JPH02124097A - アミノ酸のラセミ化方法 - Google Patents

アミノ酸のラセミ化方法

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JPH02124097A
JPH02124097A JP27605088A JP27605088A JPH02124097A JP H02124097 A JPH02124097 A JP H02124097A JP 27605088 A JP27605088 A JP 27605088A JP 27605088 A JP27605088 A JP 27605088A JP H02124097 A JPH02124097 A JP H02124097A
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JP
Japan
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amino acid
enzyme
cell wall
immobilized
cells
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JP27605088A
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English (en)
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Masato Terasawa
真人 寺沢
Makiko Fukushima
福島 真樹子
Mitsunobu Shimazu
光伸 島津
Hisashi Yamagata
山縣 恒
Hideaki Yugawa
英明 湯川
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Research Association for Utilization of Light Oil
Original Assignee
Research Association for Utilization of Light Oil
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アミノ酸をラセミ化する酵素(以下、アミノ
酸ラセマーゼと言う)を含有する微生物菌体又はその固
定化物を用いてアミノ酸をラセミ化する方法に関する。
更に詳しくは、本発明は、アミノ酸ラセマーゼを含有す
る菌体の細胞膜透過性を改善した該菌体又はその固定化
物を用いてアミノ酸を効率良くラセミ化する方法に関す
る。
(従来の技術と課題) 従来、アミノ酸ラセマーゼを含有する微生物の培養集菌
体では膜透過性が悪いことによりラセミ化活性が見掛は
上低いという欠点を何していた。
その課題に対処するために通常菌体を物理的に破砕し、
細胞膜等を取り除く方法が行なわれているが、このよう
な方法では、ラセマーゼに損傷を与えることがあったり
、破砕操作に特殊な装置を必要とする等の欠点あり工業
的な方法としては極めて不都合であった。
(発明の構成) 本発明者には、アミノ酸ラセマーゼを含有する微生物の
培養集菌体の細胞膜透過性を改善する方法を鋭意検討し
、アミノ酸を効率良くラセミ化する方法を完成した。
かくして、本発明は、アミノ酸ラセマーゼを含有する微
生物菌体又は通常よく使用される固定化担体(例えば、
アクリルアミド、アルギン酸、に−カラギナン等)に固
定化した固体化物をグリコシダーゼ系細胞壁溶解酵素と
接触処理させた後に、該処理物の存在下にアミノ酸を反
応させてアミノ酸をラセミ化する方法を提供するもので
ある。
(発明の効果) 本発明の方法によれば、アミノ酸ラセマーゼを含有する
微生物菌体の細胞膜透過性をは温和な条件で向上させる
ことができ、ラセマーゼ活性を損うことなく、充分な活
性を引き出すことができ、その結果、高収率でアミノ酸
をラセミ化す乙ことかできるという優れたアミノ酸のラ
セミ化方法が提供される。
(発明の詳細な説明) 本発明は、アミノ酸ラセマーゼを含有する微生物又はそ
の固定化物を用いてアミノ酸をラセミ化するに際し、ア
ミノ酸ラセマーゼを含有する微生物又はその固定化物を
予め細胞壁溶解酵素と接触処理した後、その処理物を酵
素触媒として使用することを特徴とするものである。
本発明に使用しうる微生物は、アミノ酸ラセマーゼを産
生する能力を有する微生物であって、グリコシダーゼ系
細胞壁溶解酵素に感受性であれば特に制限されるもので
はなく各種の微生物を使用することができるか、具体的
には例えば、シュードモナス0プチダ(P seudo
monas  putida)  I F012996
、シュードモナス・タエトロレンス(P seudom
onas  taetrolens)  I F○34
60、エスエリヒア・コリ (E 5cherjchi
a  cloi) A TCC9637、プロテウス・
ブルガリス(P rateus  vulgaris)
 A T CC4669等が挙げられる。
上記微生物を培養する際に用いうる培地としては、炭素
源として、グルコース、グリセロール、フラクトース、
シュクロース、糖蜜等の種々の炭水化物が使用でき、ま
た、窒素源としては、塩化アンモニウム、硫酸アンモニ
ウム、リン酸アンモニウム等のアンモニウム塩、硝酸ナ
トリウム、硝酸カリ、硝酸アンモニウム等の硝酸塩、ア
ンモニウム等が好適に用いられ、無機物としては、リン
酸カリウム、硫酸マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛等
が用いられる。また、必要に応じて、ビタミン、アミノ
酸等の栄養源を添加することもできる。
培養温度は通常20°C〜50°C1好ましくは30〜
40°Cであり、培養中の培地のpHは約7.2に調節
するのが適当である。
pHの調節のために使用しうるアルカリ性物質としては
、アンモニア水並びに水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム及び水酸化カルシウムの水溶液が好適に用いられる。
培養は通気撹拌条件下に好気的に行うことができる。
このようにして培養増殖した微生物菌体は必要に応じて
、それ自体既知の方法、例えばMethodsin  
Enzymology、 vol、  l 36  E
dited  byKlaus  Mo5bach、 
l 987年A cademic  P ress  
I nc、に記載の方法に従って担体に固定化すること
ができる。
本発明は、このようにして調製される微生物菌体又はそ
の固定化物を、その使用に先立ち、細胞壁溶解酵素で接
触処理する点に特徴がある。
本発明に従い用いることのできる細胞壁溶解酵素は、細
胞壁の主たる構成物である多糖のグリコンド結合を加水
分解する酵素であり、殊にグリコシダーゼを用いるのが
好ましく、中でもリゾチム及び/又はN−アセチルムラ
ミダーゼの使用が好ましい。
上記培養微生物菌体又はその固定化物と細胞壁溶解酵素
との接触は、例えば、該酵素を含有する水又は適当な緩
衝液等に上記培養微生物集菌体又はその固定化物を懸濁
させたものを用いることができ、また、培養の末期に培
地(こ該酵素を添加するようにしてもよい。
該酵素の添加濃度は、特に制限されるものではないが、
一般に0.0001〜0.01重量%の範囲内が好適に
用いられる。この接触処理時のpHは通常5〜9、好ま
しくは6〜8の範囲内とすることができ、また、アミノ
酸ラセマーゼ含有菌体の濃度は特に限定されるものでは
ないが、好ましくは0.1〜50重量%の範囲内の濃度
で用いることができる。接触鬼理時の温度は一般に0〜
50°C1好ましくは4〜30℃であり、接触時間は接
触温度等の条件によっても異なるが、例えば109〜3
時間、好ましくは20分〜2時間が適当である。
上記のようにして調製される菌体又はその固定化物は、
アミノ酸のラセミ化反応に酵素触媒として使用される。
このアミノ酸のラセミ化反応は、通常の酵素反応と同様
にして行なうことができ、例えば、0゜1Mリン酸緩衝
液(pH7,0〜9.0)あるいは水CpH7,0〜9
、O)等の溶媒中で、一般に約20−50°C1好マシ
くハ約30〜40′cの温度で通常約2〜約72時間行
なわれる。
該反応に使用しうるアミノ酸の濃度は、特に制限される
ものではないが、一般には0.05〜20重量%の濃度
範囲で使用するのが適当である。
また、該微生物菌体又はその固定化物の使用量も特に制
限されるものではないが、一般に0.1〜20%(wt
/vof2)の濃度で使用することができる。
以上に述べた酵素法によるラセミ化反応によってラセミ
化しうるアミノ酸としては、例えば、リジン、アルギニ
ン、メチオニン、−グルタミン、ノルロイシン、ノルバ
リン、セリン、ホモセリン、アラニンなどが挙げられる
が特に好ましくは、リジン、アルギニン、メチオニン、
セリンである。
反応後の反応液中のアミノ酸のラセミ化の程度は、旋光
度の変化から容易に求めることができる。
以下、実施例を掲げて本発明をさらに具体的に説明する
実施例I 下記第1表に示す培地100mQを500m(2容三角
フラスコに分注し、120°Cで15分間滅菌処理した
ものに、シュードモナス・プチダ(P seudomo
nas  putida)  I F Ol 2996
を植菌し、37°Cで1日振盪培養後、該培養物の20
mρを同様にして調製した培地1000mffに接種し
、37°Cにて回転数600 rpm、通気i1vvm
、 pH7,2(28%アンモニア水で調整)にて15
時間培養した。
第1表 グリセロール KH2PO。
2HPO4 (N H4)2 S O4 Mg5o、・7H,0 FeS O,・7 H,0 酵母エキス ペプトン 蒸留水 (pH7,2) 培養終了後、該培養液100mQづつから遠心分離(8
000rpm、  15分間、4°C)にて集菌後、該
菌体を下記第3表に示す各酵素を含有する0゜5mMエ
チレンジアミン四酢酸酢酸水溶液102(水を溶媒とす
る、pH8,0)に懸濁し、4°Cにて0゜5時間静置
保存した。該保存液から遠心分離(80g 1.6g 5.5g 3.0g O,1g 0mg 1.0g 1.0g 000mQ Q Q Qrpm、  15分間、4°C)にて集菌後
、100mMトリス塩酸緩衝液(pH7,8)の20m
cにて1度洗浄し、遠心分離(8000rpm、15分
間、4℃)した該集菌体を下記第2表に示す反応液50
n+ρに懸濁させて、37°C15時間反応させた。反
応終了後遠心分離(8000rpm、  15分間、4
℃)にて除菌後、上澄液中のし一セリン量を旋光度変化
から求めた。
なお、旋光度針は日本分光製DIP−360を使用した
。その結果を第3表に示す。
第  2  表 D−セリン          100mMピリドキサ
ール−5′−リン酸   0−00−04mM1O0リ
ス塩酸緩衝液   50mQ(pH7,8) @3表 細胞壁    濃度   L−セリン 溶解酵素   (重量%)  生成量(mM)リゾチー
ム    0.001     42無添加*12 (*培養集菌体を水に浸漬し、4°Cで0.5hr静置
保存) 実施例2 実施例1で調製した培養液100mflづつから遠心分
離(8000rpm、  15分間、4°C)にて集菌
後、純水に懸濁しj;10mgとし、これに1.5gの
アクリルアミド、O,1gのN、N’−メチレン−ビス
−アクリルアミド、4%β−(ジメチルアミノ)−プロ
ピオニトリル0.15mffおよび2%過硫酸カリウム
1m0.を加えて室温にて静置後、5mm角に切断し、
純水にて洗浄して固定化菌体15gを得た。
このようにして得られた固定化菌体を実施例1と同様の
操作により4°Cにて1時間静置保存した。
該保存液から濾過により集菌後、実施例1と同様の反応
を行い、反応終了液中のL−セリン量を定量した。その
結果を第4表に示す。
第  4  表 リゾチーム    0.001     26N−アセ
チルム ラミダーゼ 0.001 無添加水 (本固定化菌体を水に浸漬し、 4°Cでlhr静置保 存)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アミノ酸をラセミ化する酵素を含有する微生物菌
    体又はその固定化物を用いてアミノ酸をラセミ化するに
    あたり、該微生物菌体又はその固定化物を予め細胞壁溶
    解酵素と接触処理することを特徴とするアミノ酸のラセ
    ミ化方法。
  2. (2)細胞壁溶解酵素がグリコシダーゼである特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)グリコシダーゼがリゾチーム又はN−アセチルム
    ラミダーゼである特許請求の範囲第2項記載の方法。
  4. (4)アミノ酸をラセミ化する酵素を含有する微生物が
    グリコシダーゼに感受性である特許請求の範囲第1項記
    載の方法。
JP27605088A 1988-11-02 1988-11-02 アミノ酸のラセミ化方法 Pending JPH02124097A (ja)

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