JPH01212686A - 電子制御サスペンション装置 - Google Patents

電子制御サスペンション装置

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Publication number
JPH01212686A
JPH01212686A JP3664988A JP3664988A JPH01212686A JP H01212686 A JPH01212686 A JP H01212686A JP 3664988 A JP3664988 A JP 3664988A JP 3664988 A JP3664988 A JP 3664988A JP H01212686 A JPH01212686 A JP H01212686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suspension
control
cylinder
speed
damping force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3664988A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Uehara
上原 憲二
Masayuki Baba
雅之 馬場
Mitsugi Iwashita
岩下 調
Satoshi Honda
聡 本田
Yoshihiro Nakazawa
中沢 祥浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP3664988A priority Critical patent/JPH01212686A/ja
Publication of JPH01212686A publication Critical patent/JPH01212686A/ja
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  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 本発明は自動二輪車に用いられる電子制御サスペンショ
ン装置に関する。 「従来技術」 車高を任意に変えられる自動二輪車用サスペンション装
置として、例えば、特開昭62−20782号公報に開
示されているように、空気バネを有し、ここに供給する
空気圧を調整することによって車高調整を行なうものが
ある。 「発明が解決しようとする課題」 自動二輪車ではライダか車体上にまたがるようにして乗
車するため、乗車あるいは降車する際には車高はある程
度低い方が好ましい。 加えて、車高を上げるときはライダを乗せた状態で上昇
させなければならないことから、車高調整用の機器例え
ばアクチュエータ等に負担がかからないよう、ゆっくり
した速度で上げるのが好ましく、また、下げるときには
その後に車両を停止させてライダが降車することを前提
とするから、急停止の場合を考慮し相当速い速度で車高
を下げることが好ましい。 ところが、前述した従来のサスペンション装置にあって
は、確かに所望する車高へ調整が行えるものの、車高調
整を行う場合例えば低い位置から高い位置へ変化すると
きでも逆に高い位置から低い位置へ変化するときでら常
に同じ速度でしか行えず、上記後段の要求に応えること
はできなかった。 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、車高が低
い方へ移行するときあるいは高い方へ移行するときいず
れにあっても、好適な速度で車高−調整が行える電子制
御サスペンション装置を提供することを目的とする。 「課題を解決するための手段」 本発明では、シリンダを内蔵し該シリンダへ流体が供給
、排出されることによって全体の長さが変化するサスペ
ンションと、該サスペンションの前記シリンダに車速に
応じ流体を供給、排出することにより車高を変える制御
部を有する電子制御サスペンション装置であって、前記
制御部には、シリンダから排出する流体の速度をシリン
ダ側へ供給する流体の速度よりも速くする流体速度調整
部が付設されていることを特徴としている。 「作用」 車高調整用シリンダに流体を供給する場合、比較的ゆっ
くりした速度で供給されるため、サスペンションが伸び
るのに時間がかかり、結局、車高が上がる速度は遅くな
る。 逆に、車高が下がる場合シリンダから排出される流体速
度は比較的速いので、サスペンションは素早く短くなり
、結局、車高は速い速度で下がる。 「実施例」 以下、油圧を利用した電子制御サスペンション装置に本
発明を適用した例について図面を参照して説明する。 第1図は本発明の電子制御サスペンション装置を備えた
自動二輪車の全体図、第2図は電子制御サスペンション
装置全体の概略構成図である。 この実施例のサスペンション装置は、前輪軸lを支持す
る左右一対のフロントサスペンション2゜3と、シート
4の下部であって車体フレーム側とリヤフォーク6の間
に配された一本のリヤサスペンション7と、それら各サ
スペンション2.3.7内に内蔵されたシリンダに調整
用圧油を供給したり、電気信号を送ることによってコン
トロールモータを介しそれらサスペンションの減衰力特
性を変化させる制御部8とから成る基本構成となってい
る(第2図参照)。 上記一対のフロントサスペンション2.3の内布側のも
の2は車高調整機能および減衰力調整機能を有するもの
であり、また左側のもの3はバネ定数可変機能を有する
ものである。リヤサスペンション7は車高調整機能、減
衰力調整機能並びにバネ定数可変機能をそれぞれ有する
。また、制御部8は、上記各サスペンション2.3.7
の油圧シリンダに所定の圧油を供給したり逆にシリンダ
から圧油を排出したりする油圧操作部9と、該油圧操作
部9に電気信号を送って車両の走行条件等に応じて油圧
操作部9を実際に制御するとともに、サスペンション2
.7に設けられたコントロールモータに直接電気信号を
送る制御器!0とからなっている。油圧操作部9には前
記サスペンション2゜7の車高調整用のシリンダから排
出する圧油速度る圧油速度調整部(流体速度調整部)9
aが付設されている。 以下、各部品の構成について詳しく説明する。
【右側フロントサスペンション】
右側のフロントサスペンション2は、前述したように減
衰力調整機能および車高調整機能を有するもので、有底
円筒状のボトムケースlN内にフォークパイプ12が摺
動自在に嵌装されている。 ボトムケース11は前記前輪軸lに取り付けられ、フォ
ークパイプI2はボトムブリッジおよびトップブリッジ
を介して車体フレーム側に取り付けられる。フォークパ
イプ12内にはコイルスプリング13が配され、コイル
スプリング13の上端はピストン!4の下面に当接し、
下端はボトムケースlN内に組み込まれたシリンダ15
の上端にスプリングシート16を介して当接している。 このサスペンションは、フォークパイプ12に予め内部
にコイルスプリング13およびダンパ機構が一括して組
み付けられ、この状態でボトムケ方式が採用されている
。 シリンダ15内にはピストンバルブ18によって上下に
仕切られる油圧室19.20が画成されている。ピスト
ンバルブ!8は前記ピストン14およびスプリングシー
ト16を貫通するロッドパイプ21の下端に固定されて
いる。 ロッドパイプ21内には前記油圧室19と連通する油室
22が形成されている。油室22の上部には開口23が
設けられ、この開口の開度は減衰力可変モータ24によ
って軸方向に移動されるニードルにより調整可能となっ
ている。 一方、前記シリンダ15内の下側の油圧室20はシリン
ダ壁部下部の開口26を介してシリンダ15の外側に形
成される油室27に連通している。 開口26の開度は減衰力可変モータ28によって軸方向
に移動されるニードルにより調整可能となっている。 さらに、前記ピストンI4を収納する車高調整用シリン
ダ30は、油通路31を通して前記油圧操作部9に接続
される。 この右側フロントサスペンション2の動きについて説明
すると、当該サスペンション2が外力を受けて縮もうと
するときには、シリンダ15内の下側の油圧室20の圧
力が上がり上側の油圧室19の圧力が下がる。油圧室2
0内の圧油は、ピストンバルブ18を通して速やかに上
側の油圧室19へ流れる。 このとき、ロッドパイプ21が油圧室19.20内に侵
入するため、この侵入した分だけ油圧室19.20の容
量が減少する。該油圧室19.20内の圧油はこの容量
減少分、開口26を通って油室27へ流れようとするが
、開口26の開度を減衰力可変モータ28によって適宜
値に調整することによって、当該サスペンション2の圧
縮時の減衰力特性が変えられる。 他方、当該サスペンション2が伸びようとするときには
、シリンダ15の上側の油圧室19の圧力が上がるとと
もに下側の油圧室20の圧力が下がる。上側の油圧室1
9の圧油は図示しない逆止弁に作用によってピストンバ
ルブ18内の油通路が通りにくくなっているため、主に
ロッドパイプ21内の油室22に流れ、この油室22に
流れ込んだ圧油はさらに開口23を通ってロッドパイプ
21の外側へ流れ出ようとする。このため、開口23の
開度を減衰力可変モータ24によって適宜値に調整する
ことによって、当該サスペンション2の伸張時の減衰力
特性を変えられる。 また、前記油圧操作部9から油通路31を介しフォーク
パイプ14上部のシリンダ30に所定圧圧油が供給され
ると、ピストン14が下方へ押し出される。このように
して、コイルスプリング13に所定荷重がかかると、コ
イルスプリング13の反力によってピストン14および
フォークパイプ12等は持ち上がり、サスペンション2
の全体長は長くなる。結果として車体前部は持ち上がる
。 他方、この状態からシリンダ30内の油圧を開放すると
、コイルスプリング13の付勢力によってピストン14
がシリンダ30内に退入し、それとともにコイルスプリ
ング13の反力が減少し、サスペンション全体長は短く
なる。そして車体前部は下がる。 以上要約すると、 ■ 減衰力可変モータ28の調整によってサスペンショ
ン2の圧縮時の減衰力特性が変えられる。 ■ 減衰力可変モータ24の調整によってサスペンショ
ン2の伸張時の減衰力特性が変えられる。 ■ 油圧操作部9によるシリンダ30への圧油供給調整
によって、車体前部の高さ調整が行なえる。 なお、上記図示例では減衰力可変モータ24.28によ
ってニードルを移動させ、これにより開度調整を行って
いるが、ニードルに代えてオリフィスを移動させること
によって開度調整を行う構造にしてもよい。
【左側フロントサスペンション】
左側のフロントサスペンション3は、サスペンション全
体としてのバネ定数を変えられる機能を有するもので、
符号40は前輪軸1に取り付けられる有底円筒状のボト
ムケース、41はボトムケース40内に摺動自在に嵌装
されかつ車体フレー左側に取り付けられるフォークパイ
プ、42.43はフォークパイプ41内に直列状態でに
収納された長短2つのコイルスプリング、44は両コイ
ルスプリング間に介装されたスプリングシートである。 ボトムケース40にはシートパイプ45が固定され、こ
のシートパイプ45の上端に前記基コイルスプリング4
2の下端が当接している。シートパイプ45の外側は油
圧室とされ、この油圧室はフォークパイ″f41の下端
に取り付けられたフリーバルブを有する仕切部47によ
って上下2室48.49に仕切られている(前記サスペ
ンション2がカートリッジ方式であるのに対し、このサ
スペンション3はフリーバルブ方式である)。上側の油
圧室48はシートパイプ45の側壁の孔によりてシート
パイプ45内の油室50と連通され、下側の室49は一
方向弁として機能するオイルロックバルブ(図示せず)
とアンチダイブ機構51を介し前記油室50に連通して
いる。 また、フォークパイプ41の上部にはバネ定数暑 調整用ピストン52を収納するシリンダ53が設けられ
、このシリンダ53は油通路54を通して前・記油圧操
作部9に接続されている。ピストン52からは連結部材
52aが下方へ延び、該連結部材54の下端は前記スプ
リングシート44に当接している。 次に、この左側フロントサスペンション3の動きについ
て説明する。サスペンション3が外力を受けて縮もうと
するときには、シートパイプ45の外側に形成された下
側の油圧室49の圧力が上がり上側の油圧室48の圧力
は下がる。油圧室49内の圧油は、仕切部47のフリー
バルブ(図示せず)が圧力差によって開状態となるため
、該フリーバルブの油通路を通って上側の油圧室48に
流れ、上側の油圧室48の圧力が下がるのを防止する。 また、それと同時にフォークパイプ4!が侵入する分、
両胸圧室48.49の総和容量が減り、これに伴ない生
じる余分な圧油は、アンチダイブ機構51を通ってシー
トパイプ45内の油室50へ流れ込もうとする。ここで
、前輪にブレーキが作用し、該ブレーキ装置からアンチ
ダイブ機構51に所定油圧信号が送られると該アンチダ
イブ機構51内の油通路が侠まる。この結果圧油流路抵
抗が大になってフォークパイプ41は移動しにくくなり
、結局、車体前部の沈み込みが防止される。 他方、当該サスペンション3が伸びようとするときには
、上側の油圧室48の圧力が上がり下側の油圧室49の
圧力が下がる。油圧室49内の圧油はシートパイプ45
の孔を通って油室50に流れ込む。このようなオイルの
流れとともに、圧力差によりオイルロックバルブが開き
、シートパイプ45内の油室50の圧油が油圧室49へ
流れ込む。 一方、サスペンション上部のシリンダ53内に油圧操作
部9から油通路54を介し所定圧の圧油が供給されると
、バネ定数調整用ピストン52が伸長しく図では伸び切
った状態を示している)、スプリングシート44が下が
る。このとき、類コイルスプリング43の荷重が減ると
ともに基コイルスプリング42への荷重が増し、主に基
コイルスプリング42のみがサスペンション作用に寄与
する。すなわち、実質的にコイルスプリングの巻き数が
変わったことと同じ意味となり、サスペンション全体と
してのバネ定数が変わる。また、シリンダ53への圧油
供給を停止するとともにこのシリンダ53の圧力を開放
すると、ピストン52は上昇し、再び両コイルスプリン
グ42.43がサスベンジ9ン作用に寄与する。 以上要約すると、 ■ 油圧操作部9によるシリンダ53への圧油供給調整
によって、サスペンション3の実質的なバネ定数調整が
行なえる。 ■ 前輪ブレーキ装置を作動させ、該ブレーキ装置から
アンチダイブ機構51に所定の油圧信号が入力されると
、油通路がとじられて車体前部の沈み込みが防止される
。   ゛
【リヤサスペンション】
リヤサスペンション7は、減衰力調整機構、車高調整機
能並びにバネ定数可変機能を有するもので、60はシリ
ンダボディである。シリンダボディ60の内側にはバネ
定数調整用シリンダ61が設けられ、このシリンダ61
にはバネ定数調整用ピストン62が摺動自在に嵌装され
ている。また、シリンダボデイ60下部にはメインバイ
ブロ3が嵌装されている。前記シリンダボディ60は車
体フレーム側に固定され、メインバイブロ3はリヤフォ
ーク6にリンク機構6aを介し連結される(第1図参照
)。バネ定数調整用ピストン62の下面とメインバイブ
ロ3の上端面との間にはラバースプリング64が介装さ
れている。 メインバイブロ39内には仕切部65によって上下に仕
切られた油圧室66.67が形成されている。仕切部6
5はロッドバイブロ8a、68bを介して前記シリンダ
ボディ60に固定されている。 上下の油圧室66.67は仕切部65の孔の他、両ロッ
ドバイブロ8a、68bを通して連通している。一方の
ロッドバイブロ8aは主に下側の油圧室67から上側の
油圧室66へ圧油が流れるのを許容するもので、そのパ
イプ内の開度は圧縮側減衰力可変モータ69によりニー
ドルを介して調整される。また、他側のロッドバイブロ
8bは主に上側の油圧室66から下側の油圧室67へ圧
油が流れるのを許容するもので、そのパイプ内の開度は
伸張側減衰力可変モータ7菫によりニードルを介して調
整される。なお、油圧室67の下側にはフリーピストン
73を介してガス室74が形成され、ここには不活性ガ
ス(例えば窒素ガス)が封入されている。この室74は
、当該リヤサスペンション7が伸縮動作する際ロッド6
8a、68bが油圧室66.67内に侵入、退出するが
、そのときの油圧室66.67の総和容量変化を、フリ
ーピストン73の移動によって吸収するものである。 前記シリンダボディ60の外側には車高調整用シリンダ
76が設けられ、このシリンダ76には車高調整用ピス
トン77が摺動自在に嵌装されている。ピストン77の
下端にはスプリングシート78が固定され、該スプリン
グシート78とメインバイブロ3の下端のスプリングシ
ート63aとの間にはコイルスプリング79が介装され
ている。 なお、前記両シリンダ61.76は油通路82゜83を
介して油圧操作部9に接続される。 次に、このリヤサスペンション7の動きについて説明す
ると、リヤサスペンション7が外力を受けて縮もうとす
るときには、メインバイブロ3内の下側の油圧室67の
圧力が上がり上側の油圧室66の圧力が下がる。下側の
油圧室67内の圧油は仕切部65の孔の他、ロッドバイ
ブロ8aの孔を通して上側の油圧室67へ流れようとす
る。このときロッドバイブロ8a内の孔を減衰力調整用
モータ69によりニードルを介し調整することにより、
当該サスペンションの圧縮側の減衰力調整が行える。 他方、当該リヤサスペンション7が伸びようとするとき
には、上側の油圧室66の圧力が上がるととも1こ下側
の油圧室67の圧力が下がる。上側の油圧室66の圧油
は、仕切部65の孔の他、ロッドバイブロ8b内の孔を
通して下側の油圧室67へ流れようとする。このときロ
ッドバイブロ8bの孔を減衰力調整用モータ71により
ニードルを介し調整することにより、当該サスペンショ
ンの伸張側の減衰力調整が行える。 また、油圧操作部9から油通路83を介し車高調整用シ
リンダ76に所定圧の圧油が供給されると、ピストン7
7が下方へ押し出され、コイルスプリング79に所定荷
重がかかる。すると、コイルスプリング79からの反力
によって、車高調整用シリンダ76およびシリンダボデ
ィ60等は持ち上がり、これ伴ない自動二輪車の後部は
持ち上がる。 他方、その状態からシリンダ76の圧力を開放すると、
コイルスプリング79の付勢力によってピストン77が
シリンダ76内に退入し、車体後部は下がる。 さらに、油圧操作部9から油通路82を介しバネ定数調
整用シリンダ61内に所定圧の圧油が供給されると、ピ
ストン62が下方へ移動し、メインバイブロ3との間で
ラバースプリング64を強(挟みつける。ラバースプリ
ング64はこのように初期荷重を与えられるので、大き
な弾発力を有するよう変化し、結果として、ラバースプ
リング゛64およびコイルスプリング79双方が合成さ
れるリヤサスペンション全体のバネ定数が大きくなる。 また、シリンダ61内の圧力を開放すると、ピストン6
2は上動して、ラバースプリング64への所定荷重が解
かれる。つまり、リヤサスペンション全体のバネ定数は
小さくなる。 以上要約すると、 ■ 減衰力可変モータ69.71の調整によってリヤサ
スベンジジン7の圧縮時および伸張時の減衰力調整が行
なえる。 ■ 油圧操作部9による車高調整用シリンダ76への圧
油供給調整によって、車体後部の高さ調整が行なえる。 ■ 油圧操作部9によるバネ定数調整用シリンダ61へ
の圧油供給調整によってリヤサスペンション7の実質的
なバネ定数可変調整が行なえる。
【油圧操作部】
油圧操作部9は、第2図に示すように制御器10から送
られてくる電気信号を基にコントロールモータを駆動し
、油圧制御用のバルブを駆動して各サスペンション2.
3.7に所定圧の圧油を供給したり該油圧を開放したり
するものである。車体に組みつけられる場合には、第1
図に示す如くシート4の下部あるいはシート4の後方等
、雨水、ドロがかかりにくい位置に′配される。 第2図中符号140は定圧、定量油発生源である。、こ
の定圧、定量油発生源140はエンジン141に連結さ
れたギヤポンプ142と、ギヤポンプ142の吐出側に
配されたリリーフバルブ143と、ギヤポンプ142の
吸込側に連結されたりサーバタンク144とから構成さ
れ、エンジン141の回転数が変わるときでもリリーフ
バルブ143以降の油路圧力は所定以上になることがな
く、余分な圧油は還路145を通してギヤポンプ142
の吸込側に戻される。また、ポンプ吐出側の浦路はオリ
フィス143aを挟んで上流側と下流側が定流量バルブ
143bの両端に接続されており、流量が所定以上にな
ると前記オリフィスの上と側と下流側との圧力差が大に
なることからバルブスプールが図において左動し、吐出
圧油は還路145を経てポンプ吸込側へ戻される。 また、この定圧、定量油発生源140からは油路150
,151,152が分岐されており、それら油路を通し
て前記各サスペンションのシリンダ30.53,61.
76に圧油が供給されるようになっている。 油路150には、2連の車高調整用のコントロールバル
ブ153.154がまたその先端にはす1−ボバルブ1
55が介装されている。プリロードコントロールバルブ
153.154は共に同一構成のもので、それらバルブ
の内部にはスプール156.157がスプリングにより
図中右方向に付勢されて収納されている。スプール15
3.157の一端はバルブ外方へ突出し、この突出部1
56a1157aが円板カム159の一側に形成された
凹凸面により押圧操作されて、図中左右方向に移動操作
される。なお、円板カム159は車高調整用のコントロ
ールモーター60によって回転操作される。 コントロールバルブ153のボート153aは前記油路
150に接続され、他のボート153bは油路を通して
他側バルブ154のボート154aに接続され、またボ
ートt53cは油路を通してサーボバルブ155のボー
ト!55aに接続され、さらに他のボート153d、1
53eは油路を通してリザーバタンク144に接続され
る。他側のプリロードコントロールバルブ154のボー
ト154bは油路を通してサーボバルブ155のボート
155bに接続され、他のボート155c。 155dは油路を通じてリザーバタンク144に接続さ
れる。サーボバルブ155のボート+55Cは油路16
1を通して右側フロントサスペンション2のシリンダ3
0に接続され、他のボート155dは油路を通してリザ
ーバタンク144に接続される。前記油路161には前
記圧油速度調整部9aを構成する、チエツク弁162お
よび流量調整弁163が並列に介装されている。 また、油路151には、前記同様車高調整用のコントロ
ールモータ164により円板カム165を介して共に操
作される2連のプリロードコントロールバルブ166.
167が、またその先端にはプリロードサーボバルブ1
68が介装されている。サーボバルブ168のボート1
68aは油路169を通してリヤサスペンション7のシ
リンダ76に接続される。油路169には前記圧油速度
調整部9aを構成する、チエツク弁170および流量調
整弁171が並列に介装されている。 なお、各バルブ166.167.168および油路の構
成は前記と同様であるため、ここではその説明を省略す
る。 また、油路152には前記同様バネ定数調整用のコント
ロールモータ173により円板カム174を介して共に
操作される2連のバネ定数コントロールバルブ175.
176が、またその先端にはバネ定数サーボバルブ17
7が介装されている。 サーボバルブ177のボート177aは油路178を通
してフロントサスペンション3のシリンダ53に、また
ボー)177bは油路179を通してリヤサスペンショ
ン7のシリンダ6!に接続される。各バルブ175.1
76.177および油路の構成は前記と同様であるため
、ここではその説明を省略する。 次に、油圧操作部9の作用を説明する。 フロントサスペンション2およびリヤサスペンション7
の車高調整を行なうコントロールモータ160.164
は制御器lOからの電気信号に基づき回転作動し、円板
カム159.165を介してバルブ153.154を次
表1,2の如く操作する。 表  1 (車高調整制御−フロント) 表  2 (車高調整制御−リヤ) まず、フロントサスペンション2側の油圧操作等の動き
について説明すると、エンジン始動時で車速がOkm/
hのときは、円板カム159の対応面が共に凹となりコ
ントロールバルブ153.154はOFF状態となる。 このとき第3図(a)に示す如くバルブ153ではスプ
ール156の外周溝によりボー)153aとボート15
3bが連通し、ボート153cとボート153eが連通
する。 また、バルブ154ではボート154bとボート154
dが連通する。したがって、油路150から導入される
所定圧の圧油はボー)153a1ボート153b、ボー
ト154aまで至るがそこで停止する。一方、サーボバ
ルブ155のボート155aはバルブ153のボート1
53c、ボート153eと連通して圧力が開放される。 またボート155bはバルブljlのボート154b、
+54dと連通し、したがってサーボバルブ155下部
の・油圧室155eに油圧はかからず開放される。 ボート!55cにはフロントサスペンション2側からコ
イルスプリング13による所定圧力ががかっているため
、サーボバルブ155内のピストン155fは下がり、
結局、ボート155aとボート155cとは連通ずる。 この結果、右側フロントサスペンション2のシリンダ3
oの圧油は油路161、サーボバルブ155のボー)1
55c、ボート155a、コントロールバルブ153の
ボート153c、153eを経てリザーバータンク14
4側へ戻される。 このため、右側のフロントサスペンション2には所定荷
重がかからず車体前部は下がる。 リヤサスペンション7側の油圧操作動作系でも同様に作
動し、車体後部は下がる。結局車体は全体に下がり運転
者は乗り易くなる。 加速中において車速がlokm/h以上になると、コン
トロールモータ160が回転してコントロールバルブ1
53がON状態、コントロールバルブ154がOFF状
態になる。このとき、第3図(b)に示す如くバルブ1
53ではボート153aとボート153bおよびボート
153cが連通し、バルブ154で゛はボート154b
とボート154dが連通する。したがってサーボバルブ
155の油圧室155eに油圧はかからず、ピストン1
55fは下がったままとなり、ボート155aには油路
150からバルブ153のボート153a、ボート15
3cを経て所定圧の圧油圧が導入される。 この圧油はボー)155cから油路161を経て右側フ
ロントサスペンション2のシリンダ30に導入され、ピ
ストン14の移動に伴いコイルスプリング13には所定
荷重がかかり、その反力として車体前部は持ち上がる。 上記のように圧油が油路161を通ってフロントサスペ
ンション2のシリンダ30に導入されるとき、流量調整
弁163側を通るため、その速度は主に該流量調整弁1
63の流路抵抗によって決定される。通常流量調整弁1
63は圧油速度が非常にゆっくりした速度となるように
設定されるため、車高が高くなるときは比較的低速度で
行なわれる。それに対し、シリンダ30の圧油が逆に外
部へ排出されるときには、流量調整弁163になんら規
制されずチエツク弁162側を通るため、瞬時に排出さ
れる。このため、車高は素早く低くなる。 なお、この動作はリヤサスペンション側でも同   様
に作動し、車体後部は持ち上がる。結局車体全体が持ち
上がり、車高は高くなる。 上記作動が完了すると、コントロールモータ160が回
転してコントロールバルブ153.154共にON状態
になる。このとき、第3図(C)に示す如くバルブ15
3ではボート153aとボー)153cが連通し、バル
ブ154ではボート154aとボート154bが連通ず
る。したがって、サーボバルブ155の油圧室155e
に油圧が導入され、ピストン155fのポート155c
側の受圧面積とボー) 155e側の受圧面積との差に
より、ピストン155fが上昇してボー)155aとボ
ート155cの連通をしゃ断する。結局、油路161よ
り先端側の油圧は一定状態に保たれその結果車高が高い
まま保持される。リヤサスペンション7側でも同様に作
動して車高は高いまま保持される。 減速時に車速3km/h以下になると、コントロールモ
ータ160が回転してコントロールバルブ153.15
4共にOFF状態になる゛。このとき、第3図(a)と
同様になる。すなわち、バルブ153ではボート153
cとボート153eが連通し、バルブ154ではボー)
154bとボート154dが連通する。サーボバルブ1
55の油圧室155eに油圧はかからず、ピストン15
5fは下がり、ボート155aとボート155cは連通
する。 結局、右側フロントサスペンション2のシリンダ30の
圧油は、油路161.サーボバルブ155のボー)15
5c、ボート155a、コントロールバルブ153のボ
ート153c、153eを経てリサーハタンク144側
)戻される。このため車体前部は下がる。リヤサスペン
ション7側でも同様に作動して車体後部は下がる。 なお、コントロールバルブ153と154がOFF状態
に移行するとき、コントロールバルブ154の方が先に
OFF状態になるように円板カム159を設定する。フ
ロントサスペンション2のシリンダ30の油圧を利用し
てサーボモータ155のピストン155rを確実に下方
位置に至らしめるためである。 一方、左側のフロントサスペンション3およびリヤサス
ペンションのバネ定数可変調整を行なうコントロールモ
ータ173は制御器10からの信号に基づき回転作動し
、円板カム174を介してバルブ175,176を表3
の如く操作する。 表  3 (バネ定数制御)  ゛ エンジン始動時においては、円板カム174の対応面が
共に凹となりコントロールバルブ175.176はOF
F状態になる。このとき、第3図(a)に示す如くサー
ボバルブ+77のボート177c。 177dにはともに油圧がかからず開放され、またピス
トン177eは下がってポー)177a。 177b1177cはそれぞれ連通する。この状態では
、フロントサスペンション3のシリンダ53およびリヤ
サスペンション7のシリンダ61に油圧がかからず、バ
ネ定数は小さい状態に保持される。 制御器10からの信号によりコントロールモータ173
が回転してコントロールバルブ175がOFF状態、コ
ントロールバルブ176がON状態になると (第4図
(b)参照)、サーボバルブ177ではボート177d
が圧力開放され、ボート177cに所定圧の油圧がかか
る。ピストン177eが下がってボート177aS 1
77b、177cは共に連通されるため、油路152側
から導入される所定圧の圧油が油路178.179を介
して、左側フロントサスペンション3のシリンダ53お
よびリヤサスペンション7のシリンダ61にそれぞれ導
入される。それらサスベンジタン3.7ではスプリング
73.130にそれぞれ所定荷重がかかり、サスペンシ
ョン全体としてのバネ定数は大きくなる。 前記作動が完了すると、コントロールモータ173が回
転してコントロールバルブ175.176は共にON状
態になる。このとき、第4図(C)に示す如くサーボバ
ルブ177では、ボート177dから油圧室177fに
油圧が導入され、ピストン177eが上昇してボート1
77a、177bとボート177cの連通をしゃ断する
。結局、油路17B、179より先端側の油圧は一定状
態に保たれ、両サスペンション3.7では大きいバネ定
数状態が保持される。 さらに、制御器10からの信号によりコントロールモー
タ173が回転してコントロールバルブ175.176
が共にOFF状態になると (第4図(a)と同様)、
サーボバルブ177のボート177c、177dには油
圧がかからず開放され、またピストン177eは下がっ
てボート177a、177bはボート177cと連通す
る。したがって、両サスペンション3.7の油圧室91
,135の圧油は油路178.179およびボート17
7cを経てリザーバタンク144側へ戻される。このた
め、スプリング71.130への荷重は取り除かれて、
サスペンション3.7のバネ定数−は小さくなる。 第5図は油圧操作部9の他の例を示すものである。 この例が前記第2図で示す例と異なるところは、■ギヤ
ポンプ!42を駆動するのに専用のモータ180を用い
た点、 ■油路中にアキュームレータ181を介装した点、 ■油路を切り替えるのにコントロールモータ、カム、−
コントロールバルブ、サーボバルブを用いず、油通路を
往路用と遠路用との分け、それら各油通路にソレノイド
バルブ182,183を介装した点である。 すなわち、電動モータ180により駆動されるギヤポン
プ142によって圧油は油路185に導入される。油路
185には逆止弁186およびその下流側に前記アキュ
ームレータ181が介装されている。油路185の先端
側は3つに分岐され、それら分岐された注油通路187
A、187B、187Gはオンオフ作動するソレノイド
バルブ182A、182B、182Cを介して前記サス
ペンションの各シリンダ30,53,61.76に接続
される。また、それらのシリンダからリザーバタンクへ
144つながる還油路188A、188B、188Cに
はソレノイドバルブ183A、183B、183Cが介
装されている。 この例の油圧操作部9では、第2図に示したものに比べ
、ギヤポンプ142を駆動するのに電動モータ180を
用いているから、エンジン側に特別な加工をする必要が
なくなり、また、バルブ類を含む油路の構成が簡単にな
って、その分コンパクト化、並びにレスポンスの向上が
図れる利点がある。
【制御器】
制御器IOは、前記したように油圧操作部9あるいはサ
スペンション2.7に取り付けられた減衰力可変モータ
24,2B、69.71に電気信号を送ってそれらを制
御するものである。 具体的には、第6図に示すように一方のフロントサスペ
ンション2の下端部に取り付けられるGセンサSl、フ
ロントサスペンションの伸縮情況を検知するストローク
センサS!、リヤサスペンション7の伸縮情況を検知す
るストロークセンサS3、エンジン気化器のスロットル
弁等に組みつけられるスロットルセンサS4を備え、そ
れら各センサから送られてくる信号は入力インターフェ
ース回路200へ入り、そこからA/Dコンバータ20
1を経てCPU202へ入る。 また制御器10は、スタンドが起立状態か収納状態かを
検知するスタンドセンサS5、車速センサS e 、エ
ンジン回転数センサS?、サスペンション特性をソフト
、ミデイアム、ハードの3段階の内任意に切り換える走
行モードスイッチS8、フロントブレーキ装置が作動中
か否かを検知するブレーキスイッチS8、クラッチの継
断情況を継続するスイッチS1゜、シフトポジションス
イッチS目−フロントサスペンション2の圧縮側減衰力
可変モータ28のエンコーダSat、同伸張側減衰力可
変モータ24のエンコーダS、3、リヤサスペンション
7の圧縮側減衰力可変モータ69のエンコーダSI4、
同伸張側減衰力可変モータ71のエンコーダSISも備
え、それら各機器から発せられる信号は入力インターフ
ェース回路203を経てCPU202へ入る。 CPU202では予め入力設定されたプログラムに基づ
き、前述送られて来る信号に対し演算処理専行ε)、出
力インターフェース回路204を介して、前記フロント
サスペンシロン2の長さ調整を行なう車高調整用可変モ
ータ160、リヤサスペンション7の長さ調整を行なう
車高調整用可変モータI64、サスペンション3.7の
バネ定数調整を行なう可変モータ173、減衰力調整用
の可変モータj4,28.69.71にそれぞれ出力信
号を送る。なお、制御器IOの作用は、この後説明する
電子制御サスペンション装置の全体作用説明のとき自ず
と明らかになるので、ここでは省略する。
【電子制御サスペンション装置の作用】本実施例のサス
ペンション制御は次の7つに別れる。 一モード走行および高速走行制御− 一車高および姿勢制御− 一突起乗越時のテール跳ね上がり防止制御−一アンチス
クワット制御− −アンチダイブ制御(アクセル急減速時)−一クラッチ
接続時のピッチング防止制御−一アンチダイブ制all
(ブレーキ時)−これらの中で互いの制御が対立する場
合があるが、そのときはいずれが優先するか予め設定す
ることで対処できる。 以下、各制御について第7図ないし第13図に基づき説
明する。 一モード走行および高速走行制御− この制御は、ライダの趣向によりサスペンションの特性
をソフト、ミデイアム、ハードのうちいずれかに設定す
るものであり、しかも所定速度以上の高速時においては
それに加えて、−段階堅い(ハード)側のサスペンショ
ン特性に自動的に切り替えるものである。このように、
高速時にハード側へ切り替えるのは、高速時においては
固めのサスペンションの方が走行し易いためである。 また、サスペンションの特性を変えるには種々考えられ
るが、ここでは第7図(b)に示すように、バネ定数を
ハードとソフトの2段階に切り換える構造にするととも
に減衰力特性をソフト、ミデイアム、ハードの3段階に
切り換える構造とし、それらを組み合わる方法を採って
いる。なおこれは−例であり、勿論能の手段を用いても
よい。 以下、第7図に示すフローチャートに沿って説明する。 (ステップり メインスイッチをオンにすることで、この制御系が所定
時間(例えば1/100秒)毎に逐一スタートする。こ
の動作は以下の6つの制御系においても同様である。 (ステップ2) マニアルにより切り替えられるモードスイッチおよび車
速を、センサS、、S、から読み込む。 (ステップ3) モードスイッチがソフト、ミデイアム、ハードの内いず
れかを判断する。ソフトの場合はステップ4、ミデイア
ムの場合はステップ5、ハードの場合はステップIOへ
それぞれ移行する。 (ステップ4) ここでは車速が設定速度Eより速いか遅いかを判断する
。高速時においてサスペンション特性を設定モードより
一段階堅くするためである。車速か所定速度E未満であ
るとステップ6へ、また所定速度E以上であるとステッ
プ9へそれぞれ移行する。なお、設定速度Eは、使用目
的、走行条件等によって適宜値例えばl 301v/h
に定める。 (ステップ6.7) ステップ6へ移行する条件は、設定モードがソフトかつ
車速が中低速域にあるときであり、ここでは制御器10
からソフトモード信号が発せられ、この信号に基づき関
連する各機器が作動して、両フロントサスペンシゴンお
よびリヤサスペンションのバネ定数がソフト、並びにそ
れらの減衰力特性(圧縮側、伸張側共)がソフトに設定
される。 (ステップ8.9) ステップ8へ移行する条件は、設定モードがソフトかっ
車速が所定速度E以上のとき、あるいは設定モードがミ
デイアムかつ車速か所定速度E未満のときである。ここ
では、制御器10からミデイアムモード信号が発せられ
、この信号に基づき関連する各機器が作動して、各サス
ペンシロンのバネ定数がソフト、並びにそれらの減衰力
特性がミデイアムに設定される。 (ステップt O,1l) ステップlOへ移行する条件は、設定モードがミデイア
ムかつ車速が所定速度E以上のとき、あるいは設定モー
ドがハードに設定されたときである。このとき制御器I
Oからハードモード信号が発せられ、この信号に基づき
関連する各機器が作動して、各サスペンションのバネ定
数がハード、並びにそれらの減衰力特性がハードに設定
される。 以上の後エンド12に至る。 一車高制御および姿勢制御− この制御は停止状態の自動二輪車に乗車する場合あるい
はそれから降車する場合に乗降車し易いように車高を下
げるとともに、通常の走行状態になれば車高を元の高さ
に戻す制御を行うものである。なお、車高を下げる動作
がスタンド起立後まで続かないよう、スタンド起立後は
車高調整制御を停止するようにしている。 また、車速に応じたフロントおよびリヤの各サスペンシ
ョンの理想長(目標ストローク)を求め、現実のサスペ
ンション長がその値に近付くように制御ことも行なう。 以下、第8図に示すフローチャートに沿って説明する。 なお、車高制御はフロント側とリヤ側にそれぞれ独立し
て行う。 (ステップ1.2) 制御系がスタートし、フロントサスペンションの及びリ
ヤサスペンシロンの各ストローク位R、スタンド位置、
車速Vnを、センサSt+Ss、Ss。 S6から読み込む。 (ステップ3.4) 前回の車速Vn−1と現車速Vnとによって加速度ΔV
を演算しそれが0以上か否か、言い替えれば、加速中あ
るいは定速走行中であるか減速中であるかを判断する。 加速中あるいは定速走行中であればステップ5へ、また
減速中であればステップ6へそれぞれ移行する。 (ステップ5) ここではさらに車速Vnが通常の走行速度(例えば1O
ka+/h以上)か否かを判断し、通常の走行速度であ
ればステップ7へ、また徐行速度であればステップ8へ
移行する。 (ステップ6) ここでは、減速中にあるものの、その速度が停止寸前の
速度(例えば3−km/h以下)か否かを判断し、それ
に達していない場合にはステップ7へ、停止寸前の速度
であればステップ8へ移行する。 ステップ5,6でこのように判断するのは、停止を前提
とするときあるいは非常に遅い速度で運転するときに、
後述するように・ステップ8にて車高を下げるための信
号を発するためである。また、車高を下げる基準として
、加速中あるいは定速中は10km/hを、また減速中
はそれより遅い値3km/hを基準にしているのは、車
高を高くするときはある程度の車速か有った方が好まし
く、逆に車高を下げるときは本実施例のサスベンジジン
の特性上(速やかに車高を下げられる)、停止寸前まで
車高を高く維持させる理由からである。 (ステップ7) 第8図(b)に示す如く、現車速Vnからその時点での
フロント、リヤの各サスペンションの目標ストロークを
求める。図に示すようにある程度速度を上げたときには
、フロントサスペンションのストローク長を長めに、ま
たリヤサスベンジジンのストローク長を短かめに設定す
るのは、速度が増すとフロントカバーに加わる揚力等に
よってフロント側が浮き気味リヤ側が沈み気味となり、
それに対応して前輪および後輪に加わる荷重を所定範囲
内に維持するためである。 (ステップ8) 走行中の標準車高より2011IIl低い値を目標スト
ローク長とする。なお、この値は1名乗車で後部に荷を
積んでいない場合を前提とする値であり、2名乗車のと
き等条件が変わる場合でも上記設定を目標値として車高
調整を行なう。 (ステップ9) 実際のサスベンジジンのストロークと目標ストロークと
を比較し、その差が一5s+mを超える場合はステップ
10へ、差が±51以下のときはステップ11へ、差が
+5mmを超える場合にはステップ12へ移行゛する。 (ステップ10,11.12) スタンドが起立中であるか否か判断し、起立中でなけれ
ばサスペンション長を長くすべく電気信号を送って車高
を上げる。スタンド起立中であれば、ステップ12へ移
行し車高調整を停止する。 (ステップ13.14) スタンドが起立中であるか否かを判断し、起立中でなけ
ればサスベンジ9ン長を短くすべく電気信号を送って車
高を下げる。スタンド起立中であれば、ステップ12へ
移行し車高調整を停止する。 このようにスタンドを起立させたとき、車高調整動作を
停止させるのは、スタンドを起立されたときは既にう・
イダが降車した後であり、車高調整を行う必要がないか
らである。なお、このように車高調整途中で動作を停止
させたときは、再度乗車のときスタンドを収納させた際
に、当該制御器によって車高を下げる調整が行なわれる
ため、ライダは乗車時には不具合は感じない。 以上の後にエンド15に至る。 一突起乗越時のテール跳ね上がり防止制御−この制御は
路面上にある障害物に前輪が乗り上げた時に、リヤサス
ペンションの圧縮側の減衰力特性をソフトに切り換え、
後輪がその障害物に乗り上げた場合にテールの跳ね上が
りを防止するとともに、ライダに加わる衝撃を緩和する
ために行なうものである。なお、上記リヤサスペンショ
ンの圧縮側減衰力をソフトにする制御は、後輪が障害物
を乗り越えるに必要な時間、例えば1秒間程度保持する
ようにしている。 また、車速かある程度以上の場合には、アクチュエータ
の動作遅れ等からリヤサスペンションの減衰力調整が間
に合わないことが考えられるため、その場合には制御を
行わないようにしている。 また、障害物の大きさが所定値以上のときは、リヤサス
ペンションの圧縮側の減衰力をソフトにした場合、サス
ペンションの衝撃吸収限界を越えて底着き現象が生じる
恐れがあり、それを避けるために制御を行わないように
している。 一方、上記サスペンション2.7の場合、圧縮側の減衰
力特性をソフトに保ったまま長時間経過すると、シリン
ダ内の圧油が一方向のみ流れ易くなっていることから(
例えば、サスペンション2であれば圧油が油圧室20→
油室27へ流れ易くなっている)、サスペンション長が
基準値より短くなってしまう不都合が考えられる。その
ため、この制御では一つの障害物から所定距離(例えば
3m)以内に次の障害物があっても、この2番目の障害
物によっては減衰力調整を行わないようにしている。ま
た2番目と3番目の障害物の距離が所定距離以内であれ
ば、2番目の障害物が上記最初の障害物に相当するため
、同じく減衰力調整は行わない。つまり、一定距離以内
に障害物が連続して続く場合(悪路走行時等)には、最
初の障害物だけ減衰力特性制御を行い、2番目以降の障
害物によっては減衰力制御は行わないようにしている。 さらに、第9図(b)に示すように路面に凹部があると
きでもそれを検知し、不必要な減衰力調整を行なうおそ
れもあるが、ここではそれを避けるために前輪が所定以
上の加速度を伴って下動することを検知し、その場合に
はそれ以降所定時間内は制御を行なわないようにしてい
る。 以下、第9図に示すフローチャートに沿って説明する。 (ステップ!、2) 制御系がスタートし、前輪が障害物上に乗り越えたこと
、フロントサスペンションに付随して設けたGセンサS
Iから読み込む。 (ステップ3.4) 悪路走行中が否かを判定するTw値(以下悪路走行判定
値と呼ぶ(詳しくは後述する))が0であるか否か判断
する。0であればステップ5へ移行し、0でないときは
その値から1引いた値を更新し、ステップ5へ移行する
。 (ステップ5.6) 前輪が所定値以上の加速度を伴って下動した時点からの
時間を表すTea値が0か否か判断する。 0であればステップ7へ移行し、0でないときはその値
から!引いた値を更新してステップ7へ移行する。 (ステップ7.8) Gセンサで検知した値がGoより小が否か、言い替えれ
ばフロントサスペンションが延びる方向へ移動しかうそ
の時の加速度がG。より小か否かを判断し、小ならばス
テップ8へ移行してTmを5とし、大ならばステップ9
へ移行する。 すなわち、ここでは路面に所定以上の大きさの凹部があ
る場合には、それを検知してTmタイマをセットする。 (ステップ9) Gセンサで検知した値がG、より大か否か判断し、YE
Sであればステップ10、NOであればステップ18へ
移行する。        。 すなわち、障害物の大きさが一定値以下の場合には減衰
力調整制御を行わないようにしである。 (ステップ10) Tm値が0か否か判断し、0ならば減衰力調整制御を行
う可能性を残してステップIIへ移行し、0でなかった
ならばステップ15へ移行する。上記Tll1値が0で
あることは、前回検出した路面四部から所定時間以上針
かしていることを意味する。 (ステップ11) 悪路走行判定値TwがOであるか否か判断し、Oならば
減衰力調整制御を行う可能性を残してステップ12へ移
行し、0でなかったならばステップ15へ移行する。上
記悪路走行判定値Twが0であることは、前回検出した
障害物から今回検出した障害物までの距離が所定距離(
例えば3g+)以上であることを意味する。 (ステップ12) 車速Vnが所定値C未満であるか否か判断し、所定値C
未満であるとステップ13へ移行して減衰力制御を行い
、所定値C以上であると減衰力制御は行わない。この理
由は、前記したように実際の制御が間に合わないことを
考慮したためである。 上記所定値Cはアクチュエータ等の制御速度にも゛関係
するが、例えば130 km/h程度に設定することを
考えている。 (ステップ13.14) リヤサスペンションの圧縮側の減衰力特性をソフトにす
べく所定電気信号を発する。その後、当該制御状態を保
持するためのTg値(この値は減衰力調整状態を保持す
る残りの時間に相当する)を100とする。ここでは、
この制御系のサイクル力q秒間に100回行なわれるこ
とを考えているため、Tgを100とすることは、制御
状態を1秒間保持させることを意味する。なお、Tgを
100にする代わりに、タイマを用いてもよい。 (ステップ15) 第9図(c)に示すように、現車速Vnにおいて3m走
行する時間に相当するftw(v)値を演算し、その値
を悪路走行判定値Twとする。例えば、この場合の制御
系サイクル100回/秒を前提にすると、時速30km
/hであれば3m走行するのに0.36秒かかることと
になり、その値0.36に制御系サイクル数をかけた値
36がftw(v)値となりTw値にもなる。 このようにTw値が36になると、少なくとも制御系サ
イクルが36回繰り返さなければ、Tw値は0にならず
それまでは制御が行なわれない。 また、その間に障害物があるとその都度Tw値は変えら
れ、したがって悪路走行のような場合には、制御は停止
されることとなる。 (ステップ16.17) GセンサS、で検出されたG値がB(30G)以上が否
か判断し、B以下であるときはステップ18へ移行する
。またBを越える場合にはステップ17に移行してTg
値を0にリセットする。この場合ステップt 8,19
にて明らかなように減衰力特性をソフトにする制御を中
断する。リヤサスペンションの圧縮側の減衰力特性を設
定モードに戻し、サスペンションの底着き現象を防止す
る趣旨である。 (ステップ18,19.20) ステップ18ではTg値が0か否か判断し、0でない場
合はその値から!引いた値を更新し、0の場合はリヤサ
スペンションの圧縮側減衰力特性を設定モードに戻す電
気信号を発する。以下、エンド121に至る。 一アンチスクワット制御− この制御は、急加速時における車体姿勢確保を目的に行
なうものである。 すなわち、動力伝達系がつながった状態で、かつアクセ
ル開度および車速の相関関係がある状態(第10図(b
)参照)にあるときに急な加速域であると判断して、フ
ロント側のサスペンションの伸張側の減衰力特性をハー
ドに、またリヤ側のサスペンションの圧縮側の減衰力特
性をハードに設定するものである。急加速域のあるとき
車体フロント側が持ち上がり気味になり、それを是正す
るために行なう。 なお加速状態を判断するのに、直接加速度を用いずアク
セル開度と車速の相関関係で判断しているのは、加速度
を用いた場合アクチュエータの反応時間等を考慮すると
制御が間に合わなくなるおそれがあるのに対し、アクセ
ル開度等で判断する場合には加速域に至る前に減衰力制
御が行え、時間的に遅れることがないためである。 以下、第1θ図に示すフローチャートに沿って説明する
。 (ステップ1.2) 制御系がスタートし、ミッション位置、クラッチの継断
状態、スロットル開度、車速、フロントサスペンション
の伸張側減衰力設定モード、リヤサスペンションの圧縮
側減衰力設定モードを、センサS z、S to、S 
4+S s、S ts、S Ihカラ読す込ム。 (ステップ3.6) ステップ3においては、ニュートラル状態またはクラッ
チ断状態か否か判断する。言い替えれば、動力伝達系が
つながっているか否かを判断する。 動力伝達がつながっていない場合には、加速域でなく車
体の姿勢制御を行う必要がないためステップ6へ移行す
る。ステップ6では当該制御状態を保持する残りの時間
を表すT8値を0にリセットする。つまり、制御を中断
させる。 また、動力伝達系がつながっている場合には、ステップ
4へ移行する。 (ステップ4.5) ステップ4ではマツプ選択をする。マツプは第1O図(
b)に示すように、スロットル開度と車速から、現在の
走行状態が急加速域であるか否か、つまり制御が必要な
領域にあるかどうかを判断するために用いるもので、各
ミッション毎に作られている。そして選択したマツプか
ら、現時点の走行状態が制御ゾーンZ、に属するか否か
を判断し、属していたらステップ7へ移行し、非制御ゾ
ーン2、.23に属している場合にはステップ6へ移行
する。 (ステップ7) ここでは、前回も制御ゾーンに入っていたか否かを判断
し、入っていたら再度制御する必要はないためステップ
10へ移行し、入っていない場合にはステップ8へ移行
する。 (ステップ8.9) フロントサスペンションの圧縮側減衰力特性をハードに
するとともに、リヤサスペンションの伸張側減衰力特性
をハードにするよう所定の電気信号を発する。その後T
s値(この値は減衰力調整状態を保持する残りの時間表
す値に相当する)を100にする。なお、この場合もT
s値を100にする代わりに、タイマを用いてもよい。 (ステップto、11,12.13) ここではTs値が0であるか否かを判断し、0でない場
合はその値から1引いた値を更新し、0の場合はフロン
ト、リヤ両サスペンションの減衰力特性を設定モードに
戻すよう電気信号を発する。 以下、エンド13に至る。 一アンチダイブ制御(アクセル急減速時)−この制御は
、急減速時における車体姿勢確保を図るのを目的とする
もので、前記アンチスフワット制御に対し逆の制御に相
当する。 すなわち、動力伝達系がつながった状態でかつアクセル
開度および車速の相関関係がある状態(第11図(b)
参照)にあるときに急減速域であると判断して、リヤ側
のサスペンションの伸張側減衰力特性、およびフロント
側のサスペンションの圧縮側の減衰力特性を共にハード
に設定するものである。急減速域のあるとき車体前部が
沈み気味になるのを是正するために行なう。 なお、減速状態を判断するのに、加速度を用いずアクセ
ル開度と車速で行っているのは、前記と同様、加速度を
用いた場合アクチュエータの反応時間等を考慮すると制
御が間に合わなくなるおそれがあるためである。 まな、上記減速域であってフロントブレーキが作動して
いる場合には、上記サスペンション3の場合機械的なア
ンチダイブ機構51が働いており、フロント側があまり
堅くなりすぎるのを防止するためにフロント側サスペン
シコンの減衰力特性をハードにする制御を解除するよう
にしている。 以下、第11図に示すフローチャートに沿って説明する
。 (ステップl、2) 制御系がスタートし、ミッション位置、クラッチの継断
状態、スロットル開度、車速、フロント側のブレーキ機
構が作動中か否か、フロントサスペンションの圧縮側減
衰力設定モード、リヤサスペンションの伸張側減衰力設
定モードを、センサS 、、S Ill、S 4.S 
a、S s、S +*、S +sから読み込む。 (ステップ3.4) Tdt値(この値は後述するZ4ゾーンから他のゾーン
に移行した時点からの時間を表すものである。 ステップ8参照)が0か否か判断を行ない、0ならばス
テップ5(こ移行し、0でないならば現状の値から1引
いた値を更新してステップ5へ移行する。 (ステップ5) ニュートラル状態またはクラッチ断状態か判断する。動
力伝達系がつながっていない場合には、車体の姿勢制御
を行う必要がなくステップ9へ移行する。また、動力伝
達系がつながっている場合にはステップ6へ移行する。 (ステップ6.7) ステップ4ではマツプ選択をする。マツプは第11図(
b)に示すように、スロットル開度と車速から、現在の
走行状態が急減速域であるか否か、つまり制御が必要な
領域1こあるかどうかを判断するために用いるもので、
各ミッション毎に作られている。そして取り出したマツ
プから、現時点の走行条件がいずれのゾーンに属するか
を判断し、それによって次なるステップ9,8.10へ
それぞれ移行する。 ゾーンz、、z、i、z、に属しているときは、急減速
域に至ることがなく、減衰力調整用の信号は発せられな
い。減衰力調整が行なわれるのは(急減速域に至るとし
て疑似しているのは)、現走行状態がZlゾーンに属し
、かつ前回の走行条件がZl、Z4ゾーンに属している
場合のみであり、しかもZ4ゾーンに属しなくなった時
点から、Zlゾーンに属するまでの時間が所定時間以内
例えば0.5秒以内のときに限られる。(ステップ7.
10.l l参照) (ステップ8) 現時点においてZ4ゾーンに属している場合にはTdt
値を50にする。この動作はZ、に属している場合その
都度なされる。 (ステップ9) ここではTd値を0とする。Td値は減衰力調整を保持
する際の残り時間を表すもので、これを0とすることは
、結果として減衰力調整を解除することにつながる。 (ステップ10) 前回の走行条件がZ、ゾーン、 Z 4ゾーンに属する
ときのみステップ11へ移行し、Zlゾーン、Z3ゾー
ンに属していたときはステップ17へ移行する。 (ステップ11) ここでは前記Tdt値がOであるか否かを判断する。0
のときはステップ17へ移行し、0でないときはステッ
プ12へ移行する。 (ステップ12.13) ここでは、リヤサスペンションの伸張側の減衰力特性を
ハードにするよう、所定電気信号を発する。また、当該
制御状態を保持するためのTd値を100にする。なお
、この場合もTd値を100にする代わりに、タイマを
用いてもよい。 (ステップ14,15.16) ここでは、フロントブレーキ装置が作動中か否かの判断
を行い、非作動中のときのみフロント側サスペンション
の圧縮側減衰力特性をハードにする信号を送り、作動中
のときはそれを設定モードとする信号を送る。前記した
ように本実施例の場合、機械的なアンチダイブ機構51
を備えており、ブレーキ作動中にも減衰力特性制御をハ
ードにすると、フロント側があまり堅くなりすぎるため
、それを避ける趣旨である。 (ステップ17.1 B、19.20)Td値がOであ
るか否かを判断し、0でない場合はその値からl引いた
値を更新し、0の場合はフロント側サスペンションの圧
縮側減衰力特性、およびリヤ側サスペンションの伸張側
減衰力特性をともに設定モードに戻す電気信号を発する
。そして、エンド20に至る。 −クラッチ接続時の衝撃吸収制御− (ピッチング防止制御) この制御はギヤチェンジ等において、エンジン側の入力
軸回転数と車輪側の出力軸回転数との差がおおき過ぎる
場合クラッチを接続すると衝撃が起きるが、その衝撃を
緩和するために行なうものである。制御の対象は加速時
、減速時双方ある。 以下、第12図に示すフローチャートに沿って説明する
。 (ステップ1.2) 制御系がスタートし、ミッション位置、クラッチの継断
状態、車速、エンジン回転数、フロントサスペンション
の圧縮側および伸張側の減衰力特性設定モード、リヤサ
スペンションの圧縮側および伸張側の減衰力特性設定モ
ードを、センサs、。 s 、、、s 、、s 、、s 、、、s 、、、s 
、、、s 、5がら読み込む。 (ステップ3) ニュートラル状態か否かを判断する。ニュートラル位置
のときは制御を行う必要がなくステップ6へ移行する。 ニュートラル位置でないときはステップ4へ移行する。 (ステップ4.5) ここでは、車速とミッション位置から仮想エンジン回転
数Ncを演算し、次にクラッチが継状態か否か判断する
。クラッチが断のときは二二一トラル位置のときと同様
ステップ6へ移行する。クラッチが継のときはステップ
7へ移行する。 (ステップ6) ここでは、Td値、Ts値をともにOにリセットする。 結果として当該サスペンションの減衰力特性制御を解除
する。 (ステップ7) ここでは前回クラッチが継が否か判断し、継のときはス
テップI3へ移行し、断のときはステップ8へ移行する
。 (ステップ8) このステップ8に移行する条件は、現在クラッチが継で
かつ前回クラッチが断のとき、つまりクラッチが入った
直後の場合である。このとき、前記求めた仮想エンジン
回転数Ncと実際のエンジン回転数Neを比較し、第1
2図(b)に示すようにいずれのゾーンに属するか判断
し、それぞれ属するゾーンに応じてステップ9.11.
13へ移行する。なお、エンジン回転数の差が余りない
ときは、クラッチ継状態のときに衝撃は生ぜず、特別な
制御を行なう必要がない。 (ステップ9.10) Z、ゾーンのとき、つまり実際のエンジン回転数Neが
仮想のエンジン回転数Ncより所定以上大きい場合(加
速域)には、車体前部が浮き上がり気味になりこれを押
さえるために、フロントサスペンションの伸張側の減衰
力特性をハードにすべく所定電気信号を発する。またリ
ヤサスペンションの圧縮側減衰力特性をハードにする所
定電気信号も発する。また当該制御状態を保持するため
Ts値を100にする。Ts値は当該制御状態を保持す
る際の残りの時間を表すものに相当し、これもタイマに
代えることができる。 (ステップl 1,12) Z3ゾーンのとき、つまり実際のエンジン回転数Neが
仮想のエンジン回転数Ncより所定以上率さい場合(減
速域)には、車体前部が沈み気味になるおそれがありこ
れを押さえるために、フロントサスペンションの圧縮側
の減衰力特性をハードにする所定信号を発するとともに
、リヤサスペンションの伸張側の減衰力特性をハードに
する所定信号を発する。また当該制御状態を保持するた
めの値をTd値を100にする。Td値は当該制御状態
を保持する際の残りの時間を表すものに相当するもので
、これもタイマに代えることができる。 (ステップ13,14.15) Ts値がOであるか否かを判断し、0でない場合はその
値から1引いた値を更新し、0の場合はフロントサスペ
ンションの伸張側およびリヤサスペンションの圧縮側の
各減衰力特性を設定モードに戻すための電気信号を発す
る。 (ステップ16.17.18) Td値がOであるか否かを判断し、0でない場合はその
値から1引いた値を更新し、0の場合はフロントサスペ
ンションの圧縮側およびリヤサスペンションの伸張側の
各減衰力特性を設定モードに戻すための信号を発する。 そして、エンド19に至る。 一アンチダイブ制御(ブレーキ時)− これはフロントブレーキを作動させたとき、車体前部が
沈み気味になるのを防止するためので、制御態様はリヤ
サスペンションの伸張側の減衰力特性をハードにさせる
方法を採っている。 なお、それに加えであるいは単独で、フロントサスペン
ションの圧縮側の減衰力特性をハードにすることも考え
られるが、この実施例の場合、機械的なアンチダイブ機
構を備えており、それによってフロントサスペンション
の圧縮側の減衰力特性はブレーキ時にある程度ハードに
なる関係上、あまり減衰力特性がハードになりすぎるの
を防止するため、ここではリヤ側の制御だけに止どめて
いる。 以下、フローチャートに沿って説明する。 (ステップ1.2) 制御系がスタートし、ブレーキが作動中か否か、および
リヤサスペンションの伸張側減衰力特性の設定モードを
、センサS、、S1iから読み込む。 (ステップ3.4) ここでは、フロンドブに一キが作動中か否か判断し、非
作動中ならば制御を行う必要がなくステップ8へ移行し
、作動中ならばフロントサスペンションの圧縮側減衰力
を設定モードに戻す信号を発した後、次のステップ5へ
移行する。 (ステップ5) ここでは、前回ブレーキ作動中であったか否か判断する
。ブレーキ作動中であれば制御を行う必要がなくステッ
プ8へ移行し、ブレーキ非作動中の時は減衰力制御を行
うべくステップ6へ移行する。 すなわち、減衰力調整を行うときは、前回がブレーキ非
作動中で今回初めてブレーキが作動するとき、言い替え
れば、ブレーキ作動が始まった直後である。 (ステップ6.7) 前記のようにフロントブレーキが作動したときは車体前
部が沈み気味になり、これを押さえるためにリヤサスペ
ンションの伸張側の減衰力特性をハードにすべく電気信
号を発する。また当該制御状態を保持するためのTd値
を100にする。なお、Td値を100とする代わりに
、タイマで所定時間保持させるようにしてもよい。 (ステップ8) ここでは、Td値をOにリセットし、結果として当該サ
スペンションの減衰力特性制御を解除する。 (ステップ9,10.I 5) Td値が0であるか否かを判断し、0でない場合はその
値から!引いた値を更新し、0の場合はリヤサスペンシ
ョンの伸張側の減衰力特性を設定モードに戻すための信
号を発し、制御を解除する。 そして、エンド12に至る。 なお、上記実施例では、車体前部および後部の高さを上
下させるのに油圧を用いた例で説明したが、本発明は油
圧に代えてエアを用いてもよい。 また、上記実施例では車高を上げる際の速度と下げる際
の速度を違えるのに、車高調整用シリンダの油通路33
にチエツク弁と流N調整弁とを並列に設けることで対処
しているが、シリンダへの油通路に流量調整弁を介装し
、この調整弁の開度を往側と遠側とで電気的に変えるよ
うにしてもよい。例えば第5図に示す如くソレノイドバ
ルブを介装し、このバルブを電気的な操作により極短時
間の内にON、OFFを繰り返させることで対処しても
よい。 「発明の効果」 以上説明したように本発明によれば、車高調整用のシリ
ンダへ流体を供給、排出する制御部に、シリンダから排
出する流体速度をシリンダへ供給する流体速度よりも速
くする流体速度調整部を設けているため、自動二輪車に
要求されている車高調整制御、すなわち車高を上げると
きはゆっくりした速度でまた下げるときは素早い速度で
行なう制御が実現でき、したがって、急停止の場合でも
車高を確実に下げることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は自動二輪車の全
体側面図、第2図はサスペンション装置全体の概略構成
図、第3図(a)、〜(c)はフロント讐スベンシーン
の油圧操作部の作用説明図、第4図(a)〜(c)はバ
ネ定数可変機構油圧操作部の作用説明図、第5図はサス
ペンション装置の駆動系の他の例を示す構成図、第6図
は制御器の構成図、第7図ないし第13図は制御内容を
示すフローチャートである。 2・・・・・・右側フロントサスペンション、3・・・
・・・左側フロントサスペンション、7・・・・・・リ
ヤサスペンション、 8・・・・・・制御部、 9・・・・・・油圧操作部、 9a・・・・・・流体速度調整部 10・・・・・・制御部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シリンダを内蔵し該シリンダへ流体が供給、排出される
    ことによって全体の長さが変化するサスペンションと、
    該サスペンションの前記シリンダに車速に応じ流体を供
    給、排出することにより車高を変える制御部を有する電
    子制御サスペンション装置であって、前記制御部には、
    シリンダから排出する流体の速度をシリンダ側へ供給す
    る流体の速度よりも速くする流体速度調整部が付設され
    ていることを特徴とする電子制御サスペンション装置。
JP3664988A 1988-02-19 1988-02-19 電子制御サスペンション装置 Pending JPH01212686A (ja)

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