等が用いられる。 上記構成のサスペンション装置では、路面上にある障害
物に前輪が乗り上げた時に、リヤサスペンションの圧縮
側の減衰力特性をソフトに切り換え、後輪がその障害物
に乗り上げた場合にテールの跳ね上がるのを防止する制
御(以下、単突起乗越制御と言う)も行なえる。 「発明が解決しようとする課題」 ところで、上記サスペンション装置において単突起乗越
制御を行なう場合は、車速が遅いときには可能であるが
、車速かある速度以上になると電動機の動作速度が間に
合わな(なり、リヤサスペンシロンがソフトに切替わる
前に後輪が突起に乗り上げる場合が生じ、所望の制御が
行なえない現象が生じる。 特に、自動二輪車の場合ホイールベースが短いため、上
記問題は起こり易い。 このような問題を解決する一手段として、電動機の動作
速度を速くすることが考えられるが、その手段もある程
度限度があり、一定の精度を保ったまま電動機の動作速
度を速くするのは困難である。 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、車速かあ
る程度以上速い場合でも単突起乗り越え制御が行なえる
自動二輪車の電子制御サスペンション装置を搗供するこ
とを目的とする。 「課題を解決するための手段」 本発明では、サスペンションが伸縮動作する際に該サス
ペンションに内蔵されたシリンダの圧力室から排出され
る流体の速度が、前記圧力室から延びる流路中に介装さ
れた複数のオリフィスを有する制御用電動弁によって調
整されることにより減衰力調整が行なわれる電子制御サ
スペンション装置であって、前記圧力室から延びる流路
にはバイパス流路が並設され、該バイパス流路に並列す
る元の流路には前記電動弁が、またバイパス流路には電
磁弁がそれぞれ介装され、該電磁弁は車体前部に設けた
加速度を検出する検出手段によって制御されることを特
徴としている。 「作用 」 車体前部に取り付けた加速度センサが突起を検知したと
き、該センサから発せられる信号に基づき電磁弁が「開
」となり、バイパス通路が開かれる。 その後、後輪が突起を乗り越えようとして伸縮する際、
リヤサスペンションに内蔵されたシリンダの圧力室から
流体が外部に排出されるが、この外部に排出される流体
は電磁弁によって開かれたバイパス流路を通る。 上記電磁弁の動作はサーボモータ等によって構成される
電動弁の動作よりしはるかに速いことから、車速か相当
速い場合でも単突起乗り越え制御が可能となる。 「実施例」 以下、本発明を油圧式電子制御サスペンション装置に適
用した例について図面を参照して説明する。 第1図は本発明の電子制御サスベンジタン装置を備えた
自動二輪車の全体図、第2図は電子制御サスペンション
装置全体の概略構成図である。 この実施例のサスペンション装置は、前輪軸lを支持す
る左右一対のフロントサスペンシラン2゜3と、シート
4の下部であって車体フレーム側とリヤフォーク6の間
に配された一杢のリヤサスペンション7と、それら各サ
スペンション2.3.7内に内蔵されたシリンダに調整
用圧油を供給したり、電気信号を送ることによってコン
トロールモータを介しそれらサスペンションの減衰力特
性を変化させる制御部8とから成る基本構成となってい
る(第2図参照)。 上記一対のフロントサスペンション2.3の内布側のも
の2はバネ定数可変機能および減衰力調整機能を有する
しのであり、また左側のもの3は車高可変機能を有する
ものである。リヤサスペンション7は車高調整機能、減
衰力調整機能並びにバネ定数可変機能をそれぞれ有する
。また、制御部8は、上記各サスペンション2,3.7
の油圧シリンダに所定の圧油を供給したり逆にシリンダ
から圧油を排出したりする油圧操作部9と、該油圧操作
部9に電気信号を送って車両の走行条件等に応じて油圧
操作部9を実際に制御するとともに、サスペンション2
.7に設けられたコントロールモータに直接電気信号を
送る制御器10とからなっている。 以下、各部品の構成について詳しく説明する。
【右側フロントサスペンション】
右側のフロントサスペンション2は、前述したようにバ
ネ定数可変機能および減衰力調整機能を有するしので、
有底円筒状のボトムケース11内にフォークバイブ12
が摺動自在に嵌装されている。ボトムケース11は前記
前輪軸lに取り付けられ、フォークバイブ12はボトム
ブリッジお上びトグプブリッジを介して車体フレーム側
に取り付けられる。フォークパイプ12内には長短2つ
のコイルスプリング13a、13bが直列状態で配され
、両コイルスプリング13a、13b間にはスプリング
シート14が介装される。上側の短コイルスプリング1
3bの上端はフォークバイブに形成された内つばの下面
に当接し、下側の長コイルスプリング+3aの下端はボ
トムケース11内に組み込まれたシリンダ16の上端に
スプリングシー)17を介して当接している。 このサスペンションは、フォークバイブ12に予め内部
にコイルスプリング13a、I3bおよびダンパ機構か
一括して組み付けられ、この状態でボトムケース11内
に装備される、いわゆるカートリッジ方式が採用される
。 シリンダ16内にはピストンバルブ18によって上下に
仕切られる油圧室19.20が画成されている。ピスト
ンバルブ18は前記ピストン15およびスプリングシー
ト17を貫通するロッドパイプ21の下端に固定されて
いる。 ロッドバイブ21内には前記油圧室19と連通ずる油室
22が形成されている。油室22の上部には開口23が
設けられ、この開口23の開度は減衰力可変モータ24
によって軸方向に移動されるニードルにより調整可能と
なっている。 一方、前記ンリンダ!6内の下側の油圧室20はシリン
ダ壁部下部の開口2Gを介してシリンダ16の外側に形
成される油室27に連通している。 開口26の開度は減衰力可変モータ28によって軸方向
に移動されるニードルにより調整可能となっている。 さらに、フォークバイブ12の上部にはピストン15を
収納するバネ定数可変用シリンダ30が設けられ、この
シリンダ30は油通路31を通して前記油圧操作部9に
接続されろ。ピストン15からは連結部材15aが下方
へ延び、該連結部材15aの下端は前記スプリングシー
ト14に当接している。 この右側フロントサスペンション2の動きについて説明
すると、当該サスベンジタン2が外力を受けて縮もうと
するときには、シリンダ16内の下側の油圧室20の圧
力が上がり上側の油圧室19の圧力が下がる。油圧室2
0内の圧油は、ピストンバルブ18に形成される油通路
を通して速やかに上側の油圧室19へ流れる。 このとき、ロッドパイプ21が油圧室19,20内に侵
入するため、この侵入したロッドパイプの肉厚分だけ油
圧室19.20の総和容量が減少する。該油圧室19.
20内の圧油はこの容!1減少分、開口26を通って油
室27へ流れようとするが、開口26の開度を減衰力可
変モータ28によって適宜値に調整することによって、
当該サスペンション2の圧縮時の減衰力特性が変えられ
る。 他方、当該サスベンジジン2が伸びようとするときには
、シリンダ16の上側の油圧室19の圧力が上がるとと
もに下側の油圧室20の圧力が下がる。上側の油圧室1
9の圧油は図示しない逆止弁の作用によってピストンバ
ルブ」8内の油通路が通りにくくなっているため、主に
ロッドパイプ2」内の油室22に流れ、この油室22に
流れ込んだ圧ハ11はさらに上部の開口23を通ってロ
ッドパイプ21の外側へ流れ出ようとする。このため、
開口23の開度を減衰力可変モータ24によって適宜値
に#、’l整することによって、当該サスペンション2
の伸張時の減衰力特性を変えられる。 一方、サスペンション上部のバネ定数可変用シリンダ3
0内に油圧操作部9から所定圧の圧油か供給されると、
ピストン15が伸長しく図では伸び切った状態を示して
いる)、スプリングシート!4が下がる。このとき、短
コイルスプリング13 bの荷重が減るとともに長コイ
ルスプリング13aへの荷重が増し、主に長コイルスプ
リング13aのみがサスベンジジン作用に寄与する。ず
なわら、実質的にコイルスプリングの巻き数が変わった
ことと同じ意味となり、サスペンション全体としてのバ
ネ定数が変わる。また、シリンダ30の圧力をITI放
すると、ピストン15は上昇し、再び両コイルスプリン
グ13a、13bがサスペンション作用に寄与する。 以上要約すると、 ■ 減衰力可変モータ28の調整によってサスペンショ
ン2の圧縮時の減衰力特性が変えられる。 ■ 減衰力可変モータ24の調整によってサスペンショ
ン2の伸張時の減衰力特性が変えられる。 ■ 油圧操作部9によるシリンダ30への圧油供給調整
によって、サスペンション2の実質的なバネ定数調整が
行なえる。 なお、上記図示例では減衰力可変モータ24.28によ
ってニードルを移動させ、これにより開度調整を行って
いるが、ニードルに代えてオリフィスを移動させること
によって開度調整を行う構造にしてもよい。
【左側フロントサスペンション】
左側のフロントサスペンション3は、車高調整機能を有
するもので、符号40は前輪軸重こ取り付けられる有底
円筒状のボトムケース、41はボトムケース40内に摺
動自在に嵌装されかつ車体フレーム側に取り付けられる
フォークパイプ、42はフォークバイブ41内に収納さ
れたコイルスプリングである。 ボトムケース40にはシートバイブ45が固定され、こ
のシートパイプ45の上端に固定したスプリングンート
45aに前記コイルスプリング42の下端が当接してい
る。シートバイブ45の外側は油圧室とされ、この油圧
室はフォークパイプ4Iの下端に取り付けられたフリー
バルブを有する仕切部47によって上下2室48.49
に仕切られている(前記サスペンション2がカートリッ
ジ方式であるのに対し、このサスペンション3はフリー
バルブ方式である)。上側の油圧室48はシートパイプ
45の側壁の孔によってシートバイブ45内の油室50
と連通され、下側の室49は一方向弁として機能するオ
イルロックバルブ(図示せず)とアンチダイブ機構51
を介して前記油室50に連通している。 また、フォークパイプ41の上部には車高調整用ピスト
ン52を収納するシリンダ53が設けられている。ピス
トン52は前記コイルスプリング42の上端に当接して
おり、シリンダ53は油通路54を通して前記油圧操作
部9に接続されている。 次に、この左側フロントサスペンション3の動きについ
て説明する。サスペンシロン3が外力を受けて縮もうと
するときには、シートバイブ45の外側に形成された下
側の油圧室49の圧力が上がり上側の油圧室48の圧力
は下がる。油圧室49内の圧油は、仕切部47のフリー
バルブ(図示せず)が圧力差によって開状態となるため
、該フリーバルブの油通路を通って上側の油圧室4Bに
流れ、上側の油圧室48の圧力が下がるのを防止する。 また、それと同時にフォークパイプ41が侵入する分、
両部圧室48.49の総和容量が減り、これに伴ない生
じる余分な圧油は、アンチダイブ機[51を通ってシー
トバイブ45内の油室50へ流れ込もうとする。ここで
、前輪にブレーキが作用し、該ブレーキ装置からアンチ
ダイブ機構51に所定油圧信号が送られると該アンチダ
イブ機構51内の油通路が狭まる。この結果圧油流路抵
抗が大になってフォークパイプ41は移動しにくくなり
、結局、車体前部の沈み込みが防止される。 他方、当該サスペンション3が伸びようとするときには
、上側の油圧室4Bの圧力が上がり下側の油圧室49の
圧力が下がる。油圧室49内の圧油はシートパイプ45
の孔を通って油室50に流れ・込む。このようなオイル
の流れとともに、圧力差によりオイルロックバルブが開
き、シートバイブ45内の油室50の圧油が油圧室49
へ流れ込む。 また、前記油圧操作部9からフォークパイプ41上部の
車高調整用シリンダ53に所定圧圧油が供給されると、
ピストン52が下方へ押し出されようとする。このよう
にして、コイルスプリング42に所定荷重がかかると、
コイルスプリング42の反力によってフォークパイプ4
1等は持ち上がり、サスペンション3の全体長は長くな
る。結果として車体前部は持ち上がる。 他方、この状態からシリンダ53内の油圧を開放すると
、コイルスプリング42の付勢力によってピストン52
がシリンダ53内に進入し、それとともにコイルスプリ
ング42の反力が減少し、サスペンション全体長は短く
なる。そして車体前部は下がる。 以上要約すると、 ■ 油圧操作部9によるシリンダ53への圧油供給調整
によって、車体前部の高さ調整が行なえる。 ■ 前輪ブレーキ装置を作動させ、該ブレーキ装置から
アンチダイブ機構51に所定の油圧信号が人力されると
、油通路がとじられて車体前部の沈み込みが防止される
【リヤサスペンション】
リヤサスペンション7は、減衰力調整機構、車高調整機
能並びにバネ定数可変機能を有するもので、60はシリ
ンダボディである。シリンダボディ60の内側にはバネ
定数調整用シリンダ61が設けられ、このシリンダ61
にはバネ定数調整用ピストン62が摺動自在に嵌装され
ている。また、ンリンダボデイ60下部にはメインバイ
ブロ3が嵌装されている。前記シリンダボディ60は車
体フレーム側に固定され、メインバイブロ3はリヤフォ
ーク6にリンク機構68を介し連結される(第1図参照
)。バネ定数調整用ピストン62の下面とメインバイブ
ロ3の上板の間にはコイルスプリング64が介装されて
いる。 シリンダボディ60の外側には車高調整用シリンダ66
が設けられ、このシリンダ66には車高調整用ピストン
67か摺動自在に嵌装されている。 ピストン67の下端にはスプリングシート68が固定さ
れ、該スプリングシート68とメインバイブロ3の下端
のスプリングシート63aとの間にコイルスプリング6
9が介装されている。 そして、前記両シリンダ61.66は油通路70.71
を介して油圧操作部9に接続される。 一方、前記シリンダ60の上面部には中空状のロッド8
0が軸線に沿って下方に延びて固定されている。メイン
バイブロ3の内部は第3図に示すように油圧室81が下
端をメインバイブロ3の底面によってまた上端をメイン
バイブロ3に固定されたロッドガイドケース82によっ
て仕切られて画成されている。油圧室81はロッド80
の先端に固定されたピストンバルブ83によって上下2
室84.85に仕切られている。ピストンバルブ83は
外側と内側に孔86.87を有する。外側の孔86は上
端に仮バルブ88を有するので、下側の油圧室85から
上側の油圧室84へのオイルの流れは所定流路抵抗をも
って許容しその逆の流れは阻止する。また、内側の孔8
7は逆に上側の油圧室84から下側の油圧室85へのオ
イルの流れを下方に存する板バルブ88aにより所定流
路抵抗をもって許容する。また、ロッド80の油圧室8
4に面する側壁には横孔B9が穿設され、この横孔89
はロッド80の中空孔80aの内周面と該中空孔80a
を貫通状態で配置されるニードル90外周との間の隙間
に通じており、このようにして形成される油路を介して
も前記上側の油圧室84は下側の油圧室85に連通して
いる。ニードル90はシリンダ60の外側に設けた減衰
力可変モータ91(第2図参照)によって回転され、こ
れに伴いニードル90の先端に取り付けである回転板9
2か回転する。回転板92には貫通孔が設けてあり、該
貫通孔は回転板92の回転に伴い固定板93に設けであ
る幾つかのオリフィスの内の一つに合致する。回転板9
2の第3図中上方にはワッシャ94が介装され、これに
より回転板92の上方への移動が規制される。 100はメインバイブロ3の油圧室81と油通路101
を介して連通するブラダ−タンクである。 該タンク100の内部にはガスが封入された伸縮臼([
な容器102が入っている。この容WA I O2の膨
張収縮作用により容器102の外側に画成される油室の
容量が変化し、これにより当該リヤサスペンション7が
伸縮動作する際ロッド80が油圧室84.85内に進出
、退入することによるロッド80の肉厚分に起因する油
圧室84.85の総和容量!&化を吸収する。 前記メインバイブロ3内の油圧室81から該ブラダ−タ
ンク100内に通じる油通路はタンク100の壁部に入
って2つに分かれる。一方は減衰力可変モータ105に
よって開度調整される油通路106であり、他方は電磁
弁107によって開閉されるバイパス通路108である
。 油通路106は、タンク壁部に形成される前記バイパス
通路108と共通する横孔106a1前記モータ105
との接続部材109と操作子110の間に形成される油
路106bおよび操作子110に形成されるオリフィス
孔106C等から構成される。 この油通路106には操作子110のサーボモータ側の
端面に貫通孔を有する回転板111が取り付けられてお
り、これにより油圧室81からブラダ−タンク100側
へ流れる圧油は所定流量抵抗をもって、またその逆は回
転板111が図中下方へ移動するためほとんど抵抗なく
圧油が流れる。 上記所定流量抵抗は、操作子110に径が異なる幾つか
のオリフィスが形成され、このオリフィスの一つに回転
板21の貫通孔を合致させることにより調整可能となっ
ている。回転板111は減衰力可変モータ105によっ
てロッド112を介し回転操作される。なお、操作子1
10はタンク100に固定されている。 また、前記バイパス通路108は前記油通路の横孔10
Gaにつながる傾斜孔108a、?[磁弁107とタン
ク100との合わせ面に形成される油通路およびタンク
の略中夷に形成される横孔108cから構成される。前
記電磁弁107は内蔵されたバネで押圧される弁体Io
taによって横孔108cの開「1端を常時閉じるよう
になっており、該電磁弁107が通電された際には横孔
108cを開き、圧力室81からタンク100に流れ込
む圧油を、バイパス通路10Bを通ることによりほとん
どflu抗なく流′4′。 次に、このリヤサスペンション7の動きについて説明す
る。リヤサスペンション7が外力を受けて縮らうと°4
°るときには、シリンダボディ60ととらに(!ラド8
0の下端に取り付けたピストンバルブ83が下方に下が
るため、メインバイブロ3内の下側の油圧室85の圧力
が高まり上側の油圧室84の圧力が下がる。下側の油圧
室85内のオイルは板バルブ88が圧力差により開状態
となるため、主にピストンバルブ83の外側の孔86を
通じて上側の油圧室84へ所定流路抵抗をもって流れる
。なお、ロッド80の中空孔80mも通って流れようと
するが、回転板92がワッシャ94によって図中上方へ
の移動を規制さねているため、そこを通る流れは無視で
きる程度小さい。このとき、C1ツド80が油圧室84
.85に侵入するが、そのときロッド80の肉厚分によ
る余分なオイルは油通路toe、totを介してブラダ
−タンク100内に流れ込むことにより吸収される。こ
の場合、バイパス通路10Bが電磁弁107によって通
常閉塞されている関係上、余分なオイルは、油通路10
B側を通る。このため、減衰力可変モータl口5によっ
て操作子110を回転させ、回転板litの貫通孔を操
作子110のオリフィスの一つに合致させることにより
、リヤサスペンション7の圧縮時の減衰力を任意に定め
られる。一方、後述するように電気的な操作によって電
磁弁型07を開いた場合には、余分なオイルは主にバイ
パ1 :M敗11’I Q am+ 九コスrバノパq
 N’B l n Q 14  !b通路106よりも
流路抵抗が小となるように設定されている。)。この結
果、サスペンション7の圧縮時の減衰力は瞬時にソフト
になる。 他方、当該リヤサスペンション7が伸びようとするとき
には、上側の油圧室g4の圧力が高まるとともに下側の
油圧室85の圧力が下がる。上側の油圧室84のオイル
は、板バルブ88が閉状態となるため外側の孔86を通
ることはできず、内側の孔87を通って、またロッド8
0の横孔89、ロッド80の内周部の油通路を通ってそ
れぞれ下側の油圧室85へ流れようとする。ピストンバ
ルブ83の内側の孔87を通る際の流路抵抗は一定に定
まるものの、ロッド80の内側を通るオイル流路抵抗は
、可変モータ91によるニードル90の回転操作により
、回転板92の貫通孔を固定板93の任意のオリフィス
に合致させることで自由に設定できる。したがって、こ
のニードル90の移動操作によりリヤサスペンション7
の伸張時の減衰力を任意に定められる。なお、ロッド8
0カ(退出する際に生じる油圧室84.85のオイル不
足分はブラダ−タンク100から補給される。 また、油圧操作部9から車高調整用シリンダ66に所定
圧のオイルが供給されると、ピストン67が下方へ押し
出され、同時にスプリングシート68が下がりコイルス
プリング69に所定荷重がかかる。すると、コイルスプ
リング69からの反力によって、シリンダボディ60等
は持ち上がり、これ伴ない自動二輪車の後部は持ち上が
る。 他方、その状態からシリンダ66の圧力を開放するとピ
ストン67がシリンダ66内に進入し、それとともにコ
イルスプリング69の反力が減少して車体後部は下がる
。 さらに、油圧操作部9からシリンダボディ60内のシリ
ンダ61内に所定圧のオイルが供給されると、バネ定数
調整用ピストン62が下方へ移動し、コイルスプリング
64を下方に押し付ける。 コイルスプリング64はこのように初期荷重を与えられ
るので、大きな弾性係数を有するよう変化し、結果とし
て、コイルスプリング64.69双方が合成されるリヤ
サスペンション全体のバネ定数が太き(なるよう変化す
る。また、シリンダ61へのオイル供給を停止するとと
もにここの圧力を開放すると、ピストン62は元の状態
に戻り、コイルスプリング64への所定荷重が解かれる
。 つまり、リヤサスペンション全体のバネ定数は小さくな
る。 以上要約すると、 ■ 減衰力可変モータ91の調整によってリヤサスペン
ション7の伸張時の減衰力調整が行なえろ。 ■ 減衰力可変モータ105の調整によってリヤサスペ
ンション7の圧縮時の減衰力調整が行なえる。 ■ 電磁弁107を開くことによって、サスペンション
7の圧縮側の減衰力を瞬時にソフトにすることができる
。 ■ 油圧操作部9による車高調整用シリンダ67へのオ
イル供給調整によって、車体後部の高さ調整が行なえる
。 ■ 油圧操作部9によるバネ常数調整用シリンダ61へ
のオイル供給調整によってリヤサスペンション7の実質
的なバネ定数可変調整が行なえる。
【油圧操作部] 油圧操作部9は、第2図に示すように制御器lOから送
られてくる電気信号を基に油圧制御用のバルブを駆動し
て各サスペンション2.3.7に所定圧の圧油を供給し
たり該油圧を開放したりするしのである。車体に組みつ
けられる場合には、第1図に示す如くシート4の下部あ
るいはシート4の後方等、雨水、ドロがかかりにくい位
置に配される。 油圧操作部9について具体的に説明すると、符号120
はリザーバタンク120で、ここに溜まったオイルは電
動モータ121により駆動されるギヤポンプ122によ
って油路!23に導入される。 油路123の基端部には調圧弁が介装された戻り管12
4が接続され、これによって油路123の圧力が所定以
上になると油路内のオイルをリザーバタンク120へ戻
すようになっており、油路123内は常に所定圧力に保
たれる。 油路123には逆止弁!25およびその先端側にアキュ
ームレータ126が介装されている。油路123のアキ
ュームレータ先端側は3つに分岐され、それら分岐され
た往論通路127A、127rl、127Gはオンオフ
作動する電磁弁128A、128B、128Cが介装さ
れるとともに、その先端か前記−ノ゛スペンションの各
シリンダ30゜61.53.66に接続されている。な
お電磁弁128Aから先方に延びる注油通路127Aは
分岐されて通路127Aa、127Abとされ、それら
は前記各シリンダ30.61につながっている。 注油通路127A、1273,127Cから分岐された
還油路129A、129B、129Gには電磁弁130
A、l 30113.l 30Cが介装され、それらは
合流されて共通する一本の油路!31に接続され、油路
!31は萌記すザーザタンク120に接続される。なお
、注油路127Ab、127Cには逆止弁C、、C、が
介装されている。電磁弁128A、128n、128C
と電磁弁130A、I3OB、130Cは、第4図〜第
6図に示すように共通基台139に組み付けられている
。 それら図面に基づきバルブの組み付は態様について説明
すると、基台139には互いに平行に長手方向に延び、
かつ一端が開口された油路140゜141が若干高さを
違えて形成されている。該油路140,141は前記油
路123,131を構成して1、い・る。 油路140は所定間隔、おきに3箇所分岐部が設けられ
、該分岐部からは油路がそれぞれ上方へ立ち上がってい
る(第5図参照)。該立ち上がった通路は第6図(b)
に示す、ように前記電磁弁128A。 128B、128c本体側にメガネ状に切り欠かれて成
る油通路Cにつながる。該油通路はフィルタ143を介
し電磁弁、のベン部144によって開閉される。該電磁
弁により開閉されるそれぞれの油路は、基台139の左
右両側あるいは一側に開口する外部接続用のボートl 
45Aa、l 45Ab。 145B、145Cにつながる。そしてそれらボートに
接続管が接続されてサスペンション2.3゜7のシリン
ダにつながる油路とされる。 一方、油路141も前記基台上側の油路と同様な構成に
なっている。すなわち、所定間隔おきに3箇所分岐部が
設けられ、該分岐部からは油路がそれぞれ下方に下がっ
て形成されている。該通路は第6図(b)に示したもの
と同様の構成の油通路につながる。該油通路もフィルタ
143を介し電磁弁のペン部144によって開閉される
。該電磁弁により開閉されるそれぞれの油路は、基台に
形成される前記ボートにつながる。 つまり、ボート145Aa、145Ab、145B。 145cは往側と遠側とを兼ねている。往側の電磁弁1
28A(128B、128G)が開かれかつ遠側の電磁
弁130A(130B、130C)が閉じられていると
きは、該ボート145Aa、145Ab(145B、1
45 G)からサスペンション2゜3.7のシリンダの
油圧室にオイルが供給され、逆に往側の電磁弁が閉じら
れ遠側の電磁弁が開かれているときにはボートl 45
Aa、145Ab、145B、145cを介しシリンダ
圧力室側からオイルがリザーバタンク120に戻される
。 このように基台139に各電磁弁128A、130A等
を組み付けたので、コンパクト化および油通路の簡素化
が図れる。 なお、油通路127A、127B、127C中に介装さ
れる前記逆止弁G 、、G 、、G 3は第5図に示す
ように基台中に一体的に組み込まれる。 【制御器】 制御器10は、前記したように油圧操作部9あるいはサ
スペンション2.7に取り付けられた可変モータ24.
28,91.105に電気信号を送ってそれらを制御す
るものである。 具体的には第2図に示すように、ECU200に、一方
のフロントサスペンション2の下端部に取り付けられる
GセンサSいフロントサスペンションの伸縮情況を検知
するストロークセンサ81%リヤサスペンション7の伸
縮情況を検知するストロークセンサS3等種々の必要な
センサと、サスペンション特性をソフト、ミデイアム、
ハードの3段階の内任意に切り換える走行モードスイッ
チS。 と、可変モータ24.2B、91.105のエンコーダ
が電気的に接続されていて、それらから送られてくる電
気信号を基にECU200で電気的処理を行ない、可変
モータおよび各電磁弁を制御するものである。なお、2
01はモード選択スイッチS、かいずれに設定されてい
るかを表示するインジケータである。 [71!子制御サスペンシヨン装置の作用1本実施例の
サスペンション装置の制御は次の7つに別れる。 −モード走行および高速走行制御− 一車高および姿勢制御− 一単突起乗越制御− 一アンデスクワット制御− 一アンチダイブ制御(アクセル急減速時)−一クラッチ
接続時のピッチング防止制御−一アンチダイブ制御(ブ
レーキ時)− これらの中で互いの制御が対立する場合があるが、その
ときはいずれが優先するか予め設定することで対処でき
る。 以下、各制御について第7図ないし第13図に基づき説
明する。 モード走行および高速走行制御 この制御は、ライダの趣向によりサスペンションの特性
をソフト、ミデイアム、ハードのうちいずれかに設定す
るものであり、しかも所定速度以上の高速時においては
それに加えて、−段階堅い(ハード)側のサスペンショ
ン特性に自動的に切り替えるものである。このように、
高速時にハード側へ切り替えるのは、高速時においては
固めのサスペンションの方が走行し易いためである。 また、サスペンションの特性を変えるには種々考えられ
るが、ここでは第7図(b)に示すように、バネ定数を
ハードとソフトの2段階に切り換える構造にするととも
に減衰力特性をソフト、ミデイアム、ハードの3段階に
切り換える構造とし、それらを組み合わる方法を採って
いる。なおこれは−例であり、勿論能の手段を用いても
よい。 以下、第7図に示すフローチャートに沿って説明する。 (ステップl) メインスイッチをオンにすることで、この制御系が所定
時間(例えばl/100秒)毎に逐一スタート4−る。 この動作は以下の6つの制御系においてら同様である。 (ステップ2) マニアルにより切り替えられるモードスイッチおよび車
速を、センサS、、S、から読み込む。 (ステップ3) モードスイッチがソフト、ミデイアム、ハードの内いず
れかを判断する。ソフトの場合はステップ4、ミデイア
ムの場合はステップ5、ハードの場合はステップ【0へ
それぞれ移行する。 (ステップ4) ここでは車速か設定速度Eより速いか遅いかを判断する
。高速時においてサスペンション特性を設定モードより
一段階堅くするためである。車速が所定速度E未満であ
るとステップ6へ、また所定速度E以上であるとステッ
プ8へそれぞれ移行する。なお、設定速度Eは、使用目
的、走行条件等によって適宜値例えば130 km/h
に定める。 (ステップ6.7) ステップ6へ移行する条件は、設定モードがソフトかつ
車速か中低速域にあるときであり、ここでは制御器lO
からソフトモード信号が発せられ、この信号に基づき関
連する各機器が作動して、両フロントサスペンションお
よびリヤサスペンションのバネ定数がソフト、並びにそ
れらの減衰力特性(圧縮側、伸張側共)がソフトに設定
される。 (ステップ8.9) ステップ8へ移行する条件は、設定モードがソフトかつ
車速か所定速度E以上のとき、あるいは設定モードがミ
デイアムかっ車速が所定速度E未満のときである。ここ
では、制御器10からミデイアムモード信号が発せられ
、この信号に基づき関連する各機器が作動して、各サス
ペンションのバネ定数がソフト、並びにそれらの減衰力
特性がミデイアムに設定される。 (ステップt o、t t) ステップ10へ移行する条件は、設定モードがミデイア
ムかつ車速が所定速度E以上のとき、あるいは設定モー
ドがハードに設定されたときである。このとき制御器1
0からハードモード信号が発仕られ、この信号に基づき
関連する各機器か作動して、各サスペンションのバネ定
数がハード、並びにそれらの減衰力特性かハードに設定
される。 以上の後エンド+2に至る。 車高制御および姿勢制御 この制御は停止状態の自動二輪車に乗車する場合あるい
はそれから降車する場合に乗降車し易いように車高を下
げるとともに、通常の走行状態になれば車高を元の高さ
に戻す制御を行うものである。なお、車高を下げる動作
がスタンド起立後まで続かないよう、スタンド起立後は
車高調整制御を停止するようにしている。 また、車速に応じたフロントおよびリヤの各サスペンシ
ョンの理想長(目標ストローク)を求め、現実のサスペ
ンション長がその値に近付くように制御ことし行なう。 以下、第8図に示すフローチャートに沿って説明する。 なお、車高制御はフロント側とリヤ側にそれぞれ独立し
て行う。 (ステップ1.2) 制御系がスタートし、フロントサスペンションの及びリ
ヤサスペンシロンの各ストローク位置、スタンド位置、
車速Vnを、センサS*、Ss、Ss。 S、から読み込む。 (ステップ3.4) 前回の車速V+s−1と現車速Vnとによって加速度Δ
Vを演算しそれが0以上か否か、言い替えれば、加速中
あるいは定速走行中であるか減速中であるかを判断する
。加速中あるいは定速走行中であればステップ5へ、ま
た減速中であればステップ6へそれぞれ移行する。 (ステップ5) ここではさらに車速Vnが通常の走行速度(例えば10
km/h以上)か否かを判断し、通常の走行速度であれ
ばステップ7へ、また徐行速度であればステップ8へ移
行する。 (ステップ6) 二こでは、減速中にあるものの、その速度が停止寸前の
速度(例えば3km/h以下)か否かを判断し、それに
達していない場合にはステップ7へ、停止寸前の速度で
あればステップ8へ移行する。 ステップ5.6でこのように判断するのは、停止を前提
とするときあるいは非常に遅い速度で運転するときに、
後述するようにステップ8にて車高を下げるための信号
を発するためである。また、車高を下げるI&牟として
、加速中あるいは定速中はIOkm/hを、また減速中
はそれより遅い値3 ka+/hを基準にしているのは
、車高を高くするときはある程度の車速が有った方が好
ましく、逆に車高を下げるときは本実施例のサスペンシ
ョンの特性上(速やかに車高を下げられる)、停止寸前
まで車高を高く維持させる理由からである。 (ステップ7) 第8図(b)に示す如く、現車速Vnからその時点での
フロント、リヤの各サスペンションの目標ストロークを
求める。図に示すようにある程度速度を上げたときには
、フロントサスペンションのストローク長を長めに、ま
たリヤサスペンションのストローク長を短かめに設定す
るのは、速度が増すとフロントカバーに加わる揚力等に
よってフロント側が浮き気味リヤ側が沈み気味となり、
それに対応して前輪および後輪に加わる荷重を所定範囲
内に維持するためである。 (ステップ8) 走行中の標準車高より20am低い値を目標ストローク
長とする。なお、この値は1名乗車で後部に荷を積んで
いない場合を前提とする値であり、2名乗車のとき等条
件が変わる場合でも上記設定を目標値として車高調整を
行なう。 (ステップ9) 実際のサスペンションのストロークと目標ストロークと
を比較し、その差が一5醜1を超える場合はステップl
Oへ、差が±5−@以下のときはステップ11へ、差が
+5m−を超える場合にはステップ12へ移行する。 (ステップI O,11、l 2) スタンドが起立中であるか否か判断し、起立中でなけれ
ばサスペンション長を長くすべく電気信号を送って車高
を上げる。スタンド起立中であれば、ステップ12へ移
行し車高調整を停止する。 (ステップ13.14) スタンドが起立中であるか否かを判断し、起立中でなけ
ればサスペンション長を短くすべ(電気信号を送って車
高を下げる。スタンド起立中であれば、ステップ12へ
移行し車高調整を停止する。 このようにスタンドを起立させたとき、車高調整動作を
停止させるのは、スタンドを起立されたときは既にライ
ダが降車した後であり、車高調整を行う必要がないから
である。なお、このように車高調整途中で動作を停止さ
せたときは、再度乗車のときスタンドを収納させた際に
、当該制御器によって車高を下げる調整が行なわれるた
め、ライダは乗車時には不具合は感じない。 以上の後にエンド15に至る。 単突起乗越制御− この制御は路面上にある障害物に前輪が乗り上げた時に
、リヤサスペンションの圧縮側の減衰力特性をソフトに
切り換え、後輪がその障害物に乗り上げた場合にテール
の跳ね上がりを防止するとともに、ライダに加わる衝撃
を緩和するために行なうものである。なお、上記リヤサ
スペンションの圧縮側減衰力をソフトにする制御は、後
輪が障害物を乗り越えるに必要な時間、例えば!秒間程
度保持するようにしている。 また、車速か非常な高速(例えば130に+a/Hr)
以上の場合には、電磁弁+07を用いても動作遅れから
りャサスペンンヨンの減衰力調整が間に合わないことが
考えられろため、その場合には制御を行わないようにし
ている。 また、障害物の大きさが所定値以上のときは、リヤサス
ペンションの圧縮側の減衰力をソフトにした場合、サス
ペンションの衝撃吸収限界を越えて底着き現象が生じる
恐れがあり、それを避けるために制御を行わないように
している。 一方、上記サスペンション2.7の場合、圧縮側の減衰
力特性をソフトに保ったまま長時間経過すると、ンリン
ダ内の圧油が一方向のみ流れ易くなっていることから(
例えば、サスペンション2であれば圧油が油圧室20→
油室27へ流れ易くなっている)、サスペンション長が
基準値より短くなってしまう不都合が考えられる。その
ため、この制御では一つの障害物から所定距離(例えば
3I11)以内に次の障害物があっても、この2番目の
障害物によっては減衰力調整を行わないようにしている
。また2番目と3番目の障害物の距離が所定距離以内で
あれば、2番目の障害物が上記最初の障害物に相当する
ため、同じく減衰力調整は行わない。つまり、一定距離
以内に障害物が連続して続く場合(悪路走行時等)には
、最初の障害物だけ減衰力特性制御を行い、2番目以降
の障害物によっては減衰力制御は行わないようにしてい
る。 さらに、第9図(b)に示すように路面に凹部があると
きでもそれを検知し、不必要な減衰力調整を行なうおそ
れもあるが、ここではそれを避けるために前輪が所定以
上の加速度を伴って下動することを検知し、その場合に
はそれ以降所定時間内は制御を行なわないようにしてい
る。 以下、第9図に示すフローチャー1・に沿って説明する
。 (ステップ112) 制御系がスタートし、前輪が障害物上に乗り越えたこと
、フロントサスペンションに付随して設けたGセンサS
lから読み込む。 (ステップ3.4) 悪路走行中が否かを判定するTm値(以下悪路走行判定
値と呼ぶ(詳しくは後述する))が0であるか否か判断
する。0であればステップ5へ移行し、0てないときは
その値から1引いた値を更新し、ステップ5へ移行する
。 (ステップ5.6) 前輪が所定値以上の加速度を伴って下動した時点からの
時間を表すTll値がOか否か判断する。 0であればステップ7へ移行し、0でないときはその値
から1引いた値を更新してステップ7へ移行する。 (ステップ7.8) Gセンサで検知した値が00より小か否か、言い替えれ
ばフロントサスペンションが延びる方向へ移動しかつそ
の時の加速度が60より小か否かを判断し、小ならばス
テップ8へ移行してTlaを5とし、大ならばステップ
9へ移行する。 すなわち、ここでは路面に所定以上の大きさの凹部があ
る場合には、それを検知してTmタイマをセットする。 (ステップ9) Gセンサで検知した値が01より大が否が判断し、YE
Sであればステップ10.Noであればステップ+8へ
移行する。 すなわち、障害物の大きさが一定値以下の場合には減衰
力調整制御を行わないようにしである。 (ステップlO) Tm値がOか否か判断し、0ならば減衰力調整制御を行
う可能性を残してステップ11へ移行し、0でなかった
ならばステップ15へ移行する。上記Tm値が0である
ことは、前回検出した路面凹部から所定時間以上針かし
ていることを意味する。 (ステップII) 悪路走行判定値Twが0であるか否か判断し、0ならば
減衰力調整制御を行う可能性を残してステップ12へ移
行し、0でなかったならばステップ15へ移行する。上
記悪路走行判定値T1が0であることは、前回検出した
障害物から今回検出した障害物までの距離が所定距離(
例えば3−)以上であることを意味する。 (ステップ12) 車速Vnが所定値C未満であるか否か判断し、所定値C
未満であるとステップI3へ移行して減衰力制御を行い
、所定値C以上であると減衰力制御は行わない。この理
由は、前記したように実際の制御が間に合わないことを
考慮したためである。 上記所定値Cはアクチュエータ等の制御速度にも関係す
るが、例えば130km/h程度に設定することを考え
ている。 (ステップ13.14) リヤサスペンションの圧縮側の減衰力特性をウルトラソ
フトにすべく所定電気信号を発する。ウルトラソフトと
は第2図、第3図に示すように電磁弁107を「開」と
してバイパス通路108を開かすことにより得られる減
衰力特性である。その後、当該制御状態を保持するため
のTg値(この値は減衰力調整状態を保持す之残りの時
間に相当する)を100とする。ここでは、この制御系
のサイクルが1秒間に100回行なわれることを考えて
いるため、Tgを100とすることは、制御状態を1秒
間保持させることを意味する。なお、Tgを100にす
る代わりに、タイマを用いてもよい。 (ステップ15) 第9図(c)に示すように、現車速Vnにおいて3m走
行する時間に相当するrtw(v)値を演算し、その値
を悪路走行判定値Tvとする。例えば、この場合の制御
系サイクル100回/秒を前提にすると、時速30に+
m/hであれば3−走行するのに0.36秒かかること
とになり、その値0.36に制御系サイクル数をかけた
値36 h’ ftw(v)値となりTw値にもなる。 この上うにT1値が36になると、少なくとも制御系サ
イクルが36回繰り返さなければ、Tw値は0にならず
それまでは制御が行なわれない。 また、その間に障害物があるとその都度T1値は変えら
れ、したがって悪路走行のような場合には、制御は停止
されることとなる。 (ステップl 6,1 ?) GセンサSlで検出されたG値がB((OG)以1が否
か判断し、B以下であるときはステップ18へ移行する
。またBを越える場合にはステップI7に移行してTg
値を0にリセットする。この場合ステップl 8,19
にて明らかなよ・うに減衰力特性をウルトラソフトにす
る制御を中断する。 リヤサスペンションの圧縮側の減衰力特性を設定モード
に戻し、サスペンションの底着き現象を防止する趣旨で
ある。 (ステップ18.19.20) ステップ18ではTg値が0か否か判断し、0でない場
合はその値からl引いた値を更新し、0の場合はリヤサ
スペンションの圧縮側減衰力特性を設定モードに戻す電
気信号を発する。以下、エンド121に至る。 なお、上記例では、車速か高速低速いずれにかかわらず
バイパス通路10Bを開けてサスペンションの減衰力特
性をウルトラソフトにする制御を行なっているが、これ
に限られることなく高速時にのみウルトラソフトにする
制御を行ない、低速時にはモータ105を駆動して通常
のソフトとする制御を行なってもよい。 アンチスフワット制御 この制御は、急加速時における車体姿勢確保を目的に行
なうものである。 すなわち、動力伝達系がつながった状態で、かつアクセ
ル開度および車速の相関関係がある状態(第10図(b
)参照)にあるときに急な加速域であると判断して、フ
ロント側のサスペンションの伸張側の減衰力特性をハー
ドに、またリヤ側のサスペンションの圧縮側の減衰力特
性をハードに設定するものである。急加速域のあるとき
車体フロント側が持ち上がり気味になり、それを是正す
るために行なう。 なお加速状態を判断するのに、直接加速度を用いずアク
セル開度と車速の相関関係で判断しているのは、加速度
を用いた場合アクチュエータの反応時間等を考慮すると
制御が間に合わなくなるおそれがあるのに対し、アクセ
ル開度等で判断する場合には加速域に至る前に減衰力制
御が行え、時間的に遅れることがないためである。 以下、第10図に示すフローチャートに沿って説明する
。 (ステップ1.2) 制御系がスタートし、ミッション位置、クラッチの継断
状態、スロットル開度、車速、フロントサスペンション
の伸張側減衰力設定モード、リヤサスペンションの圧縮
側減衰力設定モードを、センサS 、、、S 、。、S
 、、S 、、S 、、、S 、、から読み込む。 (ステップ3.6) ステップ3においては、ニュートラル状態またはクラッ
チ断状態か否か判断する。言い替えれば、動力伝達系が
つながっているか否かを判断する。 動力伝達がつながっていない場合には、加速域でなく車
体の姿勢制御を行う必要がないためステップ6へ移行す
る。ステップ6では当該制御状態を保持する残りの時間
を表すTs値をOにリセットする。つまり、制御を中断
させる。 また、動力伝達系がつながっている場合には、ステップ
4へ移行する。 (ステップ4.5) ステップ4ではマツプ選択をする。マツプは第1θ図(
b)に示すように、スロットル開度と車速から、現在の
走行状態が急加速域であるか否か、つまり制御が必要な
領域にあるかどうかを判断するために用いるもので、各
ミヅンヨン毎に作られている。そして選択したマツプか
ら、現時点の走行状態が制御ゾーンZ、に属するか否か
を判断し、属していたらステップ7へ移行し、非制御ゾ
ーンZ、、Z3に属している場合にはステップ6へ移行
する。 (ステップ7) ここでは、前回も制御ゾーンに入っていたか否かを判断
し、入っていたら再度制御する必要はないためステップ
lOへ移行し、入っていない場合にはステップ8へ移行
する。 (ステップ8.9) フロントサスペンションの圧縮側減衰力特性をハードに
するとともに、リヤサスペンションの伸張側減衰力特性
をハードにするよう所定の電気信号を発する。その後T
s値(この値は減衰力調整状態を保持する残りの時間表
す値に相当する)を100にする。なお、この場合らT
s値をlOOにする代わりに、タイマを用いてもよい。 (ステップI Q、t  1.12.13)ここではT
s値が0であるか否かを判断し、0でない場合はその値
から1引いた値を更新し、0の場合はフロント、リヤ両
すスペ、ンションの減衰力特性を設定モードに戻すよう
電気信号を発する。 以下、エンド13に至る。 −アンチダイブ制御(アクセル急減速時)−この制御は
、急減速時における車体姿勢確保を図るのを目的とする
もので、前記アンチスフワット制御に対し逆の制御に相
当する。 すなわち、動力伝達系かつながった状態でかつアクセル
開度および車速の相関関係がある状態(第1.1図(b
)参照)にあるときに急減速域であると判断して、リヤ
側のサスペンションの伸張側減衰力特性、およびフロン
ト側のサスペンションの圧縮側の減衰力特性を共にハー
ドに設定するものである。急減速域のあるとき車体前部
が沈み気味になるのを是正するために行なう。 なお、紘速状態を判断するのに、加速度を用いずアクセ
ル開度と車速で行っているのは、前記と同様、加速度を
用いた場合アクチュエータの反応時間等を考慮すると制
御が間に合わなくなるおそれがあるためである。 また、上記減速域であってフロントブレーキが作動して
いる場合には、上記サスペンション3の場合機械的なア
ンチダイブ機構51が働いており、フロント側があまり
堅くなりすぎるのを防止するためにフロント側サスペン
ションの減衰力特性をハードにする制御を解除するよう
にしている。 以下、第11図に示すフローチャートに沿って説明する
。 (ステップ1.2) 制御系がスタートし、ミッシジン位置、クラッチの継断
状態、スロットル開度、車速、フロント側のブレーキ機
構が作動中か否か、フロントサスペンションの圧縮側減
衰力設定モード、リヤサスペンションの伸張側減衰力設
定モードを、センサS r+、s 、。、S 4.S 
@、S e、S t*、S 、sから読み込む。 (ステップ3.4) Tdt値(この値は後述するZ、ゾーンから他のゾーン
に移行した時点からの時間を表すものである。 ステップ8参照)が0か否か判断を行ない、0ならばス
テップ5に移行し、0でないならば現状の値から1引い
た値を更新してステップ5へ移行する。 (ステップ5) ニュートラル状態またはクラッチ断状態か判断する。動
力伝達系がつながっていない場合には、車体の姿勢制御
を行う必要がなくステップ9へ移行する。また、動力伝
達系がつながっている場合にはステップ6へ移行する。 (ステップ6.7) ステップ4ではマツプ選択をする。マツプは第11図(
b)に示すように、スロットル開度と車速から、現在の
走行状態が急減速域であるか否か、つまり制御が必要な
領域にあるかどうかを判断するために用いるもので、各
ミッション毎に作られている。そして取り出したマツプ
から、現時点の走行条件がいずれのゾーンに属するかを
判断し、それによって次なるステップ9,8.10へそ
れぞれ移行する。 ゾーンZ t 、 Z 1. Z 4に属しているとき
は、急減速域に至ることがなく、減衰力調整用の信号は
発せられない。減衰力調整が行なわれるのは(急減速域
に至るとして疑似しているのは)、現走行状態がZ1ゾ
ーンに属し、かつ前回の走行条件がZ2、Z4ゾーンに
属している場合のみであり、しかもZ4ゾーンに属しな
くなった時点から、Z、ゾーンに属するまでの時間が所
定時間以内例えば0.5秒以内のときに限られる。(ス
テップ?、i o、t を参照) (ステップ8) 現時点においてZ、ゾーンに属している場合にはTdt
値を50にする。この動作はZ4に属している場合その
都度なされる。 (ステップ9) ここではTd値を0とする。Td値は減衰力調整を保持
する際の残り時間を表すもので、これを0とすることは
、結果として減衰力調整を解除することにつながる。 (ステップ10) 前回の走行条件がZ、ゾーン、Z4ゾーンに属するとき
のみステップ11へ移行し%ZIゾーン、 Z sゾー
ンに属していたときはステップ17へ移行する。 (ステップ11) ここでは前記Tdt値が0であるか否かを判断する。0
のときはステップ17へ移行し、Oでないときはステッ
プ12へ移行する。 (ステップ12.13) ここでは、リヤサスペンションの伸張側の減衰力特性を
ハードにするよう、所定電気信号を発する。また、当該
制御状憶を保持するためのTd値を100にする。なお
、この場合もTd値を100にする代わりに、タイマを
用いてもよい。 (ステップl 4 、l 5,16) ここでは、フロントブレーキ装置が作動中か否かの判断
を行い、非作動中のときのみフロント側サスペンション
の圧縮側減衰力特性を/A−ドにする信号を送り、作動
中のときはそれを設定モードとする信号を送る。前記し
たように本実施例の場合、機械的なアンチダイブ機構5
1を備えており、ブレーキ作動中にも減衰力特性制御を
ハードにすると、フロント側があまり堅くなりすぎるた
め、それを避ける趣旨である。 (ステップl 7,1 B、19.20)Td値が0で
あるか否かを判断し、0でない場合はその値から1引い
た値を更新し、0の場合はフロント側サスペンションの
圧縮側減衰力特性、およびリヤ側サスペンションの伸張
側減衰力特性をともに設定モードに戻す電気信号を発す
る。そして、エンド20に至る。 −クラッチ接続時の衝撃吸収制御− (ピッチング防止制御) この制御はギヤチェンジ等において、エンジン側の人力
軸回転数と車輪側の出力軸回転数との差がおおき過ぎる
場合クラッチを接続すると衝撃が起きるが、その衝撃を
緩和するために行なうものである。制御の対象は加速時
、濾速時双方ある。 以下、第12図に示すフローチャートに沿って説明する
。 (ステップ1.2) 制御系がスタートし、ミッション位置、クラッチの継断
状態、車速、エンジン回転数、フロントサスペンション
の圧縮側および伸張側の減衰力特性設定モード、リヤサ
スペンションの圧縮側および伸張側の減衰力特性設定モ
ードを、センサS1.。 S Io、S a、S 7.S 、!、S Is、S 
14.S lsから読み込む。 (ステップ3) ニュートラル状態か否かを判断する。ニュートラル位置
のときは制御を行う必要がなくステップ6へ移行ずろ。 ニュートラル位置でないときはステップ4へ移行する。 (ステップ4.5) ここでは、車速とミッション位置から仮想エンジン回転
数Ncを演算し、次にクラッチが継状態か否か判断する
。クラッチが断のときはニュートラル位置のときと同様
ステップ6へ移行する。クラッチが継のときはステップ
7へ移行する。 (ステップ6) ここでは、Td値、Ts値をともに0にリセットする。 結果として当該サスペンションの減衰力特性制御を解除
する。 (ステップ7) ここでは前回クラッチが継が否か判断し、継のときはス
テップ13へ移行し、断のときはステップ8へ移行する
。 (ステップ8) このステップ8に移行する条件は、現在クラッチが継で
かつ前回クラッチが断のとき、つまりクラッチが入った
直後の場合である。このとき、前記求めた仮想エンジン
回転数Ncと実際のエンジン回転数Neを比較し、第1
2図(b)に示すようにいずれのゾーンに属するか判断
し、それぞれ属するゾーンに応じてステップ9,11.
13へ移行する。なお、エンジン回転数の差が余りない
ときは、クラッチ継状態のときに衝撃は生ぜず、特別な
制御を行なう必要がない。 (ステップ9.10) Z、ゾーンのとき、つまり実際のエンジン回転数Neが
仮想のエンジン回転数Ncより所定以上大きい場合(加
速域)には、車体前部が浮き上がり気味になりこれを押
さえるために、フロントサスペンションの伸張側の減衰
力特性をハードにすべく所定電気信号を発する。またリ
ヤサスペンションの圧縮側減衰力特性をハードにする所
定電気信号ら発する。また当該制御状態を保持するため
Ts値を!00にする。Ts値は当該制御状態を保持す
る際の残りの時間を表すものに相当し、これもタイマに
代えることができる。 (ステップ11.12) Z、ゾーンのとき、つまり実際のエンジン回転数Neが
仮想のエンジン回転数Ncより所定以上小さい場合(減
速域)には、車体前部が沈み気味になるおそれかありこ
れを押さえるために、フロントサスペンションの圧縮側
の減衰力特性をハードにする所定信号を発するとともに
、リヤサスペンションの伸張側の減衰力特性をハードに
する所定信号を発する。また当該制御状態を保持するた
めの値を′1゛d値を100にする。Td値は当該制御
状態を保持する際の残りの時間を表すものに相当するも
ので、これもタイマに代えることができる。 (ステップ13,14.15) T s値が0であるか否かを判断し、0でない場合はそ
の値から1引いた値を更新し、0の場合はフロントサス
ペンションの伸張側およびリヤサスペンションの圧縮側
の各減衰力特性を設定モードに戻すための電気信号を発
する。 (ステップl 6,17.18) T d値がOであるか否かを判断し、0でない場合はそ
の値から!引いた値を更新し、0の場合はフロントサス
ペンションの圧縮側およびリヤサスペンションの伸張側
の各減衰力特性を設定モードに戻すための信号を発する
。そして、エンド19に至る。 一アンチダイブ制御(ブレーキ時)− これはフロントブレーキを作動させたとき、車体前部が
沈み気味になるのを防止するためので、制御態様はリヤ
サスペンションの伸張側の減衰力特性をハードにさせる
方法を採っている。 なお、それに加えであるいは単独で、フロントサスペン
ションの圧縮側の減衰力特性をハードにすることも考え
られるが、この実施例の場合、機械的なアンチダイブ機
構を備えており、それによってフロントサスペンション
の圧縮側の減衰力特性はブレーキ時にある程度ハードに
なる関係上、あまり減衰力特性がハードになりすぎるの
を防止するため、ここではリヤ側の制御だけに止どめて
いる。 以下、フローチャートに沿って説明する。 (ステップ1.2) 制御系がスタートし、ブレーキが作動中か否か、および
リヤサスペンションの伸張側減衰力特性の設定モードを
、センサS−e、s+sから読み込む。 (ステップ3.4) ここでは、フロントブレーキが作動中か否か判断し、非
作動中ならば制御を行う必要がなくステップ8へ移行し
、作動中ならばフロントサスペンションの圧縮側減衰力
を設定モードに戻す信号を発した後、次のステップ5へ
移行する。 (ステップ5) ここでは、前回ブレーキ作動中であったか否か判断する
。ブレーキ作動中であれば制御を行う必要がなくステッ
プ8へ移行し、ブレーキ非作動中の時は減衰力制御を行
うべくステップ6へ移行する。 すなわち、減衰力調整を行うときけ、前回がブレーキ非
作動中で今回初めてブレーキが作動するとき、言い替え
れば、ブレーキ作動が始まった直後である。 (ステップ6.7) 前記のようにフロントブレーキが作動したときは車体前
部が沈み気味になり、これを押さえるためにリヤサスペ
ンションの伸張側の減衰力特性をハードにすべく電気信
号を発する。また当該制御状態を保持するためのTd値
を100にする。なお、Td値をlOOとする代わりに
、タイマで所定時間保持させるようにしてもよい。 (ステップ8) ここでは、Td値を0にリセットし、結果として当該サ
スペンションの減衰力特性制御を解除する。 (ステップ9,10.11) Td値が0であるか否かを判断し、0でない場合はその
値から1引いた値を更新し、0の場合はリヤサスペンシ
ョンの伸張側の減衰力特性を設定モードに戻すための信
号を発し、制御を解除する。 そして、エンド12に至る。 なお、上記実施例では、車体前部および後部の高さを上
下させるのに油圧を用いた例で説明したが、本発明は油
圧に代えてエアを用いてもよい。 また、上記実施例では車高を上げる際の速度と下げる・
際の速度を違えるのに、車高調整用シリンダの油通路3
3にチエツク弁と流Win整弁とを並列に設けることで
対処しているが、シリンダへの油通路に流量調整弁を介
装し、この調整弁の開度を往側と遠側とで電気的に変え
るようにしてもよい。例えば第5図に示す如くソレノイ
ドバルブを介装し、このバルブを電気的な操作により極
短時間の内にON、OF’F’fc繰り返させることで
対処してもよい。 また、上記実施例では加速度を検出する手段として加速
度センサを用いているが、これに限られることなく、例
えばサスペンションのストロークを検出し、このストロ
ークから加速度を演算するようにしてもよい。 「発明の効果」 以上説明したように本発明によれば、サスペンションに
内蔵されたシリンダの圧力室から延びる流路にはバイパ
ス流路が並設され、該バイパス流路に並列する元の流路
には前記電動弁が、またバイパス流路には電磁弁がそれ
ぞれ介装され、そして電磁弁は車体前部に設けた加速度
センサによって制御するようにしているから、前記加速
度センサが突起を検知したとき、該センサから発せられ
る信号に基づき電磁弁を「開」とすることで、バイパス
通路を開くことができ、該バイパス通路を開くことで、
サスペンションの減衰力特性が変えられる。 上記電磁弁の動作速度は通常のモータを利用した電動弁
よりもはるかに速いことから、車速か相当速い場合でも
単突起乗り越え制御が可能となる。 また、主に制御用として電動弁を用いているのは、加速
度信号以外の作動速度が遅くても支障がない時に、電動
弁による制御の方が消費電力が少なく、調整も多段階に
できる利点があるからである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は自動二輪車の全
体側面図、第2図はサスペンション装置S1・・・・・
・加速度センサ、 全体の概略構成図、第3図(a)はリヤサスペンション
の下端部の詳細図、第3図(b)は第3図(a)のB−
[3線に沿う断面図、第4図は電磁弁の組付状態を示す
正面図、第5図は第4図に■−■線に沿う断面図、第6
図(a)は第4図のVl−VI線矢視図、第6図(1)
)は電磁弁内部の説明図、第7図ないし第13図は制御
内容を示すフローチャートである。 2・・・・・・右側フロントサスペンション、3・・・
・・・左側フロントサスペンション、7・・・・・・リ
ヤサスペンション、 8・・・・・・制御部、 9・・・・・・油圧操作部、 10・・・・・・制御部、 85・・・・・・シリングの圧力室、 100・・・・・ブラダ−タンク、 105・・・・・・減衰力可変モータ(制御用電動弁)
、107・・・・・・電磁弁、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. サスペンションが伸縮動作する際に該サスペンションに
    内蔵されたシリンダの圧力室から排出される流体の速度
    が、前記圧力室から延びる流路中に介装された複数のオ
    リフィスを有する制御用電動弁によって調整されること
    により減衰力調整が行なわれる電子制御サスペンション
    装置であつて、前記圧力室から延びる流路にはバイパス
    流路が並設され、該バイパス流路に並列する元の流路に
    は前記電動弁が、またバイパス流路には電磁弁がそれぞ
    れ介装され、該電磁弁は車体前部に設けた加速度を検出
    する検出手段によって制御されることを特徴とする電子
    制御サスペンション装置。
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