JPH0210806B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0210806B2
JPH0210806B2 JP10889980A JP10889980A JPH0210806B2 JP H0210806 B2 JPH0210806 B2 JP H0210806B2 JP 10889980 A JP10889980 A JP 10889980A JP 10889980 A JP10889980 A JP 10889980A JP H0210806 B2 JPH0210806 B2 JP H0210806B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
pantethine
stratum corneum
dry
moisturizing
Prior art date
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Expired
Application number
JP10889980A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5735510A (en
Inventor
Katsumi Imada
Isamu Nagase
Takashi Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP10889980A priority Critical patent/JPS5735510A/ja
Publication of JPS5735510A publication Critical patent/JPS5735510A/ja
Publication of JPH0210806B2 publication Critical patent/JPH0210806B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
我々の皮膚は日光光線、風、大気の乾燥等によ
つて乾燥し易く、皮膚の健康を損う因子として重
視されている。 一般に乾燥した皮膚は乾燥皮膚(Dry skin)
と呼ばれ、これには先天的なものと後天的なもの
とがあり、前者としては乾皮症、アトピー皮膚、
魚鱗癬(さめ肌)等が挙げられ、後者としては、
高年者皮膚、栄養障害(蛋白欠乏又はビタミンA
欠乏)のもの、化学物質(洗剤、化粧品等)誘発
性のもの等が挙げられている。 かかる乾燥皮膚は外界の刺激を受け易くなり各
種皮膚疾患を発生し易くなる。従つて、乾燥皮膚
の予防及び/又は治療は健康な皮膚を保つ上で重
要な問題である。 更に、皮膚疾患の原因を解剖学的に詳細に検討
すると、皮膚疾患は皮膚角層部の水分含量の異常
に大いに起因するとされている。即ち、角層は外
界からの水分を容易に取り入れる特徴をもつと同
時に、角層の水分は容易に外界に蒸散されていく
という特徴があり、そして角層部の水分含率は正
常状態で15〜25%とされ、この状態で皮膚表面は
はりがあり、健康美を保つているが、これが10%
以下に低下すると乾燥皮膚となるといわれる。又
25%以上になると過剰水分の皮膚となり外界の刺
激に対し抵抗が弱くなり同様に各種皮膚疾患を発
生し易くなる。従つて、健康な皮膚状態を保ち、
乾燥性皮膚疾患を予防及び/又は治療するために
は、角層の水分維持が重要である。 本来、角層水分の維持には、角層から外界への
水分の急速な蒸散を防ぐこと及び角層水分量を一
定に保持させることのための生体の機構がそなわ
つている。即ち、前者のためには皮表の脂肪膜形
成があり、後者のためには、生体内に角層細胞内
あるいは細胞間に水分を吸着してそれを保持する
働きのある物質、即ち、自然保湿因子が存在する
とされている。 この自然保湿因子の働きをするもの、即ち保湿
剤として、現在自然保湿因子の主要成分の一つと
考えられている有機酸複合体であるピロリドンカ
ルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、動物性蛋
白質、尿素等が知られ広く使われている。なかん
ずく、尿素は、保湿剤の代表例として知られてい
る。 本発明者等は、乾燥性皮膚疾患の予防及び/又
は治療という観点から、特に角層の正常な水分量
の維持を期すことに着目し前述の保湿剤以外の優
れたものを開発すべく鋭意検討した結果、脂質代
謝改善剤として著名なパンテチンが目的にかなう
ことを見い出し本発明を完成した。 本発明は、パンテチンを含有する乾燥性皮膚疾
患の予防及び/又は治療剤、更に本質的に述べれ
ば、パンテチンを主成分とする保湿剤に関する。 本発明に係わるパンテチンの保湿効果は、人の
魚鱗癬患者の角層に類似しているといわれる。牛
の鼻、ならびに人の正常角層に類似しているとい
われる牛のひずめの両切片にパンテチンを付着さ
せることにより調べた。 即ち、牛の鼻およびひずめは横浜食肉衛生検査
所より新鮮なものを入手し皮下組織をできるだけ
防去後、ただちに約1cm2の大きさに切り、凍結切
片法にて100μの厚さにスライスし、種々の濃度
のパンテチン水溶液に浸漬後25℃相対湿度79%の
デシケケータ中72時間放置して切片の保水量
(mg/100mg)を求めたものである。〔参考文献;
手塚ら;西日本皮膚科雑誌802頁 昭和50年〕。
尚、表には角層の保湿剤としてよく知られている
尿素についての実験値も併記した。
【表】 た)
表に示される如く、パンテチンは従来最も優れ
た保湿効果を有するものとされる尿素に優るとも
劣らない保湿効果を呈しえたものである。又、表
にみられる如くパンテチンは濃度依存性が小さ
く、濃度が増大してみも水分吸収量は必要以上に
はなりがたい。これに反し尿素の場合は濃度が増
大すると急激に水分吸収量も増大し、過剰水の皮
膚を誘発するおそれがある。 尚、パンテチンは先述した如く脂質代謝改善剤
として著名な医薬品であると同時に安全性の高い
ものであり、保湿効果を必要とする各種医薬外用
剤、更には化粧料へ配合に際しては、安全性の観
点から何ら問題のない物質である。 本発明の目的を達するためには、パンテチンを
各種製剤、例えばクリーム、乳液、軟膏等として
使用すればよい。又、各製剤中のパンテチンの含
量としては該製剤当り0.1〜3.0%程度なかんずく
0.1〜5.0%含まれていればよい。 実施例 1 パンテチン0.5g、加水ラノリン10.0g、流動
パラフイン10.0g及び白色ワセリン79.5gを常法
により混合し軟膏を製した。この軟膏を肌荒れ性
の中年女性15名に1ケ月間適用した結果、13例に
効果が認められ対照区の2例に比較し効果の差が
有意であることが確認された。 実施例 2 ミツロウ 10.0% セタノール 5.0 ラノリン 8.0 コスビオール 37.5 グリセリンモノステアレート(非自己乳化型)
2.0 ポリオキシエチレン・ソルビタン・モノラウレ
ート 2.0 パンテチン 5.0 精製水 25.0 香 料 0.5 酸化防止剤 適量 防腐剤 適量 以上を混合してクリームを製する。 このo/w型クリーム組成の外用薬を使つて、
乾燥性皮膚患者20名(尋常性魚鱗癬、老人性乾皮
症、小児乾燥型湿疹など)に1日2回、1ケ月間
塗布して治癒効果を調べた結果、14例に有効性が
認められた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パンテチンを含有する乾燥性皮膚疾患の予防
    及び治療剤。
JP10889980A 1980-08-08 1980-08-08 Preventive and remedy for dermatosis sicca Granted JPS5735510A (en)

Priority Applications (1)

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JP10889980A JPS5735510A (en) 1980-08-08 1980-08-08 Preventive and remedy for dermatosis sicca

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Publication Number Publication Date
JPS5735510A JPS5735510A (en) 1982-02-26
JPH0210806B2 true JPH0210806B2 (ja) 1990-03-09

Family

ID=14496437

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JP10889980A Granted JPS5735510A (en) 1980-08-08 1980-08-08 Preventive and remedy for dermatosis sicca

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5735511A (en) * 1980-08-12 1982-02-26 Sogo Yatsukou Kk Dermatic medicine for external application
JPH0648509B2 (ja) * 1984-12-25 1994-06-22 グローリー工業株式会社 硬貨径識別装置

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JPS5735510A (en) 1982-02-26

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