JPH02146921A - 入力回路の点検方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ、産業上の利用分野 本発明は、ディジタル形保護継電装置に係り、特に実効
値化回路を持つ入力回路の点検方式に関する。

Ｂ０発明の概要 本発明は、アナログ入力信号を実効値化してマルチプレ
クサとＡ／Ｄ変換器によりコンピュータに取込み、コン
ピュータで保護演算するにおいて、アナログ入力信号を
実効値化しないでコンピュータ内で実効値した値と実効
値化して取込んだ値との比較により入力回路を点検する
ことにより、入力回路を簡単化しながら点検と保護の並
行処理を容易にするものである。

Ｃ０従来の技術 ディジタル形保護継電装置は、電力系統等の保護対象か
ら各種アナログ信号を取込んでディジタル値に変換し、
コンピュータ等によりディジタル保護演算を行い、演算
結果からしゃ断器のトリップ等の保護出力を得る。

この種の装置において、入力回路はアナログ信号（電圧
波形等）をそのままサンプリングとＡ／Ｄ変換によって
ディジタル信号とする方式のほかに、アナログ信号を入
力回路で実効値化しておくことでディジタル演算の処理
ステップ数を低減し、高速演算や多機能処理を可能にす
る方式が知られている。

第２図は従来の実効値化回路を持つ入力回路の点検回路
図である。複数のアナログ入力信号Ａ。

〜Ａｎは点検用切換スイッチ■、〜Ｉｎ　を通して実効
値化回路２１〜２ｎ　に入力され、該実効値化回路によ
って夫々実効値に変換され、マルチプレクサ３によって
時分割で順次Ａ／Ｄ変換器４のアナログ入力にされ、Ａ
／Ｄ変換器４から順次取出されるディジタル値が装置本
体の中枢部になるコンピュータ５に記憶されて保護演算
に使用される。

この構成において、実効値化回路２Ｉ〜２ｎを含む入力
回路の動作点検には、コンピュータ５が切換スイッチ１
．〜１ｎを点検側に切換え、点検用信号源６からの点検
入力に対する実効値化回路２１〜２ｎの各実効値出力を
マルチプレクサ３、Ａ／Ｄ変換器４を通してコンピュー
タ５にディジタル値として取込み、該ディジタル値から
実効値演算も含む入力回路の正当性をコンピュータ５が
判定する。

Ｄ９発明が解決しようとする課題 従来の入力回路の点検方式は、該入力回路が実効値化回
路を持つため、近年一般に使用されている高調波信号を
アナログ人力に重畳させて該高調波信号が入力回路を通
過したときのディジタル値から判定する点検方式を適用
できない。このため、点検時には切換スイッチによって
アナログ入力から点検信号人力に切換えて行う方式にさ
れ、この点検方式では以下のような不都合があった。

（１）アナログ人力と点検入力を切換えるため、切換ス
イッチを必要とする。

（２）切換スイッチの介在により、アナログ人力が切換
スイッチの異常で断たれてしまう恐れがあり、保護上で
信頼性が低下する。

（３）点検中にアナログ信号が取込まれなくなり、該点
検期間中には保護動作が中断される。

（４）コンピュータが積分動作を行う処理等には点検時
に点検信号分が入るのを回避するなど点検時のコンピュ
ータ側処理が複雑になる。

以上のような問題点に鑑み、本発明は入力回路構成を簡
単化しながら点検と保護の並行処理を容易にする点検方
式を提供することを目的とする。

８０課題を解決するための手段と作用 本発明は、上記目的を達成するため、複数のアナログ人
力信号を夫々実効値化する実効値化回路と、この各実効
値化回路の出力を順次取込むマルチプレクサと、このマ
ルチプレクサの出力を順次ディジタル値に変換してコン
ピュータの保護演算データにするＡ／Ｄ変換器とを備え
るディジタル形保護継電装置の入力回路において、前記
マルチプレクサは入力回路の点検時に前記実効値化回路
からの実効値に並行して前記アナログ人力信号を直接に
取込む切換手段を設け、前記コンピュータはマルチプレ
クサが直接に取込んだアナログ入力信号を実効値化処理
した値と前記実効値化回路を通した実効値との比較によ
って入力回路の正常。

異常を判定することにより、点検時のアナログ入力を実
効値化することなくコンピュータに取込んでおき、この
データをコンピュータ内で実効値化した結果と実効値化
回路を通したアナログ入力信号の実効値とを比較するこ
とで入力回路の正常。

異常の点検、特に実効値化回路の正常、異常の点検を行
う。

Ｆ、実施例 第１図は本発明の一実施例を示す点検回路図である。同
図において、アナログ人力ＡＩＡ−Ａｎ　は従来の切換
スイッチを介することなく直接に実効値化回路２．〜２
ｎ　に夫々入力される。また、マルチプレクサ３Ａは実
効値化回路２．〜２ｎからの入力のほかに、点検時のみ
アナログ人力Ａ、〜Ａｎを直接に取込む入力機能が設け
られる。コンピュータ５はアナログ入力Ａ＋−Ａｎ　　
による各種保護処理機能のほかに、実効値化回路２１〜
２ｎとマルチプレクサ３ＡとＡ／Ｄ変換器４を通して入
力されるアナログ人力Ａ、〜Ａｎの実効値Ａ、ｒｓｓ〜
Ａ　ｎ　ｒｍｓを一方の比較入力に切換える比較手段５
Ａと、マルチプレクサ３ＡとＡ／Ｄ変換器４を通して入
力されるアナログ人力Ａ、〜Ａｎ　を順次実効値化して
比較手段５Ａの他方の比較入力を得る実効値化手段５Ｂ
とを備える。

このような構成において、通常時にはマルチプレクサ３
Ａは実効値化回路２１〜２ｎからの入力のみを取込み、
この出力はＡ／Ｄ変換器４によるディジタル化を施して
コンピュータ５により保護演算処理を行う。

次に、入力回路の点検時には、マルチプレクサ３Ａはア
ナログ入力の実効値Ａ　＋　ｒｍｓ〜Ａ　ｎ　ｒｍｓの
取込みと並行してアナログ人力Ａ、〜Ａｎ　　も取込み
、Ａ／Ｄ変換器４からは実効値ＡｌｒＩＩＳ〜Δｎｒｍ
ｓとアナログ人力Ａ、〜Ａｎ　をコンピュータ５に取込
む。そして、コンピュータ５は実効値Ａ、ｒｍｓ〜Ａ　
ｎ　ｒ＋＋＋ｓによる保護演算に並行（保護演算の空き
時間と時分割を利用）してアナログ人力Δ、〜Ａｎを実
効値化手段５Ｂによって夫々実効値化処理を行い、この
実効値を比較手段５Ａによって実効値化回路２１〜２ｎ
を通した実効値Ａ　、　ｒｒｒｒｓ−Ａ　ｎ　ｒｍｓと
対応づけて順次比較して両実効値の差が誤差範囲内にあ
るか否かの正誤判定を行う。この判定によって、実効値
化回路２１〜２ｎ　とマルチプレクサ３ＡとＡ／Ｄ変換
器４から成る入力回路の正常。

異常の点検がなされる。

従って、本実施例によれば、従来の切換スイッチ１．〜
１ｎ　による入力の切換えを不要にし、該切換スイッチ
や点検信号源６を不要にし、さらに切換えに伴う信頼性
の低下や点検中での保護中断が無くなる。また、点検入
力と保護演算入力が互いに影響を及ぼすことがなく、夫
々別のデータとして取扱われ、保護演算処理に点検のた
めの後処理等を不要にする。また、点検時の実効値化手
段５Ｂ、比較手段５Ａの処理は保護演算に較べて高速度
処理を必要としないため、保護演算の空き時間等を利用
でき、コンピュータ５の負荷率には殆ど影響しないで点
検できる。

また、点検が保護と並行して行われるため、点検時期は
任意に取ることができ、点検による故障発見が早くなり
、保護機能の信頼性が向上する。

さらに、点検と保護が並行的に行われるため、保護の中
断を無くすための従来の保護系統の二重化方式を採用す
ることを不要にし、入出力回路及びコンピュータ処理を
複雑にすることが無（なる。

Ｇ１発明の効果 以上のとおり、本発明によれば、実効値化回路を通した
値と、アナログ人力信号を直接に取込んでコンピュータ
側で実効値化した値とを比較することで入力回路の点検
を行うため、保護演算のためのアナログ入力回路点検に
切換スイッチ等を不要にして入力回路を簡単化し、また
点検時にも保護入力と演算を実行して保護機能の中断が
無くなり、点検°を保護処理の空き時間を利用するなど
点検処理を容易にする等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す点検回路図、第２図は
従来の点検回路図である。 ２＋、２ｎ　・・・実効値化回路、３．３Ａ・・・マル
チプレクサ、４・・・Ａ／Ｄ変換器、５・・・コンピュ
ータ、５Ａ・・・比較手段、５Ｂ・・・実効値化手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数のアナログ入力信号を夫々実効値化する実効
   値化回路と、この各実効値化回路の出力を順次取込むマ
   ルチプレクサと、このマルチプレクサの出力を順次ディ
   ジタル値に変換してコンピュータの保護演算データにす
   るＡ／Ｄ変換器とを備えるディジタル形保護継電装置の
   入力回路において、前記マルチプレクサは入力回路の点
   検時に前記実効値化回路からの実効値に並行して前記ア
   ナログ入力信号を直接に取込む切換手段を設け、前記コ
   ンピュータはマルチプレクサが直接に取込んだアナログ
   入力信号を実効値化処理した値と前記実効値化回路を通
   した実効値との比較によって入力回路の正常、異常を判
   定することを特徴とする入力回路の点検方式。