JPH0214256B2

JPH0214256B2 -

Info

Publication number: JPH0214256B2
Application number: JP56072925A
Authority: JP
Inventors: Toshio Hoshi
Original assignee: Komori Corp
Current assignee: Komori Corp
Priority date: 1981-05-15
Filing date: 1981-05-15
Publication date: 1990-04-06
Also published as: JPS57189957A; GB2098587B; GB2098587A; US4427405A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は輪転印刷機の折機において、断裁折紙
された折丁を排紙位置へ搬送する折丁搬送装置に
関するものである。

ウエブ輪転印刷機は、印刷後のウエブを断裁折
紙する折機を備えている。第１図は従来における
折機の概要側面図、第２図は同じく折丁搬送装置
の側面図であつて、これを同図に基いて説明する
と、印刷後、図に矢印Ａで示す方向から走行して
くるウエブ１は、図示しないターンバで直角方向
に変向されたのちドラツグローラ２で下方へ引き
出され、三角形状のフオーマ３によつて幅方向に
半折される。半折されたウエブ１は、リードロー
ラ４とニツピングローラ５を経て折胴６と断裁胴
７との間へ送り込まれ、所定の寸法に断裁される
とともに、フオーマ折りに対する直角方向に折ら
れて折丁８となり、咥え胴９の咥え板１０で折紙
端を咥えられて折丁搬送装置１１へ送り込まれ
る。

そして、この折丁搬送装置１１は、テープロー
ラ１２，１３，１４とテンシヨンローラ１５との
間に折丁８の幅方向に並列して張架された複数条
の上部テープ１６と、テープローラ１７，１８，
１９，２０とテンシヨンローラ２１との間に張架
された複数条の下部テープ２２とを備えており、
折丁８は、これら上下のテープ１６と２２との間
に挾持されて図に矢印Ｂで示す方向へ搬送され
る。そして、搬送された折丁は、回転する羽根車
２３の羽根の間へ放出され、さらに羽根車２３で
排紙コンベア２４上へ放出されて機外へ搬送集積
される。

このように動作する折機２５には、折丁８の種
類によつて選択的に使用されるチヨツパ２６が設
けられている。すなわち、上下のテープ１６，２
２による折丁搬送径路内には、複数個の当２７が
隣接するテープ間に直立して設けられており、搬
送される折丁８は前端をこの当２７に当接させる
ことにより搬送を阻止されて停止する。そして、
当２７の手前には、本機と同期して昇降する薄板
状のチヨツパブレード２８と一対の咥え込ローラ
２９とが上下に設けられており、停止した折丁８
は、下降するチヨツパブレード２８によつて胴折
りと直角方向に折られて咥えローラ２９の間へ差
込まれ、回転する咥込ローラ２９と羽根車３０に
よつて下方の排紙コンベア３１上へ放出される。
このとき前記排紙コンベア２４は第１図に鎖線で
示すように排紙コンベア３１の方向へ傾斜されて
いるので、折丁８は両方の排紙コンベア３１，２
４によつて機外へ搬送される。

以上のように構成された従来の折丁搬送装置１
１においては、チヨツパ２６を使用する場合に不
具合な点があつた。すなわち、チヨツパ２６で正
しく折紙するためには、当２７に当つて停止した
折丁８の前端縁がチヨツパブレード２８と正しく
直交していなければならないにもかゝわらず、従
来の装置においては、折丁８の幅方向に並列する
すべてのテープ１６，２２に一定の張力を維持さ
せることがむつかしく、いずれかのテープ１６，
２２と折丁８とがスリツプすることによりその箇
所の搬送が遅れ他の箇所が先行して折丁８の直角
度が確保できないことがあつた。また、当２７の
近傍におけるテープ１６，２２の張力が大き過ぎ
ることにより、高速で搬送される折丁８が当２７
に強く押し付けられて第３図に示すように折丁８
の先端にしわ３２ができるばかりでなく、右側の
テープ１６，２２と左側のテープ１６，２２の張
力が異なることにより、当２７に対し片側は強く
押し付けられ他の側は弱く押し付けられて折丁８
が傾斜し、満足した折精度を期待することができ
なかつた。

本発明は以上のような点に鑑みなされたもの
で、下部テープの始端部を添接させるテープロー
ラをその上端が咥え胴の上端よりも高くなるよう
に位置させて咥え胴からの上部テープをこのテー
プローラに添接させるとともに、チヨツパ折位置
に達するやゝ手前の折丁の後端部に対応して上部
テープを上方から押圧する調圧式のころと、上部
テープの終端側を上下させて下部テープとのすき
間を調節する調節機構とを折丁の幅方向に並列す
る各テープごとに設けることにより、チヨツパ折
位置へ搬送される折丁に対する上下テープの挾持
圧を強くしかつ各テープごとに調圧可能にしてテ
ープと折丁とのスリツプによる折丁の傾斜を防止
するとともに、チヨツパ折位置における折丁に対
する上下テープの挾持圧を弱くしかつ各テープご
とに調圧可能にして折丁が当に強く当接すること
による折丁の傾斜を防止し、チヨツパによる折精
度の向上を計つた輪転印刷機の折機における折丁
搬送装置を提供するものである。

以下、本発明の一実施例を図面に基いて詳細に
説明する。

第４図ないし第８図は本発明に係る折丁搬送装
置を示し、第４図はこれを実施した折機の搬送、
排紙部を示す概要側面図、第５図は同じく搬送終
端部近傍の拡大側面図、第６図は一部を破断して
示す第５図のＣ視平面図、第７図は調圧式ころの
縦断面図、第８図は同じく平面図である。なお、
折機の折丁搬送装置を除く他の部分の構造は、第
１図に示す従来のものと同じであるからこれと同
じ符号を付してその詳細な説明を省略し、このあ
と必要あるときは同図を用いて説明する。これら
の図において、折機フレーム４１には図に矢印Ｄ
で示す方向に回転する咥え胴９が軸架されてお
り、また、折機フレーム４１の終端部には、複数
個の羽根２３ａを備えた羽根車２３が軸架されて
いて、この羽根車２３の下方には、排紙コンベア
２４が配設されている。さらに、咥え胴９と羽根
車２３との間には、チヨツパブレード２８と、チ
ヨツパフレーム４２に軸架された上下２組計４個
の咥込ローラ２９Ａ，２９Ｂおよび複数個の羽根
車３０とからなるチヨツパ２６が配設されてい
る。また、チヨツパ２６の下方には排紙コンベア
３１が設けられている。

そして、原動側の排紙フレーム４１には、第５
図に示すように、原動側と駆動連結された駆動軸
４３と、これと駆動連結された中間軸４４とが、
羽根車２３の後方に位置して上下に軸承されてお
り、さらにその後方には、中間軸４４とギア４
５，４６，４７，４８で駆動連結された上部駆動
ローラ４９と下部駆動ローラ５０とが左右の排紙
フレーム４１に軸支されて上下に配設されてい
る。一方、咥え胴９に近接する前方には、下部テ
ープローラ５１が、その上端を咥え胴９の上端よ
りもやゝ高位に位置させて軸架されており、その
前方には複数個のガイドプーリ５２を軸方向に並
設したプーリ軸が軸架されている。そして、前記
下部駆動ローラ５０、下部テープローラ５１、ガ
イドプーリ５２ならびに後述する複数個のガイド
プーリ５３、テンシヨンプーリ５４の間には、折
丁８の幅方向に並列する複数条の下部テープ５５
が、上側走行部と下側走行部とを近接させチヨツ
パ２６のチヨツパブレード２８と咥込ローラ２９
との間を通つて水平状に張架されている。そし
て、前記駆動軸４３上方のステー５６には、左右
一対のローラアーム５７が割締めによつて揺動調
節自在に固定されており、前記ガイドプーリ５３
は、このローラアーム５７の遊端部に支持された
プーリ軸上に並設されている。また、テンシヨン
プーリ５４は、ステー５６に遊装された左右一対
のローラアーム５８遊端部のプーリ軸上に並設さ
れている。そして、ローラアーム５８の遊端部
と、排紙フレーム４１側に設けられたばね掛け５
９との間には、ローラアーム５８に図の時計方向
への回動力を付勢する引張りばね６０が張架され
ており、これによつて下部テープ５５に張力が付
与されている。

一方、咥え胴９の後方斜め上には、上部テープ
ローラ６１が軸架されており、その前方斜め上に
は複数個のガイドプーリ６２を軸方向に並設した
プーリ軸が軸架されている。そして、前記上部駆
動ローラ４９、上部テープローラ６１、ガイドプ
ーリ６２ならびに後述するガイドプーリ６３、テ
ンシヨンプーリ６４の間には、折丁８の幅方向に
並列する複数条の上部テープ６５が、その下側走
行部を下部テープ５５の上側走行部と近接させて
張架されている。そして、上部テープ６５は、そ
の始端部を咥え胴９の周面に添接させているとと
もに、下部テープローラ５１を咥え胴９よりも高
位に設けたことにより、下部テープローラ５１に
も下部テープ５５と重なり合つて添接されてい
る。また、咥え胴９の周面に近接して設けられる
紙ガイド６６も上部テープ６５に沿つて傾斜され
ている。そして、上下のテープ６５，５５による
折丁８の搬送径路内には、複数個の当２７が、チ
ヨツパフレーム４２に支持され隣接する上部テー
プ６５の間から上方へ突出して設けられている。

そして、前記上部テープ６５の終端部上方に
は、ステー６７が左右の排紙フレーム４１間に支
架されていて、このステー６７には複数個のプー
リアーム６８が各上部テープ６５に対応して遊装
されており、前記ガイドプーリ６３は、このプー
リアーム６８の遊端部に回動自在に枢着されてい
る。また、ステー６７の後方には、別のステー６
９が左右の排紙フレーム４１間に支架されてい
て、このステー６９には複数個のプーリアーム７
０が各上部テープ６５に対応して遊装されてお
り、前記テンシヨンプーリ６４は、このプーリア
ーム７０の遊端部に回動自在に枢着されている。
そして、ステー６７には、複数個のブラケツト７
１がプーリアーム６８に対応して固着されてい
て、その上端部に直交して一体形成された突出部
７２には調節ねじ７３が螺入されており、この調
節ねじ７３の先端ねじなし部はプーリアーム６８
の上端部に設けたスタツド７４にカラー７５で軸
方向への移動を規制されて嵌入されている。そし
て、調節ねじ７３に設けたスパナ掛け７６にスパ
ナを掛けて回動させることによりプーリアーム６
８が揺動してガイドプーリ６３が上下動し、上部
テープ６５と下部テープ５５とのすき間が、折丁
８の幅方向に並列する複数条の各テープ５５，６
５ごとにその搬送後端部を主体として調節される
とともに、調節後はナツト７７を締めることによ
つて調節位置で固定される。さらに、ブラケツト
７１の上端部に進退調節自在に螺入された調節ボ
ルト７８の先端部と、前記プーリアーム７０の上
端部に枢着されたスタツド７９との間には、プー
リアーム７０に図の反時計方向への回動力を付勢
する引張りばね８０が張架されており、テンシヨ
ンプーリ６４によつて各上部テープ６５に張力を
付与するように構成されている。

また一方、前記チヨツパブレード２８の後方に
は、断面ほゞ正方形の角ステー８１が、左右の排
紙フレーム４１間に支架されており、各上部テー
プ６５に対応して角ステー８１にボルト８２で固
定されて垂下された複数個のブラケツト８３の下
端部には、ころアーム８４が回動自在に枢着され
ていて、その遊端部には、押えころ８５が、周面
を上部テープ６５の上面に対接させて枢着されて
いる。そして、角ステー８１には、調節ねじ８６
が螺入されており、その下端ねじなし部は、ころ
アーム８４に枢着されたスタツド８７に嵌入され
ている。さらに、調節ねじ８６は、カラー８８に
よつて上方への移動を規制されているとともに、
その段部に遊装されたカラー８９とスタツド８７
との間には、ころアーム８４に図の反時計方向へ
の回動力を付勢する圧縮コイルばね９０が介装さ
れており、これにより押えころ８５は上部テープ
６５の上面に圧接されている。さらに、調節ねじ
８６の上端部には、スパナ掛け９１が固定されて
おり、これにスパナを掛けて回動させることによ
り、上部テープ６５に対する押えころ８５の折丁
８の幅方向に並列する複数条の各テープ５５，６
５ごとに圧接圧が調節でき、調節後はナツト９２
を締めることにより調節位置で固定されるように
構成されている。そして、押えころ８５の位置
は、チヨツパ２６による折線位置すなわち折丁８
が当２７に当接する位置に達するやゝ手前の折丁
８の後端部に対応するように設定されている。

以上のように構成された折機による折丁の搬送
ならびにチヨツパ折の動作を説明する。断裁折紙
後、咥え胴９の咥え板１０に咥えられた折丁８
は、矢印Ｄ方向への咥え胴９の回転により紙ガイ
ド６６を経て上下のテープ６５，５５間へ送り込
まれ、これに挾持されて搬送される。そして、折
丁８の前端が当２７に当接すると、テープ６５，
５５のみが走行し折丁８が急停止すると同時に、
チヨツパブレード２８が折丁８の幅方向中心へ下
降してこれを半折させながら左右の咥込ローラ２
９Ａの間へ押し込む。そして、折丁８はさらに下
方の咥込ローラ２９Ｂおよび羽根車３０を経て排
紙コンベア３１上に放出され、排紙コンベア３
１，２４で機外へ搬送されて集積される。

このようにして行なわれる折丁８の搬送、チヨ
ツパ折動作においては、先ず、搬送される折丁８
に対する上下のテープ６５，５５の圧接力を調節
する。すなわち、本装置においては、折丁８の幅
方向に並列する各テープ６５，５５ごとに調圧可
能な押えころ８５が設けられており、ナツト９２
を弛めてスパナ掛け９１にスパナを掛けて回動さ
せると、押えころ８５が昇降して各テープごとに
圧接力が調節され、折丁８は幅方向のどの位置に
おいてもテープ６５，５５に対してスリツプする
ことがなく、その前端縁をチヨツパブレード２８
に対して正しく直交させた状態でチヨツパ折位置
に達する。そして、下部テープローラ５１を高位
に設けて上部テープ６５を咥え胴９から下部テー
プローラ５１へ向けて傾斜させ、これを下部テー
プローラ５１に添接させるようにしたので、上部
テープ６５と下部テープ５５による折丁８に対す
る挾持圧が強くなり、前記押えころ８５による折
丁８の規正作用がさらに助長される。

次に、当２７に当接しようとする折丁８に対し
ては折丁８のページ数、紙質、紙厚等にしたがつ
て上下のテープ６５，５５間のすき間調節を行な
う。すなわち、本装置においては、折丁の幅方向
に並列する各テープ６５，５５ごとに調節可能な
ガイドプーリ６３が設けられており、ナツト７７
を弛めてスパナ掛け７６にスパナを掛けて回動さ
せると、ガイドプーリ６３が昇降して上部テープ
６５と下部テープ５５とのすき間が各テープ５
５，６５ごとにガイドローラ６３と押えころ８５
との間で変化するので、このすき間を適切にする
ことにより、上下のテープ６５，５５による折丁
８の挾持圧が弱められ、テープ６５，５５と折丁
８とがわずかにスリツプし、折丁８の前端縁が当
２７に対して強く押し付けられることがない。し
たがつて、第３図で説明したようなしわ３２が発
生したり、折丁８が傾斜したりすることがなく、
正確な直角度を維持してチヨツパ折位置で停止す
る。なお、上部テープ６５に対してはテンシヨン
プーリ６４を設け、これを支持するプーリアーム
７０に対して引張りばね８０を設けたので、ガイ
ドプーリ６３を調節しても上部テープ６５は常に
一定の張力を維持する。

以上の説明により明らかなように、本発明によ
れば、輪転印刷機の折機に設けられる折丁搬送装
置において、下部テープの始端部を添接させるテ
ープローラをその上端が咥え胴の上端よりも高く
なるように位置させて咥え胴からの上部テープを
このテープローラに添接させるとともに、チヨツ
パ折位置に達するやゝ手前の折丁の後端部に対応
して上部テープを上方から押圧する調圧可能なこ
ろと、上部テープの終端側を上下させて下部テー
プとのすき間を調節する調節機構とを、折丁の幅
方向に並列する各テプごとに設けることにより、
チヨツパ折位置へ搬送される折丁に対する上下テ
ープの挾持圧が強められかつこれを各テープごと
に調圧することができるので、テープと折丁との
スリツプによる折丁の傾斜を防止することがで
き、折精度が著しく向上するとともに、チヨツパ
折位置に達して当に当接しようとする折丁に対す
る上下テープの挾持圧が弱まり、かつこれを各テ
ープごとに調圧することができるので、折丁が当
に対して強く押し付けられることがなくて折丁の
しわ発生等による損傷を防止することができ、ま
た折丁の直角度が正確に維持されて前記紙尻部の
調圧と相まつて折精度をさらに向上させることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は従来における輪転印刷機
の折機における折丁搬送装置を示し、第１図は折
機の概要側面図、第２図は折丁搬送装置の概要側
面図、第３図はチヨツパ折位置における折丁の状
態を説明するための斜視図、第４図ないし第８図
は本発明に係る輪転印刷機の折機における折丁搬
送装置を示し、第４図はこれを実施した折機の搬
送、排紙部を示す概要側面図、第５図は同じく搬
送終端部近傍の拡大側面図、第６図は一部を破断
して示す第５図のＣ視平面図、第７図は調圧式こ
ろの縦断面図、第８図は同じく平面図である。８……折丁、９……咥え胴、１１……折丁搬送
装置、２６……チヨツパ、２７……当、５１……
下部テープローラ、５５……下部テープ、６３…
…ガイドプーリ、６５……上部テープ、６８……
プーリアーム、７３……調節ねじ、８５……押え
ころ、８６……調節ねじ、９０……圧縮コイルば
ね。

Claims

【特許請求の範囲】

１咥え胴の周面に始端部を添接させて折丁の幅
方向に並列し終端側へ向つて水平状に張架された
複数条の上部テープと、前記咥え胴よりもやゝ終
端側寄りのテープローラに始端部を添接させ前記
各上部テープの下側走行部に上側走行部をそれぞ
れ近接させて張架された複数条の下部テープと、
前記両テープによる折丁搬送径路内に設けられ当
に当接して停止する折丁を折るチヨツパとを備え
た輪転印刷機の折機において、前記テープローラ
をその上端が前記咥え胴の上端よりも高くなるよ
うに位置させるとともに、弾発力を調節可能なば
ね部材で下方へ付勢され前記当に当接するやゝ手
前の折丁の後端部に対応して前記各上部テープの
上面へ圧接されたころと、前記上部テープの終端
部を上下させこの上部テープと前記下部テープと
のすき間を調節する調節機構とを、折丁の幅方向
に並列する各上部テープごとに設けたことを特徴
とする輪転印刷機の折機における折丁搬送装置。