JPH02116850A - 感光性樹脂組成物及び感光性エレメント - Google Patents

感光性樹脂組成物及び感光性エレメント

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JPH02116850A
JPH02116850A JP27144188A JP27144188A JPH02116850A JP H02116850 A JPH02116850 A JP H02116850A JP 27144188 A JP27144188 A JP 27144188A JP 27144188 A JP27144188 A JP 27144188A JP H02116850 A JPH02116850 A JP H02116850A
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unsatd
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isocyanate
unsaturated
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JP27144188A
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Katsunori Tsuchiya
勝則 土屋
Tadashi Fujii
正 藤井
Katsushige Tsukada
塚田 勝重
Nobuyuki Hayashi
信行 林
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は感光性樹脂組成物に関し、更に詳しくは印刷版
製造、金属精密加工等に使用し得る保護膜形成用の感光
性樹脂組成物及び感光性エレメントに関する。
〔従来の技術] 従来、印刷配線板業界において、ソルダマスク、化学め
っき用レジスト等に使用可能な優れた特性を有する感光
性樹脂組成物が知られている。ソルダマスクの主な目的
は、はんだ付は時のはんだ付は領域を限定し、はんだブ
リッジ等を防ぐこと、裸の銅導体の腐食を防止すること
及び長期にわたって導体間の電気絶縁性を保持すること
である。
通常、ソルダマスクとしては、エポキシ樹脂、アミノプ
ラスト樹脂等の熱硬化性樹脂を主成分とする印刷マスク
が用いれる。
しかし、近年、印刷配線板の配線密度が高まり、また導
体間の電気絶縁性の要求も厳しくなり、それに用いるソ
ルダマスクも厚膜で寸法精度の優れたものが要求される
ようになり、スクリーン印刷方式のものでは対処できな
くなっている。
そこで写真法(像的露光に続く現像により画像を形成す
る方法)で厚膜(通常導体上25μmが望まれている)
で、かつ寸法精度の優れた高信頼性のソルダマスクを形
成する感光性樹脂組成物の出現が望まれている。
更に、ソルダマスクを形成された印刷配線板は最終的に
必要とされる寸法に、打抜き機によって打抜かれる。こ
の際打抜き時の衝撃に耐性を有する可とう性のあるソル
ダマスクを形成できる感光性樹脂組成物であることが望
まれる。
従来、ソルダマスク形成用感光性樹脂組成物としては、
アクリル系ポリマー及び光重合性モノマーを主成分とす
る感光性樹脂組成物(特開昭53−56018号公報、
特開昭54−1018号公報等)が知られている。
しかしながら、これらの感光性樹脂組成物にはフィルム
性付与のためアクリル系ポリマーを多量に使用している
ため、硬化被膜の耐熱性が十分でなく、また、打抜き加
工時に硬化被膜にクランクが発生するという欠点がある
一方、耐熱性の良好な感光性樹脂組成物として主鎖にカ
ルコン基を有する感光性エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂
硬化剤を主成分とする組成物(特開昭54−82073
号公報、特開昭5862636号公報等)が提案されて
いる。この系は打抜き加工性には優れているが、これら
光二量化型感光性樹脂組成物は、感度が低いため厚膜の
レジスト形成が困難であり、更に現像液としてシクロヘ
キサノン等の可燃性有機溶剤を使用する必要があるため
安全上も好ましくない。
厚膜硬化可能なソルダマスク形成用感光性樹脂組成物と
しては、エポキシ基を含有するノボラック型エポキシア
クリレート及び光重合開始剤を主成分とする組成物(特
開昭61−272号公報等)が提案されている。これら
の組成物は耐熱性も優れ、有用であるが、打抜き加工時
に硬化被膜にクランクが発生し易く、電気絶縁性の低下
を招く可能性がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解消し、1.1
.1−)リクロルエタン等の難燃性現像液により現像で
き、かつ解像度及び耐熱性にも優れ、更に、打抜き加工
時の衝撃にも耐性を有する可とう性のある、高信頼性ソ
ルダマスクを形成することのできる感光性樹脂組成物及
びこの感光性樹脂組成物を用いた感光性エレメントを提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂のヒドロキ
シル基1当量に、分子中にそれぞれ少なくとも1個のイ
ソシアナート基と不飽和基を有する不飽和インシアナー
トのイソシアナート基を0.01〜0.5当量の範囲で
反応させて得られる不飽和化合物(A)、ノボラック型
エポキシ樹脂と不飽和カルボン酸とを酸当量/エポキシ
当量比が0.01〜0.5の範囲で反応させて得られる
不飽和化合物(B)及び活性光により遊離ラジカルを生
成する増感剤及び/又は増感剤系(C)を含有してなる
感光性樹脂組成物ならびにこの感光性樹脂組成物を用い
た感光性エレメントに関する。
本発明の感光性樹脂組成物は、必須成分として、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂のヒドロキシル基1当量に、
分子中にそれぞれ少なくとも1個のイソシアナート基と
不飽和基を有する不飽和イソシアナートのイソシアナー
ト基を0.01〜0.5当量の範囲で反応させて得られ
る不飽和化合物(A)を含有する。
本発明に用いられるビスフェノールA型エポキシ樹脂は
、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの縮合反応
により得られ、商業的にも入手可能である。常温で固形
でかつ分子量が10000以下のビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂としては、例えば、油化シェルエポキシ■製
、エピコート1001 (軟化点64°C1分子量約9
00)、工ピコート1002 (軟化点78°C2分子
量約1060)、エピコート1055 (軟化点93°
C1分子量約1350)、エピコート1007 (軟化
点128°C1分子量約2900)、エピコート100
9 (軟化点144°C1分子量約3750)等が挙げ
られる。
本発明において、ビスフェノールA型エポキシ樹脂との
付加反応に使用される不飽和イソシアナートは、分子中
にそれぞれ少なくとも1個のイソシアナート基と不飽和
基を有する化合物である。
不飽和イソシアナートの製造には、ジイソシアナート1
モルに対して、好ましくは不飽和モノアルコールが1モ
ル以上用いられ、より好ましくは1.2〜1.5モルの
範囲で用いられる。通常、不飽和インシアナートが単独
で得られることはなく、ジイソシアナート等との混合物
として得られる。
不飽和イソシアナートを形成するだめのジイソシアナー
トとしては、例えば2.4−)リレンジイソシアナート
、2.4−1−リレンジイソシアナートと2.6−)リ
レンジイソシアナートとの混合物、バラフェニレンジイ
ソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナー)、1
.5−ナフチレンジイソシアナート、キシリレンジイソ
シアナート、水素化キシリレンジイソシアナート、ヘキ
サメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナ
ート等が挙げられる。
更に用いられる不飽和モノアルコールとしては、アクリ
ル酸、メタクリル酸などの不飽和カルボン酸にアルキレ
ンモノエポキシドを反応させて得られる1分子中に(メ
タ)アクリロイル基などの不飽和基とヒドロキシル基と
を有するものが挙げられる。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂と不飽和イソシアナー
トとの反応割合は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂の
ヒドロキシル基1当量に対してイソシアナート基が0.
01〜0.5当量の範囲にされるが、好ましくは0.0
5〜0.3当量の範囲である。
イソシアナート基が0.01当量未満では硬化被膜の物
性、例えば耐熱性、耐溶剤性が十分に発揮されない。ま
た、イソシアナート基が0.5当量を越えると、硬化被
膜に可とう性が付与されず、打抜き加工時にクランクが
発生する。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂と不飽和イソシアナー
トの反応の際、三級アミン、有機スズ化合物のような反
応促進剤を用いることは合成時間短縮に有用であり、ゲ
ル化防止のために、重合禁止剤を用いることは必要であ
る。
本発明の感光性樹脂組成物は、更に必須成分として、ノ
ボラック型エポキシ樹脂と不飽和カルボン酸とを酸当量
/エポキシ当量比が0.01〜0.5の範囲で付加反応
させて得れる不飽和化合物(B)を含有する。
本発明に用いられるノボラック型エポキシ樹脂は、例え
ばオルソクレゾール、フェノール、ハロゲン化フェノー
ル等とアルデヒドを酸触媒の存在下に反応させて得られ
るノボラック型樹脂のフェノール性水酸基にアルカリの
存在下にエピクロルヒドリンを反応させて得られるもの
で、商業的にも人手可能である。
オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂としては、
例えばチバ・ガイギー社製、アラルダイトECN129
9(軟化点99°C、エポキシ当量230)、ECN1
280 (軟化点80°C、エポキシ当量230)、E
CN1273 (軟化点73°C、エポキシ当量230
)、日本化薬Q@製、EOCN104(軟化点90〜1
00°C、エポキシ当量225〜245L ECN12
3 (軟化点80〜90″C、エポキシ当量215〜2
35)、ECN127 当■2」5〜235L EOCNIOI (軟化点65
〜69°C、エポキシ当量205〜225)等が挙げら
れる。
フェノールノボラック型エポキシ樹脂としては、例えば
シェル社製、エピコート154(エポキシ当量176〜
181)、ダウケミカル社製、DEN431(エポキシ
当量172〜179)、DEN43 B(エポキシ当量
175〜182)、東部化成■製、YDPN−638(
エポキシ当量170〜190)、YDPN−601(エ
ポキシ当量180〜220)、YDPN−602(エポ
キシ当量180〜220)等が挙げられる。
ハロゲン化フェノールノボラック型エポキシ樹脂として
は、例えば日本化薬味製、BREN (エポキシ当量2
70〜300、臭素含有量35〜37%、軟化点80〜
90°C)等の臭素化フェノールノボラック型エポキシ
樹脂等が挙げられる。
不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸
、β−フリルアクリル酸、β−スチリルアクリル酸、α
−シアノケイ皮酸、ケイ皮酸等が用いられる。
本発明において、これらのノボラック型エポキシ樹脂と
不飽和カルボン酸との付加反応は、酸当1/エポキシ当
量比が0.01〜0.5となる範囲で常法により行われ
る。酸当量/エポキシ当量比が0.01未満ではイメー
ジ露光後の現像処理により光硬化被膜が膨潤しやすい。
酸当量/エポキシ当量比が0.5を超える場合には、硬
化被膜に可とう性がなく、打抜き時にクランクが発生す
る。
ノボラック型エポキシ樹脂と不飽和カルボン酸との反応
物は、例えば前記ノボラック型エポキシ樹脂をメチルエ
チルケトン、メチルセロソルブアセテート、エチルセロ
ソルブアセテート、シクロヘキサノン等の不活性有機溶
剤に溶解し、触媒としてトリエチルアミン、トリーn−
ブチルアミン、ジエチルシクロヘキシルアミン等の三級
アミン、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、塩化ベ
ンジルトリエチルアンモニウム等の四級アンモニウム塩
などを、また、重合禁止剤としてハイドロキノン、p−
メトキシフェノール等を用い、70〜110°Cで前記
不飽和カルボン酸と上記の当量比の範囲で撹拌混合し、
反応させることによって得られる。
本発明の感光性樹脂組成物は、更に活性光により遊離ラ
ジカルを生成する増感剤及び/又は増感剤系を必須成分
(C)として含有する。
増感剤としては、置換又は非置換の多核キノン類、例え
ば2−エチルアントラキノン、2−L−ブチルアントラ
キノン、オクタメチルアントラキノン、1.2−ベンズ
アントラキノン、2.3−ジフェニルアントラキノン等
のアントラキノン誘導体、ジアセチルヘンシル等のケト
アルドニル化合物、ベンゾイン、ビバロン等のα−ケタ
ルドニルアルコール類及びエーテル類、α−炭化水素置
換芳香族アシロイン類、例えばα−フェニルーベンヅイ
ン、α、α−ジェトキシアセトフェノン等、ベンゾフェ
ノン、44′−ビスジアルキルアミノベンゾフェノン等
の芳香族ケトン類、2−メチルチオキサントン、2.4
−エチルチオキサントン、2−クロルチオキサントン、
2−イソプロピルチオキサントン、2−エチルチオキサ
ントン等のチオキサントン類、2−メチル−1−〔4(
メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−プロパノン
−1などが用いられ、これらは単独でああるいは組み合
わせて使用してもよい。
増感剤系としては、例えば2,4.5−トリアリルイミ
ダヅールニ量体と2−メルカプトベンゾキナゾール、ロ
イコクリスタルバイオレット、トリス(4−ジエチルア
ミノ−2−メチルフェニル)メタン等との組み合わせが
用いられる。また、それ自体で光開始性はないが、前記
物質と組み合わせて用いることにより全体として光開始
性能のより良好な増感剤系となるような添加剤、例えば
ベンゾフェノンに対するトリエタノールアミン等の三級
アミン、チオキサントン類に対するジメチルアミン安息
香酸イソアミル、N−メチルジェタノールアミン、ビス
エチルアミノベンゾフェノン等を用いることもできる。
本発明の感光性樹脂組成物は、不飽和化合物(A)10
0重量部に対して不飽和化合物(B)を1〜200重量
部、また、不飽和化合物(A)と不飽和化合物(B)の
混合物100重量部に対して増感剤及び/又は増感剤系
(C)を0.1〜30重量部の範囲で用いることが、解
像度、半田耐熱性及び可とう性に優れたソルダマスクを
形成する上で好ましい。
更に、本発明の組成物は他の光重合性化合物を含有して
もよい。他の光重合性化合物としては、例えばトリメチ
ロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、トリメチルへキサメチレンジイソ
シアナート/2−ヒドロキシエチルアクリレート(1/
2モル比)反応物、イソシアナートエチルメタクリレー
ト/水(2/1モル比)反応物等が挙げられる。また、
特開昭53−56018号公報に示されている光重合性
化合物を用いることもできる。
更に、本発明の感光性樹脂組成物は、微粒状充填剤を含
有してもよい。微粒状充填剤としては、例えばタルク、
シリカ、酸化チタン、クレイ、炭酸カルシウム、含水珪
酸、水酸化アルミニウム、アルミナ、硫酸バリウム、三
酸化アンチモン、炭酸マグネシウム、マイカ粉、珪酸ア
ルミニウム、珪酸マグネシウム等が用いられる。微粒状
充填剤の粒径は、解像度、硬化被膜の密着性等の低下防
止の点から、好ましくは0.01〜10μm、より好ま
しくは0.01〜1.5μmである。
微粒状充填剤は、感光性樹脂組成物中に均一に分散され
ていることが好ましい。充填剤と前記光重合性不飽和化
合物との間の接着力を増すために、充填剤の表面を水酸
基、アミノ基、エポキシ基、ビニル基等の官能基を有す
るシランカンプリング剤で処理することもできる。シラ
ンカップリング剤としては、例えばγ−アミノプロピル
トリエトキシシラン、β−アミノエチル−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、T−グリシドオキシプロビ
ルトリメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピル
トリメトキシシラン等が挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物は、更に、他の副次的成分を
含有していてもよい。副次的成分としては、高分子結合
剤、熱重合防止剤、染料、顔料、塗工性向上剤、消泡剤
、難燃剤、密着性向上剤、エポキシ樹脂の潜在性硬化剤
等が挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物は、ディンデコート法、フロ
ーコート法、スクリーン印刷法等の常法により、加工保
護すべき基板上に直接塗工し、厚さ10〜150μmの
感光層を容易に形成することができる。塗工にあたり、
必要ならば組成物を溶剤に溶解させて行うこともできる
。溶剤としては、例えばメチルエチルケトン、メチルセ
ロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、シ
クロヘキサノン、メチルセロソルブ、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート等を挙げることがで
きる。
また、この溶液を、例えばポリエチレンテレフタレート
フィルム、ポリイミドフィルム等のフィルム上にナイフ
コート法、ロールコート法等により塗布し、乾燥して得
られる感光性エレメントを熱ロールを用いて基板上に加
熱加圧積層して感光層を形成することもできる。この際
基板が導体配線ラインの形成された印刷配線板等の10
μm以上の凹凸を有する場合には、空気の巻き込みを防
ぐため、200mmHg以下の真空下で積層することが
好ましい。このための装置としては、例えば特公昭55
−13341号公報に記載される積層装置が用いられる
。なお、活性光に不透明な支持体フィルムを用いる場合
には、露光時に支持体フィルムを剥離する必要がある。
こうして形成された感光層の露光及び現像は、常法によ
り行われる。即ち、光源として超高圧水銀灯、高圧水銀
灯等を用い、感光性樹脂組成物の層上に直接又はポリエ
チレンテレフタレートフィルム等の透明フィルムを介し
、ネガマスクを通して像的に露光する。露光後透明フィ
ルムが残っている場合には、これを剥離した後現像する
現像処理に用いられる現像液は、露光部にダメージを与
えず、未露光部を選択的に溶出するものであれば、その
種類については特に制限はない。
現像液としては、1,1.1−トリクロルエタンを主成
分とする難燃性の現像剤、例えばスリーワンEX(東亜
合成化学■製)を使用することができる。
上記の方法で得られた像的な保護被膜は、通常のエツチ
ング、めっき等のための耐食膜としての特性を持ってい
るが、現像後に活性光の露光及び80〜200″Cでの
加熱処理を行うことにより、密着性、耐熱性、耐溶剤性
等の特性を向上でき、ソルダマスクとしての特性を満足
する永久的な保護膜が得られる。これらの活性光の露光
及び加熱処理の順序はどちらが先でもよい。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらに制限されるものではない。
なお、実施例及び比較例中の「部」は「重量部」を意味
する。
実施例1 (a)不飽和イソシアナートの製造 温度計、撹拌装置、冷却管及び滴下器の付いた加熱及び
冷却可能な500 Illの反応器に2.4−トリレン
ジイソシアナート87部を仕込み、40°Cに加熱後、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート65部を滴下した
。この際50 ppmのベンゾキノンも添加した。前記
混合物は発熱反応するが必要に応じて冷却しながら60
゛Cに保ち、6時間反応させ、赤外線吸収スペクトル分
析によって遊離のヒドロキシル基が消失したことを確認
した後、操作を停止し、褐色の不飽和イソシアナートを
得た。
(b)不飽和化合物(A)の製造 ビスフェノールA型エポキシ樹脂として、油化シェルエ
ポキシ社製、エピコート1009 (軟化点144°C
1分子量約3750)75部をジエチレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート75部に加熱溶解した後、
(a)で得た不飽和イソシアナートを20部(エピコー
ト1009のヒドロキシル基1当量に対して、イソシア
ナート基0.25当量)、ジブチル錫ジラウレート0.
2部を加え、60°Cで5時間反応させると、赤外線吸
収スベトクトル分析の結果、遊離のイソシアナート基は
消失したことが確認され、不飽和化合物(A)が得られ
た。
(c)不飽和化合物(B)の製造 オルソクレゾールノボララック型エポキシ樹脂として、
日本化薬社製、EOCN−104(エポキシ当量230
)92部をジエチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート60部に加熱溶解した後、アクリル酸4.3部
(酸当量/エポキシ当I比0.15)、塩化ベンジルト
リメチルアンモニウム0.03部及びp−メトキシフェ
ノール0.03部の混合物を反応温度60°Cに保ちな
がら約1時間かけて滴下した後、80°Cに昇温し、約
15時間撹拌を続けて酸価を1以下にして、不飽和化合
物(B)を得た。
(d)感光性樹脂組成物の調製 (b)で得られた不飽和化合物(A)180部と(c)
で得られた不飽和化合物(B)60部との混合物に2−
メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モ
ルホリノ−プロペン−1,10部、4.4′−ビスジエ
チルアミンベンゾフェノン1部、フタロシアニングリー
ン0.1部、キュアゾール2E4MZ−CN (四国化
成工業■製1−シアノエチル−2−エチル−4−メチル
イミダゾールy〆)3部及びモダフロー0.2部を配合
し、ロールミルで混合分散させて、本発明の感光性樹脂
組成物の溶液を調製した。
(e)硬化被膜の形成 (d)で得られた感光性樹脂組成物の溶液を銅張り積層
板上に塗布し、室温で20分、80°Cで20分間乾燥
し、厚さ40μmの感光層を形成した。次いで、ネガマ
スクを通してオーク製作所■製フェニックス3000型
露光機を用い、600mJ/cfIIで露光した。露光
後、80°Cで5分間加熱し、常温で30分放置した後
、スリーワンEX−UB(東亜合成化学■製1,1.1
−)リクロルエタンを75重量%含む現像剤)を用いて
20°Cで60秒間スプレー現像した。次いで、東芝電
材■製東芝紫外線照射装置(定格電圧200■、定格消
費型カフ、2KW、適合ランプH5600L/2、ラン
プ本数1本)を使用し、IJ/cfflで照射した後、
150°Cで30分間加熱処理してネガマスクに相応す
る寸法精度の優れたソルダマスクを得た。
このソルダマスクは耐冷熱衝撃性に優れ、ロジン系フラ
ンクスA−226(タムラ化研■製)を用いて、260
°Cで10秒間、はんだ付は処理し、更にトリクレンで
25°Cで10分間清浄化処理した後、MIL−3TD
−202E107D条件B(−65°C30分間、常温
5分以内、125°C30分間)、50サイクルの冷熱
衝撃試験及び打抜き試験でクランクの発生及び被膜の剥
離は認められず、長時間の信頬性が非常に優れているこ
とが示された。
実施例2 (a)不飽和イソシアナートの製造 温度計、撹拌装置、冷却管及び滴下器の付いた加熱及び
冷却可能な500dの反応器にヘキサメチレンジイソシ
アナート84部を仕込み、40°Cに加熱後、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート65部を滴下した。この際
50ppmのベンゾキノンも添加した。前記混合物は発
熱反応するが、必要に応じて冷却しながら60°Cに保
ち、6時間反応させ、赤外線吸収スペクトル分析によっ
て遊離のヒドロキシル基が消失したことを確認した後、
操作を停止し、褐色の不飽和イソシアナートを得た。
(b)不飽和化合物(A)の製造 ビスフェノールA型エポキシ樹脂として、油化シェルエ
ポキシ■製、エピコート1010 (分子175500
)75部をジエチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート75部に加熱溶解した後、(a)で得れた不飽
和イソシアナートを20部(エピコート1009のヒド
ロキシル基1当量に対してイソシアナート基0.25当
量)、ジブチル錫ジラウレート0.2部を加え、60°
Cで5時間反応させると、赤外吸収スペクトル分析の結
果、遊離のイソシアナート基は消失したことが確認され
、不飽和化合物(A)が得られた。
(c)不飽和化合物(B)の製造 オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂として、日
本化薬味製、EOCN−102(エポキシ当量230 
) 92部をジエチレングリコールモノエチルエーテル
アセテート60部に加熱溶解した後、アクリル酸1.4
部(酸当量/エポキシ当量比0.05)、塩化ベンジル
トリメチルアンモニウム0.01部及びp−メトキシフ
ェノール0.01部の混合物を反応温度60°Cに保ち
ながら約1時間かけて滴下した後、80゛Cに昇温し、
約15時間撹拌を続けて酸価を1以下にして、不飽和化
合物(B)を得た。
(d)感光性樹脂組成物の調製 (b)で得られた不飽和化合物(A)180部と(c)
で得られた不飽和化合物(B)70部との混合物に、三
酸化アンチモン(平均粒径0.15μm)6部、ベンゾ
フェノンIO部、ミヒラーケトン0.5部、キュアゾー
ル2E4MZ−CNa部及びビクトリアピュアブルー0
.04部を配合し、三本ロールで混合して本発明の感光
性樹脂組成物の溶液を調製した。
以下、実施例1(c)と同様にして耐熱性及び打抜き加
工性に優れた硬化被膜を得た。
また、前記感光性樹脂組成物を厚さ0.8柵、UL94
V−0のガラスエポキシ難燃基材(日立化成工業■製、
MCL−E−67)の両面に適用し、厚さ75μmの硬
化被膜を形成させた場合には、UL94V−1の難燃性
を保持することが分かった。
実施例3 実施例2の(b)で得た不飽和化合物(A)180部と
実施例1の(c)で得た不飽和化合物(B)60部との
混合物に、ミクロエースP−4(日本タルク■製タルク
、平均粒径1.5μm)25部、2,4−ジエチルチオ
キサントン4部、ジメチルアミノ安息香酸エチル6部、
ビクトリアピュアブルー0.04部、キュアゾールC,
,Z−AZ INE(四国化成工業■製2,4−ジアミ
ノ−6−(2’−n−ウンデシルイミダゾリル)エチル
−1,3,5−)リアリフ12部及びメチルセロソルブ
5部を配合し、三本ロールで混合分散させて本発明の感
光性樹脂組成物の分散液を調製した。
以下、実施例1(C)と同様にして耐熱性及び打抜き加
工性に優れた硬化被膜を得た。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の感光性樹脂組成物を用いること
により、写真法による厚膜の画像形成が可能であり、ま
た1、1.1−)リクロルエタン等の難燃性溶剤を主成
分とする現像液を用いて、解像度、耐熱性及び打抜き加
工性に優れた高信頼性のソルダマスクを形成することが
できる。
また、本発明の感光性樹脂組成物を用いて得、しれる保
護被膜は、トリクレン、メチルエチルケトン、イソプロ
ピルアルコール、トルエン等の有機溶剤に充分に耐え、
酸性水溶液又はアルカリ水溶液にも耐える。更に、耐熱
性、機械的特性にも擾れているので、エツチング、めっ
き等のための耐食膜、ソルダマスク等の永久的な保護膜
として使用することができる。更に、本発明の感光性樹
脂組成物を用いて形成される被膜は、優れた化学的・物
理的特性を有し、このため多層印刷配線板の眉間絶縁層
、感光性接着剤、塗料、プラスチックレリーフ、印刷版
材料、金属精密加工材料等にも用いることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ビスフェノールA型エポキシ樹脂のヒドロキシル基
    1当量に、分子中にそれぞれ少なくとも1個のイソシア
    ナート基と不飽和基を有する不飽和イソシアナートのイ
    ソシアナート基を0.01〜0.5当量の範囲で反応さ
    せて得られる不飽和化合物(A)、ノボラック型エポキ
    シ樹脂と不飽和カルボン酸とを酸当量/エポキシ当量比
    が0.01〜0.5の範囲で反応させて得られる不飽和
    化合物(B)及び活性光により遊離ラジカルを生成する
    増感剤及び/又は増感剤系(C)を含有してなる感光性
    樹脂組成物。 2、不飽和化合物(A)100重量部に対して不飽和化
    合物(B)を1〜200重量部、また、不飽和化合物(
    A)と不飽和化合物(B)の混合物100重量部に対し
    て増感剤及び/又は増感剤系(C)を0.1〜30重量
    部の範囲で配合して成る請求項1記載の感光性樹脂組成
    物。 3、請求項1記載の感光性樹脂組成物をフィルム上に塗
    布し、乾燥して得られる感光性エレメント。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003032090A1 (fr) * 2001-09-28 2003-04-17 Showa Highpolymer Co., Ltd. Composition de resine photosensible

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