JPH02142807A - エチレン共重合体の製造方法 - Google Patents

エチレン共重合体の製造方法

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JPH02142807A
JPH02142807A JP29743688A JP29743688A JPH02142807A JP H02142807 A JPH02142807 A JP H02142807A JP 29743688 A JP29743688 A JP 29743688A JP 29743688 A JP29743688 A JP 29743688A JP H02142807 A JPH02142807 A JP H02142807A
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JP
Japan
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compound
ethylene
chloride
ethylene copolymer
catalyst
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Pending
Application number
JP29743688A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kamitsuma
上妻 雅弘
Shinichi Akimoto
秋元 愼一
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエチレン共重合体の製造方法に関し、さらに詳
しくは、高温溶液重合条件下で、強度、柔軟性等に優れ
るエチレン共重合体を安定して製造するができ、フィル
ム分野に有効に用いることのできるエチレン共重合体の
製造方法に関する。
[従来技術および発明が解決しようとする課題]チーグ
ラー型触媒等を用い、エチレンとα−オレフィンとを共
重合することにより、高圧法ポリエチレンと同程度の密
度を有する直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が
得られる事は知られている。
近年、この共重合体(LLDPE)中のα−オレフィン
の組成割合を増すことにより、共重合体の密度が0.9
10g/cm3より低い直鎖状の極低密度ポリエチレン
(VLDPE)を得ることが検討されている。
このVLDPEは、強度、柔軟性等の面において、高圧
法ポリエチレンのみならず、エチレンと酢酸ビニルとの
共重合体であるEVA樹脂に優るとも劣らぬ優れた性能
を有することが判明しつつある。
しかしながら、このVLDPEから製造されたフィルム
を使用して包装用袋を形成する場合、ヒートシール性が
未だ不十分であり、したがって製袋速度が遅く、不完全
シール品の発生があると言う問題点がある。すなわち、
このVLDPHについては、そのフィルムのヒートシー
ル性の改善が望まれている。
ところで、従来、直鎖状低密度ポリエチレンの製造方法
としては、エチレンとα−オレフィン(特に、プロピレ
ン)と非共役ジエンとを共重合させて、非結晶性のゴム
状物質として得る方法が知られている。
たとえば、特公昭57−22327号によると、アルキ
ルアルミニウムクロライドとバナジウムオキシクロライ
ドとからなる均一触媒を用い、樹脂の溶融流れ特性を改
良する目的で、非共役ジエンな重合体中に0.2〜3.
0重量%導入する方法が示されている。
しかしながら、この方法で用いるアルキルアルミニウム
クロライドとバナジウムオキシクロライドとからなる均
一触媒は活性が十分でなく、特に高温溶液重合条件下で
は、重合活性が非常に低くなるという問題点がある。ま
た、重合活性を低めないための110℃以下での溶液重
合またはスラリー重合では、装置運転上、反応生成液等
の移送が困難になるという問題点がある。
特開昭60−72908号によると、得られる共重合体
の透明性を改良する目的で、エチレンと炭素数3以上の
α−オレフィンと非共役ジエンとを共重合させ、密度が
0.910〜0.9453/cm3である結晶性のエチ
レン共重合体を得る方法が示されている。
しかしながら、この方法は、密度が0.910g/cm
3より低いエチレン共重合体を得ようとすると、そのエ
チレン系共重合体粒子の嵩密度が低下し、その嵩密度の
低下が移送時における配管閉塞の原因となったりすると
いう問題点がある。また、この方法は、非共役ジエンと
しては、環式ジエンが望ましいとしているが、この環式
ジエンの使用により、触媒の活性が低下するという新た
な問題点を有する。
本発明は前記事情に基づいてなされたものである。
本発明の目的は、高温溶液重合条件下で製造することが
でき、強度、柔軟性等に優れると共に。
ヒートシール性が良好な結晶性のエチレン共重合体を、
安定して製造することのできるエチレン共重合体の製造
方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、本発明者が鋭意研究を重ね
た結果、特定の触媒を用いて、特定成分の原料を使用す
ることにより、高温溶液重合条件下で、密度が0.91
0g/c+w3未満であり、ヒートシール性の良好な結
晶性エチレン共重合体を、安定して製造することができ
ることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の構成は、マグネシウム化合物、アル
ミニウム化合物および遷移金属化合物からなる触媒を用
いて、生成重合体が反応媒体に溶解する加熱条件下で、
エチレンと炭素数3以上のα−オレフィンとポリ不飽和
化合物とを、前記エチレンと前記ポリ不飽和化合物との
モル比(ポリ不飽和化合物/エチレン)が0.0001
〜0.005となる割合で共重合し、密度が0.910
g/c+w3未満であるエチレン共重合体を製造するこ
とを特徴とするエチレン共重合体の製造方法である。
本発明において使用に供される触媒は、マグネシウム化
合物、アルミニウム化合物および遷移金属化合物からな
る。
前記マグネシウム化合物としては、次式%式% (ただし、式中、R1は炭素数1〜18のアルキル基、
アルコキシ基、シクロアルキル基、アルキルアリール基
、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基あるい
はアリールアルコキシ基を示し、Xはハロゲン原子を示
す。また、nは0≦n≦2を満たす実数を意味する。)
で表わされる化合物を挙げることができる。
このマグネシウム化合物としては、たとえば、メチルマ
グネシウムクロライド、メチルマグネシウムブロマイド
、エチルマグネシウムクロライド、エチルマグネシウム
ブロマイド、エチルマグネシウムアイオダイド、プロピ
ルマグネシウムクロライド、プロピルマグネシウムブロ
マイド、イソプロピルマグネシウムクロライド、ブチル
マグネシウムクロライド、ブチルマグネシウムブロマイ
ド、イソブチルマグネシウムクロライド、lメチルプロ
ピルマグネシウムクロライド、ペンチルマグネシウムク
ロライド、ヘキシルマグネシウムクロライドなどのアル
キルマグネシウムハライド;メトキシマグネシウムクロ
ライド、エトキシマグネシウムクロライド、エトキシマ
グネシウムブロマイド、エトキシマグネシウムアイオダ
イド、プロポキシマグネシウムクロライド、インプロポ
キシマグネシウムクロライド、ブトキシマグネシウムク
ロライド、5ec−ブトキシマグネシウムクロライト、
インブトキシマグネシウムクロライド、tert−ブト
キシマグネシウムクロライド、ペンチルオキシマグネシ
ウムクロライド、ヘキシルオキシマグネシウムクロライ
ドなどのアルコキシマクネシウムハライト;フェノキシ
マグネシウムクロライド、メチルフェニルオキシマグネ
シウムクロライドなどのアリールオキシマグネシウムハ
ライド;シクロペンチルマグネシウムクロライド、シク
ロヘキシルマグネシウムクロライド、などのシクロアル
キルマグネシウムハライド:フェニルマグネシウムハラ
イド、フェニルマグネシウムブロマイドなどの7リール
マグネシウムハライド;メチルフェニルマグネシウムク
ロライド、エチルフェニルマグネシウムクロライド、ベ
ンジルフェニルマグネシウムクロライド、メチルベンジ
ルフェニルマグネシウムクロライドなどのアルキルアリ
ールもしくはアラルキルマグネシウムハライド;ジメチ
ルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジプロピルマ
グネシウム、ジイソプロピルマグネシウム、ジブチルマ
グネシウム、ジイソブチルマグネシウム、ジ(l−メチ
ルプロピル)マグネシウム、ジアリールマグネシウム、
ジアキルマグネシウム、ジオクチルマグネシウム、エチ
ルメチルマグネシウム、エチルプロピルマグネシウム、
エチルイソプロピルマグネシウム、エチル−n−ブチル
マグネシウム、エチルイソブチルマグネシウム、エチル
(1−メチルプロピル)マグネシウム、エチルペンチル
マグネシウムなどのジアルキルマグネシウム;ジメトキ
シマグネシウム、ジェトキシマグネシウム、ジプロポキ
シマグネシウム、ジイソプロポキシマグネシウム、ジブ
トキシマグネシウムなどのジアルコキシマグネシウム:
ジシクロヘキシルマグネシウムなどのジシクロアルキル
マグネシウム;ジフェノキシマグネシウムなどのジアリ
ールマグネシウム;ジフェニルマグネシウムなどのジア
リールマグネシウム;ジ(メチルフェニル)マグネシウ
ム、ジベンジルマグネシウムなどのジアルキルアリール
もしくはジアラルキルマグネシウム:ジベンジルオキシ
マグネシウムなどのジアリールアルコキシマグネシウム
:エチルメトキシマグネシウム、エチルエトキシマグネ
シウム、エチルプロポキシマグネシウム、エチルイソプ
ロポキシマグネシウム、エチルブトキシマグネシウム、
プロピルエトキシマグネシウム、イソプロピルエトキシ
マグネシウム、ブチルエトキシマグネシウム、ブチルイ
ソプロポキシマグネシウム、ブチルブトキシマグネシウ
ムエチルフェノキシマグネシウム、ブチルフェノキシマ
グネシウム、エチルシクロヘキシルマグネシウム、プロ
ピルシクロヘキシルマグネシウム、ブチルシクロヘキシ
ルマグネシウム、エチルベンジルマグネシウム、ブチル
ベンジルマグネシウム、エチルフェニルマグネシウム、
プロピルフェニルマグネシウム、ブチルフェニルマグネ
シウムなどのアルキルマグネシウム化合物:エトキシフ
ェノキシマクネシウム、ブトキシフェノキシマクネシウ
ムなどのアルコキシマグネシウム化合物:無水塩化マグ
ネシウム、無水臭化マグネシウムなどのハロゲン化マグ
ネシウム;ブチルインプロポキシマグネシウムクロライ
ド、ブチルイソプロポキシマグネシウムブロマイド、イ
ソプロビルエトキシマグネシウムクロライド、エチルエ
トキシマグネシウムクロライド、ブチルブトキシマグネ
シウムクロライド、フェニルエトキシマグネシウムクロ
ライド、フェニルブトキシマグネシウムクロライドなど
の複合アルキルもしくはアリールマグネシウム化合物な
どを挙げることができる。
これらの中では、無水塩化マグネシウム、エチル−n−
ブチルマグネシウムなどが好ましく、特にエチル−n−
ブチルマグネシウムなどが好ましい。
なお、これらはその一種単独を用いてもよく、二種以上
を混合もしくは複合するなどして組み合せて用いること
もできる。
前記アルミニウム化合物としては、様々な化合物がある
が、通常は、分子内に少なくとも1個のアルミニウムー
炭素結合を有する化合物を用いることができ、たとえば
次式、 R33−pAJJ Xp、R”3−IA文(OR’)X
t 、 R33Au 2X3(ただし、式中、l(3,
1(4は炭素数1〜20のアルキル基、アリール基を示
し、Xは前記と同様であり、pは0.1または2を示し
、tはOまたはlを示す。)のいずれかで表わされる化
合物が挙げられる。
このような有機アルミニウム化合物としては、たとえば
、ジエチルアルミニウムモノクロライド、ジイソプロピ
ルアルミニウムモノクロライド、ジイソブチルアルミニ
ウムモノクロライト、ジオクチルアルミニウムモノクロ
ライド、エチルアルミニウムジクロライド、イソプロピ
ルアルミニウムモノクロライド、エチルアルミニウムセ
スキクロライド等が挙げられる。
これらの中でも、前記R33Au 2X3で表わされる
アルミニウム化合物が好ましく、特にエチルアルミニウ
ムセスキクロライドなどが好ましい。
これらの各種のアルミニウム化合物は、一種単独で使用
してもよいし、また二挿具」二を併用してもよい。
前記遷移金属化合物としては、たとえば、チタン化合物
、バナジウム化合物、ジルコニウム化合物などを挙げる
こととができる。
本発明において、前記遷移金属化合物としては、チタン
化合物が好適である。
前記チタン化合物としては、次式 %式% (ただし、式中、R2は炭素数1〜10、好ましくは1
〜6のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基ある
いはアラルキル基を示し、又は前記と同様のハロゲン原
子であり、mは通常O,1〜4の整数であるが、必ずし
も整数であるに限らず各種のチタン化合物の混合物の平
均値としてO≦n≦4を満たす実数である。)で表わさ
れる化合物を用いることができ、具体的には、たとえば
、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テト
ラ−n−プロポキシチタン、テトライソプロポキシチタ
ン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトライソブトキシ
チタン、テトラシクロヘキソキシチタン、テトラフェノ
キシチタン等の一般式Ti(OR2)4で示されるテト
ラアルコキシチタン、T icl 4 、 TiBz 
、 Ti14等のテトラハロゲン化チタン、 (CH3
0)TiC43、(C2H50)740文3、(C3H
10)Tie見3、 (n−GnHq)TiCu 、(
C2H50)TiBr:+等のトリハロゲン化アルコキ
シチタン、(CH30)2Tic交2、 (C2H50
)pTiC文2、(03H1O)2TiCJl 2、 
(n−C4HqO) zTicJlj、(C:+HIO
) 2TiBr2等のジハロゲン化チタン、(CH30
hTiC文、(C2HsOhTi(1412、(G 3
870) 3T iCl 、 (n−CIIHQO) 
3Tit、Q、(C2H50) 3TiBr等のモノハ
ロゲン化チタン等が挙げられる。これらの中でも、前記
−・般式Ti(OR2)4で示されるテトラアルコキシ
チタンが好ましく、特にテトラ−n−ブトキシチタンが
好ましい。
これら各種のチタン化合物は、1種単独で使用してもよ
いし、また2種以上を併用してもよい。
この発明の方法における重合触媒は、前記マグネシウム
化合物と前記アルミニウム化合物と前記遷移金属化合物
とを調製することにより得られる。
触媒の調製法としては特に制限がなく、たとえば、モノ
マーを有する重合反応容器中に前記マグネシウム化合物
と前記有機アルミニウム化合物と前記遷移金属化合物と
を別々に添加してこれらを混合してもよい。
好ましい調製の方法としては、たとえば、前記マグネシ
ウム化合物と前記有機アルミニウム化合物とを反応させ
、得られる反応生成物と前記遷移金属化合物とを混合す
る方法が挙げられる。
この方法をさらに詳述すると、次のとおりである。
すなわち、前記マグネシウム化合物と前記有機アルミニ
ウム化合物とを不活性溶媒中に加え、たとえば温度O〜
240℃にて、たとえば1時間以内の期間攪拌しながら
接触反応をさせることにより行なう。
なお、この際に使用する不活性溶媒としては、たとえば
、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素、芳香族炭化水素等
が挙げられ、具体的には、n−ペンタン、n−ヘキサン
、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どが挙ケられる。
なお、これらの溶媒は、一種単独で用いても二種以上を
混合して用いてもよい。
また、ここで加えるマグネシウム化合物と有機アルミニ
ウム化合物との割合は特に制限はなく、要するに後述す
る触媒中の各金属成分の割合になるような範囲で適宜に
調節すればよい。
前記マグネシウム化合物と前記有機アルミニウム化合物
との反応生成物と前記チタン化合物との混合については
特に制限がない。ただし、混合に当って、触媒中に各金
属成分の割合が、マグネシウム/チタン(原子比) =
 0.1〜200、特に0.5〜30の範囲内にし、ま
たアルミニウム/チタン(原子比)=1〜200、特に
2〜100の範囲内にするのが好ましい。マグネシウム
/チタンが前記範囲外であると、触媒の活性が低下し、
アルミニウム/チタンが1よりも小さいと触媒の活性が
低下し、またアルミニウム/チタンを200よりも大き
くしても大きくするに比例する触媒活性が得られないこ
とがある。また、マグネシウム/チクン、アルミニウム
/チタンが前記範囲外であると、得られるポリマーの物
性、特にフィルム成形性が悪化して好ましくないことが
ある。
この発明の方法では、重合に際して前記触媒にさらに、
公知の活性剤、たとえば周期表第■族に属する元素のハ
ロゲン化物などを共存させて重合触媒系として用いるこ
ともでき、そのようにすることによって触媒活性をさら
に高めることも可能である。
前記活性剤としては、たとえば、炭素、シリコン、ゲル
マニウム、スズ、鉛等のハロゲン化物などが挙げられ、
具体的には、たとえば、塩化メチル、ヨウ化メチル、塩
化メチレン、塩化イソプロピル、塩化−ミーブチル、四
塩化炭素などの炭素のハロゲン化物、テトラクロロシラ
ン等のケイ素のハロゲン化物、四塩化スズ等のスズのハ
ロゲン化物、四塩化鉛等の鉛のハロゲン化物等が挙げら
れる。これら各種のハロゲン化物の中でも、炭素のハロ
ゲン化物、特に第2級および第3級のアルキルハロゲン
化物たとえば塩化イソプロピルクロライド、t−ブチル
クロライド等を好適に用いることができる。
なお、これらの活性剤は、一種単独で用いても、二種以
上を混合もしくは複合するなどして組み合わせて用いる
こともできる。
重合に先立ち、この活性剤と重合触媒との配合手順につ
いては特に制限がなく、たとえば(1)重合反応容器中
に前記マグネシウム化合物と前記有機アルミニウム化合
物と前記チタン化合物と活性剤とを別々に供給してもよ
く、(2)触媒調製時に、前記マグネシウム化合物、有
機アルミニウム化合物およびチタン化合物のいずれかに
活性剤を全量混合し、次いで触媒の他成分をこれに混合
してもよく、(3)また触媒調製時に、前記マグネシウ
ム化合物、有機アルミニウム化合物およびチタン化合物
のいずれかに活性剤の一部を混合し、次いでこれに触媒
の他成分を混合調製する時に、前記マグネシウム化合物
、有機アルミニウム化合物およびチタン化合物のいずれ
かに活性剤の残量を添加してもよい。
本発明において、エチレンと炭素数3以上のα−オレフ
ィンとポリ不飽和化合物とをコモノマーとして用いる。
前記炭素数3以上のα−オレフィンとしては、直鎖状、
または分枝鎖モノオレフィンあるいは芳香核で置換され
たα−オレフィンが挙げられる。
使用しうるα−オレフィンは、具体的には、プロピレン
、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、ノネン−
1、デセン−1、ウンデセン−1、トチセン−1等の直
鎖モノオレフィン、4−メチル−1−ペンテン、3−メ
チルブテン−1,3−メチルペンテン−1,4−メチル
ペンテン−1゜2−エチルヘキセン−1,2,2,4−
トリメチル−ペンテン−1等の分枝鎖モノオレフィンあ
るいはスチレン等の芳香族核で置換されたモノオレフィ
ンなどが挙げられる。
なお、これらの炭素数3以上のα−オレフィンは、一種
単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いるこ
ともできる。
前記ポリ不飽和化合物としては、共役ボリジエンが好ま
しく、たとえば、1.5−ヘキサジエン、1.6−ヘプ
タジエン、1.7−オクタジエン、1.8−ノナジェン
、1,9−デカジエン、2.5−ジメチル−1,5−ヘ
キサジエン、1゜4−ジメチル−1,5−へキサジエン
、l、4−ジメチル−4−tert−ブチル−2,6−
へブタジェン等の直鎖状非共役ジエン、1,5.9−デ
カトリエン等の直鎖状非共役トリエン、ジビニルベンゼ
ン等の芳香族ポリエンなどが挙げられる。
これらの中でも、直鎖状非共役ポリエンが好適であり、
特に1,7−オクタジエン、1.9−デカジエン、1,
5.9−デカトリエンなどが好適である。
なお、前記ポリ不飽和化合物として、イソプレン、ブタ
ジェン等の共役ジエンは本発明に使用することができな
くはないであろうが、前記非共役ジエンに比べて好まし
くない傾向にある。前記ポリ不飽和化合物として前記共
役ジエンを用いると、前記共役ジエンが反応に関与せず
、ポリマーに取り込まれないことがあるからである。
また、前記ポリ不飽和化合物として、ノルボルナジェン
、5−ビニル−2−ノルボルネンなどのエンドメチレン
系環式ジエンについても、本発明に使用することができ
なくはないであろうが、前記非共役ジエンに比べて好ま
しくない傾向にある。前記ポリ不飽和化合物として前記
エンドメチレン系環式ジエンを用いると、重合活性を著
しく低下させることがあるからである。
本発明においては、前記エチレンと前記ポリ不飽和化合
物とのモル比(ポリ不飽和化合物/エチレン)が、0.
0001〜0.005となるように供給する。さらに、
前記モル比(ポリ不飽和化合物/エチレン)が、0.0
002〜0.004となるように供給すのが好ましく、
0.0003〜0.002となるように供給すのがより
好ましい。
前記モル比(ポリ不飽和化合物/エチレン)が0.00
01より小さいと、得られるエチレン共重合体にヒート
シール改良効果が生じないことがあり、一方、前記モル
比(ポリ不飽和化合物/エチレン)が0.005より大
きくても、得られるエチレン共重合体にヒートシール改
良効果が生じないことがある。
前記炭素数3以上のα−オレフィンの供給酸は、得られ
るエチレン共重合体の密度が0.910g/c■3未満
となるように設定し、好ましくは、得られるエチレン共
重合体の密度が0.88 g/c+s3以1−0.91
0g/c+s3未満となるように設定する。
前記炭素数3以上のα−オレフィンの供給量は、使用す
る触媒の種類や使用するα−オレフィンにより異なるが
、エチレンに対して、モル比(α−オレフィン/エチレ
ン)が、通常、  0.2〜0.5の範囲内に設定する
重合反応は、反応媒体中で行われるのであるが、本発明
においては生成重合体が反応媒体に溶解する加熱条件下
で重合反応を行なうことが重要である。
反応媒体としては、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、
芳香族炭化水素等の不活性溶媒を用いることができる。
具体例としては、たとえば、n −ペンタン、イソペン
クン、ヘキサン、イソへキサン、ネオヘキサン、ヘプタ
ン、インへブタン、オクタン、イソオクタン、ノナン、
イソノナン、デカン、イソデカン、ウンデカン、ドデカ
ン、テトラデカン、ヘキサデカンなどのアルカン;シク
ロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、
エチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサンなどの
シクロアルカン;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチ
ルベンゼンなどの芳香族炭化水素などを挙げることがで
きる。これらの中でも、たとえば、n−ペンタン、イソ
ペンタン、n−ヘキサン、インヘキサン、n−へブタン
、インへブタン、n−オクタン、イソオクタン、nデカ
ン、イソデカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン
、キシレンなどが好ましく、特にn−へキサンなどが好
ましい。
なお、これらは、一種単独で用いても、二種以上を組み
合せて用いてもよい。
反応温度は、生成重合体が反応媒体に溶解する温度であ
り、通常150℃以上であり、好ましくは150〜25
0℃であり、特に好ましくは180〜220℃である。
重合温度が150℃以上であると、生成重合体溶液の液
粘度が低下して装置の運転上好都合である。
その他の重合条件は、所望の重合体の物性、使用モノマ
ーの種類等により一義的に決定することはできないが、
通常、触媒濃度は、チタン濃度で0.001−10ミリ
モル/l、好ましくは0.01−1.0ミリモル/iで
ある。また、反応圧力は通常lO〜150 Kg/cm
2、特に50〜100Kg/cm2にするのが好ましい
。重合反応系中に水素あるいはジエチル亜鉛等の分子量
調製剤を存在させてもよい。
このようにして得られるエチレン共重合体の密度は、0
.910g/cm3未満であり、0.88 g/cm3
以上0.910g/c朧3未満の範囲内であるのが好ま
しい。前記密度が0.910g/cm3未満であること
により、強度、柔軟性等に優れるエチレン共重合体を得
ることができる。なお、前記密度が0.88g/c鵬3
よりも小さいと、得られるエチレン共重合体の結晶性が
失われてきて非結晶となることがあり、一方、前記密度
が0.910g/cm3以−Lであると、得られる工チ
レン共重合体が、ポリ不飽和化合物共重合体であること
によるヒートシール性改良効果が発揮されないことがあ
る。
なお、所定時間かけて重合反応を行わせた後、触媒失活
剤として、公知の失活剤たとえば水、アルコール類(例
;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等
)、およびカルボン酸(例;ギ酸、酢酸、プロピオン酸
、安息香酸等)を反応系に添加して触媒を失活させるこ
とができる。
さらに、触媒失活剤と共に、高温での重合体の劣化を防
止するために、酸化防止剤を添加してもよい。
前記エチレン共重合体を含むポリマー溶液を、通常、ベ
ント付押出機に供給し、残りの溶媒、未反応モノマーな
どの揮発性物質を除去した後、ペレット化する。このベ
ント付押出機の出口で、通常に使用される添加剤を重合
体に添加することができる。
[実施例] 次に、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳しく説
明する。
(実施例1) エチルアルミニウムセスキクロライド、ブチルエチルマ
グネシウムおよびテトラブトキシチタンのn−ヘキサン
溶液を、それぞれ、3.3膳閣o1/時、0.825 
mmol/時およびQ、15 ++vol/時の割合で
、内容積1Mの重合器に連続供給し、同時に、エチレン
を700g/時、■−オクテンを850g/時、l。
9−デカジエンを1.4g/時、水素を0.14g/時
、n−ヘキサンを6交/時の割合で前記重合器に連続供
給して、反応温度185℃、反応圧カフ0 Kg/C■
2Gの条件で重合反応を行なって、重合体を得た。なお
、この重合体におけるエチレン転化率(%)および共重
合体収量(g/時)を求めた。
得られた重合体を用いて、Tダイ法により下記の条件で
フィルムを成形した。
押出機:口径、20mmφ 成形ダイ1幅170mm、ギャップ0.5mm、エアー
ギャップ60mm 樹脂温度:230℃ チルロール温度=30℃ フィルム厚み225μm このフィルムについて下記の物性値を測定した。
(a)メルトインデックス:MI  (g/10分)J
IS−に−7210に規定された方法による。
(b)密度(g /c+*3) JIS−に−6760に規定された方法による。
(C)ヒートシール温度 J l5−Z−1707に規定された方法により、ヒー
トシール強度が300gとなるときのヒートシール温度
を求めた。
結果を第1表に示す。
(実施例2) 1.9−デカジエンに代えて、1,5.9−デカトリエ
ンを1.6g/時の割合で重合器に連続供給した以外は
、実施例1と同様に行った。
結果を第1表に示す。
(実施例3) 1−オクテン、1,9−デカジエンおよび水素を重合器
に連続供給する割合を、■−オクテンを1.120g/
時、1.9−デカジエンを1.9g/時、水素を0.1
g/時の割合で連続供給した以外は、実施例1と同様に
行った。
結果を第1表に示す。
(実施例4) l−オクテンに代えて、1−ブテンを350g/時の割
合で重合器に連続供給した以外は、実施例1と同様に行
った。
結果を第1表に示す。
(実施例5) 1.9−デカジエンを4.2g/時の割合で重合器に連
続供給した以外は、実施例1と同様に行った。
結果を第1表に示す。
(実施例6) 1.9−デカジエンに代えて、1.7−オクタジエンを
3.4g/時の割合で重合器に連続供給した以外は、実
施例1と同様に行った。
結果を第1表に示す。
(比較例1) 1.9−デカジエンを重合器に供給しなかった以外は、
実施例1と同様に行った。
結果を第1表に示す。
(比較例2) l−オクテンおよび水素を重合器に連続供給する割合を
、l−オクテンを330g/時、水素を0.17g/時
の割合で重合器に連続供給した以外は、実施例1と同様
に行った。
結果を第1表に示す。
(比較例3) 1.9−デカジエンを重合器に供給しなかった以外は、
比較例2と同様に行った。
結果を第1表に示す。
(比較例4) 1.9−デカジエンを重合器に供給しなかった以外は、
実施例3と同様に行った。
結果を第1表に示す。
(比較例5) 1.9−デカジエンおよび水素を重合器に連続供給する
割合を、1.9−デカジエンを37g/時、水素を0.
23g/時の割合で重合器に連続供給した以外は、実施
例1と同様に行った。
結果を第1表に示す。
(来貢、以下余白) (評価) 第1表からも明らかなように、本発明によると、ポリ不
飽和化合物を用いた場合には、ポリ不飽和化合物を用い
なかった場合と比較して、ヒートシール温度が低下し、
ヒートシール性の改善効果が顕著であり、また、ポリ不
飽和化合物を用いても、活性は低下しないことを確認し
た(実施例1.2,4,5.6と、比較例1,2.3と
による。)。 比較例2.3に示すように、得られるエ
チレン共重合体の密度が0.910g/cm3以上であ
ると、得られるエチレン共重合体は、ポリ不飽和化合物
共重合体であることによるヒートシール性の改良効果が
見られないことを確認した。
比較例5に示すように、供給モル比(ポリ不飽和化合物
/エチレン)を、0.005よりも多くしても、得られ
るエチレン共重合体は、ポリ不飽和化合物共重合体であ
ることによるヒートシール性の改良効果が見られないこ
とを確認した。
これらより、本発明は、密度が0.910g/Cm3未
満であるエチレン共重合体のヒートシール性を改善する
ことができるのを確認した。
[発明の効果] 本発明の方法より、 (1)  生成重合体が反応溶媒に溶解する加熱条件下
で、製造することができ、 (2)゛密度が0.910g/c朧3未満であるので、
強度、柔軟性等に優れるエチレン共重合体を製造するこ
とができ、 (3)  ヒートシール性が良好なエチレン共重合体を
製造することができ、 (4)シかも、結晶性のエチレン共重合体を安定して製
造することができる、 等の利点を有するエチレン共重合体の製造方法を提供す
ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)マグネシウム化合物、アルミニウム化合物および
    遷移金属化合物からなる触媒を用いて、生成重合体が反
    応媒体に溶解する加熱条件下で、エチレンと炭素数3以
    上のα−オレフィンとポリ不飽和化合物とを、前記エチ
    レンと前記ポリ不飽和化合物とのモル比(ポリ不飽和化
    合物/エチレン)が0.0001〜0.005となる割
    合で共重合し、密度が0.910g/cm^3未満であ
    るエチレン共重合体を製造することを特徴とするエチレ
    ン共重合体の製造方法。
  2. (2)温度150℃以上の条件下で共重合する請求項1
    に記載のエチレン共重合体の製造方法。
  3. (3)前記ポリ不飽和化合物が非共役ポリエンである前
    記請求項1または請求項2に記載のエチレン共重合体の
    製造方法。
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