JPH02110065A - シート体の積重装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たとえば複写機などにおいて、複数枚の原稿
の表裏両面を複写する場合に、原稿を供給して搬送する
循環式自動原稿供給装置などに有利に実施されるシート
体の積重装置に関する。

従来の技術 典型的な先行技術は、実公昭５９−５００５に開示され
ている。この先行技術は、スプロケットホイルに巻掛け
られた無端状ローラチェーンのアタッチメントリンクに
シート把持部を設けて、原稿や記録紙などのシート体の
端部をそのシート把持部によって挟持して搬送するとい
うチェーンデリバリ方式のシート体搬送装置である。

このシート体搬送装置においては、シート体の搬送方向
下流側端部が、無端状ローラチェーンに取付けられてい
るシート挟持板とシート保持板との間に、前記無端状ロ
ーラチェーンが巻掛けられている一方のスプロケットホ
イルに沿って弯曲する際に、挟持されて搬送される。こ
れらシート挟持板とシート保持板との間に保持されて搬
送されたシート体は、無端状ローラチェーンが巻掛けら
れている他方のスプロケットホイルに沿って弯曲する位
置で、挟持されたシート体の端部が解放されるように構
成されている。

発明が解決しようとする課題 上述した先行技術のチェーンデリバリ方式のシート体搬
送装置を、たとえば循環式自動原稿供給装置において、
原稿収納手段に積載された複数枚の原稿の最上部から順
次的に１枚ずつ原稿を供給搬送した後に、前記原稿供給
手段の原稿の最下部に順次的に原稿を戻すために用いよ
うとすると、原稿収納手段に積載された原稿の最下部と
シート把持部または新たに積重される原稿との間に大き
な摩擦力が働いて、積載された原稿またはそれらの原稿
の最下部に挿入搬送しようとする原稿が破損してしまう
という不所望な事懸を生じかねない。

また、この京擦力によって原稿収納手段内で原稿の紙詰
まりを生じる可能性が高くなってしまう。

このような＄態を回避するために、原稿収納手段の底部
と、その底部上に積載された複数枚の原稿との間に新た
に原稿を挿入搬送するのに同期して、積載された原稿を
底部に対して上下に動かして若干の隙間を設けて京擦力
を低減しようとする試みが成されている。しかしこのよ
うな構成によると、原稿収納手段に原稿を挿入搬送する
動作は前記した原稿の上下動に同期させて行わなければ
ならず、原稿の挿入搬送開始時刻はこの原稿の上・下動
に依存して限定されてしまい、原稿の挿入搬送速度はむ
やみに速くすることができない、したがって循環式自動
原稿供給装置の原稿の循環速度は、・原稿収納手段にお
ける原稿の上下動に律速されて高速化することができな
い。

本発明の目的は、シート体収納手段に積載されたシート
体の最下部と、新たに挿入されるシート体またはそのシ
ート体を保持するシート把持部との間に大きな摩擦力が
働かず、したがってシート体同志の破損やシート把持部
によるシート体の破損、さらにはシート体の紙詰まりな
どを生じにくくしたシート体の積重装置を提供すること
である。

また本発明の目的は、シート体収納手段の底部に積載さ
れたシート体を上下動させて底部との間に隙間を設ける
必要がなく、したがってまた、シート体の挿入搬送開始
時刻をその上下動に依存して限定されることなく任意の
時刻で行うことができるようにして、高速度のシート体
の挿入搬送を可能としたシート体の積重装置を提供する
ことである。

課題を解決するための手段 本発明は、底部を有する収納空間を備え、この収納空間
にｆｊＩ重ねられたシート体を収納するシート体収納手
段と、 シート体の少なくとも搬送方向下流側端部を保持して、
前記底部と、この底部に積重ねられているシート体下部
との間にシート体を挿入して搬送する挿入搬送手段とを
含むことを特徴とするシート体の積重装置である。

作　　用 本発明に従えば、底部を有する収納空間を備えたシート
体収納手段と、その収納空間内に先行して積載されたシ
ート体の最下部と底部との間へシート体を挿入して搬送
する挿入搬送手段とによって、複数枚のシート体が下方
側から順次的に前記収納空間内に積載されていく。

この挿入搬送手段は、シート体の少なくとも搬送方向下
流側端部を、前記収納空間の底部と、この底部に積重ね
られているシート体の最下部との間に大きな串擦力が働
かないように保持して挿入搬送を行う、ここで、シート
体の搬送方向下流側端部を保持する手段としては、たと
えば一対の、シート体上部を押える部材とシート体下部
を押える部材とを用いてシート体の端部を挟持するよう
にしてもよいし、あるいは多数の吸引孔を有するベルト
を介して空気を吸引することによって、そのベルトの外
周面にシート体を吸着させるようにしてもよい。

実施例 第１実施例 第１図は、本発明の一実施例の断面図である。

原稿１の表裏両面を複写する転写型静電式複写機３つく
後述の第２図参照）において、シート・体供給装置２に
よって原稿収納手段７７に載置されである原稿１を、給
紙手段３８および第１搬送手段３を用いて第１露光領域
４に搬送して原稿１の一方表面を露光し、次に第２搬送
手段５によって原稿１の他方表面を第２露光領域６に搬
送して露光を行い、この両表面が露光された後の原稿１
は再び原稿収納手段７７の積重ねられた複数枚の原稿１
の最下部に、挿入搬送手段７によって挿入搬送されて戻
される。

第２図は、シート体供給装置２を備える転写型静電式複
写機３つの全体の構成を示す断面図である。露光手段８
は、第１および第２露光領域４゜６において提示された
原稿像を直円筒状の感光体９上に結像して、コロナ放電
器１０によって帯電された感光体９の表面に静電潜像を
形成する。露光手段８において光源１１と反射鏡１２と
を備える移動体１３は、第１露光領域４および第２８光
顕域６にそれぞれ変位し、原稿１の反射光は反射鏡１４
，１５、レンズ１６、および反射鏡１７を経て前述のよ
うに感光体９上に結像される。

感光体９上に形成された静電潜像は現像装置１８によっ
てトナー像に閉像化され、転写用コロナ放電器１９によ
って記録紙２０の一方表面に転写される。記録紙２０は
搬送手段２１によって搬送され、転写用コロナ放電器１
つによる転写が行われる転写領域２７に導かれる。転写
用コロナ放電器１９によってトナー像が転写された記録
紙２０は、搬送手段２２から定着装置２３に導かれて定
着される。定着装置２３によってトナー像が定着された
記録紙２０は、方向変換手段２４によって記録紙２０の
搬送方向が反転され、搬送路４４を経て容器２５上に導
かれる。容器２５内の記録紙２０は、搬送手段２６によ
って再び転写領域２７に導かれ、前記方向変換手段２４
によって搬送方向が反転された記録紙２０の他方表面に
転写が行われる。転写が終了した記録紙２０は、搬送手
段２２、定着装置２３、および搬送路８０を経てトレイ
２８に排出される。

ここで、原稿１の一方表面が露光されるときには移動体
１３は第１露光領域４の直下に位置され、他方表面が露
光されるときには第２露光領域６の直下に位置される。

こうして原稿１の表裏両面が、対応する記録紙２０の表
裏両面にそれぞれ複写される。記録紙供給手段２９，３
０．３１からは、相互に異なるサイズを有する記録紙２
０が転写領域２７に選択的に搬送される。

再び第１図を参照して、第１撮送手段３において多数の
吸引孔が設けられた無端状ベルト３２が、駆動ローラ３
３と従動ローラ３４，３５．３６３７とに巻掛けられて
いる。原稿収納手段７７に載置されである複数枚の原稿
１は順次的に、給紙手段３８によって１枚ずつ給紙され
て無端状ベルト３２の張架部分３２ａに空気圧で吸着さ
れ、案内部材４０に沿って駆動ローラ３３のまわりを回
り、従動ローラ３６．３７間の第１露光領域４を形成す
る透明板４１上に導かれる。無端状ベルト３２の外周面
には、ローラ４２．４３が配置されて原稿１の搬送を確
実にする。

第１露光領域４において露光を完了した原稿１は、無端
状ベルト３２の張架部分３２ｂに空気圧で吸着され、一
対の案内部材４５および一対のローラ４６との組合わせ
によって張架部分３２ｂから案内孔４８に部分的に導か
れる。一対のローラ４６のうち一方のローラは正逆回転
可能な駆動ローラである。案内孔４８内には、原稿１の
搬送方向先端１ａを検出する検出手段Ｓ１が設けられて
いる。検出手段Ｓ１が原稿１の搬送方向先端１ａを検出
すると、張架部分３２ｂに吸着されていた原稿１の一部
分は、第２搬送手段５の無端状ベルト４７の張架部分４
７ａに切換えられて空気圧で吸着される。無端状ベルト
４７は、駆動ローラ４９と従動ローラ５０，５１とに巻
掛けられている。

張架部分４７ａに吸着された原稿１は、ローラ７８と案
内部材５２とに案内されて第２露光領域６を形成する透
明板５３上に導かれて原稿１の他方表面の露光が行われ
る。

第２露光領域６において露光を完了した原稿１は、無端
状ベルト４７の張架部分４７ｂとローラ５５とによって
挟持されて搬送され、一対の案内部材５６によって案内
され、挿入搬送手段７によって複数枚の原稿１の最下部
に戻される。ローラ５５近傍と案内部材５６の排紙口近
傍とには、原稿１の搬送方向先端１ｂ（第１搬送手段３
による搬送時の搬送方向後端１ｂ）を検出する検出手段
Ｓ２、Ｓ３がそれぞれ設けられている。挿入搬送手段７
のスプロケットホイル１０４ａ〜１０４ｄには、ローラ
チェーン１０５が巻掛けられている。

ローラチェーン１０５の外周部には、予め定められる間
隔でシート把持部１０３が取付けられている。また後述
される原稿収納手段７７の、規制端板１０１に関して原
稿１が挿入搬送されて積重ねられる収納空間とは反対側
近傍に、挿入搬送手段７の駆動に関係する検出スイッチ
１１５が設けられている。

第１搬送手段３において、張架部分３２ａ、３２ｂに対
応して無端状ベルト３２の内側には張架部分３２ａ、３
２ｂに向けて開口したダクト５８゜５９が設けられ、ダ
クト５８．５９によって空気室５８ａ、５９ａが形成さ
れている。

第３図には、空気室５８ａ、５９ａに関連する構成を示
すために第１図の切断面線■−■から見た断面図を示す
、ダクト５８．５９の幅方向（第１図の紙面に垂直方向
）には、ダクト６２を介して誘引ファン６３が接続され
ている。ダクト６２と空気室５９ａとの間には、開閉弁
６４が設けられている。

第４図は、開閉弁６４の斜視図である。弁体６５は空気
室５９ａの下流側、すなわちダクト６２寄り端部に配置
され、水平軸線を有する軸６６に固定されている。軸６
６はダクト５９の側壁５９ｂを挿通している６軸６６に
は可撓性ワイヤ６７が巻付けられており、ワイヤ６７の
一端部はばね６８を介して機体に固定された固定部材５
２に固定されている。ばね６８によって弁体６５は、矢
符６９のように開閉弁６４が開放される方向にばね付勢
される。＠６６にはまた、可撓性ワイヤ７０が巻付けら
れており、ワイヤ７０の一端部は電磁ソレノイド７１の
プランジャ７２に取付けられている。ワイヤ６７．７０
の他端部は軸６６に固定されている。

電磁ソレノイド７１が消磁されているときには、ばね６
８の働きによって弁体６５は第５図に示されるように水
平な姿勢の開弁状態となっている。

これによって空気室５９ａはダクト６２に連通し、空気
室５９ａは負圧となる。電磁ソレノイド７１が励磁され
るとプランジャ７２は第４図の右方に変位し、軸６６は
ばね６８のばね力に抗して矢符６９とは逆の矢符５４方
向に角変位し、弁体６５が停止部材７３．７４に当接し
て第３図に示されるような開弁状態となる。これによっ
て空気室５９ａは大気圧となり、無端状ベルト３２の張
架部分３２ｂによる原稿１の吸着が解除される。

第１図に示される第２搬送手段５のダクト５７もまた誘
引ファン６３に接続されて負圧の状態とされる。これに
よって、多数の吸引孔を有する無端状ベルト４７の張架
部分４７ａに原稿１を吸着して搬送することができる。

給紙手段３８は、駆動ローラ８３と従動ローラ８２に巻
掛けられた無端状ベルト８４、および無端状ベルト８４
内に配設されたダクト８５を含んで構成される。ダクト
８５の空気室８５ａは無端状ベルト８４の下張梁部分８
４ａに向けて開口しており、また空気室８５ａは誘引フ
ァン６３に連通している。これによって原稿収納手段７
７に載置された複数枚の原稿１のうち最上部の原稿１枚
を吸着し、ベルト８４の回動に伴って原稿１を矢符Ｍ１
方向に搬送して第１搬送手段３に導くことができる。

第６図には、給紙手段３８、第１搬送手段３、および第
２搬送手段５における空気圧による原稿１の吸着方向を
白抜き矢符■１〜Ｖ４で示す。実線矢符は原稿１の搬送
方向（矢符Ｍ１〜Ｍ６）およびａ−ラの回転方向を示す
、また第７図（１〉〜第７図（４）は、原稿１の搬送状
態を順次的に示した図である。第６図および第７図を参
照して以下に、シート体供給装置２の動作について説明
する。第４（２Ｉに示した電磁ソレノイド７１が消磁さ
れた状態で、弁体６５は第５図に示されるように開弁状
態となっており、これによってダクト５９はダクト６２
に連通した状態となっている。

図示しない操作手段によって原稿１の複写が指示される
と、誘引ファン６３の吸引動作が開始され、ダクト５７
〜５９．８５の空気が吸引されて負圧の状態とされる。

これによって給紙手段３８の無端状ベルト８４の下張梁
部分８４ａに、複数枚の原稿１が収納された原稿収納手
段７７の最上部に載置された原稿１枚が吸着され、この
妖怪でベルト８４の回動に伴って矢符Ｍ１方向に搬送さ
れる。原稿１が第１搬送手段３のベルト３２部分に搬送
されると、原稿１は負圧状態のダクト５８によって張架
部分３２ａに吸着されて、矢符Ｍ２方向に搬送される。

第１搬送手段３および案内部材４０によって搬送された
原稿１は、第１露光領域４でその一方表面が露光される
。この状態を示したのが第７図（１）である。

第１８光領域４において露光が完了した原稿１は、負圧
状態とされたダクト５つによってベルト３２の張架部分
３２ｂに吸着された状態で矢符Ｍ３方向に搬送され、一
対のローラ４６と一対の案内部材４５とに案内されて案
内孔４８に部分的に導かれる。この状態を示したのが第
７図（２）である。

第７図（２）において、原稿１の搬送方向先端１ａが案
内孔４８内に予め設けられた検出手段Ｓ１によって検出
されると、第４図に示した電磁ソレノイド７１が励磁さ
れ、弁体６５は矢符５４方向に角変位されてダクト５９
とダクト６２を閉鎖状態とする。これによってベルト３
２の張架部分３２ｂへの原稿１の吸着状態は解除される
。これと同期して一対のローラ４６は、その回転方向が
矢符７５ａ、７６ａ方向から矢符７５ｂ、７６ｂ方向に
反転される。これによってベルト３２の張架部分３２ｂ
に吸着していた原稿１は、第２搬送手段５のベルト４７
の張架部分４７ａに吸着された状態に切換えられて第２
搬送手段５による搬送が開始される。この状態を示した
のが第７図（３）である。

第２搬送手段５のベルト４７に吸着した状態で矢符Ｍ４
方向に搬送される原稿１は、第２露光領域６において露
光が行われる９ｍ、送方向Ｍ４に対して原稿１の後端１
ａ（搬送方向が変換される以前は先端１ａ）が、一対の
ローラ４６から離れ、原稿１の搬送方向先端１ｂ（搬送
方向が変換される以前は後端１ｂ）が第２搬送手段５の
ローラ５５近傍に設けられた検出手段Ｓ２によって検出
されると、一対のローラ４６の回転方向は矢符７５ａ、
７６ａ方向に反転され、電磁ソレノイド７１は消磁され
てダクト５８の矢符■３方向の吸引動作が再閉される。

これによって第１搬送手段３および一対のローラ４６は
次の原稿の搬送に備える。

この状態を示したのが第７図（４）である。

第２搬送手段５によって搬送された原稿１は、一対の案
内部材５６に案内されて挿入搬送手段７に導かれる。原
稿１の搬送方向先端１ｂが案内部材５６の排紙口近傍に
予め設けられた検出手段Ｓ２によって検出されると、こ
れに同期して挿入搬送手段７の駆動が開始される。これ
によって原稿１は、挿入搬送手段７のシート把持部１０
３によって挟持されて原稿収納手段７７に載置されであ
る複数枚の原稿１の最下部と底部１００との間に戻され
る。原稿１の挿入搬送を終了した挿入搬送手段７のシー
ト把持部１０３は、規制端板１０１近傍に予め設けられ
た検出スイッチ１１５を入力する。これによって挿入搬
送手段７の駆動は停止する。

このようにして、シート体供給装置２によって原稿１は
、比較的短い搬送経路内で吸着されるベルトが切換えら
れて搬送方向の転換または表裏両面の反転が行われる。

これによって原稿１が搬送経路途中で紙詰まりを生じる
事態を軽減することができ、また原稿１の循環速度を速
くすることができる。

このようなシート体供給装置２は、原稿の搬送のためだ
けでなく記録紙へのトナー像の転写のためにも実施する
ことができ、さらにまた複写機以外のシート体を搬送す
る分野において広範囲に実施することが可能である。

第８図は、原稿収納手段７７および挿入搬送手段７の斜
視図である。原稿収納手段７７は、底部１００、規制端
板１０１、および規制側板１０２を含んで構成される６
底部１００は、矢符Ｍ６で示される原稿１の挿入搬送方
向にその長手方向が揃えられて予め定める一定の間隔で
複数枚が列設される。規制端板１０１は弾性部材から成
り、底部１００に対して原稿の搬送方向Ｍ６下流側の予
め定める最端位置に、挿入搬送されてきた原稿１が当接
してその搬送方向先端が揃えられるように固設される。

規制側板１０２は、原稿１の搬送方向側部が揃えられる
ように、原稿１の搬送方向に沿って平行に一対が設けら
れる。底部１００とこの底部１００上に積載された複数
枚の原稿１の最下部との間には、挿入搬送手段７によっ
て原稿１が挿入搬送される。

第９図は、スプロケットホイル１０４ａ〜１０４ｄ（第
１図参照）に巻掛けられた一対のローラチェーン１０５
に架設された挿入搬送手段７のシート把持部１０３の平
面図である。第９図において１１０は、通常の形状をし
たローラチェーン１０５を構成するためのリンクプレー
トであり、１１１は第１０図に示されるようにリンクプ
レート１１０の一部を改良し、折曲げ部１１１ａおよび
ねじ孔１１１ｂを設けたリンクプレートである。

リンクプレート１１１を、一対のローラチェーン１０５
の内側に連接した２個を１組として１リンクの間隔に設
ける。

シート把持部１０３には、原稿搬送方向Ｍ６前方のリン
ク１１１の折曲げ部側に、両端をねじ１１３によってシ
ート押え棒１０９を固定する。このリンク１１１の後方
のもう１つのリンク１１１側には、シート保持板１０７
の両端をねじ１１３によって固設する。シート押え棒１
０９には、シート押え棒１０９の中央に対して左右対称
に内側の一対には、第１２図に示すシート押え片１１２
がそれぞれ固定されており、外側の一対には第１１図に
示すシート挟持片１０８がそれぞれ固定されている。シ
ート挟持片１０８およびシート押え片１１２の一端には
押上げ部材１０６がそれぞれ取付けられている。シート
挟持片１０８の他端は一部を切欠いて切欠き片な内側に
折曲げ、原稿の先端を規制する規制片１０８ａが形成さ
れている。

また第１３図に示すように、シート保持板１゜７には、
前述したシート押えｆｆｉ　１．０９に取ｆ寸けられた
シート挟持片１０８およびシート押え片１１２が対向す
る位置に切欠きを設け、この切欠き片の一部を内側に折
曲げたシート保持片１０７ａがそれぞれ形成されている
。上述のシート挟持片１０８およびシート押え片１１２
がら成る原稿の上部押え部材と、シート保持片１０７ａ
とを含んでシート把持部１０３が構成される。このシー
ト把持部１０３は、挿入搬送手段７の一対のローラチェ
ーン１０５の外周部に予め定める間隔で複数組つけられ
る。

第１４図（１〉〜第１４図（３）は、シート把持部］０
３の動作を順次的に示した図である。第１４図（１）に
おいて、この待機位置でローラチェーン１０５は駆動を
停止しており、原稿１が供給されるのを待機する状態に
ある。ローラチェーン１０５は、スプロケットボイル１
０４ｂに沿ってその回動方向が曲げられて原稿１を原稿
収納手段７７へ挿入搬送する方向に変わりつつある。こ
の状態でシート保持片１０７ａと、シート挟持片１０８
と、シート押え片１１２（第１４図（１）〜第１４図（
３）では図示せず）とが開放されている。この待機状悪
で、一対の案内部材５６（第１図参照）に案内されて搬
送されてきた原稿１は、シート挟持片１０８の規制片１
０８ａで止められる。

第１４図（１）の状態で、案内部材５６の排紙口近傍に
設けられた検出手段Ｓ３が原稿１の搬送を検出すると、
ローラチェーン１０５の駆動が開始される。これによっ
てローラチェーン１０５は第１４１２１（２＞に示す状
態に移行する。すなわち、ローラチェーン１０５がスプ
ロケットホイル１０４ｂを外れて直線状態になるに従っ
て、シート挟持片１０８およびシート押え片１１２は、
シー■・保持板１０７側に閉じ始める。ローラチェーン
１０５の両リンクプレート１１１が直線状磨になると、
シート挟持片１０８とシート押え片１１２は、シート保
持板１０７のシート保持片１０７ａに押付けられ、原稿
１の先端１ｂを挟持する。このようにしてシート把持部
１０３が原稿１の搬送方向先端１ｂを挟持して矢符Ｍ６
方向に原稿１と搬送して行く。

第１４図（３）は、シート把持部１０３に挟持された状
態で、原稿収納手段７７の収納空間内に載置された複数
枚の原稿１の最下部に新たな原稿１が戻され、シート把
持部１０３が解放位置にきた状態を示す図である。スプ
ロケットホイル１０４ａの外周部に沿って、シート挟持
片１０８およびシート押え片１１２が固設されたローラ
チェーン１０５は、シート保持板１０７が固設されたロ
ーラチェーン１０５に先行して方向を変えるので、シー
ト挟持片１０８およびシート押え片１１２はシート保持
板１０７から次第に開放される。やがて、シート保持板
１０７がスプロケットホイル１０４ａにさしかかると、
原稿１は完全にシート把持部１０３から開放される。こ
の挿入搬送動作の助勢によって原８！１１の搬送方向先
端１ｂは、原稿収納手段７７の規制端板１０１に当接し
て、載置された複数枚の原稿１の最下部に先端１ｂが揃
えられた状形で積重される。

第１５図は、第１４図（２）に相当する状態の原稿収納
手段７７およびシート把持部１０３を含む挿入搬送手段
７の側面図である。第１５図に示されているように、シ
ート挟持片１０８およびシート押え片１１２の原稿１の
搬送方向Ｍ６下流側に設けられた原稿の押上げ部材１０
６によって、既に原稿収納手段７７の収納空間内に載置
された複数枚の原稿１の最下部と、底部１００との間に
一定の間隔が設けられる。すなわち、シート把持部１０
３が設けられたローラチェーン１０５が矢符Ｍ６方向に
回動するのに従って、前記押上げ部材１０６の傾斜に案
内されて積載された原稿１が次第に上方に押上げられる
。したがって積載された原稿１と底部１００との間には
、新たに撰重ねられる原稿１が挿入される空間１１８が
形成される。この形成された空間１１８内に、ローラチ
ェーン１０５の一対のリンクプレート１１１の後部に設
けられたシート保持板１０７と、シート挟持片１０８と
によって先端１ｂが挟持された原稿１が、積載された原
稿１との間で大きな摩擦力を生じることなく容易に挿入
搬送される。

このように原稿同志に大きな摩擦力が働くことなく、し
たがって原稿同志の破損や紙詰まりなどといった不所望
な事態が防止された状態で、原稿収納手段７７の収納空
間内に原稿１が順次的にその底部１００側から積重ねら
れていく。

第２実施例 第１６図は、本発明の第２実施例を示す断面図である。

シート体供給装置２における原稿収納手段７７に載置さ
れた原稿１を、第１露光領域４および第２露光領域６へ
搬送する構成および動作は、第１実施例と同様であるの
で、ここでは簡単のため省略する。第２露光領域６での
露光が完了した原稿１は、無端状ベルト４７の張架部分
４７ｂと、ローラ５５とによって挟持されて搬送され、
一対の案内部材５うによって案内され、挿入搬送手段１
１４によって複数枚の原稿１の最下部に戻される。

第１７図は原稿収納手段７７および挿入搬送手段１１４
の斜視図であり、第１８図は挿入搬送手段１１４のシー
ト把持部１０３の平面図であり、第１９図〜第２２図は
シート把持部１０３の主要構成部材を示した図であり、
第２３図（１）〜第２３図（３）はシート把持部１０３
の動作を順次的に示した図である０本実施例の挿入搬送
手段１１４は、第１実施例の挿入搬送手段７の構成に類
似し、対応する箇所には同一の参照符号を付すとともに
、同様の構成および同様の動作を成す部材についての説
明は、ここでは簡単のため省略する８本第２実施例の第
１実施例に対する違いは、第１実施例のシート挟持片１
０８およびシート押え片１１２に形成された原稿の押上
げ部材１０６に加えて、原稿１とシート把持部１０３と
の間に働く摩擦力をより低減するために、第１７図に示
されるように原稿の押上げ部材１０６に軸１１７を設け
、この軸１１７の両端に原稿の押上げ用に一対のころ１
１６をそれぞれ回転自在に設けたことである。したがっ
て第１実施例において第１４図を参照して説明したよう
に、シート保持板１０７とシート挟持片１０８とによっ
て原稿１の搬送方向先端１ｂが挟持されて搬送される際
に、押上げ部材１０６に設けられた一対の押上げ用ころ
１１６が５原稿収納手段７７に載置された複数枚の原稿
１の最下部に当接して、自在に回転しながら新たに挿入
搬送される原稿１に先行して積載されである原稿１と、
底部１００との間に原稿１が挿入搬送される空間１１８
を形成する。

第２４図は、第２３図（２）に示されたローラチェーン
１０５に取付けられたシート把持部１０３による原稿１
の原稿収納手段７７への原稿１の積重動作を示したもの
である。第２４図に示されるようにシート把持部１０３
の、矢符Ｍ６で示す搬送方向に対して先行した位置に取
付けられている押上げ部材１０６に設けられた回転自在
の押上げ用ころ１１６が、既に載置されである原稿１の
最下部に当接して、後続の原稿１が挿入搬送され、積重
される空間１１８を形成している。

シート把持部１０３に挟持されて原稿１が積重され、第
２３図（３）に示されるように、シート把持部１０３が
形成されたローラチェーン１０５がスプロケットホイル
１０４ｂに沿って方向を変えると、第１実施例の第１４
図（３）に関連して説明したように、原稿保持板１０７
と原稿挟持片１０８とが開放され、それに従って挟持さ
れていた原稿１の先端１ｂも開放される。したがって開
放された原稿１の先端１ｂは、規制端板１０１に当接し
て揃えられて原稿収納手段７７に収納される。

規制端板１０１の下部を通過したシート挟持片１０８が
、スプロケットホイル１０４ｂに沿ってその走行方向を
次第に変換すると、それに伴って挟持片１０８の長手方
向も回転しながら移動する。

このシート挟持片１０８の回転に従って、予め規制端板
１０１の収納された原稿１とは反対側に設けられである
検出スイッチ１１５の入力端１１５ａを、シート挟持片
１０８の搬送方向後端部が押圧して入力する。これによ
って検出スイッチ１１５は図示しない制御手段に検出信
号を送り、この検出信号に応じて制御手段は挿入搬送手
段１１４の回転駆動を停止する。このようにして、回転
駆動が停止した挿入搬送手段１１４の状態で、ローラチ
ェーン１０５に別設された他のシート把持部１０３は、
一対の案内部材５６の原稿排出口近傍に停止して次に搬
送される原稿１に対応できるように、予めローラチェー
ン１０５の外周部に設けられる複数組のシート把持部１
０３の取付は間隔が設定されている。

第３実施例 第２５図は、本発明の第３実施例の断面図である。本実
施例の構成および動作の一部もまた第１実施例と同様で
あるので、対応する箇所には同一の奮照符号を付すとと
もに、第１搬送手段３および第２搬送手段５による原稿
１の第１露光領域４および第２露光領域６への搬送につ
いての説明は、簡単のため省略する。第２Ｂ光領域６に
おいて露光を完了した原稿１は、無端状ベルト４７の張
架部分４７ｂとローラ５５とによって挟持されて搬送さ
れ、一対の案内部材５６によって案内され、挿入搬送手
段１２４によって原稿収納手段７７の収納空間に載置さ
れた複数枚の原稿１の最下部に戻される。

挿入搬送手段１２４は、駆動ローラ１２５および従動ロ
ーラ１２６，１２７に巻掛けられた多数の吸引孔を有す
る無端状ベルト１２８を含んで構成される。無端状ベル
ト１２８の外周面には、予め定められる間隔をおいて原
稿１の搬送方向先端１ａを被覆するカバ一体１２９が取
付けられている。また無端状ベルト１２８内には、張架
部分１２８ａに向けて開口するダクト１３０が設けられ
ている。このダクト１３０によって空気室１３０ａが形
成される。このダクト１３０の空気室１３０ａは、第１
実施例で説明した第３図に示されるダクト６２を通じて
、誘引ファン６３に連通している。したがって第１実施
例の挿入搬送手段７と同様に、挿入搬送手段１２４はベ
ルト１２８の張架部分１２８ａに原稿１を吸着した状態
で、原稿収納手段７７の収納空間内に原稿１を挿入搬送
して積重することができる。さらに、原稿収納手段７７
の原稿の規制端板１０１に関して、原稿１が積載される
収納空間とは反対側には、挿入搬送手段１２４の駆動に
関係する検出スイッチ１３６が設けられている。

第２６図（１）〜第２６図（３）は、挿入搬送手段１２
４の主要動作を順次的に示したものである。挿入搬送手
段１２４の無端状ベルト１２８の外周面に取付けられた
カバ一体１２９は、原稿収柄手段７７内に、既に載置さ
れた複数枚の原稿１を押上げるための押上げ片１３２お
よび原稿１の先端１ａを部分的に被覆するためのカバー
１３３から構成される。第２６図（１）に示されるよう
に、第２搬送手段５によって搬送され、一対の案内部材
５６（第２３図参照）によって案内された原稿１の搬送
方向先端１ｂは、案内部材５６に予め設けられた検出手
段Ｓ３によって検出され、原稿１の先端１ｂがカバ一体
１２９のカバー１３３の内面に案内されて、押上げ片１
３２渣部に当接するのに同期して、挿入搬送手段１２４
は駆動ローラ１２５による駆動が開始される。これによ
って、従動ローラ１２６，１２７に巻掛けられたベルト
１２８は回動され、原稿１の先端１ａがカバ一体１２９
に部分的に被覆された状態で、張架部分１２８ａに空気
圧で吸着されて搬送される。この状態を示したのが、第
２６図（２）である。

新たに挿入される原稿１は、ベルト１２８の張架部分１
２８ａの外周面にダクト１３０による空気吸引によって
吸着され、かつ、その搬送方向先端１ｂがカバ一体１２
９によって被覆された状態で、原稿収納手段７７の収納
空間内に、すでに載置された複数枚の原稿１の最下部と
底部１００との間に挿入される。この原稿１の挿入の際
には、第２６図（２）に示されるように、ベルト１２８
の回動に伴って矢符１３４方向に移動するカバー体１２
９の押上げ片１３２が、その搬送される原稿１の先端１
ｂに先行して複数枚の原稿１と、底部１００との間に原
稿１が挿入される空間１１８を形成する。カバー１３３
は、積重される原稿１の搬送方向先端１ｂ？：被覆して
案内するので、先端１ｂと、既に載置された原稿１とが
直接接触することによる不要な摩擦力の発生は防止され
る。

したがって、原稿１は紙詰まりなどの不所望な事態を生
じることなく、原稿収納手段７７の収納空間内にすでに
載置されである複数枚の原稿１と、底部１００との間に
挿入搬送されて積重されていく。

第２６図（３）は、前述のようにして挿入搬送された原
稿１の先端１ｂが原稿収納手段７７の規制端板１０１に
当接して揃えられ、収納空間内に収納された後のカバ一
体１２９の状態を示した図である。ベルト１２８の外周
面にあって、挿入搬送される原稿１の先端１ｂを案内し
ていたカバー体１２９は、規制端板１０１の下方を通過
すると、従動ローラ１２６に沿って、その移動方向を変
化する。このとき、カバ一体１２９のカバー１３３が、
予め規制端板１０１に関して原稿１が積載される収納空
間とは反対側に設けられた検出スイッチ１３６の入力端
１３６ａを押圧して入力動作を行う、この検出スイッチ
１３６からの検出信号に応じて図示しない制御手段は、
挿入搬送手段１２４の駆動ローラ１２５による駆動を停
止する。したがって、ベルト１２８の回動も停止する。

この状態で、従動ローラ１２７に巻掛けられたベルト１
２８の外周面に別のカバ一体１２９が移動してきており
、一対の案内部材５６の原稿排出口に対向して次に搬送
されてくる原稿１を搬送するために備えられる。

以上説明した第１〜第３実施例などのように本発明のシ
ート体の積重装置を実施すれば、原稿１などのシート体
の少なくとも搬送方向下流側端部である先端１ｂを機械
的に挟持、または多数の吸引孔を有する無端状ベルト１
２８の外周面に空気圧で吸引し、かつ、その先端１ｂを
カバ一体１２９で被覆なとして保持して搬送し、原稿収
納手段７７の底部１００と、底部１００に積重ねられて
いる複数枚の原稿１の最下部との間に挿入搬送すること
ができる。

したがっ゛〔、挿入搬送手段７によって原稿収納手段７
７の収納空間内に挿入搬送される原稿１に同期して、す
でにその底部１００上に載置されである複数枚の原稿１
と、底部１００との間に新たに積重される原稿１のため
に、予め積重された複数枚の原稿１を、その挿入搬送開
始時刻に同期して上下動させるための手段などは不要と
なる。

発明の効果 本発明によれば、シート収納手段の底部と、その底部上
に積重ねられている複数枚のシート体の最下部との間に
、新たなシート体を挿入搬送する動作において、シート
把持部のシート体搬送方向下流側端部が複数枚のシート
体を押上げてシート体が収納される空間を形成する。し
たがってシート体の破損および紙詰まりを低減させるこ
とができる。また、このシート体の挿入搬送動作は、任
意の時刻に行うことができるので、シート体を積重ねる
速度が速くできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のシート体の積重装置を実施したシート
体供給装置２の断面図、第２図はシート体供給装置２を
備えた転写型静電式複写機３９の全体の構成を示す断面
図、第３図は第１図の切断面線■−■から見た断面図、
第４区は開閉弁６４の斜視図、第５図は第３図において
示された弁体６５の開放状態を示す図、第６図は原稿１
の吸着方向、搬送方向、およびローラの回転方向を示す
口、第７図（１）〜第７図（４）は原稿１の搬送状態を
順次的に示す図、第８（２Ｉは原稿収納手段７７および
挿入搬送手段７の斜視図、第９図はシート把持部１０３
の平面図、第１０図〜第１３図はシート把持部１０３の
主要構成部材の斜視図、第１４図（１）〜第１４図（３
）は挿入搬送手段７の動作を順次的に示した図、第１５
図は第１４図（２）の動作をさらに詳しく説明するため
の図、第１６図は本発明の第２実施例である挿入搬送手
段１１４を含むシート体供給装置２の断面図、第１７図
は原稿収納手段７７および挿入搬送手段１１４の斜視図
、第１８図は第２実施例のシート把持部１０３の平面図
、第１９図〜第２２図はシート把持部１０３の主要構成
部材の斜視図、第２３図（１）〜第２３図（３）は挿入
搬送手段１１４の動作を順次的に示した図、第２４図は
第２３Ｉ２Ｉ（２）の動作をさらに詳しく説明するため
の図、第２５図は本発明の第３実施例である挿入搬送手
段１２４を含むシート体供給装置２の断面図、第２６図
（１）〜第２６図（３）は挿入搬送手段１２４の主要動
作を順次的に示した図である。 １・・・原稿、ｌａ、ｌｂ・・・原稿１の搬送方向端部
、２・・・シート体供給装置、３・・・第１搬送手段、
４・・・第１露光領域、５・・・第２搬送手段、６・・
・第２露光碩域、７，１１４，１２４・・・挿入搬送手
段、３８・・・給紙手段、７７・・・原稿収納手段、３
９・・・転写型静電式複写機、１００・・・底部、１０
１・・・規制端板、１０２・・規制側板、１０３・・・
シート把持部、１０４ａ〜１０４ｄ・・・スプロケット
ホイル、１０５・・・無端状ローラチェーン、１０６・
・・押上げ部材、１０７・・・シート保持板、１０８・
・・シート挟持片、１１２・・・シート押え片、１２５
・・・駆動ローラ、１２６．１２７・・・従動ローラ、
１２８・・・無端状ベルト、１２９・・・カバ一体、１
３０・・・ダクト、１３０ａ・・・空気室、Ｍ１〜Ｍ６
・・搬送方向、■１〜■４・・・吸引方向 代理人　　弁理士　画数　圭一部 第３図 第５図 第　４　： 第 図 第 図 第 図 第１０ 図 第１１ 図 ＼ 第１２ 第１３ 図 図 第１４ 図 第１８ 図 第１９ 図 第２０図 第２３図 第２１ 図 第２２囚

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　底部を有する収納空間を備え、この収納空間に積重ね
   られたシート体を収納するシート体収納手段と、 シート体の少なくとも搬送方向下流側端部を保持して、
   前記底部と、この底部に積重ねられているシート体下部
   との間にシート体を挿入して搬送する挿入搬送手段とを
   含むことを特徴とするシート体の積重装置。