JPH02141982A - 磁気ヘッドのアームの停止維持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ この発明は、磁気ヘッドを支持するロータリ方式のアー
ムを停止状態に維持する装置に関する。

Ｆ従来の技術］ 一般に、磁気ディスク装置は、複数の磁気ディスクを支
持、回転させるスピンドルモータ系の機構と、磁気ヘッ
ドを案内してこれを磁気ディスク上の必要な位置へ移動
させるガイドおよびアクチュエータ系のｖ１構（キャリ
ッジおよびポジショナ）とを有している。磁気ヘッドを
支持、案内する方式には、直線運動によるリニア方式と
、円弧運動で近似するロータリ方式（スイングアーム方
式）とがある。この発明は、ロータリ方式のアームに関
連するものである。

近年の磁気ディスク装置は、磁気ディスクの記録密度を
向上させるために、コンタクト・スタート・ストップ方
式（Ｃ３Ｓ方式）を採用している。

このＣ８Ｓ方式では、磁気ディスクが回転を停止してい
るときは、磁気ヘッドを磁気ディスクの特定の領域（以
下、Ｃ８Ｓゾーンと呼ぶ）上に接触させている。磁気デ
ィスクが回転しているときは、回転によって生じる空気
流により磁気ヘッドを浮上させる。Ｃ８Ｓゾーンは、磁
気ディスクの媒体面上において、情報の書き込み、読み
出しを行う領域（以下、Ｒ／Ｗゾーンと呼ぶ）の外部（
内周側または外周側）に設けられている。このように、
磁気ディスクにＣ８ＳゾーンとＲ／Ｗゾーンとを設けで
あるので、磁気ディスクが停止しているときは磁気ヘッ
ドは常にＣ８Ｓゾーンに接触し、Ｒ／Ｗゾーンに接触す
ることがない。したがって、磁気ヘッドの接触によるＲ
／Ｗゾーンの損傷（いわゆるヘッド・クラッシュ）を防
止することができる。

しかし、磁気ヘッドがＣ８Ｓゾーンに接触しているとき
に、この状態を保持する手段がないと次のような不具合
が生じる。磁気ディスク装置の輸送や移動を行ったとき
に、磁気ディスク装置に振動や衝撃力等が加わり、磁気
ヘッドが磁気ディスクに接触したまま移動して、Ｒ／Ｗ
ゾーンを傷付けることがある。

このようなことを防止するための従来の装置を第４図に
示す。この図は、ロータリ方式のアームを停止状態に維
持する停止維持装＠５０を示している。停止維持装置５
０は、アーム５１に取り付けられた第一磁性片５２と、
磁気ディスク装置のフレーム（図示せず）に取り付けら
れた第二磁性片５３とを有している。アーム５１の先端
部には、磁気ヘッド２０が搭載されている。このアーム
５１は、シャフト５５を中心に回転し、磁気ディスク３
０の所定の位置へ磁気ヘッド２０を移動させることがで
きる。また、シャフト５５近傍のアーム５１の輪郭部に
第一磁性片５２のための取り付け部５１ａが設けられて
いる。この取り付け部５１ａには、第一磁性片５２が取
り付けられている。第一磁性片５２と第二磁性片５３と
で、マグネットロック部を構成している。このマグネッ
トロック部は、磁気ヘッド２０が磁気ディスク３０の外
周側のＣ８Ｓゾーン内に来て停止したときに、その停止
状態を維持するようにアーム５１を固定する働きをする
。

第５図にこのマグネットロック部の分解斜禍図を示す。

第一磁性片５２は、磁性軟鉄製の直方体形状の部材であ
り、同じく磁性軟鉄製の平板５６に固着されている。ま
た、第二磁性片５３は、直方体形状の二つの永久磁石５
３ａ、５３ｂからなる。これらの永久磁石５３ａ、５３
ｂは、反対の極同士が接するように積み重ねて接合され
ている。

これらの永久磁石５３ａ、５３ｂの片面５３Ｃは、取り
付け板５４に接着剤等により固着されている。

第一磁性片５２と第二磁性片５３の互いに向き合う面つ
まり対向面５２ａと対向面５３ｄの幅は等しい。また、
これらの高さも等しい。取り付け板５４は、次の条件を
満たすようにフレームにねじ止めされている。

（１）１気ヘツド２０がＣ８Ｓゾーンの中央に来たとき
に、第一磁性片５２の対向面５２ａが第二磁性片５３の
対向面５３ｄと平行に向き合う。

（２）対向面間がおる微小間隔δを保つ。

微小間隔δが保たれているので、第一磁性片５２と第二
磁性片５３とは直接接触しない状態で、第二磁性片５３
と第一磁性片５２との間で引力が作用する。このとき、
磁気ヘッド２０は、Ｃ８Ｓゾーンに接触して停止した状
態になっている。

［発明が解決しようとする課題］ 上述の引力は、磁気ディスク装置の外部からのある程度
の撮動や衝撃力に対して、アームを停止状態に維持する
のに有効である。しかし、より大きな振動や衝撃力が磁
気ディスク装置に加えられると、この引力では、アーム
を停止状態に保つことができなくなる。すると、アーム
に搭載した磁気ヘッドが磁気ディスク上を接触したまま
移動して、磁気ディスクのＲ／Ｗゾーンを傷付けてしま
う恐れがある。これを防止するには、二つの磁性片の対
向面の幅を広くして、引力を強化することが考えられる
。しかし、対向面の幅を広くすると、磁気ヘッドを、Ｒ
／ＷゾーンのＣ８Ｓゾーン近傍領域に位置決めするとき
に、この引力が磁気ヘッドの位置決めに影響を与えてし
まう。

この発明の目的は、磁気ヘッドをＣ８Ｓゾーンに保持す
る場合に、磁気ヘッドの位置決めに影響を与えることが
なく、かつ、強力な保持力のある、アームの停止維持装
置を提供することである。

［ｌＩ題を解決するための手段１ 上記の目的を達成するために、この発明に係る磁気ヘッ
ドのアームの停止維持装置は、以下の特徴を有している
。

磁気ヘッドを支持するロータリ方式のアームを停止状態
に維持する装置において、 前記アームに取り付けられている第一の磁性片と、 前記アーム以外の部分に取り付けられていて、前記アー
ムが停止状態にあるときに前記第一の磁性片と間隙を介
して対向する第二の磁性片とを有し、 前記第一の磁性片と前記第二の磁性片との少なくとも一
方が永久磁石であり、前記二つの磁性片の先端面の幅が
その取り付け面の幅より狭いことを特徴とする。

磁性片の先端面の幅とは、二つの磁性片が相対的に運動
する方向の寸法を指す。

アームが停止状態にあるときに、二つの磁性片の先端面
（対向面）は、互いに完全に一致するように向き合って
いる必要はない。すなわち、部分的に対向していても良
い。たとえば、二つの磁性片の先端面の幅の１／２だけ
が互いに対向していても良い。

［作用］ 二つの磁性片の先端面の幅をその取り付け面の幅より狭
くすると、磁気力の作用する範囲を幅方向にあまり広げ
ることなく、互いの引力を増加させることができる。し
たがって、マグネットロックを強力にできて、しかも、
Ｒ／ＷゾーンのＣ８Ｓゾーン近傍領域に磁気ヘッドを位
置決めする場合でも磁性片間の引力の影響を受けないで
済む。

［実施例］ 次に、図面を参照してこの発明の詳細な説明する。

第１図はこの発明の一実施例とその周辺部とを示す平面
図である。停止維持装置１０は、アーム１１の輪郭部の
取り付け部１１ａに取り付けられた第一磁性片１２と、
取り付け板１４に取り付けられた第二磁性片１３とを有
している。この実施例は、二つの磁性片１２．１３の形
状を除いて、従来技術（第４図参照）と同じである。同
一部分には同じ参照符号を付けである。

第２図に、第一磁性片１２と第二磁性片１３とから構成
されるマグネットロック部の分解斜視図を示す。このマ
グネットロック部は、磁気ヘッド２０が磁気ディスク３
０の外周側のＣ８Ｓゾーン内で停止状態を維持できるよ
うに、アーム１１を固定する働きをする。

第一磁性片１２は、磁性軟鉄製の部材であり、同じく磁
性軟鉄製の平板１６に固着されている。

第一磁性片１２の接着面（取り付け面）１２ｂは、平板
１６に接着剤等により固着されている。第一磁性片１２
の対向面１２ａの幅は、接着面１２ｂの幅より狭くなっ
ている。

第二磁性片１３は、反対の極同士が接するように積み重
ねて接合された永久磁石１３ａ、１３ｂを有している。

第二磁性片１３の接着面（取り付け面）１３Ｃは、取り
付け板１４に接着剤等により固着されている。また、第
二磁性片１３の対向面１３ｄの幅は、接着面１３Ｃの幅
よりも狭くなっている。対向面１２ａ、１３ｄの幅は両
方とも、第３図に示すようにＷである。

第二磁性片１３の接着面１３ｃの幅は、その対向面１３
ｄの幅よりも広くなっているので、対向面１３ｄの幅と
同じ場合と比較して、対向面１３ｄを通過する磁束密度
は大きくなる。したがって、二つの磁性片１２．１３の
間の引力が強くなる。

しかも、対向面の幅が狭いので、この引力の作用する範
囲は幅方向にあまり広くならない。

取り付け板１４は、次の条件を満たすようにフレームに
ねじ止めされている。

（１）磁気ヘッド２０がＣ８Ｓゾーンの中央に来たとき
に、第一磁性片１２の対向面１２ａが第二磁性片１３の
対向面１３ｄと平行に向き合う。

（２）対向面１２ａと対向面１３（ｊとがある微小間隔
δを保つ。

次に、この実施例の動作を説明する。

初めに、磁気ヘッド２０が磁気ディスク３０のＲ／Ｗゾ
ーン上にあり、情報の書き込み動作、あるいは、読み出
し動作を行っていたとする。この動作が終了すると、あ
るいは、この動作の途中で電気の供給が停止すると、磁
気ヘッド２０は、Ｒ／ＷゾーンからＣ８Ｓゾーンへ移動
を開始する。

Ｃ８Ｓゾーンに入ると、第二磁性片１３と第一磁性片１
２との間で引力が作用し始める。このときまでは、磁気
ディスク３０は回転しているので、磁気ヘッド２０は磁
気ディスク３０の表面から浮いた状態になっている。第
一磁性片１２と第二磁性片１３とが向き合うまで、磁気
ヘッド２０４．ｔ　Ｃ８Ｓゾーン上を移動する。磁気デ
ィスク３０が回転を停止すると、磁気ヘッド２０はＣ８
Ｓゾーンに接触し、この状態で停止する。

ここで、磁気ディスク装置の外部から撮動や衝撃力が加
えられても、二つの磁性片の間の強力な引力の作用によ
り、アーム１１は停止状態を維持する。したがって、磁
気ヘッド２０は、Ｃ８Ｓゾーン上に停止したままであり
、移動することはない。その結果、Ｒ／Ｗゾーンを傷付
けることがなくなる。磁気ヘッド２０がＲ／Ｗゾーン上
におるときには、二つの磁性片１２．１３が充分に離れ
ているので、二つの磁性片１２．１３の間の引ツノは、
アーム１１の位置決め動作に影響を及ぼさない。

上記の実施例においては、第二磁性片１３のみを永久磁
石にしているが、第一磁性片１２のみを永久磁石にして
もよいし、また、第一磁性片１２と第二磁性片１３との
両方を永久磁石にしてもよい。後者の場合は、第一磁性
片１２と第二磁性片１３との間に引力が生じるように、
永久磁石の極性を配置する必要がある。

なお、アームが停止状態のときに、第一磁性片１２の対
向面１２ａと第二磁性片１３の対向面１３ｄとは完全に
一致して対向している必要はない。すなわち、部分的に
対向していても良い。実験結果によれば、二つの対向面
が幅方向にある程度ずれていた方が引力が強くなる。つ
まり、対向面の幅Ｗの１／２だけずれている場合に、引
力は最大値を示す。このときの二つの磁性片１２．１３
の位置関係を第３図に示す。

［発明の効果］ 以上説明したようにこの発明は、第一の磁性片と第二の
磁性片との少なくとも一方を永久磁石にし、二つの磁性
片の先端面の幅をその取り付け面の幅よりも狭くするこ
とにより、幅方向の引力の影響力をあまり増加させずに
二つの磁性片間の引力を増すことができる。その結果、
磁気ディスク装置の外部から振動や衝撃力を受けた場合
においても、従来技術よりも強固に、アームを所定の停
止状態に維持できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の平面図、第２図はマグネ
ットロック部の分解斜視図、第３図はマグネットロック
部の部分拡大平面図、第４図は従来技術の平面図、 第５図は従来技術の分解斜視図である。 １０・・・アームの停止維持装置 １１・・・アーム １２・・・第一磁性片 ２ａ・・・対向面（先端面） ２ｂ・・・接着面（取り付け面） ３・・・第二磁性片 ３ａ、１３ｂ・・・永久磁石 ３Ｃ・・・接着面（取り付け面） ３ｄ・・・対向面（先端面）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 磁気ヘッドを支持するロータリ方式のアームを停止状態
   に維持する装置において、 前記アームに取り付けられている第一の磁性片と、 前記アーム以外の部分に取り付けられていて、前記アー
   ムが停止状態にあるときに前記第一の磁性片と間隙を介
   して対向する第二の磁性片とを有し、 前記第一の磁性片と前記第二の磁性片との少なくとも一
   方が永久磁石であり、前記二つの磁性片の先端面の幅が
   その取り付け面の幅より狭いことを特徴とする磁気ヘッ
   ドのアームの停止維持装置。