JPH02145331A - 積層成形体およびその製造方法 - Google Patents

積層成形体およびその製造方法

Info

Publication number
JPH02145331A
JPH02145331A JP63300353A JP30035388A JPH02145331A JP H02145331 A JPH02145331 A JP H02145331A JP 63300353 A JP63300353 A JP 63300353A JP 30035388 A JP30035388 A JP 30035388A JP H02145331 A JPH02145331 A JP H02145331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
molded product
sheet
mold
intermediate layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63300353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2577464B2 (ja
Inventor
Yasuhiko Otawa
大多和 保彦
Toshiyuki Maeda
敏幸 前田
Noboru Sakamaki
昇 酒巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP30035388A priority Critical patent/JP2577464B2/ja
Priority to MYPI89001641A priority patent/MY104277A/en
Priority to NZ231565A priority patent/NZ231565A/en
Priority to AT89312313T priority patent/ATE122286T1/de
Priority to US07/442,912 priority patent/US4997707A/en
Priority to DE1989622587 priority patent/DE68922587T2/de
Priority to CN 91109144 priority patent/CN1025993C/zh
Priority to EP19890312313 priority patent/EP0371743B1/en
Priority to CA 2004041 priority patent/CA2004041C/en
Priority to CN 89109032 priority patent/CN1021804C/zh
Priority to KR1019890017326A priority patent/KR910009521B1/ko
Priority to AU45740/89A priority patent/AU610767B2/en
Publication of JPH02145331A publication Critical patent/JPH02145331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2577464B2 publication Critical patent/JP2577464B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/02Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C43/14Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles in several steps
    • B29C43/146Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles in several steps for making multilayered articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/02Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C43/20Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C43/203Making multilayered articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/32Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C43/36Moulds for making articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C43/3642Bags, bleeder sheets or cauls for isostatic pressing
    • B29C2043/3644Vacuum bags; Details thereof, e.g. fixing or clamping
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/25Solid
    • B29K2105/253Preform
    • B29K2105/256Sheets, plates, blanks or films

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、積層成形体およびその製造方法に関し、さら
に詳しくは、耐熱性、耐寒性、耐油性、耐溶剤性、耐摩
耗性および耐傷付き性に優れたソフトな積層成形体およ
びその製造方法に関する。
従来、立体成形品の表面を合成樹脂の表皮層で保護した
り、あるいは、化粧、印刷した成形体として、合成樹脂
からなるコアー層に他の合成樹脂からなる表皮層を積層
した積層成形体が知られている。
この積層成形体は、合成樹脂シートを射出成形用金型の
キャビティ内壁面に真空成形により吸引して予備成形し
、その後、キャビティ内に流動可塑化状態にある合成樹
脂を射出成形して得られ、主に自動車の内外装部品、建
材などの用途に広く用いられている。
このような成形体では、表皮層としてあらかじめ文字や
模様などを付けた材料を使用すれば、立体成形品を成形
した後さらに絵付けを行なう必要がないというメリット
がある。
しかしながら、従来、表皮層として用いる合成樹脂シー
トまたはフィルムとしては、ポリ塩化ビニルなどを用い
ているが、従来の表皮層材料では、真空成形時の吸引性
が悪く、成形体の立体形状が複雑になるほど成形が難し
く、角部にひび割れが生じたり、あるいは、一部にしわ
が生じたりするなどの問題点があった。また、金型のキ
ャビティ内壁面のシボ模様の転写によるシボ付けが必ず
しも良好ではないという問題点があった。さらに、ポリ
塩化ビニルなどの表皮層では、耐熱性、耐寒性、耐油性
、耐溶剤性、耐摩耗性および耐傷付き性に劣るという問
題点があり、また可塑剤がブリードアウトするため、自
動車内装部品として肌触りが悪いという問題点があった
発明の目的 本発明は、上記のような問題点を解決しようとするもの
であって、耐熱性、耐寒性、耐油性、耐溶剤性、耐摩耗
性および耐傷付き性に優れたソフトな積層成形体および
その製造方法を提供することを目的としている。
また、本発明は、上記の諸特性に優れるとともに、ソフ
トでシャープなシボ模様を有する積層成形体およびその
製造方法を提供することをも目的としている。
発明の概要 本発明に係る第1の積層成形体は、 (イ)合成樹脂からなるコアー層と、 (ロ)このコアー層上に設けられたポリオレフィン発泡
体またはポリウレタン発泡体からなる中間層(I)と、 (ハ)この中間層(I)上に設けられた、不飽和カルボ
ン酸、不飽和カルボン酸の誘導体、不飽和エポキシ単量
体および不飽和ヒドロキシ単量体からなる群から選択さ
れる少なくとも1種のグラフトモノマーでグラフト変性
された変性ポリオレフィン系エラストマーからなる中間
層(II)と、(ニ)この中間層(II)上に設けられ
た、ポリアミド、ポリウレタンおよびポリエステルから
なる群から選択される少なくとも1種のポリマーからな
る表皮層 とからなることを特徴としている。
本発明に係る第1の積層成形体の製造方法は、前記ポリ
オレフィン発泡体またはポリウレタン発泡体からなる中
間層(I)と、前記変性ポリオレフィン系エラストマー
からなる中間層(II)と、前記ポリマーからなる表皮
層とから構成されてなる3層シートを予備加熱した後、
この3層シートを真空成形用金型のキャビティ内壁面に
吸引密着して凹部を有する予備成形品を得る工程と、こ
の予備成形品を、上記真空成形用金型のキャビティ内壁
面に密着させた状態または上記真空成形用金型とは別個
の成形用金型のキャビティ内壁面に密着させた状態で型
締めして凹部を有する成形品を得る工程と、 上記金型のキャビティ内壁面に密着している成形品の凹
部内に、流動可塑化状態にある合成樹脂を射出して成形
する工程 とを経て請求項第1項に記載の積層成形体を得ることを
特徴としている。
また、本発明に係る第2の積層成形体の製造方法は、前
記ポリオレフィン発泡体またはポリウレタン発泡体から
なる中間層(I)と、前記変性ポリオレフィン系エラス
トマーからなる中間層(II)と、前記ポリマーからな
る表皮層とから構成されてなる3層シートを予備加熱し
た後、この3層シートを真空成形用金型のキャビティ内
壁面に吸引密着して凹部を有する予備成形品を得る工程
と、上記真空成形用金型のキャビティ内壁面に密着して
いる予備成形品の凹部内に、または上記真空成形用金型
とは別個の成形用金型のキャビティ内壁面に密着させた
予備成形品の凹部内に、流動可塑化状態にある合成樹脂
を流し込んでスタンピング成形する工程 とを経て請求項第1項に記載の積層成形体を得ることを
特徴としている。
さらに、本発明に係る第3の積層成形体の製造方法は、
前記合成樹脂からなるコアー層と、前記ポリオレフィン
発泡体またはポリウレタン発泡体からなる中間層(I)
と、前記変性ポリオレフィン系エラストマーからなる中
間層(II)と、前記ポリマーからなる表皮層とから構
成されてなる4層シートを予備加熱した後、この4層シ
ートを真空成形して請求項第1項に記載の積層成形体を
得ることを特徴としている。
次に、本発明に係る第2の積層成形体は、(イ)合成樹
脂からなるコアー層と、 (ロ)このコアー層上に設けられた、不飽和カルボン酸
、不飽和カルボン酸の誘導体、不飽和エポキシ単量体お
よび不飽和ヒドロキシ単量体からなる群から選択される
少なくと、も1種のグラフトモノマーでグラフト変性さ
れた変性ポリオレフィン系エラストマーからなる中間層
(II)と、(ハ)この中間層(II)上に設けられた
、ポリアミド、ポリウレタンおよびポリエステルからな
る群から選択される少なくとも1種のポリマーからなる
表皮層 とからなることを特徴としている。
本発明に係る第4の積層成形体の製造方法は、前記変性
ポリオレフィン系エラストマーからなる中間層(II)
と、前記ポリマーからなる表皮層とから構成されてなる
2層シートを予備加熱した後、この2層シートを真空成
形用金型のキャビティ内壁面に吸引密着して凹部を有す
る予備成形品を得る工程と、 この予備成形品を、上記真空成形用金型のキャビティ内
壁面に密着させた状態または上記真空成形用金型とは別
個の成形用金型のキャビティ内壁面に密着させた状態で
型締めして凹部を有する成形品を得る工程と、 上記金型のキャビティ内壁面に密着している成形品の凹
部内に、流動可塑化状態にある合成樹脂を射出して成形
する工程 とを経て請求項第5項に記載の積層成形体を得ることを
特徴としている。
また、本発明に係る第5の積層成形体の製造方法は、前
記変性ポリオレフィン系エラストマーからなる中間層(
II)と、前記ポリマーからなる表皮層とから構成され
てなる2層シートを予備加熱した後、この2層シートを
真空成形用金型のキャビティ内壁面に吸引密着して凹部
を有する予備成形品を得る工程と、 上記真空成形用金型のキャビティ内壁面に密着している
予備成形品の凹部内に、または上記真空成形用金型とは
別個の成形用金型のキャビティ内壁面に密着させた予備
成形品の凹部内に、流動可塑化状態にある合成樹脂を流
し込んでスタンピング成形する工程 とを経て請求項第5項に記載の積層成形体を得ることを
特徴としている。
さらに、本発明に係る第6の積層成形体の製造方法は、
前記合成樹脂からなるコアー層と、前記変性ポリオレフ
ィン系エラストマーからなる中間層(II)と、前記ポ
リマーからなる表皮層とから構成されてなる3層シート
を予備加熱した後、この3層シートを真空成形して請求
項第5項に記載の積層成形体を得ることを特徴としてい
る。
なお、本明細書中の「シート」なる語は、フィルムをも
含んで用いられる。
発明の詳細な説明 以下、本発明に係る積層成形体およびその製造方法を、
図に基づいて具体的に説明する。
第1図(a)〜(d)は、本発明に係る第1および第4
の積層成形体の製造方法における工程図であり、第2図
は、本発明に係る第2および第5の積層成形体の製造方
法において用いられる一装置の概略図であり、第3図は
、試験片の採取個所を示す平面図である。
まず、本発明に係る第1の積層成形体について説明する
本発明に係る第1の積層成形体は、合成樹脂からなるコ
アー層と、ポリオレフィン発泡体またはポリウレタン発
泡体からなる中間層(I)と、変性ポリオレフィン系エ
ラストマーからなる中間層(II)と、ポリマーからな
る表皮層とから構成されている。
コアー層 本発明におけるコアー層は、合成樹脂からなり、本発明
では、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマーなどの合成
樹脂が好ましく用いられる。
上記熱可塑性樹脂としては、具体的には、結晶性、非品
性を問わず、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−
1−ペンテン、またはエチレン、プロピレン、l−ブテ
ン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン同士
のランダムあるいはブロック共重合体等のポリオレフィ
ン、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、
エチレン・塩化ビニル共重合体等のエチレン・ビニル化
合物共重合体、ポリスチレン、デクリロニトリル・スチ
レン共重合体、ABS、メタクリル酸メチルφスチレン
共重合体、α−メチルスチレン・スチレン共重合体等の
スチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン
、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エ
ステルとして、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸メチル等のポリビニル化合物、ナイロン6、ナイロン
6−6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナイロン1
2等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等の熱可塑性ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリフェニレンオキサイド等あるいは
これらの混合物、もしくはシリコーン系、ウレタン系等
の樹脂が挙げられる。
また、上記熱可塑性エラストマーとしては、具体的には
、後述する中間層(II)を構成する変性ポリオレフィ
ン系エラストマー ポリオレフィン系エラストマー、ス
チレン系エラストマー、エステル系エラストマー ウレ
タン系エラストマー塩化ビニル系エラストマーなどが挙
げられる。
本発明においては、上記のような合成樹脂の中から、成
形条件、用途、性質、価格などを考慮して用いる合成樹
脂を適宜選択するが、得られる積層成形体の耐衝撃性、
耐候性などの面からポリオレフィン系樹脂、とりわけポ
リプロピレンが好ましく用いられる。
また、本発明においては、必要に応じて、上記合成樹脂
を発泡剤で発泡させたり、あるいは上記合成樹脂に、要
求される物性を損なわない範囲で、もしくは物性をさら
に改善する目的で木粉、繊維片、無機充填剤などの添加
剤を含めることができる。
中間層(I) 本発明における中間層(I)は、ポリオレフィン発泡体
またはポリウレタン発泡体からなる。
上記ポリオレフィン発泡体としては、具体的には、ポリ
エチレン発泡体、ポリプロ、ピレン発泡体、ポリエチレ
ンとポリプロピレンとのブレンド物の発泡体などが挙げ
られる。
また、上記ポリウレタン発泡体を中間層(I)として用
いる場合には、柔軟性、耐熱性および吸音性などの見地
から、はぼ連続の気泡構造を有している軟質発泡体であ
って、かつ発泡倍率が約10〜100倍程度の範囲にあ
るポリウレタン発泡体が好ましく用いられる。
中間層(II) 本発明で用いられる中間層(II)を構成する変性ポリ
オレフィン系エラストマーとしては、具体的には、 (a)ペルオキシド架橋型オレフィン系共重合体ゴム1
00〜10重量部、好ましくは95〜10重量部、特に
好ましくは95〜60重量部と、(b)オレフィン系プ
ラスチック0〜90重量部、好ましくは5〜90重量部
、特に好ましくは5〜40重量部((a)成分と(b)
成分の合計量は100重量部)と、 (C)不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸の誘導体、
不飽和エポキシ単量体および不飽和ヒドロキシ単量体か
らなる群から選択される少なくとも1種のグラフトモノ
マー0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量
部 とを含有するブレンド物を、有機ペルオキシドの存在下
において動的に熱処理を行ない、部分的に架橋せしめる
ことにより得られる熱可塑性エラストマーなどが挙げら
れる。
また、熱処理を行なうべきブレンド物には、上記(a)
〜(c)成分に加えて、成分(a)および(b)の合計
量100重量部当り、(d)ペルオキシド非架橋型ゴム
状物質0〜100重量部、好ましくは5〜100重量部
、特に好ましくは5〜50重量部、および/または、(
e)鉱物油系軟化剤0〜200重量部、好ましくは3〜
100重量部、特に好ましくは3〜80重量部をさらに
配合することが、特に得られる熱可塑性エラストマーの
成形加工性を向上させるという見地から望ましい。
成分(a)を前記の範囲で配合することにより、ゴム弾
性などのゴム的特性に優れるとともに、成形性に優れた
組成物が得られる。
成分(b) 、(d)および(e)を前記の範囲で配合
することにより、ゴム弾性などのゴム的特性に優れると
ともに、流動性ならびに成形性に優れた組成物が得られ
る。
成分(C)を前記の範囲で配合することにより、成形性
ならびに樹脂や金属に対する熱接着性に優れた組成物が
得られる。
(a)ペルオキシド架橋型オレフィン系共重合体ゴ本発
明において用いられるペルオキシド架橋型オレフィン系
共重合体ゴムとは、たとえばエチレン−プロピレン共重
合体ゴム、エチレン−プロピレン非共役ジエンゴム、エ
チレン−ブタジェン共重合体ゴムのようなオレフィンを
主成分とする無定形の弾性共重合体であって、有機ペル
オキシドと混合し、加熱下に混練することにより架橋し
て流動性が低下し、あるいは流動しなくなるゴムをいう
。なお、非共役ジエンとは、ジシクロペンタジェン、1
.4−へキサジエン、ジシクロオクタジエン、メチレン
ノルボルネン、エチリデンノルボルネンなどを指称する
本発明では、これらの共重合体ゴムの中でも、エチレン
−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン非共
役ジエンゴムが好ましく用いられ、通常、エチレン単位
とプロピレン単位とのモル比(エチレン/プロピレン)
が50150〜90/10であるエチレン−プロピレン
共重合体ゴム、エチレン−プロピレン非共役ジエンゴム
が用いられ、特に上記モル比が55/45〜85/15
であるエチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−
プロピレン非共役ジエンゴムが好ましく用いられる。中
でも、エチレン−プロピレン非共役ジエン共重合体ゴム
、特にエチレン−プロピレン−5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン共重合体ゴムおよびエチレン−プロピレン−
5−エチリデン−2−ノルボルネン−ジシクロペンタジ
ェン四元共重合体が、耐熱性、引張特性および反撥弾性
に優れた熱可塑性エラストマー組成物が得られる点で好
ましい。
また、上記共重合体ゴムのムーニー粘度[ML   (
I00℃)]、10〜250、特に40〜150が好ま
しい。ムーニー粘度がこの範囲内にある上記共重合体ゴ
ムを用いることにより、引張特性および流動性に優れた
熱可塑性エラストマー組成物が得られる。
さらに、上記共重合体ゴムのヨウ素価(不飽和度)は2
5以下であることが好ましい。ヨウ素価がこの範囲内に
ある上記共重合体ゴムを用いることにより、流動性とゴ
ム的特性とのバランスに優れた熱可塑性エラストマー組
成物が得られる。
(b)オレフィン系プラスチック 本発明において用いられるオレフィン系プラスチックは
、高圧法または低圧法の何れかによる1種または2種以
上のモノオレフィンを重合して得られる結晶性の高分子
量固体生成物からなる。このようなオレフィン系プラス
チックとしては、たとえばアイソタクチックおよびシン
ジオタクチックのモノオレフィンからなるホモまたは共
重合体樹脂が挙げられるが、これらの代表的なものは商
業的に入手できる。
適当な原料オレフィンとしては、たとえばエチレン、プ
ロピレン、l−ブテン、l−ペンテン、l−ヘキセン、
2−メチル−1−プロペン、8−メチル−1−ペンテン
、4−メチル−1−ペンテン、5−メチル−1−ヘキセ
ン、l−オクテン、■−デセンおよびこれらの2種以上
の混合系オレフィンが挙げられる。重合様式は、ランダ
ム型でもブロック型でも、樹脂状物が得られるものであ
ればいずれも採用することができる。
中でも好ましいオレフィン系プラスチックは、ペルオキ
シド分解型オレフィン系プラスチック、およびポリエチ
レンである。
ペルオキシド分解型オレフィン系プラスチックとは、ペ
ルオキシドと混合し、加熱下で混練することにより熱分
解して分子量を減じ、樹脂の流動性が増加するオレフィ
ン系プラスチックをいい、このようなオレフィン系プラ
スチックとしては、たとえば、アイソタクチックポリプ
ロピレンやプロピレンと、他の少量のα−オレフィンと
の共重合体、たとえばプロピレン−エチレン共重合体、
プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−t−ヘ
キセン共重合体、プロピレン−4−メチル−1−ペンテ
ン共重合体などを挙げることができる。上記混合で用い
られるオレフィン系プラスチックのメルトインデックス
(ASTM−D−1238−657,230℃)は0.
1〜50、特に5〜20の範囲内にあることが好ましい
。本発明において、オレフィン系プラスチックは、組成
物の流動性の向上および耐熱性の向上に寄与している。
本発明において(C)成分の1つとして用いられる不飽
和カルボン酸またはその誘導体としては、具体的には、
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸、
イタコン酸、シトラコン酸、テトラヒドロフタル酸等の
α、β−不飽和カルボン酸、ビシクロ[2,2,1]ヘ
プト−2−エン−5,6−ジカルボン酸等の不飽和カル
ボン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラ
コン酸、テトラヒドロ無水フタル酸等のα、β−不飽和
カルボン酸の無水物、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−
2−エン−5,6−ジカルボン酸無水物等の不飽和カル
ボン酸の無水物、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸モノメチル、フマ
ール酸ジエチル、イタコン酸ジメチル、シトラコン酸ジ
エチル、テトラヒドロ無水フタル酸ジメチル、ビシクロ
[2,2,1]ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン
酸ジメチル等の不飽和カルボン酸のエステルなどが挙げ
られる。中でも、マレイン酸、ビシクロ[2,2,1]
ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸またはこれら
の無水物が好ましく用いられる。
また、本発明において(C)成分の他の1つである不飽
和エポキシ単量体としては、具体的には、グリシジルア
クリレート、グリシジルメタクリレート、p−スチリル
カルボン酸グリシジル等の不飽和モノカルボン酸のグリ
シジルエステル:マレイン酸、イタコン酸、シトラコン
酸、ブテントリカルボン酸、エンド−シス−ビシクロ[
2,2,1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸
、エンド−シスビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エ
ン−2−メチル−2,3−ジカルボン酸等の不飽和ポリ
カルボン酸のモノグリシジルエステルあるいはポリグリ
シジルエステル:アルリルグリシジルエーテル、2−メ
チルアルリルグリシジルエーテル、0−アルリルフェノ
ールのグリシジルエーテル、−アルリルフェノールのグ
リシジルエーテル、p−アルリルフェノールのグリシジ
ルエーテル、イソプロペニルフェノールのグリシジルエ
ーテル、O−ビニルフェノールのグリシジルエーテル、
■−ビニルフェノールのグリシジルエーテル、p−ビニ
ルフェノールのグリシジルエーテル等の不飽和グリシジ
ルエーテル:2−(o−ビニルフェニル)エチレンオキ
シド、2−(p−ビニルフェニル)エチレンオキシド、
2−(0−ビニルフェニル)プロピレンオキシド、2−
(p−ビニルフェニル)プロピレンオキシド、2−(O
−アルリルフェニル)エチレンオキシド、2−(p−ア
ルリルフェニル)エチレンオキシド、2−(0−アルリ
ルフェニル)プロピレンオキシド、2−(p−アルリル
フェニル)プロピレンオキシド、p−グリシジルスチレ
ン、3.4−エポキシ−1−ブテン、3.4−エポキシ
−3−メチル−1−ブテン、3,4−エポキシ−1−ペ
ンテン、3,4−エポキシ−3−メチル−1−ペンテン
、5.6−エボキシー1−ヘキセン、ビニルシクロヘキ
センモノオキシド、アルジル−2,3−エポキシシクロ
ペンチルエーテルなどが好ましく用いられる。
さらに、本発明において(C)成分の他の1つである不
飽和ヒドロキシ単量体は、エチレン性不飽和結合および
ヒドロキシル基を各1個以上有する単量体であり、具体
的には、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート
、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリエチレング
リコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコー
ルモノメタクリレートなどが挙げられ、特に、ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートおよびヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレートが好ましい。
これらの(e)成分は、後述する動的な熱処理に際して
、グラフト変性剤として作用し、ポリアミド、ポリウレ
タンまたはポリエステルからなる表皮層と変性ポリオレ
フィン系エラストマーからなる中間層(II)との積層
界面の接着力を強化する働きを有する。
(d)ペルオキシド非架橋型ゴム状物質上記(d)成分
ペルオキシド非架橋型ゴム状物質とは、たとえばポリイ
ソブチレン、ブチルゴム(IIR) 、プロピレン70
モル%以上のプロピレン−エチレン共重合体ゴム、アク
クチツクポリプロピレン等の如く、ペルオキシドと混合
し、加熱下に混練しても架橋せず、流動性が低下しない
炭化水素系のゴム状物質をいう。中でも、ポリイソブチ
レンおよびブチルゴム(IIR)が性能および取扱い上
最も好ましい。
ペルオキシド非架橋型ゴム状物質は、熱可塑性エラスト
マー組成物の流動性を改良するものであり、特にムーニ
ー粘度が60以下のペルオキシド非架橋型ゴム状物質が
好適である。
(e)鉱物油系軟化剤 上記(e)成分の鉱物油系軟化剤は、通常、ゴムをロー
ル加工する際、ゴム分子間作用力を弱め、加工を容易に
するとともに、充填剤として配合するカーボンブラック
、ホワイトカーボン等の分散を助け、あるいは加硫ゴム
の硬さを低下せしめて柔軟性、弾性を増す目的で使用さ
れている高沸点の石油留分てあり、パラフィン系、ナフ
テン系、芳香族系等に区別されている。
変性ポリオレフィン系エラストマーの製造本発明の積層
成形体において、中間層i)を構成する変性ポリオレフ
ィン系エラストマーは、前述した(a)ないしくC)の
各成分および必要により、(d)および/または(e)
の各成分を前述した量比に従ってブレンドし、有機ペル
オキシドの存在下で動的に熱処理し、部分的に架橋せし
めることによって製造される。
また変性ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーの流動
性(成形性)、ゴム的性質、およびポリアミド、ポリウ
レタンまたはポリエステルからなる表皮層との接着性を
損わない範囲内において、繊維状フィラー、ポリオレフ
ィンプラスチック、または充填剤、たとえば、ガラス繊
維、チタン酸カリウム繊維、高密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、アイソタクチッ
クポリプロピレン、プロピレン−α−オレフィン共重合
体、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、クレー、カオ
リン、タルク、シリカ、ケイソウ土、雲母粉、アスベス
ト、アルミナ、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム、硫酸
カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、二硫化モリブデ
ン、グラファイト、ガラス繊維、ガラス球、シラスバル
ーン、カーボン繊維等あるいは着色剤、たとえば、カー
ボンブラック、酸化チタン、亜鉛華、べんがら、群青、
紺青、アゾ顔料、ニトロソ顔料、レーキ顔料、フタロシ
アニン顔料等を配合することができる。
また本発明では、フェノール系、サルファイド系、フェ
ニルアルカン系、フォスファイト系あるいはアミン系安
定剤の如き公知の耐熱安定剤、老化防止剤、耐候安定剤
、帯電防止剤、金属セッケン、ワックス等の滑剤などを
、オレフィン系プラスチックあるいはオレフィン系共重
合体ゴムで使用される程度の量で配合することができる
本発明においては、上述した各成分のブレンド物を有機
ペルオキシドの存在下に動的に熱処理して部分的に架橋
して、変性ポリオレフィン系エラストマーを製造する。
動的に熱処理するとは、融解状態で混練することをいう
本発明において変性ポリオレフィン系エラストマーを製
造する際に用いる有機ペルオキシドとしては、具体的に
は、ジクミルペルオキシド、ジーtert−ブチルペル
オキシド、2.5−ジメチル−2,5−ジー(tert
−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2.5−ジメチル−2
,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−a
、i、a−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロ
ピル)ベンゼン、1.1−ビス(tert−ブチルペル
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n
−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ
)バレレート、ベンゾイルペルオキシド、p−クロロベ
ンゾイルペルオキシド、2.4−ジクロロベンゾイルペ
ルオキシド、tert−ブチルペルオキシベンゾエート
、tert−ブチルペルベンゾエート、tert−ブチ
ルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルペ
ルオキシド、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチ
ルクミルペルオキシドなどを挙げることができる。
中でも、臭気性、スコーチ安定性の点て2.5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン、2.5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
ペルオキシ)ヘキシン−8,1,3−ビス(tert−
ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、■、■−ビ
ス(tert−ブチルペルオキシ) −3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサンおよびn−ブチル−4,4−ビ
ス(tert−プチルペルオキシ)バレレートが好まし
く、中でも1.3−ビス(tert−ブチルペルオキシ
イソプロピル)ベンゼンが最も好ましい。
この有機ペルオキシドの配合量は、上記(a)、(b)
および(C)成分の合計量当り0.05〜3重量%、好
ましくは0.1〜1重量%の範囲内にあるように選ばれ
る。この配合量を上記範囲にすることにより、得られる
変性ポリオレフィン系エラストマーの耐熱性、引張特性
、弾性回復および反撥弾性等のゴム的性質および強度が
十分なものとなり成形性も優れたものとなる。
変性ポリオレフィン系エラストマー組成物における(C
)成分の含有量は、赤外吸光度分析法、または化学分析
法により測定される。
混線装置としては、具体的には、開放型のミキシングロ
ールや非開放型のバンバリーミキサ−押出機、ニーダ−
1連続ミキサー等、従来より公知の混線装置が用いられ
る。中でも非開放型の装置を用いるのが好ましく、また
混練は、窒素や炭酸ガス等の不活性ガス雰囲気下で行な
うことが好ましい。混線は、使用する有機ペルオキシド
の半減期が1分未満となる温度、通常150〜280℃
、好ましくは170〜240℃で1〜20分、好ましく
は1〜10分間行なえばよい。また加えられる剪断力は
、剪断速度で通常10〜104See−1、好ましくは
10 〜10 5ec−’とするのがよい。
本発明においては、前記有機ペルオキシドによる部分架
橋処理に際し、硫黄、p−キノンジオキシム、I)、1
1−ジベンゾイルキノンジオキシム、N−メチル−N、
4−ジニトロソアニリン、ニトロベンゼン、ジフェニル
グアニジン、トリメチロールプロパン−N 、 N ’
 −+e−フ二二レンジマレイミドの如きペルオキシ架
橋助剤、あるいはジビニルベンゼン、トリアリルシアヌ
レート、ニレチングリコールジメタクリレート、ジエチ
レングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート、アリルメタクリレートの如き多官能性メ
タクリレートモノマー ビニルブチラードまたはビニル
ステアレートの如き多官能性ビニルモノマーを配合する
ことができる。このような化合物により、均一かつ緩和
な架橋反応が期待できる。特に、本発明においてはジビ
ニルベンゼンを用いると、取扱い易さ、前記被処理物を
主成分たるオレフィン系ゴムおよびオレフィン系プラス
チックへの相溶性が良好であり、かつ有機ペルオキシド
可溶化作用を有し、ペルオキシドの分散助剤として働く
ため、熱処理による架橋効果が均質で、流動性と物性の
バランスのとれた組成物が得られるため最も好ましい。
本発明においては、このような架橋助剤もしくは多官能
性ビニルモノマーの配合量は、被処理物全体に対し、0
.1〜2重量%、特に0.3〜1重量%の範囲が好まし
く、この範囲で配合することにより、流動性に優れ、か
つ、組成物を加工成形する際の熱履歴により物性の変化
をもたらさない組成物が得られる。
また、有機ペルオキシドの分解を促進するために、トリ
エチルアミン、トリブチルアミン、2.4゜6−トリス
(ジメチルアミノ)フェノール等の三級アミンや、アル
ミニウム、コバルト、バナジウム、銅、カルシウム、ジ
ルコニウム、マンガン、マグネシウム、鉛、水銀等のナ
フテン酸塩などの分解促進剤を使用することもできる。
上述したような、有機ペルオキシド存在下での動的な熱
処理によって、部分的な架橋が行なわれるとともに、上
記(e)成分によってグラフト変性された変性ポリオレ
フィン系エラストマーが得られる。
なお、本発明において、グラフト変性ポリオレフィン系
エラストマーが部分的に架橋されたとは、下記の方法で
測定したゲル含量が20%以上、好ましくは20〜99
.5%、特に好ましくは45〜98%の範囲内にある場
合をいう。
ゲル含量の測定 熱可塑性エラストマーの試料を100 mg秤取し、こ
れを0.5謙鵬×0.5■−×0.5鰭の細片に裁断し
たものを、密閉容器中にて30m1のシクロヘキサンに
、23℃で48時間浸漬した後、試料を濾紙上に取出し
、室温で72時間以上、恒量となるまで乾燥する。
この乾燥残渣の重量からポリマー成分以外のすべてのシ
クロヘキサン不溶性成分(繊維状フィラー、充填剤、顔
料等)の重量およびシクロヘキサン浸漬前の試料中のオ
レフィン系プラスチック成分の重量を減じたものを、「
補正された最終重量(Y)」とする。
一方、試料中のペルオキシド架橋型オレフィン系共重合
体ゴムの重量、[すなわち、試料の重量から■ペルオキ
シド架橋型オレフィン系共重合体ゴム以外のシクロヘキ
サン可溶性成分(たとえば、鉱油や可塑剤)および■オ
レフィン系プラスチック成分および■ポリマー成分以外
のシクロヘキサン不溶性成分(繊維状フィラー、充填剤
、顔料等)の重量を減じたもの]を、「補正された初期
重量(X)」とする。
ここにゲル含量は、次の式で求められる。
補正された初期重量(X) 上記の変性ポリオレフィン系エラストマーは、柔軟性、
耐熱性および耐寒性に優れ、また、ポリアミド、ポリウ
レタンあるいはポリエステルとの接着性に優れている。
表皮層 本発明で用いられる表皮層を構成するポリマーは、ポリ
アミド、ポリウレタンおよびポリエステルからなる群か
ら選択される少なくとも1種のポリマーである。
本発明で用いられるポリアミドとしては、ヘキサメチレ
ンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジ
アミン、2.2.4−または2.4.4− トリメチル
へキサメチレンジアミン、■、3−または1.4−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス(p−アミノシ
クロヘキシルメタン)、−一またはp−キシリレンジア
ミン等の脂肪族、脂環族、芳香族等のジアミンとアジピ
ン酸、スペリン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカル
ボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の脂肪族、脂環
族、芳香族等のジカルボン酸との重縮合によって得られ
るポリアミド、ε−アミノカプロン酸、ll−アミノウ
ンデカン酸等のアミノカルボン酸の縮合によって得られ
るポリアミド、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタ
ム等のラクタムから得られるポリアミドあるいはこれら
の成分からなる共重合ポリアミド、これらポリアミドの
混合物などが挙げられ、具体的には、ナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン610、ナイロン9、ナイロン11
、ナイロン12、ナイロン6/66、ナイロン66/6
10、ナイロン6711などが挙げられる。
本発明で用いられるポリウレタンとしては、それ自体公
知のものは全て使用し得る。たとえば、原料ポリオール
成分の点から分類されるポリエステル系のポリウレタン
やポリエーテル系のポリウレタン、および硬さの点から
分類される軟質、半硬質または硬質のポリウレタンなど
、何れのポリウレタンをも使用し得る。
特に、本発明の積層成形体を、自動車などの車両の内装
材として用いる場合には、表皮層をポリウレタンシート
の形で形成することが好適である。
この場合、積層の容易さの点から熱可塑性のポリウレタ
ンを用いることが望ましい。
本発明で用いられるポリエステルとしては、具体的には
、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリエチレンイソフタレートなどの熱可塑性ポ
リエステルが挙げられる。
上記のポリアミド、ポリウレタン、ポリエステルは、耐
熱性、耐油性、耐溶剤性、耐摩耗性および耐傷付き性に
優れているので、これらのポリマーは、成形体の表面外
層材として最適である。
上記のようなコアー層/中間層(I)/中間層(■)/
表皮層という4層の構成をとる本発明に係る第1の積層
成形体は、以下のような本発明に係る第1、第2または
第3の製造方法に従って得られる。
まず、本発明に係る第1の積層成形体の製造方法につい
て説明する。
本発明に係る第1の製造方法における第1工程として、
前記ポリオレフィン発泡体またはポリウレタン発泡体か
らなる中間層(I)と、前記変性ポリオレフィン系エラ
ストマーからなる中間層(II)と、前記ポリマーから
なる表皮層とから構成されてなる3層シートを予備加熱
した後、この3層シートを真空成形用金型のキャビティ
内壁面に吸引密着して凹部を有する予備成形品を得る。
上記3層シートの製造方法は、最終製品の形状、大きさ
、要求される物性などによって異なるが、上記3層シー
トの製造方法としては、たとえば前記ポリオレフィン発
泡体またはポリウレタン発泡体からなるシート、前記変
性ポリオレフィン系エラストマーからなるシートおよび
前記ポリマーからなるシートを、カレンダーロール成形
機、圧縮成形機などの成形機を用いて熱融着して上記3
層シートを得るという製造方法がある。
また、本発明では、必要に応じて、エンボスロールを用
いて前記ポリマーからなる表皮層表面に、エンボス加工
を施してもよいし、印刷工程で表皮層表面に文字、絵柄
、模様を印刷してもよい。
本発明においては、3層シートの各層の厚みは積層成形
体の用途等によっても異なるが、一般に中間層(I)の
厚みが0.5〜10龍、中間層(II)の厚みが0.1
〜501讃、表皮層の厚みが5〜500μmの範囲内に
あることが好ましい。
本発明に係る第1の積層成形体の製造方法では、たとえ
ば、第1図に示すような装置が用いられる。
この装置は第1図(a)〜(d)に示したように、少な
くとも雌雄一対の真空成形可能な射出成形用金型(I,
2)を備えている。そして、雌型1には、キャビティ3
内を負圧化するために真空ポンプ6に接続される空気吸
引路7が形成されている。また、雌型1のキャビティ内
壁面には、必要に応じて、エンボスあるいはシボ模様を
刻設しである。
この雌雄一対の金型(I,2)が開いた状態で前記3層
シート4を雌型1のキャビティ開口部を覆うように展張
しく第1図(a))、その開口部部分の3層シート4に
予備加熱装置のヒータ部5を接近させて予備加熱する。
予備加熱温度は、通常、150〜200℃である。予備
加熱の手段としては、ヒータ部5の接近のみならず温風
の吹き付け、加熱ロールの接触等様々な手段によること
ができる。
その後、真空ポンプ6による吸引で雌型1キヤビテイ3
内を負圧化し、そのキャビティ内壁面に前記3層シート
4を吸引密着させて予備成形品を得る(第1図(b))
このとき、3層シート4は、金型(I,2)のキャビテ
ィ形状に合わせて極めて良好に密着し、一部に割れやし
わを生じることがない。また、シボ模様を形成している
凹凸に深く食い込むため、シボ模様が極めて良好に転写
できる。
次に、本発明に係る第1の製造方法における第2工程と
して、第1工程で得られた予備成形品を、上記真空成形
用金型のキャビティ内壁面に密着させた状態または上記
真空成形用金型とは別個の成形用金型のキャビティ内壁
面に密着させた状態で型締めして凹部を有する成形品を
得る。
上記型締めは、第1図(C)に示すように、雌雄一対の
金型(I,2)を用いて行なう。
最後に、本発明に係る第1の製造方法における第3工程
として、上記金型のキャビティ内壁面に密着している成
形品の凹部内に、流動可塑化状態にある合成樹脂を射出
して成形する。
上記の流動可塑化状態にある合成樹脂とは、たとえばス
クリュー式押出機で加熱・混練・分散して得た溶融樹脂
、あるいは溶剤で流動可塑化状態とした樹脂などを指す
上記射出成形は、射出成形機のノズル8から成形品の凹
部内に、流動可塑化状態にある合成樹脂を射出充填して
型締めを行なうことによって行なわれ、金型を冷却また
は加熱して樹脂が固化した後、製品として本発明に係る
第1の積層成形体を取り出す。
なお、製品取り出しのためのトリミングは、型締めと同
時に金型(I,2)内で行なうことができるので、後工
程でのトリミングは不要である。
次に、本発明に係る第2の積層成形体の製造方法につい
て説明する。
本発明に係る第2の製造方法における第1工程として、
前記ポリオレフィン発泡体またはポリウレタン発泡体か
らなる中間層(I)と、前記変性ポリオレフィン系エラ
ストマーからなる中間層(II)と、前記ポリマーから
なる表皮層とから構成されてなる3層シートを予備加熱
した後、この3層シートを真空成形用金型のキャビティ
内壁面に吸引密着して凹部を有する予備成形品を得る。
上記3層シートは、本発明に係る第1の積層成形体の製
造方法において説明した3層シートと同様である。
本発明に係る第2の製造方法では、たとえば第2図に示
すような製造装置が用いられる。
この装置は、第2図に示したように、雌型1を下にし、
雄型2を上にした一対の成形用金型(I゜2)を備え、
金型(I,2)を開いた状態で、前記3層シート4を、
予備加熱装置のヒータ部5で予備加熱しつつ、金型(I
,2)間に供給して、雌型1のキャビティ開口部を覆う
ように展張し、その後、真空ポンプ6による吸引で金型
(I,2)のキャビティ内壁面に前記3層シート4を吸
引密着させて凹部を有する予備成形品を得る。この場合
も、前述した本発明に係る第1の製造方法の場合と同様
に、前記3層シート4の金型キャビティ3への吸引密着
性、シボ模様の転写性が良好である。
次に、本発明に係る第2の製造方法における第2工程と
して、 上記真空成形用金型のキャビティ内壁面に密着している
予備成形品の凹部内に、または上記真空成形用金型とは
別個の成形用金型のキャビティ内壁面に密着させた予備
成形品の凹部内に、流動可塑化状態にある合成樹脂を流
し込んでスタンピング成形する。
上記流動可塑化状態にある合成樹脂は、押出機10から
押出されて注入ノズル11から予備成形品の凹部内に流
し込まれる。また本発明では、予備成形品の凹部全域の
上をX−Y方向に移動可能な注入ノズル11を、あらか
じめ定めたプログラムの軌跡に従って移動させ、流動可
塑化状態にある合成樹脂を予備成形品の凹部全域にわた
って注入するとよい。
なお1.E記の流動可塑化状態にある合成樹脂とは、た
とえばスクリュー式押出機で加熱・混練・分散して得た
溶融樹脂、あるいは溶剤で流動可塑化状態とした樹脂な
どを指す。
上記スタンピング成形は、金型2を用いて型締めをする
ことによって行なわれる。この型締めを行なうことによ
って、流動可塑化状態にある合成樹脂が金型(I,2)
の押圧力によりキャビティ3内に流動充満するので、そ
の後の冷却等により成形体が固化した後、製品として本
発明に係る第1の積層成形体を取り出す。
なお、この場合もトリミングを型締めと同時に金型(I
,2)内で行なうことができるので後工程でのトリミン
グは不要である。
次に、本発明に係る第3の積層成形体の製造方法につい
て説明する。
本発明に係る第3の積層成形体の製造方法では、前記合
成樹脂からなるコアー層と、前記ポリオレフィン発泡体
またはポリウレタン発泡体からなる中間層(I)と、前
記変性ポリオレフィン系エラストマーからなる中間層(
II)と、前記ポリマーからなる表皮層とから構成され
てなる4層シートを予備加熱した後、この4層シートを
真空成形する。
上記4層シートの製造方法は、前記3層シートの製造方
法と同様に、最終製品の形状、大きさ、要求される物性
などによって異なるが、たとえば前記合成樹脂からなる
シート、前記ポリオレフィン発泡体またはポリウレタン
発泡体からなるシート、前記変性ポリオレフィン系エラ
ストマーからなるシートおよび前記ポリマーからなるシ
ートを、カレンダーロール成形機、圧縮成形機などの成
形機を用いて熱融着して上記4層シートを得る方法があ
る。
また、本発明に係る第3の製造方法においても、前記ポ
リマーからなる表皮層表面にエンボス加工を施してよい
し、印刷工程で表皮層表面に文字、絵柄、模様を印刷し
てもよい。また、シボ模様の形成は、シボ模様付きの真
空成形用金型を用いて行なうこともできる。
本発明においては、4層シートの各層の厚みは積層成形
体の用途等によっても異なるが、一般にコアー層の厚み
が0.1〜50關、中間層(I)の厚みが0.5〜10
mm、中間層(II)の厚みが0.1〜50mm、表皮
層の厚みが5〜500μmの範囲内にあることが好まし
い。
上記予備加熱温度は、通常、150〜250℃である。
本発明においては、真空成形用の凹型金型を用いて上記
4層シートを真空成形することができるし、また真空成
形用の凸型金型を用いて上記4層シートを真空成形する
こともできる。
上記真空成形により本発明に係る第1の積層成形体が得
られる。積層成形体のトリミングは、通常、上記真空成
形後に行なわれる。
次に、本発明に係る第2の積層成形体について説明する
本発明に係る第2の積層成形体は、合成樹脂からなるコ
アー層と、変性ポリオレフィン系エラストマーからなる
中間層(II)と、ポリマーからなる表皮層とから構成
されており、本発明に係る第1の積層成形体との相違は
、ポリオレフィン発泡体またはポリウレタン発泡体から
なる中間層(I)が存在するか否かにある。したがって
、本発明に係る第2の積層成形体におけるコアー層、中
間層(II)および表皮層は、前述した本発明に係る第
1の積層成形体におけるコアー層、中間層(II)およ
び表皮層と同様である。
上記のようなコアー層/中間層(■)/表皮層という3
層の構成をとる本発明に係る第2の積層成形体は、以下
のような本発明に係る第4、第5または第6の製造方法
に従って得られる。
まず、本発明に係る第4の積層成形体の製造方法につい
て説明する。
本発明に係る第4の積層成形体の製造方法は、前述した
本発明に係る第1の積層成形体の製造方法において、3
層シートの代わりに、前記変性ポリオレフィン系エラス
トマーからなる中間層(II)と、前記ポリマーからな
る表皮層とから構成される2層シートを用いること以外
は、本発明に係る第1の積層成形体の製造方法と同様で
ある。
上記2層シートの製造方法は、最終製品の形状、大きさ
、要求される物性などによって異なるが、上記2層シー
トの製造方法としては、具体的には、前記変性ポリオレ
フィン系エラストマーからなるシートおよび前記ポリマ
ーからなるシートを、カレンダーロール成形機、圧縮成
形機などの成形機を用いて熱融着して上記2層シートを
得る方法、前記変性ポリオレフィン系エラストマーを押
出成形あるいはカレンダー成形によりシート化して、引
続きこのシートとあらかじめシート成形した前記ポリマ
ーからなるシートとを熱融着して上記2層シートを得る
方法、または多層押出機で前記変性ポリオレフィン系エ
ラストマーと前記ポリマーとを同時に押出成形して熱融
着することにより上記2層シートを得る方法などがある
次に、本発明に係る第5の積層成形体の製造方法につい
て説明する。
本発明に係る第5の積層成形体の製造方法は、前述した
本発明に係る第2の積層成形体の製造方法において、3
層シートの代わりに、前記変性ポリオレフ、イン系エラ
ストマーからなる中間層(II)と、前記ポリマーから
なる表皮層とから構成される2層シートを用いること以
外は、本発明に係る第2の積層成形体の製造方法と同様
である。
上記2層シートは、本発明に係る第4の積層成形体の製
造方法において説明した2層シートと同様である。
次に、本発明に係る第6の積層成形体について説明する
本発明に係る第6の積層成形体の製造方法は、前述した
本発明に係る第3の積層成形体の製造方法において、4
層シートの代わりに、前記合成樹脂からなるコアー層と
、前記変性ポリオレフィン系エラストマーからなる中間
層(II)と、前記ポリマーからなる表皮層とから構成
される3層シートを用いること以外は、本発明に係る第
3の積層成形体の製造方法と同様である。
上記3層シートは、本発明に係る第1の積層成形体の製
造方法において説明した3層シートと同様である。
発明の効果 本発明に係る第1の積層成形体は、合成樹脂からなるコ
アー層と、ポリオレフィン発泡体またはポリウレタン発
泡体からなる中間層(I)と、特定の変性ポリオレフィ
ン系エラストマーからなる中間層(II)と、特定のポ
リマーからなる表皮層とから構成されているので、耐熱
性、耐寒性、耐油性、耐溶剤性、耐摩耗性および耐傷付
き性に優れるとともに、ソフト感に富むという効果があ
る。
また、本発明に係る第1の積層成形体がシボ模様を有す
る場合には、上記の諸効果を有するだけでなく、シャー
プなシボ模様が形成されるという効果がある。
本発明に係る第1、第2および第3の積層成形体の製造
方法によれば、上記のような諸効果を有する本発明に係
る第1の積層成形体が得られる。
また、本発明に係る第2の積層成形体は、合成樹脂から
なるコアー層と、特定の変性ポリオレフィン系エラスト
マーからなる中間層(II)と、特定のポリマーからな
る表皮層とから構成されているので、耐熱性、耐寒性、
耐油性、耐溶剤性、耐摩耗性および耐傷付き性に優れる
とともに、ソフト感に富むという効果がある。また、本
発明に係る第2の積層成形体がシボ模様を有する場合に
は、上記の諸効果を有するだけでなく、シャープなシボ
模様が形成されるという効果がある。
本発明に係る第4、第5および第6の製造方法によれば
、上記のような諸効果を有する本発明に係る第2の積層
成形体が得られる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、こ
れら実施例に限定されるものではない。
まず、実施例および比較例で得られた積層成形体におけ
る層間接着性、シボ深さ、ソフト感、耐摩耗性、耐傷付
き性、耐油性、耐溶剤性、耐熱性および耐寒性の評価方
法を下記に示す。
〔評価方法] (I)層間接着性 ■)引張り剥離試験 試験片の端から表皮層を剥がして、180度の反転方向
に引張り速度25+nm/分の条件で引張って剥離し、
その時の最大剥離荷重を試験片の幅で除し、この値を表
皮層と中間II (II)との間における層間接着強度
とした。
また、中間層(II)と、中間層(I)またはコアー層
との間における層間接着性の評価方法では、中間層(I
I)を剥がして上記方法に準じて引張り剥離試験を行な
ってその評価をした。
さらに、中間層(I)とコアー層との間における層間接
着性の評価方法では、中間層(I)を剥がして上記方法
に準じて引張り剥離試験を行なってその評価をした。
なお、試験片のサイズは長さ100鰭、幅25關であり
、試験片は、積層成形体の第3図に示した個所から採取
した。
2)ゴバン目剥離試験 鋭利なカミソリでシート表面を、2關間隔で11本平行
に、深さ1m1I+の傷を入れ、さらに、それに直角に
11本平行に同様の傷を入れる。
これにより、2−四方に切れた枡が100個形成される
。この100個の枡をすべて覆うように、ニチバン株式
会社製のセロテープを張り付け、張り付けたテープを勢
いよく剥し剥離状態を観察した。
剥離状態の評価は、100個中剥がれずに残った数/1
00で表わした。100/100は全く剥がれなかった
状態を示し、O/100は全部剥がれた状態を示す。
なお、試験片のサイズは長さ100 mm、幅100I
II11であり、試験片は積層成形体の第3図に示した
個所から採取した。
(2)シボ深さ 積層成形体の表面に転写されたエンボスの山頂から谷底
までの距離を測定した。
(3)ソフト感 積層成形体の表面を手で触れてその感触を5段階表示し
た。
5・・・非常に柔らかい 4・・・柔らかい 3・・・普通 2・・・硬い l・・・非常に硬い (4)耐摩耗性 テーパー摩耗試験を、C3−11摩耗輪、荷重500g
の条件で行ない、1000回転後の積層成形体の摩耗減
量をall定した。
(5)耐傷付き性 テーパー式スクラッチテスターを用い、荷重100gで
カッターの刃先を試料表面に接触させ、1 rpmで1
回転させた後、表面の引っかき傷を観察した。
評 点 :A 全く認められない。
B わずかに認められる。
C明らかに認められる。
(6)耐油性 JIS S号油を、シート表面に1g滴下し、70℃、
168時間放置後、室温に戻し表面をネル布で強く拭い
た時に、表面に異常がないか調べた。
評 点 :A 全く異常が無い。
B 白濁等の痕跡を認める。
C剥離、溶解による損傷を生じる。
(7)耐溶剤性 工業用ガソリンを含ませたネル布で表面を強く拭いたと
きに、表面に異常がないかについて調べた。
評 点 A:全く異常がない。
B:白濁等の痕跡を認める。
C:剥離、溶解による損傷を生じる。
(8)耐熱性 シートの縦方向からJIS K 6301の引張り試験
片のダンベル1号型を打ち抜き120℃、500時間放
置した後、室温に戻し、2001+11/分の速度で引
張り試験を行い、破断点伸び(E Baged)を測定
する。一方、熱老化前のサンプルの破断点伸び(E B
orlg)をあらかじめ測定しておき、破断点伸びの保
持率を算出した。
AR(E6)%−E Baged /E Borlg 
x 100(9)耐寒性 シートから中20nta、長さ100s+mの試験片を
とり、表皮面を外側にして長さ方向の両端を重ね合わせ
、試験片を折り曲げ、折り曲げ部と反対側の端を固定し
た後、−30℃、20分、放置した後、5 kgの落下
体を5c+nの高さから折り曲げ部に落下させた後、表
皮のひびおよび割れの有無を調べる。
本発明に係る第1の製造方法の実施例等実施例1 [(i)ポリプロピレンフオーム層と変性ポリオレフィ
ン系エラストマー層とポリアミド層とからなる3層シー
トの製造] エチレン含有量70モル%、沃素価12、ムーニー粘度
[M L   (I00℃)1120のエチレン争プロ
ピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴ
ム(以下、EPBM(I)と略す)80重量部と、M 
F R(ASTM D 1238−85T、 230℃
)13g/10分、密度0.91g/cm”のポリプロ
ピレン(以下、PPと略す)20重量部とをバンバリー
ミキサ−で窒素雰囲気中、180℃で5分間混練した後
、この混線物をロールに通してシート状にし、これをシ
ートカッターで角ベレットにした。
次に、この角ペレット100重量部と1.3−ビス(t
ert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン(以
下、ペルオキシド(a)と略す)0.3重量部と、ジビ
ニルベンゼン(以下、DVBと略す)0.5重量部と、
無水マレイン酸(以下、M A I(と略す)0.5重
量部とをヘンシェルミキサーで撹拌混合した。次いで、
この混合物をL/D−30、スクリュー径50關の一軸
押出機で窒素雰囲気中、220℃で押出し、グラフト変
性ポリオレフィン系エラストマー(以下、TPE−Aと
略す)を製造した。
次に、TPE−Aを、東芝機械■製90mm径のTダイ
押出成形機を用いて、スクリューがフルフライト、L/
D−22、押出温度220℃、Tダイかコートハンガー
ダイ、引取速度2.5m/分でシート状に押出し、押出
された溶融状態にあるシート状のTPE−Aを、ポリア
ミドシート(東し■製、ナイロン6 商品名アミランC
M 1021.50μm厚)とポリプロピレンフオーム
(東し裂開品名PPAN2003G、発泡倍率20、厚
み3龍)で挟んだ構成で積層し、一対のロール間に通し
、その際、ポリプロピレンはロール温度60℃のロール
に、また、ポリアミドシートは室温のロールに接触させ
るようにし、変性ポリオレフィン系エラストマーの厚み
が0.7mm、ポリアミドの厚みが50μm1ポリプロ
ピレンフオームの厚みが31である3層シートを製造し
た。
[(i)コアー用熱可塑性、エラストマーの製造]エチ
レン含有率70モル%、ヨウ素価15、ムーニー粘度、
[M L   (I00℃)]120のエチμン・プロ
ピレン−エチリデンノルボルネン共重合体ゴム(以下、
EPDM(I)と略す)70重量部と、M F R(A
STM 01238−65T、 230℃)13g/1
0分、密度0.91g/cm3のポリプロピレン(以下
、PPと略す)30重量部と、ブチルゴム(エッソ製1
1R−065、不飽和度0.8モル%、以下、IIRと
略す)10重量部と、パラフィン系プロセスオイル(以
下、オイルと略す)30重量部とをバンバリーミキサ−
により窒素雰囲気中、190℃で5分間混練した後、こ
の混線物をロールに通してシートカッターにより角ペレ
ットを製造した。
次に、この角ペレット100重量部と、1.3−ビス(
tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン(
以下、ペルオキシド(^)と略す)0.3重量部と、ジ
ビニルベンゼン(以下、DVBと略す)0.5重量部と
をヘンシェルミキサーで撹拌混合した。次いで、このペ
レットを押出機で窒素雰囲気下、220℃で押出し、M
FR3g/10分の熱可塑性エラストマー[以下、TP
E(I)と略す]を得た。
[ロロ積層成形体の製造] 上記3層シートを予備加熱して3層シートを構成するポ
リアミド層を雌型金型側にして、真空成形により雌型金
型の深さ150μmのシボ模様が施されているキャビテ
ィ内壁面に吸引密着させて絞り加工した後、雌型金型を
閉じ、この雄型金型側よりキャビティ内に、射出成形機
のノズルから溶融状態の上記コアー用熱可塑性エラスト
マー[TPE(I)]を射出充填して固化し、TPE 
(I)が上記3層シートと一体化したところで金型を開
いて4層からなる積層成形体を得た。
なお、上記真空成形の条件は、以下の通りである。
ヒーター温度二360℃ 予備加熱時間:45秒 真空圧ニア00g+mHg また、上記射出成形の条件は、以下の通りである。
成形機;ダイナメルター(明機製作所製)成形温度:2
20℃ 射出圧カニ−次圧1000kg/cd 二次圧 700kg/cd 射出速度:最大 成形サイクル:90秒/1サイクル ゲート:ダイレクトゲート (ランド長さLoalm、幅10+am、厚さ3m) このようにして得られた4層からなる積層成形体におけ
るポリアミド層(表皮層)とポリプロピレンフオーム層
[中間層(I)]との層間接着性、TPE−A層[中間
層(■)]とTPE (I)層(コアー層)との層間接
着性、シボ深さ、ソフト感、耐摩耗性、耐傷付き性、耐
油性、耐溶剤性、耐熱性および耐寒性について、前記評
価方法により評価した。
評価の結果を表1に示す。
実施例2 実施例1の(i)3層シートの製造および(i)コアー
用熱可塑性エラストマーの製造を以下のようにした以外
は、実施例1と同様にして、4層からなる積層成形体を
得、その評価を行なった。
(i)3層シートの製造 実施例1の(i)3層シートの製造において、EPDM
 (I)とppとの配合割合をEPDM(I)60重量
部、PP  40重量部とし、さらに、ブチルゴム(エ
ッソ製、IIR−065)20重量部とパラフィン系プ
ロセスオイル40重量部とを加えた以外は、実施例1と
同様にして、グラフト変性ポリオレフィン系エラストマ
ー(以下、TPE−Bと略す)を製造し、次いで、この
TPE−Bとポリプロピレンフオームとポリアミドシー
ト(ダイセルヒュルス製ナイロン12、商品名 ダイア
ミドL214G、50μm厚)とから、実施例1と同様
にして、変性ポリオレフィン系エラストマー層(TPE
−B層)の厚みが0.7m+*であり、ポリプロピレン
フオーム層の厚みが3龍であり、ポリアミド層の厚みが
50μmである3層シートを製造した。
(ti)コアー用熱可塑性エラストマーの製造エチレン
含有率78モル%、ヨウ素価10、ムーニー粘度[M 
L   (I00℃)]160、油展量1+4 40重量部のペレット状エチレン・プロピレン−エチリ
デンノルボルネン共重合体ゴム(以下、EPDM(2)
と略す)60重量部(従って、EPDM分43重量部、
オイル分17重量部)と、PP40重量部と、2.5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシ
ン−3(以下、ペルオキシド(I1)と略す)0.5重
量部とをヘンシェルミキサーで撹拌混合した。次いで、
この混合物をワーナー2軸押出機(L/D−43、噛み
合タイプ、開方回転、3条タイプスクリュー)で窒素雰
囲気下、220℃で押出し、MFR15g/10分の熱
可塑性エラストマー[以下、TPE(2)と略す]を得
た。
評価の結果を表1に示す。
実施例3 実施例1の(I)3層シートの製造を以下のようにし、
さらに、TPE (I)の代わりに、メルトインデック
ス(ASTM D−1238−857,230℃)13
、密度0.91g/c+n3のポリプロピレン[以下、
PP(I)と略す]を用いたこと以外は、実施例1と同
様にして、4層からなる積層成形体を得、その評価を行
なった。
(i)3層シートの製造 実施例1の(i)3層シートの製造において、EPDM
 (I)とppとの配合割合をEPDM(I)80重量
部、PP  20重量部とし、さらに、ブチルゴム(エ
ッソ製、IIR−0135) 10重量部とパラフィン
系プロセスオイル30重量部とを加えて未変性のポリオ
レフィン系エラストマーの角ベレットを製造したこと、
無水マレイン酸の代わりにグリシジルメタクリレートを
用いてグラフト変性ポリオレフィン系エラストマー(以
下、TPO−Cと略す)を製造したこと、およびポリア
ミドシートの代わりにポリエステルシート(東し■製ル
ミラー、50μm厚)を用いたこと以外は、実施例1と
同様にして、変性ポリオレフィン系エラストマー層(T
PE−0層)の厚みが0.7關であり、ポリプロピレン
フオーム層の厚みが31であり、ポリエステル層の厚み
が50μmである3層シートを製造した。
評価の結果を表1に示す。
実施例4 実施例1の(i)3層シートの製造を以下のようにし、
さらに、TPE (I)の代わりに、微粉タルクを10
%、短繊維グラスファイバー10%を含有するMFR5
g/10分のポリプロピレン[以下、PP(2)と略す
]を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、4層か
らなる積層成形体を得、その評価を行なった。
(i)3層シートの製造 実施例1の(I)3層シートの製造において、無水マレ
イン酸の代わりにヒドロキシプロピルメタクリレートを
用いてグラフト変性ポリオレフィン系エラストマー(以
下、TPE−Dと略す)を製造したこと、およびポリア
ミドシートの代わりにポリウレタンシート(日本ポリウ
レタン製熱可塑性ポリウレタンP28SRNAT、 5
0μm厚)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして
、変性ポリオレフィン系エラストマー層(TPE−D層
)の厚みが0.7鰭であり、ポリプロピレンフオーム層
の厚みが3■であり、熱可塑性ポリウレタン層の厚みが
50μmである3層シートを製造した。
評価の結果を表1に示す。
実施例5 実施例1の(i)3層シートの製造において、実施例1
のグラフト変性ポリオレフィン系エラストマー(TPE
−A)80重量部に対し、低密度ポリエチレン(密度0
 、917 g / am   メルトインデッスク6
 、5(I90℃))20重量部トライブレンドしてT
ダイ押出成形機に供給し、その後は実施例1と同様にし
て、変性ポリオレフィン系エラストマー層(TPE−8
層)の厚みが0.7+s−であり、ポリプロピレンフオ
ーム層の厚みが3龍であり、ポリアミド層の厚みが50
μmである3層シートを製造したこと以外は、実施例1
と同様にして、4層からなる積層成形体を得、その評価
を行なった。
評価の結果を表1に示す。
比較例1 実施例1において、3層シートの代わりに、ジオクチル
フタレートを50重量部含有する軟質塩化ビニルシート
(0,75mm厚)を用いた以外は、実施例1と同様に
して、3層からなる積層成形体を得、その評価を行なっ
た。
評価の結果を表1に示す。
比較例2 実施例1において、3層シートの代わりに、ポリアミド
シートを積層していないTPE−Aの単層シートを用い
た以外は、実施例1と同様にして、3層からなる積層成
形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表1に示す。
比較例3 実施例1の(i)3層シートの製造において、グラフト
変性を行なわずに、その後は実施例1と同様にして、未
変性ポリオレフィン系エラストマー層(TPE−F層)
の厚みが0.7mmであり、ポリプロピレンフオーム層
の厚みが3 amであり、ポリアミド層の厚みが50μ
mである一13層シートを製造したこと以外は、実施例
1と同様にして、4層からなる積層成形体を得、その評
価を行なった。
評価の結果を表1に示す。
本発明に係る第2の製造方法の実施例等実施例11 実施例1の(IIi)積層成形体の製造を以下のように
した以外は、実施例1と同様にして、4層からなる積層
成形体を得、その評価を行なった。
(i)積層成形体の製造 実施例1の3層シートを予備加熱して3層シートを構成
するポリアミド層を雌型金型側にして、真空成形により
雌型金型の深さ150μmのシボ模様が施されているキ
ャビティ内壁面に吸引密着させて絞り加工した後、3層
シート上に溶融状態のコアー用熱可塑性エラストマー[
TPE(I)]を配分よく載せ、雄型金型を閉じてTP
E (I)が固化して上記3層シートと一体化したとこ
ろで金型を開いて4層からなる積層成形体を得た。
なお、上記真空成形の条件は、実施例1における真空成
形の条件と同様である。
また、上記スタンピング成形の条件は、以下の通りであ
る。
成 形 機:池貝 15M−300 スクリユー径=50龍φ 樹脂温度=230℃ プレス圧カニ200kg/cJ 成形サイクル=50秒/1サイクル 成  形  品:長さ500 m、幅500mm。
厚さ3II!l 評価の結果を表2に示す。
実施例12 実施例11において、実施例11の3層シート(実施例
1の3層シート)およびTPE (I)の代わりに、実
施例2の3層シートおよび実施例2のTPE (2)を
用いた以外は、実施例11と同様にして、4層からなる
積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表2に示す。
実施例13 実施例11において、実施例11の3層シート(実施例
1の3層シート)およびTPE (I)の代わりに、実
施例3の3層シートおよびメルトインデッ9 ス(AS
TM D 123g−115T、 230’C) 3、
密度0.91r/am3のポリプロピレン[以下、pp
(a)と略す]を用いた以外は、実施例11と同様にし
て、4層からなる積層成形体を得、その評価を行なった
評価の結果を表2に示す。
実施例14 実施例11において、実施例11の3層シート(実施例
1の3層シート)およびTPE (I)の代わりに、実
施例4の3層シートおよび微粉タルク15%、短繊維グ
ラスファイバー15%を含有するMFR0,7g/10
分のポリプロピレン[以下、PP(4)と略す]を用い
た以外は、実施例11己同様にして、4層からなる積層
成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表2に示す。
実施例15 実施例11において、実施例11の3層シート(実施例
1の3層シート)およびTPE (I)の代わりに、実
施例503層シートおよび実施例4のPP(4)を用い
た以外は、実施例11と同様にして、4層からなる積層
成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表2に示す。
比較例11 実施例11において、3層シートの代わりに、比較例1
の軟質塩化ビニルシー)(0,75mm厚)を用いた以
外は、実施例11と同様にして、3層からなる積層成形
体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表2に示す。
比較例12 実施例11において、3層シートの代わりに、ポリアミ
ドシートを積層していないTPE−Aの単層シートを用
いた以外は、実施例11と同様にして、3層からなる積
層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表2に示す。
比較例13 実施例11において、実施例11の3層シート(実施例
1の3層シート)の代わりに、比較例3の3層シートを
用いた以外は、実施例11と同様にして、4層からなる
積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表2に示す。
本発明に係る第3の製造方法の実施例等実施例21 [4層シートの製造] 実施例1のTPE−AおよびTPE (I)を、東芝機
械■製90I!I11径のTダイ押出成形機を用いて、
スクリューがフルフライト、L/D−22、押出温度2
20℃、Tダイかコートハンガーダイ、引取速度2.5
m/分でシート状に押出して実施例1のポリアミドシー
ト/TPE−A/実施例1のポリプロピレンフオーム/
TPE (I)という構成で積層させた状態で一対のロ
ール間に通し、その際、TPE (I) シートはロー
ル温度60”Cのロールに、また、ポリアミドシートは
室温のロールに接触させるようにし、熱可塑性エラスト
マー層(TPE(I)層)の厚みが2鰭であり、ボリブ
σピレンフオーム層の厚みが31111であり、変性ポ
リオレフィン系エラストマー層(TPE−A層)の厚み
が0.7關であり、ポリアミド層の厚みが50μmであ
る4層シートを製造した。
[積層成形体の製造] 上記4層シートを予備加熱して4層シートを構成するポ
リアミド層を雌型金型側にして、真空成形により雌型金
型の深さ150μmのシボ模様が施されているキャビテ
ィ内壁面に吸引密着させて絞り加工した後、金型を開い
て4層からなる積層成形体を得た。
なお、上記真空成形の条件は、以下の通りである。
ヒーター温度:360℃ 予備加熱時間:100秒 真空圧ニア00關Hg このようにして得られた4層からなる積層成形体におけ
るポリアミド層(表皮層)とTPE−A層[中間層(■
)]との層間接着性、ポリプロピレン層[中間層(I)
]とTPE (I)層(コアー層)との層間接着性、シ
ボ深さ、ソフト感、耐摩耗性、耐傷付き性、耐油性、耐
溶剤性、耐熱性および耐寒性について、前記評価方法に
より評価した。
評価の結果を表3に示す。
実施例22 実施例21において、TPE−Aの代わりに、実施例2
のTPE−Bを用い、また実施例21のポリアミドシー
ト(実施例1のポリアミドシート)の代わりに、実施例
2のポリアミドシートを用い、さらにTPE (I)の
代わりに、実施例2のTPE (2)を用いた以外は、
実施例21と同様にして、4層積層成形体を得、その評
価を行なった。
評価の結果を表3に示す。
実施例23 実施例21において、TPE−Aの代わりに、実施例3
のTPE−Cを用い、また実施例21のポリアミドシー
ト(実施例1のポリアミドシート)の代わりに、実施例
3のポリエステルシートを用い、さらにTPE (I)
の代わりに、実施例3のPP (I)を用いた以外は、
実施例21と同様にして、4層積層成形体を得、その評
価を行なった。
評価の結果を表3に示す。
実施例24 実施例21において、TPE−Aの代わりに、実施例4
のTPE−Dを用い、また実施例21のポリアミドシー
ト(実施例1のポリアミドシート)の代わりに、実施例
4のポリウレタンシートを用い、さらにTPE (I)
の代わりに、実施例4のPP (2)を用いた以外は、
実施例21と同様にして、4層積層成形体を得、その評
価を行なった。
評価の結果を表3に示す。
実施例25 実施例21において、TPE−Aの代わりに、実施例5
のTPE−Eを用いた以外は、実施例21と同様にして
、4層積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表3に示す。
比較例21 実施例21において、ポリアミドシートの代わりに、比
較例1の軟質塩化ビニルシートを用いたこと、およびT
PE−Aを用いなかったこと以外は、実施例21と同様
にして、3層積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表3に示す。
比較例22 実施例21において、ポリアミドシートの代わりに、実
施例1のTPE−Aを用いたこと、および中間層(II
)としてのTPE−Aを用いなかったこと以外は、実施
例21と同様にして、3層積層成形体を得、その評価を
行なった。
評価の結果を表3に示す。
比較例23 実施例21において、TPE−Aの代わりに、比較例3
のTPE−Fを用いたこと以外は、実施例21と同様に
して、4層積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表3に示す。
本発明に係る第4の製造方法の実施例等実施例31 [(I)変性ポリオレフィン系エラストマー層とポリア
ミド層とからなる2層シートの製造]エチレン含有量7
0モル%、沃素価12、ムーニー、粘度[M L   
(I00℃)]12oのエチレン・1+4 プロピレン弗5−エチリデンー2−ノルボルネン共重合
体=fム(EPDM(I))80重量部と、M F R
(ASTMD 123+1−85T、 230℃)13
g/10分、密度0゜91g/c1113のポリプロビ
レ:/(PP)20重量部とをバンバリーミキサ−で窒
素雰囲気中、180℃で5分間混練した後、この混線物
をロールに通してシート状にし、これをシートカッター
で角ペレットにした。
次に、この角ペレット100重量部と1.3−ビス(t
art−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン(ヘ
ルオキシド(a))0.3重量部と、ジビニルベンゼン
(DVD)0.5重量部と、無水マレイン酸(MへII
)0.5重量部とをヘンシェルミキサーで撹拌混合した
。次いで、この混合物をL/D−30、スクリュー径5
0m+iの一軸押出機で窒素雰囲気中、220℃で押出
し、グラフト変性ポリオレフィン系エラストマー(実施
例1のTPB−A)を製造した。
次に、TPE−Aを、東芝機械側製90關径のTダイ押
出成形機を用いて、スクリューがフルフライト、L/D
−22、押出温度220℃、Tダイかコートハンガーダ
イ、引取速度2.5m/分でシート状に押出し、押出さ
れた溶融状態にあるシート状のTPE−Aを、実施例1
のポリアミドシート(東し■製、ナイロン6 商品名ア
ミランCM 1021.50μm厚)と積層させた状態
で一対のロール間に通し、その際TPE−Aシートはロ
ール温度60℃のロールに、またポリアミドシートは室
温のロールに接触させるようにし、変性ポリオレフィン
系エラストマー層(TPE−A層)の厚みが0.7龍で
あり、ポリアミド層の厚みが50μmである2層シート
を製造した。
[(i)コアー用熱可塑性エラストマーの製造]エチレ
ン含有率70モル%、ヨウ素価15、ムーニー粘度(M
L   (I00℃)]120のエチμ1+4 ン・プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合体コム
(EPDM(I))70重量部と、M F R(AST
M D123g−65T、 230℃)13g/10分
、密度0.91g/c+nSのポリプロピレン(PP)
−30重量部と、ブチルゴム(エッソ製11R−085
、不飽和度0.8モル%、以下、llRと略す)10重
量部と、パラフィン系プロセスオイル(オイル)30重
量部とをバンバリーミキサ−により窒素雰囲気中、19
0℃で5分間混線した後、この混線物をロールに通して
シートカッターにより角ペレットを製造した。
次に、この角ペレット100重量部と、■、3−ビス(
tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン(
ペルオキシド(A))0.3重量部と、ジビニルヘンセ
ン(DVD)0.5重量部とをヘンシェルミキサーで撹
拌混合した。次いで、このペレットを押出機で窒素雰囲
気下、220℃で押出し、MFR3g/10分の熱可塑
性エラストマー[実施例1のTPE(I)]を得た。
[(i)積層成形体の製造] 上記2層シートを予備加熱して2層シートを構成するポ
リアミド層を雌型金型側にして、真空成形により雌型金
型の深さ150μmのシボ模様が施されているキャビテ
ィ内壁面に吸引密着させて絞り加工した後、雌型金型を
閉じ、この雄型金型側よりキャビティ内に、射出成形機
のノズルから溶融状態の上記コアー用熱可塑性エラスト
マー[TPE(I)]を射出充填して固化し、TPE 
(I)が上記2層シートと一体化したところで金型を開
いて3層からなる積層成形体を得た。
なお、上記真空成形の条件は、以下の通りである。
ヒーター温度二360℃ 予備加熱時間=45秒 真空圧ニア00mmHg また、上記射出成形の条件は、以下の通りである。
成形機:ダイナメルタ=(明機製作所製)成形温度:2
20℃ 射出圧カー−次圧1000 kg/cj二次圧 700
kg/cj 射市速度二最大 成形サイクル:90秒/1サイクル ゲート;ダイレクトゲート (ランド長さ10+*、幅10III111厚さ311
1論 ) このようにして得られた3層からなる積層成形体におけ
るポリアミド層(表皮層)とTPE−A層[中間層(■
)〕との層間接着性、TPE−A層[中間層(■)]と
TPE (I)層(コアー層)との層間接着性、シボ深
さ、ソフト感、耐摩耗性、耐傷付き性、耐油性、耐溶剤
性、耐熱性および耐寒性について、前記評価方法により
評価した。
評価の結果を表4に示す。
実施例32 実施例31の(i)2層シートの製造および(i)コア
ー用熱可塑性エラストマーの製造を以下のようにした以
外は、実施例31と同様にして、3層からなる積層成形
体を得、その評価を行なった。
(i)2層シートの製造 実施例31の(i)2層シートの製造において、EPD
M (I)とppとの配合割合をEPDM(I)60重
量部、PP  40重量部とし、さらに、ブチルゴム(
エッソ製、l IR−085) 20重量部とパラフィ
ン系プロセスオイル40重量部とを加えた以外は、実施
例31と同様にして、グラフト変性ポリオレフィン系エ
ラストマー(実施例2のTPE−8)を製造し、次いで
、このTPE−Bと実施例2のポリアミドシート(ダイ
セルヒュルス製ナイロン12、商品名 ダイアミドL2
140.50μm厚)とから、実施例31と同様にして
、変性ポリオレフィン系エラストマー層(TPE−13
層)の厚みが0.7mmであり、ポリアミド層の厚みが
50μmである2層シートを製造した。
(i)コアー用熱可塑性エラストマーの製造エチレン含
有率78モル%、ヨウ素価10゜ムーニー粘度[ML 
  (I00℃)1160、油展量1+4 40重量部のベレット状エチレン・ブロビレンーエチリ
デンノルボルネン共重合体ゴム(EPDM(2))60
重量部(従って、EPDM分43分量3重量部ル分17
重量部)と、PP  40重量部と、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3(
ペルオキシド(6))0.5重量部とをヘンシェルミキ
サーで撹拌混合した。次いで、この混合物をワーカ−2
軸押出機(L/D−41、噛み合タイプ、開方回転、3
条タイプスクリュー)で窒素雰囲気下、220℃で押出
し、VFR15g/10分の熱可塑性エラストマー[実
施例2のTPE(2)]を得た。
評価の結果を表4に示す。
実施例33 実施例31の(i)2層シートの製造を以下のようにし
、さらに、TPE (I)の代わりに、メルトインデッ
クス(ASTM D−1288−65T、 2:(0℃
)13、密度0.91g/cn+3のポリプロピレン[
実施例3のPP(I)]を用いたこと以外は、実施例3
1と同様にして、3層からなる積層成形体を得、その評
価を行なった。
実施例31の(i)2層シートの製造において、EPD
M (I)とppとの配合割合をEPDM(I)80重
量部、PP  20重量部とし、さらに、ブチルゴム(
エッソ製、IIR−065) 10重量部とパラフィン
系プロセスオイル30重量部とを加えて未変性のポリオ
レフィン系エラストマーの角ペレットを製造したこと、
無水マレイン酸の代わりにグリシジルメタクリレートを
用いてグラフト変性ポリオレフィン系エラストマー(実
施例3のTPE−C)を製造したこと、およびポリアミ
ドシートの代わりに実施例3のポリエステルシート(東
し■製ルミラー、50μm厚)を用いたこと以外は、実
施例31と同様にして、変性ポリオレフィン系エラスト
マー層(TPE−0層)の厚みが0.7+1w+であり
、ポリエステル層の厚みが50μmである2層シートを
製造した。
評価の結果を表4に示す。
実施例34 実施例31の(i)2層シートの製造を以下のようにし
、さらに、TPE (I)の代わりに、微粉タルクを1
0%、短繊維グラスファイバー10%を含有するMFR
5g/10分のポリプロピレン[PP(2)]を用いた
こと以外は、実施例31と同様にして、3層からなる積
層成形体を得、その評価を行なった。
(i)2層シートの製造 実施例31の(I)2層シートの製造において、無水マ
レイン酸の代わりにヒドロキシプロピルメタクリレート
を用いてグラフト変性ポリオレフィン系エラストマー(
実施例4のTPE−D)を製造したこと、およびポリア
ミドシートの代わりに実施例4のポリウレタンシート(
日本ポリウレタン製熱可塑性ポリウレタンP26SRN
AT、 50μm厚)を用いたこと以外は、実施例31
と同様にして、変性ポリオレフィン系エラストマー層(
TPE−D層)の厚みが0.7mmであり、熱可塑性ポ
リウレタン層の厚みが50μmである2層シートを製造
した。
評価の結果を表4に示す。
実施例35 実施例31の(i)2層シートの製造において、実施例
31のグラフト変性ポリオレフィン系エラストマー(T
PC−A) 80重量部に対し、低密度ポリエチレン(
密度0.917g/am   メルトインデッスク8 
、5(I90℃))20重量部トライブレンドしてTダ
イ押出成形機に供給し、その後は実施例31と同様にし
て、変性ポリオレフィン系エラストマー層(TPE−8
層)の厚みが0.7關であり、ポリアミド層の厚みが5
0μmである2層シートを製造したこと以外は、実施例
31と同様にして、3層からなる積層成形体を得、その
評価を行なった。
評価の結果を表4に示す。
比較例31 実施例31において、2層シートの代わりに、ジオクチ
ルフタレートを50重量部含有する比較例1の軟質塩化
ビニルシート(0,75關厚)を用いた以外は、実施例
31と同様にして、2層からなる積層成形体を得、その
評価を行なった。
評価の結果を表4に示す。
比較例32 実施例31において、2層シートの代わりに、ポリアミ
ドシートを積層していないTPE−Aの単層シートを用
いた以外は、実施例31と同様にして、2層からなる積
層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表4に示す。
比較例33 実施例31の(i)2層シートの製造において、グラフ
ト変性を行なわずに、その後は実施例31と同様にして
、未変性ポリオレフィン系エラストマー層(TPE−P
層)の厚みが0.7mmであり、ポリアミド層の厚みが
50μmである2層シートを製造したこと以外は、実施
例31と同様にして、3層からなる積層成形体を得、そ
の評罷を行なった。
評価の結果を表4に示す。
本発明に係る第5の製造方法の実施例等実施例41 実施例31の(ii)積層成形体の製造を以下のように
した以外は、実施例31と同様にして、3層からなる積
層成形体を得、その評価を行なった。
(i)積層成形体の製造 実施例31の2層シートを予備加熱して2層シートを構
成するポリアミド層を雌型金型側にして、真空成形によ
り雌型金型の深さ150μmのシボ模様が施されている
キャビティ内壁面に吸引密着させて絞り加工した後、2
層シート上に溶融状態のコアー用熱可塑性エラストマー
[TPE(I)]を配分よく載せ、雄型金型を閉じてT
PE (I)が固化して上記2層シートと一体化したと
ころで金型を開いて3層からなる積層成形体を得た。
なお、上記真空成形の条件は、実施例31における真空
成形の条件と同様である。
また、上記スタンピング成形の条件は、以下の通りであ
る。
成 形 機:池貝 l5M−800 スクリュー径:50+msφ 樹脂温度:230℃ プレス圧カニ 200 kg/cJ 成形サイクル:50秒/1サイクル 成 形 品:長さ500IIm1幅500關、厚さ3■
l 評価の結果を表5に示す。
実施例42 実施例41において、実施例41の2層シート(実施例
31の2層シート)およびTPE (I)の代わりに、
実施例32の2層シートおよび実施例32のTPE C
2)を用いた以外は、実施例41と同様にして、3層か
らなる積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表5に示す。
実施例43 実施例41において、実施例41の2層シート(実施例
31の2層シート)およびTPE (I)の代わりに、
実施例33の2層シートおよびメルトインデックス(A
STM D 123g−85T、 230℃)3、密度
0.91g/cm3のポリプロピレン[以下、PP(8
)と略す]を用いた以外は、実施例41と同様にして、
3層からなる積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表5に示す。
実施例44 実施例41において、実施例41の2層シート(実施例
31の2層シート)およびTPE (I)の代わりに、
実施例34の2層シートおよび微粉タルク15%、短繊
維グラスファイバー15%を含有するMFR0,7g/
10分のポリプロピレン[以下、PP(4)と略す]を
用いた以外は、実施例41と同様にして、3層からなる
積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表5に示す。
実施例45 実施例41において、実施例41の2層シート(実施例
31の2層シート)およびTPE (I)の代わりに、
実施例35の2層シートおよび実施例44のPP (4
)を用いた以外は、実施例41と同様にして、3層から
なる積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表5に示す。
比較例41 実施例41において、2層シートの代わりに、比較例3
1の軟質塩化ビニルシート(0,75n++s厚)を用
いた以外は、実施例41と同様にして、2層からなる積
層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表5に示す。
比較例42 実施例41において、2層シートの代わりに、ポリアミ
ドシートを積層していないTPE−Aの単層シートを用
いた以外は、実施例41と同様にして、2層からなる積
層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表5に示す。
比較例43 実施例41において、実施例41の2層シート(実施例
31の2層シート)の代わりに、比較例33の2層シー
トを用いた以外は、実施例41と同様にして、3層から
なる積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表5に示す。
実施例51 実施例31のTPE−AおよびTPE (I)を、東芝
機械■製90關径のTダイ押出成形機を用いて、スクリ
ューがフルフライト、L/D−22、押出温度220℃
、Tダイがコートハンガーダイ、引取速度2.5m/分
でシート状に押出して実施例31のポリアミドシート/
TPE−A/TPE(I)という構成で積層させた状態
で一対のロール間に通し、その際、TPE (I)シー
トはロール温度60℃のロールに、また、ポリアミドシ
ートは室温のロールに接触させるようにし、熱可塑性エ
ラストマー層(TPE(I)層)の厚みが2謄請であり
、変性ポリオレフィン系エラストマー層(TPE−A層
)の厚みが0.7關であり、ポリアミド層の厚みが50
μmである3層シートを製造した。
[積層成形体の製造] 上記3層シートを予備加熱して3層シートを構成するポ
リアミド層を雌型金型側にして、真空成形により雌型金
型の深さ150μmのシボ模様が施されているキャビテ
ィ内壁面に吸引密着させて絞り加工した後、金型を開い
て4層からなる積層成形体を得た。
なお、上記真空成形の条件は、以下の通りである。
ヒーター温度:360℃ 予備加熱時間:100秒 真空圧ニア00璽■Hg このようにして得られた4層からなる積層成形体におけ
るポリアミド層(表皮層)とTPE−A層[中間層(■
)]との層間接着性、ポリプロピレン層[中間層(I)
]とTPE (I)層(コアー層)との層間接着性、シ
ボ深さ、ソフト感、耐摩耗性、耐傷付き性、耐油性、耐
溶剤性、耐熱性および耐寒性について、前記評価方法に
より評価した。
評価の結果を表6に示す。
実施例52 実施例51において、TPE−Aの代わりに、実施例3
2のTPE−Bを用い、また実施例51のポリアミドシ
ート(実施例31のポリアミドシート)の代わりに、実
施例32のポリアミドシートを用い、さらにTPE (
I)の代わりに、実施例32のTPE (2)を用いた
以外は、実施例51と同様にして、3層積層成形体を得
、その評価を行なった。
評価の結果を表6に示す。
実施例53 実施例51において、TPE−Aの代わりに、実施例3
3のTPE−Cを用い、また実施例51のポリアミドシ
ート(実施例31のポリアミドシート)の代わりに、実
施例33のポリエステルシートを用い、さらにTPE 
(I)の代わりに、実施例33のPP (I)を用いた
以外は、実施例51と同様にして、3層積層成形体を得
、その評価を行なった。
評価の結果を表6に示す。
実施例54 実施例51において、TPE−Aの代わりに、実施例3
4のTPE−Dを用い、また実施例51のポリアミドシ
ート(実施例31のポリアミドシート)の代わりに、実
施例34のポリウレタンシートを用い、さらにTPE 
(I)の代わりに、実施例34のPP(2)を用いた以
外は、実施例51と同様にして、3層積層成形体を得、
その評価を行なった。
評価の結果を表6に示す。
実施例55 実施例51において、TPE−Aの代わりに、実施例3
5のTPE−Eを用いた以外は、実施例51と同様にし
て、3層積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表6に示す。
比較例51 実施例51において、ポリアミドシートの代わりに、比
較例31の軟質塩化ビニルシートを用いたこと、および
TPE−Aを用いなかったこと以外は、実施例51と同
様にして、2層積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表6に示す。
比較例52 実施例51において、ポリアミドシートの代わりに、実
施例31のTPE−Aを用いたこと、および中間層(I
I)としてのTPE−Aを用いなかったこと以外は、実
施例51と同様にして、2層積層成形体を得、その評価
を行なった。
評価の結果を表6に示す。
比較例53 実施例51において、TPE−Aの代わりに、比較例3
3のTPE−Fを用いたこと以外は、実施例51と同様
にして、3層積層成形体を得、その評価を行なった。
評価の結果を表6に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(d)は、本発明に係る第1および第4
の積層成形体の製造方法における工程図であり、第2図
は、本発明に係る第2および第5の積層成形体の製造方
法において用いられる一装置の概略図であり、第3図は
、試験片の採取個所を示す平面図である。 1.2・・・金型 4・・・3層シート 6・・・真空ポンプ 8・・・ノズル 11・・・注入ノズル 3・・・キャビティ 5・・・ヒータ一部 7・・・空気吸引路 10・・・押出機

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)(イ)合成樹脂からなるコアー層と、 (ロ)このコアー層上に設けられたポリオレフィン発泡
    体またはポリウレタン発泡体 からなる中間層( I )と、 (ハ)この中間層( I )上に設けられた、不飽和カル
    ボン酸、不飽和カルボン酸の誘 導体、不飽和エポキシ単量体および不飽 和ヒドロキシ単量体からなる群から選択 される少なくとも1種のグラフトモノ マーでグラフト変性された変性ポリオレ フィン系エラストマーからなる中間層 (II)と、 (ニ)この中間層(II)上に設けられた、ポリアミド、
    ポリウレタンおよびポリエス テルからなる群から選択される少なくと も1種のポリマーからなる表皮層 とからなることを特徴とする積層成形体。 2)前記ポリオレフィン発泡体またはポリウレタン発泡
    体からなる中間層( I )と、前記変性ポリオレフィン
    系エラストマーからなる中間層(II)と、前記ポリマー
    からなる表皮層とから構成されてなる3層シートを予備
    加熱した後、この3層シートを真空成形用金型のキャビ
    ティ内壁面に吸引密着して凹部を有する予備成形品を得
    る工程と、この予備成形品を、上記真空成形用金型のキ
    ャビティ内壁面に密着させた状態または上記真空成形用
    金型とは別個の成形用金型のキャビティ内壁面に密着さ
    せた状態で型締めして凹部を有する成形品を得る工程と
    、 上記金型のキャビティ内壁面に密着している成形品の凹
    部内に、流動可塑化状態にある合成樹脂を射出して成形
    する工程 とを経て請求項第1項に記載の積層成形体を得ることを
    特徴とする積層成形体の製造方法。 3)前記ポリオレフィン発泡体またはポリウレタン発泡
    体からなる中間層( I )と、前記変性ポリオレフィン
    系エラストマーからなる中間層(II)と、前記ポリマー
    からなる表皮層とから構成されてなる3層シートを予備
    加熱した後、この3層シートを真空成形用金型のキャビ
    ティ内壁面に吸引密着して凹部を有する予備成形品を得
    る工程と、上記真空成形用金型のキャビティ内壁面に密
    着している予備成形品の凹部内に、または上記真空成形
    用金型とは別個の成形用金型のキャビティ内壁面に密着
    させた予備成形品の凹部内に、流動可塑化状態にある合
    成樹脂を流し込んでスタンピング成形する工程 とを経て請求項第1項に記載の積層成形体を得ることを
    特徴とする積層成形体の製造方法。 4)前記合成樹脂からなるコアー層と、前記ポリオレフ
    ィン発泡体またはポリウレタン発泡体からなる中間層(
    I )と、前記変性ポリオレフィン系エラストマーから
    なる中間層(II)と、前記ポリマーからなる表皮層とか
    ら構成されてなる4層シートを予備加熱した後、この4
    層シートを真空成形して請求項第1項に記載の積層成形
    体を得ることを特徴とする積層成形体の製造方法。 5)(イ)合成樹脂からなるコアー層と、 (ロ)このコアー層上に設けられた、不飽和カルボン酸
    、不飽和カルボン酸の誘導体、 不飽和エポキシ単量体および不飽和ヒド ロキシ単量体からなる群から選択される 少なくとも1種のグラフトモノマーで グラフト変性された変性ポリオレフィ ン系エラストマーからなる中間層(II) と、 (ハ)この中間層(II)上に設けられた、ポリアミド、
    ポリウレタンおよびポリエス テルからなる群から選択される少なくと も1種のポリマーからなる表皮層 とからなることを特徴とする積層成形体。 6)前記変性ポリオレフィン系エラストマーからなる中
    間層(II)と、前記ポリマーからなる表皮層とから構成
    されてなる2層シートを予備加熱した後、この2層シー
    トを真空成形用金型のキャビティ内壁面に吸引密着して
    凹部を有する予備成形品を得る工程と、 この予備成形品を、上記真空成形用金型のキャビティ内
    壁面に密着させた状態または上記真空成形用金型とは別
    個の成形用金型のキャビティ内壁面に密着させた状態で
    型締めして凹部を有する成形品を得る工程と、 上記金型のキャビティ内壁面に密着している成形品の凹
    部内に、流動可塑化状態にある合成樹脂を射出して成形
    する工程 とを経て請求項第5項に記載の積層成形体を得ることを
    特徴とする積層成形体の製造方法。 7)前記変性ポリオレフィン系エラストマーからなる中
    間層(II)と、前記ポリマーからなる表皮層とから構成
    されてなる2層シートを予備加熱した後、この2層シー
    トを真空成形用金型のキャビティ内壁面に吸引密着して
    凹部を有する予備成形品を得る工程と、 上記真空成形用金型のキャビティ内壁面に密着している
    予備成形品の凹部内に、または上記真空成形用金型とは
    別個の成形用金型のキャビティ内壁面に密着させた予備
    成形品の凹部内に、流動可塑化状態にある合成樹脂を流
    し込んでスタンピング成形する工程 とを経て請求項第5項に記載の積層成形体を得ることを
    特徴とする積層成形体の製造方法。 8)前記合成樹脂からなるコアー層と、前記変性ポリオ
    レフィン系エラストマーからなる中間層(II)と、前記
    ポリマーからなる表皮層とから構成されてなる3層シー
    トを予備加熱した後、この3層シートを真空成形して請
    求項第5項に記載の積層成形体を得ることを特徴とする
    積層成形体の製造方法。
JP30035388A 1988-11-28 1988-11-28 積層成形体およびその製造方法 Expired - Lifetime JP2577464B2 (ja)

Priority Applications (12)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30035388A JP2577464B2 (ja) 1988-11-28 1988-11-28 積層成形体およびその製造方法
MYPI89001641A MY104277A (en) 1988-11-28 1989-11-27 Laminated molded articles and processes for preparing same.
CN 89109032 CN1021804C (zh) 1988-11-28 1989-11-28 层合模塑体及其制造方法
US07/442,912 US4997707A (en) 1988-11-28 1989-11-28 Laminated molded articles and processes for preparing same
DE1989622587 DE68922587T2 (de) 1988-11-28 1989-11-28 Laminierte Formkörper und Verfahren zu ihrer Herstellung.
CN 91109144 CN1025993C (zh) 1988-11-28 1989-11-28 层合模塑体及其制造方法
NZ231565A NZ231565A (en) 1988-11-28 1989-11-28 Three- or four-layered molded article
CA 2004041 CA2004041C (en) 1988-11-28 1989-11-28 Laminated molded articles and processes for preparing same
AT89312313T ATE122286T1 (de) 1988-11-28 1989-11-28 Laminierte formkörper und verfahren zu ihrer herstellung.
KR1019890017326A KR910009521B1 (ko) 1988-11-28 1989-11-28 적층성형체 및 그 제조방법
EP19890312313 EP0371743B1 (en) 1988-11-28 1989-11-28 Laminated molded articles and processes for preparing same
AU45740/89A AU610767B2 (en) 1988-11-28 1989-11-29 Laminated molded articles and processes for preparing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30035388A JP2577464B2 (ja) 1988-11-28 1988-11-28 積層成形体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02145331A true JPH02145331A (ja) 1990-06-04
JP2577464B2 JP2577464B2 (ja) 1997-01-29

Family

ID=17883762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30035388A Expired - Lifetime JP2577464B2 (ja) 1988-11-28 1988-11-28 積層成形体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2577464B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996004122A1 (fr) * 1994-07-29 1996-02-15 Sekisui Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Materiau de revetement exterieur dont la surface est pourvue d'une pluralite de minuscules creux et saillies, son procede de fabrication, et procede de fabrication d'articles moules au moyen dudit materiau de revetement exterieur
JP2000263601A (ja) * 1999-03-19 2000-09-26 Tohoku Munekata Co Ltd シボ製品の射出成形法
JP2004535320A (ja) * 2001-07-26 2004-11-25 バーゼル、ポリオレフィン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング 層状複合材料およびその製造方法
JP2007168377A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Dainippon Ink & Chem Inc 熱成形用積層シートの成形方法
WO2008032841A1 (fr) * 2006-09-12 2008-03-20 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Récipient de type coupe de polypropylène et procédé de moulage de celui-ci
JP2009166313A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Nanjo Sobi Kogyo Kk 自動車内装パネルの製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996004122A1 (fr) * 1994-07-29 1996-02-15 Sekisui Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Materiau de revetement exterieur dont la surface est pourvue d'une pluralite de minuscules creux et saillies, son procede de fabrication, et procede de fabrication d'articles moules au moyen dudit materiau de revetement exterieur
AU682884B2 (en) * 1994-07-29 1997-10-23 Sekisui Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Skin material having plurality of minute recesses and projections in and on its surface, method of manufacturing the same, and method of manufacturing molded products using the same skin material
JP2000263601A (ja) * 1999-03-19 2000-09-26 Tohoku Munekata Co Ltd シボ製品の射出成形法
JP2004535320A (ja) * 2001-07-26 2004-11-25 バーゼル、ポリオレフィン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング 層状複合材料およびその製造方法
JP2007168377A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Dainippon Ink & Chem Inc 熱成形用積層シートの成形方法
WO2008032841A1 (fr) * 2006-09-12 2008-03-20 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Récipient de type coupe de polypropylène et procédé de moulage de celui-ci
US8236398B2 (en) 2006-09-12 2012-08-07 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Cup-type polypropylene container and method of molding the same
JP2009166313A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Nanjo Sobi Kogyo Kk 自動車内装パネルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2577464B2 (ja) 1997-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR910009521B1 (ko) 적층성형체 및 그 제조방법
KR960007011B1 (ko) 적층성형체 및 그 제조방법
KR900004775B1 (ko) 적층체 및 그 성형품
JP2004010888A (ja) 耐衝撃性及び耐スクラッチ性に優れた自動車ドアトリム用ポリプロピレン樹脂組成物
EP0466179B1 (en) Multilayer molded article and method for producing the same
US20010053454A1 (en) Laminated film and structure comprising same
JPH02145331A (ja) 積層成形体およびその製造方法
JP2005028771A (ja) 帯電防止性ポリオレフィン系樹脂積層シート及び包装用成形体
JP2694991B2 (ja) 積層成形体
JPH02234986A (ja) 積層成形体
JP2009248362A (ja) 積層フィルム
JP2501610B2 (ja) 積層成形体及びその製造方法
JP2687749B2 (ja) 車両用モール
JP5015996B2 (ja) 射出成形同時絵付用シート
JP2003237003A (ja) 積層体及びそれからなる成形品
JP3842627B2 (ja) 成形用樹脂積層体及びそれを用いた成形品
JPH01195044A (ja) 積層成形体及びその製造方法
JPH01195040A (ja) 積層成形体の製造方法
JP2595302B2 (ja) 積層体
JPH11157023A (ja) 積層シート
JP4906989B2 (ja) 射出成形同時絵付用シートの製造方法
JP3260221B2 (ja) 延伸成形用成形体被覆シート
JPH0274340A (ja) 積層成形体及びその製造方法
JP2000085075A (ja) 塗装代替フィルム
JP4051808B2 (ja) 貼り合わせブロー成形用塗装代替フィルム