JPH0211528A - メチルナフタレンの脱硫方法 - Google Patents

メチルナフタレンの脱硫方法

Info

Publication number
JPH0211528A
JPH0211528A JP16362188A JP16362188A JPH0211528A JP H0211528 A JPH0211528 A JP H0211528A JP 16362188 A JP16362188 A JP 16362188A JP 16362188 A JP16362188 A JP 16362188A JP H0211528 A JPH0211528 A JP H0211528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methylnaphthalene
oil
formaldehyde
organic sulfur
sulfuric acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16362188A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Sato
信之 佐藤
Tsugio Hotta
堀田 次男
Makoto Tanaka
信 田中
Akinori Matsuura
松浦 明徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP16362188A priority Critical patent/JPH0211528A/ja
Publication of JPH0211528A publication Critical patent/JPH0211528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、工業的に有用な化合物であるメチルナフタレ
ンの脱硫方法に関する。
〈従来の技術〉 メチルナフタレンはコールタール又は石油の分解油、改
質油中に比較的多量に含まれている化合物の1つであり
、蒸留法、晶析法等の種々の方法で回収されている。
しかしながら、このようにして回収されたメチルナフタ
レン含有油中には、不純物として有機硫黄化合物が含ま
れている。 これらの有機硫黄化合物はメチルナフタレ
ンから合成されるビタミンに3や2,6−ナフタレンジ
カルボン酸の品質を悪化させるのみならず、その製造工
程においても多大なlIl書となる。
これらの有機硫黄化合物を通常の蒸留、晶析等の手段で
十分に除去する事は困難である。
そこで従来において、これら一般に有機硫黄化合物を除
去する方法の1つとして、硫酸洗浄法が提案されている
(昭和53年12月、日本芳香族工業会発行「芳香族及
びタール工業ハンドブック」第81頁)。
しかし、この方法は多量の硫酸が必要であリ、その処理
に伴って排出される廃酸量が多大となり、廃酸処理費が
多くかかる。 かつ脱硫率も低く、脱硫されたメチルナ
フタレンの回収率も低いという欠点がある。
〈発明を解決するための課題〉 そこで本発明は、前記従来技術の問題点を解決し、メチ
ルナフタレン含有油中の有機硫黄化合物を除去し、有機
硫黄化合物濃度の低い1−メチルナフタレンおよび/ま
たは2−メチルナフタレンを高収率で得ることを目的と
する。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を解決するために、本発明はメチルナフタレン
含有油を酸の存在下、ホルムアルデヒドで処理する事に
より、十分な脱硫率で、かつ高いメチルナフタレン収率
で有機硫黄化合物を除去できる事を見い出し、本発明に
至った。
つまり本発明は、1−メチルナフタレンおよび/または
2−メチルナフタレンを含有する油から硫酸および/ま
たは芳香族スルホン酸の存在下、ホルムアルデヒドを用
いて脱硫することを特徴とするメチルナフタレンの脱硫
方法を提供する。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に用いる出発原料は、コールタール等から得られ
るメチルナフタレン油を精密蒸留することによって得ら
れる。
本発明に使用する酸としては硫酸または芳香族スルホン
酸若しくは硫酸と芳香族スルホン酸の混合物である。 
芳香族スルホン酸の具体例としてはベンゼンスルホン酸
、アルキルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸
、アルキルナフタレンスルホン酸、ジフェニルスルホン
酸等が挙げられる。 また、硫酸については一般的に用
いられる硫酸以外に発煙硫酸等も用いることができる。
 これらの酸はあらかじめ調製されたものを使用しても
よいし、メチルナフタレン含有油に硫酸を加え、メチル
ナフタレンスルホン酸等の芳香族スルホン酸と硫酸の混
合物を製造した後に、ホルムアルデヒド処理を行なフて
もよく、酸の存在下に於いてホルムアルデヒドを加えら
れればよい。
硫酸および/または芳香族スルホン酸の使用量は有機硫
黄化合物1モルに対し0.3g当量以上が好ましい、 
 0.3g当量以下の使用量では十分な脱硫効果が得ら
れないためである。
また、使用する硫酸または芳香族スルホン酸若しくは硫
酸と芳香族スルホン酸混合物と水との組成重量比は1/
4以上が好ましい。
ホルムアルデヒドは水溶液として用いてもよいし、バラ
ホルムアルデヒド等の重合物およびホルムアルデヒドガ
スとして用いてもよい。
ホルムアルデヒドの使用量は有機硫黄化合物1モルに対
し0.5モル以上が好ましい。
水溶液の場合、ホルムアルデヒド濃度は20重量%以上
が好ましい。
反応温度は20〜240℃の範囲が好ましい。 反応時
間は反応温度にもよるが、好ましくは10分以上がよい
反応後、水層を静置分離又は遠心分離により除去し、油
層をアルカリ水溶液またはアンモニア水溶液で洗浄する
油層をさらに蒸留等で精製することにより硫黄濃度の低
いメチルナフタレンを製造することができる。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例に基づいて、具体的に説明する。
(実施例1) コールタールから得られるメチルナフタレン油を精密蒸
留することにより2−メチルナフタレンを得た。 ガス
クロマトグラフ法で測定した純度は97.0重量%であ
った。 また全硫黄分析装置で測定したところ、この2
−メチルナフタレン中には硫黄原子として0.60重量
%の有機硫黄化合物が含まれていた。
前記有機硫黄化合物を含有する2−メチルナフタレン(
純度97.0重量%)200gを80℃に加熱し、攪拌
しながら濃硫酸3.6gを加え、30分反応させた。 
その後37%ホルムアルデヒド水溶液8g加え、さらに
80℃で5時間反応させた。 反応終了後、水層を遠心
分離により除去し、2−メチルナフタレン層を水酸化ナ
トリウム水溶液で洗浄した。
2−メチルナフタレンの収量は176gであり、硫黄の
濃度は0.05重量%であった。
(実施例2) 実施例1と同じ原料200gをtSO℃に加熱し、攪拌
しながらパラホルムアルデヒドを3g加えた後、濃硫酸
3.6gを加え5時間反応させた。 その後の処理は実
施例1と同様に行なった。
2−メチルナフタレンの収量は168gであり、硫黄濃
度は0.04重量%であった。
(実施例3) コールタールから得られるメチルナフタレン油を精密蒸
留することにより1−メチルナフタレンを得た。 ガス
クロマトグラフ法で測定した純度は、95.0重量%で
あった。 また全硫黄分析装置で測定したところ、この
1−メチルナフタレン中には硫黄原子として0.75重
量%の有機硫黄化合物が含まれていた。
前記有機硫黄化合物を含有する1−メチルナフタレン(
純度95.0重量%)200gを80℃に加熱し、攪拌
しながら濃硫酸4gを加え、30分反応させた。 その
後37%ホルムアルデヒド水溶液10gを加え、さらに
80℃で5時間反応させた。 その後の処理は実施例1
と同様に行った。
1−メチルナフタレンの収量は170gであり、硫黄の
濃度は0.06重量%であった。
(比較例1) 実施例1に使用したのと同じ有機硫黄化合物を含有する
2−メチルナフタレン200gを80℃に加熱し、攪拌
しながら濃硫酸31gを加え5時間反応させた。 反応
終了後、同様に水層を除去し、2−メチルナフタレン層
を水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。
2−メチルナフタレンの収量は159gであり、硫黄濃
度は0.08重量%であった。
(比較例2) 実施例3に使用したのと同じ有機硫黄化合物を含有する
1−メチルナフタレン200gを80℃に加熱し、攪拌
しながら濃硫酸31gを加え5時間反応させた。 反応
終了後、同様に水層を除去し、1−メチルナフタレン層
を水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。
1−メチルナフタレンの収量は151gであり、硫黄濃
度は0.10重量%であった。
埋置を低減できるため、経済的である。
〈発明の効果〉 本発明方法によれば、脱硫率が高く、さらに脱硫された
メチルナフタレンの回収率も高いため、工業的に極めて
有利である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1−メチルナフタレンおよび/または2−メチル
    ナフタレンを含有する油から硫酸および/または芳香族
    スルホン酸の存在下、ホルムアルデヒドを用いて脱硫す
    ることを特徴とするメチルナフタレンの脱硫方法。
JP16362188A 1988-06-30 1988-06-30 メチルナフタレンの脱硫方法 Pending JPH0211528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16362188A JPH0211528A (ja) 1988-06-30 1988-06-30 メチルナフタレンの脱硫方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16362188A JPH0211528A (ja) 1988-06-30 1988-06-30 メチルナフタレンの脱硫方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0211528A true JPH0211528A (ja) 1990-01-16

Family

ID=15777410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16362188A Pending JPH0211528A (ja) 1988-06-30 1988-06-30 メチルナフタレンの脱硫方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0211528A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000066521A1 (fr) * 1999-04-28 2000-11-09 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. Procede pour purifier des hydrocarbures aromatiques et procede pour preparer des hydrocarbures aromatiques tres purs

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000066521A1 (fr) * 1999-04-28 2000-11-09 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. Procede pour purifier des hydrocarbures aromatiques et procede pour preparer des hydrocarbures aromatiques tres purs
US6664433B1 (en) 1999-04-28 2003-12-16 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. Process for the purification of aromatic hydrocarbons and process for the preparation of high-purity aromatic hydrocarbons
KR100743889B1 (ko) * 1999-04-28 2007-07-30 다이닛뽄도료가부시키가이샤 방향족 탄화수소의 정제방법 및 고순도 방향족 탄화수소의제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0223544B2 (ja)
JPH0656773A (ja) N−フェニルマレイミドの製造方法
JPH0211528A (ja) メチルナフタレンの脱硫方法
JP2870811B2 (ja) N‐メチル‐2‐ピロリドン中の不純物の低減方法
JP4000721B2 (ja) 2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンの製造方法
JP3068946B2 (ja) インジゴの精製法
JPH069469A (ja) ヒドロキシフェニルアルカン類の精製方法
JPH02256628A (ja) メチルナフタレン含有油の脱硫方法
JPH02157233A (ja) メチルナフタレン含有油の精製方法
JPH0418062A (ja) 塩酸、硫酸およびそのヒドロキシルアンモニウム塩およびアンモニウム塩を含む水性母液の処理法
US2950282A (en) Method for separation and recovery of diazabicyclo-octane
JPS60146854A (ja) ニトリロ三酢酸塩の製造方法
JP2798293B2 (ja) フェノール類の回収方法
JPS5920665B2 (ja) フエニルヒドラジンの精製方法
US1445668A (en) Process of producing cresol
JPS61101590A (ja) タール酸の精製方法
RU2268261C2 (ru) Способ получения динатриевой соли фенилен-бис-бензимидазол-тетрасульфоновой кислоты
JPS6038355A (ja) パラフインのスルホキシド化の際に得られる反応混合物からパラフイン‐スルホナートを穏やかな条件下で単離する方法
SU1650573A1 (ru) Способ очистки серы от органических примесей
JPH021458A (ja) 4,4’―ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造法
JPS60174740A (ja) 有機化合物の分離法
JPH045252A (ja) 4,4’‐ジヒドロキシ‐3,3’,5,5’‐テトラメチルジフェニルメタンの製造方法
JPH01190661A (ja) 4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホンの精製法
JPH0217131A (ja) メチルナフタレンの脱硫方法
US1549833A (en) Higher condensation products of acetaldehyde and process for making the same