JPH021181B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH021181B2
JPH021181B2 JP13861681A JP13861681A JPH021181B2 JP H021181 B2 JPH021181 B2 JP H021181B2 JP 13861681 A JP13861681 A JP 13861681A JP 13861681 A JP13861681 A JP 13861681A JP H021181 B2 JPH021181 B2 JP H021181B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyvinyl chloride
rubber
ethylene
chlorinated
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13861681A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5823844A (ja
Inventor
Tetsuo Tojo
Akira Matsuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US06/289,821 external-priority patent/US4433105A/en
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Publication of JPS5823844A publication Critical patent/JPS5823844A/ja
Publication of JPH021181B2 publication Critical patent/JPH021181B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はポリ塩化ビニル組成物に関し、更に詳
しくは、ポリ塩化ビニルの可塑性を著しく改良し
かつポリ塩化ビニルの低温における耐衝撃性及び
柔軟性を著しく改良したポリ塩化ビニル組成物に
関する。 ポリ塩化ビニルは代表的なプラスチツクの一つ
であり、フイルム、シート、パイプ、レザー、紙
加工品、押出物、型物、繊維などの形状に成形さ
れ、極めて多岐多様な応用用途に使用されてい
る。しかしこのポリ塩化ビニルは可塑性の不足、
低温時の性質、特に耐衝撃性に劣るなどの劣性が
あり、このため種々の可塑剤あるいは改質剤を配
合して使用されているのが現状である。このよう
なポリ塩化ビニルの改質剤としては、従来から
DOP(ジオクチルフタレート)DBP(ジブチルフ
タレート)などのフタル酸エステル類やTCP(ト
リクレジルホスフエート)などのリン酸エステル
類が知られているが、これらの液体可塑剤は移行
性や浸出性があり、また加熱により減量するとい
う欠陥を有しているため、これらの欠陥を是正す
るためニトリルゴムや塩素化ポリエチレンなどの
ポリマーを可塑剤としてブレンドすることが行な
われている。 しかしニトリルゴムや塩素化ポリエチレンなど
を配合したポリ塩化ビニルは可塑性は改良される
が、低温での耐衝撃性や低温における柔軟性の改
良に対してはいまだ不十分であつた。 本発明者らは、かかる従来のポリ塩化ビニル組
成物の欠点を改良すべく鋭意研究を進めた結果、
ポリ塩化ビニルに特定の塩素化ゴムを配合するこ
とにより、ポリ塩化ビニルの可塑性が著しく改良
されるだけでなくニトリルゴムや塩素化ポリエチ
レンに比べ、低温における耐衝撃性と柔軟性が著
しく改良されることを見出し、本発明をするに至
つた。 すなわち、本発明に従えば、 (a) ポリ塩化ビニルと、 (b) (i)エチレンと1―ブテンのモル比が約85/15
〜95/5の範囲にあるエチレンと1―ブテンと
の共重合体ゴムもしくは(ii)エチレンと1―ブテ
ンのモル比が約85/15〜95/5の範囲にあるエ
チレンと1―ブテンと5―エチリデン―2―ノ
ルボルネンとの共重合体ゴムを塩素化して得ら
れる塩素含有量約5〜50重量%の少なくとも一
種の塩素化ゴム とから成るポリ塩化ビニル組成物が提供される。 本発明に従えば、更に、 (a) ポリ塩化ビニルと、 (b) (i)エチレンと1―ブテンのモル比が約85/15
〜95/5の範囲にあるエチレンと1―ブテンと
の共重合体ゴムもしくは(ii)エチレンと1―ブテ
ンのモル比が約85/15〜95/5の範囲にあるエ
チレンと1―ブテンと5―エチリデン―2―ノ
ルボルネンとの共重合体ゴムを塩素化して得ら
れる塩素含有量約5〜50重量%の少なくとも一
種の塩素化ゴムと、 (c) (i)エチレンとα―オレフインとの共重合体ゴ
ム又は/及び(ii)エチレンとα―オレフインとポ
リエンとの共重合体ゴム1〜20重量部 からなるポリ塩化ビニル組成物が提供される。 本発明においてポリ塩化ビニルに配合される塩
素化ゴムの原料となる塩素化されるべきエチレ
ン・1―ブテン共重合体ゴム又はエチレン・1―
ブテン・5―エチリデンノルボルネン共重合体ゴ
ム中のエチレンと1―ブテンとのモル比は、約
85/15〜95/5、好ましくは87/13〜94/6の範
囲になければならず、このようなモル比のこの共
重合体ゴムの塩素化物をポリ塩化ビニルに配合し
たものの成形物は同じモル比をとるエチレンとプ
ロピレンとを共重合体成分とする二元又は三元共
重合体ゴムの塩素化物をポリ塩化ビニルに配合し
たものの成形物と比較して、ポリ塩化ビニルに約
50重量部以上大量に配合したとき特に、すなわち
半硬質又は軟質のポリ塩化ビニル組成物を提供し
ようとしたときに特に、強度及び柔軟性に優れ
る。又この二元又は三元共重合体ゴムのエチレン
と1―ブテンのモル比において、1―ブテン単位
が約15モル%以上では、塩素化ゴムをポリ塩化ビ
ニルに配合したものの成形物は強度の点で劣り、
該塩化ゴムに替えて公知のエチレンとプロピレン
を共単量体成分とする二元又は三元共重合体ゴム
の塩素化物を用いたときと変る処がない。 一方、エチレン単位が約95モル%を越えるとき
は成形物の耐衝撃性が劣る欠点が生じる。 エチレン・1―ブテン・非共役ジエン三元共重
合体を原料として用いる場合において、非共役ジ
エン共単量体成分として5―エチリデン―2―ノ
ルボルネンの代りに、ジシクロペンタジエンを用
いたエチレン・1―ブテン・ジシクロペンタジエ
ン共重合体ゴムを用いると、その塩素化物はゲル
量が多くポリ塩化ビニルに配合しても均一に配合
することができないので成形物の耐衝撃性及び強
度が低い。一方、5―エチリデン―2―ノルボル
ネンはその少ないゲル生成量の点からみて好まし
い非共役ジエンである。 塩素化ゴムの原料に用いられるエチレン・1―
ブテン・5―エチリデンノルボルネン共重合体ゴ
ム中の5―エチリデンノルボルネン成分の含量は
ヨウ素価表示で約30以下であることが推奨され
る。該成分量があまり大であると該成分は高価故
経済的でない。 本発明において用いる塩素化ゴムの原料となる
エチレン・1―ブテン共重合体又はエチレン・1
―ブテン・5―エチリデン―2―ノルボルネン共
重合体ゴムは、約5〜100、好ましくは約10〜80
のムーニー粘度(ML1+4、100℃)のものが用い
られることが望ましい。ムーニー粘度が低すぎる
と塩素化ゴムの強度を低下させ、一方高すぎると
塩素化ゴムの溶融流動性が低下し、成形性、加工
性を悪化させ、塩化ビニルとブレンドしたときに
均一性が損われるようになる。 かかる共重合体ゴムの塩素化は、例えば共重合
体ゴムを粉砕して細粒化し、この細粒を水性けん
濁状態にして約70〜90℃の温度で分子状塩素と接
触させる方法、四塩化炭素、テトラクロルエチレ
ンのような塩素に対して安定な溶媒中に共重合体
ゴムを溶解し、均一な溶液状態として分子状塩素
と接触させる方法、あるいはN―クロルアセトア
ミド、N―クロルサクシイミド、1,3―ジクロ
ル―5,5―ジメチルヒダントインのような塩素
化合物をロールやバンバリーミキサーなどで共重
合体ゴム中に均一に練り込み、塩素を遊離する温
度に加熱する方法などによつて行われ、特に水性
けん濁状態での塩素化が好ましい。これは、共重
合体ゴム中のエチレンと1―ブテンとのモル比が
前記規定された範囲内にあり、又共重合体ゴムの
結晶指数が25以上であるため常温での機械粉砕に
よる細粒化が可能であつて、低廉に塩素化し得る
水性けん濁液に分子状塩素を吹込む方法が採用で
きるからである。なお、ここでいう結晶指数は、
低密度ポリエチレンミラソンM―9(三井ポリケ
ミカル製低密度ポリエチレン、ASTM―D―
1238法によるメルトインデツクス(190℃)1.5、
ASTM―D―1505法による密度0.921)の示差熱
分折を行い、20℃〜120℃の範囲にある吸熱面積
を100とし、これに対する共重合体ゴムの吸熱面
積の割合で定義されるものである。この懸濁塩素
化に用いる細粒は10メツシユ(Tyler No.)通過
であることが望ましい。これより細粒が大きくな
ると塩素化に要する時間がかかり工業的に好まし
くなく、また均一な塩素化が困難となり、ゲル発
生等の問題が生じるなどの欠点がある。そして、
この懸濁塩素化の場合、界面活性剤を使用して塩
素化反応系を安定化して実施することが推奨され
る。 塩素化の程度は、分子状塩素その他の塩素化剤
の使用量、反応時間、反応温度などを適宜選択す
ることにより、調節することができる。また、分
子状塩素を使用して塩素化する場合には、光の照
射により塩素化反応速度を大幅に増大し得るの
も、従来の知見の如くである。 塩素化反応後は、次のようにして処理される。
水性けん濁状態での塩素化の場合、塩素化ゴムは
水洗を行なうことにより分子状塩素を除き、乾燥
させる。溶液状態での塩素化の場合には、反応溶
液を過剰のメタノールなどの塩素化ゴムの貧溶媒
中に投入し、沈澱物をロ過し、この溶媒で洗浄し
て乾燥させる。 このようにして得られる塩素化ゴムは、共重合
体中約5〜50重量%、好ましくは約5〜35重量%
の塩素含有量と約20〜150、好ましくは約30〜80
のムーニー粘度(ML1+4、100℃)を有していな
ければならない。塩素含有量およびムーニー粘度
があまり高いと、塩素化ゴムの溶融流動性が低下
し、成形性、加工性を悪化させ、ポリ塩化ビニル
樹脂とブレンドしたときの均一性が損われ得られ
る成形物の衝撃強度が充分でない。一方、これ以
下の塩素含有量ではポリ塩化ビニルと混合して得
られる成形物の耐衝撃性が充分でない。またあま
りムーニー粘度が低いと同様に成形物の耐衝撃性
が低下する。 本発明に従つて、ポリ塩化ビニルに塩素化ゴム
を配合する方法は、従来ニトリルゴムや塩素化ポ
リエチレンをポリ塩化ビニルにブレレンドする任
意の方法をそのまま採用できる。特に、本発明に
おいて使用する塩素ゴムは粒状化しやすく、10メ
ツシユ(Tyler No.)以下に、特に10メツシユ〜
100メツシユの粒径に細粒化した場合、従来の塩
素化エチレン―プロピレン共重合体ゴムや塩素化
エチレン―プロピレン―非共役ジエン共重合体ゴ
ムを細粒化した場合に比べ積載時のブロツキング
がなく、優れた貯蔵安定性を示すので、押出機中
やヘンシエルミキサー中でポリ塩化ビニルとブレ
ントする際極めて有用である。 ポリ塩化ビニルに対する本発明の塩素化ゴムの
配合比率は、その用途(軟質又は半硬質)によつ
ても異なるが、一般的にはポリ塩化ビニル100重
量部に対し、塩素化ゴム3〜200重量部、好まし
くは約5〜100重量部であることが望ましい。 塩素化ゴムの配合量があまり少ない場合には、
ポリ塩化ビニルに耐衝撃性を付与することができ
ないので好ましくなく、逆にあまり多く配合して
もポリ塩化ビニルの改質効果の増加を期待出来ず
無駄なので好ましくない。 本発明に従えば、また、上記塩素化ゴムに加え
て、更に第3成分として、(i)エチレンとα―オレ
フインとの共重合体ゴム又は/及び(ii)エチレンと
α―オレフインとポリエンとの共重合体ゴムを、
好ましくはポリ塩化ビニル100重量部に対して1
〜20重量部通常の方法により配合することによつ
てポリ塩化ビニルの低温の耐衝撃強度を大幅に改
善することができる。 上記α―オレフインの具体例としては、プロピ
レン、1―ブテン、1―ペンテン、4―メチル―
1―ペンテン、1―ヘキセン、1―オクテン、1
―デセンなどを例示できる。 又ポリエンとしては非共役ポリエンが好まし
く、具体的には、1,4―ヘキサジエン、1,6
―オクタジエン、2―メチル―1,5―ヘキサジ
エン、6―メチル―1,5―ヘプタジエン、7―
メチル―1,6―オクタジエンの如き鎖状非共役
ジエン、シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジ
エン、メチルテトラヒドロインデン、5―ビニル
ノルボルネン、5―エチリデン―2―ノルボルネ
ン、5―メチレン―2―ノルボルネン、5―イソ
プロピリデン―2―ノルボルネン、6―クロルメ
チル―5―イソプロペニル―2―ノルボルネンの
如き環状非共役ジエン、2,3―ジイソプロピリ
デン―5―ノルボルネン、2―エチリデン―3―
イソプロピリデン―5―ノルボルネン、2―プロ
ペニル―2,2―ノルボルナジエン、1,3,7
―オクタトリエン、1,4,9―デカトリエンの
如きトリエンなどが代表的な例として示され、特
に1,4―ヘキサジエン、ジシクロペンタジエ
ン、5―エチリデン―2―ノルボルネンなどが好
ましい。 従つて使用し得る第3成分としての共重合体ゴ
ムは各種あるがこれらを混合して用い得ることは
勿論である。工業的にはエチレン・プロピレン二
元共重合体ゴム、エチレン・1―ブテン二元共重
合体ゴム、エチレン・プロピレン、ジシクロペン
タジエン三元共重合体ゴム、エチレン・プロピレ
ン・5―エチリデン―2―ノルボルネン三元共重
合体ゴム、エチレン・1―ブテン・ジシクロペン
タジエン共重合体ゴム、エチレン・1―ブテン・
5―エチリデン―2―ノルボルネン三元共重合体
ゴムなどの使用が推奨される。 これら共重合体ゴムのエチレンとα―オレフイ
ンのモル比は通常約95/5〜20/80の範囲である
こと又ムーニー粘度(ML1+4、100℃)は約20〜
150であることが推奨される。又ポリエン成分が
共重合している共重合体ゴムにあつてはヨウ素価
表示で約30以下のものの使用が好ましい。 この様な共重合体ゴムの併用効果は前記塩素化
ゴムをポリ塩化ビニル100重量部に対して約3〜
50重量部と少量配合するとき、すなわち耐衝撃性
に優れた硬質ポリ塩化ビニルを提供しようと意図
するときに著しく発現し、低温に於いても秀いで
た耐衝撃性を有する硬質ポリ塩化ビニル成形物が
得られることになる。 なお、ポリ塩化ビニルへの配合にあたつて、こ
の第3成分と予め前記塩素化ゴムとロール押出機
等を用いて均一に混合しておくと極めて良好な結
果が得られる。この第3成分の添加量があまり多
いとむしろ耐衝撃性が低下する場合がある。 本発明の組成物からは耐撃性に優れた硬質ポリ
塩化ビニルの成形物(ポリ塩化ビニル100重量部
に対して約3〜50重量部の塩素化ゴム、更には約
1〜20重量部のエチレン、α―オレフイン、場合
によつてはポリエン成分からなる共重合体ゴムを
配合したとき)が得られ、又強度及び柔軟性に優
れた半硬質又は軟質ポリ塩化ビニル成形物(ポリ
塩化ビニル100重量部に対して50重量部以上の塩
素化ゴムを配合したとき)が得られ、従来のポリ
塩化ビニル樹脂の用途に良好に使用される。 以下に実施例及び比較例をあげて本発明を更に
具体的に説明するが、本発明の範囲をこれらの実
施例に限定するものでないことはいうまでもな
い。 合成例 1及び2 第1表に示した性状を有するエチレン・1―ブ
テン・5―エチリデン―2―ノルボルネン共重合
体ゴムを、ターボミル(ターボ工業製)で20メツ
シユ(Tyler No.)の金網を通過する大きさに常
温で機械粉砕した。粉砕して得られた共重合体ゴ
ム粉末200g、エパン750(ノニオン系乳化剤;第
一工業製薬製品)0.1gおよび水2の混合物を、
撹拌機および温度計を備えた内容積3のガラス
製容器に仕込み、加熱した。系の温度が80℃に達
したら、外側より20W昼光色螢光灯を照射しなが
ら、塩素ガスを2.0g/分の割合で前記混合物の
けん濁液中に導入し、80〜83℃の温度で第1表に
示した時間だけ塩素化反応を継続した。その後ロ
過し、60℃の温水2を用い1時間の洗浄を3回
くり返し、更に1回冷水で洗浄して50℃で減圧下
に乾燥させ、20メツシユの金網を通過するサイズ
の粒径の塩素化ゴムを得た。この塩素化ゴム中の
塩素含有量を、ボンベ燃焼法で測定し、第1表に
示した。また、これら塩素化ゴムのゲル分率を、
次のようにして測定した。100メツシユの金網で
スクリーンバスケツトを作り、この中に約0.2g
の塩素化ゴムを0.1mg単位迄精秤して入れ、沸騰
p―キシレン300ml中に1時間放置し、スクリー
ンバスケツト中に残つた不溶物を50℃、減圧下で
3時間乾燥し、室温に放冷後0.1mg単位迄精秤し、
不溶分の割合をゲル分率として示した。 未加硫塩素化ゴムの物性を測定するため、塩素
化ゴムを150℃のホツトプレスで6分間予熱し、
100Kg/cm2の加圧下で4分間プレス、続いて25℃、
100Kg/cm2の加圧下でコールドプレスして厚さ2
mmのプレスシートに作製し、このシートについて
JlS K―6301の方法に準拠して、破断点応力およ
び伸びの値を測定した。結果を第1表に示す。 合成例 3 第1表に示した性状を有する粉末状(20メツシ
ユスクリーン通過)のエチレン・1―ブテン共重
合体ゴムについて、合成例1及び2と同じ方法で
塩素化を59分間行い、20メツシユの金網を通過す
るサイズの塩素化ゴムを得た。この塩素化ゴム中
の塩素含有量を、ボンベ燃焼法で測定したとこ
ろ、重量で21%の値が得られた。この塩素化ゴム
について物性を測定し、結果を第1表にした。
【表】 実施例 1 (ポリ塩化ビニル硬質用途) 合成例1で得られた20メツシユ(Tyler No.)
の金網を通過するサイズの粉末状の塩素化ゴム10
重量部と粉末状のポリ塩化ビニル(商品名 ゼオ
ン103EP、日本ゼオン製)100重量部と有機Cd―
Ba―Zn系塩化ビニル用安定剤(商品名LKBZ―
80堺化学製)1.5重量部、Cd―Zn系安定剤(商品
名LCZ―10堺化学製)0.5重量部及びステアリン
酸カルシウム(和光純薬製)1.0重量部を50℃で
ヘンシエルミキサー中で混合し、更にこの混合物
を表面温度130〜140℃の8インチロールで5分間
混練した。この混練物の次の条件でプレス成形
し、厚さ2mmのプレスシート(但し落錘衝撃強度
試験用は1mmシート)を作製し各種測定に供し
た。その測定結果を第2表に示す。 (プレス成形条件) ポリ塩化ビニル混練物を170℃で3分間予熱し、
次に170℃で2分間100Kg/cm2の加圧下で熱プレス
を行い、続いで20℃で5分間、100Kg/cm2の加圧
下で冷却プレスを行う。 実施例 2 実施例1において合成例1で得た塩素化エチレ
ン・1―ブテン・5―エチリデン―2―ノルボル
ネン共重合体ゴムの代りに、合成例2で得た塩素
化エチレン・1―ブテン共重合体ゴムを用いた以
外は、実施例1と全く同様にしてポリ塩化ビニル
組成物を調製しプレス成型した。測定結果を第2
表に示す。 比較例 1 実施例1において、合成例1で得た塩素化ゴム
の代りに合成例2の塩素化前の未来性エチレン・
1―ブテン共重合体を用いた以外は実施例1と全
く同様にしてポリ塩化ビニル組成物を調製し、プ
レス成型した。測定結果を第2表に示す。 比較例 2 実施例1において、合成例1で得た塩素化ゴム
の代りに塩素化ポリエチレン(商品名エラスレン
301A昭和電工製)を用いた以外は実施例1と全
く同様にしてポリ塩化ビニル組成物を調製し、プ
レス成型した。測定結果を第2表に示す。
【表】 実施例 3 (ポリ塩化ビニル半硬質用途) 合成例3で得た20メツシユ(Tyler No.)の金
網を通過するサイズの粉末状の塩素化ゴム100重
量部と粉末状のポリ塩化ビニル(商品名ゼオン
103EP日本ゼオン製)100重量部と有機Cd―Ba―
Zn系塩化ビニル用安定剤(商品名LKBZ―80堺
化学製)1.5重量部、Cd―Zn系安定剤(商品名
LCZ―10堺化学製)0.5重量部及びステアリン酸
カルシウム(和光純薬製)1.0重量部をヘンシエ
ルミキサー中で混合し、更にこの混合物を表面温
度130〜140℃の8インチロールで5分間混練し
た。この混練物を次の条件でプレス成形し各種測
定に供した。この測定結果を第3表に示す。 (プレス成形条件) ポリ塩化ビニル混練物を170℃で3分間予熱し、
次に170℃で2分間、100Kg/cm2で熱プレスを行い
その後20℃で5分間、100Kg/cm2で冷却プレスを
行う。 比較例 3 実施例3において合成例3で得た塩素化ゴムの
代りに、塩素化ポリエチレン(商品名MR104大
阪曹達製)を用いた以外は、実施例3と全く同様
にして半硬質ポリ塩化ビニル組成物を調製しプレ
ス成型してその物性を測定した。測定結果を第3
表に示す。 比較例 4 実施例3において合成例3で得た塩素化ゴム
100重量部の代りに、ジオクチルフタレート(和
光純薬製)40重量部を用いた以外は、実施例3と
全く同様にして半硬質ポリ塩化ビニル組成物を調
製し、プレス成型して、その物性を測定した。測
定結果を第3表に示す。
【表】 実施例4〜6及び比較例5 第4表に示した各種共重合体ゴムの混合物10重
量部を8インチロールを用いて表面温度80℃で5
分間混練した。この混練ゴム10重量部を、粉末状
のポリ塩化ビニル(商品名ゼオン103EP日本ゼオ
ン製)100重量部、有機Cd―Ba―Zn系塩化ビニ
ル用安定化剤(商品名LKBZ―80、堺化学製)
1.5重量部、Cd―Zn系安定剤(商品名LCZ―10、
堺化学製)0.5重量部及びステアリン酸カルシウ
ム(和光純薬製)1.0重量部と表面温度130〜140
℃の8インチロールで5分間混練した。 この混練物を実施例1と同様にしてプレスし、
各種物性を測定した。結果を第4表に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) ポリ塩化ビニルと、 (b) (i)エチレンと1―ブテンのモル比が約85/15
    〜95/5の範囲にあるエチレンと1―ブテンと
    の共重合体ゴムもしくは(ii)エチレンと1―ブテ
    ンのモル比が約85/15〜95/5の範囲にあるエ
    チレンと1―ブテンと5―エチリデン―2―ノ
    ルボルネンとの共重合体ゴムを塩素化して得ら
    れる塩素含有量約5〜50重量%の少なくとも一
    種の塩素化ゴムとから成るポリ塩化ビニル組成
    物。 2 (a) ポリ塩化ビニルと、 (b) (i)エチレンと1―ブテンのモル比が約85/15
    〜95/5の範囲にあるエチレンと1―ブテンと
    の共重合体ゴムもしくは(ii)エチレンと1―ブテ
    ンのモル比が約85/15〜95/5の範囲にあるエ
    チレンと1―ブテンと5―エチリデン―2―ノ
    ルボルネンとの共重合体ゴムを塩素化して得ら
    れる塩素含有量約5〜50重量%の少なくとも一
    種の塩素化ゴムと、 (c) (i)エチレンとα―オレフインとの共重合体ゴ
    ム及び/又は(ii)エチレンとα―オレフインとポ
    リエンとの共重合体ゴム とからなるポリ塩化ビニル組成物。
JP13861681A 1981-08-04 1981-09-04 ポリ塩化ビニル組成物 Granted JPS5823844A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US06/289,821 US4433105A (en) 1980-10-16 1981-08-04 Chlorinated rubber and polyvinyl chloride composition containing the same
US289821 1981-08-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5823844A JPS5823844A (ja) 1983-02-12
JPH021181B2 true JPH021181B2 (ja) 1990-01-10

Family

ID=23113250

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13606581A Granted JPS5823802A (ja) 1981-08-04 1981-09-01 塩素化ゴムの製法
JP13861681A Granted JPS5823844A (ja) 1981-08-04 1981-09-04 ポリ塩化ビニル組成物
JP5636889A Pending JPH01272602A (ja) 1981-08-04 1989-03-10 塩素化ゴム

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13606581A Granted JPS5823802A (ja) 1981-08-04 1981-09-01 塩素化ゴムの製法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5636889A Pending JPH01272602A (ja) 1981-08-04 1989-03-10 塩素化ゴム

Country Status (1)

Country Link
JP (3) JPS5823802A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5823802A (ja) * 1981-08-04 1983-02-12 Mitsui Petrochem Ind Ltd 塩素化ゴムの製法
JPS601501U (ja) * 1983-06-17 1985-01-08 住友電気工業株式会社 小型超硬合金ロ−ル
JPS61185553A (ja) * 1985-02-13 1986-08-19 Sumitomo Chem Co Ltd 熱可塑性弾性体組成物

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5823802A (ja) * 1981-08-04 1983-02-12 Mitsui Petrochem Ind Ltd 塩素化ゴムの製法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5823802A (ja) 1983-02-12
JPH01272602A (ja) 1989-10-31
JPS5823844A (ja) 1983-02-12
JPH0142284B2 (ja) 1989-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5076988A (en) Process for the extrusion of low density polyethylene
JPS60109804A (ja) 高粘度シリコ−ンブレンド法
US20050032959A1 (en) Filled thermoplastic olefin composition
EP3201265B9 (en) High frequency weldable ethylene-based polymer compositions with good flame retardancy
JPH021181B2 (ja)
JPS6133844B2 (ja)
US5206305A (en) Chlorinated ethylene-alpha-olefin copolymer rubber and composition thereof
US4165415A (en) Method for preparation of a foam of chlorinated vinyl chloride polymer employing a lower aliphatic alcohol foaming agent
JPS6051503B2 (ja) 軟質樹脂組成物
US5237010A (en) Chlorinated ethylene-α-olefin copolymer rubber and composition
NO760076L (ja)
JPH0329820B2 (ja)
JPS6260401B2 (ja)
JPH0456059B2 (ja)
JPS5851121A (ja) 熱収縮性のフイルム乃至シ−ト
JPS6360782B2 (ja)
JP2004002518A (ja) ゴムスポンジの製造方法
JPH0725962B2 (ja) 明色ゴム組成物
JPS58147434A (ja) ポリオレフイン塑弾性組成物をベ−スとする発泡物品の製造法
JP2024064582A (ja) ゴム組成物および加硫ゴム成形体
JPH0686558B2 (ja) 加硫可能シリコ−ンゴム組成物
KR100550339B1 (ko) 데코시트용 난연성 폴리프로필렌 수지 조성물 및 데코시트성형물
JPH0459845A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH06246876A (ja) ゴム積層体
JPS59187044A (ja) 金属被覆用プロピレン系樹脂組成物