JPH02108778A - クリーンルームの開閉扉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は精密機器、電子部品、医薬品等の製造に際して
使用される清浄化空間、所謂クリーンルームの開閉扉に
関する。

〈従来の技術〉 クリーンルームは現在電子工業、医薬品工業。

バイオテクノロジイー産業等において、超清浄度の環境
を確保するものとして使用されている。

当該クリーンルーム内を超清浄度に保つ為には、通常空
気なＨＥＰＡフィルターを通して室内に循環させている
。

このクリーンルームには人の出入口及び物品の取入れ、
取出し等の適宜大きさの開口か設けられており、この開
口には開閉扉が取付けられる。開閉扉は閉戸時に常にエ
アータイトの状態となる様に構成されている。

〈発明が解決しようとする課題〉 通常出入りの開口に設けられる前記開閉戸としては、引
き戸形式、若しくは開き戸形式のものがある。何れにし
てもこの種の吊り戸及び開き戸自体は手動によって開閉
される。

一方クリーンルームの気流方式において、例えば垂直、
水平層流方式による場合がある。この層流方式において
は、上記出入りの開口に設けられた吊り戸、開き戸によ
る室内側凹凸が気流速度のバラツキを招き、クリーンル
ーム内の層流に乱気流を生じさせる。この乱気流によっ
て床や壁面から汚染物質が再飛散して清浄度を低下をさ
せている。その為上記開閉扉は常に室内側壁面に対し凹
凸を生じない様に平滑な状態で閉戸されなければならな
い。しかし開閉扉自体の自重は大きく、且つ手動によっ
て開閉されるので、常に平滑状態とはならず乱気流の発
生を十分に防止できる状態となっていない。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は上記問題点を解決すべく成されたもので、吊り
戸の上部に設けた走行機構を介して、吊り戸をドアエン
ジンの駆動力によりレール上に走行させ、しかも閉戸し
た際に吊り戸を前記開口内に収めることにより、吊り戸
と前記開口の室内側周囲壁面とを略面一に成すものであ
る。

〈作用〉 ドアエンジンの駆動力によって吊り戸は自動的に開閉さ
れ、しかも閉戸した際は確実に開口内に収められるので
平滑な天井と内壁面、更に吊り戸と開口の周囲壁面とが
夫々平滑状となり、クリーンルーム室内においては、直
流、水平層流方式例れにおいても乱気流を生じることが
ない。よって床、壁等から汚染物質を再飛散することが
なくなり高度の清浄度が得られることになる。

〈実施例〉 以下図面に基づき本発明のクリーンルームの開閉扉を詳
細に説明する。

第１図は、クリーンルームＣＲの出入り開口０を説明す
る図である。すなわち側壁Ｗ、、Ｗ２及び下り壁Ｗ３に
よって出入りの開口０が形成され、上部に上枠Ｗ４を介
して吊り戸ｌが配設される。この吊り戸ｌは図面向かっ
て右側に走行することにより開戸し、同左側に走行する
ことによって閉戸する。第２図は第１図におけるＸ−Ｘ
線矢視断面概略図である。側壁Ｗ、、ｗ、は何れもスチ
ール、アルミ、ステンレス等の板材を適宜パネル状に折
曲し、内部に芯材として硬質ウレタン注入発泡材、ペー
パーコア、メタルコア等を内蔵させて断熱、防音の機能
を果す。

一方吊り戸ｌも略同材料及び同厚のパネル体を成してい
る。後述する様にこの吊り戸１は開戸状態においては、
−点鎖線で示す位置状態から更に右側に寄る。又閉戸状
態では実線の位置状態となって側壁Ｗ、、Ｗ、の枠に設
けられたガスケットＧ１．Ｇ２に当接した状態で開口Ｏ
内に収められ、所謂エアータイトの状態となる。

次に第１図のＹ−Ｙ矢視断面概略図である第３図によっ
て、吊り戸１の走行機構と引き寄せ機能、更には振れ止
め機能を説明する。

下り壁Ｗ３の下側には上枠Ｗ１か設けられ、この上枠Ｗ
４はクリーンルーム室内側ＣＲＩで側壁Ｗ　１．　Ｗ　
２及び下り壁Ｗ３と略面一の状態となっている。クリー
ンルーム室外ＣＲＯにおいては閉戸状態となった吊り戸
ｌは、その厚み公文突出する。一方上枠Ｗ４内において
は、吊り戸１の上部に一対の走行機構２，２が設けられ
ている（第４図参照）。この走行機構２は口状の軸受フ
ランジ２１に夫々２本の車軸２２．２２を配設するとと
もに、各車軸２２に戸車２３が所謂四輪式に取付けられ
る。

そのうち−本の車軸２２には後述する如くスライドベア
リング軸受を介して吊り戸ｌが取付けられる。又他方の
車軸２２に取付けられた戸車２３は、単にレール２４か
ら外れるのを防止する為のものである。

これ等各戸車２３は各々上枠Ｗ４内で且つ開口０に対し
て平行に架設された一対のレール２４上に載置される。

前述の如く一体の車軸２２にはスライドベアリング軸受
２５がスライド自在に装着され、このスライドベアリン
グ軸受２５に対し、ブラケット１１及び吊り元１２を介
して吊り戸１か取付けられる。このスライドベアリング
軸受２５を装着した車軸２２においては、吊り戸ｌを平
行に走行させる為戸車２３のスロット孔２３ａに軸承さ
れる（第５図参照）。

斯かる構成の走行機構２において、上記軸受フランジ２
１がドアエンジン３に連結されている。すなわちドアエ
ンジン３のホイール３１とウェッブ２１ａとをチェーン
やベルト３２により連結させてぃる。

次に第４図乃至第７図によって引き寄せ機構４を説明す
る。

引キ寄せ機構４としては、上枠Ｗ４の下面にガイド板４
１を配設し、このガイド板４１に設けたガイド溝４２内
に、吊り元１２に設けたガイド車４３を配置して吊り戸
ｌの閉戸時における引き寄せ及び開戸時における解放を
行う。又吊り戸１の下部においては第３図に示す如く、
室内側側壁の近傍床面に設けたガイドローラ５１を振れ
止めカバー１３のスライド溝（図示せず）に嵌挿して成
る振れ止め機構５て吊り戸１の振れを防止する。

次に吊り戸ｌの走行と引き寄せ駆動を説明する。

先ず図示しない開閉釦をＯＮＬ、てドアエンジン３を駆
動させ、その駆動力をチェーンやベルト３２により伝達
して走行機構２により開口Ｏ方向に引き寄せる。すると
、レール２４上の戸車２３を介して吊り戸ｌは（第１図
の左側方向に）走行する。そして究極には吊り戸１の左
端部が戸枠に当接する。

この当接に際して第７図に示す如くガイド車４３はガイ
ド溝４２内に沿って矢印方向すなわち第６図の一点鎖線
に示す軌跡に沿って移動し、且つスライドベアリング軸
受ｚ５が車軸２２上を区側の如くスライドする。よって
吊り戸ｌは二点鎖線で示す状態で側壁Ｗ、、Ｗ、及び下
り壁Ｗ：ｌ内に収められ閉戸する。これによりクリーン
ルーム室内ＣＲＩにおいては、上記側壁Ｗ、、Ｗ２及び
下り壁Ｗ３゜更には吊り戸ｌの各室内側面が略面一の状
態となる。又吊り戸ｌの下面に設けたガスケットＧ３を
図示しないリンク式落し込み装置によって落し込めば、
各ガスケットＧ、、Ｇ２とともにこのガスケットＧコに
より出入り開口Ｏの周囲はエアータイトの状態に維持さ
れる。

一方吊り戸１を聞けるには前記とは逆に開閉釦をＯＮＬ
／てドアエンジン３を逆回動させる。すると上述したと
は逆の走行により吊り戸１は開戸される。

〈発明の効果） 以上説明した如く本発明の開閉扉は、開閉をドアエンジ
ンの駆動力によって行うので確実に開閉動作か行われる
。特に吊り戸を閉戸するに際し、吊り戸の走行とともに
開口内へ確実に引き寄せできるので室内側の各面は面一
となる。よって層流方式においては乱気流等を生ずるこ
ともなく更にクリーンルーム内で気流速度のバラツキも
なく、壁、床からの汚染物質が再飛散することもないの
て、極めて高い清浄度を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、クリーンルームの出入り開口を示す図、 第２図は、第１図におけるＸ−Ｘ線矢視断面概略図、 第３図は、同Ｙ−Ｙ矢視断面概略図、 第４図は、走行機構を説明する平断面概略図、 第５図は、同側断面概略図、 第６図は、引き寄せ機構を説明する平断面概略図、 第７図は、走行機構の動作を示す図である。 ｌ・・・吊り戸、　　　　２・・・走行機構。 ２１・・・軸受フランジ、２２・・・車軸、２３・・・
戸車。 ２４・・・レール、２５・・・スライドベアリング軸受
。 ３・・・ドアエンジン、　　　４・・・引き寄せ機構。 ４１・・・ガイド板、　　　　　　４２・・・ガイド溝
。 ４３・・・ガイド車、　　５・・・振れ止め機構。 ＣＲ・・・クリーンルーム。 ＣＲ■・・・クリーンルーム室内。 ＣＲＯ・・・クリーンルーム室外。 Ｗ、、Ｗ２・・・側壁、　　Ｗ３・・・下り壁。 Ｗ４・・・上枠、　０・・・開口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 クリーンルームの開口を吊り戸によって開閉するもので
   あつて、 前記吊り戸はドアエンジンの駆動力により吊り戸上部に
   設けた走行機構を介して上枠内に架設されたレール上を
   走行するとともに、閉戸した際に、前記吊り戸を前記開
   口内に収めることによって、前記吊り戸と前記開口の室
   内側周囲壁面とを略面一の状態に成すことを特徴とする
   クリーンルームの開閉扉。