JPS5845129Y2 - 車両用サスペンシヨン - Google Patents

車両用サスペンシヨン

Info

Publication number
JPS5845129Y2
JPS5845129Y2 JP839479U JP839479U JPS5845129Y2 JP S5845129 Y2 JPS5845129 Y2 JP S5845129Y2 JP 839479 U JP839479 U JP 839479U JP 839479 U JP839479 U JP 839479U JP S5845129 Y2 JPS5845129 Y2 JP S5845129Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
vehicle speed
damping force
shock absorber
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP839479U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55109008U (ja
Inventor
南海雄 入江
Original Assignee
日産自動車株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日産自動車株式会社 filed Critical 日産自動車株式会社
Priority to JP839479U priority Critical patent/JPS5845129Y2/ja
Publication of JPS55109008U publication Critical patent/JPS55109008U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5845129Y2 publication Critical patent/JPS5845129Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両用サスペンションに用いられるショックア
ブソーバの減衰力を制御して、操縦応答性及びその安定
性の改善を図るようにした車両用サスペンションに関す
るものである。
[L車両のサスペンションのショックアブソーバの減衰
力を自動調整する装置としては、米国特許第40305
80号のようなものが提案され、その作動を制御する電
気回路としては、米国特許第3995883号に示され
ているような回路が提案されている。
しかしながら従来のこの種装置は、車両の乗心地を改善
すべくなされたもので、即ち車両のピッチング、ローリ
ング等を抑制するに足る減衰力を、許容し得る車両の上
下方向の振動加速度内で得られるようショックアブソー
バのピストン速度を感知するものにすぎず、車両の操縦
応答性や安定性を考慮してなされたものではない。
ところで、車両の操縦特性として、アンダーステア、ニ
ュートラルステア、オーバステア特性があることは公知
であるが、車両として本来望ましL・のはその操向輪の
舵角に比例した旋回半径が得られるニュートラル特性が
常に得られることである。
しかしながら、この操縦特性は、車両の重量配分の相違
や車速の変化等によって変化するために、いかなる走行
条件下においてもニュートラル特性を得ることは困難で
あり、このため従来ではニュートラル特性に近すけなか
らも安定性に優れたアンダステア特性の範囲内に収まる
ようにサスペンションを設計している。
しかるに、サスペンションの設計のみで操縦特性を固定
的にアンダステア特性に定めると、それなど安定性が要
求されていない低車速時の操縦応答性が低下し、応答性
に優れたニュートラルステア特性乃至オーバステア特性
が得られなくなるという問題が生じている。
本考案はこのような従来の不都合を改善すべくなされた
もので、車速に応じて前輪または後輪の少なくとも一方
のショックアブソーバの減衰力を制御することにより、
前輪または後輪の左右輪間での過渡的な荷重移動量の大
小を変化させ、車速が低い時にはニュートラルステア乃
1若干のオーバステア特性として操縦の応答性を高める
一方、車速が高いときにはアンダステア特性として安定
性を高め、これにより直進走行から旋回走行へ移る際等
における応答性、安定性に優れた過渡的な操縦特性を得
ることのできる車両用サスペンションを提供することを
目的とする。
以下、図面に示す実施例により本考案の車両用サスペン
ションヲ説明スル。
第1図において、2,3は車両1の前輪及び後輪であり
、4,5は各車輪2,3のサスペンションに設けた油圧
式ショックアブソーバである。
そして、本実施例では左右後輪3,3の各ショックアブ
ソーバ5,5を、後述する様にその減衰力を変化制御で
きるような構造とする一方、車両1の変速機6出力軸の
回転数を検出する車速を検出する手段としての車速セン
サ775=t)の車速に対応した電圧値の出力信号に基
すいて出力される制御回路8の制御信号にて電子制御で
きるように構成している。
前記ショックアブソーバ5の構造を第2図に示す。
図において、10は内、外筒11,12からなるシリン
ダ、13はこのシリンダ10内を移動するロンド状のピ
ストンである。
前記シリンダ10の底部には減衰力発生ボトムバルブ1
4を設け、縮み側減衰力発生オリフィス15、伸び側減
衰力発生オリフィス16及びノンリターンバルブ1Tの
協働によって油室Aと8間での油流動に抵抗を与え減衰
力を発生させる。
また、ピストン13の下端には減衰力発生メインバルブ
18を設け、縮み側、伸び側の各減衰力発生オリフィス
19゜20及びノンリタンバルブ21の協働によって油
室Bと0間での油流動に抵抗を与え減衰力を発生させる
ようになっている。
22はオイルシール、23はキャップである。
ここで、このショックアブソーバでは、前記ピストン1
3を軸方向に分割したアッパピストン24とロワーピス
トン25にて形成し、ロワーピストン25には前記減衰
力発生メインバルブ18をバイパスして油室BとCを直
接連通させるバイパス通路26を形成する一方、アッパ
ピストン24にはソレノイド28とプランジャ29とを
有するアクチュエータ27を内装する。
更にプランジャ29を前記バイパス通路26内に侵入位
置させることにより、アクチュエータ27はソレノイド
28の通電、非通電に応じてプランジャ29を作動させ
、バイパス通路26を開閉して油室BとCを直接連通さ
せるようになっている。
30はリターンスプリング、31は引出し線、32は充
填材である。
前記車速センサ7は既存のタコジェネレータタイプある
いはアンチスキッド装置等に用いられて1回転毎に既定
のパルスを発生させる方式のものが用いられる。
前記制御回路8内には例えば第3図に示す回路が設けら
れる。
第3図において、TR1〜TR4はトランジスタ、D1
〜D2はダイオード、R1〜R9は抵抗、C1はコンデ
ンサであり、更に7は前記した車速センサ、28,28
は夫々前記ショックアブソーバ5,5内に内装したアク
チュエータのソレノイドである。
この第3図では、車速センサ7としては、例えば前述し
たタコジェネレータの出力電圧を整流し、その負側出力
をセンサ7の出力として用いているものとする。
すなわち、車速センサTは、車速の上昇に比例した負の
電圧値を出力信号とする。
以下、第3図に示す制御回路8の作動を説明する。
車速センサ7の出力信号は、抵抗R1を介して第3図の
Aで示すトランジスタTR1のベースに加えられる。
このA点には、さらに基準電源+■より抵抗R2を介し
て正電圧が加えられ、またトランジスタTR2がオフ状
態である初期状態においては、抵抗R7,R4を介して
も正電圧が加えられている。
したがって、A点の電位は、低車速時においては、車速
センサTの出力信号(負電圧)が小さいため、正電位に
保たれる。
この時トランジスタTRIは、ベースが正電位に保たれ
ているのでオン状態となり、トランジスタTR1のコレ
クタに電圧は発生しない。
さらに、抵抗R8を介して接続されたトランジスタTR
3のベースも電圧は加えられないため、トランジスタT
R4もオフ状態となっている。
したがって、低車速時には、ソレノイド28は通電され
ない。
車速が漸次上昇し、車速センサ7からの出力信号(負電
圧)が大きくなってくると、これに伴なってA点の電位
は低くなり、ある車速では0電位(アース電位)に等し
くなる。
このある車速以上になると、A点の電位は車速センサ7
の出力信号の変化につれて、さらに負電位になろうとす
るが、ダイオードD1によってA点の電位はアース電位
に保たれる。
前記ある車速において、A点の電位が0となると、トラ
ンジスタTR1はオフ状態となるため、トランジスタT
R1のコレクタに正電圧が生じる。
これに対応して抵抗R8を介してトランジスタTR3の
ベースには正電圧が加えられ、トランジスタTR3はオ
ン状態となる。
この結果、トランジスタTR4のベースに正電圧が加え
られ、トランジスタTR4もオン状態となり、ソレノイ
ド28は通電される。
上記ある車速の設定は、抵抗R□、R2,R4゜R7、
を変えることによって選択できる。
第3図ではR2は可変抵抗としてこれを可能としている
さらに、上記ソレノイド28に通電し始める車速とソレ
ノイド28への通電を中止する車速は異なるものとし、
ヒステリシスを与え、ソレノイド28への通電、非通電
の切換時のバンチングを防止している。
これは抵抗R5を介してトランジスタTR1のコレクタ
とトランジスタTR2のベースとを接続していることに
よって、高車速時に一旦トランジスタTR1がオフ状態
となると、トランジスタTR2をオン状態として、抵抗
R7、R4を介してA点(トランジスタTR1のベース
)に正電圧が加えられなくなることによる。
本実施例は以上の構成であり、次に作用を説明する。
車速の低いときは車速センサ7の出力電圧が設定値を越
えないのでソレノイド28は通電されず、プランジャ2
9はスプリング30力により突出してバイパス通路26
を閉成する。
このため、減衰力発生メインバルブ18は通常時と全く
同様の減衰作用を行なうことになる。
従って、この状態でのショックアブソーバ5の減衰力が
前輪のショックアブソーバ4の減衰力よりも犬となるよ
うに設定しておけば、車両の操縦特性は安定性よりも応
答性に優れたニュートラルステア乃至オーバステア特性
となる。
車速が高くなると車速センサ7の出力電圧が設定値を越
えるので、ソレノイド28は通電され、プランジャ29
はスプリング30力に抗して吸引上動されバイパス通路
26を開放する。
このため、減衰力発生メインバルブ18にあっては、既
存のオリフィス19.20に加えてバイパス通路26を
通って油が油室BとCとの間で流動することになり、そ
の減衰力を低下させる。
この結果、ショックアブソーバ5の減衰力は前輪のショ
ックアブソーバ4の減衰力よりも小となり、車両の操縦
特性は安定性に優れたアンダステア特性となるのである
尚、本例ではプランジャ29をオン、オフ的に作動して
バイパス通路26を開閉作動させる構成としているが、
プランジャを連続的に作動してバイパス通路26の開口
面積を連続的に変化させるように構成すれば、前述した
操縦特性を車速に応じて連続的に制御することも可能で
ある。
また、本例では後輪のショックアブソーバの減衰力を制
御する構成としたが、前輪のショックアブソーバを制御
する構成としてもよく、或いは両方のショックアブソー
バを同時に制御するようにしてもよい。
但し、前輪側を制御するときにはショックアブソーバ内
のアクチュエータの作動を前述と逆にする必要がある。
以上述べたように本考案の車両用サスペンションによれ
ば、車速に応じて前後輪の少なくとも一方のショックア
ブソーバの減衰力を制御して車両の過渡的な操縦特性を
アンダステア、ニュートラルステア乃至オーバステア特
性に制御することができるので、車両の操縦応答性や安
定性を良好なものとすることができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の概念的な構成を示す斜視図、第2図は
ショックアブソーバの断面図、第3図は回路図である。 1・・・・・・車両、2・・・・・・前輪、3・・・・
・・後輪、4,5・・・・・・ショックアブソーバ、7
・・・・・・車速センサ、8・・・・・・制御回路、1
0・・・・・・シリンダ、13・・・・・・ピストン、
14・・・・・・減衰力発生ボトムバルブ、18・・・
・・・減衰力発生メインバルブ、26・・・・・・バイ
パス通路、27・・・・・・アクチュエータ、28・・
・・・・ソレノイド、29・・・・・・プランジャ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ショックアブソーバを備えた車両用サスペンションにお
    いて、前輪側、後輪側の各ショックアブソーバの少なく
    とも一方に、減衰力特性を変化させる手段を設けると共
    に、車速に応じた信号を出力する車速を検出する手段と
    、該車速を検出する手段からの信号を入力して前記減衰
    力特性を変化させる手段を高車速時には低車速時よりも
    後輪側ショックアブソーバの減衰力に対する前輪側の減
    衰力の比を高めるように駆動する手段とを、設けたこと
    を特徴とする車両用サスペンション。
JP839479U 1979-01-25 1979-01-25 車両用サスペンシヨン Expired JPS5845129Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP839479U JPS5845129Y2 (ja) 1979-01-25 1979-01-25 車両用サスペンシヨン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP839479U JPS5845129Y2 (ja) 1979-01-25 1979-01-25 車両用サスペンシヨン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55109008U JPS55109008U (ja) 1980-07-30
JPS5845129Y2 true JPS5845129Y2 (ja) 1983-10-14

Family

ID=28817378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP839479U Expired JPS5845129Y2 (ja) 1979-01-25 1979-01-25 車両用サスペンシヨン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5845129Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013159312A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Toyota Motor Corp 車両用サスペンションシステム
CN105313627A (zh) * 2014-07-31 2016-02-10 日立汽车系统株式会社 带缓冲器的车辆

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5973309A (ja) * 1982-10-18 1984-04-25 Mazda Motor Corp 自動車のサスペンシヨン
JPS5973312A (ja) * 1982-10-18 1984-04-25 Mazda Motor Corp 自動車のサスペンシヨン
JPS5996063A (ja) * 1982-11-22 1984-06-02 Mazda Motor Corp サスペンシヨンとステアリングの総合制御装置
JPS5996062A (ja) * 1982-11-22 1984-06-02 Mazda Motor Corp サスペンシヨンとステアリングの総合制御装置
JPS59100064A (ja) * 1982-11-30 1984-06-09 Mazda Motor Corp サスペンシヨンとステアリングの総合制御装置
JPS59100063A (ja) * 1982-11-30 1984-06-09 Mazda Motor Corp サスペンシヨンとステアリングの総合制御装置
JPS59106371A (ja) * 1982-12-08 1984-06-20 Mazda Motor Corp サスペンシヨンとステアリングの総合制御装置
US4586728A (en) * 1983-02-28 1986-05-06 Mazda Motor Corporation Vehicle suspension means having variable suspension characteristics
JPS6025811A (ja) * 1983-07-21 1985-02-08 Nissan Motor Co Ltd 車両における操縦安定性制御装置
JPH0733923Y2 (ja) * 1985-03-30 1995-08-02 三菱自動車工業株式会社 電子制御サスペンション装置
JPS646427Y2 (ja) * 1987-05-07 1989-02-20
JPH0617703B2 (ja) * 1988-07-21 1994-03-09 株式会社ユニシアジェックス 液圧緩衝器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013159312A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Toyota Motor Corp 車両用サスペンションシステム
CN105313627A (zh) * 2014-07-31 2016-02-10 日立汽车系统株式会社 带缓冲器的车辆
KR20160016603A (ko) * 2014-07-31 2016-02-15 히다치 오토모티브 시스템즈 가부시키가이샤 완충기 장착 차량
JP2016032990A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 日立オートモティブシステムズ株式会社 緩衝器付き車両
CN105313627B (zh) * 2014-07-31 2019-08-16 日立汽车系统株式会社 带缓冲器的车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55109008U (ja) 1980-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5845129Y2 (ja) 車両用サスペンシヨン
EP0249227B2 (en) Actively controlled automotive suspension system with mutually independent hydraulic systems having mutually different damping characteristics for improving response characteristics in active suspension control
US5467280A (en) Vehicular suspension system utilizing variable damping force shock absorber
US4903983A (en) Actively controlled automotive suspension system with improved cornering characteristics
US5080392A (en) Suspension unit
US4566718A (en) Suspension and steering control of motor vehicles
US4909534A (en) Actively controlled automotive suspension system with variable damping coefficient and/or spring coefficient
JPH0295910A (ja) 自動車用アクティブサスペンションの制御装置
JPH0737204B2 (ja) 車両用サスペンシヨン装置
JPH07117435A (ja) サスペンション制御装置
JPH04100724A (ja) 車両用能動型スタビライザ
JPS59164214A (ja) 車両用サスペンシヨン装置
JPS6247723B2 (ja)
JPS60191812A (ja) 車両用サスペンシヨン制御装置
JP3087501B2 (ja) サスペンション制御装置
JP3085059B2 (ja) 4輪操舵車両の車両特性制御装置
JP3060803B2 (ja) 4輪操舵車両の車両特性制御装置
JPH0424243B2 (ja)
JP3055377B2 (ja) 4輪操舵車両の車両特性制御装置
JP3085060B2 (ja) 4輪操舵車両の車両特性制御装置
JPS6374708A (ja) 油圧サスペンシヨン装置
JPS6316281B2 (ja)
JP2553162Y2 (ja) 能動型サスペンシヨン
JPS59186710A (ja) 自動車のサスペンシヨン
JPH0617603Y2 (ja) 車両用サスペンション装置