JPH0212950B2 - - Google Patents

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JPH0212950B2
JPH0212950B2 JP23535385A JP23535385A JPH0212950B2 JP H0212950 B2 JPH0212950 B2 JP H0212950B2 JP 23535385 A JP23535385 A JP 23535385A JP 23535385 A JP23535385 A JP 23535385A JP H0212950 B2 JPH0212950 B2 JP H0212950B2
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anisotropy
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Akira Shimizu
Kaoru Kanayama
Toshuki Tayama
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱異方性を有するポリエポキシ化合
物に関するものである。本発明のポリエポキシ化
合物は、成形加工性が容易であり、かつ耐熱性の
優れた構造材料・炭素繊維複合材用マトリツクス
樹脂、接着剤・封止剤・粉体塗料用樹脂として有
用である。 〔従来技術〕 特定の化合物において、この溶融物がある温度
で異方性(溶融状態で分子が長軸を一方向に揃え
て配列する)を示し、この異方性の状態で三次元
架橋反応を行つて高結晶の硬化物を得ることは知
られている。 例えば、一般式 〔式中、XはHまたはClである。〕 で示されるアゾメチン基を有するアクリレート化
合物は、熱異方性を示し、その状態で得られる三
次元架橋体も異方性を示すことが報告されてい
る。〔マクロモレキユル(Macromolecule,第9
巻、第123頁、1976年およびブラーテインソシエ
ヘミーフランス(Bull・Soc・Chem・Fr.),
1973年、第579頁および第605頁〕。 このアクリレート化合物は、融点が180℃と高
く、同温度で異方性を示すが、該温度で溶融と同
時にこのアクリレート化合物の重合が起るため充
填剤、顔料等の添加物を混合して均一な組成の硬
化物を得ることが困難である。 一方、一般に三次元架橋する化合物としては、
エポキシ化合物がよく知れている。この化合物
は、成形加工性に優れ、得られる硬化物は、機械
的強度、耐熱性及び接着性が良い。次式で示され
るアゾメチン基を有するポリエポキシ化合物が溶
融状態で異方性を示し、この温度でのポツトライ
フが長く、均一な異方性の硬化物を得られること
が開示されている(特開昭58−206579号)。 〔式中、RはHまたはCH3であり、Yは―O―
または
【式】である。〕 しかし、アゾメチン基を有するポリエポキシ化
合物は、溶融温度と分解開始温度との温度範囲が
狭く成形時の手業性に改良の余地があり、また得
られる硬化物の耐熱性もまだ不十分である。 〔問題点を解決する具体的手段〕 本発明者等は、化合物が異方性を示す温度での
ポツトライフが十分に長く成形時の作業性に優
れ、かつ、耐熱性の優れた三次元構造のポリマー
を与える化合物を得る目的で種々の化合物を合成
して検討したところ、次式〔〕で示されるポリ
エポキシ化合物が熱異方性を示し、上記の目的を
十分に達成することを見い出し、本発明を完成す
るに至つた。 〔式中、nは0または1の整数である〕 上記一般式〔〕で示されるポリエポキシ化合
物は、次式(a)、(b)、(c)化合物、およびp―ヒドロ
キシベンズアルデヒドまたはP―ヒドロキシベン
ジルシアニドのエポキシ化によつて合成される(d)
と(e)を原料として用いて次の合成法(1)、(2)、(3)ま
たは(4)より合成される。 A 一般式〔〕で示される化合物中、nが0の
化合物の合成。 合成法(1) 合成法(2) (d)+(e)縮合反応 ――――→ 〔〕 B 一般式〔〕で示される化合物中、nが1の
化合物の合成 合成法(3) 合成法(4) 2(e)+(c)縮合反応 ――――→ 〔〕 上記の縮合反応、エーテルの開裂反応およびエ
ポキシ化反応は、すでに公知である。 例えば、(1)縮合反応:オーガニツクシンセシス
(Organic Syntheses.),第巻、第715頁または
ジヤーナル オブ アメリカン ケミストリーソ
サイエイ(J.Am.Chem.Soc.),第64巻、第885
頁,1942年(2)エーテルの開裂反応:新実験化学講
座、第14巻、第538頁、(3)エポキシ化反応:ヘン
リーリー等著ハンドブツクオブエポキシレジンズ
(Handbook of Epoxy Resins),第2章、1967
年米国マクグロウ―ヒルブツクカンパー刊に開示
されている。 詳しくは、例えば、 (1) p―メトキシフエニルアセトニトリル1モル
に対してp―アニスアルデヒドを1モルの割合
で、メタノールおよびエタノールまたはテトラ
ヒドロフラン、1,4―ジオキサンおよびN,
N―ジメチルホルムアミドとメタノールまたは
エタノールの混合溶媒中でアルカリ触媒の存在
下に室温で3〜4時間反応させて得られる化合
物を、酢酸と臭化水素酸の混合溶媒中で10時
間、煮沸して次式〔〕で示される前駆体を得
る。 この前駆体を、エピハロヒドリンを用いてエ
ポキシ化することにより前記一般式〔〕(n
=0)の化合物を得ることができる。 (2) p―ヒドロキシベンズアルデヒドをエピハロ
ヒドリンを用いてエポキシ化してp―ベンズア
ルデヒドグリシジルエーテルを得、このグリシ
ジルエーテル2モルに対して1,4―フエニレ
ンジアセトニトリルを1モルの割合でメタノー
ル、エタノールまたはテトラヒドロフラン、
1,4―ジオキサン、N,N―ジメチルホルム
アミドとメタノールまたはエタノールの混合溶
媒中でアルカリ触媒の存在下に室温で3〜4時
間反応させることによつて前記一般式〔〕
(n=1)の化合物を得ることができる。 アルカリ触媒としては、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナトリウ
ムエチラートおよびカリウムブチラート等が使用
される。 エポキシ化方法には、(1)アルカリを用いて付加
反応と脱ハロゲン化水素反応とを一挙に行なわせ
る一段法と、(2)第四級アンモニウム塩等の触媒を
使用して、まず50〜150℃の温度で付加反応を行
なわせ、次いでアルカリで35〜80℃の温度で脱ハ
ロゲン化水素反応を実なわせる二段法とがある
が、収率および製品の品質等の点からして後者の
二段法が好ましい。 使用するエピハロヒドリンとしては、たとえば
エピクロルヒドリン、エピブロモヒドリン等があ
げられる。そのエピハロヒドリンの使用量は、原
料の1モルに対して2〜100モル、好ましくは6
〜60モルであり、過剰に使用したエピハロヒドリ
ンは蒸留回収して再使用することができる。 また、脱ハロゲン化水素反応に使用するアルカ
リとしては、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム、
炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等があげられる
が、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムが好
ましい。 このアルカリの使用量は、原料の1モルに対し
通常は1.1モル〜2.2モルである。アルカリは通
常、固体粒状でまたは水溶液にして反応系に添加
される。 使用される触媒としては、たとえばテトラメチ
ルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモ
ニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブ
ロマイド、トリエチルメチルアンモニウムクロラ
イド、テトラエチルアンモニウムヨード、セチル
トリエチルアンモニウムブロマイド等の第四級ア
ンモニウム塩;ベンジルジメチルアミン、トリエ
チルアミン、N,N,N′,N′―テトラメチルエ
チレンジアミン等の第三級アミン;トリフエニル
エチルホスホニウムジエチルホスフエイト等々が
挙げられる。 特に好ましいのは、テトラメチルアンモニウム
クロライドまたはテトラエチルアンモニウムブロ
マイドである。 触媒の使用量は通常、前駆体100重量部に対し、
0.1〜3.0重量部程度である。 反応は、一段法では、例えば過剰量のエピハロ
ヒドリンに溶解した前駆体に、100〜150℃の温度
でアルカリの水溶液を徐々に0.5〜2時間かけて、
かつ、反応系内の水はエピハロヒドリンと共沸さ
せて系外へ除去しつつ滴下を行うことにより行わ
れる。 二段法では、原料および過剰量のエピハロヒド
リンを第四級アンモニウム塩等の触媒存在下で1
〜4時間、エピハロヒドリンを還流させて付加反
応を行つた後、40〜70℃まで反応系の温度を下
げ、生成水がエピハロヒドリンと共沸する減圧下
(150mmHg〜400mmHg)でアルカリの水溶液を滴
下して閉環反応を行う。 生成物は、副生する食塩を別し、反応溶液の
水洗をくり返し、過剰のエピハロヒドリンを揮発
させることによつて得られる。 このようにして得られた一般式()で示され
るポリエポキシ化合物は加熱により溶融し、液晶
を示す。また、液晶を示す温度で硬化剤を用い硬
化させると弾性等の機械的強度の高い三次元構造
の硬化物が得られる。 硬化剤としては既知のエポキシ樹脂におけると
同様な種々の硬化剤が使用できる。たとえば、脂
肪族アミン類、芳香族アミン類、複素環式アミン
類、三フツ化ホウ素等のルイス酸及びそれらの塩
類、有機酸類、有機酸無水物類、尿素若しくはそ
れらの誘導体類、及びポリメルカプタン類等があ
げられる。その具体例としては、たとえばジアミ
ノジフエニルメタン、ジアミノジフエニルスルホ
ン、2,4―ジアミノ―m―キシレン、ベンジル
ジメチルアミン等の芳香族アミン;2―メチルイ
ミダゾール、2,4,5―トリフエニルイミダゾ
ール、1―シアノエチル―2―メチルイミダゾー
ル等のイミダゾール若しくはイミダゾール置換体
又はこれらと有機酸との塩;フマル酸、トリメリ
ツト酸、ヘキサヒドロフタル酸等の有機カルボン
酸;無水フタル酸、無水エンドメチレンテトラヒ
ドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸等の有
機酸無水物;ジシアンジアミド、メラミン、グア
ナミン等の尿素誘導体;トリエチレンテトラミ
ン、ジエチレントリアミン、キシリレンジアミ
ン、イソホロンジアミン等の脂肪族ポリアミン類
及びこれらのエチレンオキシド、プロピレンオキ
シド等のエポキシ化合物若しくはアクリロニトリ
ル、アクリル酸等のアクリル化合物などとの付加
物;クロル化トリフエニルホスホニウム塩;クロ
ル化ベンジルトリメチルアンモニウム塩等が挙げ
られる。 これらの中でもイミダゾール、2―メチルイミ
ダゾール、2―エチルイミダゾール、2―エチル
―4―メチルイミダゾール、2,4,5―トリフ
エニルイミダゾール、1―シアノエチル―2―メ
チルイミダゾール等のイミダゾール類もしくはそ
れらの誘導体、例えば四国化成工業(株)製C11Z―
CNB(商品名)、C11Z―CN(商品名)、2E4MZ(商
品名)およびC11Z―AZINE(商品名)を用いて一
般式()で示されるポリエポキシ化合物が熱異
方性を示している状態で硬化させたときは、配向
を高度に保持した三次元構造の硬化物が得られ、
このものは優れた耐熱性と弾性率を示す。 さらに、本発明のポリエポキシ化合物には、硬
化剤のほかに、必要に応じて可塑剤、有機溶剤、
反応性希釈剤、増量剤、充てん剤、補強剤、顔
料、難燃化剤、増粘剤及び可撓性付与剤等の種々
の添加剤を配合することができる。 以下に実施例をあげてさらに具体的な説明をす
るが、これらの実施例は例示であり、本発明は実
施例によつて制限されるものでない。 前駆体の製造例 例 1 温度計、冷却器、滴下装置および撹拌装置を装
備した500mlの四つ口フラスコ内に水酸化カリウ
ム10gをエタノール150mlに完全に溶解した溶液
を入れ、次にp―アニスアルデヒド13.9gを加え
撹拌した。撹拌しつつ滴下装置よりp―メトキシ
フエニルアセトニトリル15.0gを約0.5時間かけて
フラスコ内に滴下し、室温で3.0時間反応させた。 反応終了後、氷冷して析出した結晶を別し、
エタノールで洗い、乾燥し、淡緑色の化合物
21.1g(収率78%)を得た。 次に上記淡緑色の化合物20gと酢酸750mlを上
記と同じ装置を装備した1lの四つ口フラスコ内に
入れ、滴下装置より臭化水素酸150mlを滴下した
後、煮沸状態で10時間反応させた。 反応終了後、イオン交換水2.5中に反応溶液
を投入し、析出した結晶を別、水洗した後、乾
燥して次式で示される化合物10.9g(収率61%)を
得た。この結晶の融点は243℃であつた。 例 2 温度計、冷却器、撹拌装置を装備した500mlの
四つ口フラスコ内に、p―ヒドロキシベンズアル
デヒド30g、エピクロルヒドリン364g、塩化テト
ラエチルアンモニウム0.6gを仕込み、油浴中でエ
ピクロルヒドリンを2時間還流させて付加反応を
行つた。 その後、反応系の温度を60℃迄下げ、水分離器
および滴下装置をとりつけ、50%水酸化ナトリウ
ム水溶液21.6g滴下装置より1時間滴下した。 この間、反応系の温度が50〜70℃を維持する様
に減圧度を調整しながら生成水および添加水をエ
ピクロルヒドリンとともに共沸除去し、共沸物よ
り水を分離したエピクロルヒドリンは連続的に反
応系内に戻した。 滴下終了後、更に2時間反応を断続し、系内の
水を完全に除去して閉環反応を完結させた。次い
で系を室温まで冷却した後、副生する食塩を別
し、液を水洗した後、過剰のエピクロルヒドリ
ンを減圧下気発させて乾燥し次式で示される暗赤
色の液体39g(収率89%)を得た。 実施例 1 温度計、冷却器および撹拌装置を装備した1
の四つ口フラスコ内に前記例1で得た前駆体を
75.0g、エピクロルヒドリン500gおよび塩化テト
ラエチルアンモニウム0.75gを仕込み、油浴中で
エピクロルヒドリンを2時間還流させて付加反応
を行つた。 その後、反応系の温度を60℃迄下げ、水分離器
および滴下装置をとりつけ、50%水酸化ナトリウ
ム水溶液55.6gを滴下装置より1時間で滴下した。 この間、反応系の温度が50〜70℃を維持する様
に減圧度を調整しながら生成水および添加水をエ
ピクロルヒドリンとともに共沸除去し、共沸物よ
り水を分離したエピクロルヒドリンは連続的に反
応系内に戻した。 滴下終了後、更に2時間反応を継続し、系内の
水を完全に除去して閉環反応を完結させた。次い
で系を室温まで冷却した後、副生する食塩を別
し、液を水洗した後過剰のエピクロルヒドリン
を減圧下で完全に揮発させた後、メタノールで再
結晶し、減圧乾燥して次式で示されるポリエポキ
シ化合物の淡緑色結晶94.9g(収率84%)を得た。 このもののエポキシ化当量は、175(理論量174)
であり、元素分析値は、C71.4%、H5.4%、N3.8
%であつた(理論値C72.2%、H5.4%、N4.0%)。 偏光顕微鏡観察の結果、このポリエポキシ化合
物は加熱した場合、82℃で融解して等方性である
が等方性液体から冷却した場合は82℃で異方性
(ネマチツク液晶)を示し、61℃で結晶化するこ
とを確認した。 この結晶の赤外吸収スペクトル図を第1図に示
す。 実施例 2 温度計、冷却器、撹拌装置を装備した1lの四つ
口フラスコ内に、メタノール100mlと水酸化カリ
ウム15gを仕込み完全に溶解した。 次にN,N―ジメチルホルムアミド100mlに例
2で得た前駆体45.6gを溶解した溶液を添加した。
そしてN,N―ジメチルホルムアミド200mlに1,
4―フエニレンジアセトニトリル20gを溶解した
溶液をフラスコ内を水浴中で冷却、撹拌しつつ1
時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間反応を
続けた。次に析出した結晶を別し、メタノール
洗いを3回繰り返した後、N,N―ジメチルホル
ムアミドで再結晶をして減圧乾燥し次式で示され
る黄緑色の結晶46.5g(収率78%)を得た。 この化合物の元素分析値は、C74.9%、H5.1
%、N5.9%(理論値C75.6%、H5.9%、N5.9%)
であつた。 偏光顕微鏡観察の結果、このポリエポキシ化合
物は、250℃で融解して異方性を示し、285℃で等
方性を示すことを確認した。 この結果の赤外線吸収スペクトル図を第2図に
示す。 以下に実施例1または2で得たポリエポキシ化
合物を硬化剤を用いて硬化した例を示す。 応用例 1 実施例1で得たポリエポキシ化合物100重量部
に、四国化成工業製2―エチル―4―メチルイミ
ダゾール“2E4MZ”(商品名)3重量部を120℃
で溶融混合して組成物を調製し、70℃に保持され
た偏光顕微鏡付属のポツトステージ上において等
方性液体からの分子配列状態の変化を観察した。 この状態で組成物は、0.5〜1.0分で異方性を示
し、3〜4時間後、完全に不溶不融物となつた。
この硬化物は偏光顕微鏡写真(第3図)から異方
性の分子配列を略していることが確認され、か
つ、耐熱性(第5図)の優れた硬化物であつた。 実施例 2 ポリエポキシ化合物として実施例2で得た化合
物100重量部に、四国化成工業製2,4―ジアミ
ノ―6―〔2′ウンデシルイミダゾリル(1′)〕エ
チル―S―トリアジン“C11Z―AZINE”(商品
名)1重量部を255℃で溶融混合して組成物を調
製し、上記例1のホツトステージ上で、250℃に
加熱して分子の配列状態を観察した。 この組成物は、溶融すると同時に異方性を示
し、10分後、完全に不溶不融物となつた。この硬
化物は、偏光顕微鏡写真(第4図)から異方性の
分子配列を有し、かつ、耐熱性(第5図)の優れ
た硬化物であつた。 比較応用例 1 ビスフエノールAのジグリシジルエーテル〔油
化シエルエポキシ製(E−828)〕100重量部に、
四国化成工業製商品名“キユアゾールC11Z―
CN”4重量部を100℃で混合して組成物を調製
し、オーブン中で130℃で3時間、230℃で10時間
硬化反応を行つた。この硬化物の耐熱性を第5図
に示す。 比較応用例 2 次式で示されるポリエポキシ化合物100重 量部に、四国化成工業製商品名キユアゾール
C11Z―AZINE5重量部を溶融混合して調製した組
成物をオーブン中で210で10時間硬化反応を行つ
た。この硬化物の耐熱性を第5図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は、それぞれ実施例1および実
施例2で得たポリエポキシ化合物の赤外線吸収ス
ペクトル図であり、第3図と第4図は、これらポ
リエポキシ化合物が熱異方性を示す状態で硬化剤
を用いて得られた硬化物のクロスニコル状態での
結晶構造を示す偏光顕微鏡写真である。第5図
は、昇温速度10℃/分で空気雰囲気下での重量変
化を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、nは0又は1の整数である〕 で示されるポリエポキシ化合物。
JP23535385A 1985-10-23 1985-10-23 ポリエポキシ化合物 Granted JPS6296484A (ja)

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JP23535385A JPS6296484A (ja) 1985-10-23 1985-10-23 ポリエポキシ化合物

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JPS6296484A JPS6296484A (ja) 1987-05-02
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