JPH02104671A - パラジウム活性化剤及びセラミック基板の無電解めっき方法 - Google Patents

パラジウム活性化剤及びセラミック基板の無電解めっき方法

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JPH02104671A JP25556388A JP25556388A JPH02104671A JP H02104671 A JPH02104671 A JP H02104671A JP 25556388 A JP25556388 A JP 25556388A JP 25556388 A JP25556388 A JP 25556388A JP H02104671 A JPH02104671 A JP H02104671A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タングステン(W)又はモリブデン(Mo)
上に金属パラジウム核を形成するためのパラジウム活性
化剤及びこれらWやMoの導体パターンが形成されたセ
ラミック基板の該パターン上に選択的に無電解めっきを
施す方法に関する。
〔従来の技術〕
W+Moの導体パターン(WやMoの焼結回路)が形成
されたセラミック基板上の該導体パターンに無電解めっ
きを施すには、まず該導体パターンを活性化する必要が
あり、かかる活性化手段としては、従来、金属パラジウ
ム核を導体パターン上に析出させるパラジウム活性化方
法が採用されており、無電解めっき皮膜はこの金属パラ
ジウム核上に析出する。
しかし、このようなパラジウムによる活性化を行なう場
合は通常セラミック基板を第1錫イオンを含むセンシタ
イジング液に浸漬した後、パラジウムイオンを含む活性
化液に浸漬したり、或いは第1錫イオンとパラジウムイ
オンとを含む活性化液に浸漬するものであるが、第1錫
イオン、パラジウムイオンは吸着性が強いので、セラミ
ック基板の全面に金属パラジウム核が析出し易い。
このため、セラミック基板の導体パターン以外の部分を
吸着性の少ないレジスト膜でマスキングしたり、セラミ
ック基板全面に無電解めっき皮膜を析出させた後、導体
パターン以外の部分の無電解めっき皮膜を適宜なエツチ
ング剤で溶解除去したり等する方法が採用されているが
、これらの方法は工程が多くかつ複雑であり、作業能力
が悪くなり、コストも高くなる。
また、この点を改良するものとして、従来、水溶性パラ
ジウム塩、アルカリ金属水酸化物を含むパラジウム活性
化液にエチレンジアミン、プロとレンジアミン、ブチレ
ンジアミンのうちから選ばれた1種類以上の錯化剤を添
加してなるパラジウム活性化液が提案されている(特開
昭58−185794号公報)。この活性化液は、上記
アミンの添加によりパラジウムの吸着性に差をもたせた
ものであるが、この液は安定性に問題があり、また最適
使用範囲が比較的狭く、工程管理上に問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、WやMo上に
選択的に金属パラジウム核を析出させることができ、こ
のためこれらWやMoの導体パターンが形成されたセラ
ミック基板に対し、この導体パターンのみに選択的に無
電解めっき皮膜を析出させることができ、しかも工程管
理も容易である上、パラジウム71度を下げてもその機
能を有効に発揮するパラジウム活性化剤及びこのパラジ
ウム活性化剤を用いたセラミック基板の無電解めっき方
法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明者らは、
上記目的を達成するため種々検討を行なった結果、アル
カリ可溶性パラジウム塩とアルカリ金属水酸化物とを含
むパラジウム活性化剤に対し、鉛、タリウム、ビスマス
、アンチモンのアルカリ可溶性化合物の1種又は2種以
上を添加した場合、この活性化剤でWやMoの導体パタ
ーンが形成されたセラミック基板を処理すると、この導
体パターンにのみ金属パラジウム核が生成し、導体パタ
ーンが形成されていないセラミック素地には金属パラジ
ウム核が生成せず、またこの場合活性化剤のパラジウム
濃度が低くてもその効果を発揮し、広い範囲においてか
かる活性化が達成されるので、工程管理が容易になるこ
とを知見し、本発明をなすに至ったものである。
なお、このようにPb 、 T(!、 Bi 、 Sb
のアルカリ可溶性化合物の添加がW ’?3 M oの
導体パターン上に対してのみ選択的に金属パラジウム核
を生成する作用機構は下記のように推定される。即ち、
上記活性化剤の溶液でWやMoの導体パターンが形成さ
れたセラミック基板を処理すると、WやMoの酸化物は
アルカリに溶解し、この際新鮮なW、Moが顕われ、こ
のW、Mo上にパラジウムイオンが吸着する。このとき
に同時にPb 、 Ti1t Bi又はsbのイオンも
吸着し、これらPb、TI!、旧、SbのイオンはWや
Moとの電気化学的作用でパラジウムイオンが金属コロ
イド状のパラジウムに還元されるための触媒として作用
し、W、Mo上に金属コロイド状のパラジウム(金属パ
ラジウム核)が形成する。
一方、W、Moの導体パターン以外のセラミック素地上
にもパラジウムイオンとPb 、 Ti、旧又はsbの
イオンは同時に吸着するが、この場合Pb、TA。
Bi、 Sbのイオンはセラミック素地上においては電
気化学的作用が生じないので、パラジウムイオンは金属
コロイド状になることはなく、パラジウムイオンのまま
残る。ここで、無電解めっき析出の核になるのは、金属
コロイド状のパラジウムであり、パラジウムイオンや酸
化パラジウム(PdO)などは無電解めっき析出の核に
はなり得ない。従って、このように処理されたセラミッ
ク基板を無電解めっき液中に浸漬するとWやMoの導体
パターンのみにめっきが析出し、それ以外のセラミック
素地にはめっき析出が生じないものと推察される。
従って、本発明は、アルカリ可溶性パラジウム塩とアル
カリ金属水酸化物と鉛、タリウム、ビスマス及びアンチ
モンから選ばれた1種又は2種以上の金属のアルカリ可
溶性化合物とを含有することを特徴とするタングステン
又はモリブデン上に金属パラジウム核を形成するための
パラジウム活性化剤及びタングステン又はモリブデンの
導体パターンが形成されたセラミック基板を上記パラジ
ウム活性化剤の溶液に浸漬して、上記パターン上に選択
的に金属パラジウム核を形成し、次いで無電解めっきを
行なって、該パターン上に選択的に無電解めっき皮膜を
析出させることを特徴とするセラミック基板の無電解め
っき方法を提供する。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の活性化剤において使用されるアルカリ可溶性パ
ラジウム塩としては、アルカリに可溶性であればよく、
特に制限されるものではないが、アンモニウム、エチレ
ンジアミン、ジエチレントリアミン、グリシン、EDT
A、酒石酸、クエン酸等のアンモニウム、有機アミン、
有機カルボン酸などのパラジウム錯塩が好適に使用され
る。この場合、これらパラジウム錯塩は、活性他剤溶液
を調製する際、塩化パラジウム等の無機パラジウム塩に
アンモニア、有機アミン、有機カルボン酸などを加える
ことにより、溶液中で形成することができる。
上記アルカリ可溶性パラジウム塩の濃度は、Pdとして
10〜500mg/(1、特に20〜70mg/Jとす
ることが好ましく、本発明においては低パラジウム濃度
においても十分使用し得る。
また、アルカリ金属水酸化物としては、NaOH。
KOH、LiOHが挙げられ、その濃度は10〜500
g1l、特に40〜120 g/lとすることが好まし
い。
さらに、Pb 、 Tl、 Bi 、 Sbのアルカリ
可溶性化合物としては、これら金属の酸化物、塩化物、
水酸化物、硝酸塩、酢酸塩等の1種又は2種以上を使用
することができる。その濃度は、これら金属化合物の金
属と上記パラジウム塩のPdとの比率が重量比として0
.05:1〜1:1、特に0.1:1−0.5:1とな
るような濃度とすることが好ましい。これらの金属化合
物濃度が低過ぎるとその添加効果が充分発揮されず、ま
た高過ぎると無電解めっきの析出を阻害する場合があり
、めっきむら、無めっきが生じるおそれがある。
上記活性化剤はW又は門0表面に金属パラジウム核を形
成するために使用されるものであり、典型的にはセラミ
ック基板に形成うれたW又はMo導電パターンの無電解
めっきの呼処理剤として該パターン上に金属パラジウム
核を形成するために用いられる。
かかるセラミック基板を上記活性化剤を用いて無電解め
っきする方法としては、常法が採用し得、例えばセラミ
ック基板を脱脂、アルカリエツチング、酸洗するなどの
適宜な前処理を施した後、活性他剤溶液に浸漬し、W又
はMo4体パターン上に金属パラジウム核を形成した後
、無電解めっき液中に浸漬して無電解めっきを行なうも
のである。
この場合、活性化処理条件としては、特に制限されるも
のではないが、処理温度は室温〜90℃、特に60〜8
0℃、処理時間1〜10分、特に5〜8分の条件が好適
に採用される。
また、無電解めっきの種類は何ら制限されず、所望に応
じて選択されるが、通常無電解銅めっき、無電解ニッケ
ルめっきなどが採用される。なお、これらめっき液の組
成、めっき条件も公知の組成、条件が採用し得る。
而して、上記の無電解めっき工程において、セラミック
基板はその活性化工程においてW又はM。
導体パターン上にのみ金属パラジウム核が生成し、他の
セラミック素地上には金属パラジウム核が生成しないの
で、該導体パターンにのみ無電解めっき皮膜が形成され
る。
次に、実施例と比較例により本発明を更に具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
〔実施例、比較例〕
第1表に示す組成のパラジウム活性化液を調製した。
次に、W及びMoの焼結導電パターンが形成されたセラ
ミック基板につき、下記工程で無電解ニッケルめっきを
施した。その時のめっき状態を第1表に併記する。
めっき工程 1、脱脂  食器用洗剤20mj!/7!50℃、10
分 2、水洗  イオン交換水  室温、5分60℃、1分 4.水洗  イオン交換水  室温、3分5、酸洗  
塩酸(36%)500ml/j!室温、1分 6、水洗  イオン交換水  室温、3分7、活性化 
第1表に示す活性化液 70℃、5分 8、水洗  イオン交換水  室温、5分9、無電解ニ
ッケルめっき 上材工業社製BELニッケル使用 65℃、10分 10、水洗  イオン交換水  室温、10分11、乾
燥 第1表の結果より、本発明の活性化剤を用いた無電解ニ
ッケルめっき方法は、パターン外への析出がなく、確実
にパターンにのみ無めっきをなくしてめっき皮膜を形成
し得ることが纒められる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によればWやMo上に選択
的に金属パラジウム核を析出させることができ、WやM
oの導体パターンが形成されたセラミック基板に対しこ
の導体パターンのみに選択的に無電解めっき皮膜を析出
させることができ、かつパラジウム濃度が低下しても機
能を有効に発揮し、その工程管理も容易である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アルカリ可溶性パラジウム塩とアルカリ金属水酸化
    物と鉛、タリウム、ビスマス及びアンチモンから選ばれ
    た1種又は2種以上の金属のアルカリ可溶性化合物とを
    含有することを特徴とするタングステン又はモリブデン
    上に金属パラジウム核を形成するためのパラジウム活性
    化剤。 2、タングステン又はモリブデンの導体パターンが形成
    されたセラミック基板を請求項1記載のパラジウム活性
    化剤の溶液に浸漬して、上記パターン上に選択的に金属
    パラジウム核を形成し、次いで無電解めっきを行なって
    、該パターン上に選択的に無電解めっき皮膜を析出させ
    ることを特徴とするセラミック基板の無電解めっき方法
JP63255563A 1988-10-11 1988-10-11 パラジウム活性化剤及びセラミック基板の無電解めっき方法 Expired - Fee Related JPH0791657B2 (ja)

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