JPH02135254A - 低光沢熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

低光沢熱可塑性樹脂組成物

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JPH02135254A
JPH02135254A JP28918288A JP28918288A JPH02135254A JP H02135254 A JPH02135254 A JP H02135254A JP 28918288 A JP28918288 A JP 28918288A JP 28918288 A JP28918288 A JP 28918288A JP H02135254 A JPH02135254 A JP H02135254A
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Takuya Ogawa
琢哉 小川
Kazuhisa Yano
一久 矢野
Masatoshi Iwamoto
正聡 岩元
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、優れた艶消し性と表面外観を有する熱可塑性
樹脂組成物に関する。
[従来の技術] 熱可塑性樹脂は、軽量性、成型加工性、電気絶縁性等の
特徴を持つことから近年需要は急速に高まっており、金
属代替分野への用途も大幅に拡大している。
一方、自動車内装部品、家庭用電気機器部品などの分野
においては、視覚が眩惑されるなどの安全上の問題や、
落着き感を持たせるなどの目的で成形品表面の光沢を抑
えたものに対する需要が高まっている。
一般的な艶消し方法としては、金型表面にシボ加工を施
す方法、成形品表面に液状艶消し剤を塗布する方法、無
機充填剤を樹脂に混合する方法(特公昭49−4458
2号公報)、ゴム質重合体を重合後に添加する方法(特
公昭48−24034号公報、特開昭54−14225
9号公報および特公昭62−59725号公報)、ゴム
変性熱可塑性樹脂を添加する方法(特開昭56−133
353号公報、特開昭59−89346号公報、特開昭
60−18536号公報、特開昭60−202143号
公報および特開昭62−101616号公報)、架橋性
モノマーを用いて3次元化した樹脂成分を添加する方法
(特開昭63−63740号公報)などが公知である。
[発明が解決しようとする課題] 金型面の改良による方法では、高価な金型製作費、補償
管理の問題がある上、十分な艶消し効果は達成されない
。また塗装による方法では、塗装工程にコストがかかり
、さらに溶剤による樹脂表面劣化等の恐れがある。無機
充填剤の混合では、樹脂の機械的性質、特に衝撃強度を
大きく低下させる難点があり、また成形品の外観が悪い
欠点がある。
またゴム質重合体を添加する方法では、耐熱性や剛性の
低下を招き、さらに艶が均一に消えないこと(艶むら)
の原因となる。
ゴム変性熱可塑性樹脂の添加による方法では、艶消し程
度が成形条件により変動するなどの問題がある。
さらに、架橋性モノマーを用いて三次元化した樹脂成分
を添加する方法では、成形加工性に劣り、また成形品の
外観が悪い欠点がある。
したがって、艶消し性に優れ、成形品表面の外観が良好
な樹脂組成物を得ることは困難であった。
本発明は艶消しされ、しかも優れた外観を有する低光沢
熱可塑性樹脂組成物の提供を課題とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた
結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、 (A)   (a)ゴム質重合体5〜80重量部の存在
下、(b)芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系単
量体および不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体
からなる群より選択された一種以上のビニル系単量体、
または単量体混合物90〜20重量部をグラフト重合し
てなるグラフト共重合体1〜98重量部、 (B)   (a)芳香族ビニル系単量体、(b)シア
ン化ビニル系単量体、(C)分子内にエポキシ基を有す
る単量体、および(d)分子内にカルボキシル基を有す
る単量体からなる単量体混合物を下記不等式が満足する
ような組成比で重合してなる共重合体1〜99重量部、 ここで、[a]、[bコ、[C]、[d]は各単量体(
a)、(b)、(C)、(d)の共重合体(B)中にお
ける共重合量(重量%)を表わす。
(C)  芳香族ビニル糸車全体、シアン化ビニル系単
量体、マレイミド系単量体、および必要に応じて他の共
重合可能なビニル系単量体を加えた単量体混合物を重合
してなる共重合体0〜90重量部、 からなる組成物であって、(A)〜(C)の合計量が1
00重量部であり、該組成物中における分子内にカルボ
キシル基を有する単量体の残基が0゜3重量%未満であ
ることを特徴とする低光沢熱可塑性樹脂組成物を提供す
るものである。
本発明で用いられる(A)グラフト共重合体の構成成分
である(a)ゴム質重合体としては、ガラス転移温度が
0℃以下のものが好適であり、具体的にはポリブタジェ
ン、ポリスチレン−ブタジェン、ポリアクリロニトリル
−ブタジェンなどのジエン系ゴム、ポリイソプレン、ポ
リクロロプレン、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル
系ゴムおよびエチレン−プロピレン−ジエンモノマ三元
共重合体などのゴム質重合体を使用できる。特にブタジ
ェンまたはブタジェン共重合体が好ましい。
(b)単量体混合物中の芳香族ビニル系単量体としては
、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、0
−エチルスチレン、0−クロロスチレンなどが挙げられ
るが、特にスチレン、αメチルスチレンが好ましく、こ
れは一種または二種以上を併用することができる。
シアン化ビニル系単量体としては、アクリロニトリル、
メタクリレートリル、エタクリロニトリルなどが挙げら
れるが、特にアクリロニトリルが好ましい。
不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体としては、
炭素数1〜10のアルキル基を持つアクリル酸エステル
およびメタクリル酸エステルが好ましく、一種または二
種以上用いることができる。
アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸ヘキシル
、アクリル酸シクロヘキシルなどが挙げられるが、特に
アクリル酸メチルが好ましい。
また、メタクリル酸エステルとしては、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル
、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、
メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、
メタクリル酸オクチルなどが挙げられるが、特にメタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチルが好ましい。
また、グラフト共重合体(A)は、(a)ゴム質重合体
5〜80重量部、好ましくは7〜75重量部、より好ま
しくは10〜70重量部に、単量体混合物95〜20重
量部、好ましくは93〜25重量部、より好ましくは9
0〜30重量部を公知の重合法、例えば、ゴム質重合体
ラテックスの存在下に前記した割合の単量体混合物と重
合開始剤を連続的に供給して乳化グラフト重合する方法
などによって得ることができる。
グラフト共重合体における(a)ゴム質重合体の割合が
5重量部未満では得られる樹脂の耐衝撃性が劣り、80
重量部を越える場合はゴム質重合体が分散不良となり、
成形品の外観を損なうため実用的でない。
また、(b)単量体混合物中の芳香族ビニル系単量体、
シアン化ビニル系単量体、不飽和カルボン酸アルキルエ
ステル系単量体の比率には特に制限はないが、芳香族ビ
ニル系単量体40〜90重量%、シアン化ビニル系単量
体および/または不飽和カルボン酸アルキルエステル糸
車良体60〜10重量%であることが好ましい。
次に、共重合体(B)を構成する芳香族ビニル系単量体
(a)、シアン化ビニル系単量体(b)は、グラフト共
重合体(A)において使用できる芳香族ビニル系単量体
、シアン化ビニル系単量体と同様のものが使用できる。
分子内にエポキシ基を有する単量体(c)としては、ラ
ジカル重合可能なビニル基とエポキシ基の両者を共有す
る化合物であり、具体例としてはアクリル酸グリシジル
、メタクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジル、
イタコン酸グリシジルなどの不飽和有機酸のグリシジル
エステル類、アリルグリシジルエーテルなどのグリシジ
ルエーテル類および2−メチルグリシジルメタクリレー
トなどの上記の誘導体類が挙げられ、なかでもアクリル
酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルが好ましく使用
できる。また、これらは単独ないし二種以上を組合せて
使用することもできる。
分子内にカルボキシル基を有する単量体(d)としては
、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン
酸などのモノカルボン酸類、イタコン酸、マレイン酸、
フマル酸などのジカルボン酸類を挙げることができるが
、このなかでアクリル酸、メタクリル酸が好ましく使用
できる。また、これらは単独ないし、二種以上を組合せ
て使用することもできる。
共重合体(B)樹脂中の芳香族ビニル系単量体(a)の
共重合量は40〜90重量%、好ましくは45〜85重
世%であり、シアン化ビニル系単量体(b)の共重合m
は60〜10重世%、好ましくは55〜15重量%であ
る。
共重合体(B)樹脂中の芳香族ビニル系単量体(a)お
よびシアン化ビニル系単量体(b)の共重合量が上記範
囲をはずれた場合には、耐衝撃性などの機械的性質が不
十分であったり、熱安定性が不十分であったりして実用
的でない。
分子内にエポキシ基を有する単量体(C)および分子内
にカルボキシル基を有する単量体(d)の共重合体(B
)中における共重合量は、下記不等式を満足する必要が
ある。
ここで、[a]、[b]、[C]、[d]は各単量体(
a)、(b)、(C)、(d)の共重合体(B)中にお
ける共重合量(重量%)を表わす。
(I)、(II)式の範囲をはずれる場合には、十分な
低光沢度と良好な表面外観を兼ね備えた樹脂組成物を得
ることはできない。
さらに、本発明の樹脂組成物における分子内にエポキシ
基を有する単量体残基の量は、10−3〜0.4重世%
が好ましく、5X10−3〜0.3重量%がより好まし
い。
また、全組成物中における分子内にカルボキシル基を有
する単量体残基の量は、5X10−3重量%以上0.3
重量%未満が好ましく、8X10−3重量%以上0.3
重量%未満がより好ましい。これらの範囲をはずれた場
合には、光沢度低下と表面外観を同時に満足することは
できず好ましくない。
共重合体(B)の製造方法に関しては特に制限はなく、
塊状重合、溶液重合、塊状−懸濁重合、懸濁重合、乳化
重合など通常公知の方法が用いられる。共重合成分の仕
込み方法に関してはも特に制限はなく、初期に一括仕込
みをしてもよく、また、共重合体の組成分布の生成を防
止するために仕込み単量体の一部または全部を連続仕込
み、または分割仕込みしながら重合してもよい。
本発明で用いられる共重合体(C)を構成する芳香族ビ
ニル系単量体およびシアン化ビニル系単量体は、グラフ
ト共重合体(A)において使用可能な芳香族ビニル系単
量体およびシアン化ビニル系単量体と同様のものが使用
できる。
マレイミド系単量体としては、マレイミド、N−メチル
マレイミド、N−エチルマレイミド、N−イソプロピル
マレイミド、N−t−ブチルマレイミド、N−フェニル
マレイミド、N−m−メチルフェニルマレイミド、N−
o−メチルフェニルマレイミド、N−p−メチルフェニ
ルマレイミド、N−シクロへキシルマレイミド、N−0
−ヒドロキシフェニルマレイミド、N−m−ヒドロキシ
フェニルマレイミド、N−p−ヒドロキシフェニルマレ
イミド、N−o−メトキシフェニルマレイミド、N−m
−メトキシフェニルマレイミド、N−p−メトキシフェ
ニルマレイミド、N−0−クロロフェニルマレイミド、
N−m−クロロフェニルマレイミド、N−p−クロロフ
ェニルマレイミド、N−ナフチルマレイミドなどを挙げ
ることができる。
これらのなかでも特にN−フェニルマレイミド、N−シ
クロへキシルマレイミド、N−t−ブチルマレイミド、
N−イソプロピルマレイミドおよびN−m−メチルフェ
ニルマレイミドが好ましい。
これらを一種で、または二種以上組合せて用いることが
できる。
また、これらと共重合可能な他のビニル系単量体として
は、グラフト共重合体(A)において使用可能な不飽和
カルボン酸アルキルエステル系毘量体、アクリルアミド
、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N、
N−ジメチルアクリルアミドなどの(メタ)アクリルア
ミド系単量体、無水マレイン酸、無水イタコン酸などの
ジカルボン酸無水物、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル
、酪酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステルなどが挙
げられる。
共重合体(C)における芳香族ビニル系単量体、シアン
化ビニル系単量体、マレイミド系単量体、および必要に
応じて添加する他の共重合可能なビニル系単量体の組成
比に関しては特に制限はないが、以下の組成比を推奨す
ることができる。すなわち、芳香族ビニル系単量体の共
重合体は30〜90重量%、好ましくは35〜85重世
%であり、シアン化ビニル系単量体の共重合量は60〜
8重量%、好ましくは50〜15重量%であり、マレイ
ミド系単量体の共重合量は2〜60重量%、好ましくは
5〜55重量%であり、他の共重合可能なビニル系単量
体の共重合量は0〜40重量%、好ましくは0〜30重
量%である。構成する単量体の組成比が上記範囲から外
れた場合には、耐衝撃性などの機械的性質が不十分であ
ったり、熱安定性に問題があったりするため実用的でな
い。
本発明の樹脂組成物は、(A)〜(C)の合計量100
重量部に対して(A)グラフト共重合1〜98重量部、
好ましくは2〜90重量部、さらに好ましくは5〜90
重量部と、(B)共重合体1〜99重量部、好ましくは
3〜50重量部、さらに好ましくは5〜30重量部、お
よび(C)マレイミド系共重合体0〜90重量部、好ま
しくは0〜70重爪部、さらに好ましくは1〜65重量
部から構成される。
ここで(A)の割合が1重量部未満では成形品の耐衝撃
性が低く、一方98重量部を越えると十分な低光沢樹脂
が得られない。また、(B)の割合が1重量部未満では
十分な低光沢樹脂が得られない。
さらに、(’C)を配合することで耐熱性が向上するが
、この配合量が90重量%を越えると成形加工性が悪く
、また耐衝撃性に劣るため好ましくない。
また、本発明の樹脂組成物中のゴム質重合体は1〜40
重量%が適当であり、好ましくは2〜35重量%である
。上記範囲をはずれる場合には、耐衝撃性、剛性、熱安
定性のバランスに優れた組成物を得ることができないた
め好ましくない。
本発明の樹脂組成物の製造方法に関しては特に制限はな
く、例えば、グラフト共重合体(A)、共重合体(B)
、共重合体(C)をペレット粉末、細片状態などで高速
撹拌機などを用いて均一混合した後、十分な混練能力の
ある一軸または多軸の押出機で溶融混練する方法など、
種々の方法を採用することができる。
本発明の樹脂組成物は、他の熱可塑性重合体、例えば、
スチレン/アクリロニトリル共重合体、α−メチルスチ
レン/アクリロニトリル共重合体、α−メチルスチレン
/スチレン/アクリロニトリル共重合体、スチレン/メ
タクリル酸メチル/アクリロニトリル共重合体、スチレ
ン/アクリルアミド共重合体、ポリメタクリル酸メチル
などを混合することによって、/8融流動性、耐熱性お
よび耐衝撃性のバランスを一層向上させることも可能で
ある。
例えば、グラフト共重合体中(A)中のゴム質重合体濃
度の高い場合には、スチレン/アクリロニトリル/メタ
クリル酸メチル共重合体などの上記共重合体の一種以上
を添加する方法などが一般的である。
また、目的に応じて顔料や染料、ガラス繊維、金属繊維
、金属フレーク、炭素繊維などの補強剤や充填剤、熱安
定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、可
塑剤、帯電防止剤およびtR燃剤などを添加することも
できる。
[実 施 例] 本発明をさらに具体的に説明するために以下、実施例お
よび比較例を挙げて説明するが、これら実施例は本発明
を限定するものではない。ここでは、特にことわりのな
い限り「部」は重量部、「%」は重量%を表わす。なお
、最終的に得られた樹脂組成物は、射出成形法によって
成形された後、下記の試験法により諸物性を測定した。
アイゾツト衝撃強度:ASTM  D−256展インチ
 ノツチ付 23°C(kg−Cffl/Cm)熱変形
温度:ASTM  D−648 坏イン千 18.’6kg/c♂荷重(0C)表面光沢
:スガ試験機株製 デジタル変角光沢計U、GV−5D
を用い、入射角 60度での成形品鏡面の表面反射 光の測定を行った。
表面外観:成形品を目視で評価した。
◎:非常に良好 ○:良好 ×:悪い(表面粗変人、艶のムラ大) 参考例1(グラフト共重合体(A)の製造)A−1=ポ
リブタジエンラテツクス(ゴム粒子径0.25μ、ゲル
含率80%)35部(固形分換算)の存在下でスチレン
70%、アクリロニトリル30%からなる単量体混合物
65部を乳化重合した。得られたグラフト共重合体は硫
酸で凝固し、苛性ソーダで中和、洗浄、ろ過、乾燥して
パウダー状のグラフト共重合体(A−1)を調製した。
A−2:A−1で用いたポリブタジェンラテックス35
部(固形分換算)の存在下でスチレン65%、アクリロ
ニトリル30%、メチルメタクリレート5%からなる単
量体混合物65部を乳化重合し、A−1と同様の処理を
行い、パウダー状のグラフト共重合体(A−2)を調製
した。
参考例2(共重合体(B)の製造) B−1=スチレン72%、アクリロニトリル24%、グ
リシジルメタクリレート0.7%、メタクリル酸3.3
%を懸濁重合し、ビーズ状の共重合体(B−1)を調製
した。
B−2:スチレン50%、α−メチルスチレン19.9
%、アクリロニトリル25%、グリシジルアクリレート
0.1%、アクリル酸5%を懸濁重合し、ビーズ状の共
重合体(B −2)を調製した。
B−3=スチレン72.8%、アクリロニトリル26%
、グリシジルメタクリレート1%、メタクリル酸0.2
%を懸濁重合し、ビーズ状の共重合体(B −3)を調
製した。
B−4:スチレン74.3%、アクリロニトリル25%
、グリシジルメタクリレ−)0.796を懸濁重合し、
ビーズ状の共重合体(B−4)を調製した。
B−5:スチレン70%、アクリロニトリル24%、グ
リシジルメタクリレート3%、アクリル酸3%を!¥!
、濁重合し、ビーズ状の共重合体(B−5)を調製した
参考例3(共重合体(C)の製造) C−1=スチレン50%、アクリロニトリル20%、N
−フェニルマレイミド30%を懸濁重合し、共重合体(
C−1)を調製した。
C−2=スチレン30%、α−メチルスチレン20%、
アクリロニトリル20%、N−シクロへキシルマレイミ
ド30%を懸濁重合し、共重合体(C−2)を調製した
C−3:スチレン40%、α−メチルスチレン10%、
アクリロニトリル20%、N−フェニルマレイミド30
%を懸濁重合し、共重合体(C−3)を調製した。
C−4=スチレン40%、アクリロニトリル15%、N
−フェニルマレイミド35%、メタクリル酸メチル10
%を懸濁重合し、共重合体(C−4)を調製した。
C−5:スチレン75%、アクリロニトリル25%を懸
濁重合し、共重合体(C−5)を調製した。
実施例1〜10、比較例1〜4 前記参照例で調製したグラフト共重合体(A)、共重合
体(B)、共重合体(C)をそれぞれ表=1に示した配
合割合でヘンシェルミキサーで混合し、次に40mm/
zj押出機により押出温度270°Cで押出し、それぞ
れペレット化した後、各ペレットについて成形温度27
0℃、金型温度80℃の条件で射出成形に供し、各試験
片を作製し、それについて物性の評価を行った。これら
の結果を表−1に示す。
以下余白 実施例および比較例より次のことが明らかである。
すなわち、本発明によって得られた熱可塑性樹脂組成物
は、いずれも成形品表面の光沢が均一に低下している。
それに対して、分子内にエポキシ基およびカルボキシル
基を同時に含有する共重合体(B−1)、(B−2)、
(B −3)を配合しないもの(比較例1.2)は、表
面が高光沢となり好ましくない。また、共重合体(B)
の配合量が少ないもの(比較例3)では艶消し効果が十
分でなく、満足できる組成物は得られない。さらに、特
許請求の範囲における共重合不等式を満足しない共重合
体(B −5)を配合するものは、表面外観が著しく悪
く、これも好ましくない。
[発明の効果コ 本発明により得られた熱可塑性樹脂組成物は、成形品の
機械的物性を損ねることなく、著しい表面低光沢化の向
上が見られ、自動車内装部品や家庭用電気機器の外装部
品などの成形材料として好適であり、この効果は、グラ
フト共重合体(A)、分子内にエポキシ基とカルボキシ
ル基を同時に、かつ規制された重量だけ含有する共重合
体(B)、マレイミド系共重合体(C)を所定の割合で
混合することにより初めて発揮されるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)(a)ゴム質重合体5〜80重量部の存在下、(
    b)芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体お
    よび不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体からな
    る群より選択された一種以上のビニル系単量体、または
    単量体混合物95〜20重量部をグラフト重合してなる
    グラフト共重合体1〜98重量部、 (B)(a)芳香族ビニル系単量体、(b)シアン化ビ
    ニル系単量体、(c)分子内にエポキシ基を有する単量
    体、および(d)分子内にカルボキシル基を有する単量
    体からなる単量体混合物を下記不等式が満足するような
    組成比で重合してなる共重合体1〜99重量部、 10^−^4≦[c]/([a]+[b]+[c]+[
    d])≦0.02( I )10^−^3≦[d]/([
    a]+[b]+[c]+[d])≦0.1(II)ここで
    、[a]、[b]、[c]、[d]は各単量体(a)、
    (b)、(c)、(d)の共重合体(B)中における共
    重合量(重量%)を表わす。 (C)芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体
    、マレイミド系単量体、および必要に応じて他の共重合
    可能なビニル系単量体を加えた単量体混合物を重合して
    なる共重合体0〜90重量部、 からなる組成物であって、(A)〜(C)の合計量が1
    00重量部であり、該組成物中における分子内にカルボ
    キシル基を有する単量体の残基が0.3重量%未満であ
    ることを特徴とする低光沢熱可塑性樹脂組成物。
JP28918288A 1988-11-16 1988-11-16 低光沢熱可塑性樹脂組成物 Granted JPH02135254A (ja)

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WO2015068739A1 (ja) * 2013-11-11 2015-05-14 旭化成ケミカルズ株式会社 自動車内装部品
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