JP3729224B2 - 電力系統のディジタル保護・制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電力系統等の保護・制御、特に、保護・制御演算に悪影響を及ぼすことなく、アナログ入力部のメモリの不良検出を行うための電力系統のディジタル保護・制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電力系統で用いられる従来のディジタル保護・制御装置として、例えば、「電気協同研究」第50巻、第1号に記載されているディジタル保護リレー(第二世代ディジタルリレー)がある。このディジタル保護リレーは、アナログ入力部、ディジタル演算処理部、整定部、出力部の各々を備えて構成されている。その入力部には、折返し誤差防止用のアナログフィルタ、サンプルホールド回路、マルチプレクサ、A/D変換器及びバッファを備えたディジタル信号処理装置が設けられている。
この様なディジタル保護・制御装置においては、メモリ(RAM)のチェック方法として、マイクロプロセッサ(CPU)がデータメモリ領域に、所定データを書き込み、この書き込みデータを読み出してデータが一致していることをチェックするリード/ライトチェックが採用されている。
【0003】
また、上記以外のチェック方式として、メモリデータに冗長ビットを付加し、CPUのデータ読み出し時、メモリデータと冗長ビットが所定の形になっていることをチェックするパリティチェック(parity check)方式がある。
さらに、従来より、メモリのチェックを含んだ常時監視(平衡度監視、零相電流監視、高調波重畳監視、A/D精度チェックなど)も行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のディジタル保護・制御装置によると、CPUとメモリ間の通常のアクセスであれば、十分にメモリのチェックが可能であるが、例えば、A/D変換データを周期的に格納するバッファメモリとCPU間では、以下の様な課題が残されている。
(a)A/D変換器の変換データを書き込むタイミングが短周期のため、CPU側で十分にタイミングを調整してメモリチェックする必要があり、CPUの演算タイミングに制約が生じる。
(b)メモリチェックを行うために、CPUは所定データの書き込み作業、読み出し作業及びチェック作業が必要であり、本来の処理以外に処理時間を割く必要がある。
(c)パリティチェック方式は冗長ビットが必要であり、その為、パリティビットを生成する高速回路、及びパリティをチェックする回路が必要であり、回路規模が大きくなる。また、動作速度はパリティ生成回路とチェック回路に制約される。
(d)メモリチェックを含んだ常時監視(平衡度監視など)は、重み付けの低いビットの異常は検出し難く、十分なチェックが行えない。
以上のような理由から、A/D変換データを格納するバッファメモリのメモリチェックは十分とは言い難いものであった。
【0005】
本発明は、上記従来技術の実情に鑑みてなされたもので、高速回路を付加することなく、簡単な構成によって確実にバッファメモリ異常を検出することのできる電力系統のディジタル保護・制御装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電力系統の複数の計測アナログ信号をフィルタリングする複数のフィルタ手段と、該フィルタ手段の出力信号を多重化する多重化手段と、該多重化手段の出力をサンプリングし、これをディジタル信号に変換するA/D変換手段と、所定のテストパターンデータを生成するテストデータ送出手段と、該テストデータ送出手段の出力と前記A/D変換手段の出力とをサンプリング周期毎に交互に格納するバッファ手段と、該バッファ手段から読み出した前記テストデータを検定して前記バッファ手段の異常の有無をチェックする第1の処理手段と、バッファ正常判定によりバッファ出力のディジタルフィルタ演算処理を行う第2の処理手段と、第2の処理手段の出力から系統を監視し、保護・制御を行う第3の処理手段と、を有することを特徴とする電力系統のディジタル保護・制御装置を開示する。
【0007】
更に本発明は、前記テストパターンデータは、全ビットが0と全ビットが1のデータとからなり、夫々のデータは交互に前記バッファ手段に格納されることを特徴とする電力系統のディジタル保護・制御装置を開示する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を基に説明する。
実施の形態1
図1は本発明による電力系統のディジタル保護・制御装置の一実施の形態を示すブロック図である。また、図2は図1のディジタル保護・制御装置の動作を示すタイミングチャートであり、図3はメモリ内容を示す説明図である。
図1において、101〜102は電力系統からの入力信号100aを取り込み、サンプリングによる折り返し誤差を防止するためのアナログフィルタ手段としての複数のアナログ入力ローパスフィルタ(LPF)である。103は複数のアナログ入力ローパスフィルタ101,102の出力信号を切替信号100bに基づいて切り替え、1本の信号に多重化する多重化手段としてのマルチプレクサ(MPX)である。104はサンプル/ホールド(S/H)回路を内蔵したA/D変換手段としてのアナログ/ディジタル変換器(A/D)であり、A/D変換指令信号100cに基づいてアナログ入力信号をディジタル信号に変換する。105は既知データ(テストデータ)“0”を取り込むディジタル入力回路であり、106は既知データ“1”を取り込むディジタル入力回路である。ディジタル入力回路105,106は、夫々A/D変換器104と同一のビット数を有するように構成されている。すなわち、A/D変換器104が16ビットであれば、ディジタル入力回路105,106も16ビットの構成とする。
A/D変換器104及びディジタル入力回路105,106は、バス112を介してバッファメモリ107に接続されている。この接続は信号(セレクト信号100d,100e,100fによって制御される。バッファメモリ107は)A/D変換器104、ディジタル入力回路105,106からのデータを格納するバッファ手段であり、入出力ポートを2つ備えたデュアルポートメモリ(DPM)が用いられる。このバッファメモリ107が、本発明の監視対象のデバイスとなっている。このバッファメモリ107は書き込み信号100gにより、内部のメモリセルに入力したデータを格納するものである。108はマイクロプロセッサ(CPU)であり、プログラムメモリ(ROM)109に従って動作する。このCPU108とROM109により処理手段が形成される。なお、動作のタイミングは、電源リセットなどのリセット状態から動く第1の動作モードと、外部割り込み信号100hを受けて動く第2の動作モードがある。外部割り込み信号100hは、一定の周期毎にCPU108に印加される。
110は、保護・制御演算するための入力データを引き渡すためのインターフェース回路(バッファI/F)である。111は、タイミング制御信号100b,100c,100d,100e,100f,100g,100hの各々を生成するタイミング制御信号生成回路である。112及び113はバスである。
【0009】
次に、図2を基に、図1に示したディジタル保護・制御装置の動作について説明する。
ここでは、以下の(i)〜(iii) に示す仕様を前提にして説明する。
(i)入力チャンネルは「ch1」〜「ch16」の全16chとする。
(ii)A/D変換器104は16ビットとする。
(iii) A/D変換器104におけるサンプリング周波数は基本的には3.75°(データの内挿を含む)とし、電力系統から信号を取り込むサンプリング周波数は7.5°とする。
図2において、まず、(1)及び(2)に示すように、「ch1」〜「ch16」まで、順次、S/HとA/D変換の指令信号100cとメモリ書き込み指令信号100gによって入力データをA/D変換し、これをバッファメモリ107に書き込む。図2の(3)〜(5)に示す制御信号100d〜100fの“Lレベル”の期間において、期間A〜期間Dの4つのパターンに分割する。夫々のパターンは、重複することのないように制御する。ここでは、図3のメモリ内容に示す通り、メモリアドレス“$0000”〜“&FFFF”に対し、次の順序によってデータを格納する。
【0010】
(1) 期間Aでは、アナログ入力「1ch」〜「16ch」のA/D変換データを順次書き込む。「1ch」〜「16ch」のデータを書き込むまでに電気角3.75°の時間を要する。
(2) 期間Bでは、既知データ“$0000”を書き込む。
(3)期間Cでは、期間Aと同様にアナログ入力1ch〜16chのA/D変換データを順次書き込む。
(4)期間Dでは、既知データ“$FFFF”を書き込む。
以下、この4つのパターン(期間A〜期間D)を繰返すようにする。
【0011】
次に、(6)に示すCPU割込信号により、3.75°毎にCPU108に対し、割り込み信号を発行する。割り込み信号が発行されると、CPU108は、基本的にはデータ入力、ディジタルフィルタ演算、データ出力の各処理を実行する。さらに、期間B及び期間Dの時刻に書き込んだ既知データ“$FFFF”、“$0000”に対するデータ検定処理を期間C及び期間Aで実行する。データ検定(データチェック)処理の詳細は図4に示すフローチャートに従って説明する。
まず、データを入力し(ステップ401)、現在の割り込みタイミングがデータ検定1のタイミングか否かを判定する(ステップ402)。データ検定1のタイミングである場合、入力したデータが“$0000”に一致するか否かを判定する(ステップ403)。“$0000”に不一致の場合、「メモリ異常」を通報する(ステップ404)。また、ステップ402でデータ検定1のタイミングでないことが判定された場合、データ検定2のタイミングか否かを判定する(ステップ405)。データ検定2のタイミングである旨の判定がなされた場合、入力データが“$FFFF”に一致するか否かを判定する(ステップ406)。“$FFFF”との不一致が判定された場合、「メモリ異常」を通報する(ステップ407)。この通報により、管理者等は適切な処置を迅速にとることができる。
次に、データ検定結果が異常でない場合(ステップ403)、データ検定タイミングでない場合(ステップ405)又はステップ406で入力データと“$FFFF”の一致が判定された場合には、ディジタルフィルタ演算を実施し(ステップ408)、このディジタルフィルタ演算の結果を出力する(ステップ409)。CPU108は、以上の処理を3.75°毎に繰り返し実行する。
【0012】
以上のチェック方法により、全ビット“1”(“$FFFF”)のパターンと“0”(“$0000”)のパターンがチェックできる結果、厳密な検出が可能になる。また、メモリ異常が瞬時に、チェックデータを取り込む毎(7.5°周期)に判定できるため、より高速なチェックが行える。しかも、間欠的なメモリ異常についてもメモリ異常を検出することができる。
また、チェックは実際に使用する領域のみのため、余分なチェック時間を要することがなく、高速に異常検出を行うことができる。
なお、以上の説明では、検定データは“$0000”と“$FFFF”を用いたが、実入力に対してデジタルフィルタ演算への影響が少ないパターン、例えば、“$0001”と、このビットを反転させたデータである“$FFFE”の組み合わせ等も可能である。すなわち、前半のデータ(4分割の2番目)に対し、後半のデータ(4分割した4番目)は全ビット反転させ、且つ、その値が十分に小さいものであればよい。しかし、実際のデータの精度は、14ビットが一般であるので、許容されるデータパターンは、“$0003”と“$FFFC”、“$0002”と“$FFFEになる。
【0013】
図5は図1のCPUで実施するディジタルフィルタの構成を示すブロック図であり、図6はフィルタ係数導出式の一例(ローパスフィルタ)を示す説明図である。
図5において、501,502,503,504,505は乗算ブロック、506,507は遅延回路ブロック、508,509,510,511は加算回路である。乗算ブロック501は入力端に接続され、出力端との間に加算回路508,510の各々が直列接続されている。加算回路508と加算回路510の間には、加算回路509、乗算ブロック503,505、加算回路511の各々が直列接続されている。加算回路509と加算回路511の間に乗算ブロック502,504が直列接続され、加算回路508と加算回路510の中間点と乗算ブロック503,505の中間点との間には遅延回路ブロック506,507が直列接続されている。そして、遅延回路ブロック506,507の中間点と乗算ブロック502,504の中間点とが接続されている。入力Xn には、期間A,CにおいてA/D変換器104の出力が印加される。
【0014】
次に、ディジタルフィルタの伝達関数について説明する。ここでは、ディジタルフィルタの一種である2次バイクワッド形IIRフィルタを例示する(IIRフィルタ:Infinaite Inpulse Response Filter 、再帰形フィルタ)。
【数1】
上式において、A1,A2,B1,B2,H0 は図6の係数導出式により求めることができる。この係数導出式において、f0 は遮断周波数(−3dBの周波数)、Qは選択度(尖鋭度)、Tはサンプリング周期(1/f0 )である。上式に示すA1・Z-1の演算が遅延回路ブロック506と乗算ブロック504、A2・Z-2の演算が遅延回路ブロック507と乗算ブロック505、B1・Z-1の演算が遅延回路ブロック506と乗算ブロック502、B2・Z-1の演算が遅延回路ブロック507と乗算ブロック503で各々実行される。
【0015】
図7の(a),(b)は図5の構成のディジタルフィルタの特性例を示している。図7において、(a)は高調波除去用のローパス形のディジタルフィルタ(LPF)の周波数特性例を示し、(b)は高調波除去用のバンドパス形のディジタルフィルタ(BPF)の周波数特性例を示している。図7の(a)において、1/2fS の点が3.75°である。また、図7の(b)において、第3高調波(fS ×3)を−18dB減衰させた仕様が高調波除去用BPFの周波数特性の仕様になっている。ここで、着目すべき点は、ディジタルフィルタの周波数−ゲイン特性であり、入力信号を完全に除去する周波数である伝送零点をサンプリング周波数の1/2に設定していることである。このことは、内挿データ(「0データ」及び「−1データ」:負の最小値)を周期的に含んだ入力データをディジタルフィルタ処理する場合に特に有効となる。
【0016】
この詳細について、図8を用いて説明する。図中、(a)は入力信号波形、(b)は入力信号波形のパワースペクトル、(c)は出力信号波形、(d)は出力信号波形のパワースペクトルを示している。
図8の(a)はメモリチェック用のチェックデータ(「0データ」及び「−1データ」)をアナログフィルタを介した入力信号の間に取り込んだ時の入力信号波形を示し、7.5°で入力データをサンプリングし、その中間にチェックデータを内挿している。この波形を周波数分析し、パワースペクトルを見ると(b)の様になり、基本波f1 、若干の高調波fn 及び1/2fS の信号成分を含んでいることがわかる。特に、1/2fS の周波数成分が多く含んでいることがわかる。
この波形を入力波形として、上記したローパス形ディジタルフィルタ演算を施すと、図8の(c)の如く、正弦波上に3.75°毎にデータが内挿された形になる。位相の遅れは、ディジタルフィルタの周波数特性により生じる。
この波形を同様に周波数分析してパワースペクトルを見ると、図8(d)に示すように、ディジタルフィルタの特性で、高調波成分fn が減衰し、さらに1/2fS に生じた成分が大幅に除去される。これは、ディジタルフィルタの伝送零点を1/2fS の周波数に存在するようにしたため、1/2fS に生じた成分が大幅に除去できた為である。すなわち、メモリチェック用に取り込んだチェックデータはディジタルフィルタを介すことにより、ディジタルフィルタ以降の保護・制御演算を行う保護・制御手段(図示せず)での保護・制御演算に悪影響を及ぼすことがない。
【0017】
以上の様に、内挿データを含めた入力データのディジタルフィルタ演算処理に際し、サンプリング周波数の1/2に伝送零点を設けたことにより、内挿による影響を完全に除去できるとともに、所望の入力データ(高調波を除去したデータ)を得ることができる。サンプリング周波数の1/2に伝送零点を設けるフィルタとしては、低域通過形ディジタルフィルタ(LPF)のほか、帯域通過形ディジタルフィルタ(BPF)がある。これらフィルタの特性は、フィルタ係数の変更によって所望の特性を自由に得ることができる。
以上説明した本発明のメモリチェック方法を用いることにより、保護・制御演算に悪影響を及ぼすことなく、バッファメモリのチェックを厳密に実施でき、より高信頼性なシステムを構築することができる。
上記実施の形態においては、メモリチェック用のチェックデータをも含めてフィルタ演算処理するようにしたが、メモリチェック用の信号は省いて、実際に電力系統から入力した信号のみをフィルタ演算処理するようにしても実現できることは十分理解できることである。
【0018】
実施の形態2
上記実施の形態においては、図8の(a)に示すように、1回の処理は、入力→“$0000”→入力→“$FFFF”の4分割の構成から成るものとした。また、その時のフィルタ特性は(b)の如く、伝送零点周波数はfS /2であった。これに対し、第2の実施の形態においては、(c)に示すように、1回の処理を8分割し、入力→“$0000”→“$FFFF”→“$0000”→入力→“$FFFF”→“$0000”→“$FFFF”にしている。この場合、伝送零点周波数は(d)に示すように、fS /4に設定される。このように、内挿する検定データ数を増加させ、フィルタの伝送零点周波数を変更することができる。
【0019】
尚、電力系統の計測アナログ信号の例で述べたが、プラントやプロセスからのアナログ信号の監視・制御、計測系からのアナログ信号の監視・制御にも適用できる。また監視・制御以外の処理にも適用できる。これらの例では、当然にディジタルフィルタの出力側には本来の監視手段を持つ。
【0020】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明によれば、電力系統のディジタル保護・制御装置や一般のアナログ入力信号の監視装置等でのアナログ入力部のバッファメモリのチェックが高速かつ厳密に行え、且つ、保護・制御演算に悪影響を及ぼすことがなく、高信頼度なシステムを構築することができる。また、実際に使用する領域のみをチェックするため、余分なチェック時間がかかることがなく、高速に異常を検出することができる。更に、バッファメモリのチェックを厳密に実施できるため、高信頼性なシステムの構築が可能になる。また、テストデータを内挿してサンプリング周期を実際のアナログ入力信号の1/2の周期でデジタルフィルタ処理を行うことにより、時間軸上の分解能を実入力信号の取り込みの2倍に高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタル保護・制御装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1の構成によるディジタル保護・制御装置の動作を示すタイミング波形図である。
【図3】図1のバッファメモリの格納状況を示す説明図である。
【図4】本発明のディジタル保護・制御装置の処理例を示すフローチャートである。
【図5】ディジタルフィルタの構成例を示すブロック図である。
【図6】図5の各部におけるフィルタ係数の導出式を示す説明図である。
【図7】ディジタルフィルタの周波数特性図である。
【図8】入出力信号波形図及びパワースペクトル波形図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態と第2の実施の形態の各々の信号格納形式の説明図、及び周波数特性図である。
【符号の説明】
101,102 アナログ入力ローパスフィルタ(LPF)
103 マルチプレクサ(MPX)
104 アナログ/ディジタル(A/D)変換器
105,106 ディジタル入力回路
107 バッファメモリ
108 マイクロプロセッサ(CPU)
109 ROM
111 タイミング制御回路
Claims (5)
- 電力系統の複数の計測アナログ信号をフィルタリングする複数のフィルタ手段と、該フィルタ手段の出力信号を多重化する多重化手段と、該多重化手段の出力をサンプリングし、これをディジタル信号に変換するA/D変換手段と、所定のテストパターンデータを生成するテストデータ送出手段と、該テストデータ送出手段の出力と前記A/D変換手段の出力とをサンプリング周期毎に交互に格納するバッファ手段と、該バッファ手段から読み出した前記テストデータを検定して前記バッファ手段の異常の有無をチェックする第1の処理手段と、バッファ正常判定によりバッファ出力のディジタルフィルタ演算処理を行う第2の処理手段と、第2の処理手段の出力から系統を監視し、保護・制御を行う第3の処理手段と、を有することを特徴とする電力系統のディジタル保護・制御装置。
- 前記テストパターンデータは、全ビットが0と全ビットが1のデータとからなり、夫々のデータは交互に前記バッファ手段に格納されることを特徴とする請求項1記載の電力系統のディジタル保護・制御装置。
- 前記全ビットが0と前記全ビットが1のデータの間に前記A/D変換手段の出力を内挿して前記バッファ手段へ格納し、或いは、前記全ビットが0又は1のデータの一方が前記バッファ手段に2回格納された後、前記A/D変換手段の出力を内挿して前記バッファ手段に格納することを特徴とする請求項2記載の電力系統のディジタル保護・制御装置。
- 前記第2の処理手段は、サンプリング周波数の1/2又は1/4の周波数を伝送零点に設定して前記ディジタルフィルタ演算処理を行うことを特徴とする請求項1記載の電力系統のディジタル保護・制御装置。
- 前記第2の処理手段は、前記バッファ手段から読み出した前記テストパターンデータが予め設定した内容と異なるときに前記バッファ手段の異常を示す通報を行うことを特徴とする請求項1記載の電力系統のディジタル保護・制御装置。
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