JPH02127523A - 気相成長炭素繊維 - Google Patents

気相成長炭素繊維

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JPH02127523A
JPH02127523A JP63282050A JP28205088A JPH02127523A JP H02127523 A JPH02127523 A JP H02127523A JP 63282050 A JP63282050 A JP 63282050A JP 28205088 A JP28205088 A JP 28205088A JP H02127523 A JPH02127523 A JP H02127523A
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carbon
catalyst
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compound
gas
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JP63282050A
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Inventor
Masabumi Matsumoto
正文 松本
Kenji Sato
健二 佐藤
Toshikiyo Hashimoto
橋本 敏清
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は気相成長炭素繊維に係り、特に特異な形状を有
し、構造材料あるいは各種複合材の充填材として、導電
性、耐熱性の付与、軽量化等を四ることかできる気相成
長炭素繊維に関する。
[従来の技術] 炭素ia維は、従来からPAN系、ピッチ系のものが商
業生産されている。しかし、PAN系は肩側であり、ピ
ッチ系はプロセスが複雑で品質の帝御がむずかしいなど
の致命的な欠点がある。
これに対し、近年、金属粒子の触媒効果を用して炭化水
素の気相熱分解によって直接的に繊維棒形成する気相成
長法が提案されている。
気相成長法により得られる炭素繊維は、気相成長炭素繊
維と称され、その高アスペクト比を有する微細な形態は
、結晶性、配向性に優れていることも合せて、各種構造
材、機能材としての用途に極めて有用であることが予想
される。
従来、気相成長炭素talaの製造方法としては、電気
炉内にアルミナなどの磁器、黒鉛などの基板を置き、こ
れに炭素成長核、鉄、ニッケルなどの超微粒子触媒を形
成せしめ、この上にベンゼンなどの炭化水素のガスと水
素キャリヤガスの混合ガスを導入し、950〜1300
℃の温度下に炭化水素を分解せしめることにより、基板
上に炭素繊維を成長させる方法(シーディング法)が知
られている。
しかし、このような方法では、■基板表面の微妙な温度
ムラや、周囲の繊維の密生度によって長さの不均一が起
り易いこと、また■炭素の供給源としてのガスが反応に
よって消費されることにより反応管の人口に近い所と出
口に近い所で繊維径が相当異なること、■基板表面での
み生成が行なわれるため、反応管の中心部分は反応に関
与せず収率が悪いこと、■超微粒子の基板への分散、還
元、成長次いでva維の取出しという独立に実施を必要
とするプロセスがあるため、連続製造が不可能であり、
従って生産性が悪いなどの問題点を有する。
そこで、炭素化合物のガスと無機もしくは有機遷移金属
化合物のガスとキャリヤガスとの混合ガスを高温反応さ
せる炭素繊維の製造方法(流動気相法)が提案された(
特開昭60−54998.60−54999.60−2
24816など)。
しかしながら、上記特開昭60−54998.60−5
4999.60−224816などの方法では、原料に
対する製品としての炭素ia維への転化率が低く収率が
低い、あるいは生成速度が低い等の問題があった。
このため、従来においては、気相成長炭素繊維の大量生
産プロセスは開発されておらず、このことが気相成長炭
素繊維の工業的規模での生産を阻む原因となっていた。
このような従来の問題点を解決し、高品質の気相成長炭
素繊維を高収率で得ることができ、その商業的大量生産
を可能とする炭素繊維の製造方法として、本出願人は、 [1]  炭素化合物のガスと、浮遊状態にある触媒粒
子とを加熱下で接触させて炭素を繊維状に析出させる方
法において、炭素化合物と、触媒微粒子と、窒素族元素
、酸素族元素及びハロゲン元素よりなる群から選ばれる
1種又は2種以上の元素を含む界面活性剤とを含有する
懸濁液を加熱帯域に供給することを特徴とする炭素繊維
の製造方法(特願昭63−146107号、以下「先願
I」という、)。
[I!]  炭素化合物のガスと、浮遊状態にある触媒
粒子とを加熱下で接触させて炭素を繊維状に析出させる
方法において、触媒として、下記αの元素を含む化合物
と、下記α以外の元素により構成されかつ下記βの元素
を含む化合物とを併用することを特徴とする気相成長炭
素繊維の製造方法(特願昭63−146106号、以下
「先願II Jという。)。
α:′a移金属元素、ホウ素族元素のうちの金属元素及
び炭素族元素のうちの金属元素よりなる群から選ばれる
1 fl又は2種以上の元素 β:窒素族元素、酸素族元素及びハロゲン元素よりなる
群から選ばれる1種又は2種以上の元素 を開発し、先に特許出願した。
先願I及び!■の方法によれば、従来の気相分解法の反
応温度(約1000℃)に比べて、反応温度を1150
℃〜1250℃と高めることができることから、著しく
高い収率で炭素繊維を製造することができる。このため
、気相成長炭素繊維の工業的大量生産が可能とされ、収
率の向上により原料コストの低庶化が図れ、効率的な製
造が可能とされる。
[発明が解決しようとする課題] 従来提供されている気相成長炭素繊維は、ストレートな
ひげ形状であフて、異形状の気相成長炭素ta維はtl
 (共されていない。
ところで、気相成長炭素1af(tは、各種構造材料あ
るいはその充填材として使用される場合が最も多いが、
この場合において、気相成長炭素繊維の形状がひげ形状
ではなく異形状であれば様々な機能を付与することが可
能とされる。
本発明は上記従来の実情に鑑みてなされたものであって
、機能性の高い気相成長炭素fl維を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の気相成長炭素繊維は、放射形状を有することを
特徴とする。
このような本発明の気相成長炭素繊維は、その放射形状
により従来のストレートなひげ形状の気相成長炭素繊維
とは異なり多孔空隙体を形成することが可能となり、断
熱炉材、軽量構造材等に極めて有用である。
このような本発明の気相成長炭素ia維は、例えば、先
願■又は!■の方法により、特に先願I!の方法におい
て、炭素化合物原料とキャリアガスとを炭素と水素との
原子比が C/H=0.4〜0.7 好ましくは C/H=0.45〜0.55 となるように制御し、また反応時間を2〜10秒、好マ
シくは4〜7秒とすることにより製造することができる
以下に本発明の気相成長炭素m維の製造方法を、先願1
1の方法に従って製造する場合を例示して説明する。
前述の如く、先願I!の方法は、炭素化合物のガスと、
浮遊状態にある触媒粒子とを加熱下で1妾触させて炭素
をla維状に析出させる方法におしλて、触媒として、
前記αの元素を含む化合物と、前言己α以外の元素によ
り構成されかつ前記βの元素を含む化合物とを併用する
ことを特徴とするものであるが、このような方法におし
1て、原料となる炭素化合物は、CCJl+、CHCI
L3、CH2C112、CH3Cl、Co、CS2等の
無機化合物のばか有機化合物全敗を特徴とする特に有用
性の高い化合物は、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素で
ある。また、これらの他窒素、酸素、硫黄、弗素、沃素
、燐、砒素等の元素を含んだ誘導体も使用可能である。
具体的な個々の化合物の例の一部を挙げると、メタン(
天然ガスでも良い、)、エタン、プロパン等のアルカン
化合物、エチレン、ブタジェン等のアルケン化合物、ア
セチレン等のアルキレン化合物、ベンゼン、トルエン、
キシレン、スチレン等のアリール炭化水素化合物、イン
デン、ナフタリン、アントラセン、フェナントレン等の
縮合環を有する芳香族炭化水素、シクロプロパン、シク
ロヘキサン等のシクロパラフィン化合物、シクロペンテ
ン、シクロヘキセン、シクロペンタジェン、ジシクロペ
ンタジェン等の脂環式炭化水素化合物、ステロイド等の
縮合環を有する脂環式炭化水素化合物、これらの炭化水
素化合物に、酸素、硫黄、ノ\ロゲン等を含む誘導体、
例えば、メチルチオール、メチルエチルスルフィド、ジ
メチルチオケトン等の含硫黄f’M 肪族化合物、フェ
ニルチオール、ジフェニルスルフィド等の含硫黄芳香族
化合物、ベンゾチオフェン、チオフェン等の含硫黄又は
含窒素複素環式化合物、クロロホルム、四塩化炭素、ク
ロルエタン、トリクロルエチレン等のハロゲン化炭化水
素、また単体ではないがガソリン、灯油、重油、タレオ
ソート油、ケロシン、テレピン油、樟脳油、松根油、ギ
ヤー油、シリンダ油等も有効に使用できる。また、これ
ら混合物も使用できることは言うに及ばない。
原料炭素化合物としては、特にベンゼン、トルエン等の
*環の芳香族化合物、ナフタレン、アントラセン等の2
環又は3環の縮合多環芳香族化合物、或はフェニルチオ
ール等の含硫黄芳香族化合物等が有効である。
これらの原料炭素化合物のガスを反応させて炭素繊維を
成長させる触媒としては、前記αの元素を含む触媒(以
下、rα触媒」という、)及び前記αの元素を含まず、
前記βの元素を含む触媒(以下、「β触媒」という、)
を併用する。
ここで、α触媒の遷移金属元素としては、Sc、Ti、
V、Cr、Mn% Fe%Co。
Ni、Cu%Zn、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru
、Rh、Pd、Ag、Cd、La、Hf、Ta、W、R
e、Os、I r、Pt。
Au、Hg等が挙げられる。これらの遷移金属元素を含
む化合物は、無機遷移金属化合物であっても、有機遷移
金属化合物であっても良い。
遷移金属化合物としては、単独で気化が可能な遷移金属
の化合物のほか、水もしくは有機溶媒(この有機溶媒と
しては炭素原料化合物を用いても良い、)に可溶な又は
懸濁可能な遷移金属化合物が対象となる。この場合、遷
移金属としては、Fe、Ni、Co、Mo%V%Pd等
が好ましく、特にFeが好ましい。無機遷移金属化合物
の形態としては、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、
硝酸塩、ハロゲン化物、硫化物、炭化物、窒化物等が挙
げられる。
本発明において、前記の単独で気化が可能な遷移金属化
合物としては、Fe (No)4、FeC1z  、F
e  (No)3  Cf1Fe (No) 2、Fe
 (No) 2 I、 FeF3等が挙げられる。また
、水もしくは有機溶媒に可溶又は懸濁可能な化合物とし
ては、上記の単独で気化可能な化合物の他に、Fe (
NO3)2、F e B r3   Fe  (HCO
O)  3CHFeN5OFe   (SO4)   
3Fe (SCN)3 、Fe (No)3 NH3、
Co  (No)2 C11% N i  (No)C
1l。
Pd (No)2 CJ22.CoCj12、Ni C
fL2等が挙げられる。これらのうち、FeCl2、F
e  (No)4   Co  (No)2 CJZ1
CoCλ2.N1Cj!2が好適である。これらのほか
、α触媒として遷移金属に水酸基、メルカプト基、カル
ボニル基、カルボキシル基、チオカルボキシル基、アミ
ノ基が結合した化合物をも用い得る。例えば、Fe (
C5Hs )2、Fl!  (Co)5   Fe2 
(Co)Co  (C5H5)2   Ni  (Co
)4(Co  Hs NC)4  Ni、  (Ca 
 H)2  Ni。
アセチルアセトン鉄、カルボン酸鉄、鉄アルコキシド、
鉄アリールオキシド、コバルトアルコキシド、ニッケル
チオアルコキシド、チオ酢酸鉄等が例示される。
α触媒を構成するホウ素族元素のうちの金属元素として
はA1、Bが好ましい、AjZ、Bを含む化合物として
は、これらの酸化物、ハロゲン化物が挙げられる。具体
的には、Aj! C13、AIBrz、Aj!Is  
BF3等が例示される。
α触媒を構成する炭素族元素のうちの金属元素としては
Siが好ましく、Slの無機、有機化合物を用いること
ができる。具体的には、5iCfl+  SfO等の無
機SL化合物、Si  (CHI)4.Si  (C2
H5)4、CH3S i C,Q2等の有機St化合物
が例示される。
これらのα触媒のうち、特に遷移金属化合物が好ましく
、とりわけ、ベンゼン、トルエン等の溶剤に溶は易く、
また沸点が低いなどの点で、有機遷移金属化合物が取り
扱い上好適である。
なお、上記α触媒は、1 flを単独で用いても2種以
上を併用して用いても良い。
一方、前記α以外の元素により構成され、前記βの元素
を含む化合物(以下、「β触媒」という。)に含有され
るβの元素としては、N、P、As、Sb、Biの窒素
族元素、O,S、Se。
Te、Poの酸素族元素、F、CJ!、Br、I、At
のハロゲン元素が挙げられる。β触媒としては、これら
のうち、特に少なくともSを含有する化合物が好適であ
る。これらの元素を含有するβ触媒の化合物としては、
具体的には次のようなものが挙げられる。
P元素系ニ トリフェニルホスフィン、トリメチル ホスフィン、[(C6H5)3 PI 2 N1(Co
)2、[(Ca Hs)s PI 2 NiBr2 Cs元素系:  C52S As元素系:  AS4S4 Se元素系:  5eOz、5ec)2、H2SeB1
元素系:  HsBi S元素系: 硫黄、硫化水素、二硫化炭素、有機硫黄化合物として、
メチルチオール、エチルチオール、ブチルチオール、フ
ェニルチオール等のチオール類、ホスフォラススルフィ
ド、ジメチルスルフィド、ジエチルスルフィド、ブチル
スルフィド、イソプロピルスルフィド、ペンタメチレン
スルフィド、ヘキサメチレンスルフィド、フェニルメチ
ルスルフィド、トリメチレンスルフィド、カルボニルス
ルフィド、エチレンスルフィド等のスルフィド類、ジフ
ェニルスルホキシド等のスルホキシド類、ジメチルスル
ホン、ジエチルスホン等のスルホン類、チオフェン、イ
ソベンゾチオフェン等の含硫黄複素環式化合物、その他
、スルフェン化合物、スルフィン化合物、チオカルボニ
ル化合物等 これらのβ触媒は、1 f!を単独で用いても2種以上
を併用して用いても良い。
本発明において、α触媒の使用量は、原料炭素化合物中
の炭素1原子に対して、α触媒中の前記αに挙げられる
遷穆金属元素、ホウ素族元素、炭素族元素等の元素(以
下、「α元素」という、)の合計が、1 x 10’″
3〜1×102原子、特に1xlC1”〜1×10原子
となるような量とするのが好ましい。
一方、β触媒の使用量は、上記α触媒中のα元素に対す
る割合で、前記βに挙げられる窒素族元素、酸素族元素
、ハロゲン元素(以下、「β元素」という。)の合計が
、txto””〜1×10(β元素/α元素)となるよ
うな量とするのが好ましい。
原料の炭素化合物及び触媒粒子は、キャリアガスと共に
反応容器内に導入して反応させるが、ここで用いられる
キャリアガスとしては、具体的にはN2ガス、N2ガス
、NHsHeガスrガス、Heガス、Krガス、Co2
ガス、Xeガス又はこれらの混合ガスを主体とするガス
が挙げられる。このうち、N2ガスが通常の場合用いら
れる。
本発明の放射形状の気相成長炭素!a維を得るには、キ
ャリアガスとしてN2ガスを用い、前述の如く、原料炭
素化合物とキャリアガスとが、C/H(原子比)=0.
4〜0.7、好ましくは0.45〜0,55となるよう
に反応容器に導入する。また、反応時間は2〜10秒、
好ましくは4〜7秒となるように制御する。
次に本発明の実施方法について図面を参照してより詳細
に説明する。
第2図及び第3図は本発明の実施に好適な反応装置を示
す構成説明図であって、第2図は横型反応装置、第3図
は縦型反応装置を示す、第2図の反応装置において、符
号10はヒータ11を備える反応容器(本例では反応管
)であり、その一端側には、原料炭素化合物、触媒粒子
及び必要に応じてキャリアガスの供給用配管12と、キ
ャリアガスの供給用配管13とが接続され、これらの配
管12.13の先端12a113aは、ヒータ10の設
置位置近傍にまで延びている。また、反応容器11の他
端側には炭素繊維捕集器14が接続され、この炭素ia
維捕集器14には排ガスの抜出管15が接続されている
このような反応装置において、配管12より反応容器1
0内に供給された原料炭素化合物及び触媒は、配管12
の先端12aの近傍の加熱帯域T+において、ヒータ1
1により加熱される。このTIにおいて、触媒は活性化
される。この加熱帯域T1の温度が500℃末溝である
と、タールや煤が多くなり収率が悪くなる。逆に100
0℃を超えると炭素化合物がガス化して収率が落ちる。
従って、この加熱帯域T1の温度は、500〜1000
℃、好ましくは600〜800℃とするのが好ましい。
加熱帯域TIで活性化された触媒及び原料炭素化合物は
、更に反応容器10内をキャリアガスにより送られ、加
熱帯域T2において、活性化された触媒の作用により反
応が進行し、炭素繊維が生成する。この加熱帯域T2の
温度は反応効率の面から800〜1500℃程度とする
のが好ましい。
反応容器10内において生成した炭素1afa(図示せ
ず)は、キャリアガスと共に炭素ia m捕集器14内
に導入される。この捕集方法は従来から知られている重
力沈降法、電気集塵法等の各種方法を採用することがで
きる。なお、炭素繊維捕集器14は、生成した炭素繊維
を冷却する役割をも果す。炭素繊維捕集器14から抜出
管15にて抜き出された排ガス(キャリアガス)は、そ
のまま排気処理手段に導入して放出しても良いのである
が、精製後頁循環させて用いるようにしても良い。
なお、反応容器10内へ供給する原料炭素化合物及び触
媒は、必要に応じて加熱するなどして気体状態で直接導
入しても良く、またキャリアガスに同伴して微粒子状の
ものを噴nして供給するようにしても良い。
第3図に示す装置は、第2図に示す装置を縦型に設計し
た点のみが異なり、各部の構成、機能は同様であるので
、同一の機能を有する部材に同一符号を付し、その説明
を省略する。
このような方法によれば、放射形状を有する本発明の気
相成長炭素繊維を高い収率で容易に製造することができ
る。
[作用] 本発明の気相成長炭素繊維は、放射形状を有するため、
嵩高く、多孔空隙体の形成が可能とされる。
このため、断熱材、軽量構造材等として極めて有用であ
る。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが
、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限
定されるものではない。
実施例1 内径60mmの石英ガラス管を反応容器とする第2図に
示す装置により炭素繊維の製造を行なった。即ち、反応
容器の内部を十分にH2で置換した後、供給用配管12
より原料炭素化合物及び触媒をキャリアガスと共に導入
し、また配管13からはキャリアガスを導入して、60
〜90分間供給を行なった。
なお、用いた物質、反応条件は以下に示す通りとした。
原料炭素化合物:ベンゼン α触媒:フェロセン β触媒:チオフェン α触媒使用量: 原料炭素化合物中のC原子に対するα触媒中のα元素の
割合=0.5 β触媒使用量: α触媒のα元素に対するβ触媒中のβ元素の割合冨0.
35 キャリアガス:H2 原料炭素化合物とキャリアガスとの割合:原料炭素化合
物中の炭素原子とキャリアガスの水素との割合C/H(
原子比)=0 、 46 圧カニ常圧 導入部温度T、:650℃ 内部温度T2:1150℃ 反応時間:5秒 得られた気相成長炭素繊維のSEM写真を第1図に示す
第1図より明らかなように、放射形状を有する気相成長
炭素繊維が製造された。
[発明の効果コ 以上詳述した通り、本発明の気相成長炭素繊維は、放射
形状を有することから、多孔空隙体の製造に有効で、高
断熱性炉材、lTi1ffi構造材等として極めて有用
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた気相成長炭素繊維の形状を
示す顕微鏡写真である。 第2図及び第3図は本発明の気相成長炭素Ia1.1の
製造に好適な装置の構成説明図である。 0・・・反応容器、 !・・・ヒータ、 2・・・原料等供給管、 3・・・キャリアガス供給管、 4・・・炭素繊維捕集器。 代  理  人  弁理士  重

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)放射形状を有することを特徴とする気相成長炭素
    繊維。
JP63282050A 1988-11-08 1988-11-08 気相成長炭素繊維 Pending JPH02127523A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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