JPH0197403A - 釦 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、金属製キャップとプラスチック製コレットと
からなり、加熱と冷却処理後、その係合および向きが維
持される釦に関する。

従来の技術及び 発明が解決しようとする課題 従来、プラスチック製コレットと金属製キャップとから
なる釦は、仕事着やブランド衣服に広く使用されている
。この金属製キャップは、製造時にプラスチック製コレ
ットに永久的に取付けられており、釦の実用的機能や装
飾的役割をする。このキャップは、釦を取付けた衣服等
がクリーニング、つまり釦が繰返し洗濯・乾燥処理され
る間高温にさらされた後も、その所定向きでプラスチッ
ク製コレット上に保持されてなくてはならない。

米国特許第２，３３２，５７８号には、金属製キャップ
がプラスチック製コレットに対して捩れないように取付
けられた釦が示されている。このキャップの屈曲周縁部
は、コレットの外周縁部を部分的に包囲してコレットに
固定されているが、プラスチック製コレットが繰返し加
熱・冷却処理された場合には、キャップのコレットに対
する固定は役が立たなくなる。

本発明の目的は、プラスチック製コレットとこのコレッ
トに取付けられた可鍛性キャップとで構成され、加熱・
冷却処理後キャップのコレットに対する係合および向き
が維持される釦を提供するにある。

本発明の他の目的は、構成部品の数が少ない釦を提供す
るにある。

課題を解決するための手段 本発明による釦は、上方に延びる柱とその上端の周りに
外方に延びて最外側が肉薄の環状部となっている平板状
フランジとを有する加熱膨脂プラスチック製コレットと
、外周縁部でこの肉薄環状部を包んでフランジに取付け
られた可鍛性キャップとで構成され、このキャップの外
周縁部は、加熱によって環状部が膨張しても拡がらず、
従ってキャップはコレットのフランジに固定維持される
ようなっている。

実施例 図面において、釦（１０）は鋲（１２）によって布′（
１４）に取付けられている。この取付には鋲以外のもの
を使用してもよい。

釦のキャップ（１８）上の印または模様（１Ｂ）は、釦
（１０）と鋲（１２）が結合したとき、その固定中心軸
上に位置するようになる。このように釦と鋲を組合せる
構成および装置については米国特許第３．８０３．６９
８号（発明者５ｃｈａ＋ｌｄｔ他）に詳細に説明されて
いる。

第２図において、ポリマー樹脂等のプラスチック製の従
来の釦コレット（２０）は、穴（２４）を有する柱部（
２２）と平板状フランジ（２６）とからなっている。鋲
（１２）は、頭部（２８）と有歯軸部（３０）とからな
り、この有歯軸部（３０）の先端（３２）は鋲（１２）
がコレット（２０）の穴（２４）に突入して保持される
。

−Ｑ　　　　− 金属等の可鍛性キャップ（１８）は、フランジ（２Ｂ）
の平坦な上面（３４）を包囲し、その周縁部（３６）は
フランジ（２６）の外周縁部（３８）に加締付けられて
いる。フランジ（２６）の下面（４０）は、その外周縁
部（３８）からコレット（２０）の柱部（２２）に向っ
て先細になっている。フランジ（２６）は、比較的平坦
な上面（３４）を有し、外周縁部（３８）から柱部（２
２）に向って肉厚になっている。

周縁部（３６）の縁（４１）は、フランジ（２Ｂ）の下
面（４０）上に露出しており、邪魔になったり美観を損
なう。

第５図は本発明による改良釦を示し、同一部材は同じ符
号で示す。この釦は、フランジ（４４）と柱部（４６）
からなるプラスチック製コレット（４２）を有し、第２
図と同様に鋲（１２）で布地（１４）に取付けられてい
る。フランジ（４４）は、環状部（４８）を有し、その
上面（５０）、つまりフランジ（４４）の上面（５０）
の延長とその下面（５４）は互にほぼ平行になっており
、環状部（４８）が肉薄になっている。金属等の可鍛性
キャップ（５Ｂ）は、＝　６　＝ フランジ（４４）の平坦な上面（５２）に接する中央部
分（５７）を有し、その周縁部（５８）はフランジ（４
４）の環状部（４８）を包むようにフランジに加締付け
られ下面（５４）に被さっている。周縁部（５８）の縁
（５９）は、フランジ（４４）に設けた切込段部（６０
）に収受されている。この切込段部（６０）の高さは、
キャップ部（５Ｂ）の厚さにほぼ等しく、キャップ部（
４４）の周縁部（５８）の下面とフランジ（４４）の下
面とがほぼ面一となっている。フランジ（４４）の下面
（６２）は、切込段部（６０）の下からコレット（４２
）の柱部に向って先細になっている。

釦を衣服等の布地（１４）に取付けた後、衣服を洗濯す
る必要が生じるが、その際まず温水で洗い、その後乾燥
のため高温で加熱する。

プラスチック製コレット（２０）の熱膨張係数、質量と
も金属製キャップ（１８）より大きいため、第２．３．
４図に示すように、釦（１０）を高温加熱すると、プラ
スチック製コレット（２０）の容積が三次元の各方向に
膨脹する。その際コレット（２０）のフランジ（２６）
は、第３図に示すように、水平方向だけでなく垂直方向
にも膨脹するが、キャップ（１８）の周縁部（３６）が
、フランジ（２６）の水平方向の膨脹を阻止し、キャッ
プ（１８）の中央部分がフランジ（２６）の垂直方向の
膨脹を阻止する。この反作用でコレット（２０）の柱部
（２２）が下方に移動され、フランジ（２Ｂ）の上面（
３４）がキャップ（１８）の平坦な下面から離脱する。

このような作用を一般にカッピング（ｃｕｐｐｌｎｇ　
）という。

同時に、フランジ（２Ｂ）は膨脹し、コレット（２０）
のカッピング作用で、フランジ（２Ｂ）外周縁部（３８
）に圧力が生じてキャップ（１８）の周縁部（３６）を
開いてしまう。

繰返し加熱・冷却処理すると、キャップ（１８）の周縁
部（３６）がフランジ（２６）の外周縁部（３８）から
徐々にずれて、第４図に示すように、コレット（２０）
が変形し、キャップ（１８）が緩みコレットのフランジ
（２６）の周りに回動して、時には離脱してしまう。

第５．６．７図の釦はこうした従来釦の欠点を解決する
ものである。平板状フランジ（４４）の環状部（４８）
は、第２．３．４図の釦のものより肉薄になっており、
キャップ（５６）の周縁部（５８）を収受する幅をもっ
ている。キャップ（５Ｂ）の周縁部（５８）は、この環
状部（４８）を包って内方に屈曲し、環状部（４８）の
上面（５０）および下面（５４）に係合している。この
ように、小質量の環状部（４８）がキャップ（５６）の
周縁部（５８）の規制内に位置しているので、周縁部（
５８）が環状部（４８）をより好しくつかんでおり、従
って、加熱処理して環状部（４８）が膨脹しても、キャ
ップ（５６）の周縁部（５８）を開くことはない。繰返
し加熱すると、コレット（４２）が第７図のようにその
フランジ（４４）の上面（５２）がわずかにコツプ状に
湾曲するが、フランジ（４４）の環状部（４Ｂ）はキャ
ップ（５６）の周縁部（５８）による締付けは緩むこと
はない。こうして、釦は機能的にも外観的にも損われる
ことはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、布地に取付けた本発明による釦の斜視図、　
第２図は、布地に取付けた従来の釦の縦断面図、 第３図は、第２図の釦が加熱処理されている状態を示す
縦断面図、 第４図は、第２図の釦が繰返し加熱・冷却処理された後
の状態を示す縦断面図、 第５図は、布地に取付けた本発明の釦の縦断面図、 第６図は、第５図の釦が加熱処理されている状態を示す
縦断面図、 第７図は、第５図の釦が繰返し加熱・冷却処理された後
の状態を示す縦断面図である。 （２０，４２）　　：釦コレット、（２２，４［ｉ）　
　：柱部、（２８，４４）　　：平板状フランジ、（４
８）　　：環状部、　　　（５Ｂ）　　：可鍛性キャッ
プ。 −１０＝ 第１図 第４図 第５図 ６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕上方に延びている柱部と前記柱部の一端から外方
   に延びて最外側が肉薄の環状部となっている平板状フラ
   ンジとを一体に有し熱膨脹するポリマー製釦コレットと
   、外周縁部で前記肉薄環状部を包んで前記フランジの上
   面に係合するように前記環状部に加締付けられた可鍛性
   キャップとからなり、加熱によって前記フランジの前記
   環状部の容積が膨脹しても、前記フランジの前記環状部
   の下面に屈曲した前記キャップの外周縁部は開くことな
   く固定維持されるようになっていることを特徴とする釦
   。 〔２〕前記環状部は、上面および下面を有し、前記上面
   が前記フランジの上面と面一であることを特徴とする請
   求項１に記載の釦。 〔３〕前記環状部の前記下面が、前記上面とほぼ平行で
   あることを特徴とする請求項２に記載の釦。 〔４〕前記コレットの前記フランジの裏側に、前記キャ
   ップの外周縁部の自由縁を収受している切込段部が設け
   られており、前記自由縁の下面と前記フランジの下面と
   が面一になっていることを特徴とする請求項３に記載の
   釦。 〔５〕鋲が突入する穴を有し上方に延び柱部と前記柱部
   の一端から外方に延びて最外側が肉薄の環状部となって
   いる平板状フランジとを有し熱膨脹するプラスチック製
   モールド成形コレットと、外周縁部で前記肉薄環状部を
   包んで前記フランジの上面に係合するように前記環状部
   に加締付けられた可鍛性キャップとからなり、前記環状
   部は、互に平行な上面と下面を有し、前記上面が前記フ
   ランジの上面と面一であり、前記コレットの前記フラン
   ジの裏側に、前記キャップの外周縁部の自由縁を収受し
   ている切込段部が設けられており、前記自由端の下面と
   前記フランジの下面とが面一になっており、加熱によっ
   て前記フランジの前記環状部の容積が膨脹しても、前記
   フランジの前記環状部の下面に屈曲した前記キャップの
   外周縁部は開くことなく固定維持されるようになってい
   ることを特徴とする釦。